JP2008008009A - 電動式建設機械 - Google Patents

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栄治 江川
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Abstract

【課題】 下部走行体の側面部に給電用のコネクタを設けることにより、作業時の利便性を高めるようにする。
【解決手段】 電動式油圧ショベル1の下部走行体2には、左サイドフレーム5と右サイドフレーム6とを設け、これらのサイドフレーム5,6には走行用の履帯10,11を巻装する。また、左サイドフレーム5の左側板5Cには、外部電源35と接続される側面コネクタ34を設け、この電源35から電源ケーブル36、側面コネクタ34、集電装置30等を経由して上部旋回体15側の電動機22に給電を行う。これにより、車両の後側に障害物がある場合や、車両全体を狭いスペースで旋回走行させる場合でも、電源ケーブル36を保護しつつ、車両を円滑に運転することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば外部の電源によって作動する電動式油圧ショベル等として好適に用いられる電動式建設機械に関する。
一般に、電動式建設機械としては、例えば車両の外部に設置された交流電源、発電機等の電源に接続され、この電源から給電されることによって作動する電動式油圧ショベルが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−144060号公報
この種の従来技術による電動式油圧ショベルは、前,後方向に自走可能な下部走行体と、該下部走行体に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に俯仰動可能に設けられた作業装置とによって大略構成されている。
また、上部旋回体には、外部から給電されることにより作動する電動機と、該電動機によって駆動される油圧ポンプとが搭載されている。そして、油圧ポンプから吐出される作動油(圧油)は、車両に搭載された走行モータ、旋回モータや、作業装置に搭載された各シリンダ等のアクチュエータに給排され、これによって各アクチュエータが作動する。
また、下部走行体と上部旋回体との間には、上部旋回体の旋回中心となる位置に集電装置が設けられている。この集電装置は、下部走行体側の電気系統と上部旋回体側の電気系統とを回転可能に接続するものであり、この電気系統には、外部の電源から油圧ショベルの電動機に給電を行う給電配線も含まれている。
ここで、従来技術の電動式油圧ショベルでは、下部走行体の後部側に給電用のコネクタが設けられており、このコネクタは、例えば下部走行体の左,右両側に配置された履帯の間に配置されている。そして、給電配線は、下部走行体側のコネクタから集電装置を経由して上部旋回体側の電動機(またはその制御装置等)まで延びている。これにより、上部旋回体が下部走行体上で旋回動作を行った場合でも、給電配線の上部側と下部側とが集電装置を介して相対回転するので、給電配線の捩れ等が生じないようになっている。
また、油圧ショベルの運転時には、外部の電源から延びる電源ケーブル等を車両のコネクタに接続すると、車両の電動機は、給電配線、集電装置、電源ケーブル等を介して電源に接続された状態となる。これにより、油圧ショベルは、電源ケーブル等を用いて外部から給電を受けつつ、掘削作業等を行う構成となっている。
ところで、上述した従来技術では、下部走行体の後部側に給電用のコネクタを設ける構成としている。この場合、例えば狭い作業現場等で掘削作業を行うときには、作業装置のバケット等によって掘削した土砂をバケット内に保持しつつ、車両全体を狭いスペースで旋回走行させることによって作業装置の向きを変え、バケット内の土砂をダンプ等の荷台に積込みたいことがある。
しかし、油圧ショベルに給電を行う電源ケーブルは、下部走行体の後部側で左,右の履帯の間に配置されたコネクタに接続されている。このため、従来技術では、油圧ショベルの車両全体を一定の位置で旋回走行させようとすると、電源ケーブルが履帯に引掛かる虞れがあり、このような旋回走行が難しいという問題がある。
また、例えば車両の後方に障害物がある場所等で掘削作業を行う場合には、オペレータが後方に過度の注意を払う必要が生じたり、電動式油圧ショベルを使用できないことがあり、その利便性が低下するという問題もある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、狭い作業現場等でも外部の電源と容易に接続することができ、この状態で旋回走行をスムーズに行うことができると共に、取扱いが容易な電動式建設機械を提供することにある。
