JP3000699B2 - 電動三輪車 - Google Patents

電動三輪車

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、利用者がどこででも使
用できるように運搬または収容し易いように分割構造と
した電動三輪車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電動三輪車は車体フレーム上に
バッテリを搭載しモータ駆動によって走行するもので、
搭乗者はハンドル操作によって発進・停止、進行方向を
任意に行うことができる。また、かなり離れた目的地に
対しては乗用車等で途中まで運搬するようにされ、この
場合、乗用車等に積載し易いように分解・組立のできる
電動三輪車が利用されている。
【0003】例えば、図16に示す車体フレーム1は前・
後フレーム1a,1b に2分割される。前フレーム1aは先部
にフロアカバー2を被覆し後部両側にメインフレームパ
イプ3を配設したもので、メインフレームパイプ3の後
端には嵌合部4が設けられており連接部外周にストッパ
5が形成されている。また、フロアカバー2には前輪6
の舵取りを行うためのステアリングシャフト7が設けら
れ、両側のメインフレームパイプ3にはシートホルダパ
イプ8を立設したクロスメンバ9が設けられている。後
フレーム1bのリヤフレームパイプ10には嵌合部4に挿通
するホルダーパイプ11が取付けられている。リヤフレー
ムパイプ10は後輪12に回転力を伝達するギヤケース13を
支持しておりこの部分はリヤカバー14で覆われている。
また、嵌合部4とホルダーパイプ11とには接合したとき
にピン15を貫通させる孔16が開けられている。車体フレ
ーム1の一体化作業は図17に示すように、後フレーム1b
後部に設けたバンパー兼倒立台フレーム17を、後フレー
ム1bを垂直に立てたときに支持させ、ホルダーパイプ11
を上向きにする。次に、嵌合部4を下向きにした状態で
前フレーム1aを上方から降ろし嵌合部4にホルダーパイ
プ11を挿入させてピン15を差し込む。このように、車体
フレーム1を2分割することは特開平2-195957号公報に
も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図17に
示すように、後フレーム1bを固定し前フレーム1aを移動
させて組立てる場合、後フレーム1bを倒立台フレーム17
で支持するとホルダーパイプ11が上向きになるため、前
フレーム1aを後フレーム1bより高く持ち上げなければな
らないが、前フレーム1aの重量はかなり重く20kgに達
するものもあり、労力を必要とする。また、嵌合部4と
ホルダーパイプ11との整合性の精度が出ていないと、組
み立て作業が困難になり、分解作業のときにも円滑に抜
けにくくなる。さらに、前・後フレーム1a,1b を垂直に
立てたり水平に戻したりする作業が煩わしいという問題
がある。この場合、40kg程度のものを動かす力を要す
る。ピン15の抜き差しにおいてもスプリングピンを使用
していれば強固に固定するためばねを強くしているので
抜き差しに力を要する。
【0005】また、整合性の精度が出ていないと、ピン
15と孔16とのがた、および嵌合部4とホルダーパイプ11
とのがたが生じ、走行時にがたによる振動がでて乗り心
地を悪くさせるという問題があり、精度を高くすると生
産コストが高くなるという問題を生じる。
【0006】本発明は、利用者が簡易な作業で車体の分
解、組立を可能とした自動車等に積載可能な分割型
電動三輪車を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、車体両側位置に配する側縁フレームと、こ
の側縁フレーム後部間を連結するクロスメンバとからな
るフロントフレーム部と、該フロントフレーム部に支持
されたフロアカバーと、該フロアカバーの前部に設けた
前輪と、該前輪に連結する操舵部と、前記クロスメンバ
の略中央位置に立設した運転者シート取付用シートポス
トとを備えた前部車体部材と、 車体両側位置に配したサ
イドフレームと、該サイドフレーム間に連結するメンバ
フレームとからなるリヤフレーム部と、該リヤフレーム
部の両側に支持された後輪と、該後輪の駆動部とを備え
た後部車体部材とに分割された電動三輪車であって、
部車体部材の前記側縁フレームの各後端にそれぞれ係止
