JP4179406B2 - 旋回式建設機械 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば土砂等の掘削作業を行う油圧ショベル等に用いて好適な旋回式建設機械に関し、特に、上部旋回体の旋回半径を小さくするようにした旋回式建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、油圧ショベル等の建設機械は、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前部に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより構成され、該作業装置を作動させることによって土砂等の掘削作業を行うものである。
【0003】
そして、このような油圧ショベルの上部旋回体は、下部走行体上に旋回輪を介して取付けられる旋回フレームと、該旋回フレームの前部左側に設けられ運転室を画成するキャブと、該キャブの後側に位置して前記旋回フレームに設けられ内部に原動機および油圧ポンプ等を収容した建屋カバーと、該建屋カバーの後側に位置して前記旋回フレームに設けられ前記作業装置に対する重量バランスをとるカウンタウエイトとにより構成されている。
【0004】
また、一般に標準機と呼ばれる中型の油圧ショベルよりも小型の油圧ショベルにあっては、例えば標準機よりも小型の作業装置を採用し、この作業装置を折畳んだ状態ではカウンタウエイトと共に作業装置を、下部走行体の車幅内に収める構成とした所謂車幅内小旋回式油圧ショベルが知られている(例えば、特開2000−257114号公報等)。
【0005】
また、作業性能を損なわないように作業装置は標準機に近いものを用い、カウンタウエイトをキャブ側に近付けるようにして旋回フレームの前,後方向寸法(全長)を短くした所謂後方小旋回式油圧ショベルも知られている。
【0006】
そして、このような小旋回式油圧ショベルは、上部旋回体の旋回フレームを、比較的厚い鋼板等を用いて略円板状に形成した底板と、該底板上に立設され前,後方向に延びた左,右の縦板とにより構成し、該各縦板の前部側には作業装置用の取付ブラケット部を一体に設ける構成としている。
【0007】
また、前記底板の後部側には、予め一定の曲率で円弧状に湾曲させて形成したカウンタウエイトを着脱可能に取付ける構成としている。そして、この場合のカウンタウエイトは、例えば下部走行体の車幅に対して約1.2倍(120%)以内の仮想円内に収容できるようにし、市街地等の狭い作業現場にあっても、上部旋回体の旋回動作時にカウンタウエイトの後端側が周囲の障害物に接触するのを避ける構成としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術による小旋回式油圧ショベルは、上部旋回体の旋回フレームを、1枚の板材からなる底板と、該底板上に立設された左,右の縦板とにより構成し、前記底板は1枚の鋼板を旋回半径に合わせて略円板状に切取ることにより形成しているため、下記のような問題がある。
【0009】
即ち、旋回フレームの底板を、略円板状をなす1枚の鋼板により単一のブロック体として形成しているため、旋回フレームの製作、組立作業を行う場合に、作業装置用の取付ブラケット部となる左,右の縦板を底板に対して溶接により接合する作業と、この底板に対してキャブ用のマウント部を設置する作業、さらには原動機用のマウント部を設置する作業等を、例えば1箇所の製作場所で行う必要があり、製作場所に大きな制約を受けるという問題がある。
【0010】
また、上記の作業は同時並行的に1箇所で行うことは難しいため、例えば左,右の縦板を底板に溶接する作業と他の作業とを異なる時間に分けて別々に行う必要が生じ、作業効率が必然的に低下するという問題もある。
【0011】
また、1枚の底板は旋回フレーム全体の強度を保つために、板厚が比較的厚い鋼板を用いる必要があり、これによってフレーム全体の重量が増加し、材料費も嵩むという問題がある。
【0012】
さらに、1枚の鋼板からなる底板には後端側にカウンタウエイトを取付ける場合に、カウンタウエイトの重量分の荷重が底板から前記縦板へと伝わり、該縦板の後部側と底板との溶接箇所に高応力が発生することがある。このため、縦板と底板との溶接箇所には補強板等を追加して設ける必要があり、旋回フレームを組立てる上で、作業性を低下させる原因になるという問題がある。
【0013】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、底板をセンタ底板、左サイド底板および右サイド底板の3ブロックに分割することにより、各ブロック毎に別々に独立して組立作業を行うことができ、組立作業の効率化を図ることができると共に、全体の重量を軽減し軽量化を実現できるようにした旋回式建設機械を提供することにある。
【0014】
また、本発明の他の目的は、センタフレーム、左サイドフレームおよび右サイドフレームを別々に独立して組立てることにより、組立作業を効率的に行うことができると共に、センタフレームの縦板を前,後で2分割することにより、カウンタウエイトを十分な強度をもって支持でき、全体の重量を軽減できるようにした旋回式建設機械を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明による旋回式建設機械は、下部走行体と、該下部走行体に旋回可能に搭載され、フレーム構造体をなす旋回フレームの前部側に作業装置が俯仰動可能に取付けられると共に後部側には該作業装置と重量バランスをとるためにカウンタウエイトが取付けられる上部旋回体とを備えたものである。
【0016】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記上部旋回体の旋回フレームは、下部走行体上に旋回輪を介して取付けられるセンタ底板と、該センタ底板よりも幅寸法が小さく形成されて該センタ底板の左側に接合される左サイド底板と、前記センタ底板よりも幅寸法が小さく形成されて前記センタ底板の右側に接合される右サイド底板とにより3ブロック構造をなし、前記左サイド底板と右サイド底板は前記センタ底板よりもそれぞれ薄い板材を用いて形成し、前記左サイド底板には、キャブを支持するため、一側が左サイド底板に接合され、他側が前記センタ底板側に張出して該センタ底板に接合されるキャブ支持ビームを設け、前記センタ底板の前部側には、前記旋回輪の旋回中心に対して右側にオフセットした位置に配置され、前記作業装置の取付ブラケットを構成するため左,右に離間して前,後方向に延びた左,右の前縦板を設け、前記センタ底板の後部側には、前記センタ底板の後端側開放するように略コ字形状に形成された後縦板を設け、該後縦板は、板材をコ字形状に折曲げることにより前記センタ底板の左,右に離間して前,後方向に延びた左,右の取付板部と、該各取付板部の前端側を左,右方向に延びて連結し前記各前縦板の後端に接合された連結板部とから形成し、前記左,右の取付板部は、その後端に前記カウンタウエイトの取付部を形成する構成としたことにある。
【0017】
