JP2003072545A - 軌道用作業機 - Google Patents

軌道用作業機

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JP2003072545A
JP2003072545A JP2001264822A JP2001264822A JP2003072545A JP 2003072545 A JP2003072545 A JP 2003072545A JP 2001264822 A JP2001264822 A JP 2001264822A JP 2001264822 A JP2001264822 A JP 2001264822A JP 2003072545 A JP2003072545 A JP 2003072545A
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JP
Japan
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hole
wheel
rail
track
working machine
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JP2001264822A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Mori
勉 毛利
Koichi Tsunoda
耕一 角田
Masatoshi Hara
正敏 原
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Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軌道用作業機において車輪幅を広軌レール用
と狭軌レール用とに簡単に切り換えることができ、且つ
構成を簡略化して軽量化を図る。 【解決手段】 アーム14a,14bの先端部に設けられた貫
通穴140cと、その貫通穴140cを通してレール幅方向に移
動し得る可動支持部材27と、その可動支持部材27におけ
るレール幅方向外側に配置された車輪15a,15bと、その
車輪を回転させるモータ25とを有し、可動支持部材27を
貫通穴140cから外側に突出させた状態または貫通穴140c
の内側に格納した状態で貫通穴140cの縁部140dに固定す
ることにより、車輪15a,15bの幅を広軌レールと狭軌レ
ールとに対応できるようにことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレール上を走行する
軌道用作業機に関し、より詳しくは、狭軌レールと広軌
レールに応じて車輪幅を変更することのできる軌道用作
業機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自走式ショベルまたは自走式クレ
ーンとしてのベースマシンに軌道走行用の車輪を付加
し、陸上とレール上の双方を走行できるように構成され
た軌道用作業機が知られている。
【0003】この種の軌道用作業機は、通常、陸上を走
行して作業現場の最寄りの踏切から線路内に入り、下部
走行体の前後に配置されている軌道走行用の車輪(以下
車輪と呼ぶ)を揺動アームを介してレール上に載せる一
方、陸上走行用のクローラ(またはタイヤ)を浮上させ
ることにより、レール上を走行することが可能になる。
【0004】また、軌道用作業機の車輪は、広軌レール
と狭軌レールのどちらも走行できるように、車輪の幅を
調整する車輪幅調整装置が備えられている。
【0005】図5〜図7はその車輪幅調整装置の構成を
示したものである。
【0006】まず、図5において、第一の車輪幅調整装
置は、車輪幅を実線で示す狭軌レール位置と二点鎖線で
示す広軌レール位置とに切り換えるにあたり、一対の車
輪60a,60bを車軸61上でスライドさせるように
なっている。なお、車軸61に備えられた一方の車輪6
0aは油圧モータ62を駆動源として、また他方の車輪
60bは油圧モータ63を駆動源として回転する。
【0007】また、64は下部走行体の機体前部を支点
として上下方向に揺動する平行アームであり、車軸61
を二カ所で支持している。
【0008】図6は、車輪60aを狭軌レール位置から
