JP4648599B2 - 車両のハンドル保持構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、取外したハンドル部分が邪魔になったり傷つけたりするのを防止するのに好適な車両のハンドル保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のハンドル脱着構造としては、例えば、特開平8−290791号公報「折りたたみ二輪車」に記載された構造が知られている。
上記公報の図17には、フォークの根本軸2aからハンドル4aを取外した折りたたみ二輪車が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記折りたたみ二輪車において、フォークの根元軸2aから外したハンドル4aは、保管場所や車体へ保持する箇所を決めておかないと、邪魔になったり、傷つけたりする心配がある。
【0004】
そこで、本発明の目的は、車両のハンドル保持構造を改良することで、取外したハンドル部分が邪魔になったり傷つけたりするのを防止することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、前輪を後方に折り畳み自在に構成し、ハンドルポストをハンドル軸に着脱自在に構成し、ハンドルポストを保持する保持部車体フレームの前部で車体の略中心部近傍に設けるとともに、ハンドルポストが挿入される開口部を備え、前輪を支持するフロントフォークの上部前部にハンドルポストを受ける突部を備え、突部は、前輪が後方に折り畳まれることによりを前方に突出させ、保持部と突部によりハンドル立てを構成したことを特徴とする。
【0006】
前輪が後方へ折り畳まれるので、車体前部でハンドルポストを保持してもハンドルポストと前輪が干渉しずらく、ハンドルに設けられるケーブル類などを取外すことがなく、ハンドルを脱着し、保持することができる。
また、保持部にハンドルポストが挿入される開口を備えるので、ハンドル高さを低く折り畳める上、簡単な構造でハンドルポストを保存することができる。
さらに、フロントフォークの上部前部に、前輪が後方に折り畳まれることにより前方に突出するハンドルポストを受ける突部を備える。
【0007】
請求項2は、請求項1において、ハンドルポストは、ハンドル軸からクイックリリース機構をもって脱着可能に構成され、ハンドルポスト脱着後は、前記突部にクイックリリース機構を用いて固定されることを特徴とする。
ハンドルポストを簡単に脱着できる上、脱着後の固定もクイックリリース機構を用いて簡単に行える。専用の固定部材が不要で且つコンパクトで良好である。
【0008】
【発明の実施の形態】
添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明の参考例に係る折り畳み二輪車両の斜視図であり、折り畳み二輪車両10(以下「二輪車両10」と記す。)は、一部を折り畳んで外形寸法を小さくし、例えば四輪車両等に積載することができる折り畳み式の車両である。
【0009】
この二輪車両10では、前輪11及び後輪12を矢印丸数字1、丸数字2の向きにそれぞれ移動、即ち折り畳み、シート13を前方(矢印丸数字3の向き)に移動させ、後部に取付けたライセンスナンバープレート14(以下では単に「ナンバープレート14」と記す。)の幅B内に入るように突出部分、例えば運転者の足載せとするフロアステップ15,16(奥側のフロアステップ16は不図示)、ハンドル17,18及びバックミラー21,22をそれぞれ矢印丸数字4〜丸数字8の向きに折り畳み、更にハンドル17,18を支持するハンドルポスト23を車体後方(矢印丸数字9の向き)に折り畳むことができる。
【0010】
ここで、24は後輪12に内蔵した後述する電動モータを低速で作動させて前後輪11,12を折り畳む、又は前後輪11,12を折り畳んだ状態から元の走行時の位置に戻す(この動作を以降は「前後輪11,12を広げる」と表現する。)ためにハンドル18に設けたモータ作動スイッチであり、このモータ作動スイッチ24の図示せぬ可動部を「畳む」と記載した側へ倒せば、前後輪11,12を折り畳むことができ、「広げる」と記載した側へ倒せば、前後輪11,12を広げることができる。
【0011】
図2は本発明の参考例に係る二輪車両の側面図であり、二輪車両10は、車体フレーム25の前端にヘッドパイプ26を取付け、このヘッドパイプ26にハンドル軸27を回転可能に取付け、このハンドル軸27の上端に上部アーム28を取付け、この上部アーム28にハンドルポスト23を車体前後方向にスイング可能に取付け、このハンドルポスト23の上部に左右一対のハンドル17,18(奥側のハンドル18は図1参照)を上下スイング可能に取付け、ハンドル17,18のそれぞれの先端にそれぞれバックミラー21,22(奥側のバックミラー22は不図示)を回転可能及びスイング可能に取付け、ハンドル軸27の下端に下部アーム36を取付け、この下部アーム36の後部に前輪支持部材としてのフロントスイングアーム37をスイング可能に取付け、このフロントスイングアーム37の端部に前輪11を回転可能に取付け、この前輪11の上部をフロントフェンダ38で覆ったものである。
【0012】
また、二輪車両10は、車体フレーム25の中間部にバッテリ41を取付け、車体フレーム25の後部に後輪支持部材としてのリヤスイングアーム42をスイング可能に取付け、このリヤスイングアーム42の端部に後輪12を回転可能に取付け、この後輪12の上部をリヤフェンダ43で覆い、車体フレーム25の後部からシートポスト44を立ち上げ、このシートポスト44の上端にシートフレーム45及びシートレール46を取付け、このシートレール46にシート13を車体前後方向にスライド可能に取付け、このシート13の後部にテールランプ47を取付け、このテールランプ47の下部にブラケット48を介してナンバープレート14を取付け、車体フレーム25の下部にスタンド51を上下スイング可能に取付け、車体フレーム25の側部下部にフロアステップ15,16(奥側のフロアステップ16は不図示)を上方へスイング可能に取付けたことを示す。
【0013】
ここで、57はフロントスイングアーム37のためのフロントスイング軸、58はリヤスイングアーム42のためのリヤスイング軸、61はヘッドランプ、62はフロントカバー、63,64はサイドカバー(奥側のサイドカバー64は不図示)、66はシートレール46の下方に設けた小物収納用の収納ネット、67はコントロールユニットである。
【0014】
後輪12は、ホイール68内にバッテリ41で駆動する後述の電動モータを内蔵したホイールインモータ式の車輪である。
シート13は、図の位置から車体後方へスライドさせることで収納ネット66の上方を開口させ、収納ネット66内への小物等の収納を可能にする。
【0015】
以上に述べた二輪車両10の折り畳みの作用を簡単に説明する。
図3は本発明の参考例に係る二輪車両の折り畳みを説明する作用図であり、図1に示した矢印丸数字1〜丸数字7に対応させて順に説明する。
1)図2に示した状態で、まず前輪11のブレーキを掛け、前輪11をロックさせた上で後輪12の電動モータを作動させる為のスイッチを投入する。即ち、後輪12を走行時と同じ回転方向(正転方向である。)に回転させ、これにより、図3において、後輪12が前輪11に近づくために、前輪11側のフロントスイングアーム37及び後輪12側のリヤスイングアーム42は、それぞれフロントスイング軸57、リヤスイング軸58を中心にして矢印丸数字1,2の向きにスイングする。前述のスイッチが投入されると、コントロールユニットは後述する手順で、前後輪のロック機構を解除してからモータを駆動させる。
0016
2)丸数字3の如く、ハンドル17,18(奥側のハンドル18は不図示)を内側に折り畳み、バックミラー21,22(奥側のバックミラー22は不図示)を矢印丸数字4のように折り畳み、ハンドルポスト23を矢印丸数字5のように車体後方へ倒し、ハンドル17,18及びバックミラー21,22を前記開口部を通して車体内に収納する。この際、収納ネット66とハンドル17,18は干渉しないので、荷物を入れたままでも折り畳みが可能である。
0017
3)矢印丸数字6のように、シート13を前方へ移動させる。
4)ステップ15,16(奥側のステップ16は不図示)を矢印丸数字7のように上方へ跳ね上げる。
0018
これで二輪車両10の折り畳みは完了である。なお、折り畳み順は、上記したものに限らず、例えば、シート13を前方へ移動した後に、折り畳んだハンドル17,18と共にハンドルポスト23を後方へ倒してもよい。
前輪11及び後輪12の折り畳みによって車体の最低地上高が図2に示した走行時の最低地上高よりも高くなるため、スタンド51を図2に示した位置から更に下方へスイングさせた位置に固定する。
0019