このように構成することにより、旋回フレームの底板を、センタ底板、左サイド底板および右サイド底板の3ブロックに分割でき、各ブロック毎の組立作業を別々の組立ラインを用いて行うことができる。そして、それぞれのブロック毎に組立を完了した段階で、左サイド底板と右サイド底板をセンタ底板に対し溶接手段で接合することにより、旋回フレームの全体的な組立作業を行うことができる。また、前記左サイド底板と右サイド底板をセンタ底板よりも薄い板材で形成することにより、旋回フレームを軽量化でき、作業装置とカウンタウエイトが前,後に取付けられるセンタ底板には十分な強度を確保することができる。
【0018】
しかも、センタ底板上には、前記旋回輪の旋回中心に対して右側にオフセットした位置に配置され、前記作業装置の取付ブラケットを構成するため左,右に離間して前,後方向に延びた左,右の前縦板と、該左,右の前縦板の後端に接合されて前記センタ底板の後端側開放するように略コ字形状に形成された後縦板とを設け、該後縦板は、板材をコ字形状に折曲げることにより前記センタ底板の左,右に離間して前,後方向に延びた左,右の取付板部と、該各取付板部の前端側を左,右方向に延びて連結し前記各前縦板の後端に接合された連結板部とから形成し、前記左,右の取付板部は、その後端に前記カウンタウエイトの取付部を形成する構成としているので、センタ底板の前部側には左,右に離間して前,後方向に延びた左,右の前縦板を溶接手段等で立設でき、該左,右の前縦板によって作業装置用の取付ブラケットを構成することができる。また、センタ底板の後部側には、該各前縦板の後端に接合され略コ字形状をなした後縦板を設けることにより、カウンタウエイト用の取付部を構成でき、これらのセンタ底板、左,右の前縦板および後縦板によって、十分な強度もったセンタフレームを形成することができる。
【0020】
また、請求項の発明によると、左,右の前縦板は後縦板よりも薄い板材を用いて形成する構成としている。これにより、カウンタウエイトを取付けるため高い剛性が要求される後縦板を、左,右の前縦板よりも厚い鋼板を用いて略コ字形状に形成でき、この後縦板によってカウンタウエイトを高い強度をもって支持することができる。そして、左,右の前縦板を薄い鋼板により形成でき、センタフレームの重量を軽くすることができる。
【0021】
一方、請求項3の発明が採用する構成の特徴は、上部旋回体の旋回フレームは、下部走行体上に旋回輪を介して取付けられるセンタフレームと、該センタフレームよりも幅寸法が小さく形成されて該センタフレームとは独立して組立てられ該センタフレームの左側に接合される左サイドフレームと、前記センタフレームよりも幅寸法が小さく形成されて前記センタフレームとは独立して組立てられ該センタフレームの右側に接合される右サイドフレームとにより3ブロック構造をなす構成とし、前記左サイドフレームには、キャブを支持するため、一側が左サイドフレームに接合され、他側が前記センタフレーム側に張出して該センタフレームに接合されるキャブ支持ビームを設け、前記センタフレームは、略長方形状をなして前,後方向に延び下面側が前記旋回輪に固定される底板と、前記旋回輪の旋回中心に対して右側にオフセットした位置に配置され、前記作業装置の取付ブラケットを構成するため該底板の前部側に設けられ左,右に離間して前,後方向に延びた左,右の前縦板と、該左,右の前縦板の後端に接合され前記底板の後端側開放するように略コ字形状に形成された後縦板とからなり、前記左,右の前縦板は該後縦板よりも板厚を薄くする構成とし、前記後縦板は、板材をコ字形状に折曲げることにより前記底板の左,右に離間して前,後方向に延びた左,右の取付板部と、該各取付板部の前端側を左,右方向に延びて連結し前記各前縦板の後端に接合された連結板部とから形成し、前記左,右の取付板部は、その後端に前記カウンタウエイトの取付部を形成する構成としたことにある。
【0022】
このように構成することにより、旋回フレームの組立作業を行うときに、センタフレームの組立作業、左サイドフレームの組立作業および右サイドフレームの組立作業を、例えば別々の組立ラインを用いて行うことができ、それぞれの組立が完了した段階で、左サイドフレームと右サイドフレームをセンタフレームに対し溶接手段で接合することにより、旋回フレームの全体的な組立作業を行うことができる。
【0023】
また、センタフレームの底板上には、旋回輪の旋回中心に対して右側にオフセットした位置に配置され、作業装置の取付ブラケットを構成するため該底板の前部側に設けられ左,右に離間して前,後方向に延びた左,右の前縦板と、該左,右の前縦板の後端に接合され前記底板の後端側が開放するように略コ字形状に形成された後縦板とを設け、前記左,右の前縦板は該後縦板よりも板厚を薄くする構成とし、前記後縦板は、板材をコ字形状に折曲げることにより前記底板の左,右に離間して前,後方向に延びた左,右の取付板部と、該各取付板部の前端側を左,右方向に延びて連結し前記各前縦板の後端に接合された連結板部とから形成し、前記左,右の取付板部は、その後端に前記カウンタウエイトの取付部を形成することにより、カウンタウエイト用の取付部となる後縦板は、前縦板よりも厚い鋼板を用いて略コ字形状に形成でき、この後縦板によりカウンタウエイトを高い強度をもって支持することができる。そして、左,右の前縦板には薄い鋼板を用いることができ、これによってセンタフレーム全体の重量を軽くすることができる。
【0024】
しかも、後縦板は各前縦板よりも厚肉の板材をコ字形状に折曲げることにより、左,右の取付板部と連結板部とから形成する構成としている。これにより、後縦板を左,右の取付板部と連結板部とからコ字形状に折曲げた構造体として形成でき、強度アップを図ることができると共に、左,右の取付板部の後端側をカウンタウエイト用の取付部として十分な強度を確保することができる。従って、後縦板に十分な剛性を与えることができ、カウンタウエイトを高い強度をもって支持できる。そして、従来技術のように溶接箇所を特別に補強するための板材等を追加して設ける必要性をなくすことができる。
【0027】
さらに、請求項の発明によると、左,右の前縦板のうち左側の前縦板を後縦板に対して接合してなる接合部は、旋回輪の径方向内側部位に収める構成としている。
【0028】
これにより、作業装置の掘削反力等に従って前縦板に発生する荷重、またはカウンタウエイトの重量分の荷重が、後縦板と前縦板との間の接合部へと伝わっても、この接合部に働く荷重を旋回輪を介して下部走行体側に伝えて分散でき、接合部の溶接箇所に高応力が発生するのを抑えることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による旋回式建設機械を、小旋回式油圧ショベルの旋回フレームとして用いた場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0030】
ここで、図1ないし図4は本発明の第1の実施の形態を示している。図中、1は油圧ショベルの下部走行体で、該下部走行体1は、左,右の履帯1A(一方のみ図示)を走行用の油圧モータ(図示せず)等で駆動することにより走行するものである。
【0031】
2は該下部走行体1上に旋回輪3等を介して旋回可能に搭載された上部旋回体で、該上部旋回体2は、後述の旋回フレーム11と、旋回フレーム11の前部左側に搭載され、運転室を画成するキャブ4と、該キャブ4の後側に位置して旋回フレーム11に設けられ、内部に原動機および油圧ポンプ(図示せず)等を収容した建屋カバー5と、後述のカウンタウエイト6とにより構成されている。
【0032】