広軌レール位置に切り換える方法を示したものである。
同図において、65は油圧モータ62からベルト66を
介して回転力が伝達される従動プーリであり、この従動
プーリ65に対し車輪60aと円筒状のスペーサ67が
複数本の長尺ボルト68を介して接続され一体化されて
いる。
【0009】上記スペーサ67は、車輪60aを狭軌レ
ール位置とするときは車輪60aの外側に配置され、車
輪60bを広軌レール位置とするときは一旦、車輪60
aとスペーサ67の両方を車軸61から取り外し、スペ
ーサ67を車輪60aの内側に配置してから長尺ボルト
68で締め付けるようになっている。
【0010】一方、図7は、車輪幅調整装置の別の構成
を示したものである。
【0011】同図に示す構成では、平行アーム70の先
端部を横板71で接続し、この横板71をガイドとして
車輪72a,72bをレール幅方向に移動させることが
できるようになっている。
【0012】詳しくは、横板71に対応して別の横板7
3a,73bが設けられ、これらの横板73a,73b
にブラケット74a,75bが垂下されている。
【0013】ブラケット74aには車輪72aを回転さ
せる油圧モータ75が設けられ、ブラケット74bには
車輪72bを回転させる油圧モータ76が設けられる。
【0014】車輪72aを実線で示した狭軌レール位置
から広軌レール位置に切り換えるには、まず横板71と
別の横板73aとを接続している二本のボルト80を取
り外して別の横板73aを外側に移動させ、同じ二本の
ボルト81で横板71と別の横板73aを接続する(図
中二点鎖線で示す車輪72a′参照)。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
車輪幅調整装置では、狭軌レールから広軌レール用に切
り換える際に車輪60aとスペーサ67を車軸61から
取りはずさなければならず、操作が繁雑で手間がかか
る。
【0016】また、車軸61をガイドとして車輪60a
を移動させるため、車軸61にその移動代を確保しなけ
ればならず車軸61が長くなる。その結果、車軸61が
軌道用作業機周辺の設備に対して干渉する虞れがある。
【0017】さらには、車輪60aと平行アーム64と
の間に従動プーリ65を配置しているため(図6参
照)、車輪60aがアーム中心位置から大きく遠ざか
る。従って、車軸61に曲げが発生しないように各部材
の剛性を高める必要があり軽量化が図れないという問題
もある。
【0018】一方、後者の車輪幅調整装置では、前者の
もののように車輪やスペーサを取り外す手間は解消でき
るものの、ブラケット74aに油圧モータ75及び車輪
72aを一体化した重量物を平行アーム70に固定しな
ければならないため、剛性の高い横板71が必要とな
り、且つ構造も複雑となる。
【0019】本発明は以上のような従来の軌道用作業機
における課題を考慮してなされたものであり、車輪幅を
広軌レール用と狭軌レール用とに簡単に切り換えること
ができ、しかも構成を簡略化して軽量化を図ることので
きる軌道用作業機を提供するものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、陸上走行用の
下部走行体の前後にそれぞれ一対のアームを上下方向に
揺動可能に配置し、そのアームの先端部に備えられた軌
道輪をレール上に降下させることにより、レール走行が
可能に構成された軌道用作業機において、アームの先端
部に設けられた貫通穴と、その貫通穴を通してレール幅
方向に移動し得る可動支持部材と、その可動支持部材に
おけるレール幅方向外側に配置された車輪と、その車輪
を回転させる駆動手段とを有し、可動支持部材が、貫通
穴から外側に突出した状態で貫通穴の縁部に固定される
状態と、貫通穴の内側に格納された状態で貫通穴の縁部
に固定される状態とに切換え可能であり、その切換えに
より、車輪の幅を広軌レールと狭軌レールとに対応でき
るように構成されている軌道用作業機である。
【0021】本発明において、上記可動支持部材の移動
方向に離間して上記貫通穴の外側縁部に対応する外側フ
ランジ部及び上記貫通穴の内側縁部に対応する内側フラ
ンジ部をそれぞれ設け、狭軌レール走行時には上記外側
フランジ部を上記貫通穴の外側縁部と接続し、広軌レー
ル走行時には上記内側フランジ部を上記貫通穴の内側縁
部と接続することにより、車輪の幅を切り換えることが
できる。
【0022】本発明において、可動支持部材に筒状ケー
スで構成すると駆動手段をその筒状ケース内に収納する
ことができる。
【0023】本発明において、上記車輪の車軸が駆動手
段としてのモータの出力軸に接続されている構成では、
その車軸を回転自在に支持するベアリングケースからモ
ータ側に向けて筒状ケースを延設することができる。
【0024】本発明において、上記ベアリングケースに
外側フランジ部を形成することができる。
【0025】本発明において、上記アームの先端部を、
狭軌レールの近傍に位置するよう先広がりに形成すれ
ば、アームの中心位置とレールの中心位置とが近づけら
れるため、アームの中心位置とレールの中心位置が遠ざ
かっている場合のように車軸の水平を維持するための補
強手段または剛性を高めることを必要としない。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施の形態に
基づいて本発明を詳細に説明する。
【0027】図1は、本発明の軌道用作業機の全体構成
を示したものである。
【0028】同図において、軌道用作業機1は、クロー
ラ2,2(手前側のみ図示)を装着した下部走行体3と
その下部走行体3上に旋回自在に搭載された上部旋回体
4とを備えている。
【0029】上部旋回体4の前部左側にはキャビン5
が、後部にはエンジンを格納したエンジンルーム6がそ
れぞれ配置され、上記キャビン5の右側には作業アタッ
チメント7が装備されている。
【0030】この作業アタッチメント7は、起伏動作す
るブーム8とそのブーム8の先端部に連結され機体前後
方向に揺動するアーム9と、そのアーム9の先端部に連
結され揺動可能に設けられたバケット10とから主とし
て構成されている。
【0031】なお、11はブーム8を起伏させるブーム
シリンダ、12はアーム9を揺動させるアームシリン
ダ、13はバケット10を揺動させるバケットシリンダ
である。
【0032】上記下部走行体3の前部には上下方向に揺
動する一対の前側アーム14a,14b(手前側のみ図
示)が備えられ、この前側アーム14a,14bの先端
部にそれぞれ前車輪15a,15b(手前側のみ図示)
が備えられている。
【0033】前側アーム14a,14bの先端部と下部
走行体3の前部には前側アーム14a,14bを昇降さ
せるための前側シリンダ16が架設されており、この前
側シリンダ16のロッドを伸長させると、下部走行体3
の連結部3aを支点として前側アーム14a,14bが
下向きに回転し、前輪15a,15bをレールR,R
(手前側のみ図示)上に載せることができる。
【0034】一方、下部走行体3の後部にも同様に一対
のアーム17a,17b、後輪18a,18b及び後側
シリンダ19が備えられている。
【0035】従って、前輪15a,15b及び後輪18
a,18bがレールRに沿うようにして軌道用作業機1
を位置決めし、両シリンダ16及び19をそれぞれ伸長
させると、前輪15a,15b及び後輪18a,18b
がそれぞれ降下してレールR,Rに接触する。
【0036】さらに両シリンダ16,19の伸長動作を
続けると、クローラ2,2が地上から浮上し、この状態
で軌道用作業機1はレールR,R上を移動することがで
きるようになる。
【0037】図2は機体前側の車輪幅調整装置の構成を
拡大して示したものであり、(a)は平面図、(b)は
その右側面図である。
【0038】図2(a)において、下部走行体3の前部
に設けられた連結部に前側アーム14a,14bの基端
部140a,140bが連結される。前側アーム14a,14b
の先端側は、アーム中心位置が狭軌レール位置に近接す
るようにY字状に広げられており、広げられたアーム先
端部間に連結部材20が架設されている。
【0039】連結部材20は、上板部20a、底板部2
0b、前板部20c及び背板部20dからなる箱形構造
(図2(b)参照)になっており、その上板部20aの
中央には前側シリンダ16のヘッド側ブッシュを連結す
るためのブラケット21が形成されている。なお、図中
22は、前側アーム14a,14bの基端側を連結して
いる補強部材でありL形鋼が使用されている。
【0040】前側アーム14a,14bの各先端部には
