JP2001317084A - 建設機械の旋回フレームおよびその組立方法 - Google Patents

建設機械の旋回フレームおよびその組立方法

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JP2001317084A
JP2001317084A JP2000133868A JP2000133868A JP2001317084A JP 2001317084 A JP2001317084 A JP 2001317084A JP 2000133868 A JP2000133868 A JP 2000133868A JP 2000133868 A JP2000133868 A JP 2000133868A JP 2001317084 A JP2001317084 A JP 2001317084A
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center
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JP2000133868A
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Shin Matsushita
慎 松下
Yoshi Nakayama
好 中山
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センタフレームと左,右のサイドフレームと
を別々に組立て、組立作業を効率的に行うと共に、旋回
フレームの全長寸法を短くして上部旋回体の旋回半径を
小さくできるようにする。 【解決手段】 旋回フレーム11はセンタフレーム12
と左サイドフレーム21、右サイドフレーム28とをそ
れぞれ異なる組立ライン上で、互いに独立して組立て
る。旋回フレーム11のセンタフレーム12は、底板1
3と左,右の縦板14A,14Bとからなり、縦板14
A,14Bの前部側には作業装置用の取付ブラケット部
15A,15Bを設ける。また、縦板14A,14Bの
後部側にはウエイト取付部18A,18Bを設け、ウエ
イト取付部18A,18Bに搭載するカウンタウエイト
を、下部走行体の車幅に対し直径が1.2倍となる仮想
円内に収める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば土砂等の掘
削作業を行う油圧ショベル等に用いて好適な建設機械の
旋回フレームおよびその組立方法に関し、特に、上部旋
回体の旋回半径を小さくするようにした建設機械の旋回
フレームおよびその組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械は、
下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された
上部旋回体と、該上部旋回体の前部に俯仰動可能に設け
られた作業装置とにより構成され、該作業装置を作動さ
せることによって土砂等の掘削作業を行うものである。
【0003】そして、このような油圧ショベルの上部旋
回体は、下部走行体上に旋回輪を介して取付けられる旋
回フレームと、該旋回フレームの前部左側に設けられ運
転室を画成するキャブと、該キャブの後側に位置して前
記旋回フレームに設けられ内部に原動機および油圧ポン
プ等を収容した建屋カバーと、該建屋カバーの後側に位
置して前記旋回フレームに設けられ前記作業装置に対す
る重量バランスをとるカウンタウエイトとにより構成さ
れている。
【0004】また、一般に標準機と呼ばれる中型の油圧
ショベルは、骨組み構造をなす旋回フレームを有し、こ
の旋回フレームは、下部走行体上に旋回輪を介して取付
けられ前端側が前記作業装置用の取付ブラケット部とな
ったセンタフレームと、前端側が該センタフレームに溶
接により接合され後端側が前記カウンタウエイトを取付
けるためのウエイト取付部となったテールフレームと、
該テールフレームとセンタフレームの左側部位に複数の
張出ビームを介して溶接により接合された左サイドフレ
ームと、前記テールフレームとセンタフレームの右側部
位に複数の張出ビームを介して溶接により接合された右
サイドフレームとにより構成されている(例えば、特開
平5−98665号公報参照)。
【0005】そして、このような標準機の旋回フレーム
に用いるセンタフレームは、略長方形状をなす鋼板から
なり下面側に前記旋回輪がボルト等を用いて締結される
底板と、該底板の上面側に溶接により接合されて前,後
方向に延び前端側が前記作業装置用の取付ブラケット部
となった左,右の縦板とにより構成され、これらの縦板
および底板の後端側に前記テールフレームが溶接手段等
を用いて接合されるものである。
【0006】この場合、標準機の旋回フレームは、セン
タフレームとテールフレームとを前,後方向で一体化す
ることにより、頑丈な構造を有し剛性を高めることがで
きる反面、前,後方向の寸法が長くなり、テールフレー
ムのウエイト取付部に設けたカウンタウエイトが下部走
行体の履帯から大きく張出すことになる。
【0007】このため、標準機の油圧ショベルは、市街
地等の作業スペースの狭い現場で掘削作業を行う場合