6は建屋カバー5の後側に位置して旋回フレーム11に設けられたカウンタウエイトで、該カウンタウエイト6は、後述の作業装置7に対する重量バランスをとるため旋回フレーム11の後端側に取付けられている。そして、カウンタウエイト6は、後述する旋回半径Rの仮想円10内に収めるため後面側が円弧形状をなして形成されている。
【0033】
7は上部旋回体2の前部に俯仰動可能に設けられた作業装置で、該作業装置7はブーム8、アームおよびバケット(いずれも図示せず)等からなり、このバケットによって土砂等の掘削作業を行うものである。そして、作業装置7のブーム8は、基端側が後述する前縦板14,15の取付ブラケット部14B,15B間に回動可能に取付けられ、ブームシリンダ9により上,下に俯仰動されるものである。
【0034】
また、作業装置7は、図1に示す如くブーム8を上向きに大きく仰動させた状態で、前記アームおよびバケットを折り畳むように回動させることにより小旋回姿勢となり、この小旋回姿勢では図2に示す旋回半径Rの仮想円10内に収められるものである。
【0035】
11は上部旋回体2のフレームを構成する旋回フレームで、該旋回フレーム11は、図2ないし図4に示すように中央部に位置して前,後方向に延びる後述のセンタフレーム12と、左,右のサイドフレーム21,26等とから3ブロック構造をなして構成されるものである。そして、旋回フレーム11は、センタフレーム12の前部側で作業装置7を支持し後部側でカウンタウエイト6を支持するフレーム構造体を構成している。
【0036】
また、旋回フレーム11のセンタフレーム12および左,右のサイドフレーム21,26は、後述の如く3分割されたセンタ底板13、左サイド底板22および右サイド底板27を用いて構成され、これらの底板13,22,27は、図2に示す如く旋回半径Rの仮想円10内に収められる大きさに形成されている。
【0037】
12は旋回フレーム11の中央部分を構成するセンタフレームで、該センタフレーム12は、厚肉の鋼板等から図3、図4に示す如く略長方形状に形成され、幅寸法W1 をもって前,後方向に延びたセンタ底板13と、後述の前縦板14,15および後縦板18とにより構成されている。
【0038】
ここで、センタ底板13は、後述のサイド底板22,27よりも大なる板厚をもって高強度に形成され、その幅寸法W1 は、図2に示すように旋回輪3の外径寸法よりも大きくなっている。そして、センタ底板13の下面側には旋回輪3の外輪側がボルト等の固定手段により取付けられるものである。
【0039】
また、センタ底板13の左,右両側端は、図4に示す如く幅寸法W1 をもって互いに平行に延びる接合端13A,13Bとなり、該接合端13A,13Bには後述するサイド底板22,27の内側縁部22B,27Bが溶接手段を用いて接合されるものである。
【0040】
14,15はブーム8の取付ブラケットを構成するためセンタ底板13の前部側に設けられた左,右の前縦板で、該左,右の前縦板14,15は、センタ底板13の前部上面側に溶接手段を用いて接合され、図2に示す如くセンタ底板13の前端から後方へと旋回輪3の旋回中心Oを越える位置まで互いに平行に延びている。そして、前縦板14,15は後述の後縦板18よりも薄い鋼板を用いて形成されている。
【0041】
また、左,右の前縦板14,15は、図2に示すようにセンタ底板13上で旋回輪3の旋回中心Oに対して一定寸法だけ右側にオフセットした位置に配設されている。これにより、後述するサイドフレーム21のキャブマウント25A〜25D上には、図1に示すキャブ4が大きなスペースをもって配設され、キャブ4内のオペレータに対する居住性や操作性を高める構成となっている。
【0042】
また、左,右の前縦板14,15のうち左側の前縦板14は、図2に示すように旋回中心Oに近い位置に配設され、右側の前縦板15は旋回中心Oから離れた位置に配設されている。そして、前縦板14,15の後端側は、後述の後縦板18に接合される後端側の接合部14A,15Aとなり、左側の接合部14Aは旋回輪3の径方向内側部位に収められている。
【0043】
ここで、前縦板14,15の上部側は、作業装置7のブーム8が俯仰動可能にピン結合される取付ブラケット部14B,15Bとなり、前縦板14,15間には、取付ブラケット部14B,15Bの曲げ強度等を高めるために補強板16等が溶接により接合されている。
【0044】
また、補強板16の前面側には、前縦板14,15間に位置してシリンダ用のブラケット部17,17が溶接手段を用いて固着され、該各ブラケット部17には、図1に示すブームシリンダ9が回動可能にピン結合されるものである。
【0045】
18はカウンタウエイト6の取付部を構成するためセンタ底板13の後部側に設けられた後縦板で、該後縦板18は、前縦板14,15よりも厚肉の板材(例えば、鋼板)を図2〜図4に示す如くセンタ底板13の後端側で開放するように配置されて略コ字形状に折曲げ構造をなして形成されている。
【0046】
そして、後縦板18は、センタ底板13の左,右に離間して前,後方向に延び後端側がカウンタウエイト6用の取付部19A,19Bとなった左,右の取付板部18A,18Bと、該取付板部18A,18Bを前端側で連結すべくセンタ底板13の左,右方向に延び前縦板14,15に接合部14A,15Aを介して接合された連結板部18Cとにより構成されている。
【0047】
ここで、後縦板18の取付板部18A,18Bおよび連結板部18Cは、後述のエンジンマウント20,20,…を取込むようにセンタ底板13の後部上面側に溶接手段を用いて接合され、後端側の断面I字状(Iフランジ構造)をなす取付部19A,19Bには、図1に示すカウンタウエイト6が着脱可能に取付けられるものである。
【0048】
そして、左,右の取付板部18A,18Bと連結板部18Cとからなる後縦板18は、厚肉の鋼板を用いて略コ字形状をなす構造体として形成することにより、センタフレーム12の後部側を高強度な溶接構造体として形成でき、取付板部18A,18Bの後端側をカウンタウエイト6用の取付部19A,19Bとして十分な強度を確保できるものである。
【0049】
20,20,…はコ字形状なす後縦板18の内側に位置してセンタ底板13の後部側に設けられたエンジンマウントで、該各エンジンマウント20は、図2に示すように合計4個配設されている。そして、図1に示す建屋カバー5内に収容されるディーゼルエンジン等の原動機(図示せず)は、後縦板18の取付板部18A,18Bを左,右方向に跨ぐように配設され、その下面側が各エンジンマウント20上にボルト等を用いて固定されるものである。
【0050】
21は旋回フレーム11の一部を構成する左サイドフレームで、該左サイドフレーム21は、図2に示すように外側縁部22Aが旋回半径Rの仮想円10に沿って円弧状に形成された左サイド底板22と、後述のキャブ支持ビーム23,24等とにより構成されている。
【0051】
ここで、左サイド底板22は、図4に示す如く円弧状の外側縁部22Aに対して内側縁部22Bが略直線状に形成され、該内側縁部22Bは、センタ底板13の接合端13Aに図3に示すように溶接により接合されるものである。そして、左サイド底板22は、センタ底板13よりも薄い鋼板を用いて形成され、その幅寸法W2 は、センタ底板13の幅寸法W1 よりも小さくなっている(W2 <W1 )。
【0052】
23,24は左サイド底板22と共にサイドフレーム21を構成するキャブ支持ビームで、該キャブ支持ビーム23,24は、例えば平板状の鋼板をプレス成形することにより形成され、左サイド底板22上に前,後に離間して溶接により接合されている。そして、これらのキャブ支持ビーム23,24は、図4に示す如くセンタ底板13側に向けて張出すように左サイド底板22上を左,右方向に延びている。
