JP5189520B2 - 内燃機関における高圧ポンプ取付け構造 - Google Patents

内燃機関における高圧ポンプ取付け構造 Download PDF

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本発明は、高圧ポンプを駆動するためのポンプ用カムがカムシャフトに設けられ、機関本体が備えるシリンダヘッドの一面を覆うカバー部材に、前記カムシャフトが備える複数のジャーナル部の外周の少なくとも半周を回転自在に支承する複数の軸受部が一体に設けられる内燃機関に関し、特に、高圧ポンプの取付け構造の改良に関する。
カムシャフトのジャーナル部を回転自在に支承する少なくとも一対の軸受部と、それらの軸受部を連結する連結部とを一体に有するシャフト保持部材が、シリンダヘッドおよびヘッドカバーに取付けられ、高圧ポンプを取付けるための取付けボスが前記シャフト保持部材の前記連結部に設けられるようにしたものが、特許文献1によって知られている。
特開2005−36711号公報
ところが、上記特許文献1で開示されるものでは、取付けボスが設けられる部分の剛性を確保するために、シャフト保持部材における連結部の厚みを厚くする必要があり、機関本体の重量増大を招いてしまう。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、機関本体の重量増大を抑制しつつ、高圧ポンプの取付け部の剛性を確保し得るようにした内燃機関における高圧ポンプ取付け構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、高圧ポンプを駆動するためのポンプ用カムがカムシャフトに設けられ、機関本体が備えるシリンダヘッドの一面を覆うカバー部材に、前記カムシャフトが備える複数のジャーナル部の外周の少なくとも半周を回転自在に支承する複数の軸受部が一体に設けられる内燃機関において、前記カムシャフトの軸線に沿う方向で複数の前記軸受部の1つに隣接した位置で前記カバー部材に取付けボスが一体に設けられ、前記高圧ポンプが前記取付けボスに取付けられることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記機関本体に、前記カムシャフトの軸線方向と平行な気筒配列方向に並ぶ複数の気筒が配設され、前記取付けボスが、複数の前記軸受部のうち前記気筒配列方向に沿う中間部に配置される軸受部に隣接して前記カバー部材に一体に設けられることを第2の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記取付けボスが、前記高圧ポンプの作動方向を略鉛直方向に向けるようにして前記カバー部材に一体に設けられることを第3の特徴とする。
さらに本発明は、第3の特徴の構成に加えて、前記機関本体が、相互にV形をなす一対のバンクを有してV型に構成され、両バンクの少なくとも一方で、前記カバー部材は、側壁と、該側壁に屈曲部を介して連設される天井壁と、複数の前記軸受部とを一体に有し、該カバー部材の前記屈曲部に、前記高圧ポンプの作動方向を略鉛直方向に向けるようにして前記取付けボスが一体に設けられることを第4の特徴とする。
なお実施の形態のヘッドカバー14,84L,84Rが本発明のカバー部材に対応する。
本発明の第1の特徴によれば、カバー部材が備える複数の軸受部の1つに隣接した位置でカバー部材に取付けボスが設けられるので、カバー部材の厚みを増すことなく取付けボスの剛性を高めることができ、機関本体の重量増大を回避することができるとともに、高圧ポンプを駆動するためのポンプ用カムおよび高圧ポンプの相対位置精度を高めることができる。
また本発明の第2の特徴によれば、機関本体を車両に搭載する組付け作業を行うときや、車両搭載状態で車両側から機関本体に衝撃が加わったときにも、高圧ポンプが損傷してしまうことを防止することができる。
本発明の第3の特徴によれば、高圧ポンプがその作動動方向を略鉛直方向として取付けボスに取付けられるので、高圧ポンプ組付け時の作業性を高めることができ、また高圧ポンプの作動時に水平方向の摺接が抑制されるので高圧ポンプの作動抵抗を小さく抑えることができる。
