JP2003072656A - 車両のハンドル保持構造 - Google Patents

車両のハンドル保持構造

Info

Publication number
JP2003072656A
JP2003072656A JP2001314562A JP2001314562A JP2003072656A JP 2003072656 A JP2003072656 A JP 2003072656A JP 2001314562 A JP2001314562 A JP 2001314562A JP 2001314562 A JP2001314562 A JP 2001314562A JP 2003072656 A JP2003072656 A JP 2003072656A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
handle
wheel
present
wheeled vehicle
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001314562A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4648599B2 (ja
Inventor
Kyosuke Kitayama
京介 北山
Yutaka Murata
裕 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2001314562A priority Critical patent/JP4648599B2/ja
Publication of JP2003072656A publication Critical patent/JP2003072656A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4648599B2 publication Critical patent/JP4648599B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering Devices For Bicycles And Motorcycles (AREA)
  • Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 前輪11を後方に折り畳み自在に構成
し、ハンドルポスト333をハンドル軸27に着脱自在
に構成し、ハンドルポスト27を保持するハンドル立て
345を車体フレーム25の前部で車体の略中心部近傍
に設けた。 【効果】 前輪が後方へ折り畳まれるために、車体前部
でハンドルポストを保持してもハンドルポストと前輪が
干渉しずらく、ハンドルに設けられるケーブル類などを
取外すことがなく、ハンドルを脱着し、保持することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、取外したハンドル
部分が邪魔になったり傷つけたりするのを防止するのに
好適な車両のハンドル保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のハンドル脱着構造としては、例え
ば、特開平8−290791号公報「折りたたみ二輪
車」に記載された構造が知られている。上記公報の図1
7には、フォークの根本軸2aからハンドル4aを取外
した折りたたみ二輪車が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記折りたたみ二輪車
において、フォークの根元軸2aから外したハンドル4
aは、保管場所や車体へ保持する箇所を決めておかない
と、邪魔になったり、傷つけたりする心配がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、車両のハンドル
保持構造を改良することで、取外したハンドル部分が邪
魔になったり傷つけたりするのを防止することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、前輪を後方に折り畳み自在に構成し、ハ
ンドルポストをハンドル軸に着脱自在に構成し、ハンド
ルポストを保持する保持部を車体フレームの前部で車体
の略中心部近傍に設けたことを特徴とする。
【0006】前輪が後方へ折り畳まれるので、車体前部
でハンドルポストを保持してもハンドルポストと前輪が
干渉しずらく、ハンドルに設けられるケーブル類などを
取外すことがなく、ハンドルを脱着し、保持することが
できる。
【0007】請求項2は、保持部に、ハンドルポストが
挿入される開口を備えることを特徴とする。ハンドル高
さを低く折り畳める上、簡単な構造でハンドルポストを
保存することができる。
【0007】請求項3は、ハンドルポストを、ハンドル
軸からクイックリリース機構をもって脱着可能に構成
し、ハンドルポスト脱着後は、前輪を後方へ折り畳んだ
後のフロントフォーク部材に設けた突部にクイックリリ
ース機構を用いて固定することを特徴とする。ハンドル
ポストを簡単に脱着できる上、脱着後の固定もクイック
リリース機構を用いて簡単に行える。専用の固定部材が
不要で且つコンパクトで良好である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る折り畳み二輪車両の斜
視図であり、折り畳み二輪車両10(以下「二輪車両1
0」と記す。)は、一部を折り畳んで外形寸法を小さく
し、例えば四輪車両等に積載することができる折り畳み
式の車両である。
【0009】この二輪車両10では、前輪11及び後輪
12を矢印,の向きにそれぞれ移動、即ち折り畳
み、シート13を前方(矢印の向き)に移動させ、後
部に取付けたライセンスナンバープレート14(以下で
は単に「ナンバープレート14」と記す。)の幅B内に
入るように突出部分、例えば運転者の足載せとするフロ
アステップ15,16(奥側のフロアステップ16は不
図示)、ハンドル17,18及びバックミラー21,2
2をそれぞれ矢印〜の向きに折り畳み、更にハンド
ル17,18を支持するハンドルポスト23を車体後方
(矢印の向き)に折り畳むことができる。
【0010】ここで、24は後輪12に内蔵した後述す
る電動モータを低速で作動させて前後輪11,12を折
り畳む、又は前後輪11,12を折り畳んだ状態から元
の走行時の位置に戻す(この動作を以降は「前後輪1
1,12を広げる」と表現する。)ためにハンドル18
に設けたモータ作動スイッチであり、このモータ作動ス
イッチ24の図示せぬ可動部を「畳む」と記載した側へ
倒せば、前後輪11,12を折り畳むことができ、「広
げる」と記載した側へ倒せば、前後輪11,12を広げ
ることができる。
【0011】図2は本発明に係る二輪車両の側面図であ
り、二輪車両10は、車体フレーム25の前端にヘッド
パイプ26を取付け、このヘッドパイプ26にハンドル
軸27を回転可能に取付け、このハンドル軸27の上端
に上部アーム28を取付け、この上部アーム28にハン
ドルポスト23を車体前後方向にスイング可能に取付
け、このハンドルポスト23の上部に左右一対のハンド
ル17,18(奥側のハンドル18は図1参照)を上下
スイング可能に取付け、ハンドル17,18のそれぞれ
の先端にそれぞれバックミラー21,22(奥側のバッ
クミラー22は不図示)を回転可能及びスイング可能に
取付け、ハンドル軸27の下端に下部アーム36を取付
け、この下部アーム36の後部に前輪支持部材としての
フロントスイングアーム37をスイング可能に取付け、
このフロントスイングアーム37の端部に前輪11を回
転可能に取付け、この前輪11の上部をフロントフェン
ダ38で覆ったものである。
【0012】また、二輪車両10は、車体フレーム25
の中間部にバッテリ41を取付け、車体フレーム25の
後部に後輪支持部材としてのリヤスイングアーム42を
スイング可能に取付け、このリヤスイングアーム42の
端部に後輪12を回転可能に取付け、この後輪12の上
部をリヤフェンダ43で覆い、車体フレーム25の後部
からシートポスト44を立ち上げ、このシートポスト4
4の上端にシートフレーム45及びシートレール46を
取付け、このシートレール46にシート13を車体前後
方向にスライド可能に取付け、このシート13の後部に
テールランプ47を取付け、このテールランプ47の下
部にブラケット48を介してナンバープレート14を取
付け、車体フレーム25の下部にスタンド51を上下ス
イング可能に取付け、車体フレーム25の側部下部にフ
ロアステップ15,16(奥側のフロアステップ16は
不図示)を上方へスイング可能に取付けたことを示す。
【0013】ここで、57はフロントスイングアーム3
7のためのフロントスイング軸、58はリヤスイングア
ーム42のためのリヤスイング軸、61はヘッドラン
プ、62はフロントカバー、63,64はサイドカバー
(奥側のサイドカバー64は不図示)、66はシートレ
ール46の下方に設けた小物収納用の収納ネット、67
はコントロールユニットである。
【0014】後輪12は、ホイール68内にバッテリ4
1で駆動する後述の電動モータを内蔵したホイールイン
モータ式の車輪である。シート13は、図の位置から車
体後方へスライドさせることで収納ネット66の上方を
開口させ、収納ネット66内への小物等の収納を可能に
する。
【0015】以上に述べた二輪車両10の折り畳みの作
用を簡単に説明する。図3は本発明に係る二輪車両の折
り畳みを説明する作用図であり、図1に示した矢印〜
に対応させて順に説明する。 1)図2に示した状態で、まず前輪11のブレーキを掛
け、前輪11をロックさせた上で後輪12の電動モータ
を作動させる為のスイッチを投入する。即ち、後輪12
を走行時と同じ回転方向(正転方向である。)に回転さ
せ、これにより、図3において、後輪12が前輪11に
近づくために、前輪11側のフロントスイングアーム3
7及び後輪12側のリヤスイングアーム42は、それぞ
れフロントスイング軸57、リヤスイング軸58を中心
にして矢印,の向きにスイングする。前述のスイッ