【0053】
また、これらのキャブ支持ビーム23,24のうち前側のキャブ支持ビーム23には、左,右に離間して前側のキャブマウント25A,25Bが設けられ、後側のキャブ支持ビーム24には、左,右に離間して後側のキャブマウント25C,25Dが設けられている。そして、これらのキャブマウント25A,25B,25C,25D上には、図1に示すキャブ4が防振ゴム(図示せず)等を介して搭載されるものである。
【0054】
26は旋回フレーム11の一部を構成する右サイドフレームで、該右サイドフレーム26は、図2に示すように外側縁部27Aが旋回半径Rの仮想円10に沿って円弧状に形成された右サイド底板27と、後述の張出ビーム28,29等とにより構成されている。
【0055】
ここで、右サイド底板27は、図4に示す如く円弧状の外側縁部27Aに対して内側縁部27Bが略直線状に形成され、該内側縁部27Bは、センタ底板13の接合端13Bに図3に示すように溶接により接合されるものである。そして、右サイド底板27は、センタ底板13よりも薄い鋼板を用いて形成され、その幅寸法W3 は、センタ底板13の幅寸法W1 よりも小さくなっている(W3 <W1 )。
【0056】
28,29は右サイド底板27と共に右サイドフレーム26を構成する張出ビームで、該張出ビーム28,29は、例えば図3、図4に示す如く鋼板等を断面L字状に折曲げることにより形成され、右サイド底板27上に前,後に離間して溶接により接合されている。
【0057】
そして、これらの張出ビーム28,29は、図4に示す如くセンタフレーム12のセンタ底板13側に向けて張出すように右サイド底板27上を左,右方向に延びている。また、張出ビーム28,29上には、作動油タンク(図示せず)等が搭載されるものである。
【0058】
このように構成される左サイドフレーム21と右サイドフレーム26は、図2、図3に示す如くサイド底板22,27の内側縁部22B,27Bをセンタ底板13の接合端13A,13Bに接合すると共に、キャブ支持ビーム23,24、張出ビーム28,29等をセンタフレーム12のセンタ底板13、前縦板14、15および後縦板18にそれそれ接合することにより、センタフレーム12に対して一体に結合されるものである。
【0059】
そして、これらのセンタフレーム12およびサイドフレーム21,26からなる旋回フレーム11は、前記底板13,22,27の幅寸法W1 ,W2 ,W3 を合計した全幅Wが、下記の数1に示すように旋回半径Rの2倍の寸法となっている。
【0060】
【数1】
W=W1 +W2 +W3 =2×R
【0061】
また、旋回フレーム11の全幅Wは、図1に示す下部走行体1の車幅(左,右の履帯1A間の寸法)にほぼ対応する寸法となり、これによって、所謂車幅内小旋回式油圧ショベルを構成するものである。
【0062】
本実施の形態による小旋回式油圧ショベルは上述の如き構成を有するもので、次に、旋回フレーム11の組立方法について説明する。
【0063】
まず、センタフレーム12の組立工程では、図4に示す如く厚肉の鋼板等から略長方形状に形成されたセンタ底板13に対して、その前部上面側に左,右の前縦板14,15をそれぞれ溶接し、該前縦板14,15の上部側には、作業装置7のブーム8をピン結合するための取付ブラケット部14B,15Bを一体に形成する。
【0064】
この場合、これらの前縦板14,15間には補強板16等を溶接し、取付ブラケット部14B,15Bの曲げ強度等を高めるようにする。また、補強板16の前面側には、前縦板14,15間に位置してシリンダ用のブラケット部17,17を溶接により一体に設け、該各ブラケット部17には、図1に示すブームシリンダ9を回動可能にピン結合できるようにする。
【0065】
また、センタ底板13の後部側には、前縦板14,15よりも厚肉の鋼板を略コ字形状に折曲げて形成された後縦板18を溶接により一体に設け、該後縦板18の連結板部18Cには、前縦板14,15の接合部14A,15Aを溶接により接合する。
【0066】
さらに、後縦板18には左,右の取付板部18A,18Bの後端側に断面I字状(Iフランジ構造)をなす取付部19A,19Bを設け、該取付部19A,19Bを用いて図1に示すカウンタウエイト6を載置状態で下側から支持できるようにする。
【0067】
一方、左サイドフレーム21を組立てるサイドフレーム組立工程は、前記センタフレーム12とは異なる組立ラインを用いて行うものである。この場合、左サイドフレーム21は、図4に示す如く左サイド底板22上にキャブ支持ビーム23,24等を溶接し、該キャブ支持ビーム23,24にはキャブマウント25A,25B,25C,25Dをそれぞれ溶接して組立てる。
【0068】
また、右サイドフレーム26を組立てるサイドフレーム組立工程も、前記センタフレーム12、サイドフレーム21とは異なる組立ラインを用いて行う。この場合、右サイドフレーム26は、右サイド底板27上に張出ビーム28,29等を溶接して組立てるものである。
【0069】
次に、フレーム組合せ工程では、例えばセンタフレーム12の組立ライン等に前述の如く組立てられた左,右のサイドフレーム21,26を搬送して、これらのサイドフレーム21,26を、図3に示す如くセンタフレーム12の左,右両側に溶接して組合せるようにする。
【0070】
即ち、左,右のサイドフレーム21,26は、図2、図3に示す如くサイド底板22,27の内側縁部22B,27Bをセンタ底板13の接合端13A,13Bに接合する。そして、左サイドフレーム21に設けたキャブ支持ビーム23,24を、センタフレーム12のセンタ底板13と左側の前縦板14,後縦板18の取付板部18Aとに溶接することにより、サイドフレーム21をセンタフレーム12に対して一体に接合する。
【0071】
また、右サイドフレーム26についても、張出ビーム28,29等をセンタフレーム12のセンタ底板13と右側の前縦板15,後縦板18の取付板部18Bとに溶接することにより、右サイドフレーム26をセンタフレーム12に対して一体に接合する。
【0072】
このようにして、センタフレーム12および左,右のサイドフレーム21,26からなる旋回フレーム11は、センタ底板13,サイド底板22,27の幅寸法W1 ,W2 ,W3 を合計した全幅Wが、前記の数1に示すように旋回半径Rの2倍の寸法となって形成されるものである。
【0073】
かくして、本実施の形態による旋回フレーム11は、センタフレーム12と左,右のサイドフレーム21,26とをそれぞれ異なる組立ライン上で、互いに独立して組立てることができ、それぞれの組立作業を各組立ライン上で同時並行的に行うことができる。
【0074】
このため、旋回フレーム11の組立作業を効率的に行うことが可能となり、組立時の作業性を大幅に向上できる。また、旋回フレーム11はセンタフレーム12と左,右のサイドフレーム21,26とから3ブロック構造をなし、その底板はセンタ底板13とサイド底板22,27とに3分割されるので、従来技術で述べた旋回フレームのように1枚の底板を用いて全体の強度を確保する必要がなくなる。
【0075】