に、上部旋回体を下部走行体上で旋回駆動すると、カウ
ンタウエイトの後端側が周囲の障害物等に衝突する可能
性が生じる。また、これによってオペレータの負担が増
大することになり、市街地等の狭い現場で掘削作業を行
うには不向きとされる傾向にある。
【0008】一方、小型の油圧ショベルにあっては、小
型の作業装置を採用し、この作業装置を折畳んだ状態で
はカウンタウエイトと共に作業装置を、下部走行体の車
幅内に収める構成とした所謂「車幅内小旋回式」の油圧
ショベルが知られている。また、作業性能を損なわない
ように作業装置は標準機に近いものを用い、カウンタウ
エイトをキャブ側に近付けるようにして旋回フレームの
前,後方向寸法(全長)を短くした所謂「後方小旋回
式」の油圧ショベルも知られている(例えば、特開平1
1−36364号公報参照)。
【0009】そして、このような小旋回式油圧ショベル
は、上部旋回体の旋回フレームを、比較的厚い鋼板等を
用いて略円板状に形成した底板と、該底板上に立設され
前,後方向に延びた左,右の縦板とにより構成し、該各
縦板の前部側には作業装置用の取付ブラケット部を一体
に設ける構成としている。
【0010】また、前記底板の後部側には、予め一定の
曲率で円弧状に湾曲させて形成したカウンタウエイトを
底板に直接取付ける構成としている。そして、この場合
のカウンタウエイトは、例えば下部走行体の車幅寸法に
近い直径をもった仮想円の範囲内に収容できるように
し、市街地等の狭い作業現場にあっても、上部旋回体の
旋回動作時にカウンタウエイトの後端側が周囲の障害物
に接触するのを避ける構成としている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による後方小旋回式油圧ショベルは、カウンタウ
エイトを下部走行体の車幅に近い寸法の仮想円内に収め
ることにより、上部旋回体の旋回時にカウンタウエイト
の後端側が周囲の障害物に接触するのを避けることがで
き、オペレータの負担を軽減できるという利点があるも
のの、下記のような欠点がある。
【0012】即ち、上部旋回体の旋回フレームを、1枚
の鋼板からなる略円板状の底板を用いて形成しているた
め、作業装置用の取付ブラケット部となる左,右の縦板
を底板に対して溶接により接合する作業と、この底板に
対してキャブ用のマウント部を設置する作業、さらには
原動機用のマウント部を設置する作業等を、例えば1箇
所の製作場所で行う必要があり、製作場所に大きな制約
を受けるという問題がある。
【0013】また、上記の作業は同時並行的に1箇所で
行うことは難しいため、例えば左,右の縦板を底板に溶
接する作業と他の作業とを異なる時間に分けて別々に行
う必要が生じ、作業効率が必然的に低下するという問題
もある。
【0014】また、1枚の底板は旋回フレーム全体の強
度を保つために、板厚が比較的厚い鋼板を用いる必要が
あり、これによってフレーム全体の重量が増加し、材料
費も嵩むという問題がある。
【0015】さらに、1枚の鋼板からなる底板には後端
側にカウンタウエイトを取付ける場合に、カウンタウエ
イトの重量分の荷重が底板から前記縦板へと伝わり、該
縦板と底板との溶接箇所に高応力が発生することがあ
る。このため、縦板と底板との溶接箇所には補強板等を
追加して設ける必要があり、旋回フレームを組立てる上
で、作業性を低下させる原因になるという問題がある。
【0016】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、標準機とほぼ同様に複
数の組立箇所で、センタフレームと左サイドフレーム、
右サイドフレームとを別々に独立して組立てることによ
り、組立作業を効率的に行うことができ、作業性を向上
できると共に、全長寸法を短くして上部旋回体の旋回半
径を小さくすることができ、狭い作業現場でもオペレー
タの負担を軽減できるようにした建設機械の旋回フレー
ムおよびその組立方法を提供することにある。
【0017】また、本発明の他の目的は、左サイドフレ
ームと右サイドフレームを用いることにより、センタフ
レームの底板を小型化でき、全体の重量を軽減してコス
トを低減できると共に、左,右の縦板の後部側にウエイ
ト取付部を容易に形成でき、カウンタウエイトを高い強
度をもって支持できるようにした建設機械の旋回フレー
ムおよびその組立方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明による建設機械の旋回フレームは、下部走
行体上に旋回可能に搭載される上部旋回体のフレームを
構成し、前部側には作業装置が俯仰動可能に取付けら
れ、後部側には該作業装置と重量バランスをとるために
カウンタウエイトが取付けられるものである。
【0019】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記下部走行体の車幅に対して直径が1.2倍
以内となる仮想円の内側に前記カウンタトウエイトを収
めるため前,後方向の寸法が短く形成され前記下部走行
体上に旋回輪を介して取付けられるセンタフレームと、
該センタフレームの左側部位に張出ビームを介して接合
される左サイドフレームと、前記センタフレームの右側
