JPH09144060A - 電動式建設機械 - Google Patents

電動式建設機械

Info

Publication number
JPH09144060A
JPH09144060A JP33264495A JP33264495A JPH09144060A JP H09144060 A JPH09144060 A JP H09144060A JP 33264495 A JP33264495 A JP 33264495A JP 33264495 A JP33264495 A JP 33264495A JP H09144060 A JPH09144060 A JP H09144060A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bracket
cable
track frame
power supply
end side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP33264495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3583533B2 (ja
Inventor
Koji Fujita
浩二 藤田
Yukihiko Sugiyama
幸彦 杉山
Norihito Hata
典仁 畑
Arekusandaa Kotsuto
アレクサンダー コツト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP33264495A priority Critical patent/JP3583533B2/ja
Publication of JPH09144060A publication Critical patent/JPH09144060A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3583533B2 publication Critical patent/JP3583533B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラックフレームの下側に設けた取付ブラケ
ットによって給電ケーブルをトラックフレームの下側か
ら丸胴内へと回込ませることより、トラックフレームの
強度を低下させることなく、給電ケーブルを配設できる
ようにする。 【解決手段】 トラックフレーム8の中央部に設ける製
缶体31を、下フランジ31A,内側ウェブ31B,外
側ウェブ31C等により構成する。また、取付ブラケッ
ト32を、内側ウェブ31Bに取付けた内側ブラケット
33と、外側ウェブ31Cに取付けた外側ブラケット3
7とから構成し、内側ブラケット33と外側ブラケット
37には保護カバー38を取付ける。そして、給電ケー
ブル26を内側ブラケット33,外側ブラケット37,
保護カバー38に取付けた状態で、外部の電源側から下
フランジ31Aの下側を通って丸胴12内に導き、上部
旋回体2側の集電装置25に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば下部走行体
上に上部旋回体を旋回可能に搭載した電動式油圧ショベ
ル等の電動式建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術による電動式建設機械として、
図4ないし図6に基づき電動式油圧ショベルを例に挙げ
て説明する。
【0003】図中、1は下部走行体、2は該下部走行体
1上に後述の旋回輪15を介して旋回可能に搭載された
上部旋回体を示し、該上部旋回体2は、下端側の旋回フ
レーム3と、該旋回フレーム3上に設けられた機械室
4,運転室5およびカウンタウェイト6とから構成さ
れ、旋回フレーム3の前部には掘削等の作業を行う作業
装置7が設けられている。
【0004】8は下部走行体1の本体部分を構成するト
ラックフレームを示し、該トラックフレーム8は図5に
示すように、中央部に位置する後述のセンタフレーム9
と、該センタフレーム9の上端側に設けられた丸胴12
と、センタフレーム9の左,右両側に設けられたサイド
フレーム19とから構成されている。
【0005】9はトラックフレーム8の中央部を構成す
るセンタフレームを示し、該センタフレーム9は略H字