チが投入されると、コントロールユニットは後述する手
順で、前後輪のロック機構を解除してからモータを駆動
させる。
【0023】2)の如く、ハンドル17,18(奥側
のハンドル18は不図示)を内側に折り畳み、バックミ
ラー21,22(奥側のバックミラー22は不図示)を
矢印のように折り畳み、ハンドルポスト23を矢印
のように車体後方へ倒し、ハンドル17,18及びバッ
クミラー21,22を前記開口部を通して車体内に収納
する。この際、収納ネット66とハンドル17,18は
干渉しないので、荷物を入れたままでも折り畳みが可能
である。
【0024】3)矢印のように、シート13を前方へ
移動させる。 4)ステップ15,16(奥側のステップ16は不図
示)を矢印のように上方へ跳ね上げる。
【0025】これで二輪車両10の折り畳みは完了であ
る。なお、折り畳み順は、上記したものに限らず、例え
ば、シート13を前方へ移動した後に、折り畳んだハン
ドル17,18と共にハンドルポスト23を後方へ倒し
てもよい。前輪11及び後輪12の折り畳みによって車
体の最低地上高が図2に示した走行時の最低地上高より
も高くなるため、スタンド51を図2に示した位置から
更に下方へスイングさせた位置に固定する。
【0025】図4は本発明に係る二輪車両を折り畳んだ
状態を示す側面図である。二輪車両10を折り畳んだ状
態では、二輪車両10は、左右に偏平な略直方体形状と
なり、原付のナンバープレート170mmの巾と略同等
の巾になる。これによれば、四輪車両の構成部材、特に
外板の中に収納が容易となり、四輪車体の補強及び二輪
車両の搭載の両立が可能となる。
【0018】図5は本発明に係る二輪車両を四輪車両に
搭載した状態を示す斜視図であり、四輪車両70の車体
を構成するサイドボデー71に取付けたドア72内に二
輪車両10を収納した状態を示す。二輪車両10は、前
述したように、ナンバープレートの幅内に車幅が収まる
ように各部を折り畳んだものであるから、収納するスペ
ースの幅を小さくすることができ、ドア72を薄くする
ことができるから、四輪車両70の車室スペースを十分
に確保することができる。
【0019】四輪車両70は、車体構成部材としてのド
ア72及び車体構成部材としての側壁73,74に、内
部を透視可能な透明又は半透明な外パネル材としてのア
ウタパネル76,77,78を備えたものであるため、
四輪車両70に搭載した二輪車両10が外部から目視可
能になり、折り畳んだ二輪車両10を搭載していること
が一見してわかる四輪車両70が特徴のあるデザインと
なり、商品魅力を向上させることができる。
【0020】また、四輪車両70は側壁74の下部スペ
ースSに車載用発電機301を配置したものであり、こ
の車載用発電機301は、水冷4サイクルエンジン一体
型でスタータを内蔵した多極オルタネータである。
【0021】図6は本発明に係る四輪車両に搭載した2
種の二輪車両を示す斜視図であり、四輪車両70の左側
のドア72内に二輪車両10を収納し、右側のドア79
内に折り畳み二輪車両80(以下単に「二輪車両80」
と記す。)を収納した状態を示す。二輪車両80につい
ては、後で詳述する。このように、四輪車両10には、
複数の二輪車両10,80をドア72,79、あるいは
他の車体構成部材に配置することができる。
【0022】図5に示した二輪車両の四輪車両に対する
積み降ろしの作用を図6〜図8で説明する。図7
(a),(b)は本発明に係る二輪車両の積み降ろしの
作用及びそのための構成を説明する作用図(前半)であ
り、二輪車両を降ろす場合を示す。(a)において、ま
ず、ドア72を開け、所定角度開いた位置でドアが動か
ないように図示せぬドア固定機構で固定する。ドア72
は、二輪車両10を水平にスライドさせるスライド装置
81及び二輪車両10を昇降させる昇降装置82を備え
る。
【0023】(b)において、スライド装置81のスラ
イドロックを外し、二輪車両10をスライド装置81に
よってドア72の内側から外側へ引出す。スライド装置
81は、ドア72の下部に設けたレール部材83と、こ
のレール部材83にスライド可能に取付けるとともに二
輪車両10を載せるスライド板84と、このスライド板
84の端部上部に脱着可能に取付けるとともに二輪車両
10の後部を押える押え部材85とからなる。
【0024】図8(a),(b)は本発明に係る二輪車
両の積み降ろしの作用及びそのための構成を説明する作
用図(後半)であり、二輪車両を降ろす場合を示す。
(a)において、ドア72に設けた昇降装置82を作動
させ、レール部材83を下降させることで、スライド板
84に載せた二輪車両10を下降させ、スライド板84
から押え部材85(図7(b)参照)を取外す。
【0025】昇降装置82は、レール部材83に取付け
たリンク86…(…は複数個を表わす。以下同様。)か
らなる平行リンク87と、この平行リンク87を駆動す
る駆動装置88と、平行リンク87へ作用する下方への
力を軽減するためにドア72の下端及びレール部材83
に渡したガススプリング91とからなる。なお、92
は、二輪車両10の前輪11を押えて前方へ移動しない
ようにスライド板84の前部に取付けたストッパ部材で
ある。
【0026】(b)において、二輪車両10のスタンド
(不図示)を上げ、二輪車両10をスライド板84から
下ろす。これで、四輪車両70から二輪車両10を降ろ
す作業が完了する。また、四輪車両70に二輪車両10
を積むには、以上説明したのとは逆に行えばよい。
【0027】このように、ドア72にスライド装置81
及び昇降装置82を設けたことで、四輪車両70に対す
る二輪車両10の積み降ろし作業を容易に且つ迅速に行
うことができる。
【0028】図9は本発明に係る四輪車両のドアに設け
た昇降装置を示す斜視図であり、昇降装置82の駆動装
置88は、動力源となる電動モータ88aと、この電動
モータ88aの出力軸に連結した第1ギヤ88bと、こ
の第1ギヤ88bに噛み合う第2ギヤ88cと、この第
2ギヤ88cに一体的に取付けるとともにドア72内に
両端を回転可能に取付けた第1シャフト88dと、この
第1シャフト88dに取付けたドライブギヤ88eと、
このドライブギヤ88eに噛み合う扇状のドリブンギヤ
88fと、このドリブンギヤ88fに取付けるとともに
リンク86,86を一体的に取付け、しかも両端をドア
72内のフレーム88g,88gに回転可能に取付けた
第2シャフト88hと、前述の電動モータ88aの回転
方向を切換える、即ち、レール部材83の昇降を切換え
る昇降切換スイッチ88jとからなる。なお、88m,
88nは可動接点、88p,88q,88rは固定接
点、88tはバッテリである。
【0029】例えば、可動接点88mを固定接点88p
に接続し、可動接点88nを固定接点88qに接続した
ときにバッテリ88tから電動モータ88aへの通電に
よってレール部材83が下降するとすれば、可動接点8
8mを固定接点88qに接続し、可動接点88nを固定
接点88rに接続したときにバッテリ88tから電動モ
ータ88aへの通電によってレール部材83は上昇す
る。
【0030】図10(a),(b)は本発明に係る二輪
車両の積み降ろしの別の作用及びそのための構成を説明
する作用図(前半)であり、二輪車両を積む場合を示
す。(a)において、四輪車両のドア94を開け、この
ドア94内からレール部材95を外部に引出して、レー
ル部材95をドア94と地面とに掛け渡す。このよう
に、ドア94は、引出し可能で、二輪車両10の積み降
ろし時に地面とドア94とに掛け渡すことのできるレー
ル部材95を備える。
【0031】(b)において、台車96に二輪車両10
を載せ、この台車96を矢印のようにレール部材95に
沿わせて押上げる。台車96は、二輪車両10を載せる
載置部97と、二輪車両10の後輪12を押えるために
載置部97の後部に設けた後部ストッパ98と、載置部
97の後端側部から立ち上げた取っ手101と、レール
部材95上を転がるように載置部97の下面に設けた図
示せぬ複数のローラとからなる。
【0032】図11(a),(b)は本発明に係る二輪
車両の積み降ろしの別の作用及びそのための構成を説明
する作用図(後半)であり、二輪車両を積む場合を示
す。(a)において、台車96を取っ手101を掴んで
レール部材95上を押上げ、矢印のように台車96ごと
二輪車両10をドア94内に押入れる。
【0033】(b)は台車96に載せた二輪車両10を
ドア94内に収めた状態を示す。このとき、ドア94内
を台車96及び二輪車両10が移動しないように図示せ
ぬロック機構で固定する。これで、二輪車両10を四輪
車両70に積む作業が完了する。
【0034】図12は本発明に係る二輪車両のホイール
構造を示す分解斜視図であり、後輪12のホイール68
を示す。後輪12のホイール68は、リヤスイングアー
ム42側に設けた図示せぬ回転センサにより検出される
センサ用リング106と、複数の永久磁石107,10
8を磁性体リング111の内側に交互に並べた回転磁石
体112と、この回転磁石体112をホイール68内に
固定するための固定用リング113とを備え、リヤスイ
ングアーム42は、ステータ115を備える。
【0035】センサ用リング106は、ホイール68の
回転数を検出するためのものである。これらの回転磁石
体112及びステータ115は、電動モータ116を構
成する部材である。なお、117は後輪12の車軸であ
る。
【0036】図13は本発明に係る二輪車両のホイール
構造を示す断面図(分解図)であり、ホイール68は、
車軸117を受けるハブ部121と、このハブ部121
から径外方に広がるディスク部122と、このディスク
部122の外周に設けたリム部123とからなり、この
リム部123にタイヤ124を装着した部材である。デ
ィスク部122は、リヤスイングアーム42に面する側
にドラムブレーキ126を構成するドラム127を一体
成形した部分である。なお、128は耐摩耗性を高める
ためにドラム127の内側にインサート成形した鋳鉄製
ライナ、131は回転磁石体112を嵌めるためにリム
