JP2015014208A - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ベーンロータの保持安定性を損なうことなく位相変化の応答性を向上させることができるバルブタイミング調整装置を提供する。【解決手段】 バルブタイミング調整装置10は、油圧切替弁40、66のドレンポートに連通している負圧室71、72、および、負圧室71、72と吸気マニホールド102内部とを連通させる接続通路73、74とを備えている。接続通路73、74は、エンジン吸入負圧の作用によって油圧切替弁40、66のドレンポートの圧力を低下させて作動油の排出を促進する。また、上記作動油の排出の促進は、油圧切替弁40、66と位相調整機構20、65との間の進角油路および遅角油路の流通断面積を大きくすることなく行われる。そのため、各油圧室29、31からベーンロータ27に作用する圧力が安定する。【選択図】図2

Description

本発明は、バルブタイミング調整装置に関する。
エンジンの吸気バルブおよび排気バルブの開閉タイミングを調整可能なバルブタイミング調整装置が知られている。例えば特許文献1のバルブタイミング調整装置は、クランクシャフトと一体に回転可能なハウジングと、カムシャフトと一体に回転可能なベーンロータとを備え、ハウジングに対しベーンロータを相対回転させることによってバルブの開閉タイミングを調整する。
ベーンロータの相対回転は、進角室の作動油からベーンロータに作用する力と遅角室の作動油からベーンロータに作用する力とのバランスを変更することによって行われる。ベーンロータを進角側に相対回転させる場合、進角室に作動油が供給されつつ遅角室の作動油が排出される。ベーンロータを遅角側に相対回転させる場合、遅角室に作動油が供給されつつ進角室の作動油が排出される。特許文献1では、ベーンロータの内側に設けられた油路切替弁によって各油圧室への作動油の供給および排出が行われる。
特開2012−219815号公報
ところで、位相変化の応答性を向上させるためにベーンロータの相対回転を素早く行うには、各油圧室から作動油を排出するときの排出抵抗を減らすことが考えられる。排出抵抗を減らすには、排出経路の流通断面積を大きくすればよい。
しかしながら、特許文献1のように、油路切替弁から各油圧室までの作動油の供給経路と、各油圧室から油路切替弁までの作動油の排出経路とが共通である場合、排出経路の流通断面積を大きくすると、供給経路の流通断面積も大きくなる。これによると、油圧切替弁の各ポートを遮断してベーンロータの相対回転位置を保持する場合、各油圧室からベーンロータに作用する圧力が不安定となり、ベーンロータの保持安定性が損なわれるおそれがある。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ベーンロータの保持安定性を損なうことなく位相変化の応答性を向上させることができるバルブタイミング調整装置を提供することである。
本発明によるバルブタイミング調整装置は、エンジンの駆動軸および従動軸の一方と一体に回転可能なハウジングと、駆動軸および従動軸の他方と一体に回転可能なベーンロータと、進角室に連通している進角ポート、遅角室に連通している遅角ポート、油供給源に連通可能な供給ポート、および、外部に作動油を排出可能なドレンポートを有している油路切替弁と、を備えている。油路切替弁は、ベーンロータを進角側に相対回転させるとき、供給ポートと進角ポートとを接続しつつ遅角ポートとドレンポートとを接続し、ベーンロータを遅角側に相対回転させるとき、供給ポートと遅角ポートとを接続しつつ進角ポートとドレンポートとを接続する。特に本発明は、油路切替弁のドレンポートの圧力を低下させる圧力低下手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、圧力低下手段を備えていない従来形態と比べて、油路切替弁のドレンポートから外部への作動油の排出が促進されるので、ベーンロータの相対回転が素早くなる。また、油路切替弁から各油圧室までの作動油の供給経路が従来形態と変わらないので、各油圧室からベーンロータに作用する圧力が不安定とならない。したがって、ベーンロータの保持安定性を損なうことなく位相変化の応答性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態によるバルブタイミング調整装置が適用されたエンジンの概略構成を説明する断面図である。 図1のエンジンを上から見たときの断面図である。 図1のエンジンのIII−III線断面図である。 図1のVI部分を拡大して示す断面図である。 図4の位相調整機構のV−V線断面図である。 第2実施形態によるバルブタイミング調整装置が適用されたエンジンを上から見たときの概略構成を示す断面図である。 第3実施形態によるバルブタイミング調整装置が適用されたエンジンを上から見たときの概略構成を示す断面図である。 第4実施形態によるバルブタイミング調整装置が適用されたエンジンを上から見たときの概略構成を示す断面図である。 