状に形成され、その中央部には図6に示すように、複数
の鋼板が溶接されることによって箱型状の製缶体10が
形成されている。そして、該製缶体10は、トラックフ
レーム8の中央部下端面となる下フランジ10Aと、該
下フランジ10Aの上側面に内周側,外周側に離間して
接合された環状の内側ウェブ10B,外側ウェブ10C
と、該内側ウェブ10B,外側ウェブ10Cの上端側に
水平に固着された上フランジ10D等とから構成され、
下フランジ10A,上フランジ10Dには、内側ウェブ
10Bの内周側に位置して大径穴10E,10Fが互い
に同心となるように形成されている。また、製缶体10
には、車体後部側に位置して内側ウェブ10Bの内周側
から外側ウェブ10Cの外周側へと貫通するように筒状
体11が配設され、該筒状体11の内周側は後述の給電
ケーブル26が挿通されるケーブル挿通穴11Aとなっ
ている。
【0006】12は短尺な筒状に形成された大径の丸胴
を示し、該丸胴12は溶接等によって製缶体10の上フ
ランジ10D上側面に、大径穴10E,10Fと同心に
なるように固着されている。また、丸胴12の上端側内
周側には、中央に大径穴13Aを有する環状板13が水
平に接合され、該環状板13の上側面には筒状部材14
が大径穴13Aの周囲に垂直に固着されている。
【0007】15はボール軸受等から構成された旋回輪
を示し、該旋回輪15は内輪部15Aが丸胴12の上端
面に各ボルト16を介して固定されると共に、外輪部1
5Bが旋回フレーム3の下側面に各ボルト17を介して
固定され、これにより下部走行体1と上部旋回体2とは
旋回輪15を介して回転可能に連結されている。また、
旋回輪15の内輪部15Aの内周面には、内歯車(図示
せず)が形成されると共に、内輪部15Aと環状板1
3,筒状部材14とが構成する凹状のグリースバス18
内には、上部旋回体2側に固定された旋回用減速機のピ
ニオン(図示せず)が、前記内歯車に噛合した状態で配
設される。
【0008】19はセンタフレーム9の左,右両側に接
合され、前後方向に伸長する一対のサイドフレーム(一
方のみ図示)を示し、該各サイドフレーム19には図4
に示すように、その後端側に位置して走行用油圧モータ
(図示せず)により回転駆動されるスプロケット20が
配設され、先端側にはアイドラ21が取付けらられると
共に、スプロケット20,アイドラ21間には履帯22
が巻装されている。
【0009】一方,23は当該油圧ショベルの動力源と
なる電動モータを示し、該電動モータ23は図5に示す
ように、上部旋回体2の機械室4内に収容されている。
そして、電動モータ23は、内部配線24,後述の集電
装置25,給電ケーブル26,28を順次介して、例え
ば3000ボルト程度の高圧な外部電源(図示せず)に
接続されている。
【0010】25は上部旋回体2の旋回中心上に配設さ
れた集電装置を示し、該集電装置25は図6に示すよう
に、上部側25Aと下部側25Bとが相対回転可能に連
結され、上部側25Aは上部旋回体2側の旋回フレーム
3上に固定されている。そして、集電装置25は上部側
25Aには内部配線24が接続され、下部側25Bには
給電ケーブル26が接続されることにより、内部配線2
4と給電ケーブル26とを電気的に導通させる構成とな
っている。
【0011】26は給電ケーブルを示し、該給電ケーブ
ル26は図6に示すように、一端側がカプラ27を介し
て他の給電ケーブル28に着脱可能に接続されている。
また、給電ケーブル26の他端側は、下部走行体1の製
缶体10に設けたケーブル挿通穴11Aを介して内側ウ
ェブ10Bの内周側に伸長し、丸胴12内を介して集電
装置25の下部側25Bに接続されている。
【0012】29はセンタフレーム9の後部側に設けら
れたケーブルサポートを示し、該ケーブルサポート29
は図6に示すように、基端側29Aが水平方向に二股状
に分岐して製缶体10の外側ウェブ10C外周面に2箇
所で固着され、先端側29Bが車体後方に伸長して給電
ケーブル26,28等を適当な地上高に保持することに
より、給電ケーブル26等がスプロケット20に巻込ま
れたり、履帯22に踏まれたりして破損するのを防止し
ている。
【0013】従来技術による電動式油圧ショベルは、上
述の如き構成を有するもので次にその作動について説明
する。
