JP2003072370A - 自動車用ドア - Google Patents

自動車用ドア

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JP2003072370A
JP2003072370A JP2001263571A JP2001263571A JP2003072370A JP 2003072370 A JP2003072370 A JP 2003072370A JP 2001263571 A JP2001263571 A JP 2001263571A JP 2001263571 A JP2001263571 A JP 2001263571A JP 2003072370 A JP2003072370 A JP 2003072370A
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panel
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Toshifumi Tanihara
敏文 谷原
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Nanjo Auto Interior Co Ltd
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Nanjo Auto Interior Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アウターパネルとインナーパネルとが接合さ
れ、インナーパネルの室内側に、インナーパネルの開口
部を覆うように樹脂製キャリアプレートが配置された自
動車用ドアにおいて、インナーパネルの室内側への水漏
れを防止する。 【解決手段】インナーパネル14の開口部30周縁とキ
ャリアプレート31との間でシーリング材を押し付けた
状態でシールする。開口部30下側におけるシール部3
2の上側に位置して、先端がインナーパネル14の開口
部30を通ってインナーパネル14よりも室外側に突出
するようにキャリアプレート31に一体にシール突起部
50を設ける。シール突起部50は、シール部32上に
水が向かうのを規制する。シール突起部50を、水平方
向に突出する水平部と、水平部から上方に突出する鉛直
部とにより構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ドアに関
し、特に、その水漏れ対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用ドアはアウターパネル
とインナーパネルとが接合されて構成されると共に、イ
ンナーパネルの内側、即ち室内側には、ドアトリムが取
り付けられている。インナーパネルは、軽量化を図る等
の目的で中央部を大きく開口すると共に、該開口部を樹
脂製のキャリアプレートで塞ぐ構成にすることがある。
この場合、インナーパネルの開口部における周縁部とキ
ャリアプレートの周縁部とが重なり合うように、インナ
ーパネルの室内側にキャリアプレートを取り付ける。こ
のような構成にすることで、パワーウインドウモータの
固定用締結部、スピーカーカバー等の種々の部材を一体
成形することが可能となり、部品点数の削減、製造工程
の簡略化を図ることが可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成の自動車用ドアにおいては、雨等の水がアウタ
ーパネルとインナーパネルとの間に浸入したとき、その
水がインナーパネルの開口部を経て樹脂製のキャリアプ
レートの内側、即ち室内側に浸入してしまうことがあ
る。
【0004】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、インナーパネルの室内側への水漏れを防止する
ことを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、インナーパネルの室内側に取り付けられ
る樹脂製パネルにおいて、樹脂製パネルのインナーパネ
ルとのシール部又は部品取り付け用の締結孔の各上側に
対応して水の案内用の突起部を設けるようにしたもので
ある。
【0006】具体的に、第1の解決手段は、アウターパ
ネルと、開口部が設けられたインナーパネルとが接合さ
れて構成される自動車用ドアを前提として、上記インナ
ーパネルの室内側に、インナーパネルの開口部を覆うよ
うに配置される樹脂製パネルと、上記インナーパネルの
開口部周縁と樹脂製パネルとの間でシーリング材を押し
付けた状態でシールするシール部と、上記開口部下側に
おけるシール部の上側に位置し且つ先端が上記開口部を
通ってインナーパネルよりも室外側に突出するように上
記樹脂製パネルに一体に設けられ、上記シール部上に水
