JP2002088819A - 旋回式建設機械 - Google Patents

旋回式建設機械

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JP2002088819A
JP2002088819A JP2000283930A JP2000283930A JP2002088819A JP 2002088819 A JP2002088819 A JP 2002088819A JP 2000283930 A JP2000283930 A JP 2000283930A JP 2000283930 A JP2000283930 A JP 2000283930A JP 2002088819 A JP2002088819 A JP 2002088819A
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mirror
turning
counterweight
radius
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JP2000283930A
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Toshiaki Nishida
利明 西田
Yusuke Kajita
勇輔 梶田
Takeshi Matsuda
武志 松田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャブ内のオペレータが上部旋回体の周囲の
安全を広い範囲に亘って確認することができるようにす
る。 【解決手段】 上部旋回体7のうち作業装置10を挟ん
でキャブ12とは反対側でキャブ12内のオペレータが
目視可能な位置にミラー装置16を設け、このミラー装
置16を構成するミラー本体21を、キャブ12の旋回
半径R2よりも内側となり、カウンタウエイト11の旋
回半径R1よりも外側となる位置に配置する。これによ
り、従来では死角となっていたサイドカバー15の右側
面部15Aを、ミラー本体21の鏡面部21Aに映出す
ことができる。従って、キャブ12内のオペレータは、
ミラー装置16を利用して上部旋回体7の右側面を含ん
だ広い範囲を確認することができ、作業時の安全性を高
めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン等の下部走行体と上部旋回体とを備え
た旋回式建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、土砂等の掘削作業に用いられる
油圧ショベルは、下部走行体と、該下部走行体上に旋回
可能に設けられた上部旋回体とを備え、上部旋回体は、
旋回フレームと、該旋回フレームの前側中央部に位置し
て俯仰動可能に設けられた作業装置と、該作業装置とバ
ランスさせるため旋回フレームの後側に設けられたカウ
ンタウエイトと、作業装置を挟んだ左,右方向の一側に
位置して旋回フレームの前側に設けられたキャブとによ
り大略構成されている。
【0003】ところで、例えば狭い路地、山岳地等での
掘削作業に用いるため、上部旋回体の後端部の旋回半径
を小さくした後方超小旋回式の油圧ショベルが知られて
いる。そして、後方超小旋回式の油圧ショベルは、通
常、カウンタウエイトの後面が旋回中心から所定の旋回
半径をもった凸湾曲状に形成され、このカウンタウエイ
トの旋回半径が、下部走行体の車幅(左,右の履帯幅)
のほぼ1/2の寸法内(例えば、下部走行体の車幅の1
/2の寸法に対して120%以内の寸法)に設定されて
いる。
【0004】ここで、上述の如き後方超小旋回式の油圧
ショベルは、狭い路地等での掘削作業に用いられること
が多いため、キャブ内のオペレータは、上部旋回体が道
路脇の建物、立ち木等の障害物と干渉することがないよ
うに、上部旋回体の周囲に障害物等が存在するか否かを
目視して安全を確認しつつ該上部旋回体の旋回操作等を
行う必要がある。
【0005】この場合、キャブが配置された上部旋回体
の左,右方向の一側の側方(例えば、左側方)は、該キ
ャブ内のオペレータにとって確認し易いが、作業装置を
挟んでキャブとは左,右方向の反対側に位置する上部旋
回体の右側方は、キャブ内のオペレータにとって確認し
づらく、特に上部旋回体の右側面部等はオペレータにと
って死角となってしまう。
【0006】これに対し、上部旋回体のうち作業装置を
挟んでキャブとは反対側(右側)の位置に、上部旋回体
の右側方及び後方を確認するためのサイドミラーを設け
た油圧ショベルが提案されている(例えば、特開平5−
98667号公報等)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術による油圧ショベルは、上部旋回体の右側に配設さ
れた建屋カバーの上面にサイドミラーを取付ける構成と
なっている。このため、キャブ内のオペレータは、サイ
ドミラーを利用して上部旋回体の右側方のうち建屋カバ
ーの上面よりも上側となる範囲を目視することができる
ものの、上部旋回体の右側面(この場合には、建屋カバ
ーの右側面)を目視することは困難である。
【0008】従って、キャブ内のオペレータは、上部旋
回体の右側面近傍に障害物が存在するか否かを充分に確
認できないまま旋回操作等を行うこととなり、該上部旋
回体と障害物との接触等を招き、作業時の安全性が損な
われるという問題がある。
【0009】これに対し、例えば上部旋回体の右側面か
ら大きく突出した位置にミラーを配設した場合には、キ
ャブ内のオペレータはミラーを利用して上部旋回体の右
側面を目視することができるものの、上部旋回体の旋回
時にミラーが障害物に接触して破損し易くなるという問
題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、キャブ内のオペレータが上部旋回体の周
囲の安全を広い範囲に亘って確認することができ、作業
時の安全性を高めることができるようにした旋回式建設
機械を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、下部走行体と、該下部走行体上に旋回
可能に設けられた上部旋回体とを備え、前記上部旋回体
は、旋回フレームと、該旋回フレームの前側中央部に位
置して俯仰動可能に設けられた作業装置と、該作業装置
とバランスさせるため前記旋回フレームの後側に設けら
れ、旋回中心から所定の旋回半径をもった凸湾曲状のカ
ウンタウエイトと、前記作業装置を挟んだ左,右方向の
一側に位置して前記旋回フレームの前側に設けられ、前
側コーナ部が前記カウンタウエイトの旋回半径よりも大
きな旋回半径をもったキャブとにより構成してなる旋回
式建設機械に適用される。
【0012】そして、請求項1の発明の特徴は、前記上
部旋回体には前記作業装置を挟んで前記キャブとは左,
右方向の反対側で該キャブ内から目視可能な位置にミラ
ー装置を設け、該ミラー装置は前記キャブの旋回半径内
にほぼ収まる大きさに構成したことにある。
【0013】このように構成したことにより、キャブ内
のオペレータは、ミラー装置を利用して上部旋回体のう
ち作業装置を挟んでキャブとは反対側となる左,右方向
他側の側面部を目視することができる。これにより、オ
ペレータは、上部旋回体の周囲に障害物が存在するか否
かを広範囲に亘って確認した上で、上部旋回体を安全に
旋回させることができる。また、ミラー装置は実質的に
キャブの旋回半径内に収まるので、上部旋回体の旋回時
にキャブが障害物と接触することがなければ、この旋回
時に不用意にミラー装置を障害物に接触させて破損して
しまうことがない。
【0014】請求項2の発明は、ミラー装置は、カウン
タウエイトの旋回半径よりも内側に配置されたブラケッ
トと、該ブラケットに取付けられキャブの旋回半径より
も内側でカウンタウエイトの旋回半径よりも外側に配置
されたミラー本体とにより構成したことにある。
【0015】このように構成したことにより、ミラー本
体を取付けるためのブラケットが、キャブの旋回半径よ
りも小さいカウンタウエイトの旋回半径内に収まるの
で、仮に上部旋回体の旋回時にミラー本体が障害物と干
渉して破損しても、このミラー本体と共にブラケットが
破損してしまうのを回避することができ、ブラケットを
