JPH11343824A - 内燃機関の油圧制御装置 - Google Patents

内燃機関の油圧制御装置

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JPH11343824A
JPH11343824A JP17056998A JP17056998A JPH11343824A JP H11343824 A JPH11343824 A JP H11343824A JP 17056998 A JP17056998 A JP 17056998A JP 17056998 A JP17056998 A JP 17056998A JP H11343824 A JPH11343824 A JP H11343824A
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JP
Japan
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valve
internal combustion
switching valve
combustion engine
oil
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JP17056998A
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English (en)
Inventor
Shinnosuke Akutagawa
慎之介 芥川
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force

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  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、単純に切換弁の排出ポートを内燃
機関内に開放させた従来のものに比し、切換弁の排出ポ
ートからの排出効率を高め、バルブタイミングの作動性
能を向上し得ることを目的としている。 【構成】 このため、油圧によってカム角度を可変とし
バルブタイミングの進角または遅角を行うアクチュエー
タを設けるとともに、アクチュエータにオイルポンプか
らの油圧を供給しカムのクランク軸に対する位相を規制
する4ポート以上を有する切換弁とを設けた内燃機関の
油圧制御装置において、切換弁の排出ポートとオイルポ
ンプのサクション側とを連絡する連絡通路を設けてい
る。また、切換弁の排出ポートからオイルを積極的に吸
引すべく、切換弁の排出ポートに連絡する連絡通路途中
に吸引用オイルポンプを設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は内燃機関の油圧制
御装置に係り、特に単純に切換弁の排出ポートを内燃機
関内に開放させた従来のものに比し、切換弁の排出ポー
トとオイルポンプのサクション側とを連絡する連絡通路
によって排出ポートからの排出効率を高め、バルブタイ
ミングの作動性能を向上し得るとともに、切換弁の排出
ポートから排出される制御系のオイルをオイルポンプに
供給して、空気や微細粉を多量に含むオイルパンに貯留
される潤滑系のオイルの供給に比し、効率向上を図る内
燃機関の油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関にはオイルポンプが配設されて
いる。このオイルポンプからのオイルは、被潤滑部位の
潤滑やバルブタイミングを調整する油圧式アクチュエー
タ等の機器の駆動に使用される。
【0003】また、オイルポンプからのオイルを油圧式
アクチュエータ等の機器に供給して機器を駆動する、い
わゆる油圧制御装置においては、オイルポンプと機器と
の間に切換弁を配設し、この切換弁によってオイルの供
給・排出を切り換え、機器の駆動状態を制御している。
【0004】前記内燃機関の油圧制御装置としては、特
開平6−159028号公報に開示されるものがある。
この公報に開示される内燃機関の潤滑油調圧装置は、自
動変速機を備えた車両に用いられる内燃機関の潤滑油調
圧装置であって、内燃機関の回転数に応じた圧力の潤滑
油を吐出するオイルポンプと内燃機関の被潤滑箇所とを
連通し、オイルポンプからの潤滑油を被潤滑箇所へ導く
潤滑油供給通路と、潤滑油供給通路の途中から分岐し、
オイルポンプからの潤滑油の一部を排出して潤滑油の圧
