JP2000079893A - 自転車のハンドル構造 - Google Patents

自転車のハンドル構造

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JP2000079893A
JP2000079893A JP10332580A JP33258098A JP2000079893A JP 2000079893 A JP2000079893 A JP 2000079893A JP 10332580 A JP10332580 A JP 10332580A JP 33258098 A JP33258098 A JP 33258098A JP 2000079893 A JP2000079893 A JP 2000079893A
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bicycle
pipe
horizontal portion
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JP10332580A
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Kiyoshi Hashimoto
清 橋本
Nozomi Takada
望 高田
Toyoyuki Yamamoto
豊之 山本
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J7/00Luggage carriers
    • B62J7/02Luggage carriers characterised by the arrangement thereof on cycles
    • B62J7/06Luggage carriers characterised by the arrangement thereof on cycles arranged above the front wheel, e.g. on the handlebars
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K21/00Steering devices
    • B62K21/12Handlebars; Handlebar stems

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Devices For Bicycles And Motorcycles (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量の大きなものを載せてもハンドルを取ら
れることなく安定したハンドル操作ができ、かつ幅の大
きなものでもハンドルパイプ間の幅に制約されることな
く荷物等を積載可能な自転車のハンドル構造を提供す
る。 【解決手段】 前輪6上部のフレームを構成するハンド
ルポスト2にハンドルパイプ3を回転自在に装着した自
転車のハンドル構造において、前記ハンドルパイプ3
は、前記ハンドルポスト2の上端部から後方に向けてほ
ぼ水平に延びる水平部3aと、この水平部3aの後端部
から上方に延びる上方延伸部3bとからなり、前記水平
部3aの上に積載スペースを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車のハンドル
構造に関し、特に荷物の積載部を備えたハンドル構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】自転車のハンドルは、その回転中心軸と
なるステアリング軸を備えたハンドルパイプからなり、
このステアリング軸が前輪上部の車体フレームを構成す
るハンドルポストに回転自在に装着される。
【0003】自転車に荷物や子供を載せる場合、後輪上
のリヤキャリアか又は前輪上のハンドル前部に設けた籠
またはチャイルドシートに載せられる。この場合、後輪
のリヤキャリアでは荷物や子供の状態を見ながら走るこ
とができないので、前輪のハンドル部分に荷物や子供を
載せることが利用者に好まれている。
【0004】従来の荷物等の積載部を備えたハンドル部
分の構造は、ハンドルポストの前部あるいはハンドル中
心のステアリング軸上の左右ハンドルパイプ間に荷物収
