JP2003074729A - 電磁弁装置 - Google Patents
電磁弁装置Info
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Abstract
ドを保護し得るように構成された電磁弁装置を提供す
る。 【解決手段】 プランジャ(17)を駆動するソレノイ
ド(14)を有し、車両に取り付けられる電磁弁装置
(5)を、プランジャを内蔵したバルブボディ(11)
にソレノイドを覆うカバー部材(15)を一体的に設け
たことを特徴とするものとする。これにより、電磁弁装
置の全体を大型化することなく、しかも組付作業を繁雑
化せずに、ソレノイドの保護カバーを電磁弁装置に設け
ることができる。
Description
し、特に車両用エンジンに設けられる油圧機器の制御に
用いる電磁弁装置に関するものである。
おけるクランクプーリ側の端部に油圧制御用電磁弁装置
を配設したエンジンが、特開2000−240743号
公報に開示されている。
は、車両あるいは車両用エンジンに対し、ソレノイドが
露出した状態で取り付けられることが一般的であり、衝
撃を受けた際にソレノイドが変形するおそれがあり、特
にエンジンの前方に配設した場合には、例えば前方から
の衝撃荷重などでソレノイドが変形するおそれがあっ
た。ソレノイドの変形は、高精度な制御に支障をきたす
要因となり得る。このような不都合を生じないようにす
るために、電磁弁装置を覆うためのカバー部材を別途取
り付けることが考えられるが、カバー部材の取付スペー
スを要するためにスペース効率が悪化したり、製造工数
の増大を招いたりする不都合がある。
たものであり、その主な目的は、スペース効率の悪化や
製造工数の増大を招かずにソレノイドを保護し得るよう
に構成された電磁弁装置を提供することにある。
ために、本発明の請求項1においては、プランジャ(1
7)を駆動するソレノイド(14)を有し、車両に取り
付けられる電磁弁装置(5)を、プランジャを内蔵した
バルブボディ(11)にソレノイドを覆うカバー部材
(15)を一体的に設けたことを特徴とするものとし
た。このようにすれば、電磁弁装置の全体を大型化する
ことなく、しかも組付作業を繁雑化せずに、ソレノイド
の保護カバーを電磁弁装置に設けることができる。
動するソレノイドを有し、車両用エンジンに取り付けら
れる電磁弁装置を、車体に搭載された状態の車両用エン
ジンの前方に取り付け、且つソレノイドの前方にてソレ
ノイドを覆うカバー部材を、プランジャを内蔵したバル
ブボディに結合したことを特徴とするものとした。この
ようにすれば、電磁弁装置の全体の大型化や組付作業の
繁雑化を招かずに、車体前方からの衝撃荷重に対する高
い保護作用を得ることができる。
加えて、カバー部材を、ソレノイドの外周面に沿わせる
ように円弧状に形成するものとした。これによれば、カ
バー部材の外形輪郭がソレノイド部分の外周面に沿って
いるので、コンパクト化を高度に推進し得る。
明について詳細に説明する。
車体に搭載された状態で車両の前方から見た姿を示して
いる。このエンジンEは、直列4気筒エンジンであり、
クランク軸(図示せず)を車体幅方向に延在させた状態
で、車体の前車軸側に搭載されている。エンジンEの前
面には、シリンダヘッド1に内設された吸気ポート(図
示せず)に接続された吸気マニホルド2と、吸気マニホ
ルド2の吸気上流端に接続されたレゾネータ付き吸気チ
ャンバ3と、吸気チャンバ3の右端部の上面に開口した
吸気流入口に接続されたスロットルボディ4と、シリン
ダヘッド1の右端部におけるスロットルボディ4の上方
にて弁休止機構(後に詳述する)を制御する電磁弁装置
5と、吸気マニホルド2のクランクプーリ側の端部にて
排気還流量を制御するEGRバルブ6とが、それぞれ設
置されている。
ランクプーリ7およびクランクプーリ7で駆動される交
流発電機8などの補機類が設けられ、エンジンEの右端
側には、クランク軸に直結された補助電動機9が設けら
れている。
ブボディ11と、バルブボディ11内に軸線方向移動可
能に受容されたスプール弁12及びパイロット弁13
と、パイロット弁13を駆動するためのソレノイド14
とからなっている。
その軸線を互いに平行にしてバルブボディ11に内蔵さ
れている。
端面に固着され、同じくバルブボディ11の上端面に固
着されたカバー部材15により、その車体搭載方向の前
側の外周面が保護されている。このソレノイド14の空
心内には、コイルばね16で常時下向きに弾発付勢され
たプランジャ17が装着されている。
接合面18には、上から順にドレンポート19、第1出
力ポート20、入力ポート21、及び第2出力ポート2
2が開口している。
用第1環状凹部23、ピストン部24、ドレン油路用第
2環状凹部25、上下一対の第1ランド部26、入力油
路用第3環状凹部27、及び第2ランド部28が、上か
ら順に直列して形成されると共に、その下端側に縮設さ
れたコイルばね29による上向きの弾発力が常時作用し
ている。
通するオリフィス35の開口に押し当てられるボール弁
36と、プランジャ17がその上端に固着されたニード
ル37とからなっている。
にあっては、ニードル37を介して加わるコイルばね1
6の下向き弾発力により、ボール弁36がオリフィス3
5の開口に密接している。従って、入力ポート21に作
用する油圧は、そこで閉止されている。またこの状態で
は、コイルばね29の上向き弾発力で上動しているスプ
ール弁12の上側第1ランド部26がドレンポート19
側のスプール孔30aを塞ぎ、かつ下側第1ランド部2
6が入力ポート21側のスプール孔30bを開き、かつ
第2ランド部28が第2出力ポート22側のスプール孔
30cを塞いで入力ポート21と第2出力ポート22と
の間の連通を断っているので、入力ポート21と第1出
力ポート20との間のみが第3環状凹部27を介して連
通しており、入力ポート21からの油圧は第1出力ポー
ト20に作用している。
部28の下端部に設けられた径方向孔31、スプール弁
12の中心孔32、及び第2環状凹部25に設けられた
径方向孔33を介し、第2環状凹部25が整合したドレ
ンポート19に連通している。このように、スプール弁
12に設けた中心孔32をドレン油路として用いるもの
とすれば、最も間隔が離れているドレンポート19と第
2出力ポート22との間を、油路構成を複雑化せずに互
いに連通させることができる。
イロット弁13のドレン室38も、バルブボディ11に
斜め下向きに穿設されたドレン油路39を介し、第2環
状凹部25が整合しているドレンポート19に連通して
いる。
16の付勢力に抗してプランジャ17が上動し、これに
連れてニードル37が上動する。するとオリフィス35
の開口からボール弁36が離間する。
た油圧は、ボール弁室40を通ってバルブボディ11に
斜め上向きに穿設されたパイロット油路41を経て、第
1環状凹部23に供給される。この油圧がピストン部2
4の上面に作用し、コイルばね29の弾発力に抗してス
プール弁12を下向きに押し下げる。すると、下側第1
ランド部26が入力ポート21側のスプール孔30bを
塞いで第1出力ポート20と入力ポート21との間の連
通を断つ。これと同時に、第2ランド部28が第2出力
ポート22内に入り込み、入力ポート21と第2出力ポ
ート22との間を互いに連通させ、かつ第2ランド部2
8の径方向孔31を塞ぐ。さらに、上側第1ランド部2
6が第1出力ポート20内に入り込み、第1出力ポート
20とドレンポート19との間を互いに連通させて第1
出力ポート20側の油圧を大気圧へ落とす。
ば、消磁時は第1出力ポート20に油圧が作用し、励磁
時は第2出力ポート22に油圧が作用することとなる。
弁12とパイロット弁13とを平行配置し、且つパイロ
ット弁13側のドレン油路39とパイロット油路41と
を互いに交差配置するものとしたので、スプール弁12
とパイロット弁13との軸間距離が短寸化されている。
また入力ポート21を挟んでその上下に出力ポート20
・22を配置し、且つ入力ポート21にパイロット弁1
3の下端部を近接させて接続するものとしたので、ソレ
ノイド14の位置がより一層低くされている。
換えることにより、図3に示すように、2番気筒から4
番気筒の各気筒についての吸気弁IVと排気弁EVとの
それぞれに設けられた弁休止機構VTが制御される。な
お、クランクプーリ側の1番気筒には、常時作動する通
常型の動弁機構NTが設けられている。
つずつ設けられており、それぞれが共通のカムシャフト
(図示せず)で駆動される。そしてカムシャフトと平行
に延設された一本のロッカシャフト51上に、2つ1組
の吸気ロッカアーム52a・53aと排気ロッカアーム
52b・53bとが、互いに隣接して揺動自在にかつ相
対角変位可能に枢支されている。
アームの内の休止ロッカアーム52a・52bの一端に
は、カムのベース円に相当する真円輪郭の休止カムが摺
接するカムフォロワ54a・54bが設けられている。
そしてその他端55a・55bには、閉弁方向へ常時ば
ね付勢された吸気弁(排気弁)のステム端が当接してい
る。
ッカアームの内の運転ロッカアーム53a・53bの一
端には、適宜な作動角及びリフト量を備える運転カムが
摺接するカムフォロワ56a・56bが設けられてい
る。そしてその他端57a・57bには、カムフォロワ
56a・56bを運転カムに常時摺接させるためのばね
手段(図示せず)が設けられている。
ム52a・53a並びに排気ロッカアーム52b・53
bを相対角変位し得る状態、即ち休止モードと、一体的
に揺動し得る状態、即ち運転モードとに切換えるための
弁休止機構VTは、各ロッカアームの内部に設けられて
いる。これらの弁休止機構VTの構造は、2番気筒から
4番気筒までの全てについて共通なので、そのうちの1
つについて図4を併せて参照して以下に説明する。
ロッカアーム53a・53bには、その開口を互いに対
向させた有底の第1・第2ガイド孔61・62が、ロッ
カシャフト51の軸線と平行に形成されており、かつそ
の中には、ストッパピン63及び連結ピン64が摺合し
ている。
された連結ピン64は、圧縮コイルばね65によって運
転ロッカアーム53a・53b側へ向けて常時弾発付勢
されている。
出する駆動油圧を供給するための互いに独立した2本の
給油通路66・67が形成されている。これらの給油通
路66・67は、その一方66が運転ロッカアーム53
a・53b内に形成された油路68を介して第1ガイド
孔61の底部に連通し、その他方67が休止ロッカアー
ム52a・52b内に形成された油路69を介して第2
ガイド孔62の底部に連通している。
所定以上の出力を発生するエンジン走行モードでは、電
磁弁装置5の第1出力ポート20に連結された第1給油
通路66から供給される駆動油圧を第2ガイド孔62の
底部、即ち連結ピン64側に作用させることにより、圧
縮コイルばね65の弾発力に助けられて連結ピン64が
両ガイド孔61・62を跨いだ位置へ移動する(図4参
照)。この状態では、2つのロッカアームが互いに連結
されて一体的に揺動可能となり、運転カムのプロフィー
ルによって吸気弁VIと排気弁VEとが共に所定のタイ
ミングに従って開弁駆動される。
ードでは、電磁弁装置5の第2出力ポート22に連結さ
れた第2給油通路67から供給される駆動油圧を第1ガ
イド孔61の底部、即ちストッパピン63側に作用させ
る。これにより、圧縮コイルばね65の弾発力に抗して
ストッパピン63及び連結ピン64が共に押し戻され、
各ロッカアームは互いに相対角変位可能となる。従っ
て、運転カムで駆動される運転ロッカアーム53a・5
3bは休止ロッカアーム52a・52bに何ら影響を及
ぼさず、休止ロッカアーム52a・52bは真円カムの
摺接によって吸気弁VI及び排気弁VEを共に休止状態
とする。
継続する。
弁機構を常時作動とする、換言すれば弁休止機構VTに
近い側に電磁弁装置5を設けることにより、電磁弁装置
5から弁休止機構VTまでの油路66・67を短縮化
し、弁休止機構VTの応答性の低下を防ぐことができ
る。またストッパピン63及び連結ピン64を両方向共
に油圧駆動とすることにより、戻しばねとしての圧縮コ
イルばね65のばね定数を低くすることができるので、
相対的に駆動油圧も低くすることができ、高い応答性を
確保した上で、油圧系統の負担を軽減することができ
る。
クランクプーリ7側に比して比較的余裕のあるフライホ
イール側(補助電動機9側)に配設することにより、ス
ペース効率を高められる。
により、排気側に比して熱の影響を受け難くなるので、
作動不良を起こす可能性を低減できる。
体に搭載された状態で前方に位置する側には、図5及び
図6に示したように、バルブボディ11の上端面11a
にボルトBをもってカバー部材15が固着されている。
このカバー部材15は、バルブボディ11とは別体で形
成されているが、カバー部材15の固定ボルトBがソレ
ノイド14をバルブボディ11に固定するボルトを兼ね
ているので、部品点数や組付工数を増大させずに済む。
面に沿わせるように半円弧状に形成されている。これに
より、カバー部材15の外形輪郭が大幅に突出せず、コ
ンパクト化を高度に推進し得る。またカバー部材15の
上端面は、ソレノイド14の上端面と略同一面上に置か
れており、これにより、外形寸法を増大せずにソレノイ
ド14のバルブボディ11からの突出部を全体的に覆う
ことができる。ここでカバー部材15の高さは、ソレノ
イド14を保護できる程度の高さまで延出しておけば良
いが、ソレノイド14の上端面よりも高くしておくこと
が好ましい。
ディ4に接続する吸気ダクト(図示せず)を逃げるため
の凹部42が形成されており、エンジンEの前方へのス
ロットルボディ4の突出量を低減している。
上端面11aよりも下方へ延出してバルブボディ11の
前面に当接するつば部43が設けられている。これによ
り、カバー部材15をバルブボディ11に組み付ける際
につば部43がガイドの役割を果たすので、バルブボデ
ィ11に対するカバー部材15の組付け作業性が高めら
れる。またつば部43は、車体搭載方向の前側に設けら
れるので、ソレノイド14の着脱が容易となり、組付け
作業性の向上に寄与すると共に、前方からの荷重に対す
る剛性が高まり、ソレノイド14の変形防止効果の向上
に寄与する。またカバー部材15は、バルブボディ11
と一体形成すれば、部品点数の削減に寄与し得る。
成によれば、ソレノイド部分を覆うカバー部材がプラン
ジャを内蔵したバルブボディに一体的に設けられるの
で、電磁弁装置の全体を大型化することなく、しかも組
付作業を繁雑化せずに、ソレノイド部分の保護効果を高
めることができる。
車体への搭載時に前方を向く側に電磁弁装置が取り付け
られ、車体搭載方向の前側にてソレノイドを覆うカバー
部材がバルブボディに結合されるので、電磁弁装置の全
体の大型化や組付作業の繁雑化を招かずに、車体前方か
らの衝撃荷重に対する保護効果をより一層高めることが
できる。
材の外形輪郭がソレノイド部分の外周面に沿っているの
で、コンパクト化に寄与するところ大である。
止機構の全体構成図
Claims (3)
- 【請求項1】 プランジャを駆動するソレノイドを有
し、車両に取り付けられる電磁弁装置であって、 前記ソレノイドを覆うカバー部材が、前記プランジャを
内蔵したバルブボディに一体的に設けられたことを特徴
とする電磁弁装置。 - 【請求項2】 プランジャを駆動するソレノイドを有
し、車両用エンジンに取り付けられる電磁弁装置であっ
て、 当該電磁弁装置は、車体に搭載された状態の前記車両用
エンジンの前方に取り付けられ、 前記ソレノイドの前方にて前記ソレノイドを覆うカバー
部材が、前記プランジャを内蔵したバルブボディに結合
されたことを特徴とする電磁弁装置。 - 【請求項3】 前記カバー部材は、前記ソレノイドの外
周面に沿わせるように円弧状に形成されることを特徴と
する請求項1若しくは2に記載の電磁弁装置。
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