図4は本発明の参考例に係る二輪車両を折り畳んだ状態を示す側面図である。
二輪車両10を折り畳んだ状態では、二輪車両10は、左右に偏平な略直方体形状となり、原付のナンバープレート170mmの巾と略同等の巾になる。これによれば、四輪車両の構成部材、特に外板の中に収納が容易となり、四輪車体の補強及び二輪車両の搭載の両立が可能となる。
0020
図5は本発明の参考例に係る二輪車両を四輪車両に搭載した状態を示す斜視図であり、四輪車両70の車体を構成するサイドボデー71に取付けたドア72内に二輪車両10を収納した状態を示す。
二輪車両10は、前述したように、ナンバープレートの幅内に車幅が収まるように各部を折り畳んだものであるから、収納するスペースの幅を小さくすることができ、ドア72を薄くすることができるから、四輪車両70の車室スペースを十分に確保することができる。
0021
四輪車両70は、車体構成部材としてのドア72及び車体構成部材としての側壁73,74に、内部を透視可能な透明又は半透明な外パネル材としてのアウタパネル76,77,78を備えたものであるため、四輪車両70に搭載した二輪車両10が外部から目視可能になり、折り畳んだ二輪車両10を搭載していることが一見してわかる四輪車両70が特徴のあるデザインとなり、商品魅力を向上させることができる。
0022
また、四輪車両70は側壁74の下部スペースSに車載用発電機301を配置したものであり、この車載用発電機301は、水冷4サイクルエンジン一体型でスタータを内蔵した多極オルタネータである。
0023
図6は本発明の参考例に係る四輪車両に搭載した2種の二輪車両を示す斜視図であり、四輪車両70の左側のドア72内に二輪車両10を収納し、右側のドア79内に折り畳み二輪車両80(以下単に「二輪車両80」と記す。)を収納した状態を示す。二輪車両80については、後で詳述する。
このように、四輪車両10には、複数の二輪車両10,80をドア72,79、あるいは他の車体構成部材に配置することができる。
0024
図5に示した二輪車両の四輪車両に対する積み降ろしの作用を図6〜図8で説明する。
図7(a),(b)は本発明の参考例に係る二輪車両の積み降ろしの作用及びそのための構成を説明する作用図(前半)であり、二輪車両を降ろす場合を示す。
(a)において、まず、ドア72を開け、所定角度開いた位置でドアが動かないように図示せぬドア固定機構で固定する。ドア72は、二輪車両10を水平にスライドさせるスライド装置81及び二輪車両10を昇降させる昇降装置82を備える。
0025
(b)において、スライド装置81のスライドロックを外し、二輪車両10をスライド装置81によってドア72の内側から外側へ引出す。
スライド装置81は、ドア72の下部に設けたレール部材83と、このレール部材83にスライド可能に取付けるとともに二輪車両10を載せるスライド板84と、このスライド板84の端部上部に脱着可能に取付けるとともに二輪車両10の後部を押える押え部材85とからなる。
0026
図8(a),(b)は本発明の参考例に係る二輪車両の積み降ろしの作用及びそのための構成を説明する作用図(後半)であり、二輪車両を降ろす場合を示す。
(a)において、ドア72に設けた昇降装置82を作動させ、レール部材83を下降させることで、スライド板84に載せた二輪車両10を下降させ、スライド板84から押え部材85(図7(b)参照)を取外す。
0027
昇降装置82は、レール部材83に取付けたリンク86…(…は複数個を表わす。以下同様。)からなる平行リンク87と、この平行リンク87を駆動する駆動装置88と、平行リンク87へ作用する下方への力を軽減するためにドア72の下端及びレール部材83に渡したガススプリング91とからなる。なお、92は、二輪車両10の前輪11を押えて前方へ移動しないようにスライド板84の前部に取付けたストッパ部材である。
0028
(b)において、二輪車両10のスタンド(不図示)を上げ、二輪車両10をスライド板84から下ろす。これで、四輪車両70から二輪車両10を降ろす作業が完了する。
また、四輪車両70に二輪車両10を積むには、以上説明したのとは逆に行えばよい。
0029
このように、ドア72にスライド装置81及び昇降装置82を設けたことで、四輪車両70に対する二輪車両10の積み降ろし作業を容易に且つ迅速に行うことができる。
0030
図9は本発明の参考例に係る四輪車両のドアに設けた昇降装置を示す斜視図であり、昇降装置82の駆動装置88は、動力源となる電動モータ88aと、この電動モータ88aの出力軸に連結した第1ギヤ88bと、この第1ギヤ88bに噛み合う第2ギヤ88cと、この第2ギヤ88cに一体的に取付けるとともにドア72内に両端を回転可能に取付けた第1シャフト88dと、この第1シャフト88dに取付けたドライブギヤ88eと、このドライブギヤ88eに噛み合う扇状のドリブンギヤ88fと、このドリブンギヤ88fに取付けるとともにリンク86,86を一体的に取付け、しかも両端をドア72内のフレーム88g,88gに回転可能に取付けた第2シャフト88hと、前述の電動モータ88aの回転方向を切換える、即ち、レール部材83の昇降を切換える昇降切換スイッチ88jとからなる。なお、88m,88nは可動接点、88p,88q,88rは固定接点、88tはバッテリである。
0031
例えば、可動接点88mを固定接点88pに接続し、可動接点88nを固定接点88qに接続したときにバッテリ88tから電動モータ88aへの通電によってレール部材83が下降するとすれば、可動接点88mを固定接点88qに接続し、可動接点88nを固定接点88rに接続したときにバッテリ88tから電動モータ88aへの通電によってレール部材83は上昇する。
0032
図10(a),(b)は本発明の参考例に係る二輪車両の積み降ろしの別の作用及びそのための構成を説明する作用図(前半)であり、二輪車両を積む場合を示す。
(a)において、四輪車両のドア94を開け、このドア94内からレール部材95を外部に引出して、レール部材95をドア94と地面とに掛け渡す。
このように、ドア94は、引出し可能で、二輪車両10の積み降ろし時に地面とドア94とに掛け渡すことのできるレール部材95を備える。
0033
(b)において、台車96に二輪車両10を載せ、この台車96を矢印のようにレール部材95に沿わせて押上げる。
台車96は、二輪車両10を載せる載置部97と、二輪車両10の後輪12を押えるために載置部97の後部に設けた後部ストッパ98と、載置部97の後端側部から立ち上げた取っ手101と、レール部材95上を転がるように載置部97の下面に設けた図示せぬ複数のローラとからなる。
0034
図11(a),(b)は本発明の参考例に係る二輪車両の積み降ろしの別の作用及びそのための構成を説明する作用図(後半)であり、二輪車両を積む場合を示す。
(a)において、台車96を取っ手101を掴んでレール部材95上を押上げ、矢印のように台車96ごと二輪車両10をドア94内に押入れる。
0035
(b)は台車96に載せた二輪車両10をドア94内に収めた状態を示す。このとき、ドア94内を台車96及び二輪車両10が移動しないように図示せぬロック機構で固定する。これで、二輪車両10を四輪車両70に積む作業が完了する。
0036
図12は本発明の参考例に係る二輪車両のホイール構造を示す分解斜視図であり、後輪12のホイール68を示す。
後輪12のホイール68は、リヤスイングアーム42側に設けた図示せぬ回転センサにより検出されるセンサ用リング106と、複数の永久磁石107,108を磁性体リング111の内側に交互に並べた回転磁石体112と、この回転磁石体112をホイール68内に固定するための固定用リング113とを備え、リヤスイングアーム42は、ステータ115を備える。
0037
センサ用リング106は、ホイール68の回転数を検出するためのものである。
これらの回転磁石体112及びステータ115は、電動モータ116を構成する部材である。なお、117は後輪12の車軸である。
0038
図13は本発明の参考例に係る二輪車両のホイール構造を示す断面図(分解図)であり、ホイール68は、車軸117を受けるハブ部121と、このハブ部121から径外方に広がるディスク部122と、このディスク部122の外周に設けたリム部123とからなり、このリム部123にタイヤ124を装着した部材である。
ディスク部122は、リヤスイングアーム42に面する側にドラムブレーキ126を構成するドラム127を一体成形した部分である。なお、128は耐摩耗性を高めるためにドラム127の内側にインサート成形した鋳鉄製ライナ、131は回転磁石体112を嵌めるためにリム部123の内面に設けた磁石体嵌合部、132は固定用リング113を嵌める環状溝、133…は回転磁石体112の位置決めを行うための位置決めピンである。
0039
リヤスイングアーム42は、車軸117の周囲に凸部135を設け、この凸部135にステータ115をボルト137…で取付け、また、凸部135でブレーキパネル(ドラムブレーキ126の構成品である。)を兼ねる部材である。
即ち、凸部135は、ドラム127の鋳鉄製ライナ128の内周面に当てるブレーキシュー(不図示)のスイング軸となるブレーキシュー軸138,138(一方のブレーキシュー軸138は不図示)と、ブレーキシューをドラム側に移動させるカム141を一端に形成するとともに他端にブレーキ操作に伴ってスイングするアーム部材142を一体的に取付けたカム軸143とを取付けた部分である。
0040
図14は本発明の参考例に係る二輪車両のホイール構造を示す断面図であり、リヤスイングアーム42の凸部135に車軸117、電動モータ116のステータ115、ドラムブレーキ126のブレーキシュー軸138,138(一方の符号138は不図示)及びカム軸143を取付け、車軸117にベアリング145,146を介してホイール68を回転可能に取付け、このホイール68のディスク部122にドラムブレーキ126のドラム127を一体成形するとともにセンサ用リング106をボルト147…で取付け、リム部123の内周面に回転磁石体112を取付けた状態を示す。なお、148はカラー、151,152はオイルシール、153はワッシャ、154はナット、155はアーム部材142のリターンスプリング、156はタイヤバルブである。
0041
上記したホイール68は、ホイール68を駆動する電動モータ116を内蔵するとともに、この電動モータ116の径方向内側にホイール68を制動するドラムブレーキ126を配置したものであるから、電動モータ116とドラムブレーキ126とを同心円状に配置することができ、ホイール68の幅を小さくして小型で且つコンパクトなホイール68とすることができる。
このようなホイール構造は、前輪11(図2参照)に採用してもよい。
0042
また、電動モータ116及びドラムブレーキ126は、ホイール68のディスク部122の同じ側に設けたものであるから、ホイール68への電動モータ116及びドラムブレーキ126の組付性、電動モータ116及びドラムブレーキ126のメンテナンス性を向上させることができる。
0043
更に、ホイール68を回転可能に支持する後輪支持部材としてのリヤスイングアーム42は、ドラムブレーキ126のブレーキパネルを兼ねるとともに電動モータ126のステータ115を取付けたものであるから、ステータの取付部材、ブレーキパネルを特別に設けるのに比べて部品数を減らすことができ、また、生産時にリヤスイングアーム42にドラムブレーキ126の部品(ブレーキシュー軸138、ブレーキシュー、カム軸143、アーム部142等である。)やステータ115を小組みしておくことができ、また、別に、ホイール68にセンサ用リング106、回転磁石体112を小組みしておくことができ、小組みしておいたリヤスイングアーム42に、小組みしておいたホイール68を取付けるようにすれば、生産性を高めることができる。
0044
また更に、ホイール68に回転磁石体112を備えることで、例えば、ステータをホイール側に備えるのに比べて、本発明では、ステータ115に通電するためのスリップリング機構等が不要になり、構造が簡単になる。また、回転磁石体112を、磁性体リング111と、この磁性体リング111に固定した永久磁石107…,108…とから構成したことで、予め永久磁石107…,108…を固定した磁性体リング111をホイール68に取付けることができ、例えば、ホイールに直接に永久磁石を取付けるよりも組付性を向上させることができる。
0045
図15は本発明の参考例に係る二輪車両の前輪側の要部斜視図であり、ハンドル軸27の下部に下部アーム36を取付け、この下部アーム36にフロントスイング軸57を介してフロントスイングアーム37を取付け、このフロントスイングアーム37の上部に窓部158を設け、この窓部158に挿入する突出片161を下部アーム36の下面に設けたことを示す。なお、162,162はブレーキシュー軸138,138(一方の符号138は不図示)にそれぞれスイング可能に取付けたブレーキシューである。
0046
図16は本発明の参考例に係る二輪車両のフロントスイングアームを説明する斜視図であり、フロントスイングアーム37の上部に、フロントスイングアーム37のスイングをロックするスイングアームロック機構164を設けたことを示す。
スイングアームロック機構164は、アームロックピン165と、このアームロックピン165の端部に連結したケーブル166とを備える。
0047
図17(a),(b)は本発明の参考例に係るフロントスイングアームのスイングアームロック機構を説明する断面図であり、(a)は図16のa−a線断面図、(b)は(a)のb矢視図である。
(a)において、スイングアームロック機構164は、前述のアームロックピン165と、ケーブル166と、窓部158から挿入するとともにアームロックピン165の先端が結合する前述の突出片161と、アームロックピン165を先端側に押出すスプリング167とからなる。なお、168はケーブル166に移動可能に挿入したワイヤ、171はワイヤ168の先端に取付けることでアームロックピン165に連結させるためのワイヤ端部材である。
0048
突出片161は、アームロックピン165が貫通する貫通穴161aを設けたピン貫通部材161bと、アームロックピン165の先端位置を規制するストッパ部材161cとを隙間を開けて二枚重ねにした部材である。なお、161dはピン貫通部材161bの先端に形成した湾曲部である。
アームロックピン165は、中間部に設けた鍔部165aと、先端部に形成したテーパ部165bとを備える。
0049
(b)において、173はアームロックピン165の中間部に設けた検知片であり、174はアームロックピン165が軸方向へ移動するのに伴う検知片173の移動によりオンオフするロック検知スイッチである。
0050
ロック検知スイッチ174は、スイッチ本体174aと、このスイッチ本体174aに出入りするとともに内から外へスプリング(不図示)の弾性力で押出したロッド174bと、このロッド174bの先端に当てるようにしたローラ付きアーム174cとからなり、ロッド174bを外から内へ押し込むことでオン、内から外へ突出させることでオフになる。なお、174dはローラ付きアーム174cのストッパとなるストッパピンである。
0051
図に示したような突出片161の貫通穴161aにアームロックピン165が貫通した状態、即ちロック状態では、検知片173がローラ付きアーム174cを介してロッド174bを押し込むため、ロック検知スイッチ174はオンになる。
0052
図18は本発明の参考例に係る二輪車両の前部を示す要部側面図であり、フロントスイングアーム37のスイングアームロック解除機構176について説明する。
スイングアームロック解除機構176は、図17(a),(b)に示した突出片161とアームロックピン165との結合を解除することで、図18に示すフロントスイングアーム37が下部アーム36に対して車体後方へスイングすることができるようにするものであり、ケーブル166のワイヤ168の端部にワイヤ端部材177を取付け、このワイヤ端部材177をソレノイド式のアクチュエータ178に連結した状態を図に示す。なお、181,182はアクチュエータ178に通電するための導線、183はケーブル166の端部を取付けるために車体側に設けた端部取付部材、184はフロントスイングアーム37が最もスイングした(即ち、折り畳みが完了した)ことを検知する前輪折り畳み検知スイッチである。
0053
図19は本発明の参考例に係る二輪車両の後部を示す要部側面図であり、リヤスイングアーム42及び後輪12を示したものである。
二輪車両10の車体側には、リヤスイング軸58の近傍に、リヤスイングアーム42が最もスイングした(即ち、折り畳みが完了した)ことを検知する後輪折り畳み検知スイッチ186を設けた。なお、後輪12側についても、前輪11(図18参照)側に設けたスイングアームロック機構164(図16参照)及びスイングアームロック解除機構176(図18参照)と同様の機構を備える。
0054
以上に述べた前輪11及び後輪12の折り畳みの作用を次に説明する。
図20は本発明の参考例に係る二輪車両の前後輪の折り畳み要領を説明するフロー図である。ST××はステップ番号を示す。
ST01…ハンドルに設けた折り畳みスイッチ(ここでは、モータ作動スイッチを、「畳む」側に倒して使用するという意味で、折り畳みスイッチとする。)
がオンかどうか判断する。
折り畳みスイッチがオフである(NO)場合は、再度ST01を実行する。
折り畳みスイッチがオンである(YES)場合は、ST02に進む。
0055
ST02…フロントブレーキレバーを握って、フロントブレーキを作動させたかどうか判断する。
フロントブレーキを作動させていない(NO)場合は、再度ST02を実行する。