さらに本発明の第4の特徴によれば、カバー部材において、側壁および天井壁を連設する屈曲部は膜面振動が発生し難い箇所であり、高圧ポンプの作動方向を略鉛直方向とすることを可能としつつ、高圧ポンプの取付け剛性を高くするとともに、高圧ポンプのカムシャフトに対する相対位置変化を抑制することができる。
実施例1の機関本体の要部縦断面図であって図3の1−1線に沿う断面図である。 図1の2矢視平面図である。 図1の3−3線断面図である。 図1の4−4線矢視図である。 図3の5−5線断面図である。 実施例2の機関本体の平面図である。 図6の7−7線断面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら説明する。
図1〜図5を参照しながら本発明の実施例1について説明すると、先ず図1および図2において、この内燃機関はたとえば4気筒直列のものであり、その機関本体11は、シリンダブロック12と、該シリンダブロック12の上部に結合されるシリンダヘッド13と、該シリンダヘッド13の一面である上面を覆うようにしてシリンダヘッド13に結合されるカバー部材としてのヘッドカバー14とを備え、該ヘッドカバー14は、略長方形の側壁14aと、該側壁14aに連設される天井壁14bとを有して箱形に形成される。
前記シリンダブロック12には、気筒配列方向15に並ぶ第1〜第4気筒C1,C2,C3,C4毎のシリンダボア16…が形成されるものであり、それらのシリンダボア16…に摺動自在に嵌合されるピストン17…の頂部を臨ませる燃焼室18…が、各気筒C1〜C4毎にシリンダブロック12およびシリンダヘッド13間に形成される。
前記シリンダヘッド13の一側面(図1の左側面)には、各気筒C1〜C4毎の吸気ポート19…が設けられ、前記シリンダヘッド13の他側面(図1の右側面)には、各気筒C1〜C4毎の排気ポート20…が設けられる。しかもシリンダヘッド13には、各気筒C1〜C4毎に一対ずつの吸気弁21,21…が燃焼室18…および吸気ポート19…間の連通・遮断を切換えるようにして開閉作動可能に配設され、各気筒C1〜C4毎に一対ずつの排気弁22,22…が燃焼室18…および排気ポート20…間の連通・遮断を切換えるようにして開閉作動可能に配設され、各吸気弁21…はシリンダヘッド13との間に縮設される弁ばね23…で閉弁方向に付勢され、各排気弁22…はシリンダヘッド13との間に縮設される弁ばね24…で閉弁方向に付勢される。また燃焼室18…の中央部に先端を臨ませる点火プラグ25…が各気筒C1〜C4毎にシリンダヘッド13に螺合されるものであり、シリンダヘッド13には、ヘッドカバー14との間に環状のシール部材26…を介在せしめる該シリンダヘッド13を貫通するプラグ筒27…が、点火プラグ25…を挿入するようにして取付けられる。
またシリンダヘッド13には、各燃焼室18…に圧縮空気とともに燃料を直線噴射するインジェクタ106…が、第1〜第4気筒C1〜C4毎に取付けられており、それらのインジェクタ106…は共通の燃料レール107に接続される。
前記シリンダヘッド13および前記ヘッドカバー14間には、前記吸気弁21…を開閉駆動する吸気側動弁装置28と、前記排気弁22…を開閉駆動する排気側動弁装置29とが収容される。
吸気側動弁装置28は、第1気筒C1および第4気筒C4については吸気弁21…および排気弁22…を常時開閉駆動するものの、第2および第3気筒C2,C3については機関の低速運転時に吸気弁21…および排気弁22…を閉弁休止して気筒休止状態とすることを可能として構成されるものであり、第2気筒C2での吸気側動弁装置28の構成について、図3および図4を参照しながら以下に説明する。
前記ヘッドカバー14には、気筒配列方向15と平行な軸線を有する吸気側カムシャフト31が回転自在に支承されるとともに、吸気側カムシャフト31と平行な軸線を有する吸気側ロッカシャフト32が支持され、前記吸気側カムシャフト31には、図示しないクランクシャフトから1/2の減速比で減速された回転動力が伝達される。
吸気側カムシャフト31には、一対の低速用カム33,34と、単一の高速用カム35と、該高速用カム35および前記両低速用カム33,34間に配置される一対の休止用カム36,37とが設けられ、低速用カム33,34によるリフト量は高速用カム35によるリフト量よりもわずかに小さく設定され、休止用カム36,37は、高速用カム35および低速用カム33,34のベース円に対応して形成され、休止用カム36,37によるリフト量は「0」である。