そして、前部側に作業装置7が設けられ後部側にはカウンタウエイト6が設けられるセンタフレーム12のセンタ底板13は、従来の底板と同様に厚肉の鋼板を用いて形成し、サイド底板22,27はセンタ底板13よりも薄肉の鋼板を用いて形成することにより、旋回フレーム11全体の軽量化を図ることができ、旋回フレーム11全体の強度を効率的に高めることができる。また、旋回フレーム11全体の材料費も削減でき、コストダウンも図ることができる。
【0076】
また、センタフレーム12については、センタ底板13上に設ける縦板を、前側に位置する左,右の前縦板14,15と、その後端側に接合部14A,15Aを介して接合された略コ字形状の後縦板18とに前,後で2分割しているので、重量物であるカウンタウエイト6が設けられる後縦板18に比較して左,右の前縦板14,15を、より薄い板材を用いて形成でき、これによっても旋回フレーム11を軽量化し、旋回フレーム11全体の強度を効率的に高めることができる。
【0077】
そして、後縦板18については、前,後方向に延び後端側がカウンタウエイト6用の取付部19A,19Bとなった左,右の取付板部18A,18Bと、該各取付板部18A,18Bの前端側を左,右方向で連結し前縦板14,15の後端に接合された連結板部18Cとによりコ字形状をなす構造体として形成しているので、後縦板18の強度アップを図ることができ、取付板部18A,18Bの後端側をカウンタウエイト6用の取付部19A,19Bとして十分な強度を確保することができる。
【0078】
また、略コ字形状の構造をなす後縦板18には十分な剛性を与えることができ、カウンタウエイト6を高い強度をもって支持できるので、例えばセンタ底板13と後縦板18との溶接箇所に、従来技術のように特別な補強用の板材等を追加して設ける必要性をなくすことができる。
【0079】
また、左,右の前縦板14,15のうち旋回中心Oに近い方の前縦板14は、後縦板18の連結板部18Cに接合される後端側の接合部14Aを旋回輪3の径方向内側部位に収める構成としているので、接合部14Aに曲げ荷重等の外力が作用しても、この荷重を旋回輪3を介して下部走行体1側で受承でき、接合部14Aの溶接箇所に高応力が発生するのを抑えることができる。
【0080】
即ち、作業装置7からの掘削反力等に従って前縦板14に付加される荷重、またはカウンタウエイト6の重量分による荷重等が、後縦板18と前縦板14との接合部14Aへと伝わっても、この接合部14Aに働く荷重を旋回輪3を介して下部走行体1側に伝えて分散でき、接合部14Aの耐久性、寿命を向上できると共に、センタフレーム12全体の外力に対する強度を確保しつつ、センタフレーム12の小型、軽量化を図ることができる。
【0081】
また、このように組立てた旋回フレーム11を用いて、所謂車幅内小旋回式油圧ショベルを製造したときには、旋回フレーム11の後端側にセンタフレーム12の取付部19A,19Bを介して搭載したカウンタウエイト6をキャブ4等と共に、図2に示す旋回半径Rの仮想円10内に収めることができる。
【0082】
これにより、市街地等の狭い作業現場にあっても、キャブ4内のオペレータは上部旋回体2の旋回操作時に、カウンタウエイト6の後端側が周囲の障害物等に衝突する可能性を確実に減らすことができ、キャブ4の後方側に位置するカウンタウエイト6に対して余分な注意を払う必要性を減じることができる。
【0083】
そして、キャブ4内のオペレータは上部旋回体2の旋回操作時に、例えばキャブ4の前端側に位置する角隅部等に注意を払うだけで、キャブ4が周囲の障害物に衝突するのを容易に防止できる。この場合、キャブ4の前部側角隅は、オペレータにとって前方視界の範囲内に位置するので、この角隅部分が障害物に接近しているか否かは簡単に識別でき、旋回操作時におけるオペレータの負担を確実に軽減することができる。
【0084】
従って、本実施の形態によれば、旋回フレーム11の底板を、センタ底板13と左サイド底板22、右サイド底板27とに3分割することにより、旋回フレーム11のセンタフレーム12と左,右のサイドフレーム21,26とを別々のブロックとして個別に組立てることが可能となり、旋回フレーム11全体の組立作業を効率的に行うことができ、作業性を向上できる。
【0085】
そして、旋回フレーム11全体の組立て作業時には、それぞれのブロック毎に組立てを完了した段階で、サイド底板22,27の内側縁部22B,27Bをセンタ底板13の接合端13A,13Bに対し溶接手段で接合することにより、旋回フレーム11の全体的な組立作業を行うことができる。
【0086】
また、作業装置7とカウンタウエイト6が前,後に取付けられるセンタ底板13には、従来とほぼ同様に厚板材を用いることによりセンタ底板13に十分な剛性と強度を確保できる。そして、センタ底板13に比較して剛性を下げることができるサイド底板22,27を、センタ底板13よりも薄い鋼板で形成することにより、旋回フレーム11全体の小型、軽量化を促進できる。
【0087】
また、旋回フレーム11の全長寸法を短くして上部旋回体2の旋回半径Rを小さくすることができ、図1に示すキャブ4と共にカウンタウエイト6の後端側を旋回半径Rの仮想円10内に収めることができる。これにより、狭い作業現場で上部旋回体2を旋回動作させるときでも、キャブ4、カウンタウエイト6等が周囲の障害物等に接触するのを容易に防止でき、旋回操作時等におけるオペレータの負担を確実に軽減することができる。
【0088】
次に、図5ないし図7は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、旋回フレームを後方小旋回式油圧ショベルに用い、旋回フレームの左側前部に搭載されるキャブを標準機(中型の油圧ショベル)と同様のサイズとすることにより、キャブ内の居住性、安全性を高める構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0089】
図中、31は油圧ショベルの下部走行体で、該下部走行体31は、第1の実施の形態で述べた下部走行体1と同様に左,右の履帯31A(一方のみ図示)を走行用の油圧モータ(図示せず)等で駆動することにより走行するものである。
【0090】
32は下部走行体31上に旋回輪33を介して旋回可能に設けられた上部旋回体で、該上部旋回体32も、第1の実施の形態で述べた上部旋回体2と同様に、キャブ34、建屋カバー35およびカウンタウエイト36等により構成されている。そして、カウンタウエイト36は、後述する旋回半径R′の仮想円40内に収めるため後面側が円弧形状をなして形成されている。
【0091】
しかし、本実施の形態で採用したキャブ34は、第1の実施の形態で述べたキャブ4よりも大きいサイズ(例えば、標準機と同サイズ)に形成され、例えばオペレータに対するキャブ34内の居住性、安全性を高める構成となっている。
【0092】
37は上部旋回体2の前部に俯仰動可能に設けられた作業装置で、該作業装置37は、第1の実施の形態で述べた作業装置7とほぼ同様に、ブーム38、アームおよびバケット(いずれも図示せず)等からなり、このバケットによって土砂等の掘削作業を行うものである。そして、作業装置37のブーム38は、基端側が後述の取付ブラケット部44B,45B間に回動可能に取付けられ、ブームシリンダ39により上,下に俯仰動されるものである。
【0093】
41は上部旋回体32のフレームを構成する旋回フレームで、該旋回フレーム41は、第1の実施の形態で述べた旋回フレーム11とほぼ同様に構成され、後述のセンタフレーム42、左サイドフレーム51および右サイドフレーム57から3ブロック構造をなして形成されるものである。