フロントブレーキを作動させた(YES)場合は、ST03に進む。
0056
ST03…リヤブレーキレバーを握らず、リヤブレーキを作動させていないかどうか判断する。
リヤブレーキを作動させた(NO)場合は、再度ST02を実行する。
リヤブレーキを作動させていない(YES)場合は、ST04に進む。
0057
ST04…ソレノイドに通電してアクチュエータを作動させ、フロントスイングアーム及びリヤスイングアームのロックを解除する。
ST05…フロントスイングアーム及びリヤスイングアームをロックするロックピンのロック検知スイッチがオフかどうか(即ち、フロントスイングアーム及びリヤスイングアームがロックしていないかどうか)判断する。
ロック検知スイッチがオン(NO)の場合(即ち、ロック状態を検知した場合)は、再度ST05を実行する。
ロック検知スイッチがオフ(YES)の場合(即ち、ロック解除を検知した場合)は、ST06に進む。
0058
ST06…電動モータに通電し、後輪を正転させて前後輪の折り畳みを開始する。
ST07…電動モータに通電を開始してからの経過時間tが所定時間tstよりも小さいかどうか判断する。
t≧tstである(NO)場合は、ST09に進む。
t<tstである(YES)場合は、ST08に進む。
0059
ST08…前後輪の折り畳み検知スイッチがオンかどうか、即ち、前後輪とも完全に折り畳まれたかどうか判断する。
前後輪の折り畳み検知スイッチがオフ(NO)の場合は、再度ST07を実行する。
前後輪の折り畳み検知スイッチがオン(YES)の場合は、ST09に進む。
ST09…電動モータ及びソレノイドへの通電を停止する。
0060
次に図10のフロー図に示した流れに沿って前後輪の折り畳みの作用を説明する。
まず、図1において、右側のハンドル18に設けたモータ作動スイッチ24を「畳む」側へ倒す。
0061
そして、右側のハンドル18に設けたフロントブレーキレバー(不図示)を握ってフロントブレーキを作動させるとともに後述するブレーキロックレバーでフロントレバーをロックし、且つ左側のハンドル17に設けたリヤブレーキレバー(不図示)を握らずにリヤブレーキを作動させていなければ、フロントブレーキを作動させたことをフロントブレーキ作動検知スイッチ(不図示)で検知し、リヤブレーキを作動させていないことをリヤブレーキ作動検知スイッチ(不図示)で検知して、制御装置(不図示)は、図18に示したソレノイドに通電しアクチュエータ178を作動させる。
0062
図21(a),(b)は本発明の参考例に係るスイングアームロック解除機構の作用を説明する作用図である。
アクチュエータ178(図18参照)を作動させると、(a)において、アームロックピン165がワイヤ168を介して引かれ、矢印の向きに移動するため、アームロックピン165の先端が突出片161の貫通穴161aから外れ、フロントスイングアーム37のロックが解除する。
(b)において、アームロックピン165が貫通穴161aから外れた時には、ロック検知スイッチ174のローラ付きアーム174cのローラは、検知片173から外れるため、ロック検知スイッチ174はオフになる。
0063
図22(a),(b)は本発明の参考例に係る前後輪の折り畳みの作用を説明する作用図である。
(a)及び(b)において、ロック検知スイッチ174(図21(b)参照)がオフになると、制御装置は、電動モータ116への通電を開始し、電動モータ116で後輪12を低速駆動する。このときの、電動モータ116、即ち後輪12の回転方向は正転方向(走行時の回転方向、即ち矢印の方向)である。
0064
これにより、後輪12は、車体前方(白抜き矢印の向き(front)が車体前方である。)へ移動する。この時、前輪11は制動状態にあり、車体前方へ移動しないために、前輪11と後輪12との距離が縮むことにより、車体に対してそれぞれロックが解除したフロントスイングアーム37及びリヤスイングアーム42は各フロントスイング軸57、リヤスイング軸58を中心にして傾き、次第に折り畳んだ状態になる。
0065
そして、電動モータ116に通電を開始してから所定時間が経過するか、又は前輪折り畳み検知スイッチ184及び後輪折り畳み検知スイッチ186の両方がオンになると、制御装置は、電動モータ116への通電を停止する。以上で前後輪11,12の折り畳みが完了する。
0066
次に、折り畳んだ前輪11及び後輪12を広げる作用を次に説明する。
図23は本発明の参考例に係る二輪車両の前後輪を広げる要領を説明するフロー図である。ST××はステップ番号を示す。
ST11…ハンドルに設けた広がりスイッチ(ここでは、モータ作動スイッチを、「広げる」側へ倒して使用するという意味で、広がりスイッチとする。)がオンかどうか判断する。
広がりスイッチがオフである(NO)場合は、再度ST11を実行する。
広がりスイッチがオンである(YES)場合は、ST12に進む。
0067
ST12…フロントブレーキレバーを握って、フロントブレーキを作動させたかどうか判断する。
フロントブレーキを作動させていない(NO)場合は、再度ST12を実行する。
フロントブレーキを作動させた(YES)場合は、ST13に進む。
0068
ST13…リヤブレーキレバーを握らず、リヤブレーキを作動させていないかどうか判断する。
リヤブレーキを作動させた(NO)場合は、再度ST12を実行する。
リヤブレーキを作動させていない(YES)場合は、ST14に進む。
0069
ST14…フロントスイングアーム側及びリヤスイングアーム側の各ロック検知スイッチがオフかどうか判断する。
ロック検知スイッチがオン(NO)の場合は、再度ST14を実行する。
ロック検知スイッチがオフ(YES)の場合は、ST15に進む。
0070
ST15…電動モータに通電し、後輪を逆転させて前後輪を広げ始める。
ST16…電動モータに通電を開始してからの経過時間tが所定時間tstよりも小さいかどうか判断する。
t≧tstである(NO)場合は、再度ST16を実行する。
t<tstである(YES)場合は、ST17に進む。
ST17…電動モータへの通電を停止する。
0071
上記したST14の状態を次図で説明する。
図24(a),(b)は本発明の参考例に係るロック検知スイッチの状態を説明する作用図である。
(a)において、前後輪を折り畳んでいる状態では、突出片161(図21(a)参照)が窓158の外にあるため、アームロックピン165の先端位置を規制するものがなく、アームロックピン165はスプリング167の弾性力によって最も図の左方に移動した状態にある。
0072
(b)において、アームロックピン165が最も左方に移動すると、ロック検知スイッチ174のローラが検知片173から外れるため、ロック検知スイッチ174はオフになる。
制御装置は、このオフ状態に基づいて、図22(a),(b)において、電動モータ116に通電を開始するので、前後輪11,12は広がる。
0073
次に、前後輪11,12の広がりが完了する直前の状態を説明する。
図25(a),(b)は本発明の参考例に係るスイングアームロック機構の作用を説明する作用図である。
(a)は、前後輪11,12(図22(a),(b)参照)の広がりが進行し、突出片161が矢印fのように窓158に進入して、突出片161の湾曲部161dがアームロックピン165を矢印gの向きに押し退けた状態を示す。
0074
(b)は、(a)の状態から更に突出片161が窓158内に進入し、アームロックピン165の先端が突出片161の貫通穴161aを貫通してストッパ部材161cに当たった状態、即ち、フロントスイングアーム37が下部アーム36に対してロックした状態を示す。
この状態になると、図24(b)に示したロック検知スイッチ174は、図17(b)に示したのと同様にオンになり、このオン状態に基づいて図21のST16の処理と合わせて電動モータ116(図22(b)参照)への通電を停止する。
0075
図26は本発明の参考例に係るスイングアームロック機構の別の参考例を示す断面図である。
スイングアームロック機構191は、フロントスイングアーム37に設けたピン穴192に挿入したアームロックピン193と、窓部158から挿入するとともにアームロックピン193の先端部と結合する突出片194と、アームロックピン193を先端部側に押出すスプリング167とからなる。
アームロックピン193は、端部に手動で引くための取っ手196を備える。
0076
図27は本発明に係る折り畳み二輪車両の実施の形態を説明する斜視図である。図1に示した折り畳み車両10と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
折り畳み二輪車両80(以下「二輪車両80」と記す。)は、一部を折り畳み、あるいは取外して外形寸法を小さくし、例えば四輪車両等に積載することができる折り畳み式の車両である。
0077
