JP2003013470A - 旋回式建設機械 - Google Patents

旋回式建設機械

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JP2003013470A JP2001201106A JP2001201106A JP2003013470A JP 2003013470 A JP2003013470 A JP 2003013470A JP 2001201106 A JP2001201106 A JP 2001201106A JP 2001201106 A JP2001201106 A JP 2001201106A JP 2003013470 A JP2003013470 A JP 2003013470A
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詠 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 旋回フレームの底板をセンタ底板と左,右の
サイド側板との3ブロックに分割し、組立作業の効率化
を図り、全体の重量を軽減できるようにする。 【解決手段】 旋回フレーム11を、下部走行体上に旋
回輪3を介して取付けられる幅寸法W1 のセンタ底板1
3と、センタ底板13の左,右両側に接合され幅寸法W
2 ,W3 となった左サイド底板22,右サイド底板27
とにより3ブロック構造に構成する。そして、これらの
サイド底板22,27はセンタ底板13よりも薄い板材
を用いて形成する。また、センタ底板13上には、前,
後方向に延びた左,右の前縦板14,15と、前縦板1
4,15の後側で略コ字形状のボックス構造をなす後縦
板18とを設ける。後縦板18の後端側にはカウンタウ
エイト用の取付部19A,19Bを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば土砂等の掘
削作業を行う油圧ショベル等に用いて好適な旋回式建設
機械に関し、特に、上部旋回体の旋回半径を小さくする
ようにした旋回式建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械は、
下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された
上部旋回体と、該上部旋回体の前部に俯仰動可能に設け
られた作業装置とにより構成され、該作業装置を作動さ
せることによって土砂等の掘削作業を行うものである。
【0003】そして、このような油圧ショベルの上部旋
回体は、下部走行体上に旋回輪を介して取付けられる旋
回フレームと、該旋回フレームの前部左側に設けられ運
転室を画成するキャブと、該キャブの後側に位置して前
記旋回フレームに設けられ内部に原動機および油圧ポン
プ等を収容した建屋カバーと、該建屋カバーの後側に位
置して前記旋回フレームに設けられ前記作業装置に対す
る重量バランスをとるカウンタウエイトとにより構成さ
れている。
【0004】また、一般に標準機と呼ばれる中型の油圧
ショベルよりも小型の油圧ショベルにあっては、例えば
標準機よりも小型の作業装置を採用し、この作業装置を
折畳んだ状態ではカウンタウエイトと共に作業装置を、
下部走行体の車幅内に収める構成とした所謂車幅内小旋
回式油圧ショベルが知られている(例えば、特開200
0−257114号公報等)。
【0005】また、作業性能を損なわないように作業装
置は標準機に近いものを用い、カウンタウエイトをキャ
ブ側に近付けるようにして旋回フレームの前,後方向寸
法(全長)を短くした所謂後方小旋回式油圧ショベルも
知られている。
【0006】そして、このような小旋回式油圧ショベル
は、上部旋回体の旋回フレームを、比較的厚い鋼板等を
用いて略円板状に形成した底板と、該底板上に立設され
前,後方向に延びた左,右の縦板とにより構成し、該各
縦板の前部側には作業装置用の取付ブラケット部を一体
に設ける構成としている。
【0007】また、前記底板の後部側には、予め一定の
曲率で円弧状に湾曲させて形成したカウンタウエイトを
着脱可能に取付ける構成としている。そして、この場合
のカウンタウエイトは、例えば下部走行体の車幅に対し
て約1.2倍(120%)以内の仮想円内に収容できる
ようにし、市街地等の狭い作業現場にあっても、上部旋
回体の旋回動作時にカウンタウエイトの後端側が周囲の
障害物に接触するのを避ける構成としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による小旋回式油圧ショベルは、上部旋回体の旋
回フレームを、1枚の板材からなる底板と、該底板上に
立設された左,右の縦板とにより構成し、前記底板は1
枚の鋼板を旋回半径に合わせて略円板状に切取ることに
より形成しているため、下記のような問題がある。
【0009】即ち、旋回フレームの底板を、略円板状を
なす1枚の鋼板により単一のブロック体として形成して
いるため、旋回フレームの製作、組立作業を行う場合
に、作業装置用の取付ブラケット部となる左,右の縦板
を底板に対して溶接により接合する作業と、この底板に
対してキャブ用のマウント部を設置する作業、さらには
原動機用のマウント部を設置する作業等を、例えば1箇
所の製作場所で行う必要があり、製作場所に大きな制約
を受けるという問題がある。
【0010】また、上記の作業は同時並行的に1箇所で
行うことは難しいため、例えば左,右の縦板を底板に溶
接する作業と他の作業とを異なる時間に分けて別々に行
う必要が生じ、作業効率が必然的に低下するという問題
もある。
【0011】また、1枚の底板は旋回フレーム全体の強
度を保つために、板厚が比較的厚い鋼板を用いる必要が
あり、これによってフレーム全体の重量が増加し、材料
費も嵩むという問題がある。
【0012】さらに、1枚の鋼板からなる底板には後端
側にカウンタウエイトを取付ける場合に、カウンタウエ
イトの重量分の荷重が底板から前記縦板へと伝わり、該
縦板の後部側と底板との溶接箇所に高応力が発生するこ
とがある。このため、縦板と底板との溶接箇所には補強
板等を追加して設ける必要があり、旋回フレームを組立
てる上で、作業性を低下させる原因になるという問題が
ある。
【0013】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、底板をセンタ底板、左
サイド底板および右サイド底板の3ブロックに分割する
ことにより、各ブロック毎に別々に独立して組立作業を
行うことができ、組立作業の効率化を図ることができる
と共に、全体の重量を軽減し軽量化を実現できるように
した旋回式建設機械を提供することにある。
【0014】また、本発明の他の目的は、センタフレー
ム、左サイドフレームおよび右サイドフレームを別々に
独立して組立てることにより、組立作業を効率的に行う
ことができると共に、センタフレームの縦板を前,後で
2分割することにより、カウンタウエイトを十分な強度
をもって支持でき、全体の重量を軽減できるようにした
旋回式建設機械を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明による旋回式建設機械は、下部走行体と、