【0014】油圧ショベルの運転時には、電動モータ2
3が給電ケーブル26を介して前記外部電源から給電さ
れることにより、原動機として作動する。そして、電動
モータ23は機械室4内で油圧ポンプ(図示せず)等を
駆動し、前記走行用,旋回用油圧モータや作業装置7側
の各油圧シリンダ等に圧油を供給する。
【0015】これにより、油圧ショベルは前記走行用油
圧モータでスプロケット20を介して履帯22を回転駆
動することにより路上走行等を行うと共に、前記各油圧
シリンダを作動させ、作業装置7によって土砂等の掘削
作業を行う。また、上部旋回体2側に配設された旋回用
油圧モータを駆動すると、前記旋回用減速機のピニオン
がグリースバス18内で旋回輪15の内歯車と噛合して
回転し、これにより上部旋回体2は下部走行体1に対し
て旋回駆動される。
【0016】このとき、この上部旋回体2の旋回中心上
に位置する集電装置25は上部側25Aが下部側25B
に対して相対回転し、これにより上部旋回体2側の内部
配線24と下部走行体1側の給電ケーブル26とは、集
電装置25を介してねじれることなく互いに導通状態に
保持される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術においては、外部電源側に接続された給電ケーブ
ル26を上部旋回体2内に収容された電動モータ23に
接続するために、センタフレーム9の製缶体10に内側
ウェブ10Bから外側ウェブ10Cへと貫通する筒状体
11(ケーブル挿通穴11A)を設ける構成としている
から、製缶体10を構成する内側ウェブ10Bおよび外
側ウェブ10Cに穴加工を施す必要があり、これによっ
てセンタフレーム9(製缶体10)の強度が低下すると
いう問題がある。
【0018】特に、例えば油圧ショベル等の建設機械で
は、給電ケーブルが不要なエンジン式が主流であるた
め、電動式に用いるトラックフレームをエンジン式と共
有化しようとする要望がある。しかし、従来技術では、
トラックフレームを共有化しようとするとエンジン式に
対しても穴加工を施すことになり、その強度を不必要に
低下させてしまうことになる。このため、エンジン式と
電動式とでトラックフレームを別部品とせざるを得ず、
トラックフレームの製造,管理コストの削減を図ること
ができないという問題がある。
【0019】また、運搬時等に下部走行体1側と上部旋
回体2側とを分解(分離)するような場合には、上端側
が上部旋回体2の集電装置25側に接続された給電ケー
ブル26を下部走行体1の製缶体10側から取外す必要
があるために、先端側にカプラ27が接続された給電ケ
ーブル26を、筒状体11のケーブル挿通穴11Aを介
して内側ウェブ10B内へと取出さなければならない。
【0020】しかし、筒状体11(ケーブル挿通穴11
A)の内径寸法は、製缶体10の強度低下を最小限に抑
えるために、給電ケーブル26の外径寸法(例えば10
cm程度)よりもやや大きい程度に形成されているのに対
し、カプラ27の外径寸法は例えば40cm程度であるた
め、給電ケーブル26をケーブル挿通穴11A内から引
抜くには、カプラ27を給電ケーブル26の先端側から
分解していちいち取外さなければならず、下部走行体1
側に対する給電ケーブル26の取付け,取外し作業に多
大な労力と時間を費やすという問題がある。
【0021】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、トラックフレームの強度を低下させるこ
となく、給電ケーブルを外部の電源側から上部旋回体内
の電動モータへ側と安定させて導くことができ、給電ケ
ーブルの取付け,取外し作業を容易に行うことができる
と共に、耐久性や信頼性等を向上できるようにした電動
式建設機械を提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、中央部の上端側に丸胴が設けられたト
ラックフレームを有する下部走行体と、該下部走行体の
丸胴上に旋回輪を介して旋回可能に搭載され、内部に電
動モータを収容する上部旋回体と、該上部旋回体側の電
動モータに外部から給電を行うため、外部の電源側から
前記下部走行体の丸胴内を介して上部旋回体側に導かれ
る給電ケーブルとを備えた電動式建設機械に適用され
る。
【0023】そして、請求項1に記載の発明は、前記下