納用の籠や子供を載せるチャイルドシートを備えた構造
であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ハンド
ルポストの前部に荷物等の積載部を設けた場合には、重
量の大きなものを積載するとハンドルが取られて運転が
しにくくなる。
【0006】また、ステアリング軸上に積載部を設けた
場合には、左右のハンドルパイプ間に積載スペースが形
成されるため、スペース的な制約を受け積載物の幅が制
限される。
【0007】本発明は上記の点を考慮したものであっ
て、重量の大きなものを載せてもハンドルを取られるこ
となく安定したハンドル操作ができ、かつ幅の大きなも
のでもハンドルパイプ間の幅に制約されることなく荷物
等を積載可能な自転車のハンドル構造の提供を目的とす
る。
【0008】さらに本発明は、このような大きな荷物等
を載せた場合に、その重量によりハンドルが中立位置か
らずれて大きく切れ込むことを抑制し、また切れ込んだ
場合には容易に体勢を立て直すことができるハンドル構
造の実現を目的としたものである。
【0009】すなわち、上記ハンドル構造の自転車は、
従来よりもかなり重いものでも、安定して操舵可能とな
ったため、運転時は安定するが、より大きなそして重い
荷物が載せられるようになった分、自転車を降りての移
動や取りまわし時や、駐停車時あるいは発進時または低
速時などにおいては、荷物等の重量によりハンドルが必
要以上に回転して切れ込むことがある。このように荷物
等の重量によりハンドルが切れ込んだ場合、ハンドルを
中立位置に戻すにはかなりの力を必要とし、荷物用の籠
やチャイルドシートを備えた自転車を利用することが多
い主婦や体力のない者にとって苦痛で扱いにくいもので
あった。
【0010】本発明はこのような点に対処して、かなり
重い重量物を載せても、自転車を降りての移動や取りま
わし時あるいは駐停車中や発進時または低速時にハンド
ルが大きく切れ込むことを防ぎ、また切れ込んだとして
も容易にハンドルを中立位置に戻すことができる自転車
のハンドル構造の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、車体を構成する車体フレーム前端のハ
ンドルポストに回転自在に装着されたステアリング軸と
そのステアリング軸に固定されたハンドルパイプからな
るハンドル部で構成された自転車のハンドル構造におい
て、前記ハンドルパイプは、前記ハンドルポストの上端
部から後方に向けてほぼ水平に延びる水平部と、この水
平部の後端部から上方に延びる上方延伸部とからなり、
前記水平部の上に積載スペースを形成したことを特徴と
する自転車のハンドル構造を提供する。
【0012】この構成によれば、荷物等の積載スペース
は、ハンドルパイプの回転中心位置となるハンドルポス
ト上の水平部に形成されるため、重量の大きなものを載
せてもハンドルを取られることなく安定したハンドル操
作ができ、またハンドルパイプの水平部が車体の前後方
向に配設されるため、左右のハンドルパイプ間の幅に制
約されることなくこの水平部上に幅の広い荷物等を載せ
ることができる。
【0013】好ましい構成例では、前記ハンドルパイプ
の水平部および上方延伸部は、一体的に又は別個に前記
ハンドルポストに対し前後方向に位置調節可能であるこ
とを特徴としている。
【0014】この構成によれば、積載スペースを形成す
るハンドルパイプがハンドルポストに対し前後方向に位
置調節可能であるため、積載物の大きさに対応してハン
ドルパイプの位置を調整し、積載物の重心をハンドルポ
スト上に位置させることができ、ハンドル操作力を軽減
し、楽な力で安定したハンドル操作をすることができ
る。
【0015】さらに好ましい構成例では、踏力を補助す
るための電動モータを備え、この電動モータ駆動用バッ
テリおよびその予備バッテリを備えた電動自転車のハン
ドル構造であって、前記ハンドルパイプの水平部の下部
でハンドルポスト後方の車体中心線上に前記予備バッテ
リを設けたことを特徴としている。
【0016】この構成によれば、電動モータを備えた動
力補助自転車において、予備バッテリが、ハンドルパイ
プの水平部の下部でハンドルポスト後方の車体中心線上
に配設されるため、荷物等の積載スペースを減少させる
ことなく予備バッテリを安定して搭載することができ