一方、吸気側ロッカシャフト32には、第1、第2、第3、第4および第5サブロッカアーム38,39,40,41,42の上部が揺動可能に支承され、それらのサブロッカアーム38〜42の下方には、油圧タペット45…を介して一端部がシリンダヘッド13に揺動可能に支承されるとともに他端部が両吸気弁21…のステムエンド21a…に当接する第1および第2ロッカアーム43,44が配置される。
第1〜第5サブロッカアーム38〜42は、第2および第4サブロッカアーム39,41を第1および第2ロッカアーム43,44の直上に、第3サブロッカアーム40を第2および第4ロッカアーム39,41間に、第1および第5サブロッカアーム38,42を第3サブロッカアーム40との間に第2および第4サブロッカアーム39,41を挟むようにして、吸気側ロッカシャフト32に揺動可能に支承されるものであり、第1および第5サブロッカアーム38,42には、低速用カム33,34に転がり接触するローラ46,47が軸支され、第3サブロッカアーム40には、高速用カム35に転がり接触するローラ48が軸支される。また第2および第4サブロッカアーム39,41には、休止用カム36,37に接触する第1スリッパ部49,50と、第1および第2ロッカアーム43,44の中間部に軸支されるローラ51,52に接触する第2スリッパ部53,54がそれぞれ設けられる。
したがって第2および第4サブロッカアーム39,41が吸気側ロッカシャフト32の軸線まわりに揺動すると、第2スリッパ部53,54でローラ51,52が押圧されることによって第1および第2ロッカアーム43,44が油圧タペット45…を支点として揺動し、両吸気弁21…が開閉駆動されることになる。
また第1、第3および第5サブロッカアーム38,40,42には、前記吸気側ロッカシャフト32で支持された部分から上方に延びる当接腕部38a,40a,42aがそれぞれ一体に設けられており、前記当接腕部38a,40a,42aおよびヘッドカバー14間には、第1、第3および第5サブロッカアーム38,40,42に軸支されたローラ46,47,48を吸気側カムシャフト31側に付勢するロストモーションスプリング55…が設けられる。
一方、第1〜第5サブロッカアーム38〜42には、第2および第4サブロッカアーム39,41を第1および第5サブロッカアーム38,42に連結する状態と、第2および第4サブロッカアーム39,41を第3サブロッカアーム40に連結する状態と、第2および第4サブロッカアーム39,41を第1、第3および第5サブロッカアーム38,40,42のいずれとも連結しない状態とを油圧の作用によって切換える連結切換機構(図示せず)が設けられる。而して第2および第4サブロッカアーム39,41を第1および第5サブロッカアーム38,42に連結した状態では、第2および第4サブロッカアーム39,41が低速用カム33,34に従動する第1および第5サブロッカアーム38,42とともに揺動するのに応じて両吸気弁21…が低速用カム33,34のカムプロフィルに応じた特性で開閉駆動され、第2および第4サブロッカアーム39,41を第3サブロッカアーム40に連結した状態では第2および第4サブロッカアーム39,41が高速用カム35に従動する第3ロッカアーム40とともに揺動するのに応じて両吸気弁21…が高速用カム35のカムプロフィルに応じた特性で開閉駆動され、第2および第4サブロッカアーム39,41を第1、第3および第5サブロッカアーム38,40,42のいずれとも連結しない状態では、第2および第4サブロッカアーム39,41は休止用カム36,37に第1スリッパ部49,50を摺接させたままで揺動せず、両吸気弁21…は閉弁休止することになる。
図5を併せて参照して、各気筒C1〜C4間にそれぞれ対応する部分で前記吸気側カムシャフト31はジャーナル部31a…を有しており、前記ヘッドカバー14には、各ジャーナル部31a…の外周の少なくとも半周、この実施例1ではジャーナル部31a…の全周を回転自在に支承するようにして気筒配列方向に並ぶ複数の軸受部14c…が、ヘッドカバー14の側壁14cおよび天井壁14bに一体に連なるようにして一体に設けられる。また前記吸気側カムシャフト31の軸線に沿う方向で複数の前記軸受部14c…の1つに隣接した位置で前記ヘッドカバー14の天井壁14bに取付けボス56が一体に設けられ、前記インジェクタ106…に燃料を供給するための高圧ポンプ57が前記取付けボスに取付けられる。