【0094】
そして、これらのセンタフレーム42および左,右のサイドフレーム51,57は、後述の如く3分割されたセンタ底板43、左サイド底板52および右サイド底板58を用いて構成され、これらの底板43,52,58は、図6に示すように旋回半径R′の仮想円40内に収められる大きさに形成されている。
【0095】
42は旋回フレーム41の中央部分を構成するセンタフレームで、該センタフレーム42は、厚肉の鋼板等から図6、図7に示す如く略長方形状に形成され、幅寸法W1′をもって前,後方向に延びたセンタ底板43と、後述の前縦板44,45および後縦板48とにより構成されている。
【0096】
ここで、センタ底板43は、後述のサイド底板52,58よりも大なる板厚をもって高強度に形成され、その幅寸法W1′は、図6に示すように旋回輪33の外径寸法よりも大きくなっている。そして、センタ底板43の下面側には旋回輪33の外輪側がボルト等の固定手段により取付けられるものである。
【0097】
また、センタ底板43の左,右両側端は、図7に示す如く幅寸法W1′をもって互いに平行に延びる接合端43A,43Bとなり、該接合端43A,43Bには後述するサイド底板52,58の内側縁部52B,58Bが溶接手段を用いて接合されるものである。
【0098】
44,45はブーム38用の取付ブラケットを構成すべくセンタ底板43の前部側に設けられた左,右の前縦板で、該左,右の前縦板44,45は、第1の実施の形態で述べた前縦板14,15と同様に構成され、後縦板48よりも薄い鋼板を用いて形成されている。そして、前縦板44,45の後端側は、後縦板48に接合される接合部44A,45Aとなり、左側の接合部44Aは、旋回輪33の径方向内側部位に収められている。
【0099】
また、前縦板44,45の上部側は、作業装置37のブーム38が俯仰動可能にピン結合される取付ブラケット部44B,45Bとなり、前縦板44,45間には、取付ブラケット部44B,45Bの曲げ強度等を高めるために補強板46等が溶接により接合されている。
【0100】
また、補強板46の前面側には、前縦板44,45間に位置してシリンダ用のブラケット部47,47が溶接手段を用いて固着され、該各ブラケット部47には、図5に示すブームシリンダ39が回動可能にピン結合されるものである。
【0101】
48はカウンタウエイト36用の取付部を構成すべくセンタ底板43の後部側に設けられた後縦板で、該後縦板48は、第1の実施の形態で述べた後縦板18と同様に構成され、後端側がカウンタウエイト36用の取付部49A,49Bとなった左,右の取付板部48A,48Bと、前縦板44,45に接合部44A,45Aを介して接合された連結板部48Cとを有している。
【0102】
50,50,…はコ字形状なす後縦板48の内側に位置してセンタ底板43の後部側に設けられたエンジンマウントで、該各エンジンマウント50は、第1の実施の形態で述べたエンジンマウント20とほぼ同様に構成されている。
【0103】
51は旋回フレーム41の一部を構成する左サイドフレームで、該左サイドフレーム51は、図6、図7に示すように外側縁部52Aが旋回半径R′の仮想円40に沿って円弧状に形成された左サイド底板52と、後述のサイドビーム53およびキャブ支持ビーム54,55等とにより構成されている。
【0104】
ここで、左サイド底板52は、円弧状の外側縁部52Aに対して内側縁部52Bが略直線状に形成され、該内側縁部52Bは、センタ底板43の接合端43Aに図6に示す如く溶接により接合されるものである。そして、左サイド底板52は、センタ底板43よりも薄い鋼板を用いて形成され、その幅寸法W2′は、センタ底板43の幅寸法W1′よりも小さくなっている(W2′<W1′)。
【0105】
53は左サイド底板52と共に左側のサイドフレーム51を構成するサイドビームで、該サイドビーム53は、例えば横断面がD字形状をなすD型フレームを用いて形成され、図6、図7に示す如く左サイド底板52の前側に位置して前,後方向に延びるものである。そして、サイドビーム53は、センタフレーム42の前縦板44から左方向に離間して該前縦板44と平行に配設されている。
【0106】
また、サイドビーム53は、その前端側が後述のキャブ支持ビーム54に溶接により一体化され、後端側はサイド底板52の外側縁部52A前端側に溶接により接合されている。そして、サイドビーム53は後述のキャブ支持ビーム54,55と共に図5に示すキャブ34を下側から支持するものである。
【0107】
54はサイドビーム53の前端側からセンタフレーム42側に向けて左,右方向に延設された前側のキャブ支持ビームで、該キャブ支持ビーム54は、例えば平板状の鋼板をプレス成形することにより形成され、その左側端がサイドビーム53の前端に溶接されている。
【0108】
また、キャブ支持ビーム54の右端側には、後方に延びる延設板部54Aが設けられ、該延設板部54Aの内側面には補強板部54Bが溶接により接合されている。そして、キャブ支持ビーム54は延設板部54A、補強板部54Bを介してセンタフレーム42のセンタ底板43、前縦板44に溶接により接合されるものである。
【0109】
55はサイドビーム53の後端側に接合された後側のキャブ支持ビームで、該キャブ支持ビーム55は、例えば平板状の鋼板をプレス成形することにより形成され、サイド底板52の前端側に溶接により接合されている。そして、キャブ支持ビーム55は、センタフレーム42側に向けて張出すように左サイド底板52上を左,右方向に延び、前側のキャブ支持ビーム54と平行に配設されている。
【0110】
ここで、前側のキャブ支持ビーム54には、左,右に離間して前側のキャブマウント56A,56Bが設けられ、後側のキャブ支持ビーム55には、左,右に離間して後側のキャブマウント56C,56Dが設けられている。そして、これらのキャブマウント56A,56B,56C,56D上には、図5に示すキャブ34が防振ゴム(図示せず)等を介して搭載されるものである。
【0111】
57は旋回フレーム41の一部を構成する右サイドフレームで、該右サイドフレーム57は、図6に示すように外側縁部58Aが旋回半径R′の仮想円40に沿って円弧状に形成された右サイド底板58と、後述の張出ビーム59,60等とにより構成されている。
【0112】
また、右サイド底板58は、円弧状の外側縁部58Aに対して内側縁部58Bが略直線状に形成され、該内側縁部58Bは、センタ底板43の接合端43Bに対し溶接により接合されるものである。そして、右サイド底板58は、センタ底板43よりも薄い鋼板を用いて形成され、その幅寸法W3′は、センタ底板43の幅寸法W1′よりも小さくなっている(W3′<W1′)。
【0113】
59,60は右サイド底板58と共に右サイドフレーム57を構成する張出ビームで、該張出ビーム59,60は、例えば図7に示す如く鋼板等を断面L字状に折曲げることにより形成され、右サイド底板58上に前,後に離間して溶接により接合されている。
【0114】
そして、これらの張出ビーム59,60は、図6に示す如くセンタフレーム42のセンタ底板43側に向けて張出すように右サイド底板58上を左,右方向に延びている。また、張出ビーム59,60上には、作動油タンク(図示せず)等が搭載されるものである。
【0115】
