JP2003073452A - 紫外発光素子用のエポキシ樹脂及びエポキシ樹脂材料 - Google Patents

紫外発光素子用のエポキシ樹脂及びエポキシ樹脂材料

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JP2003073452A JP2001265466A JP2001265466A JP2003073452A JP 2003073452 A JP2003073452 A JP 2003073452A JP 2001265466 A JP2001265466 A JP 2001265466A JP 2001265466 A JP2001265466 A JP 2001265466A JP 2003073452 A JP2003073452 A JP 2003073452A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性と紫外線照射の対する耐性を有する紫
外発光素子封止材を提供する。 【解決手段】 紫外発光素子を封止する材料として、ビ
スフェノールAグリシジルエーテルのフェニール基を核
水添法により水素化して生成した水素添加ビスフェノー
ルAグリシジルエーテルと、脂環式エポキシモノマー
と、潜在性触媒とを出発物質として熱カチオン重合によ
り硬化させたエポキシ樹脂を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外発光素子の封
止材に関し、特にエポキシ樹脂系の封止材に関する。さ
らに、このような封止材により封止された紫外発光素子
を含む光半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】発光ダイオード(Light Emit
ting Diode:LED)の分野においては、最
近、InGaN系の材料を用いた紫外発光素子が開発さ
れるなど、短波長化が進んでいる。実際にLEDを発光
素子として利用する場合には、透明なエポキシ樹脂によ
りLEDを封止する。
【0003】一般的に、エポキシ樹脂は主剤と硬化剤と
硬化促進剤とを用いて生成する。主剤は、例えば、一般
的に化1で表されるビスフェノールAグリシジンエーテ
ルである。硬化剤は、例えば、化2で表されるメチルヘ
キサヒドロ無水フタル酸(新日本理化製 MH−70
0)、化3で表されるヘキサヒドロ無水フタル酸、化4
で表されるメチルヘキサヒドロフタル酸、化5で表され
るヘキサヒドロフタル酸のうちから選択される。
【0004】
【化1】
【0005】
【化2】
【0006】
【化3】
【0007】
【化4】
【0008】
【化5】
【0009】硬化促進剤は、例えばジアザビシクロウン
デセン(DBU)のオクチル酸塩、イミダゾール誘導
体、三級アミン、トリフェニルフォスフィンなどから選
択して使用する。硬化促進剤の配合比は、硬化促進剤を
硬化剤中に0.5から5.0重量部配合するのが好まし
い。作業性を高めるために、硬化剤中にさらに、内部離
型剤や粘度調整剤などを添加しても良い。例えば、主剤
100重量部に対して、硬化剤を80から100重量部
混合する。
【0010】主剤と硬化剤及び硬化促進剤とを使用前に
混合するのが好ましい。硬化剤が無水物であるため常温
でも重合反応が緩やかに進行し、エポキシ樹脂の粘度を
増加させることができる。そのためには、主剤と硬化剤
とを別々に保管する必要がある。尚、主剤と硬化剤及び
硬化促進剤との配合比は、1:1.2から1:0.8程
度が好ましい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】紫外発光素子と蛍光体
とを組み合わせて製造する白色LEDは、既存の電球と
比較して消費電力が小さい。そこで、電球の白色LED
への置き換えが期待されている。紫外発光素子を用いた
白色LEDを封止するための封止材として上述の材料を
出発原料としたエポキシ樹脂を用いる技術に関する検討
がなされている。
【0012】しかしながら、ビスフェノールAグリシジ
ルエーテルを主剤(エポキシモノマー)として用いる
と、以下のような問題があった。
【0013】ビスフェノールAのベンゼン環は紫外線を
吸収しやすい。紫外線のエネルギーによって発生したラ
ジカルによりエポキシ樹脂が酸化しやすくなる。エポキ
シ樹脂が酸化すると発色団が形成され、可視光を吸収す
る。従って、エポキシ樹脂が黄色く変色しやすい。
【0014】紫外光素子やそれを用いた白色LEDの場
合、樹脂が黄色に変色すると、LED素子から発光する
光が樹脂により吸収されやすくなるため、LED素子の
発光強度の低下と色調の変化が生じる。
【0015】さらに、前述のエポキシ樹脂は、使用前に
主剤と硬化剤とを混合するいわゆる二液性樹脂である。
実際のLEDの生産工程では、主剤と硬化剤とを所定の
比率で混合した後に硬化させている。配合比率がわずか
にずれたり、攪拌不足などが生じたりすると、硬化後の
エポキシ樹脂の光学的・機械的な特性が大きくばらつい
たり、エポキシ樹脂中に未硬化の部分が存在したりする
などの問題が生じる。さらに、エポキシ樹脂の硬化の度
合いにもばらつきも生じ、不良品発生の原因ともなって
いた。
【0016】本発明の目的は、紫外LEDを封止するた
めのエポキシ樹脂製の封止材の変色を防止する技術を提
供することである。さらに、一液での保存が可能なエポ