部位に張出ビームを介して接合される右サイドフレーム
とを備え、前記センタフレーム、左サイドフレームおよ
び右サイドフレームは、互いに独立して組立てる構成と
している。
【0020】このように構成することにより、センタフ
レームの組立作業、左サイドフレームの組立作業および
右サイドフレームの組立作業を、例えば別々の組立ライ
ンを用いて行うことができ、それぞれの組立を完了した
段階で、左サイドフレームと右サイドフレームとをセン
タフレームに対しそれぞれ張出ビームを介して接合する
ことにより、旋回フレームの全体的な組立作業を行うこ
とができる。
【0021】また、請求項2の発明は、左サイドフレー
ムと右サイドフレームには張出ビームをセンタフレーム
側に向けて延びるようにそれぞれ複数本設け、これらの
張出ビームはそれぞれ前記センタフレームに接合される
ことにより、前記左サイドフレームと右サイドフレーム
とをセンタフレームに固定する構成としている。
【0022】これにより、左サイドフレームと右サイド
フレームを組立てる工程では、複数本の張出ビームをそ
れぞれのサイドフレームに対して溶接し接合する。そし
て、旋回フレーム全体を組立てる段階では、センタフレ
ームの左,右両側に左サイドフレーム,右サイドフレー
ムを組合せるように配置し、各張出ビームの端部をセン
タフレームに溶接により接合することによって、左サイ
ドフレーム、右サイドフレームをセンタフレームに一体
に固定することができる。
【0023】さらに、請求項3の発明によると、センタ
フレームは、略長方形状をなして前,後方向に延び下面
側が旋回輪に固定される底板と、該底板の上面側に立設
され左,右に離間して前,後方向に延びた左,右の縦板
とからなり、該各縦板は前部側が作業装置に対する取付
ブラケット部となり、後部側にはIフランジ構造をなし
カウンタウエイトが載置状態で取付けられるウエイト取
付部を設ける構成としている。
【0024】これにより、2本の縦板を略長方形状の底
板に接合してセンタフレームを組立てることができ、セ
ンタフレームの重量を軽くすることができる。そして、
左,右の縦板の後部側にはIフランジ構造をなすウエイ
ト取付部を容易に形成でき、このウエイト取付部により
カウンタウエイトを高い強度をもって支持することがで
きる。
【0025】一方、請求項4の発明は、下部走行体上に
旋回可能に搭載される上部旋回体のフレームを構成し、
前部側には作業装置が俯仰動可能に取付けられ、後部側
には該作業装置と重量バランスをとるためにカウンタウ
エイトが取付けられる建設機械の旋回フレーム組立方法
に適用される。
【0026】そして、請求項4の発明による組立方法
は、前記下部走行体の車幅に対し直径が1.2倍以内と
なる仮想円の内側に前記カウンタトウエイトを収めるよ
うに前,後方向の寸法を短く形成した底板と左,右の縦
板を互いに接合することによりセンタフレームを組立て
るセンタフレーム組立工程と、左サイドフレームと右サ
イドフレームとをそれぞれ別個に組立てるサイドフレー
ム組立工程と、前記左サイドフレームと右サイドフレー
ムとをセンタフレームの左側部位と右側部位とに組合
せ、溶接により接合するフレーム組合せ工程とを備えた
ことを特徴としている。
【0027】これにより、下部走行体の車幅に対し直径
が1.2倍以内となる仮想円の内側にカウンタウエイト
を収めるため、予め前,後方向の寸法を短く形成した底
板と左,右の縦板とを溶接してセンタフレームを組立て
ることができる。また、これとは別の組立ラインでは、
左サイドフレーム、右サイドフレームをそれぞれ独立し
て組立てることができる。そして、最後の組合せ工程で
は、左サイドフレームと右サイドフレームとをセンタフ
レームの左,右両側に組合せた状態で溶接によって接合
することにより、旋回フレーム全体を組立てることがで
きる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械の旋回フレームを、後方小旋回式油圧ショベル
の旋回フレームとして用いた場合を例に挙げ、図1ない
し図5に従って詳細に説明する。
【0029】図中、1は油圧ショベルの下部走行体で、
該下部走行体1は、図2に示す如く左,右の履帯1A,
1Aを走行用の油圧モータ(図示せず)等で駆動するこ
とにより、作業現場等を路上走行するものである。そし
て、下部走行体1は履帯1A間が車幅Wなる寸法をもっ
て構成されている。
【0030】2は該下部走行体1上に旋回輪3等を介し
て旋回可能に搭載された上部旋回体で、該上部旋回体2
は、後述の旋回フレーム11と、図2に示す如く旋回フ
レーム11の前部左側に搭載され、運転室を画成するキ
ャブ4と、該キャブ4の後側に位置して旋回フレーム1
1に設けられ、内部に原動機および油圧ポンプ(図示せ
ず)等を収容した建屋カバー5と、該建屋カバー5の後
側に位置して旋回フレーム11に設けられ、後述の作業
装置10に対する重量バランスをとるカウンタウエイト
6とにより構成されている。
【0031】ここで、カウンタウエイト6は、図2に示
すように後面側が円弧形状をなして形成され、上部旋回
体2の旋回中心Oに対して旋回半径Rの仮想円7の内側