力を減圧調整可能なリリーフ通路と、潤滑油供給通路及
びリリーフ通路の分岐部分に配設され、オイルポンプか
らの潤滑油の圧力を受けるとリリーフ通路を開放する方
向へ移動可能な調圧バルブと、リリーフ通路を閉塞する
方向へ調圧バルブを弾性的に付勢し、且つ外部から制御
圧が加えられると伸縮して、調圧バルブへの付勢力を調
整可能な弾性部材と、自動変速機の変速操作のための油
圧制御を行うべく、自動変速機内の作動油の圧力を内燃
機関の負荷に応じた負荷対応油圧に調圧するための既設
の負荷対応油圧調圧機構と、負荷対応油圧調圧機構によ
る負荷対応油圧の可動範囲が内燃機関の吸気管負圧の可
動範囲よりも広く、且つ所定負荷での負荷対応油圧の変
動が吸気管負圧の変動よりも小さい特性を利用し、調圧
バルブを経て被潤滑箇所へ供給される調圧後の潤滑油の
圧力を、そのときの内燃機関の回転数及び負荷に応じた
圧力にするべく、負荷対応油圧を制御圧として弾性部材
に伝達する伝達機構とを備え、装置をコンパクト化する
とともに、高精度で安定した調圧を行っている。
【0005】また、特開平6−288208号公報に開
示されるものがある。この公報に開示される可変バルブ
タイミング制御システムは、内燃機関の吸気バルブ及び
排気バルブを開閉するカムシャフトと、クランク軸と連
動しカムシャフトを駆動するカムプーリと、カムシャフ
トとカムプーリとの相対回転位置を可変させる油圧可変
機構と、油圧可変機構への作動オイル供給及び排出を行
う油圧調節手段と、運転状況に応じて油圧調節手段を作
動させる作動制御装置とを備え、油圧可変機構を作動さ
せる作動オイルで油圧可変機構を潤滑するように構成し
たバルブタイミング制御システムにおいて、エンジンの
フューエルカットを検知する検知装置を設けて、エンジ
ンのフューエルカット時には油圧可変機構に作動オイル
を供給するように構成し、制御指令に対して迅速に応答
させている。
【0006】更に、特開平6−330715号公報に開
示されるものがある。この公報に開示される内燃機関の
バルブタイミング制御装置は、内燃機関の回転に同期し
て所定のタイミングで駆動され、燃焼室に通じる吸気通
路及び排気通路を夫々開閉する吸気バルブ及び排気バル
ブと、吸気バルブ及び排気バルブの少なくとも一方を駆
動してバルブオーバラップ量を可変にするための可変バ
ルブタイミング機構と、内燃機関の運転状態を検出する
運転状態検出手段と、運転状態検出手段の検出結果のう
ち少なくとも吸入空気量を検出するエアーフローメータ
のなまし出力値に基づいて、バルブオーバラップ量を制
御すべく可変バルブタイミング機構を駆動制御する駆動
制御手段とを備えた内燃機関のバルブタイミング制御装
置において、運転状態検出手段の検出結果によって特定
の機関状態、あるいは機関運転条件のとき、エアーフロ
ーメータの出力値のなまし前の生出力値を選択する選択
手段と、選択手段が選択したエアーフローメータの出力
値のなまし前の生出力値にて駆動制御手段における可変
バルブタイミング機構の制御範囲を変更する進角量変更
手段とを備え、応答遅れを補償し高い追従性を確保して
いる。
【0007】更にまた、特開平7−1099908号公
報に開示されるものがある。この公報に開示されるバル
ブタイミング制御装置付エンジンの潤滑油回路は、オイ
ルポンプから吐出される油圧が基準値以上のときには、
油圧調整手段に供給される油圧が略所定値となるよう
に、オイルポンプと油圧調整手段との間に定圧弁を設
け、バルブタイミングの可変応答性及び制御性並びに装
置の耐久性の向上を図っている。
【0008】特開平9−209724号公報に開示され
るものがある。この公報に開示される内燃機関のバルブ
タイミング制御装置は、内燃機関のバルブ駆動用カムシ
ャフトの外周に設けられ、内燃機関のクランクシャフト
に駆動連結された回転体と、カムシャフト及び回転体間
に設けられ、回転体に対するカムシャフトの回転位相を
変更するための回転位相変更部材と、クランクシャフト
に駆動連結された液体供給源と、回転位相変更部材の移
動方向の少なくとも一端側に設けられた圧力室と、液体
供給源からの液体を圧力室に導き、回転位相変更部材の
端部に液体圧を作用させる液体通路と、液体通路に設け
られ、液体圧を調整するための液体圧調整弁と、内燃機
関の始動後、液体供給源による液体が圧力室に到達する
までは、液体通路及び圧力室内の気体を利用して回転位
相変更部材の動きを抑制すべく、カムシャフトのトルク
変動による回転位相変更部材の移動方向に応じて液体圧