上述した課題を解決するために本発明は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体に旋回可能に搭載され外部の電源により給電される電動機とこの電動機により駆動される油圧ポンプとが設けられた上部旋回体と、前記下部走行体と上部旋回体との間に設けられ前記下部走行体側の配線と前記上部旋回体側の配線とを接続する集電装置とを備えた電動式建設機械に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記下部走行体を構成する左側面部と右側面部のうち少なくとも一方の側面部には、外部の電源から前記集電装置を通じて前記電動機に給電を行う側面コネクタを設ける構成としたことにある。
また、請求項2の発明によると、前記下部走行体の後部側には、外部の電源から前記電動機に給電を行う後部コネクタを設ける構成としている。
また、請求項3の発明によると、下部走行体は、前記上部旋回体を搭載するセンタフレームの左,右両側に履帯を巻装する左,右のサイドフレームが設けられたトラックフレームを有し、前記側面コネクタは前記サイドフレームの側面部に設ける構成としている。
請求項1の発明によれば、下部走行体の左側面部、右側面部または左,右両側の側面部には、外部の電源と接続される側面コネクタを設けることができる。これにより、例えば車両の後側に障害物がある作業現場等でも、電源側のケーブルを側面コネクタに容易に接続することができ、このケーブルを車両から側方に延ばすことができる。このため、電動式建設機械を用いた作業時には、電源側のケーブルが障害物と干渉することがないので、作業を円滑に行うことができる。
また、例えば車両全体を狭いスペースで旋回走行させる場合等でも、車両から側方に延びた電源側のケーブルを下部走行体によって踏付けることがないので、車両のオペレータはケーブルの位置に余分な注意を払う必要がなくなり、電源側のケーブルを保護しつつ、旋回走行をスムーズに行うことができる。従って、取扱いが容易で利便性の高い電動式建設機械を実現することができる。
また、請求項2の発明によれば、下部走行体には、側面コネクタだけでなく、後部コネクタも設けることができ、これらのコネクタの何れかを必要に応じて電源と接続することができる。これにより、電動式建設機械を運転するときには、例えば車両の周囲にあるスペース、障害物の位置等に応じて側面コネクタと後部コネクタとを使い分けることができ、利便性をより高めることができる。
また、請求項3の発明によれば、側面コネクタを、走行用の履帯が巻装されるサイドフレームの側面部に設けることができる。これにより、電源側のケーブルを左,右の履帯よりも外側に配置することができ、これらの履帯によってケーブルを踏付けることなく、旋回走行等の走行動作を円滑に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態による電動式建設機械について、添付図面に従って詳細に説明する。
ここで、図1ないし図9は第1の実施の形態を示し、本実施の形態では、電動式油圧ショベルを例に挙げて述べる。
図中、1は電動式建設機械としての電動式油圧ショベルで、該電動式油圧ショベル1は、後述の外部電源35から給電されることによって作動するものであり、後述の下部走行体2、上部旋回体15、作業装置21によって大略構成されている。
2は車両の下部側に配置された下部走行体で、該下部走行体2は、図1、図2に示す如く、例えば複数の鋼板、鋼材等によって略H字状に形成されたトラックフレーム3と、該トラックフレーム3に設けられた後述の履帯10,11、走行モータ12,13(図8参照)とによって大略構成されている。
ここで、トラックフレーム3は、図3に示す如く、その中央に位置するセンタフレーム4と、該センタフレーム4の左側に設けられた左サイドフレーム5と、センタフレーム4の右側に設けられた右サイドフレーム6と、センタフレーム4と左サイドフレーム5とを連結する例えば2本の左脚部7,7と、センタフレーム4と右サイドフレーム6とを連結する例えば2本の右脚部8,8とによって構成されている。
そして、センタフレーム4は、例えば複数の鋼板等により中空構造体として形成され、その上部側には丸胴9が固着されている。また、左サイドフレーム5は、例えば車両の前,後方向に延びる四角形の筒状体として形成され、上板5A、下板5B、左側板5C及び右側板5Dを有している。この場合、左側板5Cは、下部走行体2の左側面部の一部を構成している。
また、右サイドフレーム6は、左サイドフレーム5とほぼ同様に、上板6A、下板6B、左側板6C及び右側板6Dを有する四角形の筒状体として形成され、その右側板6Dは、下部走行体2の右側面部の一部を構成している。さらに、左脚部7と右脚部8も同様に、細長い中空構造体として形成されている。
10はトラックフレーム3の左サイドフレーム5に巻装された左履帯を示し、11は右サイドフレーム6に巻装された右履帯を示している。これらの履帯10,11は、図2に示す如く、下部走行体2の左,右両側に配置されている。そして、左履帯10は、左走行モータ12(図8参照)によって回転駆動され、右履帯11は、右走行モータ13によって駆動される。
そして、油圧ショベル1は、左履帯10と右履帯11とを互いに同一方向または逆方向に回転駆動することにより、車両を前,後方向に走行させたり、旋回走行させることができる。また、14はトラックフレーム3の前部側に回動可能に設けられた排土板で、この排土板14は土砂均し等の作業を行うものであり、図2に示す排土板シリンダ14Aによって上,下方向に回動される。
15は下部走行体2に旋回可能に搭載された上部旋回体で、該上部旋回体15は、支持構造体として形成された旋回フレーム16と、該旋回フレーム16の後端部に設けられたカウンタウェイト17と、該カウンタウェイト17の前側に設けられ、オペレータが着座する運転席18と、旋回フレーム16上に設けられた後述の電動機22、制御装置23、油圧ポンプ24、タンク25、制御弁26等の機器とによって大略構成されている。
ここで、旋回フレーム16は、図7に示す如く、トラックフレーム3の丸胴9上に旋回輪19を介して旋回可能に搭載されており、旋回モータ20(図8参照)によって駆動される。これにより、上部旋回体15は、図1中の軸線O−Oを旋回中心として旋回動作を行うものである。
21は上部旋回体15の前部側に俯仰動可能に設けられた作業装置で、該作業装置21は、旋回フレーム16の前部側に上,下方向に俯仰動可能に取付けられたロアブーム21Aと、該ロアブーム21Aの先端側に左,右方向に揺動可能に取付けられたアッパブーム21Bと、該アッパブーム21Bの先端側に左,右方向に揺動可能に取付けられたアーム支持体21Cと、該アーム支持体21Cに回動可能に取付けられたアーム21Dと、該アーム21Dの先端側に回動可能に取付けられたバケット21Eと、ロアブーム21A、アーム21D、バケット21Eを作動させるブームシリンダ21F、アームシリンダ21G、バケットシリンダ21Hと、アッパブーム21Bを揺動させるオフセットシリンダ21Jとによって大略構成されている。
22は電動式油圧ショベル1の動力源となる電動機で、該電動機22は、例えば三相交流によって駆動される電動モータ等からなり、後述の外部電源35から制御装置23を介して給電されることにより、油圧ポンプ24を駆動するものである。この場合、制御装置23は、例えば車両の運転状態やオペレータの運転操作等に応じて、外部電源35から電動機22への給電状態を制御する。
24はタンク25と共に車両の油圧源を構成する油圧ポンプで、該油圧ポンプ24は、電動機22によって駆動されることにより、タンク25内の作動油を圧油として吐出する。この作動油は、オペレータの運転操作等に応じて制御弁26から各種のアクチュエータ(走行モータ12,13、排土板シリンダ14A、旋回モータ20、作業装置21の各シリンダ21F,21G,21H,21J等)に給排され、これらのアクチュエータを作動させる。
27は下部走行体2と上部旋回体15との間に設けられたセンタジョイントを示している。このセンタジョイント27は、図7に示す如く、上部旋回体15の旋回中心O(軸線O−O)に配置され、後述の上側油圧配管28と下側油圧配管29とを軸線O−Oを中心として回転可能に接続するものである。
ここで、センタジョイント27は、上部旋回体15の旋回フレーム16等に取付けられた内側筒体27Aと、該内側筒体27Aの外周側に軸線O−Oを中心として回転可能に嵌合され、下部走行体2側に取付けられた外側筒体27Bとによって構成されている。そして、内側筒体27Aと外側筒体27Bには、これらの部材が相対回転したときにも互いに連通した状態を保持する環状の油路(図示せず)がそれぞれ形成されている。