キシ樹脂製の封止材を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点によれ
ば、紫外発光素子を封止する材料として適しており、ビ
スフェノールAグリシジルエーテルのフェニール基を核
水添法により水素化して生成した水素添加ビスフェノー
ルAグリシジルエーテルと、脂環式エポキシモノマー
と、潜在性触媒とを含むエポキシ樹脂材料を熱カチオン
重合により硬化させたエポキシ樹脂が提供される。
【0018】上記エポキシ樹脂は、水素添加ビスフェノ
ールAグリシジルエーテルを熱カチオン重合により硬化
させるため、不飽和結合の割合が少なくなり、熱変色や
紫外線劣化が生じにくい。従って、紫外線発光素子用の
封止材として適している。また、熱カチオン重合を用い
ると触媒活性化温度以上で選択的に硬化反応が開始され
る。従って、常温においてほとんど反応が起こらないた
め、ポットライフが非常に長く、一液保存が可能にな
る。例えば、芳香族オニウム塩(潜在性触媒)としてS
I−100L(三新化学製)を2重量部含有する水素添
加ビスフェノールAグリシジルエーテルとしてYX80
00(ジャパンエポキシレジン製)エポキシは、常温で
2ヶ月保存しても粘度変化が生じない。
【0019】本発明の他の観点によれば、紫外発光素子
を封止する材料として適しており、ビスフェノールAグ
リシジルエーテルのフェニール基を核水添法により水素
化して生成した水素添加ビスフェノールAグリシジルエ
ーテルと、脂環式エポキシモノマーと、潜在性触媒とを
含むエポキシ樹脂材料が提供される。
【0020】上記エポキシ樹脂は、水素添加ビスフェノ
ールAグリシジルエーテルを出発材料として用い、か
つ、フェノール系酸化防止を添加することにより、熱変
色や紫外線劣化が生じにくい。従って、紫外線発光素子
用の封止材として適している。
【0021】
【発明の実施の形態】一般的に用いられている酸無水物
硬化工程においては、二重結合を含む酸無水物を40w
t%から50wt%の割合で添加する必要がある。エポ
キシ樹脂中において紫外線を吸収する不飽和結合を可能
な限り少なくすることが重要である。但し、樹脂中の不
飽和結合を完全になくすと、樹脂の反応性や耐熱性が低
下してしまう。従って、不飽和結合の割合には適正な値
が存在するであろう。
【0022】発明者は、潜在性触媒を用いることを思い
ついた。潜在性触媒は、常温常圧の通常条件では活性を
示さず、例えば加熱などの外部刺激により活性を示す。
潜在性触媒は潜在性重合開始剤としても用いることが可
能である。潜在性触媒は熱、光といった外部刺激により
重合を開始させる活性種を生成する。潜在性触媒を用い
ることにより、重合の開始反応のみならず、成長と停止
反応の制御も可能である。従って、重合温度、時間は潜
在性触媒の選択により自由に設定できる。潜在性触媒は
空気、水に対して安定であり、モノマーとの一液状態で
の長期間の保存が可能である。
【0023】潜在性触媒を用いた熱カチオン重合工程を
エポキシ樹脂の製造工程として用いれば、二重結合を含
む触媒を1wt%以下の低い割合で添加することにより
エポキシ樹脂を硬化させることができる。従って、エポ
キシ樹脂中における二重結合の割合を低く抑えることが
できる。
【0024】以下、上記の考察に基づき、本発明の一実
施の形態による紫外発光素子の封止技術について説明す
る。
【0025】本実施の形態による紫外線発光素子の封止
技術においては、化6で示される水素添加ビスフェノー
ルAグリシジルエーテル(2,2-bis[4-(2,3-epoxypropox
y)cyclohexyl]propane)を主剤として用いた。
【0026】
【化6】
【0027】水添ビスフェノールAグリシジルエーテル
としては、例えばジャパンエポキシレジン社製のYX8
000を用いることができる。水添ビスフェノールAグ
リシジルエーテルは、化7で示されるビスフェノールA
グリシジルエーテルに水素添加する方法により製造する
ことができる。
【0028】
【化7】
【0029】ビスフェノールAグリシジルエーテルとし
ては、例えばジャパンエポキシレジン社製のエピュート
828(以下「EP828」と称する。)を用いること
ができる。
【0030】尚、水添ビスフェノールAグリシジルエー
テルは、水素添加ビスフェノールAとエピクロピドリン
との反応により合成することもできる。この方法を用い
た水添ビスフェノールAグリシジルエーテルは、新日本
理化製のHBE−100(21−2)として入手可能で
ある。
【0031】耐熱性を向上させるために、上記水添ビス
フェノールAグリシジルエーテルに、脂環式エポキシ樹
脂を加えると良い。脂環式エポキシ樹脂としては、例え
ば化8で示されるアリサイクリックエポキシカルボキシ
レートを用いることができる。
【0032】
【化8】
【0033】アリサイクリックエポキシカルボキシレー
トは、例えばダイセル化学製のCEL2021Pなどと
して市販されている。
【0034】但し、脂環式エポキシ樹脂の割合が高くな
りすぎると、エポキシ樹脂の吸湿性と初期着色性が高ま
る。従って、水添ビスフェノールAグリシジルエーテル
に対する脂環式エポキシ樹脂の添加量としては、5wt
%から30wt%までの値が好ましい。より好ましくは
10wt%程度である。
【0035】潜在性触媒としては、化9の一般式で示さ
れる芳香性オニウム塩を用いることができる。市販品と