調整弁を制御する第1の制御手段と、内燃機関の運転状
態を検出する運転状態検出手段と、液体供給源によって
液体が圧力室へ所定量到達した後は、運転状態検出手段
による運転状態に応じて液体圧調整弁を制御して液体圧
を変化させ、回転位相変更部材の位置を調整することに
より回転体に対するカムシャフトの回転位相を変更し、
運転状態に応じた開閉時期にてバルブを開閉させる第2
の制御手段とを備え、部品点数の増加、コスト上昇、大
型化を招くことなく、機関始動時の回転位相変更部材に
よる打音発生を長期間にわたり抑制している。
【0009】特開平9−291805号公報に開示され
るものがある。この公報に開示される内燃機関のバルブ
タイミング制御装置は、第1の制御手段を備えた内燃機
関のバルブタイミング制御装置において、内燃機関の始
動後から所定時間が経過するまでは、第1圧力室内を密
閉すべく第1圧力室に通じる第1供給通路を閉鎖し、且
つ第2圧力室に流体を供給すべく第2圧力室に通じる第
2供給通路を開放するように調整弁を制御するための第
2の制御手段を備え、機関始動時に部材間の衝突により
異音が発生することを長期間にわたり抑制している。
【0010】特開平10−54215号公報に開示され
るものがある。この公報に開示される内燃機関の潤滑回
路における油圧制御装置は、潤滑回路から分岐して少な
くとも1つの油圧駆動装置へ加圧された潤滑油を供給す
る油圧駆動用油路に逆止弁を設けるとともに、油圧駆動
用油路の逆止弁の下流側で且つ油圧駆動装置の上流側の
位置に、潤滑油圧が高圧となった時期にその油圧を蓄圧
することができる蓄圧器を設け、潤滑油の油圧が不足し
ないようにして、油圧駆動装置の高い制御応答性や安定
性を確保している。
【0011】実開平512607号公報(実用新案登録
番号第2552459号)に開示されるものがある。こ
の公報に開示される内燃機関のバルブタイミング制御装
置は、油圧回路の途中に圧力室からの油圧の逆流を阻止
する逆止弁を設けるとともに、圧力室に対する油圧の導
入停止に伴いばね部材のばね力で逆止弁を開作動させる
弁開成手段を設け、機関運転状態変化に対するバルブタ
イミング制御の応答性を向上させ、高精度な制御を得て
いる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の内燃
機関の油圧制御装置においては、図8に示す如く、オイ
ルパン(図示せず)からオイルを吸い上げるオイルポン
プ112と、このオイルポンプ112から圧送されるオ
イルによってバルブタイミングの進角または遅角を行う
アクチュエータ116と、オイルポンプ112とアクチ
ュエータ116間に配設した4ポート以上の切換弁11
8とを有している。
【0013】このとき、前記アクチュエータ116は、
本体部116−1内にカムシャフト114を中心として
回動するベーン116−2を配設し、このベーン116
−2の両側のいずれか一方に前記切換弁118からのオ
イルを流入させ、進角室116−3または遅角室116
−4を現出させるものである。
【0014】また、前記切換弁118は、例えばオイル
ポンプ112からのオイルの供給ポートたる流入ポート
122と、前記アクチュエータ116の進角室116−
3に連絡する進角ポート124と、前記アクチュエータ
116の遅角室116−4に連絡する遅角ポート126
と、排出ポート128との4ポートを有するとともに、
摺動自在なスプール弁130によって各ポートの切換を
行っている。
【0015】そして、前記切換弁118の流入ポート1
22は流入通路132によってオイルポンプ112に連
絡され、この流入通路132途中にはオイルフィルタ1
34が配設されている。
【0016】更に、前記切換弁118の進角ポート12
4は、進角通路136によってアクチュエータ116の
進角室116−3に連絡されるとともに、切換弁118
の遅角ポート126は、遅角通路138によってアクチ
ュエータ116の遅角室116−3に連絡される。
【0017】前記排出ポート128は、前記アクチュエ
ータ116のドレン通路として機能するものであり、図
示しない内燃機関の内部において開放されている。図8
において符号S1及びS2は、カムシャフト外周に配設
される角度センサである。
【0018】ここで、進角作動について説明すると、図
示しない制御手段からのデューティ信号を切換弁118
に出力し、切換弁118のスプール弁130を摺動させ
て流入ポート122と進角ポート124とを連絡させ
る。
【0019】そして、オイルポンプ112から圧送され
るオイルを、切換弁118の流入ポート122から進角
ポート124を経て、進角通路136を介してアクチュ
エータ116の進角室116−3に導き、油圧によって
ベーン116−2を回転させる(図8の矢印の回転方向
参照)。
【0020】このとき、アクチュエータ116の遅角室
116−4を満たしていたオイルは、アクチュエータ1
16の進角室116−3の拡張動作によって押し出さ
れ、遅角通路138を介して切換弁118の遅角ポート
126に至る。切換弁118においては、遅角ポート1
26と排出ポート128とを連通すべくスプール弁13
0が摺動しており、遅角室116−4からのオイルが排
出ポート128から内燃機関内に排出される。
【0021】また、遅角作動について説明すると、図示
しない制御手段からのデューティ信号を切換弁118に
出力し、切換弁118のスプール弁130を摺動させて
流入ポート122と遅角ポート126とを連絡させる。
【0022】そして、オイルポンプ112から圧送され
るオイルを、切換弁118の流入ポート122から遅角
ポート126を経て、遅角通路138を介してアクチュ
エータ116の遅角室116−4に導き、油圧によって
ベーン116−2を逆回転させる。
【0023】このとき、アクチュエータ116の進角室
116−3を満たしていたオイルは、アクチュエータ1
16の遅角室116−4の拡張動作によって押し出さ
れ、進角通路136を介して切換弁118の進角ポート
124に至る。切換弁118においては、進角ポート1
24と排出ポート128とを連通すべくスプール弁13
0が摺動しており、進角室116−3からのオイルが排
出ポート128から内燃機関内に排出されるものであ
る。
【0024】しかし、上述した油圧制御方式において
は、切換弁の排出ポートが単に内燃機関の内部において
開放されており、切換弁の供給ポートから供給されるオ
イル供給圧のみによってアクチュエータの作動速度が決
定されてしまうことにより、オイル供給圧以外でアクチ
ュエータの作動速度を上昇させることができず、改善が
望まれていた。
【0025】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、油圧によってカム角度を可
変としバルブタイミングの進角または遅角を行うアクチ
ュエータを設けるとともに、このアクチュエータにオイ
ルポンプからの油圧を供給しカムのクランク軸に対する
位相を規制する4ポート以上を有する切換弁とを設けた
内燃機関の油圧制御装置において、前記切換弁の排出ポ
ートと前記オイルポンプのサクション側とを連絡する連
絡通路を設けたことを特徴とする。
【0026】また、油圧によってカム角度を可変としバ
ルブタイミングの進角または遅角を行うアクチュエータ
を設けるとともに、このアクチュエータにオイルポンプ
からの油圧を供給しカムのクランク軸に対する位相を規
制する4ポート以上を有する切換弁とを設けた内燃機関
の油圧制御装置において、前記切換弁の排出ポートから
オイルを積極的に吸引すべく、切換弁の排出ポートに連
絡する連絡通路途中に吸引用オイルポンプを設けたこと
を特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】上述の如く発明したことにより、
切換弁の排出ポートとオイルポンプのサクション側とを
連絡する連絡通路によって、単純に切換弁の排出ポート
を内燃機関内に開放させた従来のものに比し、排出ポー
トからの排出効率を高め、これに伴ってバルブタイミン
グの作動性能を向上させるとともに、切換弁の排出ポー
トから排出される制御系のオイルをオイルポンプに供給
し、空気や微細粉を多量に含むオイルパンに貯留される
潤滑系のオイルの供給に比し、効率向上を図っている。
【0028】また、切換弁の排出ポートに連絡する連絡
通路途中に吸引用オイルポンプによって、切換弁の排出
ポートからオイルを積極的に吸引している。
【0029】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
【0030】図1〜図5はこの発明の実施例を示すもの
である。図3において、2は内燃機関、4はシリンダブ
ロック、6はシリンダヘッド、8はオイルパンである。
【0031】前記内燃機関2のシリンダブロック4側の
クランク軸10に、オイルパン8からオイルを吸い上げ
るオイルポンプ12を配設するとともに、シリンダヘッ