第5実施形態によるバルブタイミング調整装置が適用されたエンジンを上から見たときの概略構成を示す断面図である。 第6実施形態によるバルブタイミング調整装置が適用されたエンジンを正面から見たときの概略構成を示す断面図である。 第7実施形態によるバルブタイミング調整装置が適用されたエンジンを正面から見たときの概略構成を示す断面図である。 第8実施形態によるバルブタイミング調整装置が適用されたエンジンを正面から見たときの概略構成を示す断面図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づき説明する。実施形態同士で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態によるバルブタイミング調整装置は、図1〜3に示すエンジンに適用されている。エンジン100は、スロットル弁101を通じて吸気マニホールド102から供給される空気と燃料との混合気を燃焼室103内で燃焼させ、その燃焼時の爆発力によるピストン104の往復運動をクランクシャフト105で回転運動に変換する。燃焼ガスは、排気マニホールド106等を通じて大気中に放出される。
図3に示すように、燃焼室103の入口すなわちシリンダヘッドの吸気ポート107には、吸気バルブ108が設けられ、また燃焼室103の出口すなわちシリンダヘッドの排気ポート109には、排気バルブ110が設けられている。吸気バルブ108は、燃焼室103に空気を取り入れるとき吸気ポート107を開く弁であり、カムシャフト115によって開閉駆動される。排気バルブ110は、燃焼室103から燃焼ガスを排出するとき排気ポート109を開く弁であって、カムシャフト116によって開閉駆動される。
エンジン100の駆動軸であるクランクシャフト105の回転は、スプロケット111、112、113に巻き掛けられているチェーン114を介してカムシャフト115、116に伝達される。カムシャフト115は吸気バルブ108を開閉駆動する従動軸であり、カムシャフト116は排気バルブ110を開閉駆動する従動軸である。バルブタイミング調整装置10は、クランクシャフト105とカムシャフト115、116との回転位相を変化させることによって、吸気バルブ108および排気バルブ110の開閉タイミングを調整する。
バルブタイミング調整装置10は、クランクシャフト105と一体に回転するスプロケット111に対しカムシャフト115を回転方向へ相対回動させることによって、吸気バルブ108の開閉タイミングを早くする。またバルブタイミング調整装置10は、クランクシャフト105と一体に回転するスプロケット112に対しカムシャフト116を回転方向へ相対回動させることによって、排気バルブ110の開閉タイミングを早くする。このように吸気バルブ108および排気バルブ110の開閉タイミングが早くなるようにカムシャフト115、116を相対回転させることを「進角させる」という。
一方、バルブタイミング調整装置10は、スプロケット111に対しカムシャフト115を回転方向とは反対方向へ相対回動させることによって、吸気バルブ108の開閉タイミングを遅くする。またバルブタイミング調整装置10は、スプロケット112に対しカムシャフト116を回転方向とは反対方向へ相対回動させることによって、排気バルブ110の開閉タイミングを遅くする。このように吸気バルブ108および排気バルブ110の開閉タイミングが遅くなるようにカムシャフト115、116を相対回転させることを「遅角させる」という。
まず、バルブタイミング調整装置10の概略構成について図1〜図5を参照して説明する。図2および図4に示すように、バルブタイミング調整装置10は、吸気バルブ108の開閉タイミングを調整するための手段として位相調整機構20、油路切替弁40およびリニアソレノイド60を備え、排気バルブ110の開閉タイミングを調整するための手段として位相調整機構65、油路切替弁66およびリニアソレノイド67を備えている。これら2組の構成は基本的に同じであるので、代表として吸気側について構成を説明する。
図4および図5に示すように、位相調整機構20は、ケース21、リアプレート23、フロントプレート25、スプロケット111およびベーンロータ27を備えている。
ケース21は、筒状であり、内部を複数の圧力室に仕切る複数の仕切り部22を有している。リアプレート23は、ケース21に対し軸方向の一方に配置され、カムシャフト115が挿通可能な通孔24を有している。フロントプレート25は、ケース21に対し軸方向の他方に配置され、後述のスリーブボルト41が挿入可能な通孔26を有している。リアプレート23およびフロントプレート25は、ケース21を軸方向に挟持しており、ボルト32により相互に固定されている。
スプロケット111は、ケース21の外壁に一体に形成されており、クランクシャフト105(図3参照)と同期して回転可能である。ケース21、リアプレート23、フロントプレート25およびスプロケット111は、特許請求の範囲に記載の「ハウジング」に相当する。そして、クランクシャフト105は、特許請求の範囲に記載の「駆動軸および従動軸の一方」に相当する。