しては、化10で示される三進化学製のSI−100L
や、化11で示される旭電化製のCP−77を用いるこ
とができる。潜在性触媒の配合比は、エポキシ当量に対
して0.1phrから3.0phrである。
【0036】
【化9】
【0037】
【化10】
【0038】
【化11】
【0039】さらに、酸化防止剤を添加しても良い。酸
化防止剤としては、化12で示される9,10-Dihydro-9-o
xa-10-phospaphenenthrene-10-oxideを用いることがで
きる。水添ビスフェノールAグリシジルエーテルとアリ
サイクリックエポキシカルボキシレートとの混合物に対
して上記の酸化防止剤を0から3wt%の割合で添加す
れば良い。
【0040】
【化12】
【0041】次に、本発明の第1の実施の形態によるエ
ポキシ樹脂プレートの製造方法について説明する。
【0042】図1は、エポキシ樹脂プレートの製造装置
の概要を示す図である。図1に示すように、エポキシ樹
脂プレートの製造装置1は、対向配置された2枚の強化
ガラス3と、U字型のシリコンチューブ5と、棒状の固
定具7とを有している。U字型のシリコンチューブ5
は、2枚の強化ガラス3間に挟持されている。シリコン
チューブ5は、強化ガラスの周辺部の4辺のうち3辺に
沿って配置され、他の1辺側に開口が形成される。強化
ガラス3とシリコンチューブ5とは、強化ガラス3の4
隅に設けられ、2枚の強化ガラス3とシリコンチューブ
5とにより収容部11が形成される。
【0043】エポキシモノマーと酸無水物と硬化促進剤
とを所定の配合比に混合した原料を作成する。原料とし
ては、上述のエポキシ樹脂混合物(例えば90wt%の
水添ビスフェノールAグリシジルエーテルと10wt%
のアリサイクリックエポキシカルボキシレートとの混合
物)と、酸化防止剤(例えばエポキシ樹脂混合物に対し
て0から3.0wt%の割合で混合された9,10-Dihydro
-9-oxa-10-phospaphenenthrene-10-oxide)と、潜在性
触媒(例えばエポキシ樹脂混合物のエポキシ当量に対し
て0.1phrから3.0phrの割合で混合されたS
I−100L)とを、上記の配合比の範囲内において混
合する。このエポキシ混合物は、粘度変化が少なく、長
時間にわたる一液保存が可能である。
【0044】調合した混合液を、図1に示すエポキシ樹
脂プレートの製造装置1内に形成されている収容部11
内に注入する。エポキシ樹脂プレートの製造装置1を加
熱することで、混合液を所定温度Ta1(例えば110
℃)で所定時間ta1(例えば1時間)の第1熱処理工
程を行う。この第1熱処理工程において、混合液が硬化
する。この硬化工程を第1硬化工程と称する。第1硬化
工程後に、収容部11内に、ある程度の硬さを有する仮
のエポキシ樹脂プレートが形成される。エポキシ樹脂プ
レート製造装置1の固定具7を取り外し、製造装置1か
ら仮のエポキシ樹脂プレートを取り出す。
【0045】次いで、硬化炉中において所定温度Ta2
(例えば120℃)で所定時間ta2(例えば2時間)
の第2熱処理工程を行う。この第2熱処理工程におい
て、仮のエポキシ樹脂プレートが硬化する。この硬化工
程を第2硬化工程と称する。第2硬化工程後に形成され
たエポキシ樹脂プレートを、50mm×50mmであっ
て厚さ5mmの評価用のエポキシ樹脂片に切断する。こ
の樹脂片を評価用プレートと称する。
【0046】尚、上記の工程は、エポキシ樹脂の特性を
評価するためのエポキシ樹脂片を製造するための工程で
ある。実際にLEDを樹脂で封止する方法としては以下
の方法を用いる。
【0047】必要に応じて酸化防止剤を所定濃度だけ溶
解させたエポキシモノマーと潜在性触媒とを所定の配合
比で混合した樹脂溶液を形成する。この際、樹脂溶液
(混合液)が均一になるように継続的に攪拌を行う。次
に、上記攪拌工程において生じた樹脂溶液中の泡を真空
下において取り除く。次いで、樹脂溶液を耐熱性を有す
るプラスチック製の樹脂型内に注入する。封止する発光
素子を予めパッケージにダイボンディングしておき、パ
ッケージから延びる一対のリードを差込み固定する。所
定温度、所定時間加熱し、発光素子ランプ(LEDラン
プ)を作成した。一般的な1次硬化の条件は110℃で
1時間であり上述の条件と同じである。2次硬化の条件
は120℃で2時間の熱処理である。
【0048】上記の製造工程を用いて製造した評価用の
エポキシ樹脂片の特性に関して評価を行った。耐熱性の
評価と紫外線照射試験による耐光性の評価との評価手順
ついて説明する。
【0049】(1)耐熱性の評価 厚さ5mmのエポキシ樹脂片を、150℃で72時間、
硬化炉中に保持することにより耐熱性の評価を行った。
熱処理の前後におけるエポキシ樹脂片の光透過率と黄色
度(イエローインデックス)を測定した。尚、黄色度
は、島津製作所製のUV−3100分光光度計を用い
て、380nmから780nmまでの波長領域で測定を
行い、そのデータに基づいて計算を行うことにより黄色
度を求めた。黄色度は、その値が小さいほど無色透明に
近い。黄色度の増加が少なく、透過率の減少が少ないほ
ど、樹脂が変色していないことを示す。
【0050】(2)紫外線照射試験による評価 厚さ5mmのエポキシ樹脂片を、ピーク波長λpが34
0nmの紫外蛍光ランプを光源とするQ−Panel社
製のQ−UV促進耐光試験機を用いて評価した。55℃
においてエポキシ樹脂片に紫外線を300時間照射す
る。耐熱性試験の場合と同様に、紫外線照射試験におい
てもその前後の光透過率と黄色度とを測定した。
【0051】以下に、上記評価法を用いた評価結果を示
す。尚、本実施の形態による水添ビスフェノールAグリ
シジルエーテルを用いて形成したエポキシ樹脂と従来の
ビスフェノールAグリシジルエーテルを用いて形成した
エポキシ樹脂(EP828)との評価結果を適宜比較し
た。
【0052】1)エポキシ樹脂中の残留塩素濃度の影響
【0053】
【表1】
【0054】表1にエポキシ樹脂中の残留塩素濃度の影
響について評価した結果を示す。表1に示すエポキシ樹
脂のうち、EP828は上述のようにビスフェノールA
グリシジルエーテルを用いて形成した従来のエポキシ樹
脂である。CEL2021は、脂環式エポキシ樹脂であ
る。YX8000は、水添ビスフェノールAグリシジル
エーテルにより形成したエポキシ樹脂である。HBE−
100は、前述のように水添ビスフェノールAグリシジ
ルエーテルを、水素添加ビスフェノールAとエピクロピ
ドリンとの反応により合成したエポキシ樹脂である。こ
の方法により製造したHBE−100の加水分解性塩素
濃度は50000ppm(wt%)程度であり、YX8
000の加水分解性塩素濃度は1500ppm(wt
%)である。高純度のビスフェノールAグリシジルエー
テルに直接核水素添加することで、塩素濃度、特に加水
分解性塩素濃度を大幅に低減することができる。尚、E
P828の塩素濃度も1500ppm(wt%)程度で
あった。
【0055】上記の試料と併せて、ビスフェノールAグ
リシジルエーテルEP828単独の場合と脂環式エポキ
シ樹脂CEL2021単独の場合に関しても同様の実験
により、耐熱性の評価と紫外線照射試験による評価とを
行った。
【0056】尚、HBE−100とYX8000とは、
いずれも水添ビスフェノールAグリシジルエーテルを含
むエポキシ樹脂であり、二重結合数にさほどの違いはな
い。
【0057】表1より、全塩素濃度の少ないYX800
0の方が全塩素濃度の高いHBE100と比較して、紫
外線、熱による透過率減少(黄色度の増加)が少ないこ
とがわかる。すなわち、樹脂中に存在する塩素が、樹脂
の熱による劣化及び紫外線による劣化に関与しているこ
とがわかる。
【0058】YX8000に比べて二重結合の割合が多
いEP828では、同じ塩素含有量であるにもかかわら
ず、300時間の紫外線照射により光の透過率が30%
以下(28.19%)まで減少する。これは、ベンゼン
環に存在する二重結合が紫外線吸収を促進するためであ
ると考えられる。尚、EP828の方がYX8000よ
りも熱変色が少なかったのは、ベンゼン環が水添ビスA
のシクロヘキサン環よりも熱に対する安定性が高いため
と考えられる。
【0059】CEL2021では、それ自身の耐熱性が
高いため熱変色が少ない。但し、熱処理前の初期着色が
多く透過率が低いので、LEDの封止材料としては適し
ていないことがわかる。
【0060】以上の結果より、2重結合の割合が少なく
紫外線による劣化が抑制されること、及び水添ビスAグ
リシジルエーテル中の塩素濃度が、紫外線劣化、熱変色
の両者に大きな影響を与えることがわかった。従って、
紫外線発光素子を封止するための材料としては、2重結
合の割合が少なくかつ塩素濃度の低い水添ビスAグリシ
ジルエーテル(YX8000)を用いるのが好ましいこ
とがわかる。
【0061】次に、触媒種と触媒濃度の影響について考
察する。前述のように、化11に示す構造式より、熱潜
在性触媒として有機スルフォニウム=ヘキサフルオロア
ンチモン塩を用いる。
【0062】尚。有機スルフォニウム=ヘキサフルオロ
アンチモン塩には、化10に示す芳香族のSI−100
Lと化11に示す非芳香族のCP−77とが存在する。
酸無水物硬化エポキシの紫外線劣化において硬化促進剤
の二重結合濃度と紫外線劣化の度合いとの間には相関性
がある。非芳香族のCP−77の方が、紫外線劣化が少
ないことが予想される。実際に、SI−100LとCP
−77とのそれぞれについて、触媒濃度と熱による変色
/紫外線におよる変色との関連性について実験を行っ
た。
【0063】
【表2】
【0064】表2及び図2(A)及び図2(B)に実験
結果を示す。これらの結果より、触媒種がSI−100
LであるかCP77であるかに依存せず触媒濃度の増加
とともに初期透過率が減少するとともに、初期黄色度が
増加することがわかった。また、紫外線照射後の透過率
は、上記の予想と一致した。すなわち、CP−77を用
いた方がSI−100Lを用いた場合よりも透過率とし
て高い値を示す。これは、SI−100Lが芳香族を有
しており、従って紫外線を吸収して樹脂の透過率の低下
(劣化)を促進するためであると考えられる。尚、SI
−100Lでは0.28wt%未満、CP−77では
0.3wt%未満の添加濃度においては、樹脂が完全に
は硬化しない。
【0065】以上の結果より、紫外線発光素子用の封止
材を形成する場合の触媒種としてはCP−77が好まし
く、その添加濃度としては、0.3wt%以上0.6w
t%以下の範囲であるのが好ましいことがわかる。
【0066】尚、上記のデータは低塩素濃度のエポキシ
樹脂に関するデータであるが、高塩素濃度のエポキシ樹
脂に関しても同様の傾向を示すことがわかっている。
【0067】
【表3】
【0068】次に、脂環式エポキシ濃度の影響について
表3と図3とを参照して説明する。ビスフェノールAグ
リシジルエーテルは安定なベンゼン環の存在により、そ
の硬化物が高い耐熱性を示す。ベンゼン環に水素添加し
て形成されたシクロヘキサン環は、ベンゼン環と比べて
不安定であり、耐熱性は低くなる傾向にある。
【0069】耐熱性が高くかつ不飽和結合の少ない脂環
式エポキシを添加することにより、ガラス転移点を高め
ることができる。この場合のエポキシ樹脂の熱変色及び
紫外線変色に関する実験結果を表3及び図3に示してい
る。水素添加ビスフェノールAグリシジルエーテル芳香
族のエポキシ樹脂材料であるSI−100Lを0.5w
t%混合し、さらに脂環式のエポキシ樹脂材料であるC
EL2021を0wt%から30wt%までの濃度で混
合した。110℃で2時間の1次硬化処理と、120℃
で2時間の2次硬化処理を行った。表3にはこの場合の
黄色度(Yellow Index)と透過率T(%)
と、ガラス転移点Tgと吸水率(%)とを示した。図3
は、CEL2021の濃度(横軸:wt%)と、エポキ
シ樹脂の波長400nmでの透過率(左縦軸:%)及び
黄色度(右縦軸)との関係を示す。
【0070】表3及び図3に示すように、脂環式エポキ
シ樹脂材料CEL2021の濃度が増加するに従って、
初期透過率T(Initial)は減少するがその割合
は緩やかであることがわかった。一方、脂環式エポキシ
樹脂材料CEL2021の濃度が増加するに従って吸水
率、ガラス転移点Tgは増加する。
【0071】耐熱性試験(150℃で72時間の熱処
理)を行った後の波長400nmにおけるエポキシ樹脂
の透過率Tは、脂環式エポキシ樹脂材料CEL2021
の濃度が増加するとともに増加する。脂環式エポキシ樹
脂材料CEL2021を増加させることにより熱変色を
抑制できることがわかる。
【0072】紫外線(UV 300h)照射試験を行っ
た場合の変色は、脂環式エポキシ材料の濃度が5wt%
で最も少ない。脂環式エポキシ材料の濃度を5wt%以
上増加させると、UV照射による変色度が増加すること
がわかった。
【0073】以上の実験結果によれば、水素添加ビスフ
ェノールAグリシジルエーテルに対して脂環式エポキシ
を5wt%程度添加することにより、熱処理による変色
及び紫外線照射処理による変色の両者ともに抑制でき、
透過率を最大にすることができることがわかった。
【0074】一方、黄色度に関しては、CEL2021
の濃度を増加させることにより初期の黄色度は増加し続
けることがわかった。耐熱性試験(150℃で72時間
の熱処理)を行った後の黄色度は、CEL2021の濃
度の増加とともに減少することがわかる。紫外線照射試
験(UV300h)後の黄色度に関しては、CEL20
21の濃度が5wt%で最も低くなることがわかった。
この結果も、CEL2021の濃度として5wt%が好
ましいことを示している。
【0075】以上の実験結果より、CEL2021の濃
度は、0から10wt%の間が好ましく、特に5wt%
近傍が特に好ましいことがわかった。
【0076】次に、酸化防止剤濃度の影響について表4
及び図4を参照して説明する。熱可塑性樹脂を高温で形
成する場合に生じる着色の防止に関しては、酸化防止剤
を添加することが有効である。エポキシ樹脂の関しても
同様の結果が得られたので以下に説明する。
【0077】ここでは、リン系酸化防止剤(HCA)を
用いた。HCAは、酸無水物硬化のエポキシ樹脂におい
て酸化防止剤としての実績がある。そこで、本実施の形
態によるエポキシ樹脂に関しても、その影響を調べた。
【0078】エポキシ樹脂材料YX8000と脂環式エ
ポキシ樹脂材料CEL2021とを95:5の割合で混
合し、これに対して芳香族の熱潜在性触媒SI−100
Lを0.5wt%添加し、さらに燐酸系酸化防止剤HC
Aを所定の濃度だけ添加した。その際、110℃で1時
間の熱処理により1次硬化を行った後、120℃で2時
間の熱処理により2次硬化を行った。
【0079】
【表4】
【0080】表4及び図4に示すように、初期状態(I
nitial)においては、HCA添加濃度の増加に伴
って透過率が増加するとともに、黄色度が減少すること
がわかった。すなわち、HCAの添加により初期状態に
おける樹脂の透明性が向上することがわかった。さら
に、耐熱性試験(150℃で72時間)を行った後の透
過率も、HCAの濃度が増加するとともに増加し、HC
A濃度0.25wt%において最大値49.6%が得ら
れることがわかった。耐熱性試験後の黄色度としては、
HCA濃度0.25wt%で最小値15.6が得られ
た。
【0081】一方、紫外線照射(UV光、300時間照
射)後における透過率は、HCA濃度の増加とともに減
少し、HCA濃度0.250wt%で59.39%、H
CA濃度1.0wt%で50.21の値を示す。黄色度
はHCA濃度の増加とともに増加し、HCA濃度0.1
25wt%で最大値14.01を示す。さらにHCA濃
度が増加すると黄色度は減少する。
【0082】以上の実験結果より、水添ビスフェノール
Aグリシジルエーテルにより形成したエポキシ樹脂YX
8000と、熱潜在性触媒として非芳香族のCP−77
を0,3wt%から0.6wt%添加し、かつ、脂環式
エポキシとして水添ビスフェノールAグリシジルエーテ
ルに対してCEL2021を5wt%程度混合すると良
い。さらに、燐酸系酸化防止剤HCAを所定濃度(0.
25wt%)混ぜると、黄色度と透明度とにトレードオ
フの関係が存在することがわかった。
【0083】本発明の第1の実施の形態によるエポキシ
樹脂により封止した発光素子の構造について、図5及び
図6を参照して説明する。図5は、いわゆる縦型LED
と称される。図6は横型LEDと称される。
【0084】図5に示すように、縦型LED20は、台
部22と、台部22上に搭載されたLEDチップ21
と、台部22から延びる一方及び他方のリード23とを
有している。LEDチップ21は、例えばInGaN系
の化合物半導体材料を用いて形成される。LEDチップ
21上に形成されるボンディングパッドとリード23と
がワイヤー25により電気的に接続されている。LED
チップ21及びワイヤー25が、本実施の形態によるエ
ポキシ樹脂により形成された封止材27により封止され
ている。リード23が封止材27から飛び出しており、
電源などに接続できるように構成されている。
【0085】図6に示すように、横型LED30は、プ
リント基板31と、その上に搭載されたLEDチップ3
3とを有している。さらに、LEDチップ33上のボン
ディングパッドとプリント基板31上に形成されている
端子とを接続するワイヤー35が形成されている。LE
Dチップ33及びワイヤー35を覆ってプリント基板3
1上に本実施の形態による封止材37が形成されてい
る。
【0086】図5及び図6のいずれのLEDにおいて
も、本実施の形態による封止材により封止されているた
め、LEDをオンにした場合に発せられる紫外線等に起
因する封止材の透過率の劣化が少なく、黄色度の増加も
抑制される。
【0087】従って、LEDの封止材の変色に起因する
性能の劣化を防止することができる。
【0088】また、一液性の原料を用いるため、保存が
簡単な上、樹脂の製造工程が簡単化する。
【0089】水添ビスフェノールAグリシジルエーテル
を原料とするエポキシ樹脂は、元来塗料用接着剤の耐光
性改善を目的として開発された樹脂である。
【0090】ところが、上記のように、本実施の形態に
よるエポキシ樹脂において、熱による変色と紫外線によ
る変色とを同時に防止することは難しいことがわかっ
た。すなわち、以下のような問題点が挙げられる。
【0091】表1に示すように、ビスフェノールAグ
リシジルエーテルの代わりに水素添加ビスフェノールA
グリシジルエーテルを用いて(YX8000)エポキシ
樹脂を製造することにより、紫外線劣化を抑制できる。
しかしながら、上記の方法によれば、耐熱性が減少し熱
変色(黄色度の増加)がみられるという問題が生じる。
【0092】水素添加ビスフェノールAグリシジルエ
ーテルを用いた場合に、紫外線照射による劣化を抑制す
るためには、硬化促進剤として何を選定するかが問題と
なる。
【0093】尚、二重結合の少ない燐酸系硬化促進剤を
用いると紫外線による劣化を抑制できることがわかって
いる。
【0094】適当な量の脂環式エポキシ、例えば10
wt%程度の脂環式エポキシを添加すると、上記にお
けるエポキシ樹脂の耐熱性を向上させることができる。
この点に関しては、第1の実施の形態においても説明し
た。
【0095】光安定剤を添加すると、紫外線劣化によ
る透過率の低下を防止することができる。但し、熱によ
る変色が生じやすい。光安定剤は、紫外線照射によって
生じた高分子のラジカルを捕捉し、熱に変換することに
よって不安定なラジカルを除去する働きを有する。
【0096】以上の結果を踏まえ、発明者は、さらに酸
化防止剤の構造に注目した。表2に示すように、燐酸系
酸化防止剤(HCA)を添加すると、熱による変色を抑
制できる。しかしながら、紫外線劣化が生じやすい。従
って、酸化防止剤の選択が重要なポイントになると考え
られる。
【0097】以下に本発明の第2の実施の形態によるエ
ポキシ樹脂の製造技術について図7(A)、(B)及び
図8を参照して説明する。図7(A)は、フェノール系
酸化防止剤として化13に示すAO−80(旭電化製)
を用いた場合の酸化防止剤の添加濃度と透過率の関係を
示す図であり、図7(B)は、フェノール系酸化防止剤
としてSL−BHT−P(住友化学製)を用いた場合の
酸化防止剤の添加濃度と透過率の関係を示す図である。
図8は、燐酸系酸化防止剤として前述のHCAを用いた
場合の酸化防止剤の添加濃度と透過率の関係を示す図で
ある。
【0098】酸化防止剤の添加実験について説明する前
に、まず、エポキシ樹脂を製造する際に用いる主剤混合
物と硬化剤混合物について説明する。主剤混合物は水添
ビスフェノールAグリシジルエーテルと、脂環式エポキ
シ樹脂と、フェノール系酸化防止剤とを含む混合物であ
る。
【0099】水添ビスフェノールAグリシジルエーテル
は、第1の実施の形態において説明したように化6に示
す構造を有している。高純度ビスフェノールAグリシジ
ルエーテルの芳香族を、触媒により選択的に水素化した
ものであり、商品名はYX−8000(ジャパンエポキ
シレジン製)である。尚、上記の合成方法は、核水添法
と呼ばれる。塩素濃度が既存の水添ビスフェノールAグ
リシジルエーテルの1/20である。
【0100】脂環式エポキシ樹脂としては、化8で示す
アリサクリックエポキシカルボキシレートが用いられ
る。商品名はCEL2021P(ダイセル化学製)であ
る。脂環式エポキシ樹脂を添加することにより、樹脂の
耐熱性を向上させることができる。添加濃度は、10w
t%程度が適当である。
【0101】本実施の形態においては、酸化防止剤とし
て燐酸系酸化防止剤の代わりにフェノール系酸化防止剤
を用いる。フェノール系酸化防止剤としては、化13か
ら化15までに示す構造を有するものを用いれば良い。
尚、併せて燐酸系酸化防止剤(HCA)を用いた結果に
ついても示す。
【0102】
【化13】
【0103】
【化14】
【0104】
【化15】
【0105】
【化16】
【0106】化13に示されるフェノール系酸化防止剤
は、3,9-bis[1,1-dimethl-2[b-(3-t-butyl-4-hydroxy-5
-methylphenyl)propionyloxy]-2,2,8,10-etraoxaspiro
[5,5]undecanであり、商品名はAO−80(旭電化製)
である。
【0107】化14に示されるフェノール系酸化防止剤
は、2,6-Di-tert-butyl-4-methyl-phenolであり、商品
名はSL−BHT−P(住友化学製)である。
【0108】化15に示されるフェノール系酸化防止剤
は、2,6-Di-tert-butylphenolであり、メルク社製のフ
ェノール系酸化防止剤である。
【0109】酸化防止剤は、化13から化15までに示
される酸化防止剤を単独で、或いは混合して用いる。酸
化防止剤は、化6及び化8で示されるエポキシ樹脂混合
物に対して、合計で1.0wt%以内の割合で添加す
る。
【0110】硬化剤混合物としては、硬化剤と硬化促進
剤とを含む混合物が用いられる。硬化剤としては、第1
の実施の形態において説明した化3で示されるメチルヘ
キサヒドロ無水フタル酸(新日本理化製、商品名MH−
700)を用いる。硬化促進剤としては、化16で示す
テトラブチルフォスフォニウムジエチルフォスフォロジ
チオエートを、硬化剤に対して0.5から2.5wt%
の割合で添加する。
【0111】以上に説明した主剤混合物と硬化剤混合物
とを、重量比を100:120から100:80までの
割合で混合する。耐熱性が最大となる割合は、エポキシ
当量と酸無水物当量との比率が100:90付近であ
る。尚、100:90とは、エポキシ基を1モルに対し
て酸無水物を0.9モルとした場合を言う。
【0112】以下、上記の主剤混合物と硬化剤混合物と
を用い、酸化防止剤としてフェノール系の酸化防止剤を
用いた場合の耐熱性と耐UV性とについて図7(A)及
び図(B)にその評価結果を示す。尚、比較のために図
8に、燐酸系の酸化防止剤を用いた場合の評価結果を示
す。
【0113】図7(A)は、フェノール系酸化防止剤を
用いた場合の、酸化防止剤の含有量(横軸)と、製造後
の樹脂の透過率(左縦軸:波長400nm)及び樹脂の
黄色度(右縦軸)との関係を、初期値、熱処理後及びU
V照射後について評価した結果を示すグラフである。酸
化防止剤としては、フェノール系酸化防止材AO−80
を用いた。
【0114】図7(B)は、フェノール系酸化防止剤と
してSL−BHT−Pを用いた場合の評価結果を示すグ
ラフである。
【0115】図8は、酸化防止剤として燐酸系の酸化防
止剤を用いた場合の評価結果を示すグラフである。
【0116】図7(A)と図7(B)との評価結果は同
様の傾向を示す。すなわち、酸化防止剤としてフェノー
ル系の酸化防止剤を添加すると、AO−80を用いた場
合でもSL−BHT−Pを用いた場合でも、耐熱試験後
の樹脂の透過率を向上させることができるとともに、紫
外線照射試験後の樹脂の透過率も向上させることができ
ることがわかる。尚、同様の傾向がみられることが、そ
の他のフェノール系酸化防止剤を用いた場合にも確認さ
れた。
【0117】フェノール系酸化防止剤(AO−80、S
L−BHT−P)を添加することにより、耐熱性試験後
及び紫外線照射後のいずれの場合にも黄色度を低くする
ことができる。
【0118】これに対して、図8に示すように、燐酸系
酸化防止剤を用いると耐熱性試験後の樹脂の透過率を向
上させることができるが、紫外線照射後の樹脂の透過率
が低くなる。黄色度に関しても、耐熱試験後の樹脂の黄
色度は低くなるが、紫外線照射後の樹脂の黄色度は高く
なってしまうことがわかる。すなわち、燐酸系の酸化防
止剤(HCA)を用いた場合には、耐熱性試験後の樹脂
の透過率は、HCA濃度の増加と共に高くなり、LED
用封止材としては、フェノール系酸化防止剤を用いると
良いことがわかる。
【0119】次に、図9に、本実施の形態によるLED
封止用エポキシ樹脂の透過率の波長依存性を示す。初期
状態と紫外線照射と耐熱性試験後との各試料について透
過率の波長依存性を示している。耐熱性試験は、150
℃において72時間放置した試料を用いて行った。
【0120】図9に示すように、初期状態と紫外線照射
と耐熱性試験後との各試料についての樹脂の透過率は、
波長380nmから600nmの間の波長領域におい
て、ほぼ80%以上の高い値を示すことがわかる。
【0121】図10に、比較のために一般的なLED封
止用エポキシ樹脂の透過率の波長依存性を示す。初期状
態と紫外線照射と耐熱性試験後との各試料について透過
率の波長依存性を示している。耐熱性試験は、150℃
において72時間放置した試料を用いて行った。尚、一
般的なLED封止用エポキシ樹脂としては、ビスフェノ
ールAと脂環式エポキシと酸無水物とを所定の割合で混
合して形成したエポキシ樹脂である。
【0122】図10に示すように、初期状態での透過率
は、波長380nmから600nmの間の波長領域にお
いて、ほぼ80%以上の高い値を示すことが、熱処理後
の試料は、短波長域において70%以下の透過率を示す
ようになる。さらに、紫外線照射後の試料は、短波長域
において40%から60%程度と透過率が大幅に低くな
ることがわかる。
【0123】以上の結果からも、本発明の第2の実施の
形態によるエポキシ樹脂の特性は、一般的なLED封止
用エポキシ樹脂の特性に比べて、紫外線発光素子を用い
たLEDの封止用エポキシ樹脂として適していることが
わかる。
【0124】尚、上記各実施の形態によるエポキシ樹脂
は、紫外線発光素子用の封止材のみならず、発光ダイオ
ード用の波長変換材料や導電性接着剤として用いること
もできる。導電性接着剤は、エポキシ樹脂中に高濃度の
銀粉等の金属粉末を添加し、金属同士が物理的に接触す
ることによって導電性を得るものである。LEDの分野
においては、ダイボンド用の銀ペーストとして用いられ
る。
【0125】以上、実施の形態に沿って本発明を説明し
たが、本発明はこれらに制限されるものではない。その
他、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当
業者には自明あろう。
【0126】
【発明の効果】ビスフェノールAグリシジルエーテルに
直接核水素添加をすることにより得られる水添ビスAグ
リシジルエーテルと脂環式エポキシモノマーとを含む混
合物を出発物質として用い、潜在性触媒により重合させ
ることにより形成されたエポキシ樹脂を用いると、耐熱
性が高まるとともに、紫外線劣化が抑制される。一液性
の原料により製造可能なため、取り扱いや製造工程が簡
単になる。
【0127】また、水添ビスAグリシジルエーテルと脂