しかも前記取付けボス56が、複数の前記軸受部14c…のうち前記気筒配列方向15に沿う中間部に配置される軸受部14c、この実施例1では、第1および第2気筒C1,C2間の軸受部14cに第2気筒C2側から隣接した位置で前記ヘッドカバー14の天井壁14bに一体に設けられるものであり、この取付けボス56は、高圧ポンプ57の作動方向を略鉛直方向に向けるようにしてヘッドカバー14の天井壁14bに一体に設けられる。
ところで前記高圧ポンプ57に対応した位置で前記吸気側カムシャフト31にはポンプ用カム58が設けられており、前記吸気側ロッカシャフト32には、ポンプ用カム58に転がり接触するローラ59が軸支されたポンプ駆動用ロッカアーム60が揺動可能に支承される。またポンプ駆動用ロッカアーム60には、高圧ポンプ57側に延びる腕部60aが設けられており、この腕部60aの先端に軸支されるローラ61が、前記高圧ポンプ57の入力部62に転がり接触する。したがって高圧ポンプ57は、吸気側カムシャフト31の回転に応じてポンプ駆動用ロッカアーム60が揺動するのに応じて、高圧ポンプ57の入力部62にポンプ駆動用ロッカアーム60から駆動力が作用することによって略鉛直方向に駆動されることになる。而して高圧ポンプ57から吐出される燃料油は供給管路108を経て前記燃料レール107に供給される。
また高圧ポンプ57の潤滑部には吸気側ロッカシャフト32から潤滑油が供給されるものであり、第1および第2気筒C1,C2間の軸受部14cには、吸気側ロッカシャフト32および高圧ポンプ57間を結ぶ潤滑油路(図示せず)が設けられる。
ところで、低速用カム33…,34…、高速用カム35…、休止用カム36…,37…およびポンプ用カム58が設けられる吸気側カムシャフト31は、その一端側から前記ヘッドカバー14に挿通されて前記各軸受部14c…に支持されるものであり、吸気側カムシャフト31のジャーナル部31a…ならびにそれらのジャーナル部31a…を挿通、支持するために前記各軸受部14c…にそれぞれ設けられる円形の軸受孔105…の直径は、低速用カム33…,34…、高速用カム35…、休止用カム36…,37…およびポンプ用カム58を挿通可能な大きさに設定される。
而してヘッドカバー14の小型化を図るためにジャーナル部31a…および軸受孔105…の直径を小さくすると、ポンプ用カム58も小さく形成されることになるが、高圧ポンプ57は、ポンプ用カム58に従動するポンプ駆動用ロッカアーム60の腕部60aで駆動されるものであり、ポンプ用カム58が小さくてもポンプ駆動用ロッカアーム60のレバー比の設定によって高圧ポンプ57で必要とされるストロークを充分に確保することができる。
図1および図3に注目して、排気側動弁装置29は、前記吸気側動弁装置28と同様に構成されるものであり、第2気筒C2での排気側動弁装置29は、一対の低速用カム63,64、単一の高速用カム65および一対の休止用カム66,67が設けられるとともに前記ヘッドカバー14の軸受部14c…で回転自在に支承されるようにして前記吸気側カムシャフト31と平行に配置される排気側カムシャフト68と、排気側カムシャフト68と平行な軸線を有して前記軸受部14c…に支持される排気側ロッカシャフト69と、排気側ロッカシャフト69で揺動可能に支承される第1、第2、第3、第4および第5サブロッカアーム70,71,72,73,74と、油圧タペット75を介して一端部がシリンダヘッド13に揺動可能に支承されるとともに他端部が両排気弁22…のステムエンド22a…に当接する第1および第2ロッカアーム76,77とを備え、前記軸受部14c…での排気側カムシャフト68の支持構造は、前記軸受部14c…での吸気側カムシャフト31の支持構造と同様である。