が向かうのを規制するシール突起部とを備えている。
【0007】また、第2の解決手段は、上記第1の解決
手段において、シール突起部は、ドア長さ方向に沿って
延び且つ水平方向に突出する水平部と、該水平部の長さ
方向における所定箇所から、水が水平部上を長さ方向に
流れるのを堰き止めるように上方に突出する鉛直部とに
より構成されている。
【0008】また、第3の解決手段は、アウターパネル
と、開口部が設けられたインナーパネルとが接合されて
構成される自動車用ドアを前提として、インナーパネル
の室内側に、インナーパネルの開口部を覆うようにイン
ナーパネルに密着して配置される樹脂製パネルと、上記
樹脂製パネルに設けられ、所定の締結部品が挿入される
締結孔と、上記締結部品の室外側端よりも室外側に突出
するように上記締結孔の上側の樹脂製パネルに一体に設
けられ、上記締結部品に水が向かうのを規制する締結突
起部とを備えている。
【0009】すなわち、上記第1の解決手段では、イン
ナーパネルの開口部における室内側に樹脂製パネルが開
口部を覆うように配置され、この樹脂製パネルと開口部
周縁のインナーパネルとがシーリング材を押し付けた状
態でシールされているので、自動車用ドア内のアウター
パネルとインナーパネルとの間に浸入した雨等の水のう
ち、インナーパネル側を流れる水は、インナーパネルか
ら樹脂製パネルを伝って流れる。樹脂製パネルの下部に
おけるシール部の上側には、室外側に突出したシール突
起部が設けられているので、上記樹脂製パネルを伝って
流れる水は、樹脂製パネルの下部においてシール突起部
に遮られて案内され、シール部上に向かうことがない。
つまり、シール突起部の先端がインナーパネルよりも室
外側に突出しているために、シール突起部の先端から流
れ落ちた水がシール部上に溜まることがほとんどない。
したがって、例えばドアの開閉によって樹脂製パネルが
振動しても水がシール部を通してインナーパネルの室内
側に漏れることがない。
【0010】また、上記第2の解決手段では、上記第1
の解決手段において、シール突起部の水平部に溜まった
水が水平部の長さ方向に流れると、水平部の所定箇所に
設けられた鉛直部において堰き止められる。したがっ
て、水平部上に溜まった水が一箇所に集中して溜まるこ
とがなくなる。この結果、例えば、シール部でのシール
性が弱い部分があったとしても、その真上に集中して水
が溜まるということがなくなり、シール部からの水漏れ
が生ずる危険性が高くなるのを回避することができる。
【0011】また、上記第3の解決手段では、インナー
パネルの開口部を覆うように室内側に密着して配置され
ている樹脂製パネルの締結孔の上側には締結突起部が設
けられているので、自動車用ドア内に浸入した雨等の水
がインナーパネルから樹脂製パネルを伝って流れたとし
ても、この水は、締結突起部によって遮られて案内さ
れ、締結孔に挿入された締結部品に向かうことがない。
したがって、水が締結孔に浸入することがなくなるため
に、締結孔を通してインナーパネルの室内側に水が漏れ
ることがない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0013】図1に示すように、本発明の実施形態に係
る自動車用ドア10は、アウターパネル13とインナー
パネル14とドアトリム11とウインドウガラス12と
を備えている。尚、図1において、アウターパネル13
は仮想線で示している。
【0014】上記ドアトリム11は、インナーパネル1
4の内側を覆うように取り付けられ、室内装飾が施され
ている。例えば、ドアトリム11の中央にはアームレス
ト20が、また下部にはドアポケット21がそれぞれ設
けられている。ドアトリム11には、上端部において室
外側に折り曲げられた折曲部22が形成され、この折曲
部22は、インナーパネル14の上端部を覆うように位
置してアウターパネル13の上端部との間に配置されて
いる。
【0015】上記ウインドウガラス12は、ウインドウ
レギュレータ(図示せず)のレール25に沿って昇降可
能に構成されると共に、その昇降時にアウターパネル1
3の上端部とドアトリム11の折曲部22との間隙を通
過するようになっている。
【0016】上記インナーパネル14は、例えば鋼板を
プレス成形して構成されている。インナーパネル14
は、前後両側の側端部及び下端部においてアウターパネ
ル13と接合されている。インナーパネル14の下端部
には、図示しないが雨等の水を排出するための水抜き孔
が設けられている。インナーパネル14には、図示しな
いが前後両側の側端部における上端においてドアウイン
ドウフレームが接合されている。インナーパネル14に
は、中央に大きく開口した開口部30が設けられてい
る。
【0017】インナーパネル14の内側、即ち室内側に
は、キャリアプレート31が配置されている。キャリア