部走行体のトラックフレームには、該トラックフレーム
の中央部側で前記丸胴よりも下側の位置に前記給電ケー
ブル用の取付ブラケットを設け、該取付ブラケットは給
電ケーブルの途中部位を前記トラックフレームの中央部
下端側に位置決めしつつ、前記給電ケーブルをトラック
フレームの中央部下側から前記丸胴内へと導く構成とし
たことを特徴としている。
【0024】このように構成することにより、給電ケー
ブルの途中部位を、トラックフレームの中央部側で丸胴
よりも下側の位置に取付ブラケットによって位置決めす
る(取付ける)ことができるから、給電ケーブルを該取
付ブラケットによって固定した状態で、トラックフレー
ムの中央部下側から丸胴内へと導くことができ、トラッ
クフレームにケーブルを挿通する穴等を形成することな
く、給電ケーブルを外部の電源側から丸胴内を介して上
部旋回体側へと容易に引き回すことができる。
【0025】また、請求項2に記載の発明では、前記取
付ブラケットは、前記トラックフレームの中央部外側に
位置して基端側が着脱可能に固着され先端側が自由端と
なった外側ブラケットと、前記トラックフレームの中央
部内側に位置して基端側が着脱可能に固着され先端側が
自由端となった内側ブラケットとから構成し、前記給電
ケーブルは該外側ブラケットと内側ブラケットの自由端
側で支持する構成としている。
【0026】これにより、給電ケーブルを外側ブラケッ
トの先端側と内側ブラケットの先端側とによってトラッ
クフレーム中央部下端の外側位置と内側位置で強固に支
持でき、給電ケーブルを外部の電源側からトラックフレ
ームの中央部下側を介して丸胴内へと安定して導くこと
ができる。
【0027】そして、請求項3に記載の発明では、前記
取付ブラケットには、前記トラックフレームの中央部下
側面との間で前記給電ケーブルの途中部位を部分的に覆
う保護カバーを設ける構成としている。
【0028】これにより、外部の電源側からトラックフ
レームの中央部下側を介して丸胴内へと導かれる給電ケ
ーブルのうち最も下側に位置して地面に接近する途中部
位を、トラックフレームの中央部下側面と保護カバーと
によって覆うから、該給電ケーブルの途中部位が路面の
凹凸部や岩石等に衝突して損傷されるのを防止すること
ができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳細に説明する。なお、実施例において
は、従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、そ
の説明を省略するものとする。
【0030】図中、31はセンタフレーム9に形成され
た製缶体を示し、該製缶体31は従来技術とほぼ同様
に、複数の鋼板を溶接することによって箱形状に形成さ
れ、下フランジ31A、内側ウェブ31B、外側ウェブ
31C、上フランジ31Dおよび大径穴31E,31F
を有している。しかし、本実施例では、内側ウェブ31
B,外側ウェブ31Cに従来技術におけるケーブル挿通
穴11Aを形成せず、これに替えて内側ウェブ31B,
外側ウェブ31Cに後述の取付ブラケット32を設けて
いる。
【0031】32は本実施例による取付ブラケットを示
し、該取付ブラケット32は図2に示すように、内側ウ
ェブ31Bの下端側に設けられた後述の内側ブラケット
33と、外側ウェブ31Cの下端側に設けられた後述の
外側ブラケット37とから構成され、該内側ブラケット
33,外側ブラケット37の先端側には後述の保護カバ
ー38が取付けられている。
【0032】33は内側ウェブ31Bの内周面に取付け
られた内側ブラケットを示し、該内側ブラケット33は
図3に示すように、複数の金属板等から全体としてコ字
状に形成され、対向する一対の側板部33A,33A
と、該各側板部33A間に各ボルト33Bおよび各補助
板33Cを介して取付けられた平板状の連結部33Dと
から構成されている。そして、各側板部33Aは基端側
が外向きにL字状に屈曲した取付部33Eとなり、自由
端となる先端側は連結部33D等によりコ字状をなして
一体的に連結されている。また、連結部33Dの内側面
には図2に示すように、給電ケーブル26を固定するケ
ーブルクランプ34がボルト34A等を介して取付けら
れている。
【0033】ここで、内側ウェブ31Bの内周面には、