また、内側筒体27Aの油路には上側油圧配管28が接続され、外側筒体27Bの油路には下側油圧配管29が接続されている。そして、上部旋回体15が下部走行体2上で旋回するときには、この旋回動作に伴って内側筒体27Aと上側油圧配管28とが軸線O−Oを中心として回転し、このとき上側油圧配管28は、各筒体27A,27Bの油路によって下側油圧配管29と接続した状態に保持される。
28は上部旋回体15に設けられた複数の上側油圧配管を示し、29は該各上側油圧配管28に対応して下部走行体2に設けられた複数の下側油圧配管を示している。ここで、各上側油圧配管28は、図8に示す如く、一端側が制御弁26にそれぞれ接続され、他端側がセンタジョイント27を介して複数の下側油圧配管29にそれぞれ接続されている。
また、各下側油圧配管29は、走行モータ12,13、排土板シリンダ14A等にそれぞれ接続されている。そして、これらの上側油圧配管28と下側油圧配管29とは、制御弁26から下部走行体2側のアクチュエータ(例えば走行モータ12,13、排土板シリンダ14A等)に作動油を給排するものである。
30は下部走行体2と上部旋回体15との間に設けられた集電装置で、該集電装置30は、例えばセンタジョイント27の下側に同軸に配置され、上部旋回体15側の電気系統と下部走行体2側の電気系統(例えば、後述の上側給電配線31と下側給電配線32)とを、軸線O−Oを中心として回転可能に接続するものである。
ここで、集電装置30は、下部走行体2(トラックフレーム3)のセンタフレーム4に取付けられた略円筒状のケーシング30Aと、例えばセンタジョイント27の内側筒体27Aの下端部に取付けられ、該ケーシング30A内に軸線O−Oを中心として回転可能に配置された回転体30Bと、該回転体30Bに互いに間隔をもって設けられた導電性の環状板等からなる複数のスリップリング30Cと、ケーシング30A側に取付けられ、該各スリップリング30Cの外周側にそれぞれ摺接する複数の導電性材料からなる摺動体30Dとによって構成されている。
また、各スリップリング30Cは、上側給電配線31を構成する個々の配線に接続され、各摺動体30Dは、下側給電配線32を構成する個々の配線に接続されている。そして、上部旋回体15が下部走行体2上で旋回するときには、この旋回動作に伴って各スリップリング30Cと上側給電配線31とが軸線O−Oを中心として回転し、このとき上側給電配線31は、各スリップリング30Cと摺動体30Dとによって下側給電配線32と接続した状態に保持される。
31は上部旋回体15に設けられた上側給電配線を示し、32は下部走行体2に設けられた下側給電配線を示している。これらの給電配線31,32は、図8に示す如く、例えば複数の配線を束ねたケーブル等として形成され、外部電源35から電動機22に給電を行うものである。
ここで、上側給電配線31は、一端側が制御装置23を介して電動機22に接続されている。また、上側給電配線31の他端側は、センタジョイント27の内側筒体27Aの内周側を通って集電装置30のスリップリング30Cに接続され、この集電装置30を介して下側給電配線32に接続されている。
また、下側給電配線32は、図3に示す如く、例えば集電装置30の位置からトラックフレーム3のセンタフレーム4及び左脚部7の内部空間を通じて左サイドフレーム5の内部に延設されている。そして、下側給電配線32の先端側には後述の側面コネクタ34が接続されている。
33は例えば左サイドフレーム5の左側板5Cに設けられたコネクタ取付部で、該コネクタ取付部33は、図3ないし図5に示す如く、例えば左,右方向に延びる有底の筒状体として形成され、その内部に側面コネクタ34を収容するものである。また、コネクタ取付部33は、左サイドフレーム5の左側方に向けて開口し、この開口側には、円形状の蓋板33Aが複数の取付ねじ33Bによって取付けられている。
また、コネクタ取付部33の開口側には、蓋板33Aと取付ねじ33Bとを外側から覆う保護カバー33Cが設けられ、この保護カバー33Cは、コネクタ取付部33と保護カバー33Cとに着脱可能に係合された複数のストッパ33Dによって保持されている。この場合、蓋板33Aは、油圧ショベル1を使用しないときにコネクタ取付部33を閉塞し、側面コネクタ34を覆っている。
また、側面コネクタ34の使用時には、図6に示す如く、各ストッパ33Dを取外すことによって保護カバー33Cを開き、さらに各取付ねじ33Bを緩めることによって蓋板33Aを取外すことができ、これによって側面コネクタ34に後述の電源側コネクタ37を接続する構成となっている。
