JP2003105804A - 電動式建設機械 - Google Patents

電動式建設機械

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JP2003105804A
JP2003105804A JP2001305372A JP2001305372A JP2003105804A JP 2003105804 A JP2003105804 A JP 2003105804A JP 2001305372 A JP2001305372 A JP 2001305372A JP 2001305372 A JP2001305372 A JP 2001305372A JP 2003105804 A JP2003105804 A JP 2003105804A
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electric
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JP2001305372A
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Koji Fujita
浩二 藤田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給電ケーブルとケーブル保持部材の損傷を防
止して、寿命や信頼性を向上する。 【解決手段】 ケーブル保持部材22は、センタフレー
ム4に固定して取付けられた固定側保持部23と、この
固定側保持部23の先端部にヒンジ25を介して上側に
折り曲げ可能に取付けられた可動側保持部24とによっ
て構成している。従って、急激な斜面27を登ったり、
岩石等が転がっている場所で作業を行なったときに可動
側保持部24が下側から押動されたときには、可動側保
持部24がヒンジ25を回動中心として固定側保持部2
3の先端部で上側に折れ曲がり、このときの負荷を吸収
する。しかも、ケーブル保持部材22を後側に大きく延
ばすことができ、履帯8と給電ケーブル19との干渉を
防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電動モータ
を動力源として油圧ポンプを駆動するようになった電動
式油圧ショベル等の電動式建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建設機械には油圧ショベル、油
圧クレーン等があり、これらの建設機械は、油圧ポンプ
を駆動し、この油圧ポンプから吐出された圧油を使用し
て走行用油圧モータを駆動して走行したり、作業用油圧
シリンダを駆動して掘削作業を行なったりする。ここ
で、油圧ポンプを駆動する動力源としては、エンジンを
用いたものが一般的であるが、作業現場の環境によって
は油圧ポンプの動力源として電動モータを使用してい
る。
【0003】そして、動力源として電動モータを使用し
た従来技術による電動式油圧ショベルは、例えば特開平
9−144060号公報、特開平9−203089号公
報等によって知られている。
【0004】これらの従来技術による電動式油圧ショベ
ルは、トラックフレームの左,右両側に走行用油圧モー
タで周回駆動される履帯を備えた下部走行体と、該下部
走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部
旋回体の前側に油圧シリンダによって俯仰動可能に設け
られた作業装置とによって大略構成されている。
【0005】また、上部旋回体は、トラックフレームの
中央に設けられた丸胴に旋回装置を介して旋回可能に取
付けられた旋回フレームと、該旋回フレーム上に設けら
れた運転席と、前記旋回フレームに搭載された動力源を
なす電動モータと、該電動モータによって駆動される油
圧ポンプ等によって大略構成されている。
【0006】さらに、電動式油圧ショベルには、電動モ
ータに給電を行なうために下部走行体のトラックフレー
ムから外部の電源側に延びる給電ケーブルが接続して設
けられ、該給電ケーブルは、当該給電ケーブルが下部走