円形の貫通穴140cが形成されており、この貫通穴140cの
周縁部140d,140dに前輪駆動装置23,24が備えられ
ている。
【0041】図2(a)において左側の前輪駆動装置2
3は狭軌レール位置に固定された状態を示しており、右
側の前輪駆動装置24は広軌レール位置に固定された状
態を示している。
【0042】前輪駆動装置23及び24は左右対称に配
置されているが基本的に同じ構成であるため、左側の前
輪駆動装置23を代表してその構成を説明する。
【0043】前輪駆動装置23は、機体から給排油路を
通じて供給される圧油によって駆動する油圧モータ(駆
動手段)25と、この油圧モータ25の出力軸25aに
接続される前輪15aと、油圧モータ25のケースを接
続した状態でその出力軸25aを回転自在に支持するベ
アリングケース26と、そのベアリングケース26から
延設され内部に油圧モータ25を収納する筒状ケース2
7とから主として構成されている。
【0044】なお、上記ベアリングケース26と筒状ケ
ース27は可動支持部材として機能する。
【0045】図3はその前輪駆動装置23を拡大して示
したものである。
【0046】同図において、上記ベアリングケース26
の外周壁には筒状ケース27から見て外側となる外側フ
ランジ部26aが周設されている。そしてその外側フラ
ンジ部26aの円周上には複数本の固定ボルト28が螺
合される雌ねじ部26bが一部を除いて等間隔に形成さ
れている。
【0047】上記一部とは、スライド板29が配置され
ている箇所である。
【0048】このスライド板29は、前側アーム14
a,14bを接続している前板部20cの左右両側にそ
れぞれ付設されており、このスライド板29上を筒状ケ
ース27の内側に形成されている内側フランジ部30の
一部が摺動するようになっている。そのため、内側フラ
ンジ部27aにおけるスライド板29と対応する部分に
は、長さSにわたって(図2(b)参照)フラットに切
り欠かれた切欠部分27bが形成されている。
【0049】このように構成すれば、前輪15aを例え
ば狭軌レール位置から広軌レール位置に切り換える最中
に固定ボルト28の挿入位置がずれてしまうという不都
合を解消することができる。すなわち、スライド板29
と切欠部分27bは、固定ボルト28を挿入するための
位置決め機能を有している。
【0050】また、筒状ケース27の外側端部には環状
の座板27cが備えられている。この座板27cを外側
フランジ部26aの内周側に対しボルト30を用いて固
定することにより、ベアリングケース26と筒状ケース
27とが一体化される。
【0051】なお、27dは筒状ケース27の内壁に沿
って複数筒軸方向に形成された凸条の補強板である。
【0052】上記構成において、狭軌レール位置にある
前輪15a(実線で示す)を広軌レール位置(二点鎖線
で示す)に切り換える場合には、まず、固定ボルト28
を緩めて取り外し、外側フランジ部26aと前側アーム
14aの周縁部140dとの接続を解除する。
【0053】次に、内側フランジ部27aの切欠部分2
7bをスライド板29上で摺動させながら筒状ケース2
7を矢印A方向に移動させ、筒状ケース27を前側アー
ム14aの周縁部140dから突出させる。
【0054】内側フランジ部27aが前側アーム14a
における貫通穴140cの周縁部140dに当接すると、取り外
していた固定ボルト28を矢印B方向から前側アーム1
4aの貫通穴140cに挿通させ、今度は内側フランジ部2
7aに設けられた雌ねじ部27eに螺合させて締め付け
る。それにより、図2(a)の右側前車輪15bに示す
ように広軌レール位置に切り換えられる。
【0055】この車輪幅切り換え動作の際、前側アーム
14aから取り外されるのは固定ボルト28のみであ
り、主要な部品である前輪15aや筒状ケース27は前
側アーム14aに係合しており取り外す必要がない。従
って、極めて簡単かつ短時間で切り換え作業を終了させ
ることができる。
【0056】次に、機体後側の車輪幅調整装置の構成を
図4に示す。同図(a)は平面図、(b)はその左側面
図である。なお、両図において、図2と同じ構成要素に
ついては同一符号を付してその説明を省略する。
【0057】図4(a)において、下部走行体3の後部
に連結された後側アーム17a,17bも先端部がY字
