JP2003072653A - 折り畳み二輪車両 - Google Patents

折り畳み二輪車両

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JP2003072653A
JP2003072653A JP2001268140A JP2001268140A JP2003072653A JP 2003072653 A JP2003072653 A JP 2003072653A JP 2001268140 A JP2001268140 A JP 2001268140A JP 2001268140 A JP2001268140 A JP 2001268140A JP 2003072653 A JP2003072653 A JP 2003072653A
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folding
handle
wheel
vehicle
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JP2001268140A
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Masayoshi Oda
雅良 織田
Seiichi Kurohori
誠一 黒堀
Hiromi Furuhashi
宏美 古橋
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 収納ネットの上部にこの収納ネットの開
口部を開閉可能なシート13を配置し、このシート13
の前部にシート13を開閉するためのストッパ解除レバ
ーを設け、このストッパ解除レバーの前方に、後方へ折
り畳み可能にハンドルポスト23及びハンドル17を配
置し、ハンドルポスト23に折り畳み状態で施錠するメ
インスイッチを設けることで、折り畳んでストッパ解除
レバーの前部を覆ったハンドルポスト23及びハンドル
17をメインスイッチで施錠してストッパ解除レバーを
操作不能にした。 【効果】 ハンドル手段でシート前部を覆うとシートを
開閉することができなくなり、シート下の収納ネットの
いたずら防止を図ることができ、且つコンパクトにする
ことができ、更には車輪をロックしないので移動や運搬
を可能にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車載用とす
る場合に、折り畳んだ状態でも移動したり運搬すること
ができるようにし、且つコンパクト化を図り、しかも盗
難やいたずらに対する対策を施した折り畳み二輪車両に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ハンドルを折り畳むことができ
る二輪車両としては、特開平10−129556号公報
「盗難防止自転車」が知られている。上記公報の図2に
は、ハンドル1(符号については同公報に記載されてい
るものをそのまま使用した。)を折り畳んで前輪のスポ
ーク2,2間に固定するとともにこのハンドル1が元に
戻せないようにする鍵3を設けた盗難防止自転車が記載
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、ハンド
ル1を折り畳んで前輪のスポーク2,2間に固定すれ
ば、この状態での自転車の移動や運搬が困難になるが、
このような自転車を四輪車両等に積んで運搬する場合、
四輪車両内に持ち上げるなどして入れなければならず、
更なる改良が望まれる。また、このような自転車や他の
二輪車両を車載する場合には、限られたスペースを有効
に利用するために、コンパクト化が要求される。更に、
二輪車両では、いたずら防止のための工夫などが備えら
れていることが望ましい。
【0004】そこで、本発明の目的は、折り畳み二輪車
両において、例えば車載用とする場合に、折り畳んだ状
態でも移動したり運搬することができるようにし、且つ
コンパクト化を図り、しかもシート下の物入れの保護な
どの工夫を施すことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、収納部の上部にこの収納部の開口部を開
閉可能なシートを配置し、このシートの前部にシートを
開閉するためのシート開閉レバーを設け、このシート開
閉レバーの前方に、後方へ折り畳み可能にハンドル手段
を配置し、このハンドル手段に折り畳み状態で施錠する
施錠手段を設けることで、折り畳んでシート開閉レバー
の前部を覆ったハンドル手段を施錠手段で施錠してシー
ト開閉レバーを操作不能にしたことを特徴とする。
【0006】ハンドルを折り畳んだ四輪車への積載状態
では、シートを開閉することができなくなって、シート
下に配置した荷物の保護を図ることができ、更に、乗車
状態ではシートの開閉に錠が不要で、開閉操作が極めて
楽である。且つハンドル手段を折り畳むことで二輪車両
をコンパクトにすることもでき、更には車輪をロックし
ないので、移動や運搬を可能にすることもできる。
【0007】請求項2は、シートを、車体に前後スライ
ド可能に取付けるとともに、最も前方にスライドさせた
最前位置と、走行時に乗車するために最前位置より後方
に設けた乗車位置と、最も後方に移動させることで収納
部の開口部を全開とした開放位置とに保持機構で保持可
能としたことを特徴とする。
【0008】シートを最前位置にスライドさせること
で、シート開放時の二輪車両をコンパクトにすることが
でき、シートを開放位置にスライドさせることで、収納
部の開口部を大きくできて、収納物の出し入れをし易く
することができる。また、シートをスライド式にしたた
めに、シートに座らずに跨がった姿勢で、シートの開閉
や収納部への物の出し入れを行うことができ、使い勝手
を向上させることができる。
【0009】請求項3は、最前位置にてシート開閉レバ
ーの前部が覆われるようにしたことを特徴とする。コン
パクトにできる折り畳み二輪車両であって、シート下の
荷物の保護を行うことができる。
【0010】請求項4は、シート開閉レバーをシート前
部で且つシート底板下方に配置したことで、ハンドル手
段を折り畳んだ状態ではシート底板下方に手を差し入れ
ることができないようにしたことを特徴とする。簡単な
構成でシート開閉レバーを操作不能とすることができ
る。
【0011】請求項5は、シートの後部に一体的にテー
ルランプを取付けたことを特徴とする。テールランプを
シートと共に前方へスライドさせることができるので、
シート及びテールランプが車体中央に寄って、二輪車両
のコンパクト化を一層図ることができる。
【0012】請求項6は、ハンドル手段を、車幅方向に
折り畳み可能な左右一対のハンドルバー部と、これらの
ハンドルバー部を支持するハンドルポスト部とから構成
し、これらのハンドルバー部及びハンドルポスト部を折
り畳んだ状態で、ハンドルポスト部上部と左右のハンド
ルバー部とによりシートの前方をほぼコ字状に閉塞する
ことを特徴とする。シート前方をハンドルポスト部とハ
ンドルバー部とで隙間なく覆うことができ、シート下の
荷物の保護が一層良好となる。
【0013】請求項7は、施錠手段で、車両の電源をオ
ンオフするスイッチ手段を兼用することを特徴とする。
施錠手段でスイッチ手段を兼用することで、例えば、施
錠手段の他にスイッチ手段を特別に設けるのに比べて、
部品数を減らすことができ、部品コスト、組付コストを
抑えることができる。また、折り畳んだ位置では、電源
が入らないので、安心した使い勝手となる。
【0014】請求項8は、施錠手段を、ハンドル手段の
前側であってハンドル手段を車体後方へ折り畳む折り畳
み軸の近傍に設けたことを特徴とする。施錠手段と折り
畳み軸との距離が短いために、施錠手段と折り畳み軸又
はその近傍とを容易に連結することができ、施錠手段の
構造を簡単にすることができる。また、ハンドル手段の
前側に錠が位置するので、施錠を解除してハンドル手段
を元の位置に戻すとういような一連の操作がやり易くな
る。
【0015】請求項9は、請求項5の二輪車両におい
て、車体に、前輪を支持する前輪支持部材を後方へ折り
畳み可能に取付け、車体に、後輪を支持する後輪支持部
材を前方へ折り畳み可能に取付けたことを特徴とする。
ハンドル手段を後方へ折り畳み可能にし、シートを前後
にスライド可能にしたのに加えて、前輪支持部材を後方
へ折り畳み可能にし、後輪支持部材を前方へ折り畳み可
能にしたことで、二輪車両のより一層のコンパクト化を
図ることができ、四輪車両への搭載に極めて好ましい二
輪車両となる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る折り畳み二輪車両の斜
視図であり、折り畳み二輪車両10(以下「二輪車両1
0」と記す。)は、一部を折り畳んで外形寸法を小さく
し、例えば四輪車両等に積載することができる折り畳み
式の車両である。
【0017】この二輪車両10では、前輪11及び後輪
12を矢印,の向きにそれぞれ移動、即ち折り畳
み、シート13を前方(矢印の向き)に移動させ、後
部に取付けたライセンスナンバープレート14(以下で
は単に「ナンバープレート14」と記す。)の幅B内に
入るように突出部分、例えば運転者の足載せとするフロ
アステップ15,16(奥側のフロアステップ16は不
図示)、ハンドル17,18及びバックミラー21,2
2をそれぞれ矢印〜の向きに折り畳み、更にハンド
ル17,18を支持するハンドルポスト23を車体後方
(矢印の向き)に折り畳むことができる。
【0018】ここで、24は後輪12に内蔵した後述す
る電動モータを低速で作動させて前後輪11,12を折
り畳む、又は前後輪11,12を折り畳んだ状態から元
の走行時の位置に戻す(この動作を以降は「前後輪1
1,12を広げる」と表現する。)ためにハンドル18
に設けたモータ作動スイッチであり、このモータ作動ス
イッチ24の図示せぬ可動部を「畳む」と記載した側へ
倒せば、前後輪11,12を折り畳むことができ、「広
げる」と記載した側へ倒せば、前後輪11,12を広げ
ることができる。
【0019】図2は本発明に係る二輪車両の側面図であ
り、二輪車両10は、車体フレーム25の前端にヘッド
パイプ26を取付け、このヘッドパイプ26にハンドル
軸27を回転可能に取付け、このハンドル軸27の上端
に上部アーム28を取付け、この上部アーム28にハン
ドルポスト部としてのハンドルポスト23を車体前後方
向にスイング可能に取付け、このハンドルポスト23の
上部に左右一対のハンドルバー部としてのハンドル1
7,18(奥側のハンドル18は図1参照)を上下スイ
ング可能に取付け、ハンドル17,18のそれぞれの先
端にそれぞれバックミラー21,22(奥側のバックミ
ラー22は不図示)を回転可能及びスイング可能に取付
け、ハンドル軸27の下端に下部アーム36を取付け、
この下部アーム36の後部に前輪支持部材としてのフロ
ントスイングアーム37をスイング可能に取付け、この
フロントスイングアーム37の端部に前輪11を回転可
能に取付け、この前輪11の上部をフロントフェンダ3
8で覆ったものである。ハンドルポスト23及びハンド
ル17,18は、請求項1に記載したハンドル手段を構
成する部材である。
【0020】また、二輪車両10は、車体フレーム25
の中間部にバッテリ41を取付け、車体フレーム25の
後部に後輪支持部材としてのリヤスイングアーム42を
スイング可能に取付け、このリヤスイングアーム42の
端部に後輪12を回転可能に取付け、この後輪12の上
部をリヤフェンダ43で覆い、車体フレーム25の後部
からシートポスト44を立ち上げ、このシートポスト4
4の上端にシートフレーム45及びシートレール46を
取付け、このシートレール46にシート13を車体前後
方向にスライド可能に取付け、このシート13の後部に
テールランプ47を取付け、このテールランプ47の下
部にブラケット48を介してナンバープレート14を取
付け、車体フレーム25の下部にスタンド51を上下ス
イング可能に取付け、車体フレーム25の側部下部にフ
ロアステップ15,16(奥側のフロアステップ16は
不図示)を上方へスイング可能に取付けたことを示す。
【0021】ここで、57はフロントスイングアーム3
7のためのフロントスイング軸、58はリヤスイングア
ーム42のためのリヤスイング軸、61はヘッドラン
プ、62はフロントカバー、63,64はサイドカバー
(奥側のサイドカバー64は不図示)、66はシートレ
ール46の下方に設けた小物収納用の収納部としての収
納ネット、67はコントロールユニットである。
【0022】後輪12は、ホイール68内にバッテリ4
1で駆動する後述の電動モータを内蔵したホイールイン
モータ式の車輪である。シート13は、図の位置から車
体後方へスライドさせることで収納ネット66の上方を
開口させ、収納ネット66内への小物等の収納を可能に
する。
【0023】以上に述べた二輪車両10の折り畳みの作
用を簡単に説明する。図3は本発明に係る二輪車両の折
り畳みを説明する作用図であり、図1に示した矢印〜
に対応させて順に説明する。 1)図2に示した状態で、まず前輪11のブレーキを掛
け、前輪11をロックさせた上で後輪12の電動モータ
を作動させる為のスイッチを投入する。即ち、後輪12
を走行時と同じ回転方向(正転方向である。)に回転さ
せ、これにより、図3において、後輪12が前輪11に
近づくために、前輪11側のフロントスイングアーム3
7及び後輪12側のリヤスイングアーム42は、それぞ
れフロントスイング軸57、リヤスイング軸58を中心
にして矢印,の向きにスイングする。前述のスイッ
チが投入されると、コントロールユニットは後述する手
順で、前後輪のロック機構を解除してからモータを駆動
させる。
【0024】2)の如く、ハンドル17,18(奥側
のハンドル18は不図示)を内側に折り畳み、バックミ
ラー21,22(奥側のバックミラー22は不図示)を
矢印のように折り畳み、ハンドルポスト23を矢印
のように車体後方へ倒し、ハンドル17,18及びバッ
クミラー21,22を前記開口部を通して車体内に収納
する。この際、収納ネット66とハンドル17,18は
干渉しないので、荷物を入れたままでも折り畳みが可能
である。
【0025】3)矢印のように、シート13を前方へ
移動させる。 4)ステップ15,16(奥側のステップ16は不図
示)を矢印のように上方へ跳ね上げる。
【0026】これで二輪車両10の折り畳みは完了であ
る。なお、折り畳み順は、上記したものに限らず、例え
ば、シート13を前方へ移動した後に、折り畳んだハン
ドル17,18と共にハンドルポスト23を後方へ倒し
てもよい。前輪11及び後輪12の折り畳みによって車
体の最低地上高が図2に示した走行時の最低地上高より
も高くなるため、スタンド51を図2に示した位置から
更に下方へスイングさせた位置に固定する。
【0027】図4は本発明に係る二輪車両を折り畳んだ
状態を示す側面図である。二輪車両10を折り畳んだ状
態では、二輪車両10は、左右に偏平な略直方体形状と
なり、原付のナンバープレート170mmの巾と略同等
の巾になる。これによれば、四輪車両の構成部材、特に
外板の中に収納が容易となり、四輪車体の補強及び二輪
車両の搭載の両立が可能となる。
【0028】図5は本発明に係る二輪車両を四輪車両に
搭載した状態を示す斜視図であり、四輪車両70の車体
を構成するサイドボデー71に取付けたドア72内に二
輪車両10を収納した状態を示す。二輪車両10は、前
述したように、ナンバープレートの幅内に車幅が収まる
ように各部を折り畳んだものであるから、収納するスペ
ースの幅を小さくすることができ、ドア72を薄くする
ことができるから、四輪車両70の車室スペースを十分
に確保することができる。
【0029】四輪車両70は、車体構成部材としてのド
ア72及び車体構成部材としての側壁73,74に、内
部を透視可能な透明又は半透明な外パネル材としてのア
ウタパネル76,77,78を備えたものであるため、
四輪車両70に搭載した二輪車両10が外部から目視可
能になり、折り畳んだ二輪車両10を搭載していること
が一見してわかる四輪車両70が特徴のあるデザインと
なり、商品魅力を向上させることができる。
【0030】上記した、四輪車両70は側壁74の下部
スペースSに車載用発電機301を配置したものであ
り、この車載用発電機301は、水冷4サイクルエンジ
ン一体型でスタータを内蔵した多極オルタネータであ
る。詳細は後述する。
【0031】図6は本発明に係る四輪車両に搭載した2
種の二輪車両を示す斜視図であり、四輪車両70の左側
のドア72内に二輪車両10を収納し、右側のドア79
内に折り畳み二輪車両80(以下単に「二輪車両80」
と記す。)を収納した状態を示す。二輪車両80につい
ては、後で詳述する。このように、四輪車両70には、
複数の二輪車両10,80をドア72,79、あるいは
他の車体構成部材に収納することができる。
【0032】図5に示した二輪車両の四輪車両に対する
積み降ろしの作用を図6〜図8で説明する。図7
(a),(b)は本発明に係る二輪車両の積み降ろしの
作用及びそのための構成を説明する作用図(前半)であ
り、二輪車両を降ろす場合を示す。(a)において、ま
ず、ドア72を開け、所定角度開いた位置でドアが動か
ないように図示せぬドア固定機構で固定する。ドア72
は、二輪車両10を水平にスライドさせるスライド装置
81及び二輪車両10を昇降させる昇降装置82を備え
る。
【0033】(b)において、スライド装置81のスラ
イドロックを外し、二輪車両10をスライド装置81に
よってドア72の内側から外側へ引出す。スライド装置
81は、ドア72の下部に設けたレール部材83と、こ
のレール部材83にスライド可能に取付けるとともに二
輪車両10を載せるスライド板84と、このスライド板
84の端部上部に脱着可能に取付けるとともに二輪車両
10の後部を押える押え部材85とからなる。
【0034】図8(a),(b)は本発明に係る二輪車
両の積み降ろしの作用及びそのための構成を説明する作
用図(後半)であり、二輪車両を降ろす場合を示す。
(a)において、ドア72に設けた昇降装置82を作動
させ、レール部材83を下降させることで、スライド板
84に載せた二輪車両10を下降させ、スライド板84
から押え部材85(図7(b)参照)を取外す。
【0035】昇降装置82は、レール部材83に取付け
たリンク86・・・(・・・は複数個を表わす。以下同様。)
からなる平行リンク87と、この平行リンク87を駆動
する駆動装置88と、平行リンク87へ作用する下方へ
の力を軽減するためにドア72の下端及びレール部材8
3に渡したガススプリング91とからなる。なお、92
は、二輪車両10の前輪11を押えて前方へ移動しない
ようにスライド板84の前部に取付けたストッパ部材で
ある。
【0036】(b)において、二輪車両10のスタンド
(不図示)を上げ、二輪車両10をスライド板84から
下ろす。これで、四輪車両70から二輪車両10を降ろ
す作業が完了する。また、四輪車両70に二輪車両10
を積むには、以上説明したのとは逆に行えばよい。
【0037】このように、ドア72にスライド装置81
及び昇降装置82を設けたことで、四輪車両70に対す
る二輪車両10の積み降ろし作業を容易に且つ迅速に行
うことができる。
【0038】図9は本発明に係る四輪車両のドアに設け
た昇降装置を示す斜視図であり、昇降装置82の駆動装