行体に接触して損傷するのを防止するためのケーブル保
持部材によって保持されている。
【0007】このケーブル保持部材は、給電ケーブルを
地面から所定の高さ位置に保持しつつ、トラックフレー
ムの丸胴から主たる走行方向の後側に延びて形成されて
いる。ここで、ケーブル保持部材は、給電ケーブルが地
面に垂れ下がる位置が履帯よりも後側となるように長く
延びて形成されている。これにより、ケーブル保持部材
は、油圧ショベルが方向転換したときに下部走行体の履
帯に給電ケーブルが巻き込まれたり、履帯が給電ケーブ
ルを踏まないようにしている。
【0008】このように構成された従来技術による電動
式油圧ショベルは、電動モータにより油圧ポンプを駆動
し、該油圧ポンプから下部走行体の走行用油圧モータ、
作業装置の油圧シリンダ等に圧油を供給する。これによ
り、履帯を周回駆動して下部走行体を走行させたり、作
業装置等を作動させて土砂の掘削作業等を行ったりす
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術による電動式油圧ショベルは、ケーブル保持部材を
履帯よりも後側まで延ばすことにより、走行時に履帯で
給電ケーブルを損傷しないようにしている。
【0010】しかし、油圧ショベルは、平坦な地面以外
でも作業を行なうものであり、例えば平坦な地面から急
激な斜面を登るときは、斜面の登り始めの位置で、下部
走行体の前部が斜面に沿って持ち上がり、履帯の後部が
地面に沈み込む状態となる。このような状態では、トラ
ックフレームから後側に延びたケーブル保持部材は、そ
の先端側が地面に当接して下側から押上げられるから、
上側に向けて折れ曲がって損傷してしまうという問題が
ある。また、急斜面ではなくても、周囲に岩石等が転が
っていると、この岩石にケーブル保持部材が衝突し、該
ケーブル保持部材が損傷してしまうことがある。
【0011】そこで、ケーブル保持部材の損傷を防止す
るために、該ケーブル保持部材の後部側を斜め上側に傾
け、ケーブル保持部材の先端(後端)の位置を地面から
離れた高い位置に配置した電動式油圧ショベルがある。
しかし、ケーブル保持部材の上側には上部旋回体の旋回
フレーム等が存在し、しかも上部旋回体は旋回動作する
ため、ケーブル保持部材と上部旋回体との間には干渉し
ないように間隔を設けなくてはならない。従って、フレ
ーム保持部材は、その先端側を上側に傾けた場合、上部
旋回体と干渉しない高さ位置までで制限されるから、後
側に大きく延ばすことができない。この結果、走行時に
給電ケーブルが履帯に接触して損傷する虞があるという
問題がある。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、給電ケーブルとケーブ
ル保持部材の損傷を防止して、寿命や信頼性を向上する
ことができるようにした電動式建設機械を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による電動式建設
機械は、動力源として搭載された電動モータによって自
走可能な車体と、前記電動モータに給電するために該車
体から外部の電源側に延びる給電ケーブルと、該給電ケ
ーブルが前記車体に接触して損傷するのを防止するため
該給電ケーブルを所定の高さ位置に保持し前記車体から
主たる走行方向の後側に延びたケーブル保持部材とを備
えている。
【0014】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1の発明が採用する構成の特徴は、ケーブル保持
部材は、長さ方向の1箇所または複数箇所で下側から押
動されたときに上側に屈曲する屈曲式保持部材として構
成したことにある。
【0015】このように構成したことにより、例えば急
激な斜面を登り始める場合、斜面の登り始めに岩石等が
ある場合には、ケーブル保持部材が地面や岩石に衝突す
ることがあるが、このときにケーブル保持部材は、上側
に屈曲することにより衝突による負荷を吸収することが
できる。
【0016】請求項2の発明によると、ケーブル保持部
材は、車体側に固定して取付けられた固定側保持部と、
該固定側保持部の先端部に回動支持部を介して上側に折
り曲げ可能に取付けられた可動側保持部とによって構成
したことにある。
【0017】このように構成したことにより、可動側保
持部が下側から押動されると、該可動側保持部は回動支
持部を回動中心として固定側保持部の先端部で上側に折
れ曲がることにより、このときの負荷を吸収することが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
電動式建設機械として電動式油圧ショベルを例に挙げ、
図1ないし図4に従って詳細に説明する。
【0019】1は本実施の形態に適用される電動式建設
機械としての電動式油圧ショベルで、該油圧ショベル1
は、下部走行体2と、該下部走行体2の上側に後述の旋
回輪10を介して旋回可能に搭載された上部旋回体11
と、該上部旋回体11の前側に設けられた作業装置16
とによって構成されている。
【0020】ここで、下部走行体2について述べると、
この下部走行体2は、後述の上部旋回体11と共に車体
を構成するもので、後述のトラックフレーム3、駆動輪
6、遊動輪7、履帯8等によって大略構成されている。
【0021】3は下部走行体2の骨組構造体をなすトラ
ックフレームで、該トラックフレーム3は、図1、図2
に示す如く、中央部に位置する後述のセンタフレーム4
と、該センタフレーム4の左,右両側に設けられたサイ
ドフレーム5と、センタフレーム4の上端側に設けられ
た丸胴9とから構成されている。
【0022】4はトラックフレーム3の中央部を構成す
るセンタフレームで、該センタフレーム4は略H字状に
形成され、その中央部は図3に示すように、複数の鋼板
を溶接することにより箱型状に形成されている。そし
て、センタフレーム4は、トラックフレーム3の中央部
下端面となる下フランジ4Aと、該下フランジ4Aの上
側面に内周側,外周側に離間して接合された環状の内側
ウェブ4B,外側ウェブ4Cと、該内側ウェブ4B,外
側ウェブ4Cの上端側に水平に固着された上フランジ4
D等とから構成され、下フランジ4A,上フランジ4D
には、内側ウェブ4Bの内周側に位置して大径穴4E,
4Fが互いに同心となるように形成されている。
【0023】5,5はセンタフレーム4の左,右両側に
接合され、前,後方向に延びた一対のサイドフレーム
で、該各サイドフレーム5の主たる走行方向の後側に
は、走行用油圧モータ6Aにより回転駆動される駆動輪
6が配設され、前側には遊動輪7が取付けられている。
また、駆動輪6と遊動輪7との間には履帯8が巻装され
ている。
【0024】また、9はセンタフレーム4の上側に設け
られた丸胴で、該丸胴9は、大径で短尺な円筒状に形成
されている。そして、丸胴9は、溶接等の固着手段によ
って大径穴4E,4Fと同心になるようにセンタフレー
ム4の上フランジ4D上側面に固着されている。
【0025】10は下部走行体2と上部旋回体11との
間に設けられた旋回輪で、該旋回輪10は、旋回装置の
一部を構成するもので、大径な玉軸受として形成されて
いる。ここで、旋回輪10は、内輪部10Aが丸胴9の
上端面にボルト止めされると共に、外輪部10Bが旋回
フレーム12の下側面にボルト止めされ、内輪部10A
と外輪部10Bとの間には多数個の鋼球10C,10
C,…(2個のみ図示)が設けられている。これによ
り、下部走行体2と上部旋回体11とは旋回輪10を介
して回転可能に連結されている。また、旋回輪10の内
輪部10Aの内周面には、旋回装置を構成する旋回モー
タのピニオンに噛合する内歯車(いずれも図示せず)が
形成されている。
【0026】次に、11は下部走行体2上に旋回可能に
搭載された上部旋回体で、該上部旋回体11は、下部走
行体2と一緒に車体を構成している。そして、上部旋回
体11は、ベースをなす旋回フレーム12と、該旋回フ
レーム12上に設けられた建屋カバー13、キャブ14
およびカウンタウエイト15とによって大略構成されて
いる。また、旋回フレーム12の前側には掘削等の作業
を行う作業装置16が設けられている。
【0027】一方、17は上部旋回体11に設けられた
動力源をなす電動モータで、該電動モータ17は、図1
中に点線で示すように、建屋カバー13内に位置して旋
回フレーム12上に搭載されている。ここで、電動モー
タ17は、コントロールバルブを介して下部走行体2、
作業装置16に圧油を供給する油圧ポンプ(いずれも図
示せず)を駆動するものである。そして、電動モータ1
7は、内部配線(図示せず)、後述の集電装置18、給
電ケーブル19を順次介して、高圧な外部電源(図示せ
ず)に接続されている。
【0028】18は上部旋回体11の旋回中心上に配設
された集電装置で、該集電装置18は、相対回転可能に
連結された上側部材18Aと下側部材18Bとからな
り、上側部材18Aが上部旋回体11側の旋回フレーム
12上に固定されている。そして、集電装置18は、上
側部材18Aが内部配線を介して電動モータ17に接続
され、下側部材18Bが給電ケーブル19に接続されて
いる。
【0029】19は給電ケーブルで、該給電ケーブル1
9は、心材と該心材を覆う被覆材とからなり、可撓性を
有している。また、給電ケーブル19は、一端側が集電
装置18の下側部材18Bに接続され、他端側が外部電
源に接続されている。さらに、給電ケーブル19は、セ
ンタフレーム4の近傍に位置する後述のケーブル保持部
材22上でカプラ20を介して途中で切離し可能となっ
ている。
【0030】また、21はセンタフレーム4に設けられ
たケーブルブラケットで、該ケーブルブラケット21
は、給電ケーブル19をセンタフレーム4の下側を通る
ように支持するものである。ここで、ケーブルブラケッ
ト21は、内側ウェブ4Bの下端側に設けられた内側ブ
ラケット21Aと、外側ウェブ4Cの下端側に設けられ
た外側ブラケット21Bと、内側ブラケット21Aと外
側ブラケット21Bとを接続した保護カバー21Cとに
よって大略構成されている。
【0031】22はセンタフレーム4の後部側に設けら
れたケーブル保持部材で、該ケーブル保持部材22は、
給電ケーブル19が履帯8に接触して損傷するのを防止
するために、所定の高さ位置で履帯8よりも後側まで延
びている。ここで、ケーブル保持部材22は、図2、図
3に示すように後述する固定側保持部23、可動側保持
部24、ヒンジ25により、上側に屈曲する屈曲式保持
部材として構成されている。
【0032】23は固定側保持部で、該固定側保持部2
3は、センタフレーム4に固定的に取付けられている。
そして、固定側保持部23は、センタフレーム4の外側
ウェブ4C等に取付けられ、互いに接近するように後側
に延びた2枚の上板23A,23Aと、該各上板23A
の先端に固着されほぼ水平に延びた短冊状の台板23B
と、前記各上板23Aを下側から支持する支持板23
C,23C(片方のみ図示)とによって構成されてい
る。そして、台板23B上には給電ケーブル19のカプ
ラ20が取付けられている。
【0033】24は固定側保持部23の後側(先端側)
に設けられた可動側保持部で、該可動側保持部24は、
台板23Bの後端部からほぼ水平に延びる長尺な短冊状
の板体として形成されている。また、可動側保持部24
は、前端部が回動支持部をなす2個のヒンジ25,25
を介して台板23Bの後端部に上,下方向に回動可能に
取付けられている。さらに、可動側保持部24上には、
カプラ20から後側の給電ケーブル19が保持されてい
る。
【0034】ここで、各ヒンジ25は、固定側保持部2
3の台板23B後端と可動側保持部24の前端とを突き
合わせた状態で、該台板23B、可動側保持部24の上
面に取付けている。このため、可動側保持部24は、通
常は図3に示すように、前端が固定側保持部23の台板
23B後端に当接してほぼ水平状態に保持される。一
方、下側から押動されると、可動側保持部24は、図4
に示すようにヒンジ25を回動中心として上側に折れ曲
がることができる。
【0035】このように構成されたケーブル保持部材2
2は、図3に示すように、油圧ショベル1が平坦な地面
26を走行するときには、固定側保持部23の先端部で
可動側保持部24がほぼ水平状態に保持されるから、該
ケーブル保持部材22に保持された給電ケーブル19
は、各履帯8よりも大きく後側に離れた位置まで適当な
地上高に配置され、この位置で垂れ下がっている。これ
により、下部走行体2を方向転換させた場合でも、履帯
8によって給電ケーブル19を巻き込んだり踏むような
事態を防止することができる。また、このような通常の
作業状態では、ケーブル保持部材22(給電ケーブル1
9)は、上部旋回体11から下側に十分な間隔をもって
配置されているから、旋回動作する上部旋回体11に接
触するような事態も防止することができる。
【0036】一方、図4に示す如く、油圧ショベル1が
平坦な地面26から急激(例えば30度程度)な斜面2
7を登るときには、斜面27の登り始めの位置で、下部
走行体2の前部が斜面27に沿って持ち上がり、履帯8
の後部が地面26に沈み込む状態となる。このような状
態では、ケーブル保持部材22は、可動側保持部24が
地面26に当接する。しかし、可動側保持部24はヒン
ジ25により上側に回動可能(屈曲式)となっているか
ら、ヒンジ25を回動中心に上側に屈曲することができ
る。これにより、ケーブル保持部材22が地面26等に
衝突したときの負荷を吸収することができるから、該ケ
ーブル保持部材22が損傷するのを防止することができ
る。
【0037】本実施の形態による電動式油圧ショベル1
は、上述の如き構成を有するもので、次に、その作動に
ついて説明する。
【0038】油圧ショベル1の運転時には、電動モータ
17が給電ケーブル19を介して外部電源から給電され
ることにより、原動機として作動する。そして、電動モ
ータ17は建屋カバー13内で油圧ポンプを駆動し、走
行用油圧モータ6A、旋回用油圧モータ、作業装置16
側の各油圧シリンダ等に圧油を供給する。
【0039】これにより、油圧ショベル1は走行用油圧
モータで駆動輪6を介して履帯8を回転駆動することに
より走行することができる。また、各油圧シリンダを作
動させることにより、作業装置16によって土砂の掘削
作業等を行うことができる。
【0040】このように、本実施の形態によれば、ケー
ブル保持部材22は、センタフレーム4に固定して取付
けられた固定側保持部23と、該固定側保持部23の先
端部にヒンジ25を介して上側に折り曲げ可能に取付け
られた可動側保持部24とによって構成している。従っ
て、急激な斜面27を登ったり、岩石等が転がっている
場所で作業を行なったときに可動側保持部24が下側か
ら押動されたとしても、該可動側保持部24はヒンジ2
5を回動中心として固定側保持部23の先端部で上側に
折れ曲がる(屈曲する)ことができる。この結果、ケー
ブル保持部材22の損傷を防止することができ、寿命や
信頼性を向上することができる。しかも、ケーブル保持
部材22を後側に大きく延ばすことができるから、履帯
8と給電ケーブル19との干渉を防止して、作業性、信
頼性の向上を図ることができる。
【0041】また、ケーブル保持部材22を屈曲式とす
ることにより、通常は上部旋回体11との間に十分なス
ペースを確保することができるから、給電ケーブル19
の点検作業、着脱作業等を容易に行うことができ、作業
性を向上することができる。
【0042】なお、実施の形態では、ケーブル保持部材
22は、固定側保持部23にヒンジ25を介して可動側
保持部24を取付けることにより、1箇所で屈曲するも
のとして説明したが、本発明はこれに限らず、例えば図
5に示す変形例のように、ケーブル保持部材31を、セ
ンタフレーム4に固定的に取付けられた固定側保持部3
2と、該固定側保持部32の先端にヒンジ34を介して
折り曲げ可能に取付けられた第1の可動側保持部33
と、該第1の可動側保持部33の先端にヒンジ34を介
して折り曲げ可能に取付けられた第2の可動側保持部3
5とによって構成してもよい。この構成では、ケーブル
保持部材31は、2箇所で屈曲することができる。ま
た、ケーブル保持部材は、3箇所以上で屈曲する構成と
してもよい。
【0043】また、実施の形態では、ケーブル保持部材
22は、固定側保持部23と可動側保持部24との間に
回動支持部としてヒンジ25を設けた場合を例示した
が、本発明はこれに限るものではなく、例えば固定側保
持部23の後端部と可動側保持部24の前端部にそれぞ
れ左,右方向に延びるピン穴を設け、これらのピン穴に
ピンを挿入することにより、可動側保持部24を屈曲さ
せる構成としてもよい。
【0044】さらに、実施の形態では、電動式建設機械
として電動式油圧ショベル1を例に挙げて説明したが、
本発明はこれに限らず、例えば電動式油圧クレーン、電
動式運搬車等の他の電動式建設機械にも適用することが
できる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、給電ケーブルを保持するケーブル保持部材は、
長さ方向の1箇所または複数箇所で下側から押動された
ときに上側に屈曲する屈曲式保持部材として構成してい
るので、例えば建設機械で急斜面を登る場合、斜面の登
り始めに岩石等がある場合でも、ケーブル保持部材が地
面や岩石に衝突したときには、ケーブル保持部材は、上
側に屈曲して衝突による負荷を吸収することができる。
この結果、ケーブル保持部材の損傷を防止することがで
き、寿命や信頼性を向上することができる。しかも、ケ
ーブル保持部材を後側に大きく延ばすことができ、車体
の走行体と給電ケーブルとの干渉を防止して、作業性、
信頼性の向上を図ることができる。
【0046】請求項2の発明によれば、ケーブル保持部
材は、車体側に固定して取付けられた固定側保持部と、
該固定側保持部の先端部に回動支持部を介して上側に折
り曲げ可能に取付けられた可動側保持部とによって構成
している。従って、可動側保持部が下側から押動される
と、該可動側保持部は回動支持部を回動中心として固定
側保持部の先端部で上側に折れ曲がることにより、この
ときの負荷を吸収することができ、ケーブル保持部材の
損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用される電動式油圧シ
ョベルを示す正面図である。
【図2】給電ケーブル、ケーブル保持部材を下部走行体
の一部と一緒に拡大した状態で図1中の矢示II−II方向
からみた平面図である。
【図3】給電ケーブル、ケーブル保持部材を下部走行
体、旋回フレームの一部と一緒に拡大した状態で図2中
の矢示III−III方向からみた断面図である。
【図4】急激な斜面を登り始めた状態を示す図3と同様
位置からみた断面図である。
【図5】本発明の変形例によるケーブル保持部材を下部
走行体、旋回フレームの一部と一緒に拡大した状態で示
す断面図である。
【符号の説明】
1 電動式油圧ショベル(電動式建設機械) 2 下部走行体(車体) 3 トラックフレーム 11 上部旋回体(車体) 17 電動モータ 19 給電ケーブル 22,31 ケーブル保持部材 23,32 固定側保持部 24 可動側保持部 25,34 ヒンジ(回動支持部) 33 第1の可動側保持部 35 第2の可動側保持部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力源として搭載された電動モータによ
    って自走可能な車体と、前記電動モータに給電するため
    に該車体から外部の電源側に延びる給電ケーブルと、該
    給電ケーブルが前記車体に接触して損傷するのを防止す
    るため該給電ケーブルを所定の高さ位置に保持し前記車
    体から主たる走行方向の後側に延びたケーブル保持部材
    とを備えてなる電動式建設機械において、 前記ケーブル保持部材は、長さ方向の1箇所または複数
    箇所で下側から押動されたときに上側に屈曲する屈曲式
    保持部材として構成したことを特徴とする電動式建設機
    械。
  2. 【請求項2】 前記ケーブル保持部材は、前記車体側に
    固定して取付けられた固定側保持部と、該固定側保持部
    の先端部に回動支持部を介して上側に折り曲げ可能に取
    付けられた可動側保持部とによって構成してなる請求項
    1に記載の電動式建設機械。
JP2001305372A 2001-10-01 2001-10-01 電動式建設機械 Pending JP2003105804A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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