に収める構成となっている。この場合、旋回半径Rは、
下部走行体1の車幅Wに対して、下記の数1の式を満た
す関係に設定されている。
【0032】
【数1】D=2×R=1.2×W
【0033】即ち、旋回半径Rの仮想円7は、下部走行
体1の車幅Wに対して1.2倍(120%)の直径Dを
有し、上部旋回体2はカウンタウエイト6を、このよう
な仮想円7の内側に収めることにより、所謂後方小旋回
の油圧ショベルを実現しているものである。
【0034】また、上部旋回体2には、図2に示すよう
に作業装置10を挟んでキャブ4とは反対側となる右側
部位に作動油タンク8、燃料タンク9等が配置され、こ
れら作動油タンク8、燃料タンク9等も旋回半径Rの仮
想円7内に収納されているものである。なお、キャブ4
の左前端側に位置する角隅部4Aは、仮想円7の外側に
はみ出しているが、これは後述の理由により旋回時の衝
突等を容易に回避できるものである。
【0035】10は上部旋回体2の前部に俯仰動可能に
設けられた作業装置で、該作業装置10はブーム10
A、アーム10Bおよびバケット10C等からなり、該
バケット10Cによって土砂等の掘削作業を行うもので
ある。なお、作業装置10のブーム10A等は、図2に
示すように上部旋回体2の旋回中心Oに対して一定寸法
だけ右側にオフセットした位置に配設している。これに
より、キャブ4は上部旋回体2の左側前部に大きなスペ
ースをもって配設され、キャブ4内のオペレータに対す
る居住性や操作性を高める構成となっている。
【0036】11は上部旋回体2のフレームを構成する
旋回フレームで、該旋回フレーム11は、図4、図5に
示すように中央部に位置して前,後方向に延びる後述の
センタフレーム12と、後述の左サイドフレーム21、
右サイドフレーム28等とからなり、これらのセンタフ
レーム12、左サイドフレーム21および右サイドフレ
ーム28は骨組み構造をなすことにより、旋回フレーム
11を軽量化する構成となっている。
【0037】12は旋回フレーム11の中央部分を構成
するセンタフレームで、該センタフレーム12は、厚肉
の鋼板等から図5に示す如く略長方形状に形成され、
前,後方向に所定の長さ寸法をもって延びた底板13
と、該底板13の上面側に溶接手段を用いて立設され、
底板13に対応する長さ寸法をもって前,後方向に延び
た左,右の縦板14A,14Bとにより構成されてい
る。
【0038】そして、これらの縦板14A,14Bの前
部側は、作業装置10のブーム10Aが俯仰動可能にピ
ン結合される取付ブラケット部15A,15Bとなり、
これらの取付ブラケット部15A,15B間には、該取
付ブラケット部15A,15Bの曲げ強度等を高めるた
めに補強板16等が溶接により接合されている。
【0039】また、縦板14A,14Bには、取付ブラ
ケット部15A,15Bよりも後側に位置する部分にフ
ランジ板17A,17Bが溶接により接合され、該フラ
ンジ板17A,17Bは縦板14A,14Bの後端側ま
で延びることにより、縦板14A,14Bの後端側に断
面I字状(Iフランジ構造)をなすウエイト取付部18
A,18Bを形成している。
【0040】ここで、ウエイト取付部18A,18Bに
は、図5に示すように前,後に離間してボルト取付穴1
8A1 ,18A2 ,ボルト取付穴18B1 ,18B2 が
設けられ、これらのボルト取付穴18A1 ,18A2
(18B1 ,18B2 )間のピッチLは、例えば標準機
(中型の油圧ショベル)に比較して1/2程度の寸法に
設定されている。
【0041】そして、該ウエイト取付部18A,18B
には、図1ないし図3に示したカウンタウエイト6が上
側から載置され、この状態でカウンタウエイト6は、ボ
ルト取付穴18A1 ,18A2 (18B1 ,18B2 )
に挿通されるボルト等を用いてウエイト取付部18A,
18Bに対し着脱可能に取付けられるものである。ま
た、縦板14A,14Bの後端側には底板13上に位置
して補強板19が接合され、該補強板19はウエイト取
付部18A,18B間を強固に連結するものである。
【0042】また、センタフレーム12の底板13は、
図3に示す旋回輪3の外径aよりも僅かに大きい幅寸法
bを図5に示すように有し、その下面側には旋回輪3を
ボルト等を用いて締結するために複数のボルト取付穴2
0,20,…が、同一の円周上に間隔をもって穿設され
ている。
【0043】なお、前記建屋カバー5内に収容されるデ
ィーゼルエンジン等の原動機(図示せず)は、センタフ
レーム12の取付ブラケット部15A,15Bとウエイ
ト取付部18A,18Bとの間で縦板14A,14Bを
左,右方向に跨ぐように配設され、底板13等にはエン
ジン用のマウント部(図示せず)が設置されるものであ
る。
【0044】21はセンタフレーム12の左側に配設さ
れる左サイドフレームで、該左サイドフレーム21は後
述の右サイドフレーム28と同様に、例えば断面D字形
状をなすD型フレームを用いて形成され、車両の後側か
らみた場合に図4に示す如く旋回フレーム11の左側位
置を前,後方向に延びるものである。
【0045】ここで、左サイドフレーム21には、図5
に示す如く前,後に離間して2本の張出ビーム22,2
3が溶接により接合され、これらの張出ビーム22,2