置88は、動力源となる電動モータ88aと、この電動
モータ88aの出力軸に連結した第1ギヤ88bと、こ
の第1ギヤ88bに噛み合う第2ギヤ88cと、この第
2ギヤ88cに一体的に取付けるとともにドア72内に
両端を回転可能に取付けた第1シャフト88dと、この
第1シャフト88dに取付けたドライブギヤ88eと、
このドライブギヤ88eに噛み合う扇状のドリブンギヤ
88fと、このドリブンギヤ88fに取付けるとともに
リンク86,86を一体的に取付け、しかも両端をドア
72内のフレーム88g,88gに回転可能に取付けた
第2シャフト88hと、前述の電動モータ88aの回転
方向を切換える、即ち、レール部材83の昇降を切換え
る昇降切換スイッチ88jとからなる。なお、88m,
88nは可動接点、88p,88q,88rは固定接
点、88tはバッテリである。
【0039】例えば、可動接点88mを固定接点88p
に接続し、可動接点88nを固定接点88qに接続した
ときにバッテリ88tから電動モータ88aへの通電に
よってレール部材83が下降するとすれば、可動接点8
8mを固定接点88qに接続し、可動接点88nを固定
接点88rに接続したときにバッテリ88tから電動モ
ータ88aへの通電によってレール部材83は上昇す
る。
【0040】図10(a),(b)は本発明に係る二輪
車両の積み降ろしの別の作用及びそのための構成を説明
する作用図(前半)であり、二輪車両を積む場合を示
す。(a)において、四輪車両のドア94を開け、この
ドア94内からレール部材95を外部に引出して、レー
ル部材95をドア94と地面とに掛け渡す。このよう
に、ドア94は、引出し可能で、二輪車両10の積み降
ろし時に地面とドア94とに掛け渡すことのできるレー
ル部材95を備える。
【0041】(b)において、台車96に二輪車両10
を載せ、この台車96を矢印のようにレール部材95に
沿わせて押上げる。台車96は、二輪車両10を載せる
載置部97と、二輪車両10の後輪12を押えるために
載置部97の後部に設けた後部ストッパ98と、載置部
97の後端側部から立ち上げた取っ手101と、レール
部材95上を転がるように載置部97の下面に設けた図
示せぬ複数のローラとからなる。
【0042】図11(a),(b)は本発明に係る二輪
車両の積み降ろしの別の作用及びそのための構成を説明
する作用図(後半)であり、二輪車両を積む場合を示
す。(a)において、台車96を取っ手101を掴んで
レール部材95上を押上げ、矢印のように台車96ごと
二輪車両10をドア94内に押入れる。
【0043】(b)は台車96に載せた二輪車両10を
ドア94内に収めた状態を示す。このとき、ドア94内
を台車96及び二輪車両10が移動しないように図示せ
ぬロック機構で固定する。これで、二輪車両10を四輪
車両70に積む作業が完了する。
【0044】図12は本発明に係る二輪車両のホイール
構造を示す分解斜視図であり、後輪12のホイール68
を示す。後輪12のホイール68は、リヤスイングアー
ム42側に設けた図示せぬ回転センサにより検出される
センサ用リング106と、複数の永久磁石107,10
8を磁性体リング111の内側に交互に並べた回転磁石
体112と、この回転磁石体112をホイール68内に
固定するための固定用リング113とを備え、リヤスイ
ングアーム42は、ステータ115を備える。
【0045】センサ用リング106は、ホイール68の
回転数を検出するためのものである。これらの回転磁石
体112及びステータ115は、電動モータ116を構
成する部材である。なお、117は後輪12の車軸であ
る。
【0046】図13は本発明に係る二輪車両のホイール
構造を示す断面図(分解図)であり、ホイール68は、
車軸117を受けるハブ部121と、このハブ部121
から径外方に広がるディスク部122と、このディスク
部122の外周に設けたリム部123とからなり、この
リム部123にタイヤ124を装着した部材である。デ
ィスク部122は、リヤスイングアーム42に面する側
にドラムブレーキ126を構成するドラム127を一体
成形した部分である。なお、128は耐摩耗性を高める
ためにドラム127の内側にインサート成形した鋳鉄製
ライナ、131は回転磁石体112を嵌めるためにリム
部123の内面に設けた磁石体嵌合部、132は固定用
リング113を嵌める環状溝、133・・・は回転磁石体
112の位置決めを行うための位置決めピンである。
【0047】リヤスイングアーム42は、車軸117の
周囲に凸部135を設け、この凸部135にステータ1
15をボルト137・・・で取付け、また、凸部135で
ブレーキパネル(ドラムブレーキ126の構成品であ
る。)を兼ねる部材である。即ち、凸部135は、ドラ
ム127の鋳鉄製ライナ128の内周面に当てるブレー
キシュー(不図示)のスイング軸となるブレーキシュー
軸138,138(一方のブレーキシュー軸138は不
図示)と、ブレーキシューをドラム側に移動させるカム
141を一端に形成するとともに他端にブレーキ操作に
伴ってスイングするアーム部材142を一体的に取付け
たカム軸143とを取付けた部分である。
【0048】図14は本発明に係る二輪車両のホイール
構造を示す断面図であり、リヤスイングアーム42の凸
部135に車軸117、電動モータ116のステータ1
15、ドラムブレーキ126のブレーキシュー軸13
8,138(一方の符号138は不図示)及びカム軸1
43を取付け、車軸117にベアリング145,146
を介してホイール68を回転可能に取付け、このホイー
ル68のディスク部122にドラムブレーキ126のド
ラム127を一体成形するとともにセンサ用リング10
6をボルト147・・・で取付け、リム部123の内周面
に回転磁石体112を取付けた状態を示す。なお、14
8はカラー、151,152はオイルシール、153は
ワッシャ、154はナット、155はアーム部材142
のリターンスプリング、156はタイヤバルブである。
【0049】上記したホイール68は、ホイール68を
駆動する電動モータ116を内蔵するとともに、この電
動モータ116の径方向内側にホイール68を制動する
ドラムブレーキ126を配置したものであるから、電動
モータ116とドラムブレーキ126とを同心円状に配
置することができ、ホイール68の幅を小さくして小型
で且つコンパクトなホイール68とすることができる。
このようなホイール構造は、前輪11(図2参照)に採
用してもよい。
【0050】また、電動モータ116及びドラムブレー
キ126は、ホイール68のディスク部122の同じ側
に設けたものであるから、ホイール68への電動モータ
116及びドラムブレーキ126の組付性、電動モータ
116及びドラムブレーキ126のメンテナンス性を向
上させることができる。
【0051】更に、ホイール68を回転可能に支持する
後輪支持部材としてのリヤスイングアーム42は、ドラ
ムブレーキ126のブレーキパネルを兼ねるとともに電
動モータ126のステータ115を取付けたものである
から、ステータの取付部材、ブレーキパネルを特別に設
けるのに比べて部品数を減らすことができ、また、生産
時にリヤスイングアーム42にドラムブレーキ126の
部品(ブレーキシュー軸138、ブレーキシュー、カム
軸143、アーム部142等である。)やステータ11
5を小組みしておくことができ、また、別に、ホイール
68にセンサ用リング106、回転磁石体112を小組
みしておくことができ、小組みしておいたリヤスイング
アーム42に、小組みしておいたホイール68を取付け
るようにすれば、生産性を高めることができる。
【0052】また更に、ホイール68に回転磁石体11
2を備えることで、例えば、ステータをホイール側に備
えるのに比べて、本発明では、ステータ115に通電す
るためのスリップリング機構等が不要になり、構造が簡
単になる。また、回転磁石体112を、磁性体リング1
11と、この磁性体リング111に固定した永久磁石1
07・・・,108・・・とから構成したことで、予め永久磁
石107・・・,108・・・を固定した磁性体リング111
をホイール68に取付けることができ、例えば、ホイー
ルに直接に永久磁石を取付けるよりも組付性を向上させ
ることができる。
【0053】図15は本発明に係る二輪車両の前輪側の
要部斜視図であり、ハンドル軸27の下部に下部アーム
36を取付け、この下部アーム36にフロントスイング
軸57を介してフロントスイングアーム37を取付け、
このフロントスイングアーム37の上部に窓部158を
設け、この窓部158に挿入する突出片161を下部ア
ーム36の下面に設けたことを示す。なお、162,1
62はブレーキシュー軸138,138(一方の符号1
38は不図示)にそれぞれスイング可能に取付けたブレ
ーキシューである。
【0054】図16は本発明に係る二輪車両のフロント
スイングアームを説明する斜視図であり、フロントスイ
ングアーム37の上部に、フロントスイングアーム37
のスイングをロックするスイングアームロック機構16
4を設けたことを示す。スイングアームロック機構16
4は、アームロックピン165と、このアームロックピ
ン165の端部に連結したケーブル166とを備える。
【0055】図17(a),(b)は本発明に係るフロ
ントスイングアームのスイングアームロック機構を説明
する断面図であり、(a)は図16のa−a線断面図、
(b)は(a)のb矢視図である。(a)において、ス
イングアームロック機構164は、前述のアームロック
ピン165と、ケーブル166と、窓部158から挿入
するとともにアームロックピン165の先端が結合する
前述の突出片161と、アームロックピン165を先端
側に押出すスプリング167とからなる。なお、168