状に広げられており、その広げられたアーム部分に連結
部材20が架設されている。
【0058】後側アーム17a,17bの各先端部には
円形の貫通穴が形成されており、この貫通穴の周縁部1
70aに後輪装置40,41が設けられている。
【0059】左側の後輪装置40は広軌レール位置に固
定された状態を示しており、右側の後輪装置41は狭軌
レール位置に固定されている状態を示している。
【0060】後輪装置40と41は基本的に同じ構成で
あるため、後輪装置40を代表してその構成を説明す
る。
【0061】後輪装置40は、所定長さの車軸42に固
定された後輪18aと、車軸42を回転自在に支持する
ベアリングケース43と、車軸42を筒軸に配置した状
態でベアリングケース43から延設される筒状ケース4
4とから主として構成されている。なお、前輪駆動装置
23のように駆動源(油圧モータ)は備えられていな
い。
【0062】車軸42における後輪18a取付け側と反
対側の端部にはロータ45が固定されており、キャリパ
46のシリンダで動作するパッドがそのロータ45に押
圧されて後輪18aに制動を与えるようになっている。
【0063】狭軌レール位置にある後輪18aを広軌レ
ール位置に切り換える場合には、固定ボルト28を緩め
て取り外し、筒状ケース44を矢印C方向に移動させ
る。すなわち、後側アーム17aにおける貫通穴を通し
てその内側に筒状ケース44を格納する。
【0064】外側フランジ部43aが後側アーム17a
の貫通穴の周縁部170aに当接すると、取り外していた
固定ボルト28を矢印D方向から後側アーム17aの貫
通穴170bに通し、外側フランジ部43aに設けられてい
る雌ねじ部43bに螺合させて締め付ける。それによ
り、狭軌レール位置に切り換えられる(図4(a)の後
輪18b参照)。
【0065】なお、上記実施形態では貫通穴140cを円形
とし、その貫通穴140cに対応して可動支持部材を円筒ケ
ース27としたが、貫通穴を正方形または多角形とし、
円筒ケース27に代えて可動支持部材を角筒ケースまた
は断面多角形のケースにすることもできる。このように
構成すれば、固定ボルト28を位置決めするためのスラ
イド板29が不要になる。
【0066】また、上記実施形態では円筒ケース27の
軸方向長さを内側フランジ部27aと一致させている
が、前輪15b側の円筒ケース27と干渉しない範囲で
内側フランジ部27aよりも更に延設し、その延設部分
を例えば前側アーム14a,14b間に設けられた固定
部に固定すれば、負荷を外側フランジ部26a(または
内側フランジ部27a)とその固定部とで分散して受け
ることができるようになる。
【0067】また、上記実施形態では軌道用作業機のベ
ースマシンとして油圧ショベルを例に取り説明したが、
これに限らずベースマシンとして自走式クレーンを使用
することもできる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
請求項1の本発明によれば、アームの先端部に貫通穴を
設け、その貫通穴を通してレール幅方向に、車輪を備え
た可動支持部材を移動させ、車輪の幅を広軌レールと狭
軌レールとに対応できるように構成したため、特別の支
持機構を必要とせず車輪幅の切り換えが簡単に行え、し
かも車軸が突出せず構成が簡単になるため軽量化を図る
ことができる。
【0069】請求項2の本発明によれば、可動支持部材
の移動方向に離間して貫通穴の外側縁部に対応する外側
フランジ部及び貫通穴の内側縁部に対応する内側フラン
ジ部をそれぞれ設け、狭軌レール走行時には外側フラン
ジ部を貫通穴の外側縁部と接続し、広軌レール走行時に
は内側フランジ部を貫通穴の内側縁部と接続するように
構成したため、簡単に車輪の幅を切り換えることができ
る。
【0070】請求項3の本発明によれば、可動支持部材
を筒状ケースで構成し駆動手段をその筒状ケース内に収
納したため、車輪幅を調整するための構成をコンパクト
にすることができる。
【0071】請求項4の本発明によれば、車軸を回転自
在に支持するベアリングケースからモータ側に向けて上
記筒状ケースを延設したため、前輪駆動装置を車軸方向
において短くすることができる。
【0072】請求項5の本発明によれば、ベアリングケ
ースに外側フランジ部を形成したため、可動支持部材の