片を突設すると共に、前記クロスメンバに立設したシー
トポストの後上部に、取っ手を有するロック機構を
け、 後部車体部材の前記サイドフレームの各前端に前記
係止片と係合する上方を開口したフック部をそれぞれ
設けると共に、前記メンバフレームの略中央部に前記ロ
ック機構と前方回動することにより係合するロック受部
を設けることによっ て、後部車体部材と前部車体部材と
を、係止片とフック部とを備えた車体両側の2箇所と、
ロック機構とロック受部を備えた車体中央1箇所の計3
箇所で連結分離可能に設けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明は上記の構成とすることによって、電動
三輪車を組み立てる時、まず、前部車体部材と後部車体
部材とを互いに対向した位置に配する。そして、前部車
体部材に設けた取っ手を把持して前部車体部材の後部側
を吊上げ、後部車体部材の車体両側2箇所のフック部に
係止片を整合させて前部車体部材を降ろすと、フック部
に係止片が係合され、互いの自重により後部車体部材の
車体中央1箇所のロック受部が後輪の地面との接点を軸
にして回動し前部車体部材のロック機構に連結される。
前部車体部材と後部車体部材とが連結したときに、シー
トをシートポストに装着することでロックが外れなくな
る。 電動三輪車を分解する時は、まず、シートをシート
ポストから外す。そして、シートポスト上部の取っ手を
把持して前部車体部材を吊上げる。これにより、後部車
体部材のロック受部が後方に回動しながら外れ、さらに
フック部が解放され前部車体部材と後部車体部材とが分
離する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図12、図13に示すように、電動三輪車18は後
述のフロントフレーム部28a とリヤフレーム部28b とで
構成され、フロントフレーム部28a にはフロアカバー19
が被覆されステアリングシャフト20が立設されている。
前輪21はフロントフォーク(図示略)を介してステアリ
ングシャフト20と連結されている。ステアリングシャフ
ト20上部にはコントロールボックス22を設けたハンドル
バー(ハンドル)23が連設されている。また、フロアカ
バー19の後部にはバッテリ24が積載されこの上方にシー
ト25が着脱可能に設けられている。一方、後輪26はリヤ
フレーム部28b の車体両側に配設され、リヤカバー27内
に収容されたモータ(図示略)で駆動される。乗員の運
転姿勢はフロアカバー19に足を乗せてシート25に座った
とき、ハンドルバー23へ手が届くようにされている。そ
して、コントロールボックス22に設けられている種々の
スイッチレバー類を操作し、ハンドルバー23を動かすこ
とによって運転することができる。
【0010】次に、電動三輪車18の分割構造について説
明する。図14、図15に示すように、本実施例ではシート
25、バッテリ24が車体から分離され、車体フレーム28は
フロントフレーム部(フロア部)28a とリヤフレーム部
(駆動部)28b とに分解される。このように4分割する
ことで1個あたりの大きさ、重量を扱い易くしている
(バッテリが2個積載されていても1分割とする。)。
なお、前部車体部材と後部車体部材とに分けたときの構
成は後述する。リヤフレーム部28b の後部に取付けた転
倒防止棒29は、フロントフレーム部28a の後部を上方に
持ち上げて(a矢印方向)リヤフレーム部28b との係合
を外したときにリヤフレーム部28b がある程度の角度を
もって静止するようにされている。また、ステアリング
シャフト20は基部に設けた角度変更機構30によってフロ
ントフレーム部28a 上に折り畳むことができる。
【0011】次に、フロントフレーム部28a とリヤフレ
ーム部28b とについて説明する。図1に示すように、
ロントフレーム部28a はその両側にフレームパイプ(側
縁フレーム)31が配設されており、後部にクロスメンバ
32が直交して設けられその中央上部にはシートフレーム
パイプ33(図2参照)を嵌合するホルダパイプ(シート
ポスト)34が固定されている。そして、ホルダパイプ34
上部には後ろ向きにロック機構35が設けられ、また、
体両側のフレームパイプ31の後方側部には溝36a を有す
る連結バー(係止片)36が外向きに固定されている。一