ベーンロータ27は、ケース21内に設けられ、ケース21内の圧力室を進角室29と遅角室31とに仕切る複数のベーン28を有している。ベーンロータ27は、後述のスリーブボルト41によってカムシャフト115に固定されており、このカムシャフト115と一体に回転可能である。カムシャフト115は、特許請求の範囲に記載の「駆動軸および従動軸の他方」に相当する。
ベーンロータ27は、内壁に形成された環状の供給溝33、進角溝34および遅角溝35と、供給溝33からカムシャフト115側に軸方向へ延びカムシャフト115の供給油路118に連通している供給油路36と、進角溝34から径方向外側に延び進角室29に連通している進角油路37と、遅角溝35から径方向外側に延び遅角室31に連通している遅角油路38とを有している。供給油路36には、オイルポンプ117から供給油路119、118を経由して作動油が圧送される。ベーンロータ27は、進角室29の圧力と遅角室31の圧力とのバランスに応じてケース21に対し進角側または遅角側に相対回転する。
油路切替弁40は、スリーブボルト41、スプール51およびスプリング55を備えている。
スリーブボルト41は、ベーンロータ27の内壁に嵌合している有底筒状のスリーブ部42と、スリーブ部42の底部からカムシャフト115側に延び、カムシャフト115にねじ込まれているねじ部43と、スリーブ部42の開口部に形成されている頭部44とから構成されている。スリーブ部42は、供給溝33に一致する軸方向位置で径方向へ貫通している供給ポート45と、進角溝34に一致する軸方向位置で径方向へ貫通している進角ポート46と、遅角溝35に一致する軸方向位置で径方向へ貫通している遅角ポート47とを有している。
スプール51は、筒状であり、スリーブボルト41のスリーブ部42内で軸方向へ往復移動可能である。また、スプール51は、軸方向位置に応じてスリーブ部42の進角ポート46と連通可能なドレンポート52、軸方向位置に応じてスリーブ部42の遅角ポート47と連通可能なドレンポート53、および、ドレンポート52とドレンポート53とを接続しているドレン油路54を有している。ドレンポート52、53は、外部に作動油を排出可能である。
スプリング55は、スプール51をリニアソレノイド60側に付勢している。スプール51の軸方向位置は、スプリング55の付勢力とリニアソレノイド60による押圧力とのバランスにより決まる。
油路切替弁40は、スプール51が軸方向へ移動することによってスリーブ部42の各ポート同士の接続と遮断とを切り替え可能である。具体的には、油路切替弁40は、スプール51を所定の進角作動位置に移動させることによって、供給ポート45と進角ポート46とを接続しつつ、遅角ポート47とドレンポート53とを接続することができる。また、油路切替弁40は、スプール51を所定の遅角作動位置に移動させることによって、供給ポート45と遅角ポート47とを接続しつつ、進角ポート46とドレンポート52とを接続することができる。また、油路切替弁40は、スプール51を所定の保持作動位置に移動することによって、進角ポート46と供給ポート45およびドレンポート52、53とを遮断しつつ、遅角ポート47と供給ポート45およびドレンポート52、53とを遮断することができる。
リニアソレノイド60は、スプール51を軸方向へ押圧可能な出力ロッド61を有している。出力ロッド61は、図示しない電子制御装置がリニアソレノイド60内部のコイルを通電することによって発生する磁界に応じて軸方向へ移動する。
以上のように構成されたバルブタイミング調整装置10では、クランクシャフト105に対するカムシャフト115の回転位相が目標値よりも遅角側である場合、油路切替弁40のスプール51が進角作動位置に移動するようにリニアソレノイド60が駆動される。これにより、位相調整機構20の進角室29に作動油が供給されつつ遅角室31の作動油がドレンポート53およびドレン油路54等を通じて外部に排出される。そして、進角室29の作動油からベーンロータ27に作用する力と遅角室31の作動油からベーンロータ27に作用する力とのバランスが変更され、ベーンロータ27が進角側に相対回転する。
また、クランクシャフト105に対するカムシャフト115の回転位相が目標値よりも進角側である場合、油路切替弁40のスプール51が遅角作動位置に移動するようにリニアソレノイド60が駆動される。これにより、位相調整機構20の遅角室31に作動油が供給されつつ進角室29の作動油がドレンポート52等を通じて外部に排出される。そして、進角室29の作動油からベーンロータ27に作用する力と遅角室31の作動油からベーンロータ27に作用する力とのバランスが変更され、ベーンロータ27が遅角側に相対回転する。
また、クランクシャフト105に対するカムシャフト115の回転位相が目標値と一致する場合、油路切替弁40のスプール51が保持作動位置に移動するようにリニアソレノイド60が駆動される。これにより、位相調整機構20の進角室29および遅角室31の作動油が保持される。そして、進角室29の作動油からベーンロータ27に作用する力と遅角室31の作動油からベーンロータ27に作用する力とがバランスし、ベーンロータ27の相対回転位置が保持される。