部123の内面に設けた磁石体嵌合部、132は固定用
リング113を嵌める環状溝、133…は回転磁石体1
12の位置決めを行うための位置決めピンである。
【0037】リヤスイングアーム42は、車軸117の
周囲に凸部135を設け、この凸部135にステータ1
15をボルト137…で取付け、また、凸部135でブ
レーキパネル(ドラムブレーキ126の構成品であ
る。)を兼ねる部材である。即ち、凸部135は、ドラ
ム127の鋳鉄製ライナ128の内周面に当てるブレー
キシュー(不図示)のスイング軸となるブレーキシュー
軸138,138(一方のブレーキシュー軸138は不
図示)と、ブレーキシューをドラム側に移動させるカム
141を一端に形成するとともに他端にブレーキ操作に
伴ってスイングするアーム部材142を一体的に取付け
たカム軸143とを取付けた部分である。
【0038】図14は本発明に係る二輪車両のホイール
構造を示す断面図であり、リヤスイングアーム42の凸
部135に車軸117、電動モータ116のステータ1
15、ドラムブレーキ126のブレーキシュー軸13
8,138(一方の符号138は不図示)及びカム軸1
43を取付け、車軸117にベアリング145,146
を介してホイール68を回転可能に取付け、このホイー
ル68のディスク部122にドラムブレーキ126のド
ラム127を一体成形するとともにセンサ用リング10
6をボルト147…で取付け、リム部123の内周面に
回転磁石体112を取付けた状態を示す。なお、148
はカラー、151,152はオイルシール、153はワ
ッシャ、154はナット、155はアーム部材142の
リターンスプリング、156はタイヤバルブである。
【0039】上記したホイール68は、ホイール68を
駆動する電動モータ116を内蔵するとともに、この電
動モータ116の径方向内側にホイール68を制動する
ドラムブレーキ126を配置したものであるから、電動
モータ116とドラムブレーキ126とを同心円状に配
置することができ、ホイール68の幅を小さくして小型
で且つコンパクトなホイール68とすることができる。
このようなホイール構造は、前輪11(図2参照)に採
用してもよい。
【0040】また、電動モータ116及びドラムブレー
キ126は、ホイール68のディスク部122の同じ側
に設けたものであるから、ホイール68への電動モータ
116及びドラムブレーキ126の組付性、電動モータ
116及びドラムブレーキ126のメンテナンス性を向
上させることができる。
【0041】更に、ホイール68を回転可能に支持する
後輪支持部材としてのリヤスイングアーム42は、ドラ
ムブレーキ126のブレーキパネルを兼ねるとともに電
動モータ126のステータ115を取付けたものである
から、ステータの取付部材、ブレーキパネルを特別に設
けるのに比べて部品数を減らすことができ、また、生産
時にリヤスイングアーム42にドラムブレーキ126の
部品(ブレーキシュー軸138、ブレーキシュー、カム
軸143、アーム部142等である。)やステータ11
5を小組みしておくことができ、また、別に、ホイール
68にセンサ用リング106、回転磁石体112を小組
みしておくことができ、小組みしておいたリヤスイング
アーム42に、小組みしておいたホイール68を取付け
るようにすれば、生産性を高めることができる。
【0042】また更に、ホイール68に回転磁石体11
2を備えることで、例えば、ステータをホイール側に備
えるのに比べて、本発明では、ステータ115に通電す
るためのスリップリング機構等が不要になり、構造が簡
単になる。また、回転磁石体112を、磁性体リング1
11と、この磁性体リング111に固定した永久磁石1
07…,108…とから構成したことで、予め永久磁石
107…,108…を固定した磁性体リング111をホ
イール68に取付けることができ、例えば、ホイールに
直接に永久磁石を取付けるよりも組付性を向上させるこ
とができる。
【0043】図15は本発明に係る二輪車両の前輪側の
要部斜視図であり、ハンドル軸27の下部に下部アーム
36を取付け、この下部アーム36にフロントスイング
軸57を介してフロントスイングアーム37を取付け、
このフロントスイングアーム37の上部に窓部158を
設け、この窓部158に挿入する突出片161を下部ア
ーム36の下面に設けたことを示す。なお、162,1
62はブレーキシュー軸138,138(一方の符号1
38は不図示)にそれぞれスイング可能に取付けたブレ
ーキシューである。
【0044】図16は本発明に係る二輪車両のフロント
スイングアームを説明する斜視図であり、フロントスイ
ングアーム37の上部に、フロントスイングアーム37
のスイングをロックするスイングアームロック機構16
4を設けたことを示す。スイングアームロック機構16
4は、アームロックピン165と、このアームロックピ
ン165の端部に連結したケーブル166とを備える。
【0045】図17(a),(b)は本発明に係るフロ
ントスイングアームのスイングアームロック機構を説明
する断面図であり、(a)は図16のa−a線断面図、
(b)は(a)のb矢視図である。(a)において、ス
イングアームロック機構164は、前述のアームロック
ピン165と、ケーブル166と、窓部158から挿入
するとともにアームロックピン165の先端が結合する
前述の突出片161と、アームロックピン165を先端
側に押出すスプリング167とからなる。なお、168
はケーブル166に移動可能に挿入したワイヤ、171
はワイヤ168の先端に取付けることでアームロックピ
ン165に連結させるためのワイヤ端部材である。
【0046】突出片161は、アームロックピン165
が貫通する貫通穴161aを設けたピン貫通部材161
bと、アームロックピン165の先端位置を規制するス
トッパ部材161cとを隙間を開けて二枚重ねにした部
材である。なお、161dはピン貫通部材161bの先
端に形成した湾曲部である。アームロックピン165
は、中間部に設けた鍔部165aと、先端部に形成した
テーパ部165bとを備える。
【0047】(b)において、173はアームロックピ
ン165の中間部に設けた検知片であり、174はアー
ムロックピン165が軸方向へ移動するのに伴う検知片
173の移動によりオンオフするロック検知スイッチで
ある。
【0048】ロック検知スイッチ174は、スイッチ本
体174aと、このスイッチ本体174aに出入りする
とともに内から外へスプリング(不図示)の弾性力で押
出したロッド174bと、このロッド174bの先端に
当てるようにしたローラ付きアーム174cとからな
り、ロッド174bを外から内へ押し込むことでオン、
内から外へ突出させることでオフになる。なお、174
dはローラ付きアーム174cのストッパとなるストッ
パピンである。
【0049】図に示したような突出片161の貫通穴1
61aにアームロックピン165が貫通した状態、即ち
ロック状態では、検知片173がローラ付きアーム17
4cを介してロッド174bを押し込むため、ロック検
知スイッチ174はオンになる。
【0050】図18は本発明に係る二輪車両の前部を示
す要部側面図であり、フロントスイングアーム37のス
イングアームロック解除機構176について説明する。
スイングアームロック解除機構176は、図17
(a),(b)に示した突出片161とアームロックピ
ン165との結合を解除することで、図18に示すフロ
ントスイングアーム37が下部アーム36に対して車体
後方へスイングすることができるようにするものであ
り、ケーブル166のワイヤ168の端部にワイヤ端部
材177を取付け、このワイヤ端部材177をソレノイ
ド式のアクチュエータ178に連結した状態を図に示
す。なお、181,182はアクチュエータ178に通
電するための導線、183はケーブル166の端部を取
付けるために車体側に設けた端部取付部材、184はフ
ロントスイングアーム37が最もスイングした(即ち、
折り畳みが完了した)ことを検知する前輪折り畳み検知
スイッチである。
【0051】図19は本発明に係る二輪車両の後部を示
す要部側面図であり、リヤスイングアーム42及び後輪
12を示したものである。二輪車両10の車体側には、
リヤスイング軸58の近傍に、リヤスイングアーム42
が最もスイングした(即ち、折り畳みが完了した)こと
を検知する後輪折り畳み検知スイッチ186を設けた。
なお、後輪12側についても、前輪11(図18参照)
側に設けたスイングアームロック機構164(図16参
照)及びスイングアームロック解除機構176(図18
参照)と同様の機構を備える。
【0052】以上に述べた前輪11及び後輪12の折り
畳みの作用を次に説明する。図20は本発明に係る二輪
車両の前後輪の折り畳み要領を説明するフロー図であ
る。ST××はステップ番号を示す。 ST01…ハンドルに設けた折り畳みスイッチ(ここで
は、モータ作動スイッチを、「畳む」側に倒して使用す
るという意味で、折り畳みスイッチとする。)がオンか
どうか判断する。 折り畳みスイッチがオフである(NO)場合は、再度S
T01を実行する。折り畳みスイッチがオンである(Y
ES)場合は、ST02に進む。
【0053】ST02…フロントブレーキレバーを握っ
て、フロントブレーキを作動させたかどうか判断する。 フロントブレーキを作動させていない(NO)場合は、
再度ST02を実行する。フロントブレーキを作動させ
た(YES)場合は、ST03に進む。
【0054】ST03…リヤブレーキレバーを握らず、
リヤブレーキを作動させていないかどうか判断する。 リヤブレーキを作動させた(NO)場合は、再度ST0
2を実行する。リヤブレーキを作動させていない(YE
S)場合は、ST04に進む。
【0055】ST04…ソレノイドに通電してアクチュ
エータを作動させ、フロントスイングアーム及びリヤス
イングアームのロックを解除する。 ST05…フロントスイングアーム及びリヤスイングア
ームをロックするロックピンのロック検知スイッチがオ
フかどうか(即ち、フロントスイングアーム及びリヤス
イングアームがロックしていないかどうか)判断する。 ロック検知スイッチがオン(NO)の場合(即ち、ロッ
ク状態を検知した場合)は、再度ST05を実行する。
ロック検知スイッチがオフ(YES)の場合(即ち、ロ
ック解除を検知した場合)は、ST06に進む。
【0056】ST06…電動モータに通電し、後輪を正
転させて前後輪の折り畳みを開始する。 ST07…電動モータに通電を開始してからの経過時間
tが所定時間tstよりも小さいかどうか判断する。 t≧tstである(NO)場合は、ST09に進む。t
<tstである(YES)場合は、ST08に進む。
【0057】ST08…前後輪の折り畳み検知スイッチ
がオンかどうか、即ち、前後輪とも完全に折り畳まれた
かどうか判断する。 前後輪の折り畳み検知スイッチがオフ(NO)の場合
は、再度ST07を実行する。前後輪の折り畳み検知ス
イッチがオン(YES)の場合は、ST09に進む。S
T09…電動モータ及びソレノイドへの通電を停止す
る。
【0058】次に図10のフロー図に示した流れに沿っ
て前後輪の折り畳みの作用を説明する。まず、図1にお
いて、右側のハンドル18に設けたモータ作動スイッチ
24を「畳む」側へ倒す。
【0059】そして、右側のハンドル18に設けたフロ
ントブレーキレバー(不図示)を握ってフロントブレー
キを作動させるとともに後述するブレーキロックレバー
でフロントレバーをロックし、且つ左側のハンドル17
に設けたリヤブレーキレバー(不図示)を握らずにリヤ
ブレーキを作動させていなければ、フロントブレーキを
作動させたことをフロントブレーキ作動検知スイッチ
(不図示)で検知し、リヤブレーキを作動させていない
ことをリヤブレーキ作動検知スイッチ(不図示)で検知
して、制御装置(不図示)は、図18に示したソレノイ
ドに通電しアクチュエータ178を作動させる。
【0060】図21(a),(b)は本発明に係るスイ
ングアームロック解除機構の作用を説明する作用図であ
る。アクチュエータ178(図18参照)を作動させる
と、(a)において、アームロックピン165がワイヤ
168を介して引かれ、矢印の向きに移動するため、ア
ームロックピン165の先端が突出片161の貫通穴1
61aから外れ、フロントスイングアーム37のロック
が解除する。(b)において、アームロックピン165
が貫通穴161aから外れた時には、ロック検知スイッ
チ174のローラ付きアーム174cのローラは、検知
片173から外れるため、ロック検知スイッチ174は
オフになる。
【0061】図22(a),(b)は本発明に係る前後
輪の折り畳みの作用を説明する作用図である。(a)及
び(b)において、ロック検知スイッチ174(図21
(b)参照)がオフになると、制御装置は、電動モータ
116への通電を開始し、電動モータ116で後輪12
を低速駆動する。このときの、電動モータ116、即ち
後輪12の回転方向は正転方向(走行時の回転方向、即
ち矢印の方向)である。
【0062】これにより、後輪12は、車体前方(白抜
き矢印の向き(front)が車体前方である。)へ移
動する。この時、前輪11は制動状態にあり、車体前方
へ移動しないために、前輪11と後輪12との距離が縮
むことにより、車体に対してそれぞれロックが解除した
フロントスイングアーム37及びリヤスイングアーム4
2は各フロントスイング軸57、リヤスイング軸58を
中心にして傾き、次第に折り畳んだ状態になる。
【0063】そして、電動モータ116に通電を開始し
てから所定時間が経過するか、又は前輪折り畳み検知ス
イッチ184及び後輪折り畳み検知スイッチ186の両
方がオンになると、制御装置は、電動モータ116への
通電を停止する。以上で前後輪11,12の折り畳みが
完了する。
【0064】次に、折り畳んだ前輪11及び後輪12を
広げる作用を次に説明する。図23は本発明に係る二輪
車両の前後輪を広げる要領を説明するフロー図である。
ST××はステップ番号を示す。 ST11…ハンドルに設けた広がりスイッチ(ここで
は、モータ作動スイッチを、「広げる」側へ倒して使用
するという意味で、広がりスイッチとする。)がオンか
どうか判断する。 広がりスイッチがオフである(NO)場合は、再度ST
11を実行する。広がりスイッチがオンである(YE
S)場合は、ST12に進む。
【0065】ST12…フロントブレーキレバーを握っ
て、フロントブレーキを作動させたかどうか判断する。 フロントブレーキを作動させていない(NO)場合は、
再度ST12を実行する。フロントブレーキを作動させ
た(YES)場合は、ST13に進む。
【0066】ST13…リヤブレーキレバーを握らず、
リヤブレーキを作動させていないかどうか判断する。 リヤブレーキを作動させた(NO)場合は、再度ST1
2を実行する。リヤブレーキを作動させていない(YE
S)場合は、ST14に進む。
【0067】ST14…フロントスイングアーム側及び
リヤスイングアーム側の各ロック検知スイッチがオフか
どうか判断する。 ロック検知スイッチがオン(NO)の場合は、再度ST
14を実行する。ロック検知スイッチがオフ(YES)
の場合は、ST15に進む。
【0068】ST15…電動モータに通電し、後輪を逆
転させて前後輪を広げ始める。 ST16…電動モータに通電を開始してからの経過時間
tが所定時間tstよりも小さいかどうか判断する。 t≧tstである(NO)場合は、再度ST16を実行
する。t<tstである(YES)場合は、ST17に
進む。 ST17…電動モータへの通電を停止する。
【0069】上記したST14の状態を次図で説明す
る。図24(a),(b)は本発明に係るロック検知ス
イッチの状態を説明する作用図である。(a)におい
て、前後輪を折り畳んでいる状態では、突出片161
(図21(a)参照)が窓158の外にあるため、アー
ムロックピン165の先端位置を規制するものがなく、
アームロックピン165はスプリング167の弾性力に
よって最も図の左方に移動した状態にある。
【0070】(b)において、アームロックピン165
が最も左方に移動すると、ロック検知スイッチ174の
ローラが検知片173から外れるため、ロック検知スイ
ッチ174はオフになる。制御装置は、このオフ状態に
基づいて、図22(a),(b)において、電動モータ
116に通電を開始するので、前後輪11,12は広が
る。
【0071】次に、前後輪11,12の広がりが完了す
る直前の状態を説明する。図25(a),(b)は本発
明に係るスイングアームロック機構の作用を説明する作
用図である。(a)は、前後輪11,12(図22
(a),(b)参照)の広がりが進行し、突出片161
が矢印fのように窓158に進入して、突出片161の
湾曲部161dがアームロックピン165を矢印gの向
きに押し退けた状態を示す。
【0072】(b)は、(a)の状態から更に突出片1
61が窓158内に進入し、アームロックピン165の
先端が突出片161の貫通穴161aを貫通してストッ
パ部材161cに当たった状態、即ち、フロントスイン
グアーム37が下部アーム36に対してロックした状態
を示す。この状態になると、図24(b)に示したロッ
ク検知スイッチ174は、図17(b)に示したのと同
様にオンになり、このオン状態に基づいて図21のST
16の処理と合わせて電動モータ116(図22(b)
参照)への通電を停止する。
【0073】図26は本発明に係るスイングアームロッ
ク機構の別の実施の形態を示す断面図である。スイング
アームロック機構191は、フロントスイングアーム3
7に設けたピン穴192に挿入したアームロックピン1
93と、窓部158から挿入するとともにアームロック
ピン193の先端部と結合する突出片194と、アーム
ロックピン193を先端部側に押出すスプリング167
とからなる。アームロックピン193は、端部に手動で
引くための取っ手196を備える。
【0074】図27は本発明に係る折り畳み二輪車両の
別の実施の形態を説明する斜視図である。図1に示した
折り畳み車両10と同一構成については同一符号を付
け、詳細説明は省略する。折り畳み二輪車両80(以下
「二輪車両80」と記す。)は、一部を折り畳み、ある
いは取外して外形寸法を小さくし、例えば四輪車両等に
積載することができる折り畳み式の車両である。
【0075】この二輪車両80では、前輪11及び後輪
12を矢印,の向きにそれぞれ移動、即ち折り畳
み、後部に取付けたナンバープレート14の幅B内に入
るように、ハンドル331,332、バックミラー2
1,22をそれぞれ矢印〜のように車幅方向の内側
へ折り畳み、ハンドルポスト333を矢印のようにハ
ンドル軸27から取外して車体前部に配置し、フロア状
のステップ15,16(奥側のステップ16は不図示)
を前述の幅B内に入るように矢印(ステップ15)の
ように車幅方向の内側へ折り畳み、シート334を矢印
のように取外して車体中央部に配置することができ
る。
【0076】図28は本発明に係る二輪車両の別の実施
の形態の側面図であり、二輪車両80は、車体フレーム
25の前端にヘッドパイプ26を取付け、このヘッドパ
イプ26にハンドル軸27を回転可能に取付け、このハ
ンドル軸27の上端にハンドルポスト333を取付け、
このハンドルポスト333の上部にハンドルアーム33
6を取付け、このハンドルアーム336に左右一対のハ
ンドル331,332(奥側のハンドル332は不図
示)を折り畳み可能に取付けるとともにハンドルアーム
336にメータユニット337を取付け、ハンドル33
1,332の先端にそれぞれバックミラー21,22
(奥側のバックミラー22は不図示)をハンドル33
1,332の軸を中心にして前後方向に回転可能に取付
け、車体フレーム25の後部にシートポスト338を取
付け、このシートポスト338の上部にシート334を
固定又は水平回転可能に取付けたものである。メータユ
ニット337については後で詳述する。なお、前輪11
及び後輪12の支持構造については二輪車両10(図2
参照)と同一である。
【0077】ここで、341は車体フレーム25の外側
に取付けたパイプフレーム、342はパイプフレーム3
41上に被せたボディカバー、343はナンバープレー
ト14を取付けるためにパイプフレーム342の後部に
折り畳み可能に取付けたブラケット、344はテールラ
ンプである。
【0078】以上に述べた二輪車両80の折り畳みの作
用を簡単に説明する。図29は本発明に係る二輪車両の
別の実施の形態の折り畳みを説明する作用図であり、図
27に示した矢印〜に対応させて順に説明する。 1)まず、二輪車両10(図2参照)の場合と同様に、
前後輪11,12を矢印,のように折り畳む。
【0079】2)図27において、ハンドル331,3
32をそれらの軸を中心にして回転させてハンドルアー
ム336(図28参照)側とのロックを解除し、ハンド
ル331,332をハンドルアーム336側から引抜い
て車幅方向の内側に折り畳む。また、バックミラー2
1,22をハンドル331,332の軸回りに回転させ
て、折り畳んだ左右のハンドル331,332の間隔と
ほぼ同等にする。 3)図29に戻って、ハンドルポスト333をハンドル
軸27から矢印のように取外し、図のように車体前部
に設けたハンドル立て345に立てる。
【0080】4)左右のステップ15,16(符号16
は不図示)を矢印(ステップ15側)のように上方へ
跳ね上げて折り畳む。 5)シートポスト338からシート334を矢印のよ
うに上方に外し、車体中央部に載せる。二輪車両80を
折り畳んだ状態では、二輪車両80は、左右に偏平な略
直方体形状となる。
【0081】図30(a),(b)は本発明に係る二輪
車両の別の実施の形態の積み降ろしの作用及びそのため
の構成を説明する作用図(前半)であり、二輪車両を降
ろす場合を示す。(a)は、ドア79内に二輪車両80
を収納した状態を示す。(b)におて、まずドア79を
開け、所定角度開いた位置でドアが動かないように図示
せぬドア固定機構で固定する。ドア79は、スライド装
置81及び昇降装置82を備える。
【0082】図31(a),(b)は本発明に係る二輪
車両の別の実施の形態の積み降ろしの作用及びそのため
の構成を説明する作用図(後半)であり、二輪車両を降
ろす場合を示す。(a)において、スライド装置81の
スライドロックを外し、二輪車両80をスライド板84
に載せたままスライド装置81によってドア79の内側
から外側へ引出す。
【0083】(b)において、昇降装置82を作動さ
せ、レール部材83を下降させることで、スライド板8
4に載せた二輪車両80を下降させ、スライド板84か
ら押え部材85を取外す。そして、二輪車両80のスタ
ンド(不図示)を上げ、二輪車両80をスライド板84
から下ろす。これで、四輪車両70から二輪車両80を
降ろす作業が完了する。また、四輪車両70に二輪車両
80を積むには、以上説明したのとは逆に行えばよい。
【0084】図32は本発明に係る二輪車両の別の実施
の形態のシート及びシートポスト上部の断面図であり、
シートポスト338の上部に、シートポスト338の外
径よりもわずかに小さい外径を有する円柱状のシート支
持部材346を取付け、このシート支持部材346にパ
イプ部材347を嵌め、このパイプ部材347にプレー
ト部材348を介してシート334を取付け、前述のパ
イプ部材347の下部外周にクイックリリース(qui
ck release)機構付きのシート保持機構35
1を取付けたことを示す。なお、353はシートクッシ
ョン、354は底板、355,355はプレート部材3
48にシート334を取付けるためのナットである。
【0085】シート支持部材346は、下部に真直で水
平に形成した水平溝346aを設け、上部に全周に亘っ
て設けた環状溝346bを設けたものである。356
は、シートポスト338の上部に取付けた検出手段とし
てのシート移動検知スイッチであり、シート334側の
パイプ部材347に取付けた検出手段としての検知片3
56aによって先端を押された状態にある。この状態か
らシート334を上方に移動させたときに、シート移動
検知スイッチ356は、例えばオンになり、図示せぬ制
御装置へ信号を発する。
【0086】図33は本発明に係るシート保持機構を取
付けたシート下部の側面図であり、シート保持機構35
1は、シートポスト338の外周面に固定したベース部
材357,358と、ベース部材357の壁部357
a,357bに回転可能に貫通させたピン361と、こ
のピン361の両端に一体的に取付けたレバー362
と、ピン361の中間部に一端を揺動可能に取付けると
ともに他端におねじを形成した保持ボルト363と、こ
の保持ボルト363のおねじにねじ結合させるナット3
64と、このナット364に被せたナットカバー366
と、保持ボルト363をパイプ部材347の軸心側へ寄
せておくためのねじりばね367とからなる。
【0087】図34は図32の34−34線断面図であ
り、ベース部材358は、保持ボルト363を通す切欠
き部358aを備える。ピン361は、ベース部材35
7で回転可能に支持した大径部361aと、この大径部
361aの軸心361bから偏心量eだけ偏心させた軸
心361cを有する小径部361dとからなり、この小
径部361dは、保持ボルト363を回転可能に取付け
たものである。なお、358bはナット364に接する
ベース部材358のナット当接面である。水平溝346
aは、保持ボルト363が通る部分である。
【0088】ここで、ピン361の大径部361aの軸
心361bと、ベース部材358のナット当接面358
bとの距離をLとすると、距離Lはレバー362の位置
に関係なく常に一定であるが、レバー362を矢印の向
きに倒すと、大径部361aの軸心361bに対して小
径部361dの軸心361cが図の下方へ移動するた
め、小径部361dに連結した保持ボルト363を介し
てベース部材357,358間の締付けを次第に解除す
る。そのレバー362の位置から、今度はレバー362
を矢印の向きとは反対の向きに倒せば、小径部361d
の軸心361cは図の上方へ移動するため、ベース部材
357,358間の締付けを次第に増していく。
【0089】一般的には、ベース部材357,358間
の締付けは、ナット364で行うが、時間が多く掛か
り、工具が必要になる。本発明では、ベース部材35
7,358間の締付解除や締付をクイックリリース機構
で速やかに行うことができる。
【0090】以上に述べたシート保持機構351の作用
を次に説明する。シート334を図32に示した位置か
ら高さHだけ上方に移動させて保持する要領を説明す
る。図35(a),(b)は本発明に係るシート保持構
造の作用を説明する第1作用図である。まず、図34の
位置にあるレバー362を図35(a)の矢印の向きに
倒すと、ピン361の小径部361dが図の下方へ移動
する。この結果、ナット364とナット当接面358b
との間に隙間Cができる。
【0091】(b)において、保持ボルト363をねじ
りばね367(図33参照)の弾性力に抗して矢印の向
きに揺動させ、保持ボルト363を水平溝346aから
外す。この結果、シート334(図32参照)のパイプ
部材347はシート支持部材346に対して上方へ移動
可能になる。
【0092】図36は本発明に係るシート保持構造の作
用を説明する第2作用図である。シート334を矢印j
のように引き上げた後、保持ボルト363を矢印kのよ
うに環状溝346bに嵌める。そして、図35(a)に
倒した方向とは逆の方向へレバー362を倒して保持ボ
ルト363を図の上方へ移動させ、ベース部材357,
358間を締め付ける。これにより、シート支持部材3
46にシート334を水平回転可能に保持することがで
きる。
【0093】このとき、シート移動検知スイッチ356
の先端から検知片356aが離れるため、図示せぬ制御
装置は、シート移動検知スイッチ356からのオン信号
に基づいて二輪車両80(図28参照)を駆動不可状態
に制御する。
【0101】図37は本発明に係る二輪車両の別の実施
の形態のハンドルポスト取付け部の側面図であり、ハン
ドル軸27の上部に雄スプライン部27aを形成し、ハ
ンドルポスト333の下端に雌スプライン部333aを
形成し、雄スプライン部27aに雌スプライン部333
aを嵌合させるとともに、ハンドルポスト333の下端
に取付けたクイックリリース機構付きのハンドルポスト
保持機構371でハンドルポスト333及びハンドル軸
27を締め付けて、ハンドル軸27にハンドルポスト3
33を固定した状態を示す。
【0102】図38は図37の38−38線断面図であ
り、ハンドルポスト保持機構371は、ハンドルポスト
333の外周に取付けたバンド部材372と、このバン
ド部材の端部372a,372bのうちの一方の端部3
72aの側面に当てた第1受け部材373と、この第1
受け部材373に隣接させた第2受け部材374と、こ
の第2受け部材374の凹状曲面374aに凸状曲面3
75aを当てたレバー375と、このレバー375に結
合ピン377で揺動可能に結合するとともに、端部37
2a,372bに開けた貫通穴372c,372dに通
した保持ボルト378と、この保持ボルト378の端部
にねじ込んだナット381とからなる。
【0103】レバー375の凸状曲面375aは、結合
ピン377の軸心382からの距離が変化する面であ
り、図の状態では、軸心382から凸状曲面375aま
での距離を大きくして、ハンドルポスト333及びハン
ドル軸27を締め付けた状態である。ハンドルポスト3
33は、周方向の撓みを許容するスリット333bを形
成した部材である。
【0104】図39は本発明に係るハンドルの平面図で
あり、ハンドルアーム336側とハンドル331との結
合部及びハンドルアーム336側とハンドル332との
結合部にそれぞれクイックリリース機構つきハンドル保
持機構385を設けたことを示す。ハンドル331,3
32は、後で詳述するように、ハンドル保持機構385
でそれぞれ締付を解除することで、折り畳むことが可能
になる。
【0105】図40は本発明に係るハンドル部分の断面
図である。(a)は、図39のa−a線断面図であり、
ハンドルアーム336にパイプ部材387を取付け、こ
のパイプ部材387内に移動可能にスライド部材388
を挿入し、このスライド部材388に折り畳み軸となる
ボルト391介して揺動可能にバー392を取付け、こ
のバー392にハンドル332を取付けた状態を示す。
なお、394はスライド部材388側へ突出するように
パイプ部材387に取付けた突出片、395はパイプ部
材387にハンドルポスト保持機構385を固定するた
めのボルトである。
【0106】(b)は、図39のb−b線断面図であ
り、ハンドル保持機構385は、図38に示したハンド
ルポスト保持機構371と基本構造が同一である。即
ち、ハンドルポスト保持機構385は、パイプ部材38
7の外周に取付けたバンド部材396と、このバンド部
材396の端部396a,396bの一方の端部396
aの側面に当てた第1受け部材397と、この第1受け
部材397に隣接させた第2受け部材398と、この第
2受け部材398の凹状曲面398aに凸状曲面401
aを当てたレバー401と、このレバー401に結合ピ
ン402で揺動可能に結合するとともに、端部396
a,396bに開けた貫通穴396c,396dに通し
た保持ボルト403と、この保持ボルト403の端部に
ねじ込んだナット404とからなる。
【0107】レバー401の凸状曲面401aは、結合
ピン402の軸心406からの距離が変化する面であ
る。即ち、レバー401が図の位置にある場合に、凹状
曲面398aに接する凸状曲面401aと軸心406と
の距離をD1、このレバー401を矢印の向きに倒した
ときに凹状曲面398aに接する凸状曲面401aと軸
心406との距離をD2とすると、D1>D2である。
(レバー401を矢印の方向に倒していくと、距離D1
は次第に小さくなって、やがてD2になる。) ボルト391は、2つ割りとしたバー392に薄幅とし
たスライド部材388を挿入した連結部を結合する部材
である。
【0108】図41は図40の41−41線断面図であ
り、スライド部材388の外周面388aに周方向に延
びる周溝388bを形成し、この周溝388bに突出片
394の先端を挿入したことを示す。なお、387a,
387aは周方向の撓みを許容するためにパイプ部材3
87に形成したスリットである。
【0109】図42は本発明に係るスライド部材の側面
図であり、図41の42矢視図である。(但し、パイプ
部材387は想像線で示した。) スライド部材388は、前述の周溝388bに直交する
縦溝388cを形成した部材である。
【0110】以上に述べたハンドル331,332の折
り畳みの作用を次に説明する。図43は本発明に係るハ
ンドルの折り畳みの作用を説明する第1作用図である。
まず、図39に示したハンドル331,332の付け根
に設けたハンドル保持機構385のレバー401を図4
3に示す矢印の向きに倒す。この結果、図40(b)で
説明したように、レバー401の凸状曲面401aが、
結合ピン402の軸心406からの距離が変化する曲面
であるために、レバー401を倒す前よりも倒した後の
方が、凹状曲面398aに接する凸状曲面401aから
軸心406までの距離が小さくなるので、図43におい
て、レバー401を倒したときに凹状曲面398aと凸
状曲面401aとの間に隙間ができる。従って、パイプ
部材387の締付が解除され、スライド部材388はパ
イプ部材387に対して回転可能になる。
【0111】図44は本発明に係るハンドルの折り畳み
の作用を説明する第2作用図である。ハンドル保持機構
385,385のレバー401,401を倒した後に、
ハンドル331,332をそれぞれ矢印の向き、即ちリ
ヤブレーキレバー229及びフロントブレーキレバー2
28が左右のグリップ331a,332aの前方から上
方へ移動するように回転させる。
【0112】図45(a),(b)は本発明に係るハン
ドルの折り畳みの作用を説明する第3作用図であり、
(a)は図41の断面と同じ位置の断面図、(b)は図
40(b)の断面と同じ位置の断面図である。なお、説
明はハンドル332側で行うが、ハンドル331側につ
いても同様に作用する。(a)において、ハンドル33
2(図44参照)が回転すると、パイプ部材387の内
側をスライド部材388が回転する。このとき、突出片
394が周溝388bの端部388dに当ることで、ス
ライド部材388の回転が止る。この端部388dは縦
溝388cの側壁でもある。(b)において、スライド
部材388とバー392との連結部が回転することで、
スライド部材388の薄肉部388eはほぼ水平にな
る。
【0113】図46(a)〜(c)は本発明に係るハン
ドルの折り畳みの作用を説明する第4作用図であり、ス
ライド部材388、バー392、ボルト391等をボル
ト391の頭部側から見た図(図45(b)の46矢視
図に相当する。)である。図45(a)の突出片394
が周溝388bの端部388dに当った状態が、この
(a)の状態である。即ち、突出片394は縦溝388
c内に位置する。従って、スライド部材388はパイプ
部材387内を長手方向に移動可能になって、矢印のよ
うに、ハンドル332側を手で掴んでスライド部材38
8をパイプ部材387から引出すことができる。
【0114】(b)は、スライド部材388のバー39
2との連結部をパイプ部材387から引出した状態を示
す。突出片394が縦溝388cの端部388fに当っ
た場合には、バー392の端部392aはパイプ部材3
87から完全に出ている。従って、スライド部材388
に対してバー392を揺動させることができる。(c)
は、バー392及びハンドル332を矢印のように手前
にほぼ直角に揺動、即ち、折り畳んだ状態を示す。
【0115】図47は本発明に係るハンドルの折り畳み
の作用を説明する第5作用図であり、折り畳んだハンド
ル331,332(奥側のハンドル332は不図示)の
側面図である。ハンドル331,332を折り畳むと、
図のように、リヤブレーキレバー229及びフロントブ
レーキレバー228(奥側のフロントブレーキレバー2
28は不図示)が左右のグリップ331a,332a
(奥側のグリップ332aは不図示)のほぼ上方に位置
する。ハンドル331,332を折り畳んだ後は、バッ
クミラー21,22(奥側のバックミラー22は不図
示)も前述したように反射面が車体側方を向くように軸
部を回転させ、また、2つのハンドル保持機構385の
レバー401を後方へ倒してスライド部材388の回転
及びスライドしないようにロックしておく。
【0116】図48は本発明に係る車体前部の側面図で
あり、パイプフレーム341の前部に取付けたリング部
411と、フロントスイングアーム37の上部前部に設
けたハンドル受け部412とからハンドル立て345を
構成したことを示す。
【0117】以上に述べたハンドル立て345の作用を
次に説明する。図49は本発明に係るハンドル立ての作
用を説明する作用図である。ハンドル331,332
(奥側のハンドル332は不図示)、バックミラー2
1,22(奥側のバックミラー22は不図示)を折り畳
み、ハンドル保持機構371を解除してハンドル軸27
から外したハンドル組立体414を、ハンドルポスト3
33の下端側からリング部411に差込み、ハンドル受
け部412にハンドルポスト333下端の中空部を嵌
め、ハンドルポスト保持機構371で締め付けて、ハン
ドル組立体414のハンドル立て345への取付けは完
了する。
【0118】以上の図48及び図49で説明したよう
に、本発明は第1に、前輪11を後方に折り畳み自在に
構成し、ハンドルポスト333をハンドル軸27に着脱
自在に構成し、ハンドルポスト27を保持する保持部と
してのハンドル立て345を車体フレーム25の前部で
車体の略中心部近傍に設けたことを特徴とする。
【0119】前輪11が後方へ折り畳まれるので、車体
前部でハンドルポスト333を保持してもハンドルポス
ト333と前輪11が干渉しずらく、ハンドル331,
332に設けられるケーブル類などを取外すことがな
く、ハンドル331,332及びハンドルポスト333
を脱着し、保持することができる。
【0120】本発明は第2に、ハンドル立て345に、
ハンドルポスト333が挿入されるリング部411を備
えることを特徴とする。ハンドル高さを低く折り畳める
上、簡単な構造でハンドルポスト333を保存すること
ができる。
【0121】本発明は第3に、ハンドルポスト333
を、ハンドル軸27からクイックリリース機構371を
もって脱着可能に構成し、ハンドルポスト333脱着後
は、前輪11を後方へ折り畳んだ後のフロントフォーク
部材としての下部アーム36に設けた突部としてのハン
ドル受け部412にクイックリリース機構371を用い
て固定することを特徴とする。ハンドルポスト333を
簡単に脱着できる上、脱着後の固定もクイックリリース
機構371を用いて簡単に行える。専用の固定部材が不
要で且つコンパクトで良好である。
【0121】図50は本発明に係る二輪車両の別の実施
の形態のメータユニットを説明するハンドル周りの側面
図であり、メータユニット337は、アッパケース43
1、ミドルケース432及びロアケース433からな
る。アッパケース431は、上面に後述するスピードメ
ータを備える。ミドルケース432は、アッパケース4
31とで小物置きとすることができる部材である。ロア
ケース433は、上記したアッパケース431及びミド
ルケース432を支持するとともにハンドルアーム33
6を覆う部材である。
【0122】図51は本発明に係るメータユニットの斜
視図であり、メータユニット337のアッパケース43
1の上面431a前部にスピードメータ436を設け、
アッパケース431の後部に清涼飲料缶や紙コップ、ペ
ットボトル等を入れて保持する貫通穴437を開けたこ
とを示す。なお、441はアッパケース431を開ける
ためにミドルケース432の後部に設けた第1ロック解
除ノブ、442はミドルケース432を開けるためにロ
アケース433の後部に設けた第2ロック解除ノブであ
る。
【0123】図52は本発明に係るメータケースを説明
する側面図であり、第1ロック解除ノブ441を操作し
てアッパケース431を開け、アッパケース431の底
面431bとミドルケース432の上面432aとをほ
ぼ水平面としたことを示す。なお、445はアッパケー
ス431とロアケース432のそれぞれの前部に取付け
たヒンジである。メータユニット337は、このヒンジ
445と同様なヒンジ(不図示)をミドルケース432
とロアケース433とのそれぞれの前部にも備える。
【0124】図53は本発明に係るメータケースを説明
する第1斜視図であり、図52に示したメータユニット
337と同じ状態の斜視図である。メータユニット33
7は、アッパケース431の底面431b及びミドルケ
ース432の上面432aをそれぞれ平面とし、これら
の底面431bと上面432aとで小物を置くためのス
ペースを作る小物置きを形成するとともに、この小物置
きの前部に、アッパケース431を開いても利用するこ
とができる貫通穴437、いわゆるドリンクホルダを形
成する組立体である。
【0125】例えば、食事時に、二輪車両80を止め、
シートに座った状態で、ドリンクホルダにコーヒー缶、
小物置きにちょっとしたファーストフードを置いて手軽
に食事をとることができる。
【0126】ここで、446,447はアッパケース4
31とミドルケース432とを閉じた状態でロックする
第1ロック機構448を構成する本体部と突出片であ
る。(詳細は後述する。)
【0127】図54は本発明に係るメータケースを説明
する平面図であり、図52及び図53に示したメータユ
ニット337と同じ状態を示す。アッパケース431の
底面431bとミドルケース432の上面432aとで
形成する小物置きは、前後方向に長い平面であり、車幅
方向に長くするよりも左右のハンドル331,332の
邪魔にならず、しかも比較的大きな面積とすることがで
きる。
【0128】図55は本発明に係るメータユニットを説
明する第2斜視図であり、ミドルケース432を、アッ
パケース431と一体的に開けた状態を示す。ミドルケ
ース432を開けると、ハンドル331とハンドル33
2の間に設けたハンドル保持機構385,385が現
れ、これらのハンドル保持機構385,385を操作す
れば、ハンドル331,332を折り畳むことができ
る。なお、451,452はミドルケース432とロア
ケース433とを閉じた状態でロックする第2ロック機
構453を構成する本体部と突出片、454はミドルケ
ース432とロアケース433との間に設けたヒンジで
ある。
【0129】図56(a)〜(c)は本発明に係るメー
タユニットのヒンジの説明図であり、ヒンジ445につ
いて説明する。なお、ヒンジ454はヒンジ445と同
一の構造である。(a)はヒンジ445が閉じた状態を
示す。ヒンジ445は、アッパケース431(図53参
照)及びミドルケース432(図53参照)にそれぞれ
取付ける2つの取付け板457,458と、これらの取
付け板457,458を揺動可能に連結する連結ブロッ
ク461,461とからなる。なお、462,462は
揺動軸、463…は取付けのためのボルト挿入穴であ
る。
【0130】2つの取付け板457,458は密着させ
ることができるため、アッパケース431とミドルケー
ス432との連結部分にヒンジ445が占める占有スペ
ースを小さくすることができ、メータユニット337
(図53参照)をコンパクトに構成することができる。
【0131】(b)はヒンジ445が半開きの状態を示
す。(c)はヒンジ445が全開した状態を示す。以上
の(a)〜(c)において、このヒンジ445では、閉
じたときには密着させて上記したようにコンパクトにす
ることができ、全開したときには平板状にして突出物の
ない小物置きを形成するのに寄与することができる。
【0132】図57(a),(b)は本発明に係るメー
タケースのロック機構を説明する説明図であり、第1ロ
ック機構448について説明する。なお、第2ロック機
構453は第1ロック機構448と同一の構造を有す
る。(a)において、第1ロック機構448は、アッパ
ケース431を開ける場合には、第1ロック解除ノブ4
41を操作して本体部446と突出片447との結合を
解き、アッパケース431を閉めてロックする場合に
は、アッパケース431を矢印のようにミドルケース4
32側に押し付ければ、本体部446と突出片447と
が結合する。
【0133】(b)は本体部446と突出片447との
結合時の断面図であり、本体部446は、ケース466
と、このケース466内に移動可能に収納したロック片
467と、このロック片467を外部に押圧するスプリ
ング468と、ロック片467の側面に設けた第1ロッ
ク解除ノブ441とからなる。ロック片467は、突出
片447と結合しやすくするための傾斜部471を先端
に形成した部材である。結合しやすくなるのは、突出片
447を上方から傾斜部471に押し付けたときに、傾
斜部471によって、ロック片467には、スプリング
468の弾性力に抗してロック片467を内部に押し入
れる分力が発生するからである。突出片447は、本体
部446のロック片467に結合させるためのロック穴
472を備える。
【0134】図58(a),(b)は本発明に係るメー
タユニットの別の実施の形態を説明する説明図である。
(a)において、メータユニット475は、アッパケー
ス476及びミドルケース477が一体になった上部ケ
ース478と、この上部ケース478を結合させた下部
ケース481とからなる。
【0135】アッパケース476とミドルケース478
とは、メータユニット337(図50参照)と同様にそ
れぞれの前部をヒンジで結合したものである。ミドルケ
ース477は、底部に結合爪484,485を設けたも
のである。下部ケース481は、ミドルケース477の
結合爪484,485が結合する被結合部487,48
8を設けたものである。
【0136】(b)において、下部ケース481に上部
ケース478を取付けるには、まず、下部ケース481
の被結合部487に上部ケース478の結合爪484を
掛け、この状態で上部ケース478の後部を押し下げ、
矢印のように被結合部488に結合爪485を掛ける。
これで、下部ケース481への上部ケース478の取付
けは完了する。
【0137】このように、上部ケース478は下部ケー
ス481に着脱可能に取付けたものであるため、例え
ば、上部ケース478を下部ケース481から外して、
二輪車両80(図28参照)を離れた場所で上部ケース
478のアッパケース476を開いて小物置きを使用す
ることができる。
【0138】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1の車両のハンドル保持構造は、前輪を後
方に折り畳み自在に構成し、ハンドルポストをハンドル
軸に着脱自在に構成し、ハンドルポストを保持する保持
部を車体フレームの前部で車体の略中心部近傍に設けた
ので、前輪が後方へ折り畳まれるために、車体前部でハ
ンドルポストを保持してもハンドルポストと前輪が干渉
しずらく、ハンドルに設けられるケーブル類などを取外
すことがなく、ハンドルを脱着し、保持することができ
る。
【0139】請求項2の車両のハンドル保持構造は、保
持部に、ハンドルポストが挿入される開口を備えるの
で、ハンドル高さを低く折り畳める上、簡単な構造でハ
ンドルポストを保存することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る折り畳み二輪車両の斜視図
【図2】本発明に係る二輪車両の側面図
【図3】本発明に係る二輪車両の折り畳みを説明する作
用図(前半)
【図4】本発明に係る二輪車両の折り畳みを説明する作
用図(後半)
【図5】本発明に係る二輪車両を四輪車両に搭載した状
態を示す斜視図
【図6】本発明に係る四輪車両に搭載した2種の二輪車
両を示す斜視図
【図7】本発明に係る二輪車両の積み降ろしの作用及び
そのための構成を説明する作用図(前半)
【図8】本発明に係る二輪車両の積み降ろしの作用及び
そのための構成を説明する作用図(後半)
【図9】本発明に係る四輪車両のドアに設けた昇降装置
を示す斜視図
【図10】本発明に係る二輪車両の積み降ろしの別の作
用及びそのための構成を説明する作用図(前半)
【図11】本発明に係る二輪車両の積み降ろしの別の作
用及びそのための構成を説明する作用図(後半)
【図12】本発明に係る二輪車両のホイール構造を示す
分解斜視図
【図13】本発明に係る二輪車両のホイール構造を示す
断面図(分解図)
【図14】本発明に係る二輪車両のホイール構造を示す
断面図
【図15】本発明に係る二輪車両の前輪側の要部斜視図
【図16】本発明に係る二輪車両のフロントスイングア
ームを説明する斜視図
【図17】本発明に係るフロントスイングアームのスイ
ングアームロック機構を説明する断面図
【図18】本発明に係る二輪車両の前部を示す要部側面
【図19】本発明に係る二輪車両の後部を示す要部側面
【図20】本発明に係る二輪車両の前後輪の折り畳み要
領を説明するフロー図
【図21】本発明に係るスイングアームロック解除機構
の作用を説明する作用図
【図22】本発明に係る前後輪の折り畳みの作用を説明
する作用図
【図23】本発明に係る二輪車両の前後輪を広げる要領
を説明するフロー図
【図24】本発明に係るロック検知スイッチの状態を説
明する作用図
【図25】本発明に係るスイングアームロック機構の作
用を説明する作用図
【図26】本発明に係るスイングアームロック機構の別
の実施の形態を示す断面図
【図27】本発明に係る折り畳み二輪車両の別の実施の
形態を説明する斜視図
【図28】本発明に係る二輪車両の別の実施の形態の側
面図
【図29】本発明に係る二輪車両の別の実施の形態の折
り畳みを説明する作用図
【図30】本発明に係る二輪車両の別の実施の形態の積
み降ろしの作用及びそのための構成を説明する作用図
(前半)
【図31】本発明に係る二輪車両の別の実施の形態の積
み降ろしの作用及びそのための構成を説明する作用図
(後半)
【図32】本発明に係る二輪車両の別の実施の形態のシ
ート及びシートポスト上部の断面図