34は例えば左サイドフレーム5の左側板5Cに設けられた側面コネクタを示し、該側面コネクタ34は、電動式油圧ショベル1を運転するときに用いられるもので、外部電源35から集電装置30等を通じて電動機22に給電するものである。そして、側面コネクタ34は、コネクタ取付部33の底部側に取付けられ、下側給電配線32によって集電装置30に接続されている。
ここで、油圧ショベル1は、図9に示す如く、例えば崖等の障害物によって車両の後側を囲まれた状態で作業を行うことがある。この場合、本実施の形態では、下部走行体2の左側面部に側面コネクタ34を配置しているから、電源側コネクタ37を車両の左側面部に接続することができ、電源ケーブル36を車両の側方に延ばすことができる。
このため、図9のような作業現場等でも、電源側コネクタ37や電源ケーブル36が障害物と干渉することがないので、作業を円滑に行うことができる。また、例えば車両全体を狭いスペースで旋回走行させる場合等でも、側方に延びた電源ケーブル36を履帯10,11によって踏付けることがないので、旋回走行をスムーズに行うことができる。
なお、図6、図8、図9等において、35は例えば交流電源、発電機等によって構成された外部電源を示し、この外部電源35には、電源ケーブル36を介して電源側コネクタ37が設けられている。そして、電動式油圧ショベル1の運転時には、外部電源35を車両の近傍に設置し、電源側コネクタ37を車両の側面コネクタ34に接続することにより、外部電源35から油圧ショベル1に給電を行うものである。
本実施の形態による電動式油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、油圧ショベル1を用いた掘削作業について説明する。
まず、油圧ショベル1を使用するときには、コネクタ取付部33の蓋板33A、保護カバー33C等を取外し、これによって露出した側面コネクタ34に電源側コネクタ37を接続する。この結果、外部電源35は、車両から側方に延びた電源ケーブル36と、集電装置30、給電配線31,32等とによって制御装置23に接続された状態となる。
このため、車両のオペレータが始動操作を行うと、外部電源35から制御装置23を介して電動機22に給電が行われることにより、電動機22が作動し、この電動機22によって油圧ポンプ24が駆動される。これにより、油圧ポンプ24から制御弁26に作動油が吐出され、この作動油は、オペレータの運転操作等に応じて制御弁26から各種のアクチュエータ(走行モータ12,13、排土板シリンダ14A、旋回モータ20、作業装置21のシリンダ21F〜21J)に給排される。従って、オペレータは、車両を前,後方向に走行させたり、旋回走行させて所望の位置に移動することができ、また作業装置21を作動させることによって土砂等の掘削作業を行うことができる。
また、掘削作業中には、例えば図9に示す如く、車両の後側に崖等の障害物があるような場所で作業を行ったり、車両全体を狭いスペースで旋回走行させることがある。
この場合、本実施の形態では、下部走行体2の左サイドフレーム5の左側板5Cに側面コネクタ34を設けているので、車両の後側に障害物等がある状態でも、電源ケーブル36を側面コネクタ34に容易に接続することができ、このケーブル36を、左,右の履帯10,11よりも外側となる位置から車両の側方に向けて延ばすことができる。
このため、電動式油圧ショベル1を用いた作業時には、電源ケーブル36が障害物と干渉することがないので、掘削作業等を円滑に行うことができる。また、例えば車両全体を狭いスペースで旋回走行させる場合等でも、車両から側方に延びた電源ケーブル36を履帯10,11によって踏付けることがないので、電源ケーブル36を保護しつつ、旋回走行をスムーズに行うことができる。
従って、本実施の形態によれば、下部走行体2の左側面部に側面コネクタ34を設けたので、車両のオペレータは、この側面コネクタ34から車両の側方に延びる電源ケーブル36の位置に余分な注意を払う必要がなくなり、取扱いが容易で利便性の高い電動式油圧ショベル1を実現することができる。
次に、図10及び図11は本発明による第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、下部走行体に側面コネクタと後部コネクタとを設ける構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