3はセンタフレーム12側に向けて延びている。また、
前側の張出ビーム22の先端側には、後側の張出ビーム
23に向けて延びる補強ビーム24が溶接により接合さ
れている。
【0046】そして、これらの張出ビーム22,23お
よび補強ビーム24は、キャブ4を下側から支持するキ
ャブ支持体25を構成し、該キャブ支持体25には前,
後、左,右に離間してキャブ4用のマウント取付部25
A,25A,…が設けられている。
【0047】また、左サイドフレーム21の後端側には
後部プレート26が接合され、該後部プレート26と張
出ビーム23との間には、前,後方向に延びる支持ビー
ム27が接合されている。そして、該支持ビーム27
は、例えばディーゼルエンジンからなる原動機のラジエ
ータ、オイルクーラ(図示せず)等を下側から支持する
ものである。
【0048】このように構成される左サイドフレーム2
1は、図4に示す如く張出ビーム23、後部プレート2
6の先端側および補強ビーム24等をセンタフレーム1
2の底板13と左側の縦板14Aとに溶接することによ
り、センタフレーム12に対して一体に接合されるもの
である。
【0049】28はセンタフレーム12の右側に配設さ
れ、左サイドフレーム21およびセンタフレーム12と
共に旋回フレームを構成する右サイドフレームで、該右
サイドフレーム28は、例えば断面D字形状をなすD型
フレームを用いて形成され、車両の後側からみた場合に
図4に示す如く旋回フレーム11の右側位置を前,後方
向に延びるものである。
【0050】そして、右サイドフレーム28には、前,
後に離間して2本の張出ビーム29,30が溶接により
接合され、これらの張出ビーム29,30はセンタフレ
ーム12側に向けて延びている。また右サイドフレーム
28の後端側には後部プレート31が接合されている。
【0051】さらに、右サイドフレーム28の前端側
は、センタフレーム12側に向けて略L字状に屈曲した
前枠部32となり、該前枠部32には連結板33と乗降
用のステップ34とが溶接により接合されている。
【0052】そして、このように構成される右サイドフ
レーム28は、図4に示す如く張出ビーム29,30、
後部プレート31の先端側および前枠部32側の連結板
33等をセンタフレーム12の底板13と右側の縦板1
4Bとに溶接することにより、センタフレーム12に対
して一体に接合される。また、この状態で張出ビーム2
9,30の上面側には、図2に示す作動油タンク8、燃
料タンク9等がボルト等を用いて設置されるものであ
る。
【0053】本実施の形態による後方小旋回式油圧ショ
ベルは上述の如き構成を有するもので、次に、旋回フレ
ーム11の組立方法について説明する。
【0054】まず、センタフレーム12の組立工程で
は、図5に示す如く厚肉の鋼板等から略長方形状に形成
された底板13に対して、その上面側に左,右の縦板1
4A,14Bをそれぞれ溶接し、該縦板14A,14B
の前部側には、作業装置10のブーム10Aをピン結合
するための取付ブラケット部15A,15Bを溶接手段
等により設ける。
【0055】この場合、これらの取付ブラケット部15
A,15B間には補強板16等を溶接し、該取付ブラケ
ット部15A,15Bの曲げ強度等を高めるようにす
る。また、縦板14A,14Bには、取付ブラケット部
15A,15Bよりも後側に位置する部分にフランジ板
17A,17Bを溶接し、該フランジ板17A,17B
を縦板14A,14Bの後端側まで延ばすことにより、
縦板14A,14Bの後端側に断面I字状(Iフランジ
構造)をなすウエイト取付部18A,18Bを設ける。
【0056】さらに、縦板14A,14Bの後端側には
底板13上に位置して補強板19を溶接し、該補強板1
9によりウエイト取付部18A,18B間を強固に連結
しておく。なお、センタフレーム12の底板13には、
その下面側に旋回輪3をボルト等を用いて締結するため
複数のボルト取付穴20,20,…を、同一の円周上に
間隔をもって穿設している。
【0057】一方、左サイドフレーム21を組立てるサ
イドフレーム組立工程は、前記センタフレーム12とは
異なる組立ラインを用いて行うものである。この場合、
左サイドフレーム21には、図5に示す如く前端側に張
出ビーム22を溶接し、該張出ビーム22の先端側には
補強ビーム24を溶接する。
【0058】また、左サイドフレーム21の後端側には
張出ビーム23と後部プレート26とを溶接し、張出ビ
ーム23と後部プレート26との間には支持ビーム27
を溶接する。そして、張出ビーム22,23と補強ビー
ム24とにより、キャブ4を下側から支持するキャブ支
持体25を構成し、該キャブ支持体25の前,後、左,
右に位置する角隅部にはキャブ4用のマウント取付部2
5A,25A,…を溶接等により設けるようにする。
【0059】一方、右サイドフレーム28を組立てるサ
イドフレーム組立工程も、前記センタフレーム12、左
サイドフレーム21とは異なる組立ラインを用いて行
う。この場合、右サイドフレーム28には、その前端側
を略L字状に折曲げるようにして前枠部32を設け、該
前枠部32には連結板33と乗降用のステップ34等と
を溶接により接合する。また、右サイドフレーム28の