該下部走行体に旋回可能に搭載され、フレーム構造体を
なす旋回フレームの前部側に作業装置が俯仰動可能に取
付けられると共に後部側には該作業装置と重量バランス
をとるためにカウンタウエイトが取付けられる上部旋回
体とを備えたものである。
【0016】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記上部旋回体の旋回フレームは、下部走行体
上に旋回輪を介して取付けられるセンタ底板と、該セン
タ底板の左側に接合される左サイド底板と、前記センタ
底板の右側に接合される右サイド底板とにより3ブロッ
ク構造をなし、前記左サイド底板と右サイド底板は前記
センタ底板よりもそれぞれ薄い板材を用いて形成する構
成としたことにある。
【0017】このように構成することにより、旋回フレ
ームの底板を、センタ底板、左サイド底板および右サイ
ド底板の3ブロックに分割でき、各ブロック毎の組立作
業を別々の組立ラインを用いて行うことができる。そし
て、それぞれのブロック毎に組立を完了した段階で、左
サイド底板と右サイド底板をセンタ底板に対し溶接手段
で接合することにより、旋回フレームの全体的な組立作
業を行うことができる。また、前記左サイド底板と右サ
イド底板をセンタ底板よりも薄い板材で形成することに
より、旋回フレームを軽量化でき、作業装置とカウンタ
ウエイトが前,後に取付けられるセンタ底板には十分な
強度を確保することができる。
【0018】また、請求項2の発明は、センタ底板上に
は、作業装置の取付ブラケットを構成するため左,右に
離間して前,後方向に延びた左,右の前縦板と、カウン
タウエイトの取付部を構成するため該各前縦板の後端に
接合され該各前縦板の後側でボックス構造をなした後縦
板とを設ける構成としている。
【0019】これにより、センタ底板の前部側には左,
右に離間して前,後方向に延びた左,右の前縦板を溶接
手段等で立設でき、該左,右の前縦板によって作業装置
用の取付ブラケットを構成することができる。また、セ
ンタ底板の後部側には該各前縦板の後端に接合されボッ
クス構造をなす後縦板を設けることにより、カウンタウ
エイト用の取付部を構成でき、これらのセンタ底板、
左,右の前縦板および後縦板によって、十分な強度もっ
たセンタフレームを形成することができる。
【0020】さらに、請求項3の発明によると、左,右
の前縦板は後縦板よりも薄い板材を用いて形成する構成
としている。これにより、カウンタウエイトを取付ける
ため高い剛性が要求される後縦板を、左,右の前縦板よ
りも厚い鋼板を用いてボックス構造に形成でき、この後
縦板によってカウンタウエイトを高い強度をもって支持
することができる。そして、左,右の前縦板を薄い鋼板
で形成でき、センタフレームの重量を軽くすることがで
きる。
【0021】一方、請求項4の発明が採用する構成の特
徴は、上部旋回体の旋回フレームは、下部走行体上に旋
回輪を介して取付けられるセンタフレームと、該センタ
フレームとは独立して組立てられ該センタフレームの左
側に接合される左サイドフレームと、前記センタフレー
ムとは独立して組立てられ該センタフレームの右側に接
合される右サイドフレームとにより3ブロック構造をな
す構成とし、前記センタフレームは、略長方形状をなし
て前,後方向に延び下面側が前記旋回輪に固定される底
板と、作業装置の取付ブラケットを構成するため該底板
の前部側に設けられ左,右に離間して前,後方向に延び
た左,右の前縦板と、カウンタウエイトの取付部を構成
するため前記底板の後部側に設けられボックス構造をな
して該各前縦板の後端に接合された後縦板とからなり、
前記左,右の前縦板は該後縦板よりも板厚を薄くする構
成としたことにある。
【0022】このように構成することにより、旋回フレ
ームの組立作業を行うときに、センタフレームの組立作
業、左サイドフレームの組立作業および右サイドフレー
ムの組立作業を、例えば別々の組立ラインを用いて行う
ことができ、それぞれの組立が完了した段階で、左サイ
ドフレームと右サイドフレームをセンタフレームに対し
溶接手段で接合することにより、旋回フレームの全体的
な組立作業を行うことができる。
【0023】また、センタフレームの底板上には、互い
に板厚が異なる左,右の前縦板と後縦板とをそれぞれ設
けることにより、カウンタウエイト用の取付部となる後
縦板は前縦板よりも厚い鋼板を用いてボックス構造に形
成でき、この後縦板によりカウンタウエイトを高い強度
をもって支持することができる。そして、左,右の前縦
板には薄い鋼板を用いることができ、これによってセン
タフレーム全体の重量を軽くすることができる。
【0024】また、請求項5の発明によると、後縦板は
各前縦板よりも厚肉の板材をコ字形状に折曲げることに
よりボックス構造に形成する構成としている。これによ
り、後縦板に十分な剛性を与えることができ、カウンタ
ウエイトを高い強度をもって支持できる。そして、従来
技術のように溶接箇所を特別に補強するための板材等を
追加して設ける必要性をなくすことができる。
【0025】また、請求項6の発明によると、後縦板
は、底板の左,右に離間して前,後方向に延び後端側が
カウンタウエイトの取付部となった左,右の取付板部
と、該各取付板部を前端側で連結すべく前記底板の左,
右方向に延び各前縦板の後端に接合された連結板部とに
より構成している。
【0026】これにより、後縦板を左,右の取付板部と
連結板部とからコ字形状をなすブロック構造体として形
成でき、強度アップを図ることができると共に、左,右
の取付板部の後端側をカウンタウエイト用の取付部とし
て十分な強度を確保することができる。
【0027】さらに、請求項7の発明によると、左,右
の前縦板のうち一方の前縦板を後縦板に対して接合して
なる接合部は、旋回輪の径方向内側部位に収める構成と
している。
【0028】これにより、作業装置の掘削反力等に従っ
て前縦板に発生する荷重、またはカウンタウエイトの重
量分の荷重が、後縦板と前縦板との間の接合部へと伝わ
っても、この接合部に働く荷重を旋回輪を介して下部走
行体側に伝えて分散でき、接合部の溶接箇所に高応力が
発生するのを抑えることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
旋回式建設機械を、小旋回式油圧ショベルの旋回フレー
ムとして用いた場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細
に説明する。
【0030】ここで、図1ないし図4は本発明の第1の
実施の形態を示している。図中、1は油圧ショベルの下
部走行体で、該下部走行体1は、左,右の履帯1A(一
方のみ図示)を走行用の油圧モータ(図示せず)等で駆
動することにより走行するものである。
【0031】2は該下部走行体1上に旋回輪3等を介し
て旋回可能に搭載された上部旋回体で、該上部旋回体2
は、後述の旋回フレーム11と、旋回フレーム11の前
部左側に搭載され、運転室を画成するキャブ4と、該キ
ャブ4の後側に位置して旋回フレーム11に設けられ、
内部に原動機および油圧ポンプ(図示せず)等を収容し
た建屋カバー5と、後述のカウンタウエイト6とにより