【図33】本発明に係るシート保持機構を取付けたシー
ト下部の側面図
【図34】図32の34−34線断面図
【図35】本発明に係るシート保持構造の作用を説明す
る第1作用図
【図36】本発明に係るシート保持構造の作用を説明す
る第2作用図
【図37】本発明に係る二輪車両の別の実施の形態のハ
ンドルポスト取付け部の側面図
【図38】図37の38−38線断面図
【図39】本発明に係るハンドルの平面図
【図40】本発明に係るハンドル部分の断面図
【図41】図40の41−41線断面図
【図42】本発明に係るスライド部材の側面図
【図43】本発明に係るハンドルの折り畳みの作用を説
明する第1作用図
【図44】本発明に係るハンドルの折り畳みの作用を説
明する第2作用図
【図45】本発明に係るハンドルの折り畳みの作用を説
明する第3作用図
【図46】本発明に係るハンドルの折り畳みの作用を説
明する第4作用図
【図47】本発明に係るハンドルの折り畳みの作用を説
明する第5作用図
【図48】本発明に係る車体前部の側面図
【図49】本発明に係るハンドル立ての作用を説明する
作用図
【図50】本発明に係る二輪車両の別の実施の形態のメ
ータユニットを説明するハンドル周りの側面図
【図51】本発明に係るメータユニットの斜視図
【図52】本発明に係るメータケースを説明する側面図
【図53】本発明に係るメータケースを説明する第1斜
視図
【図54】本発明に係るメータケースを説明する平面図
【図55】本発明に係るメータユニットを説明する第2
斜視図
【図56】本発明に係るメータユニットのヒンジの説明
【図57】本発明に係るメータケースのロック機構を説
明する説明図
【図58】本発明に係るメータユニットの別の実施の形
態を説明する説明図
【符号の説明】
11…前輪、25…車体フレーム、27…ハンドル軸、
333…ハンドルポスト、345…保持部(ハンドル立
て)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪を後方に折り畳み自在に構成し、ハ
    ンドルポストをハンドル軸に着脱自在に構成し、前記ハ
    ンドルポストを保持する保持部を車体フレームの前部で
    車体の略中心部近傍に設けたことを特徴とする車両のハ
    ンドル保持構造。
  2. 【請求項2】 前記保持部は、前記ハンドルポストが挿
    入される開口を備えることを特徴とする請求項1記載の
    車両のハンドル保持構造。
  3. 【請求項3】 前記ハンドルポストは、前記ハンドル軸
    からクイックリリース機構をもって脱着可能に構成さ
    れ、ハンドルポスト脱着後は、前輪を後方へ折り畳んだ
    後のフロントフォーク部材に設けられる突部にクイック
    リリース機構を用いて固定されることを特徴とする請求
    項1記載の車両のハンドル保持構造。
JP2001314562A 2001-09-04 2001-09-04 車両のハンドル保持構造 Expired - Fee Related JP4648599B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001314562A JP4648599B2 (ja) 2001-09-04 2001-09-04 車両のハンドル保持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001314562A JP4648599B2 (ja) 2001-09-04 2001-09-04 車両のハンドル保持構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003072656A true JP2003072656A (ja) 2003-03-12
JP4648599B2 JP4648599B2 (ja) 2011-03-09

Family

ID=19132853

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001314562A Expired - Fee Related JP4648599B2 (ja) 2001-09-04 2001-09-04 車両のハンドル保持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4648599B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103072653A (zh) * 2011-10-26 2013-05-01 本田技研工业株式会社 电动车辆
JP2017065313A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両の操舵装置
JP2017065315A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両の操舵装置
JP2017065314A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両の操舵装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0381293U (ja) * 1989-12-11 1991-08-20
JPH07196062A (ja) * 1993-12-28 1995-08-01 Sekinemasahiko Shoten:Kk 折り畳み式二輪車
JPH09207858A (ja) * 1996-02-05 1997-08-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 自転車

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0381293U (ja) * 1989-12-11 1991-08-20
JPH07196062A (ja) * 1993-12-28 1995-08-01 Sekinemasahiko Shoten:Kk 折り畳み式二輪車
JPH09207858A (ja) * 1996-02-05 1997-08-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 自転車

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103072653A (zh) * 2011-10-26 2013-05-01 本田技研工业株式会社 电动车辆
JP2017065313A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両の操舵装置
JP2017065315A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両の操舵装置
JP2017065314A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両の操舵装置
US10227084B2 (en) 2015-09-28 2019-03-12 Honda Motor Co., Ltd. Steering system of saddle-ride type vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JP4648599B2 (ja) 2011-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003072615A (ja) 二輪車両のシート保持構造及び二輪車両
EP1142780B1 (en) Bicycle and bicycle folding method
JP3622021B2 (ja) 脱着式バッテリボックスのロック機構
JP4499320B2 (ja) 車両用ホイール
JP2003072652A (ja) 折り畳み二輪車両を四輪車両に搭載するための搭載構造
JP4119344B2 (ja) 自動二輪車
JP2005162070A (ja) 乗り物における構成部品の着脱装置
JP4648599B2 (ja) 車両のハンドル保持構造
JP4532040B2 (ja) 二輪車のメータユニット
JP4658419B2 (ja) 折り畳み車両のスタンド構造
JP4183106B2 (ja) 車両のメインスイッチ装置
JP2003072653A (ja) 折り畳み二輪車両
JP4643869B2 (ja) 折畳み可能な車両
JP2003081169A (ja) 二輪車両の折り畳み方法
JP4676109B2 (ja) 折畳み可能な車両
JP3562805B2 (ja) 折り畳み二輪車および折り畳み方法
JP4010765B2 (ja) 自転車用操向装置および操向装置の折り畳み方法
JP2003072616A (ja) 車両のウインカ構造
JP5079031B2 (ja) 二輪車両のウインカ構造
JP3000699B2 (ja) 電動三輪車
JP6748864B1 (ja) 駆動装置および電動車両
JP2964699B2 (ja) 電動三輪車のフレーム構造
JPH02249782A (ja) 折り畳み式自動二輪車
JP2005112279A (ja) 車椅子の車輪取付構造
JP2021160403A (ja) 自転車用スタンドおよびこれを備えた自転車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100406

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100603

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101207

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101210

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees