JP2023552033A - 排水要素を有する異形ストリップ - Google Patents

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Abstract

ウインドシールドガラスをウォーターボックスカバーに接続するための既知の異形ストリップ(100)において、ウインドシールドガラスに接続するための固定領域(200)およびウォーターボックスカバーのリブにロック方式で接続するための係止領域(300)を備え、水は、異形ストリップ(100)の上または中に溜まり、制御されない方式でエンジン室に滴下し、その結果、エンジンの電子部品に損傷を与える可能性がある。本発明による異形ストリップ(100)は、係止領域の異形ストリップ(100)の長さに沿ってサブセクション(101)に配置される排水要素(400)によってこの課題を解決する。サブセクション(101)及び/又は排水要素(400)の長さ長さは、異形ストリップ(100)の長手方向(C)と平行に寸法付けられ、異形ストリップ(100)の長さよりも小さいことが好ましい。排水要素(400)は、追加部(401)の形態で係止領域(300)の外側の副部分(101)の領域に配置することができ、または係止領域(300)の局所的な領域に一体部品として形成することもできる。追加部(401)は、係止領域(300)の外部の少なくとも1つの部分を取り囲むことができ、一貫した又は変化する断面輪郭を有することができる。あるいは、追加部(401)を係止領域(300)の端面に配置したり、係止領域(300)に設けた開口(305)を覆ったりすることもできる。さらに、出口開口(407)を追加部(401)に設けることができる。また、排水要素(400)は、ドリップエッジ(404)を任意に含む係止領域(300)の異形ストリップ(100)のサブセクション(101)の排水開口(403)の形態で設けることができる。係止領域(300)の規定領域の凹部(406)または材料の厚化部(405)もまた、実現可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、異形ストリップの外側または異形ストリップのラッチ部に発現する水の案内および制御された排水のための排水要素を有する異形ストリップに関する。
特許公開公報EP 1 280 675 B1、DE 20 2008 009 712 U1号及びDE 20 2008 006 986 U1には、ウインドシールドガラスに取り付けるための取付部と、カウルプレナムカバーのリブをラッチで受け止めるためのラッチ部とを有するカウルプロフィル要素の形態の異形ストリップが記載されている。
このような異形ストリップは、ウインドシールドガラスの下端に取り付けられ、次に車体に取り付けられる。例えば、Aピラーから流出する水(例えば雨水)が、Aピラーの下端部からカウル形状要素の外側に沿って流れるおそれがある。この場合、異形ストリップからエンジンルームに向かって制御不能な状態で水が垂れ下がる。また、水がラッチ部に入り、それからエンジン室に制御されない状態で滴り込むこともある。いずれの場合も、エンジンルームに設置された電子機器やセンサーに短絡が発生するおそれがある。
特許公開公報EP 3 256 339 B1は、窓ガラスと異形ストリップとの間に入る水を排出するためのカウル形状要素の取付部に穴を設けている。しかし、これは異形ストリップの外側からの水の制御不能な滴下を防ぐものではない。
既知の異形ストリップは、異形ストリップの外側またはラッチ部に存在する水が、制御された方法で滴り落ちることがない。
技術的課題は、ラッチ部または異形ストリップの外側からの制御された水の誘導および排水のための解決策を提供することにある。
技術的課題は、排水要素を含む異形ストリップにより解決した。
したがって、本発明の目的は、ラッチ部および異形ストリップの外側に発現する水を誘導および/または排出することである。
これは、自動車のウインドシールドガラスをカウルプレナムカバーに接続するための異形ストリップであって、異形ストリップは、ウインドシールドガラスに接続可能で、ウインドシールドガラスに対向する取付側と、ウインドシールドガラスから離れて外方を向く下側とを有する取付部を含み、更に、カウルプレナムカバーのリブをラッチで受け、ラッチ溝から離れて外方を向く外側を有するラッチ溝を備え、ラッチ溝は、取付部に隣接する内脚と、内脚に対向する外脚と、2つの脚を接続する底部とによって境界付けられ、異形ストリップは、異形ストリップの長手方向の長さに沿ったセクションにおいてラッチ部に配置された排水要素を有する、前記異形ストリップによって達成される。
この接続において、異形ストリップの長手方向に対して平行に寸法付けられる長手方向の長さは、異形ストリップの長手方向の長さよりも小さくてもよい。
一実施形態において、排水要素は、ラッチ部の外側の少なくとも一部のセクションの領域に配置された追加部として構成される。
別の実施形態では、追加部は、断面で見て、ラッチ部の少なくとも一部を取り囲むように構成される。任意に、断面で見て、取付部の下側の少なくとも一部に亘って延在してもよい。
さらなる実施形態では、追加部は、異形ストリップの長手方向に対して平行に寸法付けられる長手方向の長さに沿って、実質的に均一な断面輪郭を有する。
別の実施形態では、追加部はまた、異形ストリップの長手方向に対して平行に寸法付けられる長手方向の長さに沿って可変断面輪郭を有してもよい。
さらなる実施形態では、追加部は、少なくとも部分的に、好ましくは撥水性または遮水性の発泡材料から形成されてもよい。
別の実施形態では、追加部は、異形ストリップの底部及び/又は外脚に設けられた開口を少なくとも部分的に覆う。この接続において、シール要素は、追加部と、開口を境界付けるエッジの少なくとも一部と、の間に作用するように任意に設けられてもよい。
さらなる実施形態では、追加部は、ラッチ部の端面で異形ストリップに配置され、断面で見て、ラッチ溝を少なくとも部分的に覆うことができる。
後者の2つの実施形態では、追加部は、任意に、ラッチ溝に流体的に接続された排水開口を有する。
本発明による異形ストリップの別の実施形態では、排水要素は、底部および/または外脚のセクションの領域に設けられた排水開口として構成される。
さらなる実施形態では、排水開口を境界付けるエッジの少なくとも一部が、ラッチ溝に対して外側に突出するドリップエッジを有する。
別の実施形態では、排水要素は、底部および/または外脚のラッチ部の外側のセクションの領域に配置され、ラッチ溝に対して外側に突出する材料の厚化部として、または底部および/または外脚に配置され、ラッチ溝に対して内側にくぼんだ凹部として構成される。
図1は、追加部の形態の排水要素を有する実施形態の異形ストリップである。 図2は、追加部の形態の排水要素を有する別の実施形態の異形ストリップである。 図3は、追加部の形態の排水要素を有する別の実施形態の異形ストリップである。 図4は、追加部の形態の排水要素を有する別の実施形態の異形ストリップである。 図5は、追加部の形態の排水要素を有する別の実施形態の異形ストリップである。 図6aは、追加部の形態の排水要素を有する別の実施形態の異形ストリップである。 図6bは、追加部の形態の排水要素を有する別の実施形態の異形ストリップである。 図6cは、追加部の形態の排水要素を有する別の実施形態の異形ストリップである。 図7aは、排水開口の形態の排水要素を有する別の実施形態の異形ストリップである。 図7bは、排水開口の形態の排水要素を有する別の実施形態の異形ストリップである。 図8は、局部的な凹部の形状の排水要素を有する別の実施形態の異形ストリップである。 図9は、局部的な凹部の形状の排水要素を有する別の実施形態の異形ストリップである。
(定義)
ここで、「長手方向」とは、異形ストリップ(押出成形された異形ストリップの場合、押出方向に対応する)の寸法の方向である。ウインドシールドガラスの下エッジに適合するように湾曲された異形ストリップの場合、長手方向は、湾曲した線に沿って延在してもよい。
「長手方向の長さ(異形ストリップ)」とは、長手方向の異形ストリップの寸法である。
「セクション」とは、異形ストリップの長手方向の長さに沿ったセクションである。このセクションにおいて、排水要素は異形ストリップに配置され、排水要素によって制御された方法で水を滴下または排水することが意図されている。
「長手方向の長さ(セクション)」とは、異形ストリップの長手方向に平行な方向で寸法付けられるセクションの寸法である。
「長手方向の長さ(追加部)」とは、異形ストリップの長手方向に平行な方向において寸法付けられる追加部の寸法である。
「断面」とは、異形ストリップ及び/又は異形の長手方向に対して垂直な追加部を通る平面の断面である。
「断面輪郭」とは、異形ストリップまたは追加部の断面での輪郭である。
「ラッチ部の外側」とは、ラッチ溝から離れて外方を向くラッチ部の側である。
「取付部の取付側」とは、ウインドシールドガラスに取り付けるために機能し、ウインドシールドガラスの固定手段を含むことができ、ウインドシールドガラスに接続されると、ウインドシールドガラスに面する取付部の側である。
「取付部の下側」とは、取付側とは反対を向く取付部の側である。
「異形ストリップの外側」とは、異形ストリップの外側は、ラッチ部の外側と固定部の下側とを含む。
「内脚」とは、固定部に隣接して位置し、ラッチ溝の境界の一部を構成する脚である。
「外脚」とは、内脚と反対の脚であり、ラッチ溝の境界の一部を構成する脚である。外脚は、内脚よりも取付部から遠く離れている。
「底部」とは、内脚と外脚との接続部である。
本発明による排水要素は、異形ストリップの外側への追加部として取り付けることもでき、異形ストリップの一体的な部分とすることもでき、例えば、ラッチ部の局所的な開口によって、またはラッチ部の外側の局所的な輪郭によって形成することもできる。排水要素は、異形ストリップの長手方向の長さに沿ったセクションにおいてラッチ部に配置され、このセクションは、好ましくは、異形ストリップの長手方向と平行に寸法付けられる異形ストリップよりも小さい長手方向の長さを有する。これにより、異形ストリップの長手方向の長さに沿った所望の位置で制御された方法で水を排出することができる。用語「セクション」は、以下では単数形のみで使用されるが、同一異形ストリップに1つのセクション又は複数のセクションを設けることも可能である。
自動車のウインドシールドガラスとカウルプレナムカバーとを接続するための発明の異形ストリップは、公知の方法で、取付部とラッチ部とを含む。ウインドシールドガラスは、両面粘着テープのような固定手段によって、その取付け側の異形ストリップの取付部に接続することができる。他のタイプの固定も可能である。
前記ラッチ部は、異形ストリップの長手方向に延在するラッチ溝を含む。ラッチ溝は、カウルプレナムカバーのラッチリブを受容する役割を果たす。ラッチ溝は、内脚によって固定部に向かって境界が定められている。外脚は内脚の反対側にある。これらの2つの脚の間に位置しているのは底部であり、それは、2つの脚を相互接続すると共に、ラッチ溝を形成する。V字型のラッチ溝の場合、底部は内脚と外脚が会合する領域を構成する。カウルプレナムカバーのリブと好ましくはラッチ係合するためのラッチ素子が、ラッチ溝に配置されてもよい。代替的または付加的に、リブのラッチ接続は、一方または両方の脚の1つ以上のアンダーカットによって行うこともできる。
異形ストリップの取付部およびラッチ部は、一体的にワンピースとして接続されることが好ましい。異形ストリップは、好ましくはプラスチック材料で製造され、好ましくは押出プロセスで製造され得る。更に、異形ストリップは、好ましくは金属又は合金の補強材を含むことができる。
本発明による異形ストリップはさらに、排水要素を含み、この排水要素は、異形ストリップのセクションのラッチ部に配置され、この要素は、ラッチ部の外側領域の、特に局所的な輪郭、底部及び/又は外脚に設けられた排水開口、又はラッチ部に配置された追加部の形成とすることができる。
異形ストリップの長手方向に対して平行に寸法付けられるセクションの長手方向の長さは、異形ストリップの長手方向の長さよりも小さいことが好ましい。セクションの長手方向の長さは、好ましくは10%、5%、3%、2%、特に好ましくは、異形ストリップの長手方向の長さの1%である。
一実施形態によると、排水要素は、異形ストリップのラッチ部の外側の少なくとも一部で、異形ストリップのセクションの領域に配置され、好ましくは摩擦によっておよび/または連動して異形ストリップに接続される追加部である。また、接着剤による取付けや、材料同士の接合も考えられる。これにより、異形ストリップおよび排水要素を、互いに独立して最適化することができる方法で容易に別々に製造することができる。追加部は、異形ストリップとは別に製造される。その製造後、追加部は、例えばクリップ接続によって、異形ストリップに取り付けられる。
追加部の材料は、好ましくは、プラスチックで構成され、異形ストリップの材料と同一であってもよい。しかし、プラスチックはまた、そこから異なっていてもよく、例えば、異形ストリップまたはその一部のプラスチックよりも硬質または軟質(高または低ショア硬度)であってもよい。
追加部は、断面で見て、ラッチ部の外側の少なくとも一部を取り囲む。任意に、追加部は、断面で見て、取付部の下側の少なくとも一部にわたって追加的に延在してもよい。このことは、ラッチ部のみを覆う長さと比較して、異形ストリップへの追加部の取り付けを改善することを可能にする。
このような追加部は、例えばクリップの形成で、その長手方向の長さに沿って実質的に均一な断面輪郭を有することができる。従って、追加部の径又は材料厚さは、長手方向の長さに沿って実質的に均一である。追加部の長手方向の長さは、異形ストリップの長手方向に平行な方向におけるその寸法を指す。これにより、追加部を、例えば、押し出しおよびその後の所望の長さのセクションへの切断によって、簡単な方法で製造することができる。
または、追加部は、その長手方向の長さに沿って、可変断面輪郭を有してもよい。その場合、そのような追加部は、その長手方向の長さに沿って、異なる材料厚さを有する。これは、例えば、ドリップエッジ又はドリップポイントが形成されるように輪郭を構成することによって、追加部の選択された