次にこの実施例1の作用について説明すると、機関本体11が備えるシリンダヘッド13の一面を覆うヘッドカバー14に、吸気側カムシャフト31のジャーナル部31a…の外周の少なくとも半周、この実施例1では前記ジャーナル部31a…の外周の全周を回転自在に軸支する複数の軸受部14c…が一体に設けられており、吸気側カムシャフト31の軸線に沿う方向で複数の前記軸受部14c…の1つに隣接した位置、この実施例1では第1および第2気筒C1,C2間の軸受部14cに第2気筒C2側から隣接した位置で前記ヘッドカバー14に一体に設けられ、高圧ポンプ57が取付けボス56に取付けられるので、補強のためのリブを不要とし、またヘッドカバー14の厚みを増すことなく取付けボス56の剛性を高めることができ、機関本体11の重量増大を回避することができる。しかも第1および第2気筒C1,C2間の軸受部14cおよび取付けボス56の相対位置精度を高く維持することができるので、ポンプ用カム58および高圧ポンプ57の相対位置精度を高めることができる。
しかもこの実施例1では、吸気側カムシャフト31が、その一端側からヘッドカバー14に挿通されて該ヘッドカバー14と一体である軸受部14c…の軸受孔105…に挿通、支持されるものであるので、分割された軸受部で挟持されるようにして吸気側カムシャフト31が回転自在に支持されるものに比べて、吸気側カムシャフト31および高圧ポンプ57の相対位置精度を高めることができる。
また機関本体11には、吸気側カムシャフト31の軸線方向と平行な気筒配列方向15に並ぶ第1〜第4気筒C1〜C4が配設されており、取付けボス56が、複数の軸受部14c…のうち前記気筒配列方向15に沿う中間部に配置される軸受部14c、この実施例1では第1および第2気筒C1,C2間の軸受部14cに隣接して前記ヘッドカバー14に一体に設けられるので、気筒配列方向に機関本体11が大型化することを回避することができるとともに、機関本体11を車両に搭載する組付け作業を行うときや、車両搭載状態で車両側から機関本体11に衝撃が加わったときにも、高圧ポンプ57が損傷してしまうことを防止することができる。
さらに取付けボス56が、前記高圧ポンプ57の作動方向を略鉛直方向に向けるようにして前記ヘッドカバー14に一体に設けられるので、高圧ポンプ57を組付ける際の作業性を高めることができ、また高圧ポンプ57の作動時に水平方向の摺接が抑制されるので、高圧ポンプ57の作動抵抗を小さく抑えることができる。
図6および図7を参照しながら本発明の実施例2について説明するが、実施例1に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
先ず図6において、この機関本体81は、相互にV形をなす一対の左および右バンクBL,BRを有してV型に構成されるものであり、車両搭載時に左側に配置される左バンクBLには、第1〜第4気筒C1〜C4が気筒配列方向82に並んで配設され、車両搭載時に右側に配置される右バンクBRには、第5〜第8気筒C5〜C8が気筒配列方向82に並んで配設される。しかも左バンクBLの第1および第4気筒C1,C4ならびに右バンクBRの第6および第7気筒C6,C7は気筒休止可能である。
図7で示すように、右バンクBRにおいてシリンダヘッド83に結合されるヘッドカバー84Rは、略長方形状に形成される側壁85と、該側壁85に屈曲部87を介して連設される天井壁86と、吸気側カムシャフト89が備える複数のジャーナル部89a…の全周を回転自在に支承するようにして各気筒C5〜C8間に配置される軸受部88…とを一体に有する。
右バンクBRの第8気筒C8において、吸気弁21を開閉駆動する吸気側動弁装置90は、シリンダヘッド83に設けられる油圧タペット91で一端部が回動自在に支承されるとともに他端部が吸気弁21のステムエンド21aに当接されるロッカアーム92と、そのロッカアーム92が備えるローラ93に接触するサブロッカアーム94を含むとともに連結および連結解除を切換可能としつつ吸気側ロッカシャフト95に揺動自在に支承される複数のサブロッカアームとを備える。
また前記吸気側カムシャフト89にポンプ用カム96が設けられており、該ポンプ用カム96に接触するローラ97が先端に軸支される入力部98を有する高圧ポンプ99を取り付けるための取付けボス100が前記ヘッドカバー84Rに設けられる。
而して吸気側カムシャフト31の軸線に沿う方向で複数の前記軸受部88…の1つに隣接した位置で前記ヘッドカバー84Rに取付けボス100が一体に設けられ、該取付けボス100は、複数の前記軸受部88…のうち前記気筒配列方向82に沿う中間部に配置される軸受部88、この実施例2では、第7および第8気筒C7,C8間に配置される軸受部88に第8気筒C8側から隣接して前記ヘッドカバー84Rに一体に設けられる。