かくして、このように構成される本実施の形態にあっても、左,右のサイドフレーム51,57は、サイド底板52,58の内側縁部52B,58Bをセンタ底板43の接合端43A,43Bに接合すると共に、キャブ支持ビーム54,55、張出ビーム59,60等をセンタフレーム42のセンタ底板43、前縦板44、45および後縦板48にそれそれ接合することにより、センタフレーム42に対して一体に結合されるものである。
【0116】
そして、これらのセンタフレーム42および左,右のサイドフレーム51,57からなる旋回フレーム41は、前記底板43,52,58の幅寸法W1′,W2′,W3′を合計した全幅W′が、下記の数2に示すように旋回半径R′のほぼ2倍の寸法となっている。
【0117】
【数2】
W′=W1′+W2′+W3′=2×R′
【0118】
また、旋回フレーム41の全幅W′は、図5に示す下部走行体31の車幅(左,右の履帯31A間の寸法)にほぼ対応する寸法となり、キャブ34を除いては上部旋回体32が、図2に示す仮想円40の範囲内に収められることによって、所謂後方小旋回式油圧ショベルを構成するものである。
【0119】
従って、本実施の形態の形態にあっても、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができ、旋回フレーム41のセンタフレーム42と左,右のサイドフレーム51,57とを別々のブロックとして個別に組立てることにより、旋回フレーム41全体の組立作業を効率的に行うことができ、その作業性を向上できる。
【0120】
そして、作業装置37とカウンタウエイト36が前,後に取付けられるセンタ底板43には、従来とほぼ同様に厚板材を用いることによりセンタ底板43に十分な剛性と強度を確保できる。また、センタ底板43に比較して剛性を下げることができるサイド底板52,58を、センタ底板43よりも薄い鋼板で形成することにより、旋回フレーム41全体の軽量化を促進することができる。
【0121】
また、旋回フレーム41のサイドフレーム51には、断面D字形のサイドビーム53を用いることにより、標準機とほぼ同様の剛性をサイドフレーム51に与えることができ、このサイドビーム53とキャブ支持ビーム54,55を用いてキャブ34を高い強度をもって支持することができる。さらに、この場合のキャブ34は、標準機(中型の油圧ショベル)と同様のサイズとすることにより、キャブ34内の居住性、安全性を高めることができる。
【0122】
なお、前記第2の実施の形態では、左,右のサイドフレーム51,57にサイド底板52,58を採用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば標準機のように左,右のサイドフレームを骨組構造に形成し、サイド底板を廃止した旋回式建設機械に適用してもよい。
【0123】
また、本発明の適用対象は油圧ショベルに限るものではく、例えばホイール式の油圧ショベルまたは油圧クレーン等の上部旋回体を備えた旋回式建設機械に適用してもよく、要は旋回フレームを備える建設機械であれば、種々の建設機械にも適用できるものである。
【0124】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1に記載の発明によれば、旋回フレームの底板を、センタ底板と、該センタ底板よりも幅寸法が小さい左サイド底板、右サイド底板との3ブロックに分割し、左サイド底板および右サイド底板はセンタ底板よりもそれぞれ薄い板材を用いて形成し、前記左サイド底板には、キャブを支持するため、一側が左サイド底板に接合され、他側が前記センタ底板側に張出して該センタ底板に接合されるキャブ支持ビームを設け、前記センタ底板の前部側には、旋回輪の旋回中心に対して右側にオフセットした位置に配置され、作業装置の取付ブラケットを構成するため左,右に離間して前,後方向に延びた左,右の前縦板を設け、前記センタ底板の後部側には、センタ底板の後端側開放するように略コ字形状に形成された後縦板を設け、該後縦板は、板材をコ字形状に折曲げることにより前記センタ底板の左,右に離間して前,後方向に延びた左,右の取付板部と、該各取付板部の前端側を左,右方向に延びて連結し前記各前縦板の後端に接合された連結板部とから形成し、前記左,右の取付板部は、その後端に前記カウンタウエイトの取付部を形成する構成としたので、旋回フレームを、センタ底板側、左サイド底板側および右サイド底板側の3ブロックに分割し各ブロック毎に組立を完了した段階で、左サイド底板および右サイド底板をセンタ底板に対し溶接手段で接合することにより、旋回フレームの全体的な組立作業を行うことができ、組立作業の効率化を図ることができる。また、前記左サイド底板と右サイド底板をセンタ底板よりも薄い板材で形成することにより、旋回フレームを軽量化でき、作業装置とカウンタウエイトが前,後に取付けられるセンタ底板には十分な強度を確保することができる。
【0125】
しかも、前記センタ底板上に、左,右の前縦板と、該各前縦板の後側で略コ字形状をなす後縦板とを設け、該後縦板は、板材をコ字形状に折曲げることにより前記センタ底板の左,右に離間して前,後方向に延びた左,右の取付板部と、該各取付板部の前端側を左,右方向に延びて連結し前記各前縦板の後端に接合された連結板部とから形成し、前記左,右の取付板部は、その後端に前記カウンタウエイトの取付部を形成する構成としているので、これらのセンタ底板、左,右の前縦板および後縦板により十分な強度もったセンタフレームを形成することができる。そして、センタフレームの縦板を前,後で2分割することにより、カウンタウエイトを十分な強度をもって支持することができ、全体の重量を良好に軽減できる。また、板材をコ字形状に折曲げてなる後縦板に十分な剛性を与えることができ、カウンタウエイトを高い強度をもって支持できる。そして、従来技術のように底板と縦板との溶接箇所を特別に補強するための板材等を追加して設ける必要性をなくすことができ、組立時の作業性を向上できる。
【0126】
また、請求項に記載の発明によると、左,右の前縦板は後縦板よりも薄い板材を用いて形成する構成としているので、カウンタウエイトを取付けるため高い剛性が要求される後縦板を、左,右の前縦板よりも厚い鋼板を用いて略コ字形状に形成でき、この後縦板によってカウンタウエイトを高い強度をもって支持することができる。そして、左,右の前縦板を薄い鋼板により形成でき、センタフレームの重量を軽くすることができる。
【0127】
一方、請求項3に記載の発明は、旋回フレームを、センタフレームと、該センタフレームよりも幅寸法が小さい左サイドフレーム,右サイドフレームとの3ブロックに分割し、前記左サイドフレームには、キャブを支持するため、一側が左サイドフレームに接合され、他側が前記センタフレーム側に張出して該センタフレームに接合されるキャブ支持ビームを設け、前記センタフレーム略長方形状をなして前,後方向に延び下面側が旋回輪に固定される底板と、前記旋回輪の旋回中心に対して右側にオフセットした位置に配置され、前記作業装置の取付ブラケットを構成するため該底板の前部側に設けられ左,右に離間して前,後方向に延びた左,右の前縦板と、該左,右の前縦板の後端に接合され前記底板の後端側開放するように略コ字形状に形成された後縦板とからなり、前記左,右の前縦板は該後縦板よりも板厚を薄くする構成とし、前記後縦板は、板材をコ字形状に折曲げることにより前記底板の左,右に離間して前,後方向に延びた左,右の取付板部と、該各取付板部の前端側を左,右方向に延びて連結し前記各前縦板の後端に接合された連結板部とから形成し、前記左,右の取付板部は、その後端に前記カウンタウエイトの取付部を形成する構成としているので、カウンタウエイトの取付部となる後縦板は、前縦板よりも厚い鋼板を用いて略コ字形状に形成でき、この後縦板によりカウンタウエイトを高い強度をもって支持することができる。そして、左,右の前縦板には薄い鋼板を用いることにより、センタフレーム全体の重量を軽減でき、旋回フレームの小型、軽量化を実現することができる。
【0128】
この場合、後縦板は、各前縦板よりも厚肉の板材をコ字形状に折曲げることにより前記底板の左,右に離間して前,後方向に延びた左,右の取付板部と、該各取付板部の前端側を左,右方向に延びて連結し前記各前縦板の後端に接合された連結板部とから形成し、前記左,右の取付板部は、その後端に前記カウンタウエイトの取付部を形成する構成としているので、後縦板に十分な剛性を与えることができ、カウンタウエイトを高い強度をもって支持できる。そして、従来技術のように底板と縦板との溶接箇所を特別に補強するための板材等を追加して設ける必要性をなくすことができ、組立時の作業性を向上できる。
【0129】
しかも、後縦板を左,右の取付板部と連結板部とからコ字形状をなす構造体として形成でき、センタフレームの後部側における剛性を高めることができると共に、左,右の取付板部の後端側をカウンタウエイトの取付部として十分な強度を確保することができる。
【0130】
さらに、請求項に記載の発明によると、左,右の前縦板のうち左側の前縦板を後縦板に対して接合した接合部を、旋回輪の径方向内側部位に収める構成としているので、作業装置の掘削反力またはカウンタウエイトの重量分の荷重等が後縦板と前縦板との間の接合部へと伝わっても、この接合部に働く荷重を旋回輪を介して下部走行体側で受承でき、旋回フレームを小型化する上で有効な対策をとることができると共に、接合部の溶接強度を高め、耐久性、寿命を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による小旋回式油圧ショベルを示す外観図である。
【図2】図1中の旋回フレームを拡大して示す平面図である。
【図3】図2に示す旋回フレームの斜視図である。
【図4】図3に示す旋回フレームの分解斜視図である。
【図5】第2の実施の形態による小旋回式油圧ショベルを示す外観図である。
【図6】図5中の旋回フレームを拡大して示す平面図である。
【図7】図6に示す旋回フレームの分解斜視図である。
【符号の説明】
1,31 下部走行体
2,32 上部旋回体
3,33 旋回輪
4,34 キャブ
5,35 建屋カバー
6,36 カウンタウエイト
7,37 作業装置
10,40 仮想円
11,41 旋回フレーム
12,42 センタフレーム
13,43 センタ底板
14,15,44、45 前縦板
14A,44A 接合部
14B,15B,44B、45B 取付ブラッケット部
18,48 後縦板
19A,19B,49A,49B カウンタウエイトの取付部
21,51 左サイドフレーム
22,52 左サイド底板
23,24,54,55 キャブ支持ビーム
26,57 右サイドフレーム
27,58 右サイド底板
28,29,59,60 張出ビーム
53 サイドビーム
O 旋回中心
R,R′ 旋回半径
W,W′ 全幅

Claims (4)

  1. 下部走行体と、該下部走行体に旋回可能に搭載され、フレーム構造体をなす旋回フレームの前部側に作業装置が俯仰動可能に取付けられると共に後部側には該作業装置と重量バランスをとるためにカウンタウエイトが取付けられる上部旋回体とを備えてなる旋回式建設機械において、
    前記上部旋回体の旋回フレームは、下部走行体上に旋回輪を介して取付けられるセンタ底板と、該センタ底板よりも幅寸法が小さく形成されて該センタ底板の左側に接合される左サイド底板と、前記センタ底板よりも幅寸法が小さく形成されて前記センタ底板の右側に接合される右サイド底板とにより3ブロック構造をなし、前記左サイド底板と右サイド底板は前記センタ底板よりもそれぞれ薄い板材を用いて形成し、
    前記左サイド底板には、キャブを支持するため、一側が左サイド底板に接合され、他側が前記センタ底板側に張出して該センタ底板に接合されるキャブ支持ビームを設け、
    前記センタ底板の前部側には、前記旋回輪の旋回中心に対して右側にオフセットした位置に配置され、前記作業装置の取付ブラケットを構成するため左,右に離間して前,後方向に延びた左,右の前縦板を設け
    前記センタ底板の後部側には、前記センタ底板の後端側開放するように略コ字形状に形成された後縦板を設け
    該後縦板は、板材をコ字形状に折曲げることにより前記センタ底板の左,右に離間して前,後方向に延びた左,右の取付板部と、該各取付板部の前端側を左,右方向に延びて連結し前記各前縦板の後端に接合された連結板部とから形成し、
    前記左,右の取付板部は、その後端に前記カウンタウエイトの取付部を形成する構成としたことを特徴とする旋回式建設機械。
  2. 前記左,右の前縦板は後縦板よりも薄い板材を用いて形成してなる請求項1に記載の旋回式建設機械。
  3. 下部走行体と、該下部走行体に旋回可能に搭載され、フレーム構造体をなす旋回フレームの前部側に作業装置が俯仰動可能に取付けられると共に後部側には該作業装置と重量バランスをとるためにカウンタウエイトが取付けられる上部旋回体とを備えてなる旋回式建設機械において、
    前記上部旋回体の旋回フレームは、前記下部走行体上に旋回輪を介して取付けられるセンタフレームと、該センタフレームよりも幅寸法が小さく形成されて該センタフレームとは独立して組立てられ該センタフレームの左側に接合される左サイドフレームと、前記センタフレームよりも幅寸法が小さく形成されて前記センタフレームとは独立して組立てられ該センタフレームの右側に接合される右サイドフレームとにより3ブロック構造をなす構成とし、
    前記左サイドフレームには、キャブを支持するため、一側が左サイドフレームに接合され、他側が前記センタフレーム側に張出して該センタフレームに接合されるキャブ支持ビームを設け、
    前記センタフレームは、略長方形状をなして前,後方向に延び下面側が前記旋回輪に固定される底板と、前記旋回輪の旋回中心に対して右側にオフセットした位置に配置され、前記作業装置の取付ブラケットを構成するため該底板の前部側に設けられ左,右に離間して前,後方向に延びた左,右の前縦板と、該左,右の前縦板の後端に接合され前記底板の後端側開放するように略コ字形状に形成された後縦板とからなり、前記左,右の前縦板は該後縦板よりも板厚を薄くする構成とし
    前記後縦板は、板材をコ字形状に折曲げることにより前記底板の左,右に離間して前,後方向に延びた左,右の取付板部と、該各取付板部の前端側を左,右方向に延びて連結し前記各前縦板の後端に接合された連結板部とから形成し、
    前記左,右の取付板部は、その後端に前記カウンタウエイトの取付部を形成する構成としたことを特徴とする旋回式建設機械。
  4. 前記左,右の前縦板のうち左側の前縦板を前記後縦板に対して接合してなる接合部は、前記旋回輪の径方向内側部位に収める構成としてなる請求項1,2また は3に記載の旋回式建設機械。
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