プレート31は、インナーパネル14の開口部30より
もやや大きな大きさとなっており、該開口部30を覆う
ように配置されている。キャリアプレート31は樹脂製
のパネルであり、例えばガラス繊維を混入したポリプロ
ピレンにより構成されている。そして、図2にも示すよ
うに、キャリアプレート31における周縁部には、シー
ル部32と複数の締結部33とが設けられている。締結
部33は、シール部32に沿って多数設けられ、図3に
示すようにネジ34によりキャリアプレート31をイン
ナーパネル14に締結するためのものとされている。締
結部33では、ネジ孔39が形成された円筒状のボス部
35がキャリアプレート31の室外側に一体に形成され
ている。このボス部35は、締結力を向上させると共に
インナーパネル14とキャリアプレート31との間隔を
一定間隔にするためのものである。インナーパネル14
とキャリアプレート31とを一定間隔に維持すること
で、シーリング材が押し付けられて適度に変形され、シ
ール性を維持することができる。
【0018】シール部32は、キャリアプレート31を
周回するようにキャリアプレート31の周縁部に連続し
て設けられている。シール部32は、キャリアプレート
31においてインナーパネル14側に突出した凸部36
を有している。この凸部36が上記締結部33の締結に
よりシーリング材37を介してインナーパネル14に押
し付けられている。シーリング材37は、例えば発泡ウ
レタンにより構成されている。シール部32におけるキ
ャリアプレート31の凸部36には、凸部36の一部を
切除した溝38が形成され、この溝38にシーリング材
37の一部が充填されるようになっている。
【0019】上記シール部32では、締結部33の締結
によってキャリアプレート31がインナーパネル14に
押し付けられることにより、両パネル14,31でシー
リング材37を挟圧して両パネル14,31の密着が保
持されている。尚、シーリング材37とインナーパネル
14及びキャリアプレート31とは接着されている訳で
はない。
【0020】キャリアプレート31には、前端側の下部
に図外のスピーカを取り付けるためのスピーカ孔41
が、また上部に複数のサービスホール42がそれぞれ開
口されている。サービスホール42は、修理等のメンテ
ナンス時に作業が容易に行えるように開口されているも
のである。キャリアプレート31は、中央下部にウイン
ドウレギュレータのレール25を配置するための凹部4
3が形成されている。また、キャリアプレート31に
は、パワーウインドウモータ(図示省略)を固定する部
品を締結するための第1締結孔44と、ドアヒンジ(図
示省略)を固定する部品を締結するための第2締結孔4
5とが設けられている。尚、パワーウインドウモータ
は、キャリアプレート31のドアトリム11側に配置さ
れる。
【0021】キャリアプレート31は、本発明の特徴で
あるシール突起部50と締結突起部55とが一体に形成
されている。上記シール突起部50は、シール部32上
に水が向かうのを規制するためのものであり、水平部5
1と鉛直部52とを備えている。水平部51は、インナ
ーパネル14の開口部30下側におけるシール部32の
上側に位置し、且つ先端が上記開口部30を通ってイン
ナーパネル14よりも室外側に水平方向に突出するよう
に形成されている。また、水平部51は、先端ほど厚み
が薄くなるように形成されている。水平部51は、前端
部がスピーカ孔41に近接して配置される一方、シール
部32に沿って後方に向かって延び、途中で上方に向か
って延びて後端部がキャリアプレート31の後端におけ
る上下方向の中央付近に位置している。つまり、水平部
51は、ドア長さ方向に沿って延びている。
【0022】一方、上記鉛直部52は、上記水平部51
における前端部と中央付近2箇所との計3箇所に設けら
れ、水平部51から上方に向かって突出するように形成
されている。鉛直部52は、水平部51の突出方向の全
面に亘って形成されている。鉛直部52は、水平部51
上の水が該水平部51の長さ方向に流れるのを堰き止
め、水が一箇所に集中して溜まるのを防止するためのも
のである。つまり、自動車が例えば前後に傾斜すると、
水平部51上の水が水平部51の長さ方向に流れる。そ
して、例えばシール部32でのシール性が弱い部分があ
り、その真上に集中して水が溜まると、シール部32か
らの水漏れが発生する危険が生ずる。そこで、シール突
起部50の所定位置に鉛直部52を設けることにより、
水平部51上において、シール性の弱い部分の真上に集
中して水が溜まるのを防止するために水を堰き止めるよ
うにしている。
【0023】中央付近2箇所の鉛直部52は、キャリア
プレート31における凹部43の前端側又は後端側にそ
れぞれ位置するように配置されている。つまり、ウイン
ドウレギュレータのレール25付近には、締結部33を
設けることができないために、隣り合う締結部33同士
の間隔が広くなっている。したがって、この部分ではキ
ャリアプレート31の撓みによって、隣り合う締結部3
3同士の中間付近でのシール部32における押し付け力
が他の部分に比べて低下しており、シール性が弱くなっ
ている。そして、ドアの開閉やスピーカの振動によりキ
ャリアプレート31が振動すると、押し付け力が更に低
下することがある。よって、シール部32上に溜まる水
量が増大すると押し付け力に抗して水がシール部32に
浸入し、インナーパネル14の内側への水漏れが発生し
てしまう。そこで、上記凹部43の両側においてシール
突起部50に鉛直部52を設けることにより、押し付け
力が低下しているレール25付近の水平部51上に水が
集中して溜まるのを防止するようにしている。
【0024】上記締結突起部55は、上記各締結孔4
4,45の上方に位置し、且つ先端ほど厚みが薄くなる
ように室外側に向かって突出してキャリアプレート31
に一体に形成されている。締結突起部55は、図4に示
すように、断面が半円周状に形成されている。締結突起
部55は、各締結孔44,45に水が浸入するのを抑制
するためのものである。
【0025】各締結孔44,45は、図5に示すよう
に、締結部品である筒状のグロメット56が嵌め込ま
れ、該グロメット56にパワーウインドウモータ又はド
アヒンジを固定するための固定部材57がネジ58によ
り螺合されている。上記締結突起部55は、例えばグロ
メット56の先端より5mm以上突出するように形成され
ている。つまり、締結突起部55は、グロメット56に
水が向かうのを規制するように構成されている。尚、例
えば締結部品としてボルトが室内側から挿入されている
ような場合には、締結突起部55は、ボルトの先端から
5mm以上突出するように形成すればよい。即ち、締結孔
44,45の上方に締結突起部55が設けられることに
より、雨等の水がグロメット56に付着することが抑制
される。そして、グロメット56とキャリアプレート3
1との間隙又はグロメット56のネジ孔59から水が浸
入して、インナーパネル14の内側への水漏れが発生す
るといった事態を防止することができる。
【0026】したがって、上記実施形態の構成において
は、ドアトリム11の折曲部22とウインドウガラス1
2との間に浸入した雨等の水のうち、インナーパネル1
4側を流れる水は、インナーパネル14からキャリアプ
レート31を伝って流れる。キャリアプレート31の下
部におけるシール部32の上側にはシール突起部50
が、また締結孔44,45の上側には締結突起部55が
それぞれ設けられているので、上記キャリアプレート3
1を伝って流れる水は、その一部がシール突起部50上
又は締結突起部55に遮られて案内される。シール突起
部50の水平部51上に溜まった水は、その先端から流
れ落ちるために、シール部32上に向かうことがなくな
る。また、上記水平部51上に溜まった水は、自動車が
前後に傾斜したときに水平部51上を該水平部51の長
さ方向に流れることがあるが、鉛直部52によって堰き
止められる。したがって、例えば、シール突起部50に
おける後端部側に溜まった水は、鉛直部52によって堰
き止められ、キャリアプレート31の凹部43付近まで
流れることがないために、該凹部43付近の押し付け力
が低い部分の真上に集中して水が溜まることがなく、そ
の真下のシール部32上に水が溜まることがほとんどな
い。したがって、ドアの開閉やスピーカの振動によって
キャリアプレート31が振動しても、シール部32を通
してインナーパネル14の室内側に水が漏れることがな
い。
【0027】一方、締結突起部55上の水は、その先端
から滴り落ちるために、締結孔44,45に挿入された
グロメット56に向かうことがほとんどなく、締結孔4
4,45とグロメット56との間隙又はグロメット56
のネジ孔59内に浸入することがない。したがって、締
結孔44,45を通してインナーパネル14の室内側に
水が漏れることがない。
【0028】
【発明のその他の実施の形態】上記実施形態について、
例えば締結孔44,45にグロメット56が接着されて
いるような場合には、キャリアプレート31は締結突起
部55を省略する構成にしてもよい。
【0029】また、上記実施形態について、例えばシー
ル部32においてキャリアプレート31とインナーパネ
ル14とが接着されているような場合には、キャリアプ
レート31はシール突起部50を省略する構成にしても
よい。
【0030】また、上記実施形態について、シール突起
部50は、鉛直部52を省略して水平部51のみの構成
にしてもよい。
【0031】また、上記実施形態について、締結突起部
55は断面が半円周状に限られず、例えば中央部を頂点
とする鉤状に構成してもよい。要は、締結孔44,45
に挿入されたグロメット56に水が付着しないように突
出した形状に構成すればよい。
【0032】また、上記実施形態について、シール部3
2は、締結部33による締結によって両パネル14,3
1が押し付けられた状態に構成するようにしたが、締結
によって両パネル14,31を押し付ける構成には限ら
れない。
【0033】
【発明の効果】上述の如く説明したように、請求項1に
係る発明によれば、インナーパネルの開口部下側におい
てシール部の上側に室外側に突出したシール突起部を設
けるようにしたために、開口部下側におけるシール部上
に水が向かうのを規制することができる。この結果、イ
ンナーパネルの室内側に水が漏れるのを防止することが
できる。また、樹脂製パネルに一体にシール突起部を形
成するようにしたために、樹脂製パネルの剛性を高めて
シール部でのシール性を向上させることができると共
に、部品点数を削減して作業工程を減少させることがで
きる。
【0034】また、請求項2に係る発明によれば、シー
ル突起部の水平部における所定箇所に上方に突出する鉛
直部を設けるようにしたために、自動車が傾斜して水平
部上の水が水平部の長さ方向に流れても、鉛直部により
堰き止められるので、例えばシール部に押し付け力が弱
い部分があったとしても、この部分の真上における水平
部に集中して水が溜まる事態を防止することができる。
この結果、押し付け力が弱いシール部付近に水が溜まる
事態を回避することができ、水漏れが生ずる危険性が高
くなるのを防止することができる。
【0035】また、請求項3に係る発明によれば、締結
孔の上側に室外側に突出した締結突起部を設けるように
したために、締結孔に挿入された締結部品に水が向かう
のを規制することができる。この結果、インナーパネル
の室内側に水が漏れるのを防止することができる。ま
た、樹脂製パネルに一体に締結突起部を形成するように
したために、樹脂製パネルの剛性を高めることができる
と共に、シール用パッキン等の部品点数を削減して作業
工程を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る自動車用ドアを示す断面図であ
る。
【図2】実施形態におけるキャリアプレートの全体構成
を示す正面図である。
【図3】実施形態におけるシール突起部、締結部及びシ
ール部を示す断面図である。
【図4】実施形態における締結突起部及び締結孔を示す
正面図である。
【図5】実施形態における締結突起部及び締結孔を示す
断面図である。
【符号の説明】
11 ドアトリム 13 アウターパネル 14 インナーパネル 30 開口部 31 キャリアプレート(樹脂製パネル) 32 シール部 33 締結部 37 シーリング材 44 第1締結孔(締結孔) 45 第2締結孔(締結孔) 50 シール突起部 51 水平部 52 鉛直部 55 締結突起部 56 グロメット(締結部品)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウターパネルと、開口部が設けられた
    インナーパネルとが接合されて構成される自動車用ドア
    において、 上記インナーパネルの室内側に、インナーパネルの開口
    部を覆うように配置される樹脂製パネルと、 上記インナーパネルの開口部周縁と樹脂製パネルとの間
    でシーリング材を押し付けた状態でシールするシール部
    と、 上記開口部下側におけるシール部の上側に位置し且つ先
    端が上記開口部を通ってインナーパネルよりも室外側に
    突出するように上記樹脂製パネルに一体に設けられ、上
    記シール部上に水が向かうのを規制するシール突起部と
    を備えていることを特徴とする自動車用ドア。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 シール突起部は、ドア長さ方向に沿って延び且つ水平方
    向に突出する水平部と、該水平部の長さ方向における所
    定箇所から、水が水平部上を長さ方向に流れるのを堰き
    止めるように上方に突出する鉛直部とにより構成されて
    いることを特徴とする自動車用ドア。
  3. 【請求項3】 アウターパネルと、開口部が設けられた
    インナーパネルとが接合されて構成される自動車用ドア
    において、 インナーパネルの室内側に、インナーパネルの開口部を
    覆うようにインナーパネルに密着して配置される樹脂製
    パネルと、 上記樹脂製パネルに設けられ、所定の締結部品が挿入さ
    れる締結孔と、 上記締結部品の室外側端よりも室外側に突出するように
    上記締結孔の上側の樹脂製パネルに一体に設けられ、上
    記締結部品に水が向かうのを規制する締結突起部とを備
    えていることを特徴とする自動車用ドア。
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