中間部には張出ビーム29を溶接し、後端部側には他の
張出ビーム30と後部プレート31とを溶接する。
【0060】次に、フレーム組合せ工程では、例えばセ
ンタフレーム12の組立ライン等に前述の如く組立てら
れた左サイドフレーム21、右サイドフレーム28を搬
送して、これらのサイドフレーム21,28を、図4に
示す如くセンタフレーム12の左,右両側に組合せるよ
うにする。
【0061】そして、左サイドフレーム21に張出ビー
ム22を介して設けた補強ビーム24、他の張出ビーム
23および後部プレート26は、センタフレーム12の
底板13と左側の縦板14Aとに溶接することにより、
左サイドフレーム21をセンタフレーム12に対して一
体に接合する。
【0062】また、右サイドフレーム28についても、
図4に示す如く張出ビーム29,30、後部プレート3
1の先端側および前枠部32側の連結板33等をセンタ
フレーム12の底板13と右側の縦板14Bとに溶接す
ることにより、センタフレーム12に対して一体に接合
する。
【0063】かくして、本実施の形態による旋回フレー
ム11は、センタフレーム12と左サイドフレーム2
1、右サイドフレーム28とをそれぞれ異なる組立ライ
ン上で、互いに独立して組立てることができ、それぞれ
の組立作業を各組立ライン上で同時並行的に行うことが
できる。
【0064】このため、旋回フレーム11の組立作業を
効率的に行うことが可能となり、組立時の作業性を大幅
に向上できる。また、旋回フレーム11はセンタフレー
ム12と左サイドフレーム21、右サイドフレーム28
等とにより、骨組み構造をなして組立てられるので、従
来技術で述べた旋回フレームのように1枚の底板を用い
て全体の強度を確保する必要がなくなる。
【0065】これにより、旋回フレーム11全体の軽量
化を図ることができると共に、骨組み構造を用いること
により、旋回フレーム11全体の強度を効率的に高める
ことができる。また、旋回フレーム11全体の材料費も
削減でき、コストダウンも図ることができる。
【0066】また、このように組立てた旋回フレーム1
1を用いて、図1ないし図3に示す如く後方小旋回式と
なる油圧ショベルを製造することができる。そして、当
該油圧ショベルは、旋回フレーム11の後端側にウエイ
ト取付部18A,18Bを介して搭載したカウンタウエ
イト6を、図2に示すように直径Dが車幅Wに対し最大
で1.2倍以内となる旋回半径Rの仮想円7内に収める
ことができる。
【0067】これにより、市街地等の狭い作業現場にあ
っても、キャブ4内のオペレータは上部旋回体2の旋回
操作時に、カウンタウエイト6の後端側が周囲の障害物
等に衝突する可能性を確実に減らすことができ、キャブ
4の後方側に位置するカウンタウエイト6に対して特別
な注意を払う必要がなくなる。
【0068】そして、キャブ4内のオペレータは上部旋
回体2の旋回操作時に、例えばキャブ4の左前端側に位
置する角隅部4A等に十分な注意を払うことができ、キ
ャブ4の角隅部4Aが周囲の障害物に衝突するのを容易
に回避できる。この場合、キャブ4の角隅部4Aは、オ
ペレータにとって前方視界の範囲内に位置するので、こ
の角隅部4Aが障害物に接近しているか否かは簡単に識
別でき、オペレータの負担を確実に軽減することができ
る。
【0069】また、センタフレーム12の縦板14A,
14Bには、取付ブラケット部15A,15Bよりも後
側に位置する部分にフランジ板17A,17Bを溶接す
ることにより、該フランジ板17A,17Bと縦板14
A,14Bとの後端側に断面I字状をなすIフランジ構
造のウエイト取付部18A,18Bを形成し、該ウエイ
ト取付部18A,18Bには、図5に示すように前,後
に離間してボルト取付穴18A1 ,18A2 ,ボルト取
付穴18B1 ,18B2 を設けている。
【0070】このため、カウンタウエイト6をウエイト
取付部18A,18B上に載置し、この状態でボルト取
付穴18A1 ,18A2 ,18B1 ,18B2 に挿通さ
れるボルト等を用いて、カウンタウエイト6をウエイト
取付部18A,18Bに着脱可能に取付けることがで
き、Iフランジ構造をなすウエイト取付部18A,18
Bにより、カウンタウエイト6を高い剛性と十分な強度
をもって支持することができる。
【0071】そして、カウンタウエイト6の重量による
荷重がウエイト取付部18A,18Bに作用しても、底
板13と縦板14A,14Bとの溶接部に高応力が発生
する等の不具合を解消でき、ウエイト取付部18A,1
8B等の耐久性、寿命を延ばすことができる。
【0072】また、ウエイト取付部18A(18B)に
設けたボルト取付穴18A1 ,18A2 (18B1 ,1
8B2 )間のピッチLを、例えば標準機となる中型の油
圧ショベルに比較して1/2程度の寸法に設定すること
により、図2に示す上部旋回体2の旋回中心Oからカウ
ンタウエイト6の後端までの寸法を短縮できる。
【0073】そして、建屋カバー5内に収容したディー
ゼルエンジン等の原動機に対し、後側からカウンタウエ
イト6が接触したり、干渉したりするのを防ぎつつ、ウ
エイト取付部18A,18Bによりカウンタウエイト6
を安定して支持できる。