この二輪車両80では、前輪11及び後輪12を矢印丸数字1,2の向きにそれぞれ移動、即ち折り畳み、後部に取付けたナンバープレート14の幅B内に入るように、ハンドル331,332、バックミラー21,22をそれぞれ矢印丸数字3〜6のように車幅方向の内側へ折り畳み、ハンドルポスト333を矢印丸数字7のようにハンドル軸27から取外して車体前部に配置し、フロア状のステップ15,16(奥側のステップ16は不図示)を前述の幅B内に入るように矢印丸数字8(ステップ15)のように車幅方向の内側へ折り畳み、シート334を矢印丸数字9のように取外して車体中央部に配置することができる。
0078
図28は本発明に係る二輪車両の実施の形態の側面図であり、二輪車両80は、車体フレーム25の前端にヘッドパイプ26を取付け、このヘッドパイプ26にハンドル軸27を回転可能に取付け、このハンドル軸27の上端にハンドルポスト333を取付け、このハンドルポスト333の上部にハンドルアーム336を取付け、このハンドルアーム336に左右一対のハンドル331,332(奥側のハンドル332は不図示)を折り畳み可能に取付けるとともにハンドルアーム336にメータユニット337を取付け、ハンドル331,332の先端にそれぞれバックミラー21,22(奥側のバックミラー22は不図示)をハンドル331,332の軸を中心にして前後方向に回転可能に取付け、車体フレーム25の後部にシートポスト338を取付け、このシートポスト338の上部にシート334を固定又は水平回転可能に取付けたものである。メータユニット337については後で詳述する。なお、前輪11及び後輪12の支持構造については二輪車両10(図2参照)と同一である。
0079
ここで、341は車体フレーム25の外側に取付けたパイプフレーム、342はパイプフレーム341上に被せたボディカバー、343はナンバープレート14を取付けるためにパイプフレーム342の後部に折り畳み可能に取付けたブラケット、344はテールランプである。
0080
以上に述べた二輪車両80の折り畳みの作用を簡単に説明する。
図29は本発明に係る二輪車両の実施の形態の折り畳みを説明する作用図であり、図27に示した矢印丸数字1〜9に対応させて順に説明する。
1)まず、二輪車両10(図2参照)の場合と同様に、前後輪11,12を矢印丸数字1,2のように折り畳む。
0081
2)図27において、ハンドル331,332をそれらの軸を中心にして回転させてハンドルアーム336(図28参照)側とのロックを解除し、ハンドル331,332をハンドルアーム336側から引抜いて車幅方向の内側に折り畳む。また、バックミラー21,22をハンドル331,332の軸回りに回転させて、折り畳んだ左右のハンドル331,332の間隔とほぼ同等にする。
3)図29に戻って、ハンドルポスト333をハンドル軸27から矢印丸数字7のように取外し、図のように車体前部に設けたハンドル立て345に立てる。
0082
4)左右のステップ15,16(符号16は不図示)を矢印丸数字8(ステップ15側)のように上方へ跳ね上げて折り畳む。
5)シートポスト338からシート334を矢印丸数字9のように上方に外し、車体中央部に載せる。二輪車両80を折り畳んだ状態では、二輪車両80は、左右に偏平な略直方体形状となる。
0083
図30(a),(b)は本発明に係る二輪車両の実施の形態の積み降ろしの作用及びそのための構成を説明する作用図(前半)であり、二輪車両を降ろす場合を示す。
(a)は、ドア79内に二輪車両80を収納した状態を示す。
(b)におて、まずドア79を開け、所定角度開いた位置でドアが動かないように図示せぬドア固定機構で固定する。ドア79は、スライド装置81及び昇降装置82を備える。
0084
図31(a),(b)は本発明に係る二輪車両の実施の形態の積み降ろしの作用及びそのための構成を説明する作用図(後半)であり、二輪車両を降ろす場合を示す。
(a)において、スライド装置81のスライドロックを外し、二輪車両80をスライド板84に載せたままスライド装置81によってドア79の内側から外側へ引出す。
0085
(b)において、昇降装置82を作動させ、レール部材83を下降させることで、スライド板84に載せた二輪車両80を下降させ、スライド板84から押え部材85を取外す。そして、二輪車両80のスタンド(不図示)を上げ、二輪車両80をスライド板84から下ろす。これで、四輪車両70から二輪車両80を降ろす作業が完了する。
また、四輪車両70に二輪車両80を積むには、以上説明したのとは逆に行え
ばよい。
0086
図32は本発明に係る二輪車両の実施の形態のシート及びシートポスト上部の断面図であり、シートポスト338の上部に、シートポスト338の外径よりもわずかに小さい外径を有する円柱状のシート支持部材346を取付け、このシート支持部材346にパイプ部材347を嵌め、このパイプ部材347にプレート部材348を介してシート334を取付け、前述のパイプ部材347の下部外周にクイックリリース(quick release)機構付きのシート保持機構351を取付けたことを示す。なお、353はシートクッション、354は底板、355,355はプレート部材348にシート334を取付けるためのナットである。
0087
シート支持部材346は、下部に真直で水平に形成した水平溝346aを設け、上部に全周に亘って設けた環状溝346bを設けたものである。
356は、シートポスト338の上部に取付けた検出手段としてのシート移動検知スイッチであり、シート334側のパイプ部材347に取付けた検出手段としての検知片356aによって先端を押された状態にある。この状態からシート334を上方に移動させたときに、シート移動検知スイッチ356は、例えばオンになり、図示せぬ制御装置へ信号を発する。
0088
図33は本発明に係るシート保持機構を取付けたシート下部の側面図であり、シート保持機構351は、シートポスト338の外周面に固定したベース部材357,358と、ベース部材357の壁部357a,357bに回転可能に貫通させたピン361と、このピン361の両端に一体的に取付けたレバー362と、ピン361の中間部に一端を揺動可能に取付けるとともに他端におねじを形成した保持ボルト363と、この保持ボルト363のおねじにねじ結合させるナット364と、このナット364に被せたナットカバー366と、保持ボルト363をパイプ部材347の軸心側へ寄せておくためのねじりばね367とからなる。
0089
図34は図32の34−34線断面図であり、ベース部材358は、保持ボルト363を通す切欠き部358aを備える。
ピン361は、ベース部材357で回転可能に支持した大径部361aと、この大径部361aの軸心361bから偏心量eだけ偏心させた軸心361cを有する小径部361dとからなり、この小径部361dは、保持ボルト363を回転可能に取付けたものである。なお、358bはナット364に接するベース部材358のナット当接面である。
水平溝346aは、保持ボルト363が通る部分である。
0090
ここで、ピン361の大径部361aの軸心361bと、ベース部材358のナット当接面358bとの距離をLとすると、距離Lはレバー362の位置に関係なく常に一定であるが、レバー362を矢印の向きに倒すと、大径部361aの軸心361bに対して小径部361dの軸心361cが図の下方へ移動するため、小径部361dに連結した保持ボルト363を介してベース部材357,358間の締付けを次第に解除する。そのレバー362の位置から、今度はレバー362を矢印の向きとは反対の向きに倒せば、小径部361dの軸心361cは図の上方へ移動するため、ベース部材357,358間の締付けを次第に増していく。
0091
一般的には、ベース部材357,358間の締付けは、ナット364で行うが、時間が多く掛かり、工具が必要になる。
本発明では、ベース部材357,358間の締付解除や締付をクイックリリース機構で速やかに行うことができる。
0092
以上に述べたシート保持機構351の作用を次に説明する。
シート334を図32に示した位置から高さHだけ上方に移動させて保持する要領を説明する。
図35(a),(b)は本発明に係るシート保持構造の作用を説明する第1作用図である。
まず、図34の位置にあるレバー362を図35(a)の矢印の向きに倒すと、ピン361の小径部361dが図の下方へ移動する。この結果、ナット364とナット当接面358bとの間に隙間Cができる。
0093
(b)において、保持ボルト363をねじりばね367(図33参照)の弾性力に抗して矢印の向きに揺動させ、保持ボルト363を水平溝346aから外す。この結果、シート334(図32参照)のパイプ部材347はシート支持部材346に対して上方へ移動可能になる。
0094
図36は本発明に係るシート保持構造の作用を説明する第2作用図である。