構成されている。
【0032】6は建屋カバー5の後側に位置して旋回フ
レーム11に設けられたカウンタウエイトで、該カウン
タウエイト6は、後述の作業装置7に対する重量バラン
スをとるため旋回フレーム11の後端側に取付けられて
いる。そして、カウンタウエイト6は、後述する旋回半
径Rの仮想円10内に収めるため後面側が円弧形状をな
して形成されている。
【0033】7は上部旋回体2の前部に俯仰動可能に設
けられた作業装置で、該作業装置7はブーム8、アーム
およびバケット(いずれも図示せず)等からなり、この
バケットによって土砂等の掘削作業を行うものである。
そして、作業装置7のブーム8は、基端側が後述する前
縦板14,15の取付ブラケット部14B,15B間に
回動可能に取付けられ、ブームシリンダ9により上,下
に俯仰動されるものである。
【0034】また、作業装置7は、図1に示す如くブー
ム8を上向きに大きく仰動させた状態で、前記アームお
よびバケットを折り畳むように回動させることにより小
旋回姿勢となり、この小旋回姿勢では図2に示す旋回半
径Rの仮想円10内に収められるものである。
【0035】11は上部旋回体2のフレームを構成する
旋回フレームで、該旋回フレーム11は、図2ないし図
4に示すように中央部に位置して前,後方向に延びる後
述のセンタフレーム12と、左,右のサイドフレーム2
1,26等とから3ブロック構造をなして構成されるも
のである。そして、旋回フレーム11は、センタフレー
ム12の前部側で作業装置7を支持し後部側でカウンタ
ウエイト6を支持するフレーム構造体を構成している。
【0036】また、旋回フレーム11のセンタフレーム
12および左,右のサイドフレーム21,26は、後述
の如く3分割されたセンタ底板13、左サイド底板22
および右サイド底板27を用いて構成され、これらの底
板13,22,27は、図2に示す如く旋回半径Rの仮
想円10内に収められる大きさに形成されている。
【0037】12は旋回フレーム11の中央部分を構成
するセンタフレームで、該センタフレーム12は、厚肉
の鋼板等から図3、図4に示す如く略長方形状に形成さ
れ、幅寸法W1 をもって前,後方向に延びたセンタ底板
13と、後述の前縦板14,15および後縦板18とに
より構成されている。
【0038】ここで、センタ底板13は、後述のサイド
底板22,27よりも大なる板厚をもって高強度に形成
され、その幅寸法W1 は、図2に示すように旋回輪3の
外径寸法よりも大きくなっている。そして、センタ底板
13の下面側には旋回輪3の外輪側がボルト等の固定手
段により取付けられるものである。
【0039】また、センタ底板13の左,右両側端は、
図4に示す如く幅寸法W1 をもって互いに平行に延びる
接合端13A,13Bとなり、該接合端13A,13B
には後述するサイド底板22,27の内側縁部22B,
27Bが溶接手段を用いて接合されるものである。
【0040】14,15はブーム8の取付ブラケットを
構成するためセンタ底板13の前部側に設けられた左,
右の前縦板で、該左,右の前縦板14,15は、センタ
底板13の前部上面側に溶接手段を用いて接合され、図
2に示す如くセンタ底板13の前端から後方へと旋回輪
3の旋回中心Oを越える位置まで互いに平行に延びてい
る。そして、前縦板14,15は後述の後縦板18より
も薄い鋼板を用いて形成されている。
【0041】また、左,右の前縦板14,15は、図2
に示すようにセンタ底板13上で旋回輪3の旋回中心O
に対して一定寸法だけ右側にオフセットした位置に配設
されている。これにより、後述するサイドフレーム21
のキャブマウント25A〜25D上には、図1に示すキ
ャブ4が大きなスペースをもって配設され、キャブ4内
のオペレータに対する居住性や操作性を高める構成とな
っている。
【0042】また、左,右の前縦板14,15のうち左
側の前縦板14は、図2に示すように旋回中心Oに近い
位置に配設され、右側の前縦板15は旋回中心Oから離
れた位置に配設されている。そして、前縦板14,15
の後端側は、後述の後縦板18に接合される後端側の接
合部14A,15Aとなり、左側の接合部14Aは旋回
輪3の径方向内側部位に収められている。
【0043】ここで、前縦板14,15の上部側は、作
業装置7のブーム8が俯仰動可能にピン結合される取付
ブラケット部14B,15Bとなり、前縦板14,15
間には、取付ブラケット部14B,15Bの曲げ強度等
を高めるために補強板16等が溶接により接合されてい
る。
【0044】また、補強板16の前面側には、前縦板1
4,15間に位置してシリンダ用のブラケット部17,
17が溶接手段を用いて固着され、該各ブラケット部1
7には、図1に示すブームシリンダ9が回動可能にピン
結合されるものである。
【0045】18はカウンタウエイト6の取付部を構成
するためセンタ底板13の後部側に設けられた後縦板
で、該後縦板18は、前縦板14,15よりも厚肉の板
材(例えば、鋼板)を図2に示す如く略コ字形状に折曲
げることによりボックス構造をなして形成されている。
【0046】そして、後縦板18は、センタ底板13の
左,右に離間して前,後方向に延び後端側がカウンタウ
エイト6用の取付部19A,19Bとなった左,右の取
付板部18A,18Bと、該取付板部18A,18Bを
前端側で連結すべくセンタ底板13の左,右方向に延び
前縦板14,15に接合部14A,15Aを介して接合
された連結板部18Cとにより構成されている。
【0047】ここで、後縦板18の取付板部18A,1
8Bおよび連結板部18Cは、後述のエンジンマウント
20,20,…を取込むようにセンタ底板13の後部上
面側に溶接手段を用いて接合され、後端側の断面I字状
(Iフランジ構造)をなす取付部19A,19Bには、
図1に示すカウンタウエイト6が着脱可能に取付けられ
るものである。
【0048】そして、左,右の取付板部18A,18B
と連結板部18Cとからなる後縦板18は、厚肉の鋼板
を用いて略コ字形状をなすブロック構造体として形成す
ることにより、センタフレーム12の後部側を高強度な
溶接構造体として形成でき、取付板部18A,18Bの
後端側をカウンタウエイト6用の取付部19A,19B
として十分な強度を確保できるものである。
【0049】20,20,…はコ字形状なす後縦板18
の内側に位置してセンタ底板13の後部側に設けられた
エンジンマウントで、該各エンジンマウント20は、図
2に示すように合計4個配設されている。そして、図1
に示す建屋カバー5内に収容されるディーゼルエンジン
等の原動機(図示せず)は、後縦板18の取付板部18
A,18Bを左,右方向に跨ぐように配設され、その下
面側が各エンジンマウント20上にボルト等を用いて固
定されるものである。
【0050】21は旋回フレーム11の一部を構成する
左サイドフレームで、該左サイドフレーム21は、図2
に示すように外側縁部22Aが旋回半径Rの仮想円10
に沿って円弧状に形成された左サイド底板22と、後述
のキャブ支持ビーム23,24等とにより構成されてい
る。
【0051】ここで、左サイド底板22は、図4に示す
如く円弧状の外側縁部22Aに対して内側縁部22Bが
略直線状に形成され、該内側縁部22Bは、センタ底板
13の接合端13Aに図3に示すように溶接により接合
されるものである。そして、左サイド底板22は、セン
タ底板13よりも薄い鋼板を用いて形成され、その幅寸
法W2 は、センタ底板13の幅寸法W1 よりも小さくな
っている(W2 <W1)。
【0052】23,24は左サイド底板22と共にサイ
ドフレーム21を構成するキャブ支持ビームで、該キャ
ブ支持ビーム23,24は、例えば平板状の鋼板をプレ
ス成形することにより形成され、左サイド底板22上に
前,後に離間して溶接により接合されている。そして、
これらのキャブ支持ビーム23,24は、図4に示す如
くセンタ底板13側に向けて張出すように左サイド底板
22上を左,右方向に延びている。
【0053】また、これらのキャブ支持ビーム23,2
4のうち前側のキャブ支持ビーム23には、左,右に離
間して前側のキャブマウント25A,25Bが設けら
れ、後側のキャブ支持ビーム24には、左,右に離間し
て後側のキャブマウント25C,25Dが設けられてい
る。そして、これらのキャブマウント25A,25B,
25C,25D上には、図1に示すキャブ4が防振ゴム
(図示せず)等を介して搭載されるものである。
【0054】26は旋回フレーム11の一部を構成する
右サイドフレームで、該右サイドフレーム26は、図2
に示すように外側縁部27Aが旋回半径Rの仮想円10
に沿って円弧状に形成された右サイド底板27と、後述
の張出ビーム28,29等とにより構成されている。
【0055】ここで、右サイド底板27は、図4に示す
如く円弧状の外側縁部27Aに対して内側縁部27Bが
略直線状に形成され、該内側縁部27Bは、センタ底板
13の接合端13Bに図3に示すように溶接により接合
されるものである。そして、右サイド底板27は、セン
タ底板13よりも薄い鋼板を用いて形成され、その幅寸
法W3 は、センタ底板13の幅寸法W1 よりも小さくな
っている(W3 <W1)。
【0056】28,29は右サイド底板27と共に右サ
イドフレーム26を構成する張出ビームで、該張出ビー
ム28,29は、例えば図3、図4に示す如く鋼板等を
断面L字状に折曲げることにより形成され、右サイド底
板27上に前,後に離間して溶接により接合されてい
る。
【0057】そして、これらの張出ビーム28,29
は、図4に示す如くセンタフレーム12のセンタ底板1
3側に向けて張出すように右サイド底板27上を左,右
方向に延びている。また、張出ビーム28,29上に
は、作動油タンク(図示せず)等が搭載されるものであ
る。
【0058】このように構成される左サイドフレーム2
1と右サイドフレーム26は、図2、図3に示す如くサ
イド底板22,27の内側縁部22B,27Bをセンタ
底板13の接合端13A,13Bに接合すると共に、キ
ャブ支持ビーム23,24、張出ビーム28,29等を
センタフレーム12のセンタ底板13、前縦板14、1
5および後縦板18にそれそれ接合することにより、セ
ンタフレーム12に対して一体に結合されるものであ
る。
【0059】そして、これらのセンタフレーム12およ
びサイドフレーム21,26からなる旋回フレーム11
は、前記底板13,22,27の幅寸法W1 ,W2 ,W
3 を合計した全幅Wが、下記の数1に示すように旋回半
径Rの2倍の寸法となっている。
【0060】
【数1】W=W1 +W2 +W3 =2×R
【0061】また、旋回フレーム11の全幅Wは、図1
に示す下部走行体1の車幅(左,右の履帯1A間の寸
法)にほぼ対応する寸法となり、これによって、所謂車
幅内小旋回式油圧ショベルを構成するものである。
【0062】本実施の形態による小旋回式油圧ショベル
は上述の如き構成を有するもので、次に、旋回フレーム
11の組立方法について説明する。
【0063】まず、センタフレーム12の組立工程で
は、図4に示す如く厚肉の鋼板等から略長方形状に形成
されたセンタ底板13に対して、その前部上面側に左,
右の前縦板14,15をそれぞれ溶接し、該前縦板1
4,15の上部側には、作業装置7のブーム8をピン結
合するための取付ブラケット部14B,15Bを一体に
形成する。
【0064】この場合、これらの前縦板14,15間に
は補強板16等を溶接し、取付ブラケット部14B,1
5Bの曲げ強度等を高めるようにする。また、補強板1
6の前面側には、前縦板14,15間に位置してシリン
ダ用のブラケット部17,17を溶接により一体に設
け、該各ブラケット部17には、図1に示すブームシリ
ンダ9を回動可能にピン結合できるようにする。
【0065】また、センタ底板13の後部側には、前縦
板14,15よりも厚肉の鋼板を略コ字形状に折曲げる
ことによりボックス構造をなして形成された後縦板18
を溶接により一体に設け、該後縦板18の連結板部18
Cには、前縦板14,15の接合部14A,15Aを溶
接により接合する。
【0066】さらに、後縦板18には左,右の取付板部
18A,18Bの後端側に断面I字状(Iフランジ構
造)をなす取付部19A,19Bを設け、該取付部19
A,19Bを用いて図1に示すカウンタウエイト6を載
置状態で下側から支持できるようにする。
【0067】一方、左サイドフレーム21を組立てるサ
イドフレーム組立工程は、前記センタフレーム12とは
異なる組立ラインを用いて行うものである。この場合、
左サイドフレーム21は、図4に示す如く左サイド底板
22上にキャブ支持ビーム23,24等を溶接し、該キ
ャブ支持ビーム23,24にはキャブマウント25A,
25B,25C,25Dをそれぞれ溶接して組立てる。
【0068】また、右サイドフレーム26を組立てるサ
イドフレーム組立工程も、前記センタフレーム12、サ
イドフレーム21とは異なる組立ラインを用いて行う。
この場合、右サイドフレーム26は、右サイド底板27
上に張出ビーム28,29等を溶接して組立てるもので
ある。
【0069】次に、フレーム組合せ工程では、例えばセ
ンタフレーム12の組立ライン等に前述の如く組立てら
れた左,右のサイドフレーム21,26を搬送して、こ
れらのサイドフレーム21,26を、図3に示す如くセ
ンタフレーム12の左,右両側に溶接して組合せるよう
にする。
【0070】即ち、左,右のサイドフレーム21,26
は、図2、図3に示す如くサイド底板22,27の内側
縁部22B,27Bをセンタ底板13の接合端13A,
13Bに接合する。そして、左サイドフレーム21に設
けたキャブ支持ビーム23,24を、センタフレーム1
2のセンタ底板13と左側の前縦板14,後縦板18の
取付板部18Aとに溶接することにより、サイドフレー
ム21をセンタフレーム12に対して一体に接合する。
【0071】また、右サイドフレーム26についても、
張出ビーム28,29等をセンタフレーム12のセンタ
底板13と右側の前縦板15,後縦板18の取付板部1
8Bとに溶接することにより、右サイドフレーム26を
センタフレーム12に対して一体に接合する。
【0072】このようにして、センタフレーム12およ
び左,右のサイドフレーム21,26からなる旋回フレ
ーム11は、センタ底板13,サイド底板22,27の
幅寸法W1 ,W2 ,W3 を合計した全幅Wが、前記の数