保護することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を後方
超小旋回式の油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図4
を参照しつつ詳細に説明する。
【0017】図中、1は後方超小旋回式の油圧ショベル
で、該油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行体2
と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された後述の上
部旋回体7とにより大略構成されている。
【0018】ここで、下部走行体2は、トラックフレー
ム3と、該トラックフレーム3の後端側に設けられ走行
モータ(図示せず)によって駆動される左,右の駆動輪
4と、トラックフレーム3の前端側に回転可能に設けら
れた左,右の遊動輪5と、駆動輪4と遊動輪5とに巻回
して設けられた左,右の履帯6とにより大略構成されて
いる。そして、下部走行体2は、駆動輪4によって履帯
6を駆動することにより不整地、泥濘地等を走行するも
のである。
【0019】7は下部走行体2上に旋回装置8を介して
旋回可能に搭載された上部旋回体で、該上部旋回体7
は、後述の旋回フレーム9、作業装置10、カウンタウ
エイト11、キャブ12、建屋カバー13等により構成
されている。
【0020】9は上部旋回体7のベースをなす旋回フレ
ームで、該旋回フレーム9は、厚肉の鋼板等によりほぼ
円形に形成された底板9Aと、該底板9A上に立設され
前,後方向に延びた左,右の縦板9B,9Bとを有し、
各縦板9Bの前端側は作業装置10の基端部が回動可能
にピン結合されるブラケット部となっている。
【0021】10は旋回フレーム9の前側中央部に俯仰
動可能に設けられた作業装置で、該作業装置10は、そ
の基端部が旋回フレーム9の各縦板9Bに回動可能にピ
ン結合され、先端側に設けられたバケット(図示せず)
により土砂等の掘削作業を行うものである。
【0022】11は旋回フレーム9の後側に設けられた
カウンタウエイトで、該カウンタウエイト11は、作業
装置10との重量バランスをとるものである。
【0023】ここで、カウンタウエイト11の後面は、
上部旋回体7の旋回中心Aから旋回半径R1をもった凸
湾曲状に形成され、このカウンタウエイト11の旋回半
径R1は、下部走行体2の車幅(左,右の履帯6の幅)
をBとしたときに、B/2に対して120%以内の寸法
に設定されている。これにより、上部旋回体7は、後述
するキャブ12の前側コーナ部12Fを除いて旋回半径
R1の仮想円C1内に収まる構成となっており、後方超
小旋回を実現している。
【0024】12は作業装置10を挟んだ左,右方向の
一側(左側)に位置して旋回フレームの前部左側に設け
られたキャブで、該キャブ12は、前面部12A、後面
部12B、左側面部12C、右側面部12D、上面部1
2Eによって囲まれ、運転室を画成している。
【0025】ここで、図1に示すように、キャブ12の
前面部12Aは上,下方向の中間部が前方に向けてく字
状に屈曲しており、これにより、油圧ショベル1は、上
部旋回体7の後方超小旋回を実現しつつキャブ12内に
大きな作業スペースを確保できる構成となっている。こ
のため、図2に示すように、キャブ12の左前角隅の前
側コーナ部12Fは、旋回半径R1の仮想円C1から突
出している。
【0026】従って、上部旋回体7の旋回中心Aを中心
としたキャブ12の前側コーナ部12Fの旋回半径R2
は、カウンタウエイト11の旋回半径R1よりも大きく
(R2>R1)、旋回半径R2の仮想円C2内に上部旋
回体7全体(ただし、作業装置10は除く)が収まる構
成となっている。
【0027】13は上部旋回体7の後側から右側にかけ
て設けられた建屋カバーで、該建屋カバー13は、キャ
ブ12の後側に位置して左,右方向に延在し、エンジン
等(図示せず)を覆うエンジンカバー14と、作業装置
10の右側に位置してエンジンカバー14の右端側から
前方に延在し、燃料タンク、作動油タンク等(いずれも
図示せず)を覆うサイドカバー15とにより大略構成さ