はケーブル166に移動可能に挿入したワイヤ、171
はワイヤ168の先端に取付けることでアームロックピ
ン165に連結させるためのワイヤ端部材である。
【0056】突出片161は、アームロックピン165
が貫通する貫通穴161aを設けたピン貫通部材161
bと、アームロックピン165の先端位置を規制するス
トッパ部材161cとを隙間を開けて二枚重ねにした部
材である。なお、161dはピン貫通部材161bの先
端に形成した湾曲部である。アームロックピン165
は、中間部に設けた鍔部165aと、先端部に形成した
テーパ部165bとを備える。
【0057】(b)において、173はアームロックピ
ン165の中間部に設けた検知片であり、174はアー
ムロックピン165が軸方向へ移動するのに伴う検知片
173の移動によりオンオフするロック検知スイッチで
ある。
【0058】ロック検知スイッチ174は、スイッチ本
体174aと、このスイッチ本体174aに出入りする
とともに内から外へスプリング(不図示)の弾性力で押
出したロッド174bと、このロッド174bの先端に
当てるようにしたローラ付きアーム174cとからな
り、ロッド174bを外から内へ押し込むことでオン、
内から外へ突出させることでオフになる。なお、174
dはローラ付きアーム174cのストッパとなるストッ
パピンである。
【0059】図に示したような突出片161の貫通穴1
61aにアームロックピン165が貫通した状態、即ち
ロック状態では、検知片173がローラ付きアーム17
4cを介してロッド174bを押し込むため、ロック検
知スイッチ174はオンになる。
【0060】図18は本発明に係る二輪車両の前部を示
す要部側面図であり、フロントスイングアーム37のス
イングアームロック解除機構176について説明する。
スイングアームロック解除機構176は、図17
(a),(b)に示した突出片161とアームロックピ
ン165との結合を解除することで、図18に示すフロ
ントスイングアーム37が下部アーム36に対して車体
後方へスイングすることができるようにするものであ
り、ケーブル166のワイヤ168の端部にワイヤ端部
材177を取付け、このワイヤ端部材177をソレノイ
ド式のアクチュエータ178に連結した状態を図に示
す。なお、181,182はアクチュエータ178に通
電するための導線、183はケーブル166の端部を取
付けるために車体側に設けた端部取付部材、184はフ
ロントスイングアーム37が最もスイングした(即ち、
折り畳みが完了した)ことを検知する前輪折り畳み検知
スイッチである。
【0061】図19は本発明に係る二輪車両の後部を示
す要部側面図であり、リヤスイングアーム42及び後輪
12を示したものである。二輪車両10の車体側には、
リヤスイング軸58の近傍に、リヤスイングアーム42
が最もスイングした(即ち、折り畳みが完了した)こと
を検知する後輪折り畳み検知スイッチ186を設けた。
なお、後輪12側についても、前輪11(図18参照)
側に設けたスイングアームロック機構164(図16参
照)及びスイングアームロック解除機構176(図18
参照)と同様の機構を備える。
【0062】以上に述べた前輪11及び後輪12の折り
畳みの作用を次に説明する。図20は本発明に係る二輪
車両の前後輪の折り畳み要領を説明するフロー図であ
る。ST××はステップ番号を示す。 ST01…ハンドルに設けた折り畳みスイッチ(ここで
は、モータ作動スイッチを、「畳む」側に倒して使用す
るという意味で、折り畳みスイッチとする。)がオンか
どうか判断する。折り畳みスイッチがオフである(N
O)場合は、再度ST01を実行する。折り畳みスイッ
チがオンである(YES)場合は、ST02に進む。
【0063】ST02…フロントブレーキレバーを握っ
て、フロントブレーキを作動させたかどうか判断する。 フロントブレーキを作動させていない(NO)場合は、
再度ST02を実行する。フロントブレーキを作動させ
た(YES)場合は、ST03に進む。
【0064】ST03…リヤブレーキレバーを握らず、
リヤブレーキを作動させていないかどうか判断する。 リヤブレーキを作動させた(NO)場合は、再度ST0
2を実行する。リヤブレーキを作動させていない(YE
S)場合は、ST04に進む。
【0065】ST04…ソレノイドに通電してアクチュ
エータを作動させ、フロントスイングアーム及びリヤス
イングアームのロックを解除する。 ST05…フロントスイングアーム及びリヤスイングア
ームをロックするロックピンのロック検知スイッチがオ
フかどうか(即ち、フロントスイングアーム及びリヤス
イングアームがロックしていないかどうか)判断する。 ロック検知スイッチがオン(NO)の場合(即ち、ロッ
ク状態を検知した場合)は、再度ST05を実行する。
ロック検知スイッチがオフ(YES)の場合(即ち、ロ
ック解除を検知した場合)は、ST06に進む。
【0066】ST06…電動モータに通電し、後輪を正
転させて前後輪の折り畳みを開始する。 ST07…電動モータに通電を開始してからの経過時間
tが所定時間tstよりも小さいかどうか判断する。 t≧tstである(NO)場合は、ST09に進む。t
<tstである(YES)場合は、ST08に進む。
【0067】ST08…前後輪の折り畳み検知スイッチ
がオンかどうか、即ち、前後輪とも完全に折り畳まれた
かどうか判断する。 前後輪の折り畳み検知スイッチがオフ(NO)の場合
は、再度ST07を実行する。前後輪の折り畳み検知ス
イッチがオン(YES)の場合は、ST09に進む。S
T09…電動モータ及びソレノイドへの通電を停止す
る。
【0068】次に図10のフロー図に示した流れに沿っ
て前後輪の折り畳みの作用を説明する。まず、図1にお
いて、右側のハンドル18に設けたモータ作動スイッチ
24を「畳む」側へ倒す。
【0069】そして、右側のハンドル18に設けたフロ
ントブレーキレバー(不図示)を握ってフロントブレー
キを作動させるとともに後述するブレーキロックレバー
でフロントレバーをロックし、且つ左側のハンドル17
に設けたリヤブレーキレバー(不図示)を握らずにリヤ
ブレーキを作動させていなければ、フロントブレーキを
作動させたことをフロントブレーキ作動検知スイッチ
(不図示)で検知し、リヤブレーキを作動させていない
ことをリヤブレーキ作動検知スイッチ(不図示)で検知
して、制御装置(不図示)は、図18に示したソレノイ
ドに通電しアクチュエータ178を作動させる。
【0070】図21(a),(b)は本発明に係るスイ
ングアームロック解除機構の作用を説明する作用図であ
る。アクチュエータ178(図18参照)を作動させる
と、(a)において、アームロックピン165がワイヤ
168を介して引かれ、矢印の向きに移動するため、ア
ームロックピン165の先端が突出片161の貫通穴1
61aから外れ、フロントスイングアーム37のロック
が解除する。(b)において、アームロックピン165
が貫通穴161aから外れた時には、ロック検知スイッ
チ174のローラ付きアーム174cのローラは、検知
片173から外れるため、ロック検知スイッチ174は
オフになる。
【0071】図22(a),(b)は本発明に係る前後
輪の折り畳みの作用を説明する作用図である。(a)及
び(b)において、ロック検知スイッチ174(図21
(b)参照)がオフになると、制御装置は、電動モータ
116への通電を開始し、電動モータ116で後輪12
を低速駆動する。このときの、電動モータ116、即ち
後輪12の回転方向は正転方向(走行時の回転方向、即
ち矢印の方向)である。
【0072】これにより、後輪12は、車体前方(白抜
き矢印の向き(front)が車体前方である。)へ移
動する。この時、前輪11は制動状態にあり、車体前方
へ移動しないために、前輪11と後輪12との距離が縮
むことにより、車体に対してそれぞれロックが解除した
フロントスイングアーム37及びリヤスイングアーム4
2は各フロントスイング軸57、リヤスイング軸58を
中心にして傾き、次第に折り畳んだ状態になる。
【0073】そして、電動モータ116に通電を開始し
てから所定時間が経過するか、又は前輪折り畳み検知ス
イッチ184及び後輪折り畳み検知スイッチ186の両
方がオンになると、制御装置は、電動モータ116への
通電を停止する。以上で前後輪11,12の折り畳みが
完了する。
【0074】次に、折り畳んだ前輪11及び後輪12を
広げる作用を次に説明する。図23は本発明に係る二輪
車両の前後輪を広げる要領を説明するフロー図である。
ST××はステップ番号を示す。 ST11…ハンドルに設けた広がりスイッチ(ここで
は、モータ作動スイッチを、「広げる」側へ倒して使用
するという意味で、広がりスイッチとする。)がオンか
どうか判断する。 広がりスイッチがオフである(NO)場合は、再度ST
11を実行する。広がりスイッチがオンである(YE
S)場合は、ST12に進む。
【0075】ST12…フロントブレーキレバーを握っ
て、フロントブレーキを作動させたかどうか判断する。 フロントブレーキを作動させていない(NO)場合は、
再度ST12を実行する。フロントブレーキを作動させ
た(YES)場合は、ST13に進む。
【0076】ST13…リヤブレーキレバーを握らず、
リヤブレーキを作動させていないかどうか判断する。 リヤブレーキを作動させた(NO)場合は、再度ST1
2を実行する。リヤブレーキを作動させていない(YE
S)場合は、ST14に進む。
【0077】ST14…フロントスイングアーム側及び
リヤスイングアーム側の各ロック検知スイッチがオフか
どうか判断する。 ロック検知スイッチがオン(NO)の場合は、再度ST
14を実行する。ロック検知スイッチがオフ(YES)