1に示すように旋回半径Rの2倍の寸法となって形成さ
れるものである。
【0073】かくして、本実施の形態による旋回フレー
ム11は、センタフレーム12と左,右のサイドフレー
ム21,26とをそれぞれ異なる組立ライン上で、互い
に独立して組立てることができ、それぞれの組立作業を
各組立ライン上で同時並行的に行うことができる。
【0074】このため、旋回フレーム11の組立作業を
効率的に行うことが可能となり、組立時の作業性を大幅
に向上できる。また、旋回フレーム11はセンタフレー
ム12と左,右のサイドフレーム21,26とから3ブ
ロック構造をなし、その底板はセンタ底板13とサイド
底板22,27とに3分割されるので、従来技術で述べ
た旋回フレームのように1枚の底板を用いて全体の強度
を確保する必要がなくなる。
【0075】そして、前部側に作業装置7が設けられ後
部側にはカウンタウエイト6が設けられるセンタフレー
ム12のセンタ底板13は、従来の底板と同様に厚肉の
鋼板を用いて形成し、サイド底板22,27はセンタ底
板13よりも薄肉の鋼板を用いて形成することにより、
旋回フレーム11全体の軽量化を図ることができ、旋回
フレーム11全体の強度を効率的に高めることができ
る。また、旋回フレーム11全体の材料費も削減でき、
コストダウンも図ることができる。
【0076】また、センタフレーム12については、セ
ンタ底板13上に設ける縦板を、前側に位置する左,右
の前縦板14,15と、その後端側に接合部14A,1
5Aを介して接合されたボックス構造の後縦板18とに
前,後で2分割しているので、重量物であるカウンタウ
エイト6が設けられる後縦板18に比較して左,右の前
縦板14,15を、より薄い板材を用いて形成でき、こ
れによっても旋回フレーム11を軽量化し、旋回フレー
ム11全体の強度を効率的に高めることができる。
【0077】そして、後縦板18については、前,後方
向に延び後端側がカウンタウエイト6用の取付部19
A,19Bとなった左,右の取付板部18A,18B
と、該各取付板部18A,18Bの前端側を左,右方向
で連結し前縦板14,15の後端に接合された連結板部
18Cとによりコ字形状をなすブロック構造体として形
成しているので、後縦板18の強度アップを図ることが
でき、取付板部18A,18Bの後端側をカウンタウエ
イト6用の取付部19A,19Bとして十分な強度を確
保することができる。
【0078】また、略コ字形状のブロック構造をなす後
縦板18には十分な剛性を与えることができ、カウンタ
ウエイト6を高い強度をもって支持できるので、例えば
センタ底板13と後縦板18との溶接箇所に、従来技術
のように特別な補強用の板材等を追加して設ける必要性
をなくすことができる。
【0079】また、左,右の前縦板14,15のうち旋
回中心Oに近い方の前縦板14は、後縦板18の連結板
部18Cに接合される後端側の接合部14Aを旋回輪3
の径方向内側部位に収める構成としているので、接合部
14Aに曲げ荷重等の外力が作用しても、この荷重を旋
回輪3を介して下部走行体1側で受承でき、接合部14
Aの溶接箇所に高応力が発生するのを抑えることができ
る。
【0080】即ち、作業装置7からの掘削反力等に従っ
て前縦板14に付加される荷重、またはカウンタウエイ
ト6の重量分による荷重等が、後縦板18と前縦板14
との接合部14Aへと伝わっても、この接合部14Aに
働く荷重を旋回輪3を介して下部走行体1側に伝えて分
散でき、接合部14Aの耐久性、寿命を向上できると共
に、センタフレーム12全体の外力に対する強度を確保
しつつ、センタフレーム12の小型、軽量化を図ること
ができる。
【0081】また、このように組立てた旋回フレーム1
1を用いて、所謂車幅内小旋回式油圧ショベルを製造し
たときには、旋回フレーム11の後端側にセンタフレー
ム12の取付部19A,19Bを介して搭載したカウン
タウエイト6をキャブ4等と共に、図2に示す旋回半径
Rの仮想円10内に収めることができる。
【0082】これにより、市街地等の狭い作業現場にあ
っても、キャブ4内のオペレータは上部旋回体2の旋回
操作時に、カウンタウエイト6の後端側が周囲の障害物
等に衝突する可能性を確実に減らすことができ、キャブ
4の後方側に位置するカウンタウエイト6に対して余分
な注意を払う必要性を減じることができる。
【0083】そして、キャブ4内のオペレータは上部旋
回体2の旋回操作時に、例えばキャブ4の前端側に位置
する角隅部等に注意を払うだけで、キャブ4が周囲の障
害物に衝突するのを容易に防止できる。この場合、キャ
ブ4の前部側角隅は、オペレータにとって前方視界の範
囲内に位置するので、この角隅部分が障害物に接近して
いるか否かは簡単に識別でき、旋回操作時におけるオペ
レータの負担を確実に軽減することができる。
【0084】従って、本実施の形態によれば、旋回フレ
ーム11の底板を、センタ底板13と左サイド底板2
2、右サイド底板27とに3分割することにより、旋回
フレーム11のセンタフレーム12と左,右のサイドフ
レーム21,26とを別々のブロックとして個別に組立
てることが可能となり、旋回フレーム11全体の組立作
業を効率的に行うことができ、作業性を向上できる。
【0085】そして、旋回フレーム11全体の組立て作
業時には、それぞれのブロック毎に組立てを完了した段
階で、サイド底板22,27の内側縁部22B,27B
をセンタ底板13の接合端13A,13Bに対し溶接手
段で接合することにより、旋回フレーム11の全体的な
組立作業を行うことができる。
【0086】また、作業装置7とカウンタウエイト6が
前,後に取付けられるセンタ底板13には、従来とほぼ
同様に厚板材を用いることによりセンタ底板13に十分
な剛性と強度を確保できる。そして、センタ底板13に
比較して剛性を下げることができるサイド底板22,2
7を、センタ底板13よりも薄い鋼板で形成することに
より、旋回フレーム11全体の小型、軽量化を促進でき
る。
【0087】また、旋回フレーム11の全長寸法を短く
して上部旋回体2の旋回半径Rを小さくすることがで
き、図1に示すキャブ4と共にカウンタウエイト6の後
端側を旋回半径Rの仮想円10内に収めることができ
る。これにより、狭い作業現場で上部旋回体2を旋回動
作させるときでも、キャブ4、カウンタウエイト6等が
周囲の障害物等に接触するのを容易に防止でき、旋回操
作時等におけるオペレータの負担を確実に軽減すること
ができる。
【0088】次に、図5ないし図7は本発明の第2の実
施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、旋回フレーム
を後方小旋回式油圧ショベルに用い、旋回フレームの左
側前部に搭載されるキャブを標準機(中型の油圧ショベ
ル)と同様のサイズとすることにより、キャブ内の居住
性、安全性を高める構成としたことにある。なお、本実
施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素
に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0089】図中、31は油圧ショベルの下部走行体
で、該下部走行体31は、第1の実施の形態で述べた下
部走行体1と同様に左,右の履帯31A(一方のみ図
示)を走行用の油圧モータ(図示せず)等で駆動するこ
とにより走行するものである。
【0090】32は下部走行体31上に旋回輪33を介
して旋回可能に設けられた上部旋回体で、該上部旋回体
32も、第1の実施の形態で述べた上部旋回体2と同様
に、キャブ34、建屋カバー35およびカウンタウエイ
ト36等により構成されている。そして、カウンタウエ
イト36は、後述する旋回半径R′の仮想円40内に収
めるため後面側が円弧形状をなして形成されている。
【0091】しかし、本実施の形態で採用したキャブ3
4は、第1の実施の形態で述べたキャブ4よりも大きい
サイズ(例えば、標準機と同サイズ)に形成され、例え
ばオペレータに対するキャブ34内の居住性、安全性を
高める構成となっている。
【0092】37は上部旋回体2の前部に俯仰動可能に
設けられた作業装置で、該作業装置37は、第1の実施
の形態で述べた作業装置7とほぼ同様に、ブーム38、
アームおよびバケット(いずれも図示せず)等からな
り、このバケットによって土砂等の掘削作業を行うもの
である。そして、作業装置37のブーム38は、基端側
が後述の取付ブラケット部44B,45B間に回動可能
に取付けられ、ブームシリンダ39により上,下に俯仰
動されるものである。
【0093】41は上部旋回体32のフレームを構成す
る旋回フレームで、該旋回フレーム41は、第1の実施
の形態で述べた旋回フレーム11とほぼ同様に構成さ
れ、後述のセンタフレーム42、左サイドフレーム51
および右サイドフレーム57から3ブロック構造をなし
て形成されるものである。
【0094】そして、これらのセンタフレーム42およ
び左,右のサイドフレーム51,57は、後述の如く3
分割されたセンタ底板43、左サイド底板52および右
サイド底板58を用いて構成され、これらの底板43,
52,58は、図6に示すように旋回半径R′の仮想円
40内に収められる大きさに形成されている。
【0095】42は旋回フレーム41の中央部分を構成
するセンタフレームで、該センタフレーム42は、厚肉
の鋼板等から図6、図7に示す如く略長方形状に形成さ
れ、幅寸法W1′をもって前,後方向に延びたセンタ底
板43と、後述の前縦板44,45および後縦板48と
により構成されている。
【0096】ここで、センタ底板43は、後述のサイド
底板52,58よりも大なる板厚をもって高強度に形成
され、その幅寸法W1′は、図6に示すように旋回輪3
3の外径寸法よりも大きくなっている。そして、センタ
底板43の下面側には旋回輪33の外輪側がボルト等の
固定手段により取付けられるものである。
【0097】また、センタ底板43の左,右両側端は、
図7に示す如く幅寸法W1′をもって互いに平行に延び
る接合端43A,43Bとなり、該接合端43A,43
Bには後述するサイド底板52,58の内側縁部52
B,58Bが溶接手段を用いて接合されるものである。
【0098】44,45はブーム38用の取付ブラケッ
トを構成すべくセンタ底板43の前部側に設けられた
左,右の前縦板で、該左,右の前縦板44,45は、第
1の実施の形態で述べた前縦板14,15と同様に構成
され、後縦板48よりも薄い鋼板を用いて形成されてい
る。そして、前縦板44,45の後端側は、後縦板48
に接合される接合部44A,45Aとなり、左側の接合
部44Aは、旋回輪33の径方向内側部位に収められて
いる。
【0099】また、前縦板44,45の上部側は、作業
装置37のブーム38が俯仰動可能にピン結合される取
付ブラケット部44B,45Bとなり、前縦板44,4
5間には、取付ブラケット部44B,45Bの曲げ強度
等を高めるために補強板46等が溶接により接合されて
いる。
【0100】また、補強板46の前面側には、前縦板4
4,45間に位置してシリンダ用のブラケット部47,
47が溶接手段を用いて固着され、該各ブラケット部4
7には、図5に示すブームシリンダ39が回動可能にピ
ン結合されるものである。
【0101】48はカウンタウエイト36用の取付部を
構成すべくセンタ底板43の後部側に設けられた後縦板
で、該後縦板48は、第1の実施の形態で述べた後縦板
18と同様に構成され、後端側がカウンタウエイト36
用の取付部49A,49Bとなった左,右の取付板部4
8A,48Bと、前縦板44,45に接合部44A,4
5Aを介して接合された連結板部48Cとを有してい
る。
【0102】50,50,…はコ字形状なす後縦板48
の内側に位置してセンタ底板43の後部側に設けられた
エンジンマウントで、該各エンジンマウント50は、第
1の実施の形態で述べたエンジンマウント20とほぼ同
様に構成されている。
【0103】51は旋回フレーム41の一部を構成する
左サイドフレームで、該左サイドフレーム51は、図
6、図7に示すように外側縁部52Aが旋回半径R′の
仮想円40に沿って円弧状に形成された左サイド底板5
2と、後述のサイドビーム53およびキャブ支持ビーム
54,55等とにより構成されている。
【0104】ここで、左サイド底板52は、円弧状の外
側縁部52Aに対して内側縁部52Bが略直線状に形成
され、該内側縁部52Bは、センタ底板43の接合端4
3Aに図6に示す如く溶接により接合されるものであ
る。そして、左サイド底板52は、センタ底板43より
も薄い鋼板を用いて形成され、その幅寸法W2′は、セ
ンタ底板43の幅寸法W1′よりも小さくなっている
(W2′<W1′)。
【0105】53は左サイド底板52と共に左側のサイ
ドフレーム51を構成するサイドビームで、該サイドビ
ーム53は、例えば横断面がD字形状をなすD型フレー
ムを用いて形成され、図6、図7に示す如く左サイド底
板52の前側に位置して前,後方向に延びるものであ
る。そして、サイドビーム53は、センタフレーム42
の前縦板44から左方向に離間して該前縦板44と平行
に配設されている。
【0106】また、サイドビーム53は、その前端側が
後述のキャブ支持ビーム54に溶接により一体化され、
後端側はサイド底板52の外側縁部52A前端側に溶接
により接合されている。そして、サイドビーム53は後
述のキャブ支持ビーム54,55と共に図5に示すキャ
ブ34を下側から支持するものである。
【0107】54はサイドビーム53の前端側からセン
タフレーム42側に向けて左,右方向に延設された前側
のキャブ支持ビームで、該キャブ支持ビーム54は、例
えば平板状の鋼板をプレス成形することにより形成さ
れ、その左側端がサイドビーム53の前端に溶接されて
いる。
【0108】また、キャブ支持ビーム54の右端側に
は、後方に延びる延設板部54Aが設けられ、該延設板
部54Aの内側面には補強板部54Bが溶接により接合
されている。そして、キャブ支持ビーム54は延設板部
54A、補強板部54Bを介してセンタフレーム42の
センタ底板43、前縦板44に溶接により接合されるも
のである。
【0109】55はサイドビーム53の後端側に接合さ
れた後側のキャブ支持ビームで、該キャブ支持ビーム5
5は、例えば平板状の鋼板をプレス成形することにより
形成され、サイド底板52の前端側に溶接により接合さ
れている。そして、キャブ支持ビーム55は、センタフ
レーム42側に向けて張出すように左サイド底板52上
を左,右方向に延び、前側のキャブ支持ビーム54と平
行に配設されている。
【0110】ここで、前側のキャブ支持ビーム54に
は、左,右に離間して前側のキャブマウント56A,5
6Bが設けられ、後側のキャブ支持ビーム55には、
左,右に離間して後側のキャブマウント56C,56D
が設けられている。そして、これらのキャブマウント5
6A,56B,56C,56D上には、図5に示すキャ
ブ34が防振ゴム(図示せず)等を介して搭載されるも
のである。
【0111】57は旋回フレーム41の一部を構成する
右サイドフレームで、該右サイドフレーム57は、図6
に示すように外側縁部58Aが旋回半径R′の仮想円4
0に沿って円弧状に形成された右サイド底板58と、後
述の張出ビーム59,60等とにより構成されている。
【0112】また、右サイド底板58は、円弧状の外側
縁部58Aに対して内側縁部58Bが略直線状に形成さ
れ、該内側縁部58Bは、センタ底板43の接合端43
Bに対し溶接により接合されるものである。そして、右
サイド底板58は、センタ底板43よりも薄い鋼板を用
いて形成され、その幅寸法W3′は、センタ底板43の
幅寸法W1′よりも小さくなっている(W3′<W
1′)。
【0113】59,60は右サイド底板58と共に右サ
イドフレーム57を構成する張出ビームで、該張出ビー
ム59,60は、例えば図7に示す如く鋼板等を断面L
字状に折曲げることにより形成され、右サイド底板58
上に前,後に離間して溶接により接合されている。
【0114】そして、これらの張出ビーム59,60
は、図6に示す如くセンタフレーム42のセンタ底板4
3側に向けて張出すように右サイド底板58上を左,右
方向に延びている。また、張出ビーム59,60上に
は、作動油タンク(図示せず)等が搭載されるものであ
る。
【0115】かくして、このように構成される本実施の
形態にあっても、左,右のサイドフレーム51,57
は、サイド底板52,58の内側縁部52B,58Bを
センタ底板43の接合端43A,43Bに接合すると共
に、キャブ支持ビーム54,55、張出ビーム59,6
0等をセンタフレーム42のセンタ底板43、前縦板4
4、45および後縦板48にそれそれ接合することによ
り、センタフレーム42に対して一体に結合されるもの
である。
【0116】そして、これらのセンタフレーム42およ
び左,右のサイドフレーム51,57からなる旋回フレ
ーム41は、前記底板43,52,58の幅寸法W
1′,W2′,W3′を合計した全幅W′が、下記の数2
に示すように旋回半径R′のほぼ2倍の寸法となってい
る。
【0117】
【数2】W′=W1′+W2′+W3′=2×R′
【0118】また、旋回フレーム41の全幅W′は、図
5に示す下部走行体31の車幅(左,右の履帯31A間
の寸法)にほぼ対応する寸法となり、キャブ34を除い
ては上部旋回体32が、図2に示す仮想円40の範囲内
に収められることによって、所謂後方小旋回式油圧ショ
ベルを構成するものである。
【0119】従って、本実施の形態の形態にあっても、
前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ること
ができ、旋回フレーム41のセンタフレーム42と左,
右のサイドフレーム51,57とを別々のブロックとし
て個別に組立てることにより、旋回フレーム41全体の
組立作業を効率的に行うことができ、その作業性を向上
できる。
【0120】そして、作業装置37とカウンタウエイト
36が前,後に取付けられるセンタ底板43には、従来
とほぼ同様に厚板材を用いることによりセンタ底板43
に十分な剛性と強度を確保できる。また、センタ底板4
3に比較して剛性を下げることができるサイド底板5
2,58を、センタ底板43よりも薄い鋼板で形成する
ことにより、旋回フレーム41全体の軽量化を促進する
ことができる。
【0121】また、旋回フレーム41のサイドフレーム
51には、断面D字形のサイドビーム53を用いること
により、標準機とほぼ同様の剛性をサイドフレーム51
に与えることができ、このサイドビーム53とキャブ支
持ビーム54,55を用いてキャブ34を高い強度をも
って支持することができる。さらに、この場合のキャブ
34は、標準機(中型の油圧ショベル)と同様のサイズ
とすることにより、キャブ34内の居住性、安全性を高
めることができる。
【0122】なお、前記第2の実施の形態では、左,右
のサイドフレーム51,57にサイド底板52,58を
採用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに
限るものではなく、例えば標準機のように左,右のサイ
ドフレームを骨組構造に形成し、サイド底板を廃止した
旋回式建設機械に適用してもよい。
【0123】また、本発明の適用対象は油圧ショベルに
限るものではく、例えばホイール式の油圧ショベルまた
は油圧クレーン等の上部旋回体を備えた旋回式建設機械
に適用してもよく、要は旋回フレームを備える建設機械
であれば、種々の建設機械にも適用できるものである。
【0124】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、旋回フレームの底板を、センタ底板と左サ
イド底板、右サイド底板との3ブロックに分割し、左サ
イド底板および右サイド底板はセンタ底板よりもそれぞ
れ薄い板材を用いて形成する構成としたので、旋回フレ
ームを、センタ底板側、左サイド底板側および右サイド
底板側の3ブロックに分割し各ブロック毎に組立を完了
した段階で、左サイド底板および右サイド底板をセンタ
底板に対し溶接手段で接合することにより、旋回フレー
ムの全体的な組立作業を行うことができ、組立作業の効
率化を図ることができる。また、前記左サイド底板と右
サイド底板をセンタ底板よりも薄い板材で形成すること
により、旋回フレームを軽量化でき、作業装置とカウン
タウエイトが前,後に取付けられるセンタ底板には十分
な強度を確保することができる。
【0125】また、請求項2に記載の発明は、センタ底
板上に、左,右の前縦板と、該各前縦板の後側でボック
ス構造をなす後縦板とを設ける構成としているので、こ
れらのセンタ底板、左,右の前縦板および後縦板により
十分な強度もったセンタフレームを形成することができ
る。そして、センタフレームの縦板を前,後で2分割す
ることにより、カウンタウエイトを十分な強度をもって
支持することができ、全体の重量を良好に軽減できる。
【0126】さらに、請求項3に記載の発明によると、
左,右の前縦板は後縦板よりも薄い板材を用いて形成す
る構成としているので、カウンタウエイトを取付けるた
め高い剛性が要求される後縦板を、左,右の前縦板より
も厚い鋼板を用いてボックス構造に形成でき、この後縦
板によってカウンタウエイトを高い強度をもって支持す
ることができる。そして、左,右の前縦板を薄い鋼板に
より形成でき、センタフレームの重量を軽くすることが
できる。
【0127】一方、請求項4に記載の発明は、旋回フレ
ームのセンタフレームを、下面側が旋回輪に固定される
底板と、前,後方向に延びた左,右の前縦板と、ボック
ス構造をなして該各前縦板の後端に接合された後縦板と
から構成し、前記左,右の前縦板は該後縦板よりも板厚
を薄くしているので、カウンタウエイトの取付部となる
後縦板は前縦板よりも厚い鋼板を用いてボックス構造に
形成でき、この後縦板によりカウンタウエイトを高い強
度をもって支持することができる。そして、左,右の前
縦板には薄い鋼板を用いることにより、センタフレーム
全体の重量を軽減でき、旋回フレームの小型、軽量化を
実現することができる。
【0128】また、請求項5に記載の発明によると、後
縦板は各前縦板よりも厚肉の板材をコ字形状に折曲げる
ことによりボックス構造に形成する構成としているの
で、後縦板に十分な剛性を与えることができ、カウンタ
ウエイトを高い強度をもって支持できる。そして、従来
技術のように底板と縦板との溶接箇所を特別に補強する
ための板材等を追加して設ける必要性をなくすことがで
き、組立時の作業性を向上できる。
【0129】また、請求項6に記載の発明によると、後
縦板を左,右の取付板部と連結板部とからコ字形状をな
すブロック構造体として形成でき、センタフレームの後
部側における剛性を高めることができると共に、左,右
の取付板部の後端側をカウンタウエイトの取付部として
十分な強度を確保することができる。
【0130】さらに、請求項7に記載の発明によると、
左,右の前縦板のうち一方の前縦板を後縦板に対して接
合した接合部を、旋回輪の径方向内側部位に収める構成
としているので、作業装置の掘削反力またはカウンタウ
エイトの重量分の荷重等が後縦板と前縦板との間の接合
部へと伝わっても、この接合部に働く荷重を旋回輪を介
して下部走行体側で受承でき、旋回フレームを小型化す
る上で有効な対策をとることができると共に、接合部の
溶接強度を高め、耐久性、寿命を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による小旋回式油圧
ショベルを示す外観図である。
【図2】図1中の旋回フレームを拡大して示す平面図で
ある。
【図3】図2に示す旋回フレームの斜視図である。
【図4】図3に示す旋回フレームの分解斜視図である。
【図5】第2の実施の形態による小旋回式油圧ショベル
を示す外観図である。
【図6】図5中の旋回フレームを拡大して示す平面図で
ある。
【図7】図6に示す旋回フレームの分解斜視図である。
【符号の説明】
1,31 下部走行体 2,32 上部旋回体 3,33 旋回輪 4,34 キャブ 5,35 建屋カバー 6,36 カウンタウエイト 7,37 作業装置 10,40 仮想円 11,41 旋回フレーム 12,42 センタフレーム 13,43 センタ底板 14,15,44、45 前縦板 14A,44A 接合部 14B,15B,44B、45B 取付ブラッケット部 18,48 後縦板 19A,19B,49A,49B カウンタウエイトの
取付部 21,51 左サイドフレーム 22,52 左サイド底板 23,24,54,55 キャブ支持ビーム 26,57 右サイドフレーム 27,58 右サイド底板 28,29,59,60 張出ビーム 53 サイドビーム O 旋回中心 R,R′ 旋回半径 W,W′ 全幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多原 晃司 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部走行体と、該下部走行体に旋回可能
    に搭載され、フレーム構造体をなす旋回フレームの前部
    側に作業装置が俯仰動可能に取付けられると共に後部側
    には該作業装置と重量バランスをとるためにカウンタウ
    エイトが取付けられる上部旋回体とを備えてなる旋回式
    建設機械において、 前記上部旋回体の旋回フレームは、下部走行体上に旋回
    輪を介して取付けられるセンタ底板と、該センタ底板の
    左側に接合される左サイド底板と、前記センタ底板の右
    側に接合される右サイド底板とにより3ブロック構造を
    なし、前記左サイド底板と右サイド底板は前記センタ底
    板よりもそれぞれ薄い板材を用いて形成する構成とした
    ことを特徴とする旋回式建設機械。
  2. 【請求項2】 前記センタ底板上には、前記作業装置の
    取付ブラケットを構成するため左,右に離間して前,後
    方向に延びた左,右の前縦板と、前記カウンタウエイト
    の取付部を構成するため該各前縦板の後端に接合され該
    各前縦板の後側でボックス構造をなした後縦板とを設け
    る構成としてなる請求項1に記載の旋回式建設機械。
  3. 【請求項3】 前記左,右の前縦板は後縦板よりも薄い
    板材を用いて形成してなる請求項1または2に記載の旋
    回式建設機械。
  4. 【請求項4】 下部走行体と、該下部走行体に旋回可能
    に搭載され、フレーム構造体をなす旋回フレームの前部
    側に作業装置が俯仰動可能に取付けられると共に後部側
    には該作業装置と重量バランスをとるためにカウンタウ
    エイトが取付けられる上部旋回体とを備えてなる旋回式
    建設機械において、 前記上部旋回体の旋回フレームは、前記下部走行体上に
    旋回輪を介して取付けられるセンタフレームと、該セン
    タフレームとは独立して組立てられ該センタフレームの
    左側に接合される左サイドフレームと、前記センタフレ
    ームとは独立して組立てられ該センタフレームの右側に
    接合される右サイドフレームとにより3ブロック構造を
    なす構成とし、 前記センタフレームは、略長方形状をなして前,後方向
    に延び下面側が前記旋回輪に固定される底板と、前記作
    業装置の取付ブラケットを構成するため該底板の前部側
    に設けられ左,右に離間して前,後方向に延びた左,右
    の前縦板と、前記カウンタウエイトの取付部を構成する
    ため前記底板の後部側に設けられボックス構造をなして
    該各前縦板の後端に接合された後縦板とからなり、 前記左,右の前縦板は該後縦板よりも板厚を薄くする構
    成としたことを特徴とする旋回式建設機械。
  5. 【請求項5】 前記後縦板は各前縦板よりも厚肉の板材
    をコ字形状に折曲げることによりボックス構造に形成し
    てなる請求項1,2,3または4に記載の旋回式建設機
    械。
  6. 【請求項6】 前記後縦板は、前記底板の左,右に離間
    して前,後方向に延び後端側が前記カウンタウエイトの
    取付部となった左,右の取付板部と、該各取付板部を前
    端側で連結すべく前記底板の左,右方向に延び前記各前
    縦板の後端に接合された連結板部とにより構成してなる
    請求項5に記載の旋回式建設機械。
  7. 【請求項7】 前記左,右の前縦板のうち一方の前縦板
    を前記後縦板に対して接合してなる接合部は、前記旋回
    輪の径方向内側部位に収める構成としてなる請求項1,
    2,3,4,5または6に記載の旋回式建設機械。
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