例えば溶接等の手段によってねじ座35が固着され、該
ねじ座35に内側ブラケット33の各取付部33Eがボ
ルト36,36,…を介して固定されることにより、内
側ブラケット33は内側ウェブ31Bの下端側に位置し
て斜め下向きに突出するように配設されている。
【0034】37は外側ウェブ31Cの外周面に取付け
られた外側ブラケットを示し、該外側ブラケット37は
前記内側ブラケット33とほぼ同様に、全体としてコ字
形状をなし、各側板部37Aと、該各側板部37Aの先
端側(自由端側)に取付けられた連結部37Bと、各側
板部37Aの基端側(固定端側)に一体形成された取付
部37C等とから構成されている。しかし、該外側ブラ
ケット37では、連結部37Bが内側ブラケット33の
連結部33Dよりも上向きの傾斜角をもって配設され、
該連結部37Bの先端側には垂直方向上向きに突出する
ように屈曲部37Dが一体に設けられている。そして、
該屈曲部37Dにはケーブルクランプ34がボルト34
Aを介して取付けられ、これにより外側ブラケット37
は図1に示すように、ケーブルサポート29によって所
定の地上高に保持された給電ケーブル26を略90度に
近い角度で下向きに屈曲させ、製缶体31の下フランジ
31A下側位置へと導く構成となっている。
【0035】一方、外側ウェブ31Cの外周面にも、ね
じ座35が内側ウェブ31Bと同様に固着され、該ねじ
座35に各ボルト36を介して各取付部37Dが固定さ
れることにより、外側ブラケット37は外側ウェブ31
Cの下端側から斜め下向きに突出するように配設されて
いる。
【0036】38は保護カバーを示し、該保護カバー3
8は長尺な金属平板から形成され、図2中の左端側が内
側ブラケット33の下端側に、右端側が外側ブラケット
37の下端側に補助板38Aおよびボルト等を介してそ
れぞれ固定され、この状態で保護カバー38は、下フラ
ンジ31Aの下面と一定間隔をもって対向している。ま
た、保護カバー38の上側面には、左,右両端側に位置
して給電ケーブル26を固定するケーブルクランプ3
9,39が各ボルト39Aを介して取付けられると共
に、給電ケーブル26の途中部分を直線状にガイドする
ケーブルガイド40が長手方向に設けられている。
【0037】これにより、給電ケーブル26は取付ブラ
ケット32を介して下部走行体1に取付けられた状態
で、内側ブラケット33,外側ブラケット37の連結部
33D,37B上に各ケーブルクランプ34,各ボルト
34Aを介してそれぞれ位置決めされると共に、保護カ
バー38上ではケーブルガイド40に沿って各ケーブル
クランプ39,ボルト39A等で固定される。
【0038】従って、給電ケーブル26は図1に示すよ
うに、外側ブラケット37,保護カバー38,内側ブラ
ケット33によって位置決めされることにより、外部電
源側から下フランジ31Aの下側へ回込むようにして内
側ウェブ31Bの内周側に伸長し、丸胴12内を介して
集電装置25の下部側25Bに接続される。
【0039】本実施例による電動式油圧ショベルは上述
の如き構成を有するもので、その基本的動作については
従来技術によるものと格別差異はない。
【0040】然るに、本実施例では、取付ブラケット3
2の内側ブラケット33を内側ウェブ31Bの下端側内
周面に着脱可能に取付け、外側ブラケット37を外側ウ
ェブ31Cの下端側外周面に着脱可能に取付けると共
に、該内側ブラケット33,外側ブラケット37間には
保護カバー38を下フランジ31Aと対向させた状態で
着脱可能に取付ける構成としたから、取付ブラケット3
2により給電ケーブル26の途中部位を、内側ウェブ3
1Bの下端内周側、外側ウェブ31Cの下端外周側およ
び下フランジ31Aの下側において確実に位置決めして
取付けることができる。
【0041】従って、給電ケーブル26を取付ブラケッ
ト32によって製缶体31に確実に固定した状態で、外
部の電源側から内側ウェブ31Bの内周側へと下フラン
ジ31Aの下側から回込ませるようにして導くことがで
きる。そして、従来技術で述べたケーブル挿通穴11A
等を内側ウェブ31B,外側ウェブ31Cに形成する必
要がないから、製缶体31の強度を低下させることなく
センタフレーム9を形成でき、センタフレーム9の耐久
性,信頼性を確実に向上させることができる。