しかも取付けボス100は、高圧ポンプ99の作動方向を略鉛直方向に向けるようにして前記ヘッドカバー84Rの側壁85および天井壁86の連設部である屈曲部87に一体に設けられる。
また左バンクBLのヘッドカバー84Lには、その第3および第4気筒C3,C4間に配置される軸受部88に第4気筒C4側から隣接するようにして取付けボス100が一体に設けられ、該取付けボス100に高圧ポンプ99が取付けられる。しかも取付けボス100は、高圧ポンプ99の作動方向を略鉛直方向に向けるようにして前記ヘッドカバー84Lの側壁および天井壁の連設部である屈曲部87に一体に設けられる。
この実施例2によれば、上記実施例1と同様の効果を奏することができる上に、膜面振動が発生し難い箇所であるヘッドカバー84L,84Rの屈曲部87…に取付けボス100…が一体に設けられるので、高圧ポンプ99の取付け剛性を高くするとともに、高圧ポンプ99の吸気側カムシャフト89…に対する相対位置変化を抑制することができる。
また高圧ポンプ99が、吸気側カムシャフト89に設けられたポンプ用カム96で直接駆動されるものであるので、実施例1のものと比べて、部品点数が少なくてすむ。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
11,81・・・機関本体
13,83・・・シリンダヘッド
14,84L,84R・・・カバー部材であるヘッドカバー
14c,88・・・軸受部
31,89・・・吸気側カムシャフト
31a,89a・・・ジャーナル部
56,100・・・取付けボス
57,99・・・高圧ポンプ
58,96・・・ポンプ用カム
85・・・側壁
86・・・天井壁
87・・・屈曲部
BL,BR・・・バンク
C1,C2,C3,C4,C5,C6,C7,C8・・・気筒

Claims (4)

  1. 高圧ポンプ(57,99)を駆動するためのポンプ用カム(58,96)がカムシャフト(31,89)に設けられ、機関本体(11,81)が備えるシリンダヘッド(13,83)の一面を覆うカバー部材(14,84L,84R)に、前記カムシャフト(31,89)が備える複数のジャーナル部(31a,89a)の外周の少なくとも半周を回転自在に支承する複数の軸受部(14c,88)が一体に設けられる内燃機関において、前記カムシャフト(31,89)の軸線に沿う方向で複数の前記軸受部(14c,88)の1つに隣接した位置で前記カバー部材(14,84L,84R)に取付けボス(56,100)が一体に設けられ、前記高圧ポンプ(57,99)が前記取付けボス(56,100)に取付けられることを特徴とする内燃機関における高圧ポンプ取付け構造。
  2. 前記機関本体(11,81)に、前記カムシャフト(31,89)の軸線方向と平行な気筒配列方向に並ぶ複数の気筒(C1,C2,C3,C4,C5,C6,C7,C8)が配設され、前記取付けボス(56,100)が、複数の前記軸受部(14c,88)のうち前記気筒配列方向に沿う中間部に配置される軸受部(14c,88)に隣接して前記カバー部材(14,84L,84R)に一体に設けられることを特徴とする請求項1記載の内燃機関における高圧ポンプ取付け構造。
  3. 前記取付けボス(56,100)が、前記高圧ポンプ(57,99)の作動方向を略鉛直方向に向けるようにして前記カバー部材(14,84L,84R)に一体に設けられることを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関における高圧ポンプ取付け構造。
  4. 前記機関本体(81)が、相互にV形をなす一対のバンク(BL,BR)を有してV型に構成され、両バンク(BL,BR)の少なくとも一方で、前記カバー部材(84L,84R)は、側壁(85)と、該側壁(85)に屈曲部(87)を介して連設される天井壁(86)と、複数の前記軸受部(88)とを一体に有し、該カバー部材(84L,84R)の前記屈曲部(87)に、前記高圧ポンプ(99)の作動方向を略鉛直方向に向けるようにして前記取付けボス(100)が一体に設けられることを特徴とする請求項3記載の内燃機関における高圧ポンプ取付け構造。
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