の場合は、ST15に進む。
【0078】ST15…電動モータに通電し、後輪を逆
転させて前後輪を広げ始める。 ST16…電動モータに通電を開始してからの経過時間
tが所定時間tstよりも小さいかどうか判断する。 t≧tstである(NO)場合は、再度ST16を実行
する。t<tstである(YES)場合は、ST17に
進む。 ST17…電動モータへの通電を停止する。
【0079】上記したST14の状態を次図で説明す
る。図24(a),(b)は本発明に係るロック検知ス
イッチの状態を説明する作用図である。(a)におい
て、前後輪を折り畳んでいる状態では、突出片161
(図21(a)参照)が窓158の外にあるため、アー
ムロックピン165の先端位置を規制するものがなく、
アームロックピン165はスプリング167の弾性力に
よって最も図の左方に移動した状態にある。
【0080】(b)において、アームロックピン165
が最も左方に移動すると、ロック検知スイッチ174の
ローラが検知片173から外れるため、ロック検知スイ
ッチ174はオフになる。制御装置は、このオフ状態に
基づいて、図22(a),(b)において、電動モータ
116に通電を開始するので、前後輪11,12は広が
る。
【0081】次に、前後輪11,12の広がりが完了す
る直前の状態を説明する。図25(a),(b)は本発
明に係るスイングアームロック機構の作用を説明する作
用図である。(a)は、前後輪11,12(図22
(a),(b)参照)の広がりが進行し、突出片161
が矢印fのように窓158に進入して、突出片161の
湾曲部161dがアームロックピン165を矢印gの向
きに押し退けた状態を示す。
【0082】(b)は、(a)の状態から更に突出片1
61が窓158内に進入し、アームロックピン165の
先端が突出片161の貫通穴161aを貫通してストッ
パ部材161cに当たった状態、即ち、フロントスイン
グアーム37が下部アーム36に対してロックした状態
を示す。この状態になると、図24(b)に示したロッ
ク検知スイッチ174は、図17(b)に示したのと同
様にオンになり、このオン状態に基づいて図21のST
16の処理と合わせて電動モータ116(図22(b)
参照)への通電を停止する。
【0083】図26は本発明に係るスイングアームロッ
ク機構の別の実施の形態を示す断面図である。スイング
アームロック機構191は、フロントスイングアーム3
7に設けたピン穴192に挿入したアームロックピン1
93と、窓部158から挿入するとともにアームロック
ピン193の先端部と結合する突出片194と、アーム
ロックピン193を先端部側に押出すスプリング167
とからなる。アームロックピン193は、端部に手動で
引くための取っ手196を備える。
【0084】図27は本発明に係る二輪車両のシートの
断面図であり、一部を側面図で示した。シート13は、
車体前後方向にスライドすることができるスライド機構
201と、このスライド機構201によるシート13の
スライドを規制する保持機構としてのストッパ機構20
2とを付設したものである。
【0085】スライド機構201は、車体前後方向に延
ばした左右一対のシートレール46,46(片側のシー
トレール46は不図示)と、これらのシートレール4
6,46にローラ204・・・を介して移動可能に取付け
たローラ支持部材205,206とからなる。ローラ支
持部材205,206はシート13の裏面に設けた底板
207に取付けた部材である。
【0086】ストッパ機構202は、底板207に取付
けたベース部材208と、このベース部材208に設け
た支軸211と、この支軸211にスイング可能に取付
けたシート開閉レバーとしてのストッパ解除レバー21
2と、このストッパ解除レバー212に取付けたストッ
パ部材213と、このストッパ部材213の先端を挿入
するためにサイドカバー63,64(一方のサイドカバ
ー63は不図示)の上部にそれぞれ開けた前部挿入穴2
15、中間部挿入穴216及び後部挿入穴217(サイ
ドカバー63側の前部挿入穴215、中間部挿入穴21
6及び後部挿入穴217は不図示)とからなる。なお、
218はストッパ解除レバー212及びストッパ部材2
13を押し下げるためのねじりばねである。
【0087】図に示したシート位置、即ち、ストッパ部
材213の下端を中間部挿入穴216,216(奥側の
符号216は不図示)に挿入して、シート13の移動を
規制した位置が、通常走行時の位置である。
【0088】図28は本発明に係るシートに付設したス
ライド機構及びストッパ機構の断面図であり、シートフ
レーム45にブラケット222,222を介して断面視
略C字状のシートレール46,46を取付け、ローラ支
持部材205の両側にそれぞれローラ軸223を取付
け、これらのローラ軸223に、それぞれシートレール
46,46内に配置したローラ204・・・を取付けた状
態を示す。なお、224はシートフレーム45にブラケ
ット222を取付けるビスである。
【0089】ストッパ部材213は、正面視コ字状の部
材であり、両側の鉛直部213a,213aの先端をサ
イドカバー63,64の図25に示した各前部挿入穴2
15、中間部挿入穴216又は後部挿入穴217に挿入
する。
【0090】以上に述べたシート13の作用を次に説明
する。図29は本発明に係る二輪車両のシートの作用を
説明する作用図である。まず、図27において、シート
13の前方からシート13の下方に手を差し入れ、スト
ッパ解除レバー212を上方にスイングさせる。これに
より、ストッパ部材213の下端が中間部挿入穴216
から外れるため、シート13のスライドが可能になる。
【0091】ストッパ解除レバー212を上方にスイン
グさせたまま、図29(a)のように、シート13を矢
印のように最前部まで移動させる。そして、ストッパ解
除レバー212を下ろして、ストッパ部材213の先端
を前部挿入穴215に挿入すれば、シート13をスライ
ドの最前部位置で固定することができる。このようなシ
ート13の最前部への移動は、二輪車両10(図2参
照)の折り畳み時に行う。
【0092】また、(b)において、ストッパ解除レバ
ー212を上方にスイングさせて、シート13を矢印の
ように最後部まで移動させ、ストッパ解除レバー212
を下ろして、ストッパ部材213の先端を後部挿入穴2
17に挿入すれば、シート13をスライドの最後部位置
で固定することができる。このようなシート13の最後
部への移動は、二輪車両10(図2参照)の収納部であ
る収納ネット66(図2参照)に小物等を収納したり収
納ネット66の中から小物等を取り出す時に行う。
【0093】図30は本発明に係る二輪車両のハンドル
周りの状態を示す斜視図であり、ハンドル17,18に
被せるハンドルカバーは省略した。ハンドル17,18
は、ハンドルポスト23に折り畳み可能に取付けたもの
であり、通常の走行時にはハンドル17,18が折り畳
まれないようにロックするとともに折り畳み時にはこの
ロックを解除するハンドル支持機構227で支持したも
のである。なお、228はフロントブレーキレバー、2
29はリヤブレーキレバーである。
【0094】図31は本発明に係る二輪車両のハンドル
の斜視図であり、ハンドル17,18は、それぞれスイ
ッチケースを兼ねるハンドルカバー231,232を被
せた部材であり、これらのハンドルカバー231,23
2にそれぞれウインカ233,234を設けたものであ
る。
【0095】235はブレーキロックレバーであり、フ
ロントブレーキレバー228を握ったときに操作するこ
とでフロントブレーキレバー228がストロークした状
態を保持する(即ち、ロックすることである。)ことが
できる。このブレーキロックレバー235を再び操作す
ればフロントブレーキレバー228のロック状態を解除
することができる。
【0096】図32は図30の32矢視図であり、ハン
ドル17,18の各内側の端部に、それぞれ噛み合う歯
部17a・・・,18a・・・を形成した噛み合い部17b,
18bを設けたことを示す。このように、歯部17a・・
・,18a・・・を噛み合わせることで、ハンドル17,1
8を折り畳むときにそれぞれのハンドル17,18を同
じ角度で折り畳むことができ、また、折り畳んだハンド
ル17,18を広げるときに元の走行時の位置に精度良
く復帰させることができる。
【0097】また、図では、左右のハンドル17,18
の噛み合い部17b,18b間の上方に、ハンドル1
7,18の折り畳みをロックする、又はロック解除を行
うための部品の一つとしてのノブ236を配置したこと
を示す。なお、237は後で詳述するハンドルクランプ
レバーである。
【0098】図33は図32の33−33線断面図であ
り、ハンドルクランプレバー237に突出壁241,2
41及び突出壁242,242を形成し、突出壁24
1,241間に結合ピン243でナット部材244を連
結し、また、同様に、突出壁242,242間に結合ピ
ン246でナット部材247を連結し、これらのナット
部材244,247をハンドルポスト23に開けた貫通
穴248,248に車体前方(白抜き矢印(fron
t)の向きが車体前方である。)から貫通させ、貫通し
たナット部材244,247にハンドルポスト23の車
体後方からハンドル17,18の噛み合い部17b,1
8bの中央に開けたセンタ穴17c,18cを合わせ、
このセンタ穴17c,18cに皿ばね251,252を
介してセンタボルト253,254を挿入するとともに
ナット部材244,247にねじ込んだ状態を示す。
【0099】ここで、256,256はリング、25
7,257はワッシャ、258,258は止め輪、26
1,261はスペーサ、262,262はワッシャ、2
63,264はハンドル17,18の一部を収めるため
にハンドルポスト23に形成した凹部である。
【0100】凹部263,264は、図32に戻って、
輪郭が背面視で略T字状の部分であり、ハンドル17,
18は、噛み合い部17b,18bの裏面に、凹部26
3,264とほぼ同形状の輪郭の凸部17d,18d
(図33参照)を有し、この凸部17d,18dが凹部
263,264内に収まると、ハンドル17,18は回
転せず、折り畳むことができない。
【0101】図33において、ハンドル支持機構227
は、主に上記したハンドルクランプレバー237、結合
ピン243,246、ナット部材244,247、皿ば
ね251,252及びセンタボルト253,254、ワ
ッシャ262,262及びノブ236(図32参照)で
構成した組立体である。
【0102】図34は図32の34−34線断面図であ
り、ハンドルクランプレバー237は、突出壁241,
241(片側の突出壁241は不図示)の第1端部24
1a,241a(片側の符号241aは不図示)を、ワ
ッシャ262に皿ばね251の弾性力で押し当てるとと
もに第1端部241a,241aと結合ピン243の軸
心との距離をL1とした部材であり、突出壁241,2
41の第2端部241b,241b(片側の符号241
bは不図示)と結合ピン243の軸心との距離をL2と
したものである。ここで、L1>L2である。
【0103】また、図33に示したハンドルクランプレ
バー237の突出壁242,242についても同様に、
第1端部242a,242aを、ワッシャ262に皿ば
ね252の弾性力で押し当てるとともに第1端部242
a,242aと結合ピン246の軸心との距離をL1と
した部材であり、また、突出壁242,242の第2端
部(不図示)と結合ピン246の軸心との距離をL2と
したものである。
【0104】図35は図32の35−35線断面図であ
り、ノブ236の取付け状態を示す断面図である。ノブ
236は、ハンドルクランプレバー237に開けた貫通
穴237a及びハンドルポスト23に設けた切欠き部2
3aに通すとともに、先端のおねじ部236aにバー2
66を取付けるとともにワッシャ267を介してナット
268をねじ込んだ部材である。
【0105】バー266は、ハンドルポスト23に形成
した溝部23b,23c内に収めた部材である。なお、
271はバー266を溝部23b,23cの底に押し付
けておくためのスプリングである。
【0106】図36は本発明に係るハンドル要部及びノ
ブを示す斜視図であり、ノブ236に取付けたバー26
6をハンドルポスト23に設けた溝部23b,23c
(符号23bは不図示)に収めた状態を示す。ハンドル
ポスト23は、溝部23b,23cに隣接させて、段部
23d,23e(符号23eは不図示。後で詳述す
る。)を形成した部材である。
【0107】以上に述べたハンドル支持機構227の作
用を次に説明する。図37(a)〜(c)は本発明に係
るハンドル支持機構のノブの作用を説明する作用図であ
り、(a)は断面図、(b)及び(c)は(a)のA方
向からバー266及びハンドルポスト23を見た図であ
る。(a)において、ノブ236を押して、ハンドルポ
スト23の溝部23b,23cからバー266を浮せ
る。
【0108】(b)において、バー266が溝部23
b,23cから浮いたことで、ノブ236は回転可能に
なる。そこで、ノブ236を矢印の向きに回転させる。
各溝部23b,23cの矢印の向きには前述した段部2
3d,23eが存在するため、ノブ236をハンドルポ
スト23に干渉させずに回転させることができる。
【0109】(c)は、ノブ236を(b)の位置から
90°回転させた図であり、バー266はハンドルポス
ト23の切欠き部23aに沿う状態になって、ノブ23
6は、ハンドルクランプレバー237((a)参照)と
一体的にハンドルポスト23の切欠き部23aから抜け
るようになる、即ち、ノブ236によりハンドルポスト
23とハンドルクランプレバー237との結合が解除さ
れる。
【0110】図38(a),(b)は本発明に係るハン
ドル支持機構のハンドルクランプレバー及びその周辺部
品の作用を説明する作用図である。なお、以下の説明は
ハンドル17側の構成に基づいて説明するが、ハンドル
18側についても同様に作用する。図37(a)〜
(c)で、ノブ236を回して、ハンドルポスト23と
ハンドルクランプレバー237との結合を解除した後
に、図38(a)において、ハンドルクランプレバー2
37を結合ピン243を中心にして矢印の向きに跳ね上
げる。
【0111】図34に戻って、ハンドルクランプレバー
237の第1端部241aと結合ピン243の軸心との
距離L1は、第2端部241bと結合ピン243の軸心
との距離L2よりも大きいため、図38(a)におい
て、ハンドルクランプレバー237の跳ね上げによっ
て、第2端部241bとワッシャ262との間には距離
Cの隙間ができる。
【0112】距離Cの隙間ができることで、(b)にお
いて、ナット部材244及びセンタボルト253ととも
にハンドル17を矢印の方向に移動させることができ、
ハンドルポスト23の凹部263からハンドル17の凸
部17dを外すことができ、ハンドル17の回転規制が
なくなってハンドル17を折り畳むことができるように
なる。
【0113】図39は本発明に係るハンドルの折り畳み
状態を示す正面図であり、ハンドル17,18を最も大
きく折り畳んだ状態を示す。このように、ハンドル1
7,18を折り畳むことで、ハンドル17,18の最大
幅WH(この最大幅WHは、前述のナンバープレートの
幅よりも小さい。)を、折り畳む前のハンドル17,1
8の最大幅に対して非常に小さくすることができ、この
二輪車両を車載する場合の収納スペース、特に収納幅に
関しては格段に有利となる。
【0114】図40は本発明に係るバックミラーの折り
畳みを説明する説明図であり、ハンドル17,18の折
り畳みが完了した後に、ハンドル17,18の車幅方向
の幅(即ち、ハンドル17,18の間隔である。)とほ
ぼ同じになるようにバックミラー21,22を矢印の向
きに回転させる。ここでは、バックミラー21,22を
回転させた後は、バックミラー21,22の反射面が車
体側方を向く。このときのバックミラー21,22の最
大幅をWMとすると、最大幅WMは前述のナンバープレ
ートの幅よりも小さくしたものである。
【0115】図41は本発明に係る二輪車両のハンドル
ポストの折り畳み機構を説明する側面図(一部断面図)
であり、ハンドルポスト23は、上部アーム28に折り
畳み可能に取付けた部材であり、上部アーム28との連
結部の近傍に、上部アーム28との結合を解除して折り
畳むことができるハンドルポスト折り畳み機構274
と、メインスイッチ275とを備える。
【0116】図42は図41の42−42線断面図であ
り、ハンドルポスト折り畳み機構274は、ハンドルポ
スト23に設けたシリンダ部277と、このシリンダ部
277に移動可能に挿入したロックピン278と、この
ロックピン278の先端を挿入するために上部アーム2
8に設けた第1ロックピン挿入穴281と、ロックピン
278を第1ロックピン挿入穴281に押し付けるスプ
リング282と、ロックピン278の端部小径部283
(283aは鍔部である。)に端部286aを連結する
とともに支軸284にスイング可能に取付けたL字状ア
ーム286と、このL字状アーム286の他の端部28
6bに小径部287を連結したプッシュロッド288
と、このプッシュロッド288をガイドするガイド部2
91とからなる。
【0117】ここで、293はメインスイッチ275の
端部に取付けたアーム部であり、メインスイッチ275
に挿入したキー294(図41参照)を回したときに一
体的に回転する部材である。295はハンドルポスト2
3と上部アーム28とを連結する折り畳み軸としてのソ
ケットボルト、296はソケットボルト295の端部に
ねじ込んだナット、297(図41参照)はハンドルポ
スト23を折り畳んだときにロックピン278の先端を
挿入する第2ロックピン挿入穴である。
【0118】以上に述べたハンドルポスト折り畳み機構
274の作用を次に説明する。図43(a),(b)は
本発明に係るハンドル折り畳み機構の作用を説明する第
1作用図である。(a)において、まず、プッシュロッ
ド288を矢印の向きaに押す。これにより、プッシュ
ロッド288の先端に連結したL字状アーム286を支
軸284を中心に矢印bの向きにスイングさせ、L字状
アーム286の端部286aに連結したロックピン27
8を矢印cの向きに移動させる。この結果、ロックピン
278の先端が第1ロックピン挿入穴281から外れ、
上部アーム28に対してハンドルポスト23がスイング
可能になる。
【0119】(b)において、矢印の向きにハンドルポ
スト23を倒す、即ち、ハンドルポスト23を折り畳
む。このとき、プッシュロッド288はまだ押したまま
であり、ロックピン278の先端は、第2ロックピン挿
入穴297に臨む。
【0120】図44(a),(b)は本発明に係るハン
ドル折り畳み機構の作用を説明する第2作用図である。
(a)において、ハンドルポスト23を折り畳むときに
押していたプッシュロッド288から手を離すと、スプ
リング282の弾性力でロックピン278は矢印の向き
に移動し、ロックピン278の先端は第2ロックピン挿
入穴297内に突出する。これで、折り畳まれたハンド
ルポスト23がロック状態になり、上部アーム28に固
定した状態となる。
【0121】図43(a)では、メインスイッチ275
のアーム部293は下方に延びた状態にあったが、図4
4(b)において、メインスイッチ275にキー294
(図41参照)を挿入し、このキー294を回してアー
ム部293を矢印の向きに回転させてプッシュロッド2
88側に延ばせば、プッシュロッド288の先端にアー
ム部293の端部が近接することになり、プッシュロッ
ド288を押そうとしても押すことができなくなる。従
って、ロックピン278を第1ロックピン挿入穴297
から外すことができず、折り畳んだハンドルポスト23
を起こすことはできない。
【0122】この状態が図4の状態であり、ハンドルポ
スト23の端部がハンドル17,18の付け根部分とと
もにシート13の前部を覆うため、シート13をスライ
ドさせるためにシート13の前部に設けたストッパ解除
レバー212(図27参照)の操作ができなくなり、シ
ート13下の収納ネット66(図2参照)内を悪戯され
る心配がない。
【0123】以上の図2、図27及び図41で説明した
ように、本発明は第1に、収納ネット66の上部にこの
収納ネット66の開口部を開閉可能なシート13を配置
し、このシート13の前部にシート13を開閉するため
のシート開閉レバーとしてのストッパ解除レバー212
を設け、このストッパ解除レバー212の前方に、後方
へ折り畳み可能にハンドル手段としてのハンドルポスト
23及びハンドル17,18を配置し、ハンドルポスト
23に折り畳み状態で施錠する施錠手段としてのメイン
スイッチ275を設けることで、折り畳んでストッパ解
除レバー212の前部を覆ったハンドルポスト23及び
ハンドル17,18をメインスイッチ275で施錠して
ストッパ解除レバー212を操作不能にしたことを特徴
とする。
【0124】例えば、二輪車両10を車載して利用する
場合には、二輪車両10には、車載のために移動、運搬
することができ、盗難やいたずらを防止することがで
き、且つコンパクトであることが求められる。
【0125】本発明では、ハンドルポスト23及びハン
ドル17,18を後方へ折り畳み可能で、折り畳んだ状
態ではハンドルポスト23及びハンドル17,18でス
トッパ解除レバー212の前部を覆うことができ、且つ
折り畳んだ状態で施錠することができる。この結果、シ
ート13を開閉することができなくなって、シート13
下に配置した収納ネット66のいたずら防止を図ること
ができ、且つハンドルポスト23及びハンドル17,1
8を折り畳むことで二輪車両10をコンパクトにするこ
とができ、更には車輪をロックしないので、移動や運搬
を可能にすることができる。
【0126】本発明は第2に、シート13を、車体フレ
ーム25側に前後スライド可能に取付けるとともに、最
も前方にスライドさせた最前位置と、走行時に乗車する
ために最前位置より後方に設けた乗車位置と、最も後方
に移動させることで収納ネット66の開口部を全開とし
た開放位置とにストッパ機構202で保持可能としたこ
とを特徴とする。
【0127】シート13を最前位置にスライドさせるこ
とで、二輪車両10をコンパクトにすることができ、シ
ート13を開放位置にスライドさせることで、収納ネッ
ト66の開口部を大きくできて、収納物の出し入れをし
易くすることができる。また、シート13をスライド式
にしたために、シート13に座らずに跨がった姿勢で、
シート13の開閉や収納ネット66への物の出し入れを
行うことができ、使い勝手を向上させることができる。
【0128】本発明は第3に、最前位置にてストッパ解
除レバー212の前部が覆われるようにしたことを特徴
とする。コンパクトにできる二輪車両10に防犯性を兼
ね備えることができる。
【0129】本発明は第4に、ストッパ解除レバー21
2を、シート13前部で且つ底板207下方に配置した
ことで、ハンドルポスト23及びハンドル17,18を
折り畳んだ状態では底板207下方に手を差し入れるこ
とができないようにしたことを特徴とする。簡単な構成
でストッパ解除レバー212を操作不能とすることがで
きる。
【0130】本発明は第5に、シート13の後部に一体
的にテールランプ17を取付けたことを特徴とする。テ
ールランプ47をシート13と共に前方へスライドさせ
ると、シート13及びテールランプ47が車体中央に寄
って、二輪車両10のコンパクト化を図ることができ
る。
【0131】本発明は第6に、ハンドル手段を、車幅方
向に折り畳み可能な左右一対のハンドル17,18と、
これらのハンドル17,18を支持するハンドルポスト
23とから構成し、これらのハンドル17,18及びハ
ンドルポスト23を折り畳んだ状態で、ハンドルポスト
23上部と左右のハンドル17,18とによりシート1
3の前方をほぼコ字状に閉塞することを特徴とする。シ
ート13前方をハンドルポスト23とハンドル17,1
8とで隙間なく覆うことができる。
【0132】本発明は第7に、施錠手段としてのメイン
スイッチ275で、二輪車両10の電源をオンオフする
スイッチ手段を兼用することを特徴とする。メインスイ
ッチ275でスイッチ手段を兼用することで、例えば、
メインスイッチ275の他にスイッチ手段を特別に設け
るのに比べて、部品数を減らすことができ、部品コス
ト、組付コストを抑えることができる。
【0133】本発明は第8に、メインスイッチ275
を、ハンドルポスト23上であってハンドルポスト23
を車体後方へ折り畳むソケットボルト295の近傍に設
けたことを特徴とする。
【0134】メインスイッチ275とソケットボルト2
95との距離が短いために、メインスイッチ275とソ
ケットボルト295又はその近傍とを容易に連結するこ
とができ、メインスイッチ275の構造を簡単にするこ
とができる。また、ハンドルポスト23及びハンドル1
7,18を折り畳んで施錠する、あるいは施錠を解除し
てハンドルポスト23及びハンドル17,18を元の位
置に戻すとういような一連の操作をスムーズに行うこと
ができる。
【0135】本発明は第9に、車体フレーム25に、前
輪11を支持するフロントスイングアーム37を後方へ
折り畳み可能に取付け、車体フレーム25に、後輪12
を支持するリヤスイングアーム42を前方へ折り畳み可
能に取付けたことを特徴とする。ハンドルポスト23を
後方へ折り畳み可能にし、シート13を前後にスライド
可能にしたのに加えて、フロントスイングアーム37を
後方へ折り畳み可能にし、リヤスイングアーム42を前
方へ折り畳み可能にしたことで、二輪車両10のより一
層のコンパクト化を図ることができる。
【0136】図45は本発明に係る四輪車両の要部を説
明する斜視図であり、図5に示した四輪車両70の側壁
74内に搭載した車載用発電機について説明する。車載
用発電機301は、側壁74(図5参照)内のフレーム
302に取付けた、水冷4サイクルエンジン一体型でス
タータを内蔵した多極オルタネータであり、この出力端
子に充電器を接続し、この充電器に二輪車両10(図5
参照)のバッテリを接続することでこのバッテリを充電
する。
【0137】図中の304はエンジン、305は出力を
表示するパワーメータ、306は発電した交流を直流に
変換するとともに昇圧するインバータユニット、307
はエアクリーナ、308はラジエータ、311はマフ
ラ、313は車載用発電機301を固定するベース、3
14,314は車載用発電機301を支持するロッド、
316〜319はテールランプである。
【0138】エンジン304は、燃料配管を四輪車両7
0の燃料タンクに接続したものであり、この燃料タンク
からエンジン304に燃料を供給する。マフラ311
は、排出口を側壁74近傍の床下に突出させて排気ガス
を外部に排出するものである。
【0139】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1の折り畳み二輪車両は、収納部の上部に
この収納部の開口部を開閉可能なシートを配置し、この
シートの前部にシートを開閉するためのシート開閉レバ
ーを設け、このシート開閉レバーの前方に、後方へ折り
畳み可能にハンドル手段を配置し、このハンドル手段に
折り畳み状態で施錠する施錠手段を設けたので、ハンド
ルを折り畳んだ四輪車への積載状態では、シートを開閉
することができなくなって、シート下に配置した荷物の
保護を図ることができ、更に、乗車状態ではシートの開
閉に錠が不要で、開閉操作が極めて楽である。且つハン
ドル手段を折り畳むことで二輪車両をコンパクトにする
こともでき、更には車輪をロックしないので、移動や運
搬を可能にすることもできる。
【0140】請求項2の折り畳み二輪車両は、シート
を、車体に前後スライド可能に取付けるとともに、最も
前方にスライドさせた最前位置と、走行時に乗車するた
めに最前位置より後方に設けた乗車位置と、最も後方に
移動させることで収納部の開口部を全開とした開放位置
とに保持機構で保持可能としたので、シートを最前位置
にスライドさせることで、シート開放時の二輪車両をコ
ンパクトにすることができ、シートを開放位置にスライ
ドさせることで、収納部の開口部を大きくできて、収納
物の出し入れをし易くすることができる。また、シート
をスライド式にしたために、シートに座らずに跨がった
姿勢で、シートの開閉や収納部への物の出し入れを行う
ことができ、使い勝手を向上させることができる。
【0141】請求項3の折り畳み二輪車両は、最前位置
にてシート開閉レバーの前部が覆われるようにしたの
で、コンパクトにできる折り畳み二輪車両であって、シ
ート下の荷物の保護を行うことができる。
【0142】請求項4の折り畳み二輪車両は、シート開
閉レバーをシート前部で且つシート底板下方に配置した
ことで、ハンドル手段を折り畳んだ状態ではシート底板
下方に手を差し入れることができないようにしたので、
簡単な構成でシート開閉レバーを操作不能とすることが
できる。
【0143】請求項5の折り畳み二輪車両は、シートの
後部に一体的にテールランプを取付けたので、テールラ
ンプをシートと共に前方へスライドさせることができる
ので、シート及びテールランプが車体中央に寄って、二
輪車両のコンパクト化を一層図ることができる。
【0144】請求項6の折り畳み二輪車両は、ハンドル
手段を、車幅方向に折り畳み可能な左右一対のハンドル
バー部と、これらのハンドルバー部を支持するハンドル
ポスト部とから構成し、これらのハンドルバー部及びハ
ンドルポスト部を折り畳んだ状態で、ハンドルポスト部
上部と左右のハンドルバー部とによりシートの前方をほ
ぼコ字状に閉塞するので、シート前方をハンドルポスト
部とハンドルバー部とで隙間なく覆うことができ、シー
ト下の荷物の保護が一層良好となる。
【0145】請求項7の折り畳み二輪車両は、施錠手段
で、車両の電源をオンオフするスイッチ手段を兼用する
ので、例えば、施錠手段の他にスイッチ手段を特別に設
けるのに比べて、部品数を減らすことができ、部品コス
ト、組付コストを抑えることができる。また、折り畳ん
だ位置では、電源が入らないので、安心した使い勝手と
なる。
【0146】請求項8の折り畳み二輪車両は、施錠手段
を、ハンドル手段上であってハンドル手段を車体後方へ
折り畳む折り畳み軸の近傍に設けたので、施錠手段と折
り畳み軸との距離が短いために、施錠手段と折り畳み軸
又はその近傍とを容易に連結することができ、施錠手段
の構造を簡単にすることができる。また、ハンドル手段
の前側に錠が位置するので、施錠を解除してハンドル手
段を元の位置に戻すとういような一連の操作がやり易く
なる。
【0147】請求項9の折り畳み二輪車両は、車体に、
前輪を支持する前輪支持部材を後方へ折り畳み可能に取
付け、車体に、後輪を支持する後輪支持部材を前方へ折
り畳み可能に取付けたので、ハンドル手段を後方へ折り
畳み可能にし、シートを前後にスライド可能にしたのに
加えて、前輪支持部材を後方へ折り畳み可能にし、後輪
支持部材を前方へ折り畳み可能にしたことで、二輪車両
のより一層のコンパクト化を図ることができ、四輪車両
への搭載に極めて好ましい二輪車両となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る折り畳み二輪車両の斜視図
【図2】本発明に係る二輪車両の側面図
【図3】本発明に係る二輪車両の折り畳みを説明する作
用図(前半)
【図4】本発明に係る二輪車両の折り畳みを説明する作
用図(後半)
【図5】本発明に係る二輪車両を四輪車両に搭載した状
態を示す斜視図
【図6】本発明に係る四輪車両に搭載した2種の二輪車
両を示す斜視図
【図7】本発明に係る二輪車両の積み降ろしの作用及び
そのための構成を説明する作用図(前半)
【図8】本発明に係る二輪車両の積み降ろしの作用及び
そのための構成を説明する作用図(後半)
【図9】本発明に係る四輪車両のドアに設けた昇降装置
を示す斜視図
【図10】本発明に係る二輪車両の積み降ろしの別の作
用及びそのための構成を説明する作用図(前半)
【図11】本発明に係る二輪車両の積み降ろしの別の作
用及びそのための構成を説明する作用図(後半)
【図12】本発明に係る二輪車両のホイール構造を示す
分解斜視図
【図13】本発明に係る二輪車両のホイール構造を示す
断面図(分解図)
【図14】本発明に係る二輪車両のホイール構造を示す
断面図
【図15】本発明に係る二輪車両の前輪側の要部斜視図
【図16】本発明に係る二輪車両のフロントスイングア
ームを説明する斜視図
【図17】本発明に係るフロントスイングアームのスイ
ングアームロック機構を説明する断面図
【図18】本発明に係る二輪車両の前部を示す要部側面
【図19】本発明に係る二輪車両の後部を示す要部側面
【図20】本発明に係る二輪車両の前後輪の折り畳み要
領を説明するフロー図
【図21】本発明に係るスイングアームロック解除機構
の作用を説明する作用図
【図22】本発明に係る前後輪の折り畳みの作用を説明
する作用図
【図23】本発明に係る二輪車両の前後輪を広げる要領
を説明するフロー図
【図24】本発明に係るロック検知スイッチの状態を説
明する作用図
【図25】本発明に係るスイングアームロック機構の作
用を説明する作用図
【図26】本発明に係るスイングアームロック機構の別
の実施の形態を示す断面図
【図27】本発明に係る二輪車両のシートの断面図
【図28】本発明に係るシートに付設したスライド機構
及びストッパ機構の断面図
【図29】本発明に係る二輪車両のシートの作用を説明
する作用図
【図30】本発明に係る二輪車両のハンドル周りの状態
を示す斜視図
【図31】本発明に係る二輪車両のハンドルの斜視図
【図32】図30の32矢視図
【図33】図32の33−33線断面図
【図34】図32の34−34線断面図
【図35】図32の35−35線断面図
【図36】本発明に係るハンドル要部及びノブを示す斜
視図
【図37】本発明に係るハンドル支持機構のノブの作用
を説明する作用図
【図38】本発明に係るハンドル支持機構のハンドルク
ランプレバー及びその周辺部品の作用を説明する作用図
【図39】本発明に係るハンドルの折り畳み状態を示す
正面図
【図40】本発明に係るバックミラーの折り畳みを説明
する説明図
【図41】本発明に係る二輪車両のハンドルポストの折
り畳み機構を説明する側面図(一部断面図)
【図42】図41の42−42線断面図
【図43】本発明に係るハンドル折り畳み機構の作用を
説明する第1作用図
【図44】本発明に係るハンドル折り畳み機構の作用を
説明する第2作用図
【図45】本発明に係る四輪車両の要部を説明する斜視
【符号の説明】
10…折り畳み二輪車両、11…前輪、12…後輪、1
3…シート、17,18…ハンドルバー部(ハンド
ル)、23…ハンドルポスト部(ハンドルポスト)、2
5…車体(車体フレーム)、37…前輪支持部材(フロ
ントスイングアーム)、42…後輪支持部材(リヤスイ
ングアーム)、47…テールランプ、66…収納部(収
納ネット)、202…保持機構(ストッパ機構)、20
7…底板、212…シート開閉レバー(ストッパ解除レ
バー)、215…前部挿入穴、216…中間部挿入穴、
217…後部挿入穴、275…施錠手段(メインスイッ
チ)、295…折り畳み軸(ソケットボルト)。
フロントページの続き (72)発明者 古橋 宏美 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D012 BA02 BA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納部の上部にこの収納部の開口部を開
    閉可能なシートを配置し、このシートの前部にシートを
    開閉するためのシート開閉レバーを設け、このシート開
    閉レバーの前方に、後方へ折り畳み可能にハンドル手段
    を配置し、このハンドル手段を折り畳み状態で施錠する
    施錠手段を設けると共に、前記ハンドル手段の折り畳み
    位置で前記シート開閉レバーの前部を覆い、前記施錠手
    段で施錠して前記シート開閉レバーを操作不能にしたこ
    とを特徴とする折り畳み二輪車両。
  2. 【請求項2】 前記シートは、車体に前後スライド可能
    に取付け、最も前方にスライドさせた最前位置と、走行
    時に乗車するために最前位置より後方に設けた乗車位置
    と、最も後方に移動させることで前記収納部への物の出
    し入れを可能とした開口部を全開とした開放位置とに保
    持機構で保持可能としたことを特徴とする請求項1記載
    の折り畳み二輪車両。
  3. 【請求項3】 前記最前位置にて前記シート開閉レバー
    の前部が覆われるようにしたことを特徴とする請求項2
    記載の折り畳み二輪車両。
  4. 【請求項4】 前記シート開閉レバーは、シート前部で
    且つシート底板下方に配置したことで、前記ハンドル手
    段を折り畳んだ状態ではシート底板下方に手を差し入れ
    ることができないようにしたことを特徴とする請求項
    1、請求項2又は請求項3記載の折り畳み二輪車両。
  5. 【請求項5】 前記シートは、後部に一体的にテールラ
    ンプを取付けたものであることを特徴とする請求項1〜
    請求項4のいずれか1項記載の折り畳み二輪車両。
  6. 【請求項6】 前記ハンドル手段は、車幅方向に折り畳
    み可能な左右一対のハンドルバー部と、これらのハンド
    ルバー部を支持するハンドルポスト部とからなり、これ
    らのハンドルバー部及びハンドルポスト部を折り畳んだ
    状態で、ハンドルポスト部上部と左右のハンドルバー部
    とにより前記シートの前方をほぼコ字状に閉塞すること
    を特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の
    折り畳み二輪車両。
  7. 【請求項7】 前記施錠手段は、車両の電源をオンオフ
    するスイッチ手段を兼用することを特徴とする請求項1
    〜請求項6のいずれか1項記載の折り畳み二輪車両。
  8. 【請求項8】 前記施錠手段は、前記ハンドル手段の前
    側であってハンドル手段を車体後方へ折り畳む折り畳み
    軸の近傍に設けたことを特徴とする請求項1〜請求項7
    記載の折り畳み二輪車両。
  9. 【請求項9】 請求項5記載の折り畳み二輪車両は、車
    体に、前輪を支持する前輪支持部材を後方へ折り畳み可
    能に取付け、車体に、後輪を支持する後輪支持部材を前
    方へ折り畳み可能に取付けたことを特徴とする折り畳み
    二輪車両。
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