【0042】また、給電ケーブル26が最も路面に接近
する下フランジ31Aの下側面位置において、給電ケー
ブル26を保護カバー38により下側から覆う構成とし
たから、当該油圧ショベルの作業中に岩石等の障害物の
衝突によって給電ケーブル26の途中部分が破損するの
を確実に防止することができる。この結果、給電ケーブ
ル26の破損による漏電等の危険を防止でき、給電ケー
ブル26としての信頼性を向上でき、給電系統の安全性
を高めることができる。
【0043】そして、内側ブラケット33と外側ブラケ
ット37により、給電ケーブル26を内側ウェブ31B
の下端側と外側ウェブ31Cの下端側にそれぞれ位置決
めする構成としたから、該内側ブラケット33,外側ブ
ラケット37によって給電ケーブル26を高い剛性をも
って強固に支持でき、給電ケーブル26を外部の電源側
から丸胴12内へと確実に配設することができる。
【0044】さらに、取付ブラケット32を製缶体31
に各ボルト36等を介して着脱可能に固定する構成とし
たから、当該油圧ショベルの運搬時等に下部走行体1と
上部旋回体2とを分解(分離)するときに、カプラ27
を給電ケーブル26から分解して取外す必要がなくな
り、給電ケーブル26を下部走行体1側から簡単に取外
すことができ、下部走行体1と上部旋回体2との分解作
業等を容易に行うことができる。
【0045】即ち、各ボルト36等を取外し、内側ウェ
ブ31Bのねじ座35から内側ブラケット33を、外側
ウェブ31Cのねじ座35から外側ブラケット37を取
外すことにより、取付ブラケット32を給電ケーブル2
6と共に製缶体31から取外した後に、各ケーブルクラ
ンプ34,39を分解し、取付ブラケット32から給電
ケーブル26を取外すことにより、下部走行体1側から
給電ケーブル26を簡単に取外すことができる。また、
各ボルト33B等および各補助板33C,38Aを取外
すことにより、連結部33D,37Bおよび保護カバー
38を給電ケーブル26と共に内側ブラケット33の各
側板部33Aおよび外側ブラケット37の各側板部37
Aから取外した後に、各ケーブルクランプ34,39を
分解し、連結部33D,37Bおよび保護カバー38か
ら給電ケーブル26を取外すことによっても、下部走行
体1側から給電ケーブル26を取外すことができる。
【0046】さらにまた、製缶体31にケーブル挿通穴
11Aを形成する必要がないから、原動機としてエンジ
ンを用いる通常の油圧ショベルと電気式の油圧ショベル
との間でセンタフレーム9(トラックフレーム8)を共
通化することができ、設計コスト、部品管理コスト等の
削減を図ることができる。
【0047】なお、前記実施例においては、取付ブラケ
ット32の内側ブラケット33,外側ブラケット37お
よび保護カバー38を別部材から構成した場合を例に挙
げたが、本発明はこれに限らず、内側ブラケット33,
外側ブラケット37および保護カバー38のうち一部ま
たは全部を一体形成する構成としてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、トラックフレームの中央部側で丸胴よりも
下側の位置に給電ケーブル用の取付ブラケットを設けた
から、該取付ブラケットに給電ケーブルの途中部位を取
付けることにより、該給電ケーブルをトラックフレーム
の中央部下端側に確実に位置決めすることができる。そ
して、給電ケーブルを取付ブラケットによりトラックフ
レームに確実に固定した状態で、外部の電源側からトラ
ックフレームの中央部下側へ回込ませ、さらに中央部下
側から丸胴内へと導くことができるから、トラックフレ
ームを構成するセンタフレームにケーブル挿通穴等を形
成する必要がなく、センタフレーム等の強度を高め、ト
ラックフレームとしての耐久性や信頼性を確実に向上さ
せることができる。
【0049】また、請求項2に記載の発明によれば、ト
ラックフレームの中央部内側と中央部外側に内側ブラケ
ットと外側ブラケットとを設け、該内側ブラケットと外
側ブラケットにより、給電ケーブルをトラックフレーム
の中央部下端側において内側と外側で支持する構成とし
たから、該内側ブラケット,外側ブラケットによって給
電ケーブルを高い剛性をもって強固に支持でき、給電ケ
ーブルを外部の電源側から丸胴内へと確実に配設するこ
とができる。
【0050】そして、請求項3に記載の発明によれば、