ド6側のカムシャフト14の一端側にオイルポンプ12
から圧送されるオイルによってバルブタイミングの進角
または遅角を行うアクチュエータ16を配設する。この
アクチュエータ16の構成は、従来のものと同一である
ので、詳細な説明は省略するが、概略的に説明すると、
本体部内にカムシャフト14を中心として回動するベー
ンを配設し、このベーンの両側のいずれか一方に後述す
る切換弁18からのオイルを流入させ、進角室または遅
角室を現出させるものである。
【0032】そして、前記オイルポンプ12とアクチュ
エータ16間に、カムシャフト14のカム14aのクラ
ンク軸10に対する位相を規制する4ポート以上の切換
弁18を配設する。
【0033】実際には、図3〜図5に示す如く、内燃機
関2の図示しない燃焼室の形成高さ位置に対して、略等
しい高さ位置のチェーンカバー20部位に切換弁18を
配設する。
【0034】また、前記切換弁18は、図1に示す如
く、例えばオイルポンプ12からのオイルの供給ポート
たる流入ポート22と、前記アクチュエータ16の進角
室に連絡する進角ポート24と、前記アクチュエータ1
6の遅角室に連絡する遅角ポート26と、排出ポート2
8との4ポートを有するとともに、摺動自在なスプール
弁30によって各ポートの切換を行っている。
【0035】このとき、前記切換弁18の流入ポート2
2は流入通路32によってオイルポンプ12に連絡さ
れ、この流入通路32途中にはオイルフィルタ34が配
設されている。
【0036】更に、前記切換弁18の進角ポート24
は、進角通路36によってアクチュエータ16の進角室
に連絡されるとともに、切換弁18の遅角ポート26
は、遅角通路38によってアクチュエータ16の遅角室
に連絡される。
【0037】前記排出ポート28は、前記アクチュエー
タ16のドレン通路として機能している。
【0038】そして、アクチュエータ16は、前記切換
弁18からの油圧によってカムシャフト14のカム14
aの角度を可変とし、バルブタイミングの進角または遅
角を行っている。
【0039】なお符号40は、前記アクチュエータ16
に連絡するカム潤滑用オイルパイプ、42はカムシャフ
ト14端部に配設されるセンシングロータ、44はクラ
ンク角センサ、46はカム角センサ取付用孔部、48は
オイルストレーナである。
【0040】前記切換弁18の排出ポート28と前記オ
イルポンプ12の吸入側たるサクション側とを連絡する
連絡通路50を設ける構成とする。
【0041】詳述すれば、連絡通路50は、図5に示す
如く、チェーンカバー20の上部に位置する切換弁18
の排出ポート28とチェーンカバー20の下部に位置す
るオイルポンプ12のサクション側とを連絡するもので
ある。
【0042】また、この連絡通路50を形成する際に
は、パイプ部材によるパイピングあるいはチェーンカバ
ー20やシリンダブロック4に一体的に形成することが
できる。
【0043】次に作用について説明する。
【0044】前記アクチュエータ16によってベーンを
回転させ、カムシャフト14のカム14aの角度を変化
させて、例えばバルブタイミングを目標進角値とした際
には、切換弁18のスプール弁30が、流入ポート22
と進角ポート24と遅角ポート26との全てを締切状態
とする中立点にて保持されることとなり、前記排出ポー
ト28も締切状態となり、オイルポンプ12への影響が
少ない。
【0045】また、前記切換弁18の進角ポート24ま
たは遅角ポート26が排出ポート28と連絡した際に
は、排出ポート28が連絡通路50によってオイルポン
プ12のサクション側に連絡されており、オイルポンプ
12の吸入力によって排出ポート28からの排出効率が
上昇し、これに伴ってベーンの角速度が上がり、バルブ
タイミングの作動性能が向上される。
【0046】これにより、単純に切換弁の排出ポートを
内燃機関内に開放させた従来のものに比し、前記連絡通
路50によって排出ポート28からの排出効率を高める
ことができ、これに伴ってバルブタイミングの作動性能
を向上し得るものである。
【0047】また、前記切換弁18の排出ポート28か
ら排出される制御系のオイルをオイルポンプ12に供給
することにより、空気や微細粉を多量に含むオイルパン
8に貯留される潤滑系のオイルをオイルポンプ12に供
給するよりも、効率向上を図ることができ、実用上有利
である。
【0048】更に、前記連絡通路50を設けるのみの構
成変更で対処し得ることにより、構成が徒に複雑化する