【0074】従って、本実施の形態によれば、旋回フレ
ーム11のセンタフレーム12と左サイドフレーム2
1、右サイドフレーム28とを別々に独立して組立てる
ことにより、旋回フレーム11全体の組立作業を効率的
に行うことができ、作業性を向上できる。
【0075】また、旋回フレーム11の全長寸法を短く
して上部旋回体2の旋回半径Rを小さくすることがで
き、カウンタウエイト6の後端側を車幅Wに対し1.2
倍となる仮想円7の内側に収めることができる。
【0076】これにより、狭い作業現場で上部旋回体2
を旋回動作させるときでも、カウンタウエイト6が周囲
の障害物等に接触するのを容易に防止でき、旋回操作時
等におけるオペレータの負担を確実に軽減することがで
きる。
【0077】また、後方小旋回式油圧ショベルの旋回フ
レーム11にも、標準機とほぼ同様に左サイドフレーム
21、右サイドフレーム28を用いることにより、セン
タフレーム12の底板13を小型化でき、図3に示す旋
回輪3の外径aよりも僅かに大きい幅寸法bをもって底
板13を形成できる。
【0078】このため、センタフレーム12の底板13
を、旋回輪3に対して取付可能な範囲まで小さくできる
と共に、左サイドフレーム21、右サイドフレーム28
は梁構造にして軽量化を図ることができ、旋回フレーム
11全体の重量を軽減してコストの削減化も図ることが
できる。
【0079】さらに、センタフレーム12には左,右の
縦板14A,14Bの後部側にウエイト取付部18A,
18Bを容易に形成でき、Iフランジ構造をなすウエイ
ト取付部18A,18Bによりカウンタウエイト6を高
い剛性と十分な強度をもって支持することができる。
【0080】なお、前記実施の形態では、建設機械とし
て後方小旋回式油圧ショベルを例に挙げて説明したが、
本発明はこれに限るものではなく、例えばホイール式の
油圧ショベルまたは油圧クレーン等の上部旋回体を備え
た建設機械の旋回フレームに適用してもよく、要は旋回
フレームの後部側に設けるカウンタウエイトが車幅に対
して、最大で1.2倍(120%)以内となる仮想円の
内側に収める型式とした後方小旋回式の建設機械であれ
ば、種々の建設機械にも適用できるものである。
【0081】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、下部走行体の車幅に対し直径が1.2倍以
内となる仮想円の内側にカウンタトウエイトを収めるた
めセンタフレームの前,後方向の寸法を短く形成し、該
センタフレームを下部走行体上に旋回輪を介して取付け
ると共に、センタフレームの左,右両側に設ける左サイ
ドフレーム、右サイドフレームを、センタフレームとは
独立して組立てる構成としているので、センタフレーム
の組立作業と左サイドフレーム、右サイドフレームの組
立作業とを、例えば別々の組立ラインを用いて行うこと
ができ、それぞれの組立を完了した段階で、左サイドフ
レーム、右サイドフレームをセンタフレームに対し複数
の張出ビームを介して接合することにより、旋回フレー
ムの全体的な組立作業を行うことができる。
【0082】従って、後方小旋回式となる建設機械の旋
回フレームを標準機とほぼ同様に、センタフレームと左
サイドフレーム、右サイドフレームとを別々に独立して
組立てることにより、組立作業を効率的に行うことがで
き、作業性を向上できる。また、旋回フレームの全長寸
法を短くして上部旋回体の旋回半径を小さくでき、狭い
作業現場でもオペレータの負担を軽減することができ
る。
【0083】また、請求項2に記載の発明によると、左
サイドフレーム、右サイドフレームを組立てる工程で
は、複数本の張出ビームをそれぞれサイドフレームに対
して溶接し、その後に旋回フレーム全体を組立てる段階
で、センタフレームの左,右両側に左サイドフレームと
右サイドフレームとを組合せるように配置し、各張出ビ
ームの端部をセンタフレームに溶接することによって、
左サイドフレームと右サイドフレームとをセンタフレー
ムに一体に固定することができる。そして、左サイドフ
レーム、右サイドフレームを用いることにより、センタ
フレームの底板を小型化でき、全体の重量を軽減するこ
とができると共に、コストの削減化も図ることができ
る。
【0084】さらに、請求項3に記載の発明は、センタ
フレームを底板と左,右の縦板とにより構成し、該各縦
板の後部側にはIフランジ構造をなすウエイト取付部を
設ける構成としているので、Iフランジ構造をなすウエ
イト取付部によりカウンタウエイトを高い強度をもって
支持でき、底板と縦板との溶接部等に高応力が発生する
のを防止し、耐久性、寿命を向上することができる。
【0085】一方、請求項4に記載の発明によると、下
部走行体の車幅に対し直径が1.2倍以内となる仮想円
の内側にカウンタウエイトを収めるため、予め前,後方
向の寸法を短く形成した底板と左,右の縦板とを溶接し
てセンタフレームを組立てることができ、これとは別の
組立ラインでは、左サイドフレームと右サイドフレーム
をそれぞれ独立して組立てることができる。そして、最
後の組合せ工程では、左サイドフレームと右サイドフレ
ームをセンタフレームの左,右両側に組合せた状態で溶
接によって接合することにより、旋回フレーム全体を組