41は下部走行体2の後部側に設けられた後部コネクタで、該後部コネクタ41は、図11に示す如く、センタフレーム4の後面部にブラケット等を用いて取付けられ、下側給電配線42によって集電装置30に接続されている。そして、後部コネクタ41は、側面コネクタ34とほぼ同様に、電源側コネクタ(図示せず)と接続されることにより、外部電源から集電装置30を通じて電動機に給電を行うものである。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、下部走行体2に、側面コネクタ34だけでなく、後部コネクタ41も設ける構成としたので、これらのコネクタ34,41の何れかを必要に応じて電源と接続することができる。
これにより、電動式油圧ショベル1を運転するときには、例えば車両の周囲にあるスペース、障害物の位置等に応じて側面コネクタ34と後部コネクタ41とを使い分けることができ、利便性をより高めることができる。
次に、図12及び図13は本発明による第3の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、下部走行体の左,右両側に側面コネクタを設ける構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
51は左サイドフレーム5の左側板5Cに設けられた左側面コネクタで、該左側面コネクタ51は、第1の実施の形態の側面コネクタ34とほぼ同様に構成され、下側給電配線52によって集電装置30に接続されている。
53は右サイドフレーム6の右側板6Dに設けられた右側面コネクタを示し、該右側面コネクタ53は、図13に示す如く、左側面コネクタ51とほぼ同様に、下側給電配線54によって集電装置30に接続されている。
さらに、本実施の形態では、前記第2の実施の形態とほぼ同様に、センタフレーム4の後面部に後部コネクタ55を設け、この後部コネクタ55を下側給電配線56によって集電装置30に接続する構成としている。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1,第2の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、下部走行体2の3箇所に、左側面コネクタ51、右側面コネクタ53、後部コネクタ55を設ける構成としたので、油圧ショベル1の使用環境等に応じてコネクタ51,53,55の何れかを適切に選択することができ、利便性をより高めることができる。
次に、図14は本発明による第4の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、センタジョイントの上側に集電装置を有する油圧ショベルに適用したことにある。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
61は下部走行体2と上部旋回体15との間に設けられたセンタジョイントを示し、62は集電装置を示している。これらのセンタジョイント61と集電装置62とは、第1の実施の形態とほぼ同様に、軸線O−Oを中心として同軸に配置されている。
しかし、本実施の形態では、集電装置62がセンタジョイント61の上側に配置され、これらの上,下方向の位置関係は第1の実施の形態と逆になっている。この場合、下側給電配線63は、第1の実施の形態の上側給電配線31とほぼ同様に、センタジョイント61の内周側を通って集電装置62に接続されている。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
次に、図15は本発明による第5の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、ホイール式の建設機械に適用したことにある。
71はホイール式の油圧ショベルを示し、該油圧ショベル71は、第1の実施の形態とほぼ同様に、自走可能な下部走行体72を有している。しかし、下部走行体72は、その本体部分を構成するトラックフレーム73と、該トラックフレーム73の前部側に回転可能に設けられた左,右の前輪74と、トラックフレーム73の後部側に回転可能に設けられ、前輪74と共に回転することによって車両を走行させる左,右の後輪75とによって構成されている。
また、下部走行体72上には、第1の実施の形態とほぼ同様に、上部旋回体76が旋回可能に搭載され、上部旋回体76の前部側には、例えばブーム77A、アーム77B、バケット77C等からなる作業装置77が設けられている。また、上部旋回体76は、電動機78、制御装置79、油圧ポンプ80等によって構成され、下部走行体72と上部旋回体76との間には、センタジョイント81と集電装置82とが設けられている。
さらに、下部走行体72を構成するトラックフレーム73の左側面部には、前輪74と後輪75との間に位置して側面コネクタ83が設けられている。この側面コネクタ83は、外部の電源(図示せず)から下側給電配線84、集電装置82等を介して電動機78に給電を行うものである。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができ、ホイール式の油圧ショベル71に対しても、側面コネクタ83を適用することができる。
なお、前記第1,第2の実施の形態では、下部走行体2の左側面部に側面コネクタ34を設ける構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば右サイドフレーム6の右側板6Dのみに側面コネクタを設け、左側の側面コネクタは廃止する構成としてもよい。
また、実施の形態では、下部走行体と上部旋回体とからなる電動式建設機械として電動式油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば油圧クレーン等の下部走行体と上部旋回体とを備えた他の電動式建設機械にも広く適用できるものである。
本発明の第1の実施の形態による電動式油圧ショベルを示す正面図である。 電動式油圧ショベルを示す平面図である。 図2中のトラックフレーム等を一部破断して示す平面図である。 図1中の側面コネクタを拡大して示す正面図である。 図4中の矢示V−V方向からみた側面コネクタの断面図である。 側面コネクタに電源ケーブルを接続した状態を図5と同様位置からみた断面図である。 図1中のセンタジョイント、集電装置等を拡大して示す拡大断面図である。 電動式油圧ショベルを示す回路構成図である。 電動式油圧ショベルを用いた掘削作業の一例を示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態による電動式油圧ショベルを示す平面図である。 図10中のトラックフレーム等を一部破断して示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態による電動式油圧ショベルを示す平面図である。 図12中のトラックフレーム等を一部破断して示す平面図である。 本発明の第4の実施の形態による電動式油圧ショベルを示す正面図である。 本発明の第5の実施の形態による電動式油圧ショベルを示す正面図である。
符号の説明
1,71 油圧ショベル(電動式建設機械)
2,72 下部走行体
3,73 トラックフレーム
4 センタフレーム
5 左サイドフレーム
5C 左側板(左側面部)
6 右サイドフレーム
6D 右側板(右側面部)
15,76 上部旋回体
21,77 作業装置
22,78 電動機
23,79 制御装置
24,80 油圧ポンプ
26 制御弁
27,61,81 センタジョイント
28,29 油圧配管
30,62,82 集電装置
31,32,42,52,54,56,63,84 給電配線
33 コネクタ取付部
33A 蓋板
33C 保護カバー
34,83 側面コネクタ
35 外部電源
36 電源ケーブル
37 電源側コネクタ
41,55 後部コネクタ
51 左側面コネクタ(側面コネクタ)
53 右側面コネクタ(側面コネクタ)

Claims (3)

  1. 自走可能な下部走行体と、該下部走行体に旋回可能に搭載され外部の電源により給電される電動機とこの電動機により駆動される油圧ポンプとが設けられた上部旋回体と、前記下部走行体と上部旋回体との間に設けられ前記下部走行体側の配線と前記上部旋回体側の配線とを接続する集電装置とを備えた電動式建設機械において、
    前記下部走行体を構成する左側面部と右側面部のうち少なくとも一方の側面部には、外部の電源から前記集電装置を通じて前記電動機に給電を行う側面コネクタを設ける構成としたことを特徴とする電動式建設機械。
  2. 前記下部走行体の後部側には、外部の電源から前記電動機に給電を行う後部コネクタを設けてなる請求項1に記載の電動式建設機械。
  3. 前記下部走行体は、前記上部旋回体を搭載するセンタフレームの左,右両側に履帯を巻装する左,右のサイドフレームが設けられたトラックフレームを有し、前記側面コネクタは前記サイドフレームの側面部に設けてなる請求項1または2に記載の電動式建設機械。
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