惧れがなく、製作が容易で、コストを低廉に維持し得
て、経済的にも有利である。
【0049】なお、この発明は上述実施例に限定される
ものではなく、種々の応用改変が可能である。
【0050】例えば、この発明の実施例においては、前
記切換弁18の排出ポート28とオイルポンプ12の吸
入側たるサクション側とを連絡する連絡通路50を設け
る構成としたが、図1に1点鎖線で示す如く、連絡通路
50途中にソレノイドバルブ52を設け、このソレノイ
ドバルブ52を切換弁18の中立点信号に同期させて連
絡通路50を閉鎖すべく制御することもできる。
【0051】すなわち、前記切換弁18のスプール弁3
0が、流入ポート22と進角ポート24と遅角ポート2
6との全てのポートを締切状態とする中立点信号に同期
させてソレノイドバルブ52を閉鎖動作させ、このソレ
ノイドバルブ52によって連絡通路50を閉鎖すべく制
御するものである。
【0052】さすれば、前記切換弁18の中立点におい
てソレノイドバルブ52を閉鎖動作させることができ、
オイルポンプ12への悪影響を回避し得る。
【0053】また、エンジン回転数によってオイルポン
プの吸入力が異なることにより、オイルポンプのリリー
フバルブが作動するまでは略エンジン回転数に従い、リ
リーフバルブの作動後には、オイルポンプの吸入力を一
定とすべく、リリーフバルブの開度状態を制御すること
も可能である。
【0054】更に、前記オイルポンプ12のサクション
側と連絡通路50との合流部位よりも上流側の連絡通路
50途中に、図1に1点鎖線で示す如く、オイルパンへ
の逆流を阻止する逆止弁54を配設すれば、制御系のオ
イルがオイルパンに戻される不具合がなくなり、制御系
のオイルを有効利用することが可能となって、実用上有
利である。
【0055】更にまた、前記連絡通路48途中に、図6
に示す如く、容量室62を設け、切換弁18側の排出ポ
ート28からオイルポンプ12へのエア吸入を防止する
構成(SG1)とすることも可能である。
【0056】すなわち、図6に示す如く、容量室62内
の上部部位にエア収集用空間部64を形成し、切換弁1
8側の排出ポート28からオイルポンプ12へ供給され
るオイル内のエアをエア収集用空間部64に収集させ、
オイルポンプ12へのエア吸入を防止する。なお、符号
66は、エア収集用空間部64の上部に配設されるエア
抜きボルトである。
【0057】さすれば、切換弁18側の排出ポート28
からオイルポンプ12へ供給されるオイル内のエアを、
エア収集用空間部64によって確実に収集することがで
き、オイルポンプ12へのエア吸入を防止でき、オイル
ポンプ12の動作の信頼性を向上し得る。
【0058】しかも、前記容量室62内がオイルを一時
的に貯留する貯留部としても機能することとなり、この
貯留機能によってオイルポンプ12への制御系のオイル
の確保が行われ、制御系のオイルの有効利用が可能とな
る。
【0059】また、前記連絡通路50途中に、図7に示
す如く、吸引用オイルポンプ72を設け、切換弁18の
排出ポート28からオイルを積極的に吸引する構成(S
G2)とすることも可能である。
【0060】さすれば、前記切換弁18の排出ポート2
8から排出されるオイルを、吸引用オイルポンプ72に
よって積極的に吸引し、前記オイルポンプ12のサクシ
ョン側あるいはフィルタ側へ供給することができ、切換
弁18の排出ポート28における排出効率が高まり、バ
ルブタイミングの作動性能をより一層向上させることが
可能となる。
【0061】なお、前記吸引用オイルポンプ72と上述
した逆止弁54とを併用すれば、オイルポンプ12に供
給される制御系のオイルの確保が確実に行われることと
なり、制御系のオイルを有効利用することが可能となる
ものである。
【0062】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、油圧によってカム角度を可変としバルブタイミング
の進角または遅角を行うアクチュエータを設けるととも
に、アクチュエータにオイルポンプからの油圧を供給し
カムのクランク軸に対する位相を規制する4ポート以上
を有する切換弁とを設けた内燃機関の油圧制御装置にお
いて、切換弁の排出ポートとオイルポンプのサクション
側とを連絡する連絡通路を設けたので、単純に切換弁の
排出ポートを内燃機関内に開放させた従来のものに比
し、連絡通路によって排出ポートからの排出効率を高め
ることができ、これに伴ってバルブタイミングの作動性