取付ブラケットに保護カバーを設け、トラックフレーム
の中央部下側で給電ケーブルの途中部位を保護カバーに
より下側から覆う構成としたから、岩石等の衝突によっ
て給電ケーブルが破損するのを確実に防止でき、給電ケ
ーブルとしての耐久性や信頼性を確実に向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による電動式油圧ショベルの下
部走行体等を給電ケーブルと共に示す縦断面図である。
【図2】図1中の取付ブラケット等を拡大して示す要部
縦断面図である。
【図3】内側ブラケット等を示す図2の左側正面図であ
る。
【図4】従来技術による電動式油圧ショベルを示す全体
図である。
【図5】従来技術による電動式油圧ショベルの給電系統
を示す説明図である。
【図6】図4中の下部走行体等を給電ケーブルと共に示
す縦断面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体 8 トラックフレーム 12 丸胴 15 旋回輪 23 電動モータ 25 集電装置 26 給電ケーブル 31 製缶体 31A 下フランジ 31B 内側ウェブ 31C 外側ウェブ 31D 上フランジ 32 取付ブラケット 33 内側ブラケット 34 ケーブルクランプ 35 ねじ座 37 外側ブラケット 38 保護カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 コツト アレクサンダー 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部の上端側に丸胴が設けられたトラ
    ックフレームを有する下部走行体と、該下部走行体の丸
    胴上に旋回輪を介して旋回可能に搭載され、内部に電動
    モータを収容する上部旋回体と、該上部旋回体側の電動
    モータに外部から給電を行うため、外部の電源側から前
    記下部走行体の丸胴内を介して上部旋回体側に導かれる
    給電ケーブルとを備えた電動式建設機械において、 前記下部走行体のトラックフレームには、該トラックフ
    レームの中央部側で前記丸胴よりも下側の位置に前記給
    電ケーブル用の取付ブラケットを設け、該取付ブラケッ
    トは給電ケーブルの途中部位を前記トラックフレームの
    中央部下端側に位置決めしつつ、前記給電ケーブルをト
    ラックフレームの中央部下側から前記丸胴内へと導く構
    成としたことを特徴とする電動式建設機械。
  2. 【請求項2】 前記取付ブラケットは、前記トラックフ
    レームの中央部外側に位置して基端側が着脱可能に固着
    され先端側が自由端となった外側ブラケットと、前記ト
    ラックフレームの中央部内側に位置して基端側が着脱可
    能に固着され先端側が自由端となった内側ブラケットと
    から構成し、前記給電ケーブルは該外側ブラケットと内
    側ブラケットの自由端側で支持する構成としてなる請求
    項1に記載の電動式建設機械。
  3. 【請求項3】 前記取付ブラケットには、前記トラック
    フレームの中央部下側面との間で前記給電ケーブルの途
    中部位を部分的に覆う保護カバーを設ける構成としてな
    る請求項1または2に記載の電動式建設機械。
JP33264495A 1995-11-28 1995-11-28 電動式建設機械 Expired - Fee Related JP3583533B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33264495A JP3583533B2 (ja) 1995-11-28 1995-11-28 電動式建設機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33264495A JP3583533B2 (ja) 1995-11-28 1995-11-28 電動式建設機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09144060A true JPH09144060A (ja) 1997-06-03
JP3583533B2 JP3583533B2 (ja) 2004-11-04