方、リヤフレーム部28b は図1、図2および図7に示す
ように、車体両側にサイドフレーム37が設けられ、これ
らと連結するメンバパイプ(メンバフレーム)38が中間
部に貫通して溶接固定されており、リヤカバー27はサイ
ドフレーム37に設けられた台座39に固定されている。ま
た、後輪26と連結したアクスルシャフト40を回転させる
ギヤケース41は、これに連接したスイングアーム42によ
ってサ4イドフレーム37の下部に形成した孔37a に回動
可能に取付けられ、両サイドフレーム37の上部に形成し
た孔37b にギヤケース41に回動可能に下端を取付けたリ
ヤクッションユニット43の上端が回動可能に取付けられ
てギヤケース41を支持している。そして、メンバパイプ
38の中央前方向にロック受部44が設けられ、サイドフレ
ーム37の下端には、フロントフレーム部28a の溝36a に
係合する連結バー36の上向きに開口した切り欠き部(フ
ック部)45a を形成したホルダブラケット45が固着され
ている。なお、前部車体部材は概略、フロントフレーム
部28a とフロアカバー19と前輪21と、前輪21に連結する
操舵部(ステアリングシャフト20及びハンドルバー23
等)とホルダパイプ(クロスメンバ32の略中央位置に立
設した運転者シート取付用シートポスト)34を備え、後
部車体部材は概略、リヤフレーム部28b と、リヤフレー
ム部28b に設けた後輪26、及びその駆動部とを備えてい
る。
【0012】次に、本発明の連結機構の要部である車体
中央1箇所に設けたロック機構35およびロック受部44を
説明する。なお、連結バー36とホルダブラケット45とは
上述してあるので説明を略す。
【0013】ロック機構35は図3ないし図6に示すよう
に、ホルダパイプ34の軸を挟むように隙間を開けて固着
されたコ字形状のベースブラケット46と、ベースブラケ
ット46に上下動および回動自在に取付けられるロックブ
ラケット47と、ロックブラケット47上部に取付けた取っ
手48とからなっている。ベースブラケット46の中央後方
端にはリヤフレーム部28b 側のロック受部44の丸棒(ロ
ックバー49)と整合する形状に曲げられたブラケット50
が固着されており、ホルダパイプ34とベースブラケット
46との隙間には上部を突出したロック抜け防止の突起部
51が固着されている。また、ベースブラケット46の両側
に開けた孔46a に軸棒52を貫通させ溝52a にEリング53
を嵌入させることで抜け防止が成されている。ロックブ
ラケット47は上部を開口し後部を下側に略円弧状に曲げ
たコ字状の爪状フレーム54に、上下方向に長孔55a を有
するコ字状のフレーム55をその前部で溶着させたもので
あり、ロックブラケット47のフレーム55をベースブラケ
ット46の外側に配置して軸棒52を貫通させることでロッ
クブラケット47は上下動することができる。また、ロッ
クブラケット47の上部前端は凹部47a が形成され突起部
51と当接されるようになっている(図6参照)。したが
って、ロックブラケット47を上方に引上げた位置では突
起部51の前後方向の厚さの分だけロックブラケット47は
前後方向に回動する。また、爪状フレーム54の前部側面
には孔54a が形成され取っ手48の軸56が挿通される。コ
ッタピン57を軸孔56a に差し込み抜け防止にする。
【0014】ロック受部44は図7、図8に示すように、
メンバパイプ38の中央部に位置されており、丸棒状のロ
ックバー49を介装したコ字状ブラケット58が台座59を介
して固定されている。ロックバー49は樹脂カラー60で被
覆され、ロックバー49の表面に開けた孔49a と樹脂カラ
ー60内部の内側爪60a とで係合してずれを防いでいる。
ロックバー49は、コ字状ブラケット58の両側立ち上がり
部に形成された長孔58a から、ロックバー49の左右端に
有するねじ孔49b にボルト61を締付けて固定するが、ロ
ック機構35のブラケット50のカーブ面へ整合するように
長孔58a で位置調整される。
【0015】次に、ステアリングシャフト20の角度変更
機構30について説明する。実施例では歯車のかみ合い等
による有段式のものを使用しており、図9に示すよう
に、ステアリングシャフト20の下端とステアリングヘッ
ドシャフト62の上端の接合部に半径方向を軸心として歯
車形状の噛合部63を形成させ、ステアリングシャフト20