立てることができるので、組立作業を効率的に行うこと
ができ、作業性の良い旋回フレームの組立方法とするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による旋回フレームが適用
された後方小旋回式油圧ショベルを示す正面図である。
【図2】図1に示す油圧ショベルの平面図である。
【図3】図1に示す油圧ショベルの右側面図である。
【図4】旋回フレームを拡大して示す斜視図である。
【図5】図4中のセンタフレームと左サイドフレーム、
右サイドフレームとを組合せる前の状態を示す分解斜視
図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体 3 旋回輪 4 キャブ 5 建屋カバー 6 カウンタウエイト 7 仮想円 10 作業装置 11 旋回フレーム 12 センタフレーム 13 底板 14A,14B 縦板 15A,15B 取付ブラケット部 18A,18B ウエイト取付部 21 左サイドフレーム 22,23,29,30 張出ビーム 28 右サイドフレーム D 直径 O 旋回中心 R 旋回半径 W 車幅

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部走行体上に旋回可能に搭載される上
    部旋回体のフレームを構成し、前部側には作業装置が俯
    仰動可能に取付けられ、後部側には該作業装置と重量バ
    ランスをとるためにカウンタウエイトが取付けられる建
    設機械の旋回フレームにおいて、 前記下部走行体の車幅に対して直径が1.2倍以内とな
    る仮想円の内側に前記カウンタトウエイトを収めるため
    前,後方向の寸法が短く形成され前記下部走行体上に旋
    回輪を介して取付けられるセンタフレームと、該センタ
    フレームの左側部位に張出ビームを介して接合される左
    サイドフレームと、前記センタフレームの右側部位に張
    出ビームを介して接合される右サイドフレームとを備
    え、 前記センタフレーム、左サイドフレームおよび右サイド
    フレームは、互いに独立して組立てる構成としたことを
    特徴とする建設機械の旋回フレーム。
  2. 【請求項2】 前記左サイドフレームと右サイドフレー
    ムには前記張出ビームをセンタフレーム側に向けて延び
    るようにそれぞれ複数本設け、これらの張出ビームはそ
    れぞれ前記センタフレームに接合されることにより、前
    記左サイドフレームと右サイドフレームとをセンタフレ
    ームに固定する構成としてなる請求項1に記載の建設機
    械の旋回フレーム。
  3. 【請求項3】 前記センタフレームは、略長方形状をな
    して前,後方向に延び下面側が前記旋回輪に固定される
    底板と、該底板の上面側に立設され左,右に離間して
    前,後方向に延びた左,右の縦板とからなり、該各縦板
    は前部側が前記作業装置に対する取付ブラケットとな
    り、後部側にはIフランジ構造をなし前記カウンタウエ
    イトが載置状態で取付けられるウエイト取付部を設ける
    構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械の旋
    回フレーム。
  4. 【請求項4】 下部走行体上に旋回可能に搭載される上
    部旋回体のフレームを構成し、前部側には作業装置が俯
    仰動可能に取付けられ、後部側には該作業装置と重量バ
    ランスをとるためにカウンタウエイトが取付けられる建
    設機械の旋回フレーム組立方法であって、 前記下部走行体の車幅に対し直径が1.2倍以内となる
    仮想円の内側に前記カウンタトウエイトを収めるように
    前,後方向の寸法を短く形成した底板と左,右の縦板を
    互いに接合することによりセンタフレームを組立てるセ
    ンタフレーム組立工程と、 左サイドフレームと右サイドフレームとをそれぞれ別個
    に組立てるサイドフレーム組立工程と、 前記左サイドフレームと右サイドフレームとを前記セン
    タフレームの左側部位と右側部位とに組合せ溶接により
    接合するフレーム組合せ工程とを備えたことを特徴とす
    る建設機械の旋回フレーム組立方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008075445A (ja) * 2006-09-22 2008-04-03 Volvo Construction Equipment Ab 建設機械の運転室を支持する上部フレーム構造
JP2008175027A (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械のフレーム構造体
JP2009028767A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Caterpillar Japan Ltd 旋回フレームのロボット溶接方法
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