車軸方向長さを短く構成することができる。
【0073】請求項6の本発明によれば、アームの先端
部が狭軌レールの近傍に位置するよう先広がりに形成さ
れているため、アームの中心位置とレールの中心位置と
を近接させることができる。それにより、車軸の水平を
維持するための補強手段または剛性を高めることを必要
としないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軌道用作業機の全体構成を示す正
面図である。
【図2】(a)は前輪駆動装置の構成を示す平面図、(b)
はその右側面図である。
【図3】図2に示す前輪駆動ユニットの構成を示す拡大
図である。
【図4】(a)は後輪駆動装置の構成を示す平面図、(b)
はその左側面図である。
【図5】従来の軌道輪幅調整装置の構成を示す平面図で
ある。
【図6】図5の要部拡大図である。
【図7】従来の別の軌道輪幅調整装置を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 軌道用作業機 2 クローラ 3 下部走行体 4 上部旋回体 5 キャビン 7 作業アタッチメント 8 ブーム 9 アーム 10 バケット 14a,14b 前側アーム 15a,15b 前輪 16 前側シリンダ 17a,17b 後側アーム 18a,18b 後輪 19 後側シリンダ 23,24 前輪駆動装置 25 油圧モータ 26 ベアリングケース 26a 外側フランジ部 27 筒状ケース 27a 内側フランジ部 28 固定ボルト 40 後輪装置 41 後輪装置 140c 貫通穴 140d 周縁部 R レール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 正敏 広島市安佐南区祇園3丁目12番4号 コベ ルコ建機株式会社広島本社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陸上走行用の下部走行体の前後にそれぞ
    れ一対のアームを上下方向に揺動可能に配置し、そのア
    ームの先端部に備えられた軌道輪をレール上に降下させ
    ることにより、レール走行が可能に構成された軌道用作
    業機において、 上記アームの先端部に設けられた貫通穴と、その貫通穴
    を通してレール幅方向に移動し得る可動支持部材と、そ
    の可動支持部材におけるレール幅方向外側に配置された
    車輪と、その車輪を回転させる駆動手段とを有し、上記
    可動支持部材が、上記貫通穴から外側に突出した状態で
    上記貫通穴の縁部に固定される状態と、上記貫通穴の内
    側に格納された状態で上記貫通穴の縁部に固定される状
    態とに切換え可能であり、その切換えにより、上記車輪
    の幅を広軌レールと狭軌レールとに対応できるように構
    成されていることを特徴とする軌道用作業機。
  2. 【請求項2】 上記可動支持部材の移動方向に離間して
    上記貫通穴の外側縁部に対応する外側フランジ部及び上
    記貫通穴の内側縁部に対応する内側フランジ部がそれぞ
    れ設けられ、狭軌レール走行時には上記外側フランジ部
    が上記貫通穴の外側縁部と接続され、広軌レール走行時
    には上記内側フランジ部が上記貫通穴の内側縁部と接続
    されるように構成されている請求項1記載の軌道用作業
    機。
  3. 【請求項3】 上記可動支持部材が筒状ケースを有し、
    上記駆動手段がその筒状ケース内に収納されている請求
    項1または2に記載の軌道用作業機。
  4. 【請求項4】 上記車輪の車軸が上記駆動手段としての
    モータの出力軸に接続され、その車軸を回転自在に支持
    するベアリングケースから上記モータ側に向けて上記筒
    状ケースが延設されている請求項3記載の軌道用作業
    機。
  5. 【請求項5】 上記ベアリングケースに上記外側フラン
    ジ部が形成されている請求項4記載の軌道用作業機。
  6. 【請求項6】 上記アームの先端部が狭軌レールの近傍
    に位置するよう先広がりに形成されている請求項1〜5
    のいずれかに記載の軌道用作業機。
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