の設定角度に合わせて歯車を噛合させ調整クランプ64で
締付け固定するようにされている。なお、他の機構を利
用しても良く、図10に示すものは、クランプボルト貫通
型の有段式のものであり、ステアリングシャフト20の下
端部をコ字形状にしてステアリングヘッドシャフト62を
連結シャフト65および調整クランプ64で固定したもので
ある。また、図11に示すものは、クランプ型無段式のも
のであり、ステアリングシャフト20の下端部に円筒状の
ローレット部66を設け、ローレット部66を受けるステア
リングヘッドシャフト62のクランプ受67とローレット部
66を被覆するクランプ蓋68とで任意の角度で押さえ調整
クランプ64で締付けるものである。
【0016】次に、本発明の連結機構の作用を説明す
る。連結状態のとき、ロックブラケット47は自重で長孔
55a に沿って下方に落ち突起部51と凹部47a とが当接し
て固定されている。連結バー36の溝36a にはホルダブラ
ケット45の切り欠き部45a が係合し、ロックバー49が連
結バー36を中心に回転しようとする力でブラケット50に
圧接されている。この状態でロックバー49が右方向(外
れる方向)に回動しようとする力が働いても、ロックブ
ラケット47は突起部51により回動方向に遊びをなくして
いるので、ロックバー49がカーブ面を押しても不動であ
る。さらに、リヤフレーム部28b が連結バー36を中心に
回転する軌跡と、ロックブラケット47が軸棒52を中心に
回転しようとする軌跡の交わる角度が鋭角を成し、ロッ
クバー49が爪状フレーム54のカーブ面を押しても上へ上
がる(外れる)方向ではなく引き込まれる方向へ力が加
わるようにカーブ面の角度を設定してある。従って、取
っ手48を持ち上げない以上、フロントフレーム部28a
リヤフレーム部28b とは分解することはない。
【0017】車体フレーム28を分解する場合、先ず、シ
ート25およびバッテリ24を取り外す。次に、取っ手48を
持ち上げる。このとき、ロックブラケット47は長孔55a
の分だけ上方に持ち上がり突起部51から開放され回動自
在となる。そして、図4に示すように、ロックブラケッ
ト47は各連結部の位置関係上ロックバー49が外れ易いよ
うに傾き間口を大きく開ける状態になる。さらに、取っ
手48を持ち上げれば図2、図15に示すように、フロント
フレーム部28a の連結バー36が切り欠き部45aから外れ
てリヤフレーム部28b と完全に分離される。一方、リヤ
フレーム部28bは後輪26の軸心に対し前方よりも後方が
重い配置にされており、連結バー36の規制が解けるまで
自身の重心バランスにより後方に倒れようとする力が働
き、フロントフレーム部28a と共に上方(外れる方向)
に回動する。連結バー36が切り欠き部45a から外れる
と、リヤフレーム部28b は後方に転倒されるが転倒防止
棒29に当たって前面をやや上方に傾けた状態で止まる。
この状態でリヤフレーム部28b の切り欠き部45a は上方
に開口される。なお、リヤフレーム部28b が後方に傾倒
するときフロントフレーム部28a を持ち上げる補助を行
い、少ない力で分解が可能となる。また、連結構造その
ものがスペースを取らず重量的にも特別に影響を与えな
いので、その後、これら分割したものを乗用車等に積載
して運搬することができる。
【0018】次に、車体フレーム28を組み付ける場合を
説明する。手順は分解する場合の逆であるので要点を述
べる。フロントフレーム部28a とリヤフレーム部28b と
を対向させて並べ、フロントフレーム部28a の取っ手48
を把持して後部を吊り上げ、連結バー36をホルダブラケ
ット45の切り欠き部45a に嵌合させる。そして、車体後
部を降ろしていくと位置決めが成され、フロントフレー
ム部28a の重量でリヤフレーム部28b が回転し、ロック
バー49がブラケット50に当接する。この時点で取っ手48
を放すと、ロックブラケット47が長孔55a に沿って落ち
て行き爪状フレーム54のカーブ面がロックバー49に当接
して停止する。その後、バッテリ24、シート25を装着す
れば組み立ては完了する。なお、シート25が取っ手48の
真上に位置するのでシート25を外さないと取っ手48を動
かすことができず、走行中、乗車中ではロック解除が出
来ないようにされている。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したもので
あるから、電動三輪車の組立時には、前部車体部材の取
っ手を持ち上げるだけで前部車体部材の後部側が吊り上
げられ、前部車体部材と後部車体部材の車体両側2箇所
の係合箇所を整合させて、降ろすことにより、車体中央
1箇所のロック機構が連結して組み付けを完了すること
ができる。また、分解する時はこの逆の手順を行う。こ
のように、前部車体部材の後部側を持ち上げるだけで、
組み立てまたが分解作業が簡単に行え、作業に大きな力
を必要としないですむ。また、組み立て時には前部車体
部材を降ろすだけで、位置決めロックができ、分解時に
はそのままロック解除、フレーム分離が順に行えるので
整合性の精密さは高くしなくても十分であり、三点で支
持しているので走行中等のガタがでにくい。また、車体
フレームが分離できるので車等への積載が可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例の電動三輪車の車体フレー
ムの分解斜視図である。
【図2】図1に示す車体フレームの一体化構造を示す側
面図である。
【図3】図2に示す車体フレームの一体化構造の要部で
ある連結部の側面図である。
【図4】図3に示す連結部の分離状態を示す側面図であ
る。
【図5】図1に示す前部車体部材のロック機構の展開図
である。
【図6】図1に示す前部車体部材のロック機構の要部斜
視図である。
【図7】図1に示す後部車体部材のリヤフレーム部の斜
視図である。
【図8】図に示すリヤフレーム部に設けたロック受部
の要部展開図である。
【図9】実施例の図12に示すハンドル部の角度調整機
の斜視図である。
【図10】実施例の図12に示すハンドル部の角度調整
機の斜視図である。
【図11】実施例の図12に示すハンドル部の角度調整
機の斜視図である。
【図12】実施例の電動三輪車の斜視図である。
【図13】図12に示す電動三輪車の側面図である。
【図14】図12に示す電動三輪車の分割部分の説明図
である。
【図15】図12に示す電動三輪車の車体フレームの連
結部の分離状態を示す側面図である。
【図16】従来の電動三輪車の車体フレームの斜視図で
ある。
【図17】図16に示す車体フレームの連結部の結合行
程の説明図である。
【符号の説明】
28 車体フレーム 28a フロントフレーム部 28b リヤフレーム部 31 側縁フレーム 32 クロスメンバ 34 シートポスト 35 ロック機構 36 係止片 37 サイドフレーム 38 メンバフレーム 44 ロック受部 45 ホルダブラケット 45a フック部 48 取っ手

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体両側位置に配する側縁フレームと、
    この側縁フレーム後部間を連結するクロスメンバとから
    なるフロントフレーム部と、該フロントフレーム部に支
    持されたフロアカバーと、該フロアカバーの前部に設け
    た前輪と、該前輪に連結する操舵部と、前記クロスメン
    バの略中央位置に立設した運転者シート取付用シートポ
    ストとを備えた前部車体部材と、 車体両側位置 に配したサイドフレームと、該サイドフレ
    ーム間に連結するメンバフレームとからなるリヤフレー
    ム部と、該リヤフレーム部の両側に支持された後輪と、
    該後輪の駆動部とを備えた後部車体部材とに分割された
    電動三輪車であって、 前部車体部材の前記側縁フレームの各 後端にそれぞれ係
    止片を突設すると共に、前記クロスメンバに立設したシ
    ートポストの後上部に、取っ手を有するロック機構を
    け、 後部車体部材の 前記サイドフレームの各前端に前記係止
    と係合する上方を開口したフック部をそれぞれ設け
    ると共に、前記メンバフレームの略中央部に前記ロック
    機構と前方回動することにより係合するロック受部を設
    ることによって、後部車体部材と前部車体部材とを、
    係止片とフック部とを備えた車体両側の2箇所と、ロッ
    ク機構とロック受部を備えた車体中央1箇所の計3箇所
    で連結分離可能に設けたことを特徴とする電動三輪車。
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