次に、バルブタイミング調整装置10の特徴構成について図1、図2および図4を参照して説明する。バルブタイミング調整装置10は、負圧室71、72および接続通路73、74を備えている。負圧室71および接続通路73は吸気側に対応して設けられ、負圧室72および接続通路74は排気側に対応して設けられている。これら2組の構成は基本的に同じであるので、代表として吸気側について構成を説明する。
負圧室71は、スリーブボルト41の頭部44の内壁に嵌合している筒部材75の内側に区画形成されており、ドレンポート52、53に連通している。本実施形態では、ドレンポート52、53から負圧室71に流れ出た作動油は、筒部材75の下方に空く通孔76からチェーンカバー130の内部空間に排出される。負圧室71は、特許請求の範囲に記載の「特定空間」に相当する。
接続通路73は、筒部材75と吸気マニホールド102とを接続している接続管77が有する通路であり、負圧室71と吸気マニホールド102内部とを連通している。本実施形態では、接続管77は、筒部材75の上方に接続されている。
図2に示すように、負圧室72は筒部材78により区画形成され、接続通路74は接続管79により区画形成されている。
このように構成されたバルブタイミング調整装置10では、負圧室71、72および接続通路73、74は、エンジン100の運転中において吸気マニホールド102内部と同様に負圧となるため、ドレンポート52、53の圧力を低下させる。負圧室71、72および接続通路73、74は、特許請求の範囲に記載の「圧力低下手段」を構成している。
以上説明したように、第1実施形態では、進角室29から作動油が排出されるとき、および、遅角室31から作動油が排出されるとき、エンジン吸入負圧の作用によってドレンポート52、53の圧力が低下して作動油の排出が促進される。そのため、ベーンロータ27の相対回転が素早くなり、位相変化の応答性を向上させることができる。
ここで、作動油の排出を促進させるために、各油圧室から油路切替弁までの作動油の排出経路である進角油路および遅角油路の流通断面積が大きく設定された比較形態について考える。この比較形態では、油路切替弁から各油圧室までの作動油の供給経路と、各油圧室から油路切替弁までの作動油の排出経路とが共通であるので、ベーンロータの相対回転位置を保持する場合、各油圧室からベーンロータに作用する圧力が不安定となり、ベーンロータの保持安定性が損なわれるおそれがある。
それに対し、第1実施形態では、進角油路37および遅角油路38の流通断面積を大きくすることなく作動油の排出を促進させることができる。そのため、各油圧室29、31からベーンロータ27に作用する圧力が不安定とならない。したがって、ベーンロータ27の保持安定性が損なわれることを抑制することができる。
また、第1実施形態では、ドレンポート52、53の圧力を低下させるのにエンジン吸入負圧を利用している。そのため、負圧発生装置を新たに設ける必要がなく、コスト増加を最小限に抑えることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態によるバルブタイミング調整装置について図6を参照して説明する。第2実施形態は、吸気マニホールド102の手前にスロットル弁が設けられていないシステムに適用されている。このようなシステムであっても吸気マニホールド102内部は負圧になる。そのため、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、ベーンロータ27の保持安定性を損なうことなく位相変化の応答性を向上させることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態によるバルブタイミング調整装置について図7を参照して説明する。第3実施形態では、負圧室81は、負圧室形成部材82の内部空間であって、吸気側のドレンポートおよび排気側のドレンポートの両方に連通している。接続通路80は、負圧室形成部材82と吸気マニホールド102とを接続している接続管83が有する通路であり、負圧室81と吸気マニホールド102内部とを連通している。負圧室81および接続通路80は、特許請求の範囲に記載の「圧力低下手段」を構成している。
第3実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができ、さらに、接続通路73が1つで済むので部品点数が少なくなる。
(第4実施形態)
第4実施形態によるバルブタイミング調整装置の特徴構成について図8を参照して説明する。第4実施形態は、負圧ポンプ84および接続通路85、86を備えている。
負圧ポンプ84は、エンジン100の回転部であるカムシャフト115によって駆動される。接続通路85は、筒部材75と負圧ポンプ84とを接続している接続管87が有する通路であり、負圧室71と負圧ポンプ84の負圧ポートとを連通している。