シート334を矢印jのように引き上げた後、保持ボルト363を矢印kのように環状溝346bに嵌める。そして、図35(a)に倒した方向とは逆の方向へレバー362を倒して保持ボルト363を図の上方へ移動させ、ベース部材357,358間を締め付ける。これにより、シート支持部材346にシート334を水平回転可能に保持することができる。
0095
このとき、シート移動検知スイッチ356の先端から検知片356aが離れるため、図示せぬ制御装置は、シート移動検知スイッチ356からのオン信号に基づいて二輪車両80(図28参照)を駆動不可状態に制御する。
0096
図37は本発明に係る二輪車両の別の実施の形態のハンドルポスト取付け部の側面図であり、ハンドル軸27の上部に雄スプライン部27aを形成し、ハンドルポスト333の下端に雌スプライン部333aを形成し、雄スプライン部27aに雌スプライン部333aを嵌合させるとともに、ハンドルポスト333の下端に取付けたクイックリリース機構付きのハンドルポスト保持機構371でハンドルポスト333及びハンドル軸27を締め付けて、ハンドル軸27にハンドルポスト333を固定した状態を示す。
0097
図38は図37の38−38線断面図であり、ハンドルポスト保持機構371は、ハンドルポスト333の外周に取付けたバンド部材372と、このバンド部材の端部372a,372bのうちの一方の端部372aの側面に当てた第1受け部材373と、この第1受け部材373に隣接させた第2受け部材374と、この第2受け部材374の凹状曲面374aに凸状曲面375aを当てたレバー375と、このレバー375に結合ピン377で揺動可能に結合するとともに、端部372a,372bに開けた貫通穴372c,372dに通した保持ボルト378と、この保持ボルト378の端部にねじ込んだナット381とからなる。
0098
レバー375の凸状曲面375aは、結合ピン377の軸心382からの距離が変化する面であり、図の状態では、軸心382から凸状曲面375aまでの距離を大きくして、ハンドルポスト333及びハンドル軸27を締め付けた状態である。
ハンドルポスト333は、周方向の撓みを許容するスリット333bを形成した部材である。
0099
図39は本発明に係るハンドルの平面図であり、ハンドルアーム336側とハンドル331との結合部及びハンドルアーム336側とハンドル332との結合部にそれぞれクイックリリース機構つきハンドル保持機構385を設けたことを示す。
ハンドル331,332は、後で詳述するように、ハンドル保持機構385でそれぞれ締付を解除することで、折り畳むことが可能になる。
0100
図40は本発明に係るハンドル部分の断面図である。
(a)は、図39のa−a線断面図であり、ハンドルアーム336にパイプ部材387を取付け、このパイプ部材387内に移動可能にスライド部材388を挿入し、このスライド部材388に折り畳み軸となるボルト391介して揺動可能にバー392を取付け、このバー392にハンドル332を取付けた状態を示す。なお、394はスライド部材388側へ突出するようにパイプ部材387に取付けた突出片、395はパイプ部材387にハンドルポスト保持機構385を固定するためのボルトである。
0101
(b)は、図39のb−b線断面図であり、ハンドル保持機構385は、図38に示したハンドルポスト保持機構371と基本構造が同一である。
即ち、ハンドルポスト保持機構385は、パイプ部材387の外周に取付けたバンド部材396と、このバンド部材396の端部396a,396bの一方の端部396aの側面に当てた第1受け部材397と、この第1受け部材397に隣接させた第2受け部材398と、この第2受け部材398の凹状曲面398aに凸状曲面401aを当てたレバー401と、このレバー401に結合ピン402で揺動可能に結合するとともに、端部396a,396bに開けた貫通穴396c,396dに通した保持ボルト403と、この保持ボルト403の端部にねじ込んだナット404とからなる。
0102
レバー401の凸状曲面401aは、結合ピン402の軸心406からの距離が変化する面である。即ち、レバー401が図の位置にある場合に、凹状曲面398aに接する凸状曲面401aと軸心406との距離をD1、このレバー401を矢印の向きに倒したときに凹状曲面398aに接する凸状曲面401aと軸心406との距離をD2とすると、D1>D2である。(レバー401を矢印の方向に倒していくと、距離D1は次第に小さくなって、やがてD2になる。)
ボルト391は、2つ割りとしたバー392に薄幅としたスライド部材388を挿入した連結部を結合する部材である。
0103
図41は図40の41−41線断面図であり、スライド部材388の外周面388aに周方向に延びる周溝388bを形成し、この周溝388bに突出片394の先端を挿入したことを示す。なお、387a,387aは周方向の撓みを許容するためにパイプ部材387に形成したスリットである。
0104
図42は本発明に係るスライド部材の側面図であり、図41の42矢視図である。(但し、パイプ部材387は想像線で示した。)
スライド部材388は、前述の周溝388bに直交する縦溝388cを形成した部材である。
0105
以上に述べたハンドル331,332の折り畳みの作用を次に説明する。
図43は本発明に係るハンドルの折り畳みの作用を説明する第1作用図である。
まず、図39に示したハンドル331,332の付け根に設けたハンドル保持機構385のレバー401を図43に示す矢印の向きに倒す。この結果、図40(b)で説明したように、レバー401の凸状曲面401aが、結合ピン402の軸心406からの距離が変化する曲面であるために、レバー401を倒す前よりも倒した後の方が、凹状曲面398aに接する凸状曲面401aから軸心406までの距離が小さくなるので、図43において、レバー401を倒したときに凹状曲面398aと凸状曲面401aとの間に隙間ができる。従って、パイプ部材387の締付が解除され、スライド部材388はパイプ部材387に対して回転可能になる。
0106
図44は本発明に係るハンドルの折り畳みの作用を説明する第2作用図である。
ハンドル保持機構385,385のレバー401,401を倒した後に、ハンドル331,332をそれぞれ矢印の向き、即ちリヤブレーキレバー229及びフロントブレーキレバー228が左右のグリップ331a,332aの前方から上方へ移動するように回転させる。
0107
図45(a),(b)は本発明に係るハンドルの折り畳みの作用を説明する第3作用図であり、(a)は図41の断面と同じ位置の断面図、(b)は図40(b)の断面と同じ位置の断面図である。なお、説明はハンドル332側で行うが、ハンドル331側についても同様に作用する。
(a)において、ハンドル332(図44参照)が回転すると、パイプ部材387の内側をスライド部材388が回転する。このとき、突出片394が周溝388bの端部388dに当ることで、スライド部材388の回転が止る。この端部388dは縦溝388cの側壁でもある。
(b)において、スライド部材388とバー392との連結部が回転することで、スライド部材388の薄肉部388eはほぼ水平になる。
0108
図46(a)〜(c)は本発明に係るハンドルの折り畳みの作用を説明する第4作用図であり、スライド部材388、バー392、ボルト391等をボルト391の頭部側から見た図(図45(b)の46矢視図に相当する。)である。
図45(a)の突出片394が周溝388bの端部388dに当った状態が、この(a)の状態である。即ち、突出片394は縦溝388c内に位置する。従って、スライド部材388はパイプ部材387内を長手方向に移動可能になって、矢印のように、ハンドル332側を手で掴んでスライド部材388をパイプ部材387から引出すことができる。
0109
(b)は、スライド部材388のバー392との連結部をパイプ部材387から引出した状態を示す。突出片394が縦溝388cの端部388fに当った場合には、バー392の端部392aはパイプ部材387から完全に出ている。従って、スライド部材388に対してバー392を揺動させることができる。
(c)は、バー392及びハンドル332を矢印のように手前にほぼ直角に揺動、即ち、折り畳んだ状態を示す。
0110
図47は本発明に係るハンドルの折り畳みの作用を説明する第5作用図であり、折り畳んだハンドル331,332(奥側のハンドル332は不図示)の側面図である。
ハンドル331,332を折り畳むと、図のように、リヤブレーキレバー229及びフロントブレーキレバー228(奥側のフロントブレーキレバー228は不図示)が左右のグリップ331a,332a(奥側のグリップ332aは不図示)のほぼ上方に位置する。ハンドル331,332を折り畳んだ後は、バックミラー21,22(奥側のバックミラー22は不図示)も前述したように反射面が車体側方を向くように軸部を回転させ、また、2つのハンドル保持機構385のレバー401を後方へ倒してスライド部材388の回転及びスライドしないようにロックしておく。