る。また、ハンドル回転軸はキャスター角(鉛直線に対
する傾き)を有するため、重量の大きい予備バッテリが
ハンドルポスト後方の車体中心線上に配置されることに
より、ハンドルパイプに連結された前輪を常に直進方向
に向けさせる力が作用し、ハンドルの操作性が向上し走
行が安定する。
【0017】さらに好ましい構成例では、前記ステアリ
ング軸廻りに回動する可動部を前記ハンドル部に設け、
この可動部と前記車体フレーム側に設けた固定部との間
に、ハンドルを中立位置に戻す方向に作用するバネ手段
を設けたことを特徴としている。
【0018】この構成によれば、ハンドルと車体フレー
ム間にハンドルを中立位置方向に戻すバネ手段を設けた
ため、ハンドル側に重量物を載せたときに、その重さで
ハンドルが回転して切れ込むことが抑制される。また、
ハンドルが切れ込んだ場合には、バネ手段の復帰力によ
り容易にハンドルを中立位置に戻すことができる。この
場合、バネ手段がハンドルの回転角度に応じて例えば引
張られて変位し、回転角度が大きくなる程大きな復帰力
が得られるため、ハンドルを中立方向に戻す力が効果的
に作用し、大きな荷物によりくずれかけた体勢を容易に
立て直すことができる。
【0019】さらに好ましい構成例では、前記ハンドル
の中立位置から前記バネ手段によるハンドル復帰作用が
開始されるまでの間に遊びをもたせたことを特徴として
いる。
【0020】この構成によれば、バネ手段によりハンド
ルに復帰力が作用するまでに遊びを設け、ハンドルの切
れ角度が小さいときにはバネが作用しないため、自転車
に特有の低速時にバランスをとるためのハンドル操作時
や、通常の走行時等でハンドルの切れ角度が小さい時
は、ハンドルが自由に操作でき違和感なくハンドル操作
をすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のハンドル構造を
備えた電動自転車の側面図である。この電動自転車1
は、その車体フレームとして、前輪6を左右両側から挟
むフロントフォーク5と、前輪6上部のハンドルポスト
2と、このハンドルポスト2に接合されたダウンチュー
ブ7と、このダウンチューブ7に車体中央部で接合され
るシート8下部のシートチューブ9と、シート8後方の
シートステー39およびチェーンステー38等が備わ
る。ダウンチューブ7およびシートチューブ9の下端部
に、カバー10に上部を覆われた電動モータ37等の電
気駆動系とペダル15からの踏力により回転駆動される
ペダルクランク軸12等の人力駆動系とを一体化するた
めのパワーユニット11が支持される。このパワーユニ
ット11において、ペダルクランク軸12と同軸的に配
置された合力機構(図示しない)により、ペダル15か
らの踏力と電動モータ37の補助動力が融合される。
【0022】パワーユニット11の後部には補助動力制
御用コントローラ13が設けられる。このコントローラ
13は、車速センサ(図示しない)により検出した車速
に基づいて、速度に応じた電動モータ37からの踏力に
対する補助動力比を予め定めたマップにより演算して電
動モータ37を駆動制御するためのものである。
【0023】シート8下部のシートチューブ9の後方に
は、バッテリケース14が上方に着脱自在に設けられ、
その内部に電動モータ37駆動用のバッテリが収納され
る。ペダルクランク軸12上でパワーユニット11の合
力機構により融合された踏力と補助動力は、チェーン1
6により後輪17に伝達されこれを回転駆動する。
【0024】車体フレームを構成するハンドルポスト2
の上方には左右一対のハンドルパイプ3が備わる(図で
は左側一方のみ示す)。各ハンドルパイプ3は、側面視
でハンドルポスト2の上端部から後方に向かってほぼ水
平に延びる水平部3aと、この水平部3aの後端部で斜
め後方に屈曲して上方に延びる上方延伸部3bとにより
構成される。上方延伸部3bの端部にはブレーキレバー
とともにハンドルグリップ4が装着される。左右のハン
ドルパイプ3の水平部3a同士はほぼ中央部で連結さ
れ、連結部にステアリング軸(図示しない)が接合され
る。このステアリング軸がハンドルポスト2に回転自在
に挿入され左右のフロントフォーク5に連結される。こ
れにより、ハンドルパイプ3の回転操作によりステアリ
ング軸が回転してフロントフォーク5を回動させ前輪6
の方向が操作される。
【0025】ハンドルパイプ3の水平部3a上には台1
9が固定され、この台19上に荷物20が積載されその
後面側がハンドルパイプ3の上方延伸部3bに支持され
る。荷物20は水平部3a上に直接載せてもよい。ま
た、籠やチャイルドシート等をハンドルパイプ3上に装
着してもよい。この場合、籠やチャイルドシートは、下
側をハンドルパイプ3の水平部3a上に支持し、背面側
を上方延伸部3bに支持させるように形成する。これに
より、荷物等を安定して搭載支持することができる。こ
の場合、ブレーキレバーやハンドルグリップ4を装着し
た左右ハンドルパイプ3の上方延伸部3bの端部は幾分
後方(運転者側)に向けて形成されるため、上方延伸部
3bの前側の荷物等に邪魔されることなくハンドル操作
することができる。
【0026】このように、ハンドルパイプ3を略L字状
に形成し、その前後方向に延びる水平部3aをハンドル
回転中心となるハンドルポスト上に配置し、この水平部
3a上に荷物等を載せることにより、重量の大きな荷物
等を載せてもハンドルを取られることなく安定してハン
ドル操作ができるとともに、荷物等の幅が左右のハンド
ルパイプ3間の幅に制約されず、大きな荷物等を積載す
ることができる。なお、ハンドルパイプ3の水平部3a
と上方延伸部3bを別体として、水平部3aの後端部に
上方延伸部3bを取付けてL字状のハンドルパイプ3を
形成してもよい。
【0027】図2は、本発明の別の実施の形態の側面図
である。この実施形態は、ハンドルパイプ3の水平部3
aをハンドルポスト上端に設けたスライド保持部材21
に装着して矢印Aのように前後方向にスライド可能とし
たものである。このように、ハンドルパイプ3をハンド
ルポスト2に対し前後方向にスライドさせて位置調節可
能とすることにより、ハンドルパイプ3上に載せる荷物
の大きさに合わせて、荷物の重心がハンドルポスト2上
に位置するようにハンドルパイプ3の位置を調整するこ
とができる。これにより、荷物の重量がハンドルポスト
に支えられ、ハンドル操作が軽くなるとともに、荷物の
重量によりハンドルが取られることなく安定してハンド
ル操作することができる。
【0028】図3は、本発明のさらに別の実施の形態の
側面図である。この実施形態は、ハンドルパイプ3に籠
22を装着したものである。この籠22は、ハンドルパ
イプ3の水平部3aを跨いでハンドルポスト2の両側に
収納部が形成されるように、左右方向に幅が広く形成さ
れている(図7参照)。このように本発明のハンドルパ
イプ3においては、左右のハンドルパイプ3間の間隔に
制約されず幅の広い籠を装着することができ収納スペー
スの拡大が図られる。
【0029】図4は、本発明のさらに別の実施の形態の
側面図である。この実施形態は、ハンドルパイプ3に収
納ボックス23を装着したものである。この収納ボック
ス23は図示したように蓋23aが前側に開放可能であ
り、また図3の籠22と同様に、ハンドルパイプ3の水
平部3aを跨いでハンドルポスト2の両側に収納部が形
成されるように、左右方向に幅が広く形成されている。
また、この収納ボックス23の左右両側には後方確認用
のサイドミラー24が備わる。
【0030】図5は、本発明のさらに別の実施の形態の
側面図である。この実施形態は、図1の電動自転車にお
いて、電動モータを駆動するために用いる予備バッテリ
25をハンドルパイプ3の水平部3aの後方下部でハン
ドルポスト2の後方の車体中心線上に取付けたものであ
る。図のように、ハンドルパイプ3の回転軸Cは、ハン
ドルポスト2の軸と同軸であり、鉛直線に対しキャスタ
角θを有している。このようにハンドル回転軸Cがキャ
スタ角θだけ傾斜しているため、回転軸Cを保持するハ
ンドルポスト2から後方にオフセットして予備バッテリ
25を配置することにより、その重力による力Gが常に
矢印Fのように前輪6を直進方向に向けるように作用す
る。
【0031】すなわち、ハンドル操作によりハンドルパ
イプ3を回転軸C廻りに回転させると、予備バッテリ2
5も回転軸C廻りに回転するが、その重心位置が回転軸
からオフセットし、かつ回転軸が傾斜しているため、下
向きに作用する重力により重心は常に最下位置すなわち
車体中心線上の回転軸の後方に戻ろうとする。これによ
り前輪6およびハンドルパイプ3に復元力が作用する。
このため、ハンドルの操作性が向上する。
【0032】図6は、上記予備バッテリ25を備えた実
施形態の斜視図である。この例では、前述の図2の実施
形態と同様にハンドルパイプ3はスライド保持部材21
により前後方向にスライドして位置調節可能に構成され
ている。また、このハンドルパイプ3上には籠26が装
着されている。
【0033】図7は、図6の予備バッテリを備えた実施
形態において、籠26に代えて、前述の図3で説明した
ように、ハンドルパイプ3の水平部3aを跨いでハンド
ルポスト2の両側に収納部が備わる幅の広い籠22を装
着したものである。
【0034】以上説明した本発明の実施形態によれば、
ハンドルパイプの縦方向部分をステアリング軸より後方
にずらせて、ステアリング軸上に荷物用の籠やチャイル
ドシート等の荷物積載スペースを設けたため、大きな形
状で重量の重い荷物を載せることができる。また、この
ように大きな荷物等を載せた場合であっても、走行時に
安定したハンドル操作ができるとともに、停車時におい
ても、荷物がステアリング軸からオフセットして載せら
れる従来構造に比べ、ハンドルが安定し、車体が傾斜し
てもハンドルが中立位置から大きく切れ込んで回転する
ことがなくなって操作性や取扱い性が向上する。
【0035】しかしながら、大きな荷物等を搭載した場
合には、さらにハンドル操作の安定性を確実にし、特に
駐停車時に自転車を降りて車体を動かすときなどにハン
ドルが大きく回転して切れ込むことを防止してハンドル
操作性とともに車体の取扱い性をさらに向上させること
が望ましい。
【0036】以下の実施形態は、このような大きな荷物
等を載せた場合に、その重量によりハンドルが中立位置
からずれて大きく切れ込むことを抑制し、また切れ込ん
だ場合には容易に体勢を立て直すことができるハンドル
構造の実現を目的としたものである。
【0037】図8は、このようなハンドルの切れ込みを
抑制するバネ手段を備えた実施形態を示す側面図であ
り、図9および図10はそれぞれ、図8のP−Pおよび
Q−Q方向から見た平面図および側面図である。端部に
ハンドルグリップ4を装着した左右のハンドルパイプ3
は、水平部3aとその後方の縦パイプ部(上方延伸部)
3bからなり、その左右中央部に結合された回転軸とな
るステアリング軸40が車体フレーム前端のヘッドパイ
プ2に回動自在に装着される。ヘッドパイプ2にはダウ
ンチューブ7が接合される。左右のハンドルパイプ3間
には、連結プレート46が固定され、この連結プレート
46の下端中央部に突出片46aが設けられる。従っ
て、この突出片46aは、ハンドルの回転によりハンド
ルパイプ3およびステアリング軸40とともに回動する
可動部材を構成する。
【0038】このような可動部材を構成する突出片46
aに対し、車体フレーム側に固定保持された固定部材と
して、ヘッドパイプ2に固定ブラケット41が取付けら
れる。この固定ブラケット41は、一対の半円状のブラ
ケット片41a,41bでヘッドパイプ2の左右両側か
ら挟み込んで、ボルト42で固定したものである。一方
のブラケット片41aに突出片43が形成される。
【0039】前述のハンドルパイプ3の連結プレート4
6に設けた可動側の突出片46aとヘッドパイプ2に設
けた固定側の突出片43に対し、バネ45の端部のフッ
ク45a,45bがそれぞれ係止して装着される。この
バネ45は、ハンドルが回転してハンドル側の突出片4
6aが回動したときに、これを引戻す方向に作用する。
固定側の突出片43には、長孔44が形成され、この長
孔44にバネ45のフック45aが係止する。この場
合、長孔44はバネ45の遊びを形成し、長孔44の長
さは、ハンドルが真っ直ぐ前方を向いた中立位置からバ
ネ45に対しフック45aが長孔端部に係合して引張り
力を作用させる作用開始点までの遊び長さに対応する。
【0040】このような構成のバネ45を備えたハンド
ル構造において、ハンドルパイプ3上に設けた籠22内
に重い荷物を収容した場合に、荷物の重さによりハンド
ルが中立位置から大きくずれて切れ込もうとすると、バ
ネ45がハンドルを中立方向に引戻すように作用するた
め、ハンドルの切れ込みが抑止される。このようなバネ
45を用いることにより、従来の自転車のハンドル構造
を大きく変更することなく、簡単な構造でハンドルの切
れ込みを抑止することが可能になる。また、荷物用の籠
やチャイルドシートの下方にバネ45を設けることによ
り、外観的にも目立つことなく意匠性を損わずに配置で
きる。
【0041】また、バネ45は、ハンドルの切れ込み角
度に応じて伸び量(変位量)が大きくなり、変位量に応
じて弾性復帰力が作用するため、復帰力の作用開始点は
バネの力が0から始まるためハンドル操作が違和感なく
円滑に行われる。また、ハンドルが切れ込んで回転角度
が大きくなるにしたがって中立方向に戻る大きな復帰力
が得られ、効率的にバネが作用して力の弱い者でも容易
に体勢を立て直すことができる。
【0042】さらに、バネ45によるハンドル復帰力が
作用するまでに遊びを設けることにより、ハンドルの切
れ角度が小さいときにはバネが作用しないため、自転車
に特有の低速時にバランスをとるためのハンドル操作時
や、通常の走行時等でハンドルの切れ角度が小さい時
は、ハンドルが自由に操作でき違和感なくハンドル操作
をすることができる。
【0043】また、バネ45はハンドルパイプの下側で
ヘッドパイプに係合させて取付けるため、スペース的な
制約が小さく、動きの自由度が大きくとれるため、バネ
の強さ(バネ定数)や、線径、巻数、巻径等について設
計の自由度が広がり、きめ細かいバネの設定が可能にな
るとともに、使用者の体力や好みに合わせてハンドル復
帰力の開始点や復帰力の強さ等を設定することができ、
ユーザーの要求に広く応えることができる。
【0044】図11は、別の実施形態の図である。この
実施形態は、ヘッドパイプ2に設けた固定ブラケット4
1の突出片43にワイヤ47を溶接し、このワイヤ47
にバネ45の下端側のフック45aを係合させたもので
ある。この場合、ワイヤ47は、前述の図8の実施形態
の長孔44と同様に、フック45aに対し、遊びをもつ
ような輪の大きさに形成される。
【0045】その他の構成および作用効果は前述の図8
の実施形態と同様である。
【0046】図12(A)(B)は、上記バネ45の別
の配置例を示す。(A)は、ヘッドパイプ2の前側にバ
ネ45を設けた例である。バネ45の各端部はそれぞれ
ハンドルパイプ3の端部に設けた突出片48およびヘッ
ドパイプ2の前側に設けた固定ブラケット41の突出片
43に係止する。この場合、前述の図11の例と同様に
ワイヤを用いてバネ45の端部のフックを係止してもよ
い。
【0047】(B)は、ヘッドパイプ2の側方にバネ4
5を設けた例である。バネ45の各端部はそれぞれ荷物
支持用のパイプ49に設けた突出片48およびヘッドパ
イプ2の側方に設けた固定ブラケット41の突出片43
に係止する。この場合にも、前述の図12の例と同様に
ワイヤを用いてバネ45の端部のフックを係止してもよ
い。
【0048】図13は、ハンドル切れ込み抑止のための
バネを備えたハンドル構造の別の実施形態を示す側面図
であり、図14、図15、図16はそれぞれ、図13の
R−R、S−S、T−T方向から見た図である。
【0049】この実施形態は、ヘッドパイプ2の下端部
にコイルバネ50を装着し、カバー51で覆ったもので
ある。フロントフォーク5の上端に設けたキャップ部材
52にフロントフェンダー(泥よけ)53を固定するた
めのステー54がボルト55により固定される。さらに
このボルト55により、L字状断面部を有するブラケッ
ト56がキャップ部材52に上記ステー54とともに固
定される。このブラケット56の左右両端のL字屈曲部
の上面に止め金具57がボルト58により固定される
(図16参照)。コイルバネ50の屈曲した下端部50
aは、この止め金具57の内側に設けた溝57a内に図
の矢印のように移動可能に挿入される。この溝57aに
より、コイルバネ50の遊びが形成される。コイルバネ
50の上端50bは、ヘッドパイプ2に溶接された左右
一対の止め片59間に挟まれて固定される。
【0050】このような構成のコイルバネ50を用いる
ことにより、前述の図8〜図10の実施形態と同様に、
ハンドルを中立位置に戻す作用が得られるとともに、ハ
ンドルの中立位置近傍では遊びが設けられるため、ハン
ドル操作が違和感なく円滑に行われる。その他の構成お
よびバネによる作用効果は、前述の実施形態と同様であ
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、荷物
等の積載スペースは、ハンドルパイプの回転中心位置と
なるハンドルポスト上の水平部に形成されるため、重量
の大きなものを載せてもハンドルを取られることなく安
定したハンドル操作ができ、またハンドルパイプの水平
部が車体の前後方向に配設されるため、左右のハンドル
パイプ間の幅に制約されることなくこの水平部上に幅の
広い荷物等を載せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るハンドル構造を備えた電動自転
車の側面図。
【図2】 本発明の別の実施形態の側面図。
【図3】 本発明のさらに別の実施形態の側面図。
【図4】 本発明のさらに別の実施形態の側面図。
【図5】 本発明のさらに別の実施形態の側面図。
【図6】 図5の実施形態の斜視図。
【図7】 図6の実施形態の変形例の斜視図。
【図8】 本発明の別の実施形態の側面図。
【図9】 図8のP−P方向から見た図。
【図10】 図8のQ−Q方向から見た図。
【図11】 本発明のさらに別の実施形態の側面図。
【図12】 本発明のバネ配置の別の例の説明図。
【図13】 本発明のさらに別の実施形態の側面図。
【図14】 図13のR−R方向から見た図。
【図15】 図13のS−S方向から見た図。
【図16】 図13のT−T方向から見た図。
【符号の説明】
1:電動自転車、2:ハンドルポスト、3:ハンドルパ
イプ、3a:水平部、3b:上方延伸部、4:ハンドル
グリップ、5:フロントフォーク、6:前輪、7:ダウ
ンチューブ、8:シート、9:シートチューブ、10:
カバー、11:パワーユニット、12:ペダルクランク
軸、13:コントローラ、14:バッテリケース、1
5:ペダル、16:チェーン、17:後輪、19:台、
20:荷物、21:スライド保持部材、22:籠、2
3:収納ボックス、24:サイドミラー、25:予備バ
ッテリ、26:籠、37:電動モータ、38:チェーン
ステー、39:シートステー、40:ステアリング軸 41:固定ブラケット、43:突出片、44:長孔、4
5:バネ、46:連結プレート、50:コイルバネ、5
7:止め金具、59:止め片。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 豊之 静岡県磐田市新貝2500番地 ヤマハ発動機 株式会社内 Fターム(参考) 3D013 CE01 CF07 CF09 CF33

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体を構成する車体フレーム前端のハンド
    ルポストに回転自在に装着されたステアリング軸とその
    ステアリング軸に固定されたハンドルパイプからなるハ
    ンドル部で構成された自転車のハンドル構造において、 前記ハンドルパイプは、前記ハンドルポストの上端部か
    ら後方に向けてほぼ水平に延びる水平部と、この水平部
    の後端部から上方に延びる上方延伸部とからなり、前記
    水平部の上に積載スペースを形成したことを特徴とする
    自転車のハンドル構造。
  2. 【請求項2】前記ハンドルパイプの水平部および上方延
    伸部は、一体的に又は別個に前記ハンドルポストに対し
    前後方向に位置調節可能であることを特徴とする請求項
    1に記載の自転車のハンドル構造。
  3. 【請求項3】踏力を補助するための電動モータを備え、
    この電動モータ駆動用バッテリおよびその予備バッテリ
    を備えた電動自転車のハンドル構造であって、 前記ハンドルパイプの水平部の下部でハンドルポスト後
    方の車体中心線上に前記予備バッテリを備えたことを特
    徴とする請求項1または2に記載の自転車のハンドル構
    造。
  4. 【請求項4】前記ステアリング軸廻りに回動する可動部
    を前記ハンドル部に設け、 この可動部と前記車体フレーム側に設けた固定部との間
    に、ハンドルを中立位置に戻す方向に作用するバネ手段
    を設けたことを特徴とする請求項1、2または3に記載
    の自転車のハンドル構造。
  5. 【請求項5】前記ハンドルの中立位置から前記バネ手段
    によるハンドル復帰作用が開始されるまでの間に遊びを
    もたせたことを特徴とする請求項4に記載の自転車のハ
    ンドル構造。
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