能を向上し得る。また、前記切換弁の排出ポートから排
出される制御系のオイルをオイルポンプに供給すること
により、空気や微細粉を多量に含むオイルパンに貯留さ
れる潤滑系のオイルをオイルポンプに供給するよりも、
効率向上を図ることができ、実用上有利である。更に、
前記連絡通路を設けるのみの構成変更で対処し得ること
により、構成が徒に複雑化する惧れがなく、製作が容易
で、コストを低廉に維持し得て、経済的にも有利であ
る。
【0063】また、油圧によってカム角度を可変としバ
ルブタイミングの進角または遅角を行うアクチュエータ
を設けるとともに、このアクチュエータにオイルポンプ
からの油圧を供給しカムのクランク軸に対する位相を規
制する4ポート以上を有する切換弁とを設けた内燃機関
の油圧制御装置において、切換弁の排出ポートからオイ
ルを積極的に吸引すべく、切換弁の排出ポートに連絡す
る連絡通路途中に吸引用オイルポンプを設けたので、吸
引用オイルポンプによって切換弁の排出ポートからオイ
ルを積極的に吸引し、排出ポートからの排出効率を高め
ることができ、これに伴ってバルブタイミングの作動性
能を向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す内燃機関の油圧制御装
置の概略拡大図である。
【図2】図5の〓〓−〓〓線による拡大断面図である。
【図3】内燃機関の概略断面図である。
【図4】チェーンカバーの拡大正面図である。
【図5】チェーンカバーの拡大背面図である。
【図6】この発明の他の第1の実施例を示す連絡通路途
中の容量室の概略拡大図である。
【図7】この発明の他の第2の実施例を示す連絡通路部
分の概略拡大図である。
【図8】この発明の従来の技術を示す内燃機関の油圧制
御装置の概略拡大図である。
【符号の説明】
2 内燃機関 4 シリンダブロック 6 シリンダヘッド 8 オイルパン 10 クランク軸 12 オイルポンプ 14 カムシャフト 16 アクチュエータ 18 切換弁 20 チェーンカバー 22 流入ポート 24 進角ポート 26 遅角ポート 28 排出ポート 30 スプール弁 32 流入通路 34 オイルフィルタ 36 進角通路 38 遅角通路 50 連絡通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // F01L 1/34 F01L 1/34 E

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧によってカム角度を可変としバルブ
    タイミングの進角または遅角を行うアクチュエータを設
    けるとともに、このアクチュエータにオイルポンプから
    の油圧を供給しカムのクランク軸に対する位相を規制す
    る4ポート以上を有する切換弁とを設けた内燃機関の油
    圧制御装置において、前記切換弁の排出ポートと前記オ
    イルポンプのサクション側とを連絡する連絡通路を設け
    たことを特徴とする内燃機関の油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記内燃機関の油圧制御装置は、切換弁
    の中立点信号に同期させて連絡通路を閉鎖すべく、連絡
    通路途中にソレノイドバルブを設けた請求項1に記載の
    内燃機関の油圧制御装置。
  3. 【請求項3】 前記内燃機関の油圧制御装置は、切換弁
    側の排出ポートからオイルポンプへのエア吸入を防止す
    るために、連絡通路途中に容量室を設けた請求項1に記
    載の内燃機関の油圧制御装置。
  4. 【請求項4】 油圧によってカム角度を可変としバルブ
    タイミングの進角または遅角を行うアクチュエータを設
    けるとともに、このアクチュエータにオイルポンプから
    の油圧を供給しカムのクランク軸に対する位相を規制す
    る4ポート以上を有する切換弁とを設けた内燃機関の油
    圧制御装置において、前記切換弁の排出ポートからオイ
    ルを積極的に吸引すべく、切換弁の排出ポートに連絡す
    る連絡通路途中に吸引用オイルポンプを設けたことを特
    徴とする内燃機関の油圧制御装置。
JP17056998A 1998-06-03 1998-06-03 内燃機関の油圧制御装置 Pending JPH11343824A (ja)

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