れている。そして、サイドカバー15の右側面部15A
は、カウンタウエイト11の旋回半径R1よりも若干小
さな半径をもった円弧状に形成されている。
【0028】16は上部旋回体7に設けられたミラー装
置で、該ミラー装置16は、作業装置10を挟んでキャ
ブ12とは左,右方向の反対側(右側)で、キャブ12
内のオペレータが、該キャブ12の右側面部12Dに設
けられた窓12Gを通して目視できる位置に設けられて
いる。そして、ミラー装置16は、後述のブラケット1
7、連結ステー19、ミラー本体21等により構成され
ている。
【0029】17は旋回フレーム9に取付けられた手摺
を兼ねたブラケットで、該ブラケット17は、例えば鋼
管材に折曲加工、溶接加工等を施すことにより形成され
ている。ここで、ブラケット17は、サイドカバー15
の前方に位置して上,下方向に延びるほぼ逆U字状の前
立上り部17Aと、該前立上り部17Aの上,下方向中
間部に前端部が固着され、サイドカバー15の右側面部
15Aに沿って後方に延びる水平部17Bと、該水平部
17Bの後端部に固着され、サイドカバー15の右側方
に位置して上,下方向に延びる後立上り部17Cとによ
り構成されている。
【0030】そして、前立上り部17Aは、図4に示す
ように、旋回フレーム9側に折曲げられた下端部がボル
ト18を用いて旋回フレーム9の底板9Aに強固に固着
され、例えば点検作業等を行うために作業者がサイドカ
バー15上に登るときに、該作業者が把持する手摺の役
目を兼ねるものである。
【0031】また、後立上り部17Cは、旋回フレーム
9側に折曲げられた下端部がボルト18を用いて旋回フ
レーム9の底板9Aに強固に固着され、その上端側に連
結ステー19が取付けられるものである。
【0032】ここで、ブラケット17は、図2に示すよ
うに、旋回フレーム9に取付けられた状態でカウンタウ
エイト11の旋回半径R1よりも内側に配置され、該旋
回半径R1の仮想円C1内に収まる構成となっている。
これにより、上部旋回体7が下部走行体2上で旋回した
ときに、ブラケット17が仮想円C1よりも外側に存在
する障害物に接触するのを抑えることができ、該ブラケ
ット17を保護することができる構成となっている。
【0033】19はブラケット17を構成する後立上り
部17Cの上端側に取付けられた連結ステーで、該連結
ステー19は、例えばブラケット17よりも小径の棒材
をL字状に折曲げることにより形成され、その下端部に
はクランプ部材20が溶接等によって固着されている。
そして、連結ステー19は、その下端側に固着されたク
ランプ部材20によって後立上り部17Cを把持するこ
とによりブラケット17に取付けられ、その上端側にミ
ラー本体21が取付けられるものである。
【0034】21は連結ステー19の上端側に取付けら
れたミラー本体で、該ミラー本体21は、キャブ12内
のオペレータが目視すべき上部旋回体7の右側方から後
方にかけての範囲を映出す鏡面部21Aを有し、該鏡面
部21Aの裏面側にはクランプ部材22が取付けられて
いる。そして、ミラー本体21は、クランプ部材22に
よって連結ステー19を把持することにより、該連結ス
テー19の上端側に上,下方向、及び連結ステー19を
中心とした回動方向に位置調整可能に取付けられてい
る。
【0035】ここで、ミラー本体21は、図2に示すよ
うに、連結ステー19に取付けられた状態で、キャブ1
2の旋回半径R2よりも内側となりカウンタウエイト1
1の旋回半径R1よりも外側となる位置に配置されてい
る。これにより、ミラー本体21の鏡面部21Aは、サ
イドカバー15の右側面部15Aと対面し、従来ではキ
ャブ12内のオペレータにとって死角となっていたサイ
ドカバ−15の右側面部15Aをも映出すことができる
構成となっている。
【0036】また、ミラー本体21が旋回半径R2の仮
想円C2内に収まることにより、上部旋回体7が下部走
行体2上で旋回したときに、ミラー本体21が仮想円C
2よりも外側に存在する障害物に接触するのを抑えるこ
とができる。従って、上部旋回体7の旋回時にキャブ1
2の前側コーナ部12Fが障害物と接触することがなけ
れば、不用意にミラー本体21を障害物に接触させて破
損してしまうことがなく、ミラー本体21を保護するこ
とができる構成となっている。
【0037】本実施の形態による後方超小旋回式の油圧
ショベル1は上述の如き構成を有するもので、該油圧シ
ョベル1は、下部走行体2により掘削作業場所まで走行
した後、上部旋回体7を旋回させつつ、作業装置10を
用いて土砂等の掘削作業を行う。
【0038】ここで、例えば狭い路地等での掘削作業を
行うときには、上部旋回体7が周囲の障害物に接触して
破損するのを防止するため、オペレータはキャブ12内
から上部旋回体7の周囲、特に作業装置10を挟んでキ
ャブ12とは反対側に位置するサイドカバー15等を含
む上部旋回体7の右側方から後方を確認しつつ、上部旋
回体7の旋回操作等を行う必要がある。
【0039】これに対し、本実施の形態による油圧ショ
ベル1は、上部旋回体7のうち作業装置10を挟んでキ
ャブ12とは反対側でキャブ12内のオペレータが目視
可能な位置にミラー装置16を設けている。このため、
オペレータは、キャブ12内から目視しにくい上部旋回
体7の右側方から後方をミラー装置16を利用して目視
し、障害物が存在しないことを確認しつつ上部旋回体7
を旋回させることができ、掘削作業時の安全性を高める
ことができる。
【0040】しかも、ミラー装置16はキャブ12の旋
回半径R2よりも内側に収まるので、上部旋回体7の旋
回時にキャブ12の前側コーナ部12Fが障害物と接触
することがなければ、この旋回時に不用意にミラー装置
16を障害物に接触させて破損してしまうことがなく、
該ミラー装置16を保護することができる。この結果、
オペレータは、ミラー装置16を障害物に接触させない
ように気遣いつつ掘削作業等を行う必要がなくなり、作
業効率をも向上させることができる。
【0041】また、ミラー装置16を構成するミラー本
体21を、キャブ12の旋回半径R2よりも内側とな
り、カウンタウエイト11の旋回半径R1よりも外側と
なる位置に配置している。このため、ミラー本体21の
鏡面部21Aがサイドカバー15の右側面部15Aと対
面し、従来では死角となっていたサイドカバー15の右
側面部15Aを鏡面部21Aに映出すことができる。従
って、キャブ12内のオペレータは、ミラー装置16を
利用して上部旋回体7の右側面をも含んだ広い範囲を確
認しつつ掘削作業等を行うことができ、作業時の安全性
を一層高めることができる。
【0042】しかも、ミラー本体21を取付けるための
ブラケット17を、キャブ12の旋回半径R2よりも小
さいカウンタウエイト11の旋回半径R1内に配置する
構成としたので、上部旋回体7の旋回時にブラケット1
7が障害物に接触して破損するのを確実に抑えることが
でき、該ブラケット17を保護することができる。この
結果、仮に上部旋回体7の旋回時にミラー本体21が障
害物に接触して破損したとしても、該ミラー本体21と
共にブラケット17が破損してしまうのを回避すること
ができ、ミラー本体21のみの交換によって修理作業を
容易にかつ安価に行うことができる。
【0043】なお、上述した実施の形態では、ミラー装
置16全体がキャブ12の旋回半径R2内に収まる構成
を例に挙げたが、本発明はこれに限るものではなく、例
えばミラー装置16を構成するミラー本体21の一部等
が旋回半径R2から僅かに突出したとしても、実質的に
ミラー装置16がキャブ12の旋回半径R2内に収まる
構成であればよい。
【0044】また、上述した実施の形態では、作業装置
10を挟んで上部旋回体7の左側にキャブ12を設け、
右側にミラー装置16を設けた場合を例に挙げたが、本
発明はこれに限るものではなく、例えばこれとは逆に、
上部旋回体7の右側にキャブ12を設け、左側にミラー
装置16を設ける構成としてもよい。
【0045】さらに、上述した実施の形態では、クロー
ラ式の下部走行体2を備えた油圧ショベル1に適用した
場合を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、例えばホ
イール式の油圧ショベル、油圧クレーン等の他の旋回式
建設機械にも広く適用することができる。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、作業装置を挟んでキャブとは左,右方向の反対
側で該キャブ内から目視可能な位置にミラー装置を設
け、該ミラー装置はキャブの旋回半径内にほぼ収まる大
きさに構成したので、キャブ内のオペレータは、ミラー
装置を利用して上部旋回体のうち作業装置を挟んでキャ
ブとは反対側となる左,右方向他側の側面部を目視する
ことができる。これにより、オペレータは、上部旋回体
の周囲に障害物が存在するか否かを広範囲に亘って確認
しつつ上部旋回体を旋回させることができ、作業時の安
全性を高めることができる。
【0047】しかも、ミラー装置はキャブの旋回半径内
に収まるので、上部旋回体の旋回時にキャブが障害物と
接触することがなければ、この旋回時に不用意にミラー
装置を障害物に接触させて破損してしまうことがなく、
該ミラー装置を保護することができる。この結果、オペ
レータは、ミラー装置を障害物に接触させないように気
遣いつつ掘削作業等を行う必要がなくなり、作業効率を
向上させることができる。
【0048】また、請求項2の発明によれば、ミラー装
置を、カウンタウエイトの旋回半径よりも内側に配置さ
れたブラケットと、キャブの旋回半径よりも内側でカウ
ンタウエイトの旋回半径よりも外側に配置されたミラー
本体とにより構成したので、上部旋回体の旋回時に不用
意にブラケットを障害物に接触させて破損してしまうの
を確実に抑えることができ、該ブラケットを保護するこ
とができる。この結果、仮に上部旋回体の旋回時にミラ
ー本体が障害物に接触して破損した場合でも、ミラー本
体と共にブラケットが破損してしまうのを回避すること
ができ、ミラー本体のみの交換によって修理作業を容易
にかつ安価に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用される油圧ショベル
を作業装置を取外した状態で示す正面図である。
【図2】油圧ショベルを上方からみた平面図である。
【図3】油圧ショベルを図1中の矢示III−III方向から
みた右側面図である。
【図4】図3中のミラー装置を分解して示す要部拡大図
である。
【符号の説明】
2 下部走行体 7 上部旋回体 9 旋回フレーム 10 作業装置 11 カウンタウエイト 12 キャブ 16 ミラー装置 17 ブラケット 19 連結ステー 21 ミラー本体 R1 カウンタウエイトの旋回半径 R2 キャブの旋回半径

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部走行体と、該下部走行体上に旋回可
    能に設けられた上部旋回体とを備え、前記上部旋回体
    は、旋回フレームと、該旋回フレームの前側中央部に位
    置して俯仰動可能に設けられた作業装置と、該作業装置
    とバランスさせるため前記旋回フレームの後側に設けら
    れ、旋回中心から所定の旋回半径をもった凸湾曲状のカ
    ウンタウエイトと、前記作業装置を挟んだ左,右方向の
    一側に位置して前記旋回フレームの前側に設けられ、前
    側コーナ部が前記カウンタウエイトの旋回半径よりも大
    きな旋回半径をもったキャブとにより構成してなる旋回
    式建設機械において、 前記上部旋回体には前記作業装置を挟んで前記キャブと
    は左,右方向の反対側で該キャブ内から目視可能な位置
    にミラー装置を設け、 該ミラー装置は前記キャブの旋回半径内にほぼ収まる大
    きさに構成したことを特徴とする旋回式建設機械。
  2. 【請求項2】 前記ミラー装置は、前記カウンタウエイ
    トの旋回半径よりも内側に配置されたブラケットと、該
    ブラケットに取付けられ前記キャブの旋回半径よりも内
    側で前記カウンタウエイトの旋回半径よりも外側に配置
    されたミラー本体とにより構成してなる請求項1に記載
    の旋回式建設機械。
JP2000283930A 2000-09-19 2000-09-19 旋回式建設機械 Pending JP2002088819A (ja)

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