環式エポキシモノマーとを含む混合物と、フタル酸系の
酸無水物を中心とする酸無水物の硬化剤とを用い、さら
にフェノール系酸化防止剤を添加して硬化させることに
より形成されたエポキシ樹脂を用いると、耐熱性が高ま
るとともに、紫外線劣化が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態によるエポキシ樹
脂プレート製造装置の概要を示す図である。
【図2】 触媒濃度と熱による変色/紫外線におよる変
色との関連性について実験を行った際の、エポキシ樹脂
の透過率と黄色度のSI−100L濃度依存性を示す図
である。図2(A)はSI−100Lを用いた場合の結
果、図2(B)はCP−77を用いた場合の結果を示
す。
【図3】 脂環式エポキシ(CEL2021)の濃度と
透過率及び黄色度の関係を示す図である。
【図4】 酸化防止剤(HCA)濃度と透過率及び黄色
度の関係を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態による封止材を用いた縦
型LEDの構造を示す断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態による封止材を用いた横
型LEDの構造を示す断面図である。
【図7】 図7(A)は、フェノール系酸化防止剤(A
O−80)の添加濃度と透過率との関係を示す図であ
る。図7(B)は、フェノール系酸化防止剤(SL−B
HT−P)の添加濃度と透過率との関係を示す図であ
る。
【図8】 燐酸系酸化防止剤(HCA)の添加濃度と透
過率との関係を示す図である。
【図9】 本発明の実施の形態によるエポキシ樹脂にお
ける、透過率の波長依存性を示す図である。
【図10】 一般的なエポキシ樹脂における、透過率の
波長依存性を示す図である。
【符号の説明】
1 エポキシ樹脂プレートの製造装置 7 固定具 11 収容部 20 縦型LED 21 LEDチップ 22 台部 23 リード 25 ワイヤー 27 封止材 30 横型LED 31 プリント基板 33 LEDチップ 35 ワイヤー 37封止材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年6月4日(2002.6.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外発光素子を封止する材料として適し
    ており、 ビスフェノールAグリシジルエーテルのフェニール基を
    核水添法により水素化して生成した水素添加ビスフェノ
    ールAグリシジルエーテルと、 脂環式エポキシモノマーと、 潜在性触媒とを含むエポキシ樹脂材料を熱カチオン重合
    により硬化させたエポキシ樹脂。
  2. 【請求項2】 前記水素添加ビスフェノールAグリシジ
    ルエーテルは、水素添加ビスフェノールAとエピクロロ
    ピドリンとの反応によって合成される合成水素添加ビス
    フェノールAグリシジルエーテルよりも低い残留塩素濃
    度を有している請求項1に記載のエポキシ樹脂。
  3. 【請求項3】 前記水素添加ビスフェノールAグリシジ
    ルエーテルの残留塩素濃度が、0から2000ppmま
    での間である請求項1に記載のエポキシ樹脂。
  4. 【請求項4】 前記潜在性触媒は、有機スルフォニウム
    =ヘキサフルオロアンチモン塩である請求項1に記載の
    エポキシ樹脂。
  5. 【請求項5】 前記脂環式エポキシモノマーは、アリサ
    イクリックエポキシカルボキシレートである請求項1に
    記載のエポキシ樹脂。
  6. 【請求項6】 前記水素添加ビスフェノールAグリシジ
    ルエーテルと前記脂環式エポキシモノマーとの配合比
    は、重量比で90:10から80:20までの間である
    請求項1に記載のエポキシ樹脂。
  7. 【請求項7】 さらに全体の3wt%以下の割合で混合
    された酸化防止剤を含む請求項1に記載のエポキシ樹
    脂。
  8. 【請求項8】 紫外発光素子を封止する材料として適し
    ており、 ビスフェノールAグリシジルエーテルのフェニール基を
    核水添法により水素化して生成した水素添加ビスフェノ
    ールAグリシジルエーテルと、 脂環式エポキシモノマーと、 潜在性触媒とを含むエポキシ樹脂材料。
  9. 【請求項9】 紫外発光素子を封止する材料として適し
    ており、 ビスフェノールAグリシジルエーテルのフェニール基を
    核水添法により水素化して生成した水素添加ビスフェノ
    ールAグリシジルエーテルと脂環式エポキシモノマーと
    フェノール系酸化防止剤とを含む主剤を、硬化剤により
    硬化させたエポキシ樹脂。
  10. 【請求項10】 前記硬化剤は、さらに硬化促進剤とを
    含む硬化剤混合物により硬化させたエポキシ樹脂
  11. 【請求項11】 前記脂環式エポキシモノマーは、全体
    の5wt%から30wt%までの割合で混合され、 前記フェノール系酸化防止剤は、全体の1.0wt%以
    下の割合で混合されている請求項9に記載のエポキシ樹
    脂。
  12. 【請求項12】 前記硬化剤混合物は、フタル酸系の酸
    無水物の混合物であり、該酸無水物の混合物に対して
    0.5wt%から2.5wt%までの割合で混合した燐
    酸系硬化促進剤を含む請求項9に記載のエポキシ樹脂。
  13. 【請求項13】 前記主剤と前記硬化剤混合物との重量
    比は、100:120から100:80の間の割合であ
    る請求項9に記載のエポキシ樹脂。
  14. 【請求項14】 紫外発光素子を封止する材料として適
    しており、 ビスフェノールAグリシジルエーテルのフェニール基を
    核水添法により水素化して生成した水素添加ビスフェノ
    ールAグリシジルエーテルと脂環式エポキシモノマーと
    フェノール系酸化防止剤とを含むエポキシ樹脂材料。
  15. 【請求項15】 請求項1から13までのいずれか1光
    電変換素子に記載のエポキシ樹脂又はエポキシ樹脂材料
    により紫外発光素子を封止した光半導体装置。
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