Family

ID=18257269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33264495A Expired - Fee Related JP3583533B2 (ja) 1995-11-28 1995-11-28 電動式建設機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3583533B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008008009A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Hitachi Constr Mach Co Ltd 電動式建設機械
JP2009097154A (ja) * 2007-10-12 2009-05-07 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd 建設機械
JP2013040002A (ja) * 2011-08-12 2013-02-28 Hitachi Sumitomo Heavy Industries Construction Crane Co Ltd 作業機械のガイド装置
JP2019082060A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 株式会社日立建機ティエラ 建設機械
JP2021156049A (ja) * 2020-03-27 2021-10-07 株式会社日立建機ティエラ 建設機械
DE202022105317U1 (de) 2022-09-21 2024-01-02 Liebherr-Werk Nenzing Gmbh Arbeitsmaschine mit elektrischem Fahrantrieb
DE202022105314U1 (de) 2022-09-21 2024-01-03 Liebherr-Werk Nenzing Gmbh Arbeitsmaschine mit elektrischem Fahrantrieb

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008008009A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Hitachi Constr Mach Co Ltd 電動式建設機械
JP2009097154A (ja) * 2007-10-12 2009-05-07 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd 建設機械
JP2013040002A (ja) * 2011-08-12 2013-02-28 Hitachi Sumitomo Heavy Industries Construction Crane Co Ltd 作業機械のガイド装置
JP2019082060A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 株式会社日立建機ティエラ 建設機械
JP2021156049A (ja) * 2020-03-27 2021-10-07 株式会社日立建機ティエラ 建設機械
DE202022105317U1 (de) 2022-09-21 2024-01-02 Liebherr-Werk Nenzing Gmbh Arbeitsmaschine mit elektrischem Fahrantrieb
DE202022105314U1 (de) 2022-09-21 2024-01-03 Liebherr-Werk Nenzing Gmbh Arbeitsmaschine mit elektrischem Fahrantrieb

Also Published As

Publication number Publication date
JP3583533B2 (ja) 2004-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2016202763B2 (en) Truck frame for construction machinery
EP1748113B1 (en) Construction machine with an upper frame structure for supporting the cabin
JP5106657B1 (ja) 油圧ショベル
JP4987644B2 (ja) 建設機械の運転室を支持する上部フレーム構造
WO2012128195A1 (ja) 電動式作業車両及びそのバッテリ保持構造
JP3583533B2 (ja) 電動式建設機械
EP1479833B1 (en) Crawler frame for a construction machine
EP1479832B1 (en) Crawler frame for a construction machine
JP2005255141A (ja) クローラフレーム
EP3940150B1 (en) Front guard and work machine
EP1479831B1 (en) Crawler frame with a blade fixing bracket for a construction machine
JP5633481B2 (ja) クローラ式作業機械の下部走行体
JP5667954B2 (ja) 作業機械
JP2003105804A (ja) 電動式建設機械
JP2002088808A (ja) 後端小旋回型油圧ショベル
JP3441936B2 (ja) 旋回フレームの構造
US20230014298A1 (en) Track assembly for power machine
JP2001317084A (ja) 建設機械の旋回フレームおよびその組立方法
JPH0671485A (ja) 自動溶接装置
JPS5850913B2 (ja) ソウキシキシヤリヨウ
JP2019082060A (ja) 建設機械
JP2004353398A (ja) 旋回式建設機械
JPS634693Y2 (ja)
KR940008329Y1 (ko) 천정 크레인용 대차의 휠 장착장치
JPH0540356U (ja) 建設機械のスイングフレーム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040727

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040729

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070806

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080806

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090806

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090806

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100806

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110806

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110806

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120806

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130806

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees