JP3583533B2 - 電動式建設機械 - Google Patents

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幸彦 杉山
典仁 畑
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば下部走行体上に上部旋回体を旋回可能に搭載した電動式油圧ショベル等の電動式建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術による電動式建設機械として、図4ないし図6に基づき電動式油圧ショベルを例に挙げて説明する。
【0003】
図中、1は下部走行体、2は該下部走行体1上に後述の旋回輪15を介して旋回可能に搭載された上部旋回体を示し、該上部旋回体2は、下端側の旋回フレーム3と、該旋回フレーム3上に設けられた機械室4,運転室5およびカウンタウェイト6とから構成され、旋回フレーム3の前部には掘削等の作業を行う作業装置7が設けられている。
【0004】
8は下部走行体1の本体部分を構成するトラックフレームを示し、該トラックフレーム8は図5に示すように、中央部に位置する後述のセンタフレーム9と、該センタフレーム9の上端側に設けられた丸胴12と、センタフレーム9の左,右両側に設けられたサイドフレーム19とから構成されている。
【0005】
9はトラックフレーム8の中央部を構成するセンタフレームを示し、該センタフレーム9は略H字状に形成され、その中央部には図6に示すように、複数の鋼板が溶接されることによって箱型状の製缶体10が形成されている。そして、該製缶体10は、トラックフレーム8の中央部下端面となる下フランジ10Aと、該下フランジ10Aの上側面に内周側,外周側に離間して接合された環状の内側ウェブ10B,外側ウェブ10Cと、該内側ウェブ10B,外側ウェブ10Cの上端側に水平に固着された上フランジ10D等とから構成され、下フランジ10A,上フランジ10Dには、内側ウェブ10Bの内周側に位置して大径穴10E,10Fが互いに同心の中空体となるように形成されている。また、製缶体10には、車体後部側に位置して内側ウェブ10Bの内周側から外側ウェブ10Cの外周側へと貫通するように筒状体11が配設され、該筒状体11の内周側は後述の給電ケーブル26が挿通されるケーブル挿通穴11Aとなっている。
【0006】
12は短尺な筒状に形成された大径の丸胴を示し、該丸胴12は溶接等によって製缶体10の上フランジ10D上側面に、大径穴10E,10Fと同心になるように固着されている。また、丸胴12の上端側内周側には、中央に大径穴13Aを有する環状板13が水平に接合され、該環状板13の上側面には筒状部材14が大径穴13Aの周囲に垂直に固着されている。
【0007】
15はボール軸受等から構成された旋回輪を示し、該旋回輪15は内輪部15Aが丸胴12の上端面に各ボルト16を介して固定されると共に、外輪部15Bが旋回フレーム3の下側面に各ボルト17を介して固定され、これにより下部走行体1と上部旋回体2とは旋回輪15を介して回転可能に連結されている。また、旋回輪15の内輪部15Aの内周面には、内歯車(図示せず)が形成されると共に、内輪部15Aと環状板13,筒状部材14とが構成する凹状のグリースバス18内には、上部旋回体2側に固定された旋回用減速機のピニオン(図示せず)が、前記内歯車に噛合した状態で配設される。
【0008】
19はセンタフレーム9の左,右両側に接合され、前後方向に伸長する一対のサイドフレーム(一方のみ図示)を示し、該各サイドフレーム19には図4に示すように、その後端側に位置して走行用油圧モータ(図示せず)により回転駆動されるスプロケット20が配設され、先端側にはアイドラ21が取付けらられると共に、スプロケット20,アイドラ21間には履帯22が巻装されている。
【0009】
一方,23は当該油圧ショベルの動力源となる電動モータを示し、該電動モータ23は図5に示すように、上部旋回体2の機械室4内に収容されている。そして、電動モータ23は、内部配線24,後述の集電装置25,給電ケーブル26,28を順次介して、例えば3000ボルト程度の高圧な外部電源(図示せず)に接続されている。
【0010】
25は上部旋回体2の旋回中心上に配設された集電装置を示し、該集電装置25は図6に示すように、上部側25Aと下部側25Bとが相対回転可能に連結され、上部側25Aは上部旋回体2側の旋回フレーム3上に固定されている。そして、集電装置25は上部側25Aには内部配線24が接続され、下部側25Bには給電ケーブル26が接続されることにより、内部配線24と給電ケーブル26とを電気的に導通させる構成となっている。
【0011】
26は給電ケーブルを示し、該給電ケーブル26は図6に示すように、一端側がカプラ27を介して他の給電ケーブル28に着脱可能に接続されている。また、給電ケーブル26の他端側は、下部走行体1の製缶体10に設けたケーブル挿通穴11Aを介して内側ウェブ10Bの内周側に伸長し、丸胴12内を介して集電装置25の下部側25Bに接続されている。
【0012】
29はセンタフレーム9の後部側に設けられたケーブルサポートを示し、該ケーブルサポート29は図6に示すように、基端側29Aが水平方向に二股状に分岐して製缶体10の外側ウェブ10C外周面に2箇所で固着され、先端側29Bが車体後方に伸長して給電ケーブル26,28等を適当な地上高に保持することにより、給電ケーブル26等がスプロケット20に巻込まれたり、履帯22に踏まれたりして破損するのを防止している。
【0013】
従来技術による電動式油圧ショベルは、上述の如き構成を有するもので次にその作動について説明する。
【0014】
油圧ショベルの運転時には、電動モータ23が給電ケーブル26を介して前記外部電源から給電されることにより、原動機として作動する。そして、電動モータ23は機械室4内で油圧ポンプ(図示せず)等を駆動し、前記走行用,旋回用油圧モータや作業装置7側の各油圧シリンダ等に圧油を供給する。
【0015】
これにより、油圧ショベルは前記走行用油圧モータでスプロケット20を介して履帯22を回転駆動することにより路上走行等を行うと共に、前記各油圧シリンダを作動させ、作業装置7によって土砂等の掘削作業を行う。また、上部旋回体2側に配設された旋回用油圧モータを駆動すると、前記旋回用減速機のピニオンがグリースバス18内で旋回輪15の内歯車と噛合して回転し、これにより上部旋回体2は下部走行体1に対して旋回駆動される。
【0016】
このとき、この上部旋回体2の旋回中心上に位置する集電装置25は上部側25Aが下部側25Bに対して相対回転し、これにより上部旋回体2側の内部配線24と下部走行体1側の給電ケーブル26とは、集電装置25を介してねじれることなく互いに導通状態に保持される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術においては、外部電源側に接続された給電ケーブル26を上部旋回体2内に収容された電動モータ23に接続するために、センタフレーム9の製缶体10に内側ウェブ10Bから外側ウェブ10Cへと貫通する筒状体11(ケーブル挿通穴11A)を設ける構成としているから、製缶体10を構成する内側ウェブ10Bおよび外側ウェブ10Cに穴加工を施す必要があり、これによってセンタフレーム9(製缶体10)の強度が低下するという問題がある。
【0018】
特に、例えば油圧ショベル等の建設機械では、給電ケーブルが不要なエンジン式が主流であるため、電動式に用いるトラックフレームをエンジン式と共有化しようとする要望がある。しかし、従来技術では、トラックフレームを共有化しようとするとエンジン式に対しても穴加工を施すことになり、その強度を不必要に低下させてしまうことになる。このため、エンジン式と電動式とでトラックフレームを別部品とせざるを得ず、トラックフレームの製造,管理コストの削減を図ることができないという問題がある。
【0019】
また、運搬時等に下部走行体1側と上部旋回体2側とを分解(分離)するような場合には、上端側が上部旋回体2の集電装置25側に接続された給電ケーブル26を下部走行体1の製缶体10側から取外す必要があるために、先端側にカプラ27が接続された給電ケーブル26を、筒状体11のケーブル挿通穴11Aを介して内側ウェブ10B内へと取出さなければならない。
【0020】
しかし、筒状体11(ケーブル挿通穴11A)の内径寸法は、製缶体10の強度低下を最小限に抑えるために、給電ケーブル26の外径寸法(例えば10cm程度)よりもやや大きい程度に形成されているのに対し、カプラ27の外径寸法は例えば40cm程度であるため、給電ケーブル26をケーブル挿通穴11A内から引抜くには、カプラ27を給電ケーブル26の先端側から分解していちいち取外さなければならず、下部走行体1側に対する給電ケーブル26の取付け,取外し作業に多大な労力と時間を費やすという問題がある。
【0021】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、トラックフレームの強度を低下させることなく、給電ケーブルを外部の電源側から上部旋回体内の電動モータへ側と安定させて導くことができ、給電ケーブルの取付け,取外し作業を容易に行うことができると共に、耐久性や信頼性等を向上できるようにした電動式建設機械を提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために本発明は、下端側と上端側とが開口した穴を有する製缶体が設けられると共に該製缶体の上端側に丸胴が設けられたトラックフレームを有する下部走行体と、該下部走行体の丸胴上に旋回輪を介して旋回可能に搭載され、内部に電動モータを収容する上部旋回体と、該上部旋回体側の電動モータに外部から給電を行うため、外部の電源側から前記下部走行体の丸胴内を介して上部旋回体側に導かれる給電ケーブルとを備えた電動式建設機械に適用される。
【0023】
そして、請求項1に記載の発明は、前記下部走行体のトラックフレームに設けられた前記製缶体には、前記丸胴よりも下側の位置に前記給電ケーブルを固定する取付ブラケットを設け、前記給電ケーブルは、該取付ブラケットを用いてその途中部位前記製缶体の下端側に位置決めされると共に、前記製缶体の下側から前記穴内に回込んで前記丸胴内へと導かれる構成としたことを特徴としている。
【0024】
このように構成することにより、トラックフレームに設けられた製缶体を用いて丸胴よりも下側の位置に取付ブラケットを設け、この取付ブラケットによって給電ケーブルの途中部位を位置決めする(取付ける)ことができるから、給電ケーブルを該取付ブラケットによって固定した状態で、製缶体の下側から穴内に回込んで丸胴内へと導くことができ、トラックフレームにケーブルを挿通する穴等を形成することなく、給電ケーブルを外部の電源側から丸胴内を介して上部旋回体側へと容易に引き回すことができる。
【0025】
また、請求項2に記載の発明では、前記取付ブラケットは、前記トラックフレームの製缶体の外側に位置して基端側が着脱可能に固着され先端側が自由端となった外側ブラケットと、前記トラックフレームの製缶体の内側に位置して基端側が着脱可能に固着され先端側が自由端となった内側ブラケットとから構成し、前記給電ケーブルは該外側ブラケットと内側ブラケットの自由端側で支持する構成としている。
【0026】
これにより、給電ケーブルを外側ブラケットの先端側と内側ブラケットの先端側とによって製缶体の下端の外側位置と内側位置で強固に支持でき、給電ケーブルを外部の電源側からトラックフレームの製缶体の下側を介して丸胴内へと安定して導くことができる。
【0027】
そして、請求項3に記載の発明では、前記取付ブラケットには、前記トラックフレームの製缶体の下側面との間で前記給電ケーブルの途中部位を部分的に覆う保護カバーを設ける構成としている。
【0028】
これにより、外部の電源側からトラックフレームの製缶体の下側を介して丸胴内へと導かれる給電ケーブルのうち最も下側に位置して地面に接近する途中部位を、トラックフレームの製缶体の下側面と保護カバーとによって覆うから、該給電ケーブルの途中部位が路面の凹凸部や岩石等に衝突して損傷されるのを防止することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。なお、実施例においては、従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0030】
図中、31はセンタフレーム9に形成された中空状の製缶体を示し、該製缶体31は従来技術とほぼ同様に、複数の鋼板を溶接することによって箱形状に形成され、下フランジ31A、内側ウェブ31B、外側ウェブ31C、上フランジ31Dおよび大径穴31E,31Fを有している。しかし、本実施例では、内側ウェブ31B,外側ウェブ31Cに従来技術におけるケーブル挿通穴11Aを形成せず、これに替えて内側ウェブ31B,外側ウェブ31Cに後述の取付ブラケット32を設けている。
【0031】
32は本実施例による取付ブラケットを示し、該取付ブラケット32は図2に示すように、内側ウェブ31Bの下端側に設けられた後述の内側ブラケット33と、外側ウェブ31Cの下端側に設けられた後述の外側ブラケット37とから構成され、該内側ブラケット33,外側ブラケット37の先端側には後述の保護カバー38が取付けられている。
【0032】
33は内側ウェブ31Bの内周面に取付けられた内側ブラケットを示し、該内側ブラケット33は図3に示すように、複数の金属板等から全体としてコ字状に形成され、対向する一対の側板部33A,33Aと、該各側板部33A間に各ボルト33Bおよび各補助板33Cを介して取付けられた平板状の連結部33Dとから構成されている。そして、各側板部33Aは基端側が外向きにL字状に屈曲した取付部33Eとなり、自由端となる先端側は連結部33D等によりコ字状をなして一体的に連結されている。また、連結部33Dの内側面には図2に示すように、給電ケーブル26を固定するケーブルクランプ34がボルト34A等を介して取付けられている。
【0033】
ここで、内側ウェブ31Bの内周面には、例えば溶接等の手段によってねじ座35が固着され、該ねじ座35に内側ブラケット33の各取付部33Eがボルト36,36,…を介して固定されることにより、内側ブラケット33は内側ウェブ31Bの下端側に位置して斜め下向きに突出するように配設されている。
【0034】
37は外側ウェブ31Cの外周面に取付けられた外側ブラケットを示し、該外側ブラケット37は前記内側ブラケット33とほぼ同様に、全体としてコ字形状をなし、各側板部37Aと、該各側板部37Aの先端側(自由端側)に取付けられた連結部37Bと、各側板部37Aの基端側(固定端側)に一体形成された取付部37C等とから構成されている。しかし、該外側ブラケット37では、連結部37Bが内側ブラケット33の連結部33Dよりも上向きの傾斜角をもって配設され、該連結部37Bの先端側には垂直方向上向きに突出するように屈曲部37Dが一体に設けられている。そして、該屈曲部37Dにはケーブルクランプ34がボルト34Aを介して取付けられ、これにより外側ブラケット37は図1に示すように、ケーブルサポート29によって所定の地上高に保持された給電ケーブル26を略90度に近い角度で下向きに屈曲させ、製缶体31の下フランジ31A下側位置へと導く構成となっている。
【0035】
一方、外側ウェブ31Cの外周面にも、ねじ座35が内側ウェブ31Bと同様に固着され、該ねじ座35に各ボルト36を介して各取付部37Dが固定されることにより、外側ブラケット37は外側ウェブ31Cの下端側から斜め下向きに突出するように配設されている。
【0036】
38は保護カバーを示し、該保護カバー38は長尺な金属平板から形成され、図2中の左端側が内側ブラケット33の下端側に、右端側が外側ブラケット37の下端側に補助板38Aおよびボルト等を介してそれぞれ固定され、この状態で保護カバー38は、下フランジ31Aの下面と一定間隔をもって対向している。また、保護カバー38の上側面には、左,右両端側に位置して給電ケーブル26を固定するケーブルクランプ39,39が各ボルト39Aを介して取付けられると共に、給電ケーブル26の途中部分を直線状にガイドするケーブルガイド40が長手方向に設けられている。
【0037】
これにより、給電ケーブル26は取付ブラケット32を介して下部走行体1に取付けられた状態で、内側ブラケット33,外側ブラケット37の連結部33D,37B上に各ケーブルクランプ34,各ボルト34Aを介してそれぞれ位置決めされると共に、保護カバー38上ではケーブルガイド40に沿って各ケーブルクランプ39,ボルト39A等で固定される。
【0038】
従って、給電ケーブル26は図1に示すように、外側ブラケット37,保護カバー38,内側ブラケット33によって位置決めされることにより、外部電源側から下フランジ31Aの下側へ回込むようにして内側ウェブ31Bの内周側に伸長し、丸胴12内を介して集電装置25の下部側25Bに接続される。
【0039】
本実施例による電動式油圧ショベルは上述の如き構成を有するもので、その基本的動作については従来技術によるものと格別差異はない。
【0040】
然るに、本実施例では、取付ブラケット32の内側ブラケット33を内側ウェブ31Bの下端側内周面に着脱可能に取付け、外側ブラケット37を外側ウェブ31Cの下端側外周面に着脱可能に取付けると共に、該内側ブラケット33,外側ブラケット37間には保護カバー38を下フランジ31Aと対向させた状態で着脱可能に取付ける構成としたから、取付ブラケット32により給電ケーブル26の途中部位を、内側ウェブ31Bの下端内周側、外側ウェブ31Cの下端外周側および下フランジ31Aの下側において確実に位置決めして取付けることができる。
【0041】
従って、給電ケーブル26を取付ブラケット32によって製缶体31に確実に固定した状態で、外部の電源側から内側ウェブ31Bの内周側へと下フランジ31Aの下側から回込ませるようにして導くことができる。そして、従来技術で述べたケーブル挿通穴11A等を内側ウェブ31B,外側ウェブ31Cに形成する必要がないから、製缶体31の強度を低下させることなくセンタフレーム9を形成でき、センタフレーム9の耐久性,信頼性を確実に向上させることができる。
【0042】
また、給電ケーブル26が最も路面に接近する下フランジ31Aの下側面位置において、給電ケーブル26を保護カバー38により下側から覆う構成としたから、当該油圧ショベルの作業中に岩石等の障害物の衝突によって給電ケーブル26の途中部分が破損するのを確実に防止することができる。この結果、給電ケーブル26の破損による漏電等の危険を防止でき、給電ケーブル26としての信頼性を向上でき、給電系統の安全性を高めることができる。
【0043】
そして、内側ブラケット33と外側ブラケット37により、給電ケーブル26を内側ウェブ31Bの下端側と外側ウェブ31Cの下端側にそれぞれ位置決めする構成としたから、該内側ブラケット33,外側ブラケット37によって給電ケーブル26を高い剛性をもって強固に支持でき、給電ケーブル26を外部の電源側から丸胴12内へと確実に配設することができる。
【0044】
さらに、取付ブラケット32を製缶体31に各ボルト36等を介して着脱可能に固定する構成としたから、当該油圧ショベルの運搬時等に下部走行体1と上部旋回体2とを分解(分離)するときに、カプラ27を給電ケーブル26から分解して取外す必要がなくなり、給電ケーブル26を下部走行体1側から簡単に取外すことができ、下部走行体1と上部旋回体2との分解作業等を容易に行うことができる。
【0045】
即ち、各ボルト36等を取外し、内側ウェブ31Bのねじ座35から内側ブラケット33を、外側ウェブ31Cのねじ座35から外側ブラケット37を取外すことにより、取付ブラケット32を給電ケーブル26と共に製缶体31から取外した後に、各ケーブルクランプ34,39を分解し、取付ブラケット32から給電ケーブル26を取外すことにより、下部走行体1側から給電ケーブル26を簡単に取外すことができる。また、各ボルト33B等および各補助板33C,38Aを取外すことにより、連結部33D,37Bおよび保護カバー38を給電ケーブル26と共に内側ブラケット33の各側板部33Aおよび外側ブラケット37の各側板部37Aから取外した後に、各ケーブルクランプ34,39を分解し、連結部33D,37Bおよび保護カバー38から給電ケーブル26を取外すことによっても、下部走行体1側から給電ケーブル26を取外すことができる。
【0046】
さらにまた、製缶体31にケーブル挿通穴11Aを形成する必要がないから、原動機としてエンジンを用いる通常の油圧ショベルと電気式の油圧ショベルとの間でセンタフレーム9(トラックフレーム8)を共通化することができ、設計コスト、部品管理コスト等の削減を図ることができる。
【0047】
なお、前記実施例においては、取付ブラケット32の内側ブラケット33,外側ブラケット37および保護カバー38を別部材から構成した場合を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、内側ブラケット33,外側ブラケット37および保護カバー38のうち一部または全部を一体形成する構成としてもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1に記載の発明によれば、トラックフレームに設けられた製缶体には丸胴よりも下側の位置に給電ケーブル用の取付ブラケットを設けたから、該取付ブラケットに給電ケーブルの途中部位を取付けることにより、該給電ケーブルをトラックフレームの製缶体の下端側に確実に位置決めすることができる。そして、給電ケーブルを取付ブラケットによりトラックフレームに確実に固定した状態で、外部の電源側からトラックフレームの製缶体の下側へ回込ませ、さらに製缶体の下側から丸胴内へと導くことができるから、トラックフレームを構成するセンタフレームにケーブル挿通穴等を形成する必要がなく、センタフレーム等の強度を高め、トラックフレームとしての耐久性や信頼性を確実に向上させることができる。
【0049】
また、請求項2に記載の発明によれば、トラックフレームの製缶体の内側と製缶体の外側に内側ブラケットと外側ブラケットとを設け、該内側ブラケットと外側ブラケットにより、給電ケーブルをトラックフレームの製缶体の下端側において内側と外側で支持する構成としたから、該内側ブラケット,外側ブラケットによって給電ケーブルを高い剛性をもって強固に支持でき、給電ケーブルを外部の電源側から丸胴内へと確実に配設することができる。
【0050】
そして、請求項3に記載の発明によれば、取付ブラケットに保護カバーを設け、トラックフレームの製缶体の下側で給電ケーブルの途中部位を保護カバーにより下側から覆う構成としたから、岩石等の衝突によって給電ケーブルが破損するのを確実に防止でき、給電ケーブルとしての耐久性や信頼性を確実に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による電動式油圧ショベルの下部走行体等を給電ケーブルと共に示す縦断面図である。
【図2】図1中の取付ブラケット等を拡大して示す要部縦断面図である。
【図3】内側ブラケット等を図2の左側からみた側面図である。
【図4】従来技術による電動式油圧ショベルを示す全体図である。
【図5】従来技術による電動式油圧ショベルの給電系統を示す説明図である。
【図6】図4中の下部走行体等を給電ケーブルと共に示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体
2 上部旋回体
8 トラックフレーム
12 丸胴
15 旋回輪
23 電動モータ
25 集電装置
26 給電ケーブル
31 製缶体
31A 下フランジ
31B 内側ウェブ
31C 外側ウェブ
31D 上フランジ
32 取付ブラケット
33 内側ブラケット
34 ケーブルクランプ
35 ねじ座
37 外側ブラケット
38 保護カバー

Claims (3)

  1. 下端側と上端側とが開口した穴を有する製缶体が設けられると共に該製缶体の上端側に丸胴が設けられたトラックフレームを有する下部走行体と、該下部走行体の丸胴上に旋回輪を介して旋回可能に搭載され、内部に電動モータを収容する上部旋回体と、該上部旋回体側の電動モータに外部から給電を行うため、外部の電源側から前記下部走行体の丸胴内を介して上部旋回体側に導かれる給電ケーブルとを備えた電動式建設機械において、
    前記下部走行体のトラックフレームに設けられた前記製缶体には、前記丸胴よりも下側の位置に前記給電ケーブルを固定する取付ブラケットを設け
    前記給電ケーブルは、該取付ブラケットを用いてその途中部位前記製缶体の下端側に位置決めされると共に、前記製缶体の下側から前記穴内に回込んで前記丸胴内へと導かれる構成としたことを特徴とする電動式建設機械。
  2. 前記取付ブラケットは、前記トラックフレームの製缶体の外側に位置して基端側が着脱可能に固着され先端側が自由端となった外側ブラケットと、前記トラックフレームの製缶体の内側に位置して基端側が着脱可能に固着され先端側が自由端となった内側ブラケットとから構成し、前記給電ケーブルは該外側ブラケットと内側ブラケットの自由端側で支持する構成としてなる請求項1に記載の電動式建設機械。
  3. 前記取付ブラケットには、前記トラックフレームの製缶体の下側面との間で前記給電ケーブルの途中部位を部分的に覆う保護カバーを設ける構成としてなる請求項1または2に記載の電動式建設機械。
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