0111
図48は本発明に係る車体前部の側面図であり、パイプフレーム341の前部に取付けたリング部411と、フロントスイングアーム37の上部前部に設けたハンドル受け部412とからハンドル立て345を構成したことを示す。
0112
以上に述べたハンドル立て345の作用を次に説明する。
図49は本発明に係るハンドル立ての作用を説明する作用図である。
ハンドル331,332(奥側のハンドル332は不図示)、バックミラー21,22(奥側のバックミラー22は不図示)を折り畳み、ハンドル保持機構371を解除してハンドル軸27から外したハンドル組立体414を、ハンドルポスト333の下端側からリング部411に差込み、ハンドル受け部412にハンドルポスト333下端の中空部を嵌め、ハンドルポスト保持機構371で締め付けて、ハンドル組立体414のハンドル立て345への取付けは完了する。
0113
以上の図48及び図49で説明したように、本発明は第1に、前輪11を後方に折り畳み自在に構成し、ハンドルポスト333をハンドル軸27に着脱自在に構成し、ハンドルポスト333を保持する保持部としてのハンドル立て345を車体フレーム25の前部で車体の略中心部近傍に設けたことを特徴とする。
0114
前輪11が後方へ折り畳まれるので、車体前部でハンドルポスト333を保持してもハンドルポスト333と前輪11が干渉しずらく、ハンドル331,332に設けられるケーブル類などを取外すことがなく、ハンドル331,332及びハンドルポスト333を脱着し、保持することができる。
0115
本発明は第2に、ハンドル立て345に、ハンドルポスト333が挿入されるリング部411を備えることを特徴とする。
ハンドル高さを低く折り畳める上、簡単な構造でハンドルポスト333を保存することができる。
0116
本発明は第3に、ハンドルポスト333を、ハンドル軸27からクイックリリース機構371をもって脱着可能に構成し、ハンドルポスト333脱着後は、前輪11を後方へ折り畳んだ後のフロントフォーク部材としての下部アーム36に設けた突部としてのハンドル受け部412にクイックリリース機構371を用いて固定することを特徴とする。
ハンドルポスト333を簡単に脱着できる上、脱着後の固定もクイックリリース機構371を用いて簡単に行える。専用の固定部材が不要で且つコンパクトで良好である。
0117
図50は本発明の参考例に係る二輪車両の別の実施の形態のメータユニットを説明するハンドル周りの側面図であり、メータユニット337は、アッパケース431、ミドルケース432及びロアケース433からなる。
アッパケース431は、上面に後述するスピードメータを備える。
ミドルケース432は、アッパケース431とで小物置きとすることができる部材である。
ロアケース433は、上記したアッパケース431及びミドルケース432を支持するとともにハンドルアーム336を覆う部材である。
0118
図51は本発明の参考例に係るメータユニットの斜視図であり、メータユニット337のアッパケース431の上面431a前部にスピードメータ436を設け、アッパケース431の後部に清涼飲料缶や紙コップ、ペットボトル等を入れて保持する貫通穴437を開けたことを示す。なお、441はアッパケース431を開けるためにミドルケース432の後部に設けた第1ロック解除ノブ、442はミドルケース432を開けるためにロアケース433の後部に設けた第2ロック解除ノブである。
0119
図52は本発明の参考例に係るメータケースを説明する側面図であり、第1ロック解除ノブ441を操作してアッパケース431を開け、アッパケース431の底面431bとミドルケース432の上面432aとをほぼ水平面としたことを示す。なお、445はアッパケース431とロアケース432のそれぞれの前部に取付けたヒンジである。メータユニット337は、このヒンジ445と同様なヒンジ(不図示)をミドルケース432とロアケース433とのそれぞれの前部にも備える。
0120
図53は本発明の参考例に係るメータケースを説明する第1斜視図であり、図52に示したメータユニット337と同じ状態の斜視図である。
メータユニット337は、アッパケース431の底面431b及びミドルケース432の上面432aをそれぞれ平面とし、これらの底面431bと上面432aとで小物を置くためのスペースを作る小物置きを形成するとともに、この小物置きの前部に、アッパケース431を開いても利用することができる貫通穴437、いわゆるドリンクホルダを形成する組立体である。
0121
例えば、食事時に、二輪車両80を止め、シートに座った状態で、ドリンクホルダにコーヒー缶、小物置きにちょっとしたファーストフードを置いて手軽に食事をとることができる。
0122
ここで、446,447はアッパケース431とミドルケース432とを閉じた状態でロックする第1ロック機構448を構成する本体部と突出片である。(詳細は後述する。)
0123
図54は本発明の参考例に係るメータケースを説明する平面図であり、図52及び図53に示したメータユニット337と同じ状態を示す。
アッパケース431の底面431bとミドルケース432の上面432aとで形成する小物置きは、前後方向に長い平面であり、車幅方向に長くするよりも左右のハンドル331,332の邪魔にならず、しかも比較的大きな面積とすることができる。
0124
図55は本発明の参考例に係るメータユニットを説明する第2斜視図であり、ミドルケース432を、アッパケース431と一体的に開けた状態を示す。
ミドルケース432を開けると、ハンドル331とハンドル332の間に設けたハンドル保持機構385,385が現れ、これらのハンドル保持機構385,385を操作すれば、ハンドル331,332を折り畳むことができる。なお、451,452はミドルケース432とロアケース433とを閉じた状態でロックする第2ロック機構453を構成する本体部と突出片、454はミドルケース432とロアケース433との間に設けたヒンジである。
0125
図56(a)〜(c)は本発明の参考例に係るメータユニットのヒンジの説明図であり、ヒンジ445について説明する。なお、ヒンジ454はヒンジ445と同一の構造である。
(a)はヒンジ445が閉じた状態を示す。ヒンジ445は、アッパケース431(図53参照)及びミドルケース432(図53参照)にそれぞれ取付ける2つの取付け板457,458と、これらの取付け板457,458を揺動可能に連結する連結ブロック461,461とからなる。なお、462,462は揺動軸、463…は取付けのためのボルト挿入穴である。
0126
2つの取付け板457,458は密着させることができるため、アッパケース431とミドルケース432との連結部分にヒンジ445が占める占有スペースを小さくすることができ、メータユニット337(図53参照)をコンパクトに構成することができる。
0127
(b)はヒンジ445が半開きの状態を示す。(c)はヒンジ445が全開した状態を示す。
以上の(a)〜(c)において、このヒンジ445では、閉じたときには密着させて上記したようにコンパクトにすることができ、全開したときには平板状にして突出物のない小物置きを形成するのに寄与することができる。
0128
図57(a),(b)は本発明の参考例に係るメータケースのロック機構を説明する説明図であり、第1ロック機構448について説明する。なお、第2ロック機構453は第1ロック機構448と同一の構造を有する。
(a)において、第1ロック機構448は、アッパケース431を開ける場合には、第1ロック解除ノブ441を操作して本体部446と突出片447との結合を解き、アッパケース431を閉めてロックする場合には、アッパケース431を矢印のようにミドルケース432側に押し付ければ、本体部446と突出片447とが結合する。
0129
(b)は本体部446と突出片447との結合時の断面図であり、本体部446は、ケース466と、このケース466内に移動可能に収納したロック片467と、このロック片467を外部に押圧するスプリング468と、ロック片467の側面に設けた第1ロック解除ノブ441とからなる。
ロック片467は、突出片447と結合しやすくするための傾斜部471を先端に形成した部材である。結合しやすくなるのは、突出片447を上方から傾斜部471に押し付けたときに、傾斜部471によって、ロック片467には、スプリング468の弾性力に抗してロック片467を内部に押し入れる分力が発生するからである。
突出片447は、本体部446のロック片467に結合させるためのロック穴472を備える。
0130
図58(a),(b)は本発明の参考例に係るメータユニットの別のの参考例を説明する説明図である。
(a)において、メータユニット475は、アッパケース476及びミドルケース477が一体になった上部ケース478と、この上部ケース478を結合させた下部ケース481とからなる。
0131
アッパケース476とミドルケース478とは、メータユニット337(図50参照)と同様にそれぞれの前部をヒンジで結合したものである。
ミドルケース477は、底部に結合爪484,485を設けたものである。
下部ケース481は、ミドルケース477の結合爪484,485が結合する被結合部487,488を設けたものである。
0132
(b)において、下部ケース481に上部ケース478を取付けるには、まず、下部ケース481の被結合部487に上部ケース478の結合爪484を掛け、この状態で上部ケース478の後部を押し下げ、矢印のように被結合部488に結合爪485を掛ける。これで、下部ケース481への上部ケース478の取付けは完了する。
0133
このように、上部ケース478は下部ケース481に着脱可能に取付けたものであるため、例えば、上部ケース478を下部ケース481から外して、二輪車両80(図28参照)を離れた場所で上部ケース478のアッパケース476を開いて小物置きを使用することができる。
0134
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1の車両のハンドル保持構造は、前輪を後方に折り畳み自在に構成し、ハンドルポストをハンドル軸に着脱自在に構成し、ハンドルポストを保持する保持部車体フレームの前部で車体の略中心部近傍に設けるとともに、ハンドルポストが挿入される開口部を備え、前輪を支持するフロントフォークの上部前部にハンドルポストを受ける突部を備え、突部は、前輪が後方に折り畳まれることにより前方に突出するようにし、保持部と突部でハンドル立てを構成したので、前輪が後方へ折り畳まれるために、車体前部でハンドルポストを保持してもハンドルポストと前輪が干渉しずらく、ハンドルに設けられるケーブル類などを取外すことがなく、ハンドルを脱着し、保持することができる。
また、保持部にハンドルポストが挿入される開口を備えるので、ハンドル高さを低く折り畳める上、保持部と突部でハンドル立てを構成したので、簡単な構造でハンドルポストを保存することができる。
【0135】
請求項2の車両のハンドル保持構造は、ハンドルポストは、ハンドル軸からクイックリリース機構をもって脱着可能に構成され、ハンドルポスト脱着後は、前記突部にクイックリリース機構を用いて固定されるので、ハンドルポストを簡単に脱着できる上、脱着後の固定もクイックリリース機構を用いて簡単に行える。専用の固定部材が不要で且つコンパクトで良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例に係る折り畳み二輪車両の斜視図
【図2】 本発明の参考例に係る二輪車両の側面図
【図3】 本発明の参考例に係る二輪車両の折り畳みを説明する作用図(前半)
【図4】 本発明の参考例に係る二輪車両の折り畳みを説明する作用図(後半)
【図5】 本発明の参考例に係る二輪車両を四輪車両に搭載した状態を示す斜視図
【図6】 本発明の参考例に係る四輪車両に搭載した2種の二輪車両を示す斜視図
【図7】 本発明の参考例に係る二輪車両の積み降ろしの作用及びそのための構成を説明する作用図(前半)
【図8】 本発明の参考例に係る二輪車両の積み降ろしの作用及びそのための構成を説明する作用図(後半)
【図9】 本発明の参考例に係る四輪車両のドアに設けた昇降装置を示す斜視図
【図10】 本発明の参考例に係る二輪車両の積み降ろしの別の作用及びそのための構成を説明する作用図(前半)
【図11】 本発明の参考例に係る二輪車両の積み降ろしの別の作用及びそのための構成を説明する作用図(後半)
【図12】 本発明の参考例に係る二輪車両のホイール構造を示す分解斜視図
【図13】 本発明の参考例に係る二輪車両のホイール構造を示す断面図(分解図)
【図14】 本発明の参考例に係る二輪車両のホイール構造を示す断面図
【図15】 本発明の参考例に係る二輪車両の前輪側の要部斜視図
【図16】 本発明の参考例に係る二輪車両のフロントスイングアームを説明する斜視図
【図17】 本発明の参考例に係るフロントスイングアームのスイングアームロック機構を説明する断面図
【図18】 本発明の参考例に係る二輪車両の前部を示す要部側面図
【図19】 本発明の参考例に係る二輪車両の後部を示す要部側面図
【図20】 本発明の参考例に係る二輪車両の前後輪の折り畳み要領を説明するフロー図
【図21】 本発明の参考例に係るスイングアームロック解除機構の作用を説明する作用図
【図22】 本発明の参考例に係る前後輪の折り畳みの作用を説明する作用図
【図23】 本発明の参考例に係る二輪車両の前後輪を広げる要領を説明するフロー図
【図24】 本発明の参考例に係るロック検知スイッチの状態を説明する作用図
【図25】 本発明の参考例に係るスイングアームロック機構の作用を説明する作用図
【図26】 本発明の参考例に係るスイングアームロック機構の別の参考例を示す断面図
【図27】 本発明の実施例に係る折り畳み二輪車両のを説明する斜視図
【図28】 本発明の実施例に係る二輪車両のの側面図
【図29】 本発明の実施例に係る二輪車両の折り畳みを説明する作用図
【図30】 本発明に係る二輪車両の実施例の積み降ろしの作用及びそのための構成を説明する作用図(前半)
【図31】 本発明に係る二輪車両の実施例の積み降ろしの作用及びそのための構成を説明する作用図(後半)
【図32】 本発明に係る二輪車両の実施例のシート及びシートポスト上部の断面図
【図33】 本発明に係るシート保持機構を取付けたシート下部の側面図
【図34】 図32の34−34線断面図
【図35】 本発明に係るシート保持構造の作用を説明する第1作用図
【図36】 本発明に係るシート保持構造の作用を説明する第2作用図
【図37】 本発明に係る二輪車両の実施例のハンドルポスト取付け部の側面図
【図38】 図37の38−38線断面図
【図39】 本発明に係るハンドルの平面図
【図40】 本発明に係るハンドル部分の断面図
【図41】 図40の41−41線断面図
【図42】 本発明に係るスライド部材の側面図
【図43】 本発明に係るハンドルの折り畳みの作用を説明する第1作用図
【図44】 本発明に係るハンドルの折り畳みの作用を説明する第2作用図
【図45】 本発明に係るハンドルの折り畳みの作用を説明する第3作用図
【図46】 本発明に係るハンドルの折り畳みの作用を説明する第4作用図
【図47】 本発明に係るハンドルの折り畳みの作用を説明する第5作用図
【図48】 本発明に係る車体前部の側面図
【図49】 本発明に係るハンドル立ての作用を説明する作用図
【図50】 本発明の参考例に係る二輪車両のメータユニットを説明するハンドル周りの側面図
【図51】 本発明の参考例に係るメータユニットの斜視図
【図52】 本発明の参考例に係るメータケースを説明する側面図
【図53】 本発明の参考例に係るメータケースを説明する第1斜視図
【図54】 本発明の参考例に係るメータケースを説明する平面図
【図55】 本発明の参考例に係るメータユニットを説明する第2斜視図
【図56】 本発明の参考例に係るメータユニットのヒンジの説明図
【図57】 本発明の参考例に係るメータケースのロック機構を説明する説明図
【図58】 本発明の参考例に係るメータユニットの別の実施の形態を説明する説明図
【符号の説明】
11…前輪、25…車体フレーム、27…ハンドル軸、333…ハンドルポスト、345…保持部(ハンドル立て)、371…クイックリリース機構、411…開口部(リング部)、412…突部

Claims (2)

  1. 前輪(11)を後方に折り畳み自在に構成し、ハンドルポスト(333)をハンドル軸(27)に着脱自在に構成し、
    前記ハンドルポスト(333)を保持する保持部(345)は車体フレーム(25)の前部で車体の略中心部近傍に設けるとともに、前記ハンドルポスト(333)が挿入される開口部(411)を備え、
    前記前輪(11)を支持するフロントフォーク(36)の上部前部に前記ハンドルポスト(333)を受ける突部(412)を備え、
    前記突部(412)は、前記前輪(11)が後方に折り畳まれることによりを前方に突出させ、
    前記保持部(345)と前記突部(412)によりハンドル立て(345)を構成した、
    ことを特徴とする車両のハンドル保持構造。
  2. 前記ハンドルポスト(333)は、前記ハンドル軸(27)からクイックリリース機構(371)をもって脱着可能に構成され、ハンドルポスト(333)脱着後は、前記突部(412)前記クイックリリース機構(371)を用いて固定されることを特徴とする請求項1記載の車両のハンドル保持構造。
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