接続通路86は接続管88により区画形成されている。
このように構成された第4実施形態では、カムシャフト115が負圧ポンプ84を駆動すると、負圧ポンプ84が接続通路85、86を経由して負圧室71、72の空気を吸い込むことによって、ドレンポート52、53の圧力が低下する。負圧ポンプ84、負圧室71、72および接続通路85、86は、特許請求の範囲に記載の「圧力低下手段」を構成している。
第4実施形態によれば、第1実施形態と同様に、ベーンロータ27の保持安定性を損なうことなく位相変化の応答性を向上させることができる。
(第5実施形態)
第5実施形態によるバルブタイミング調整装置の特徴構成について図9を参照して説明する。第5実施形態は、負圧ポンプ89および接続通路90、91を備えている。
負圧ポンプ89は、電動式であり、モータによって駆動される。接続通路90は、筒部材75と負圧ポンプ89とを接続している接続管92が有する通路であり、負圧室71と負圧ポンプ89の負圧ポートとを連通している。
接続通路91は接続管93により区画形成されている。
このように構成された第5実施形態では、負圧ポンプ89が駆動されると、負圧ポンプ89が接続通路90、91を経由して負圧室71、72の空気を吸い込むことによって、ドレンポート52、53の圧力が低下する。負圧ポンプ89、負圧室71、72および接続通路90、91は、特許請求の範囲に記載の「圧力低下手段」を構成している。
第5実施形態によれば、第1実施形態と同様に、ベーンロータ27の保持安定性を損なうことなく位相変化の応答性を向上させることができる。
(第6実施形態)
第6実施形態によるバルブタイミング調整装置について図10を参照して説明する。第6実施形態は、接続通路94を備えている。接続通路94は、チェーンカバー130とエンジン100のクランクケース120とを接続している接続管95が有する通路であり、チェーンカバー130の内部空間96とエンジン100のクランクケース120内部とを連通している。チェーンカバー130の内部空間96は、ドレンポート52、53に連通しており、特許請求の範囲に記載の「特定空間」に相当する。
このように構成された第6実施形態では、クランクケース120内部が負圧になると、チェーンカバー130の内部空間96も負圧となり、ドレンポート52、53の圧力が低下する。接続通路94およびチェーンカバー130の内部空間96は、特許請求の範囲に記載の「圧力低下手段」を構成している。
第6実施形態によれば、第1実施形態と同様に、ベーンロータ27の保持安定性を損なうことなく位相変化の応答性を向上させることができる。
(第7実施形態)
第7実施形態によるバルブタイミング調整装置について図11を参照して説明する。第7実施形態では、接続通路94に逆止弁97が設けられている。逆止弁97は、クランクケース120内部からチェーンカバー130の内部空間96への流体の流通を許容し、チェーンカバー130の内部空間96からクランクケース120内部への流体の流通を阻止する。
第7実施形態によれば、クランクケース120内部が正圧になったとき、チェーンカバー130の内部空間96の圧力上昇を防止することができる。そのため、上記圧力上昇に起因してドレンポート52、53からの作動油の排出が滞ることを回避することができる。
(第8実施形態)
第8実施形態によるバルブタイミング調整装置について図12を参照して説明する。第8実施形態は、負圧ポンプ84および接続通路98を備えている。接続通路98は、負圧ポンプ84とチェーンカバー130とを接続している接続管99が有する通路であり、負圧ポンプ84の負圧ポートとチェーンカバー130の内部空間96とを連通している。
このように構成された第8実施形態では、負圧ポンプ84が接続通路98を経由してチェーンカバー130の内部空間96の空気を吸い込むと、ドレンポート52、53の圧力が低下する。負圧ポンプ84、接続通路98、および、チェーンカバー130の内部空間96は、特許請求の範囲に記載の「圧力低下手段」を構成している。
第8実施形態によれば、第1実施形態と同様に、ベーンロータ27の保持安定性を損なうことなく位相変化の応答性を向上させることができる。
(他の実施形態)
第3〜第5実施形態は、吸気マニホールド102の手前にスロットル弁101が設けられているシステムに適用されていたが、これに限らず、スロットル弁が設けられていないシステムに適用されてもよい。
第4、第5実施形態において、吸気側の油路切替弁のドレンポートと吸気側の油路切替弁のドレンポートとの両方に連通する負圧室が設けられてもよい。
本発明の他の実施形態では、負圧ポンプは、吸気バルブを駆動するカムシャフトに限らず、エンジンの他の回転部によって駆動されてもよい。また、負圧ポンプは、例えばブレーキブースター用に設けられるもの等の既存の負圧ポンプを利用してもよい。
本発明の他の実施形態では、バルブタイミング調整装置は、吸気弁の開閉タイミングを調整する機構のみを備えていてもよく、また排気弁の開閉タイミングを調整する機構のみを備えていてもよい。
本発明の他の実施形態では、油路切替弁の設置場所は、ベーンロータの内側に限らず、他の場所であってもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
10・・・バルブタイミング調整装置 21・・・ケース(ハウジング)
23・・・リアプレート(ハウジング) 25・・・フロントプレート(ハウジング)
27・・・ベーンロータ 29・・・進角室
31・・・遅角室 40・・・油路切替弁
45・・・供給ポート 46・・・進角ポート
47・・・遅角ポート 52、53・・・ドレンポート
71、72、81・・・負圧室(圧力低下手段)
73、74、80、85、86、90、91、94、98・・・接続通路(圧力低下手段)
84、89・・・負圧ポンプ(圧力低下手段)
96・・・内部空間(圧力低下手段) 111・・・スプロケット(ハウジング)

Claims (8)

  1. エンジン(100)の駆動軸(105)と従動軸(115、116)との回転位相を変化させることによって、前記従動軸が開閉駆動する吸気バルブ(108)および排気バルブ(110)の少なくとも一方の開閉タイミングを調整するバルブタイミング調整装置(10)であって、
    前記駆動軸および前記従動軸の一方と一体に回転可能なハウジング(21、23、25、111)と、
    前記駆動軸および前記従動軸の他方と一体に回転可能であり、前記ハウジング内部を進角室(29)と遅角室(31)とに仕切るベーンを有するベーンロータ(27)と、
    前記進角室に連通している進角ポート(46)、前記遅角室に連通している遅角ポート(47)、油供給源に連通可能な供給ポート(45)、および、外部に作動油を排出可能なドレンポート(52、53)を有し、前記ベーンロータを進角側に相対回転させるとき前記供給ポートと前記進角ポートとを接続しつつ前記遅角ポートと前記ドレンポートとを接続し、前記ベーンロータを遅角側に相対回転させるとき前記供給ポートと前記遅角ポートとを接続しつつ前記進角ポートと前記ドレンポートとを接続する油路切替弁(40)と、
    前記ドレンポートの圧力を低下させる圧力低下手段(71、72、73、74、80、81、84、85、86、89、90、91、94、96、98)と、
    を備えることを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  2. 前記圧力低下手段は、前記ドレンポートに連通する空間である特定空間(71、72、81)と前記エンジンの吸気マニホールド(102)内部とを連通させる接続通路(73、74、80)を含むことを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 前記圧力低下手段は、負圧ポンプ(84、89)、および、前記ドレンポートに連通する空間である特定空間(71、72、96)と前記負圧ポンプの負圧ポートとを連通させる接続通路(85、86、98)を含むことを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 前記負圧ポンプは、前記エンジンの回転部(115)によって駆動されることを特徴とする請求項3に記載のバルブタイミング調整装置。
  5. 前記圧力低下手段は、前記ドレンポートに連通する空間である特定空間(96)と前記エンジンのクランクケース(120)内部とを連通させる接続通路(94)を含むことを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  6. 前記接続通路に設けられ、前記クランクケース内部から前記特定空間への流体の流通を許容し、前記特定空間から前記クランクケース内部への流体の流通を阻止する逆止弁(97)をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載のバルブタイミング調整装置。
  7. 前記特定空間は、前記駆動軸と前記ハウジングとに巻き掛けられるチェーンまたはベルトのカバー(130)の内部空間(96)であることを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
  8. 前記ハウジング、前記ベーンロータおよび前記油路切替弁は、2つずつ設けられており、
    2つの前記油路切替弁のうち一方を第1油路切替弁とし、他方を第2油路切替弁とし、前記第1油路切替弁が有する前記ドレンポートを第1ドレンポートとし、前記第2油路切替弁が有する前記ドレンポートを第2ドレンポートとすると、
    前記圧力低下手段は、前記第1ドレンポートおよび前記第2ドレンポートの両方に連通する前記特定空間としての負圧室(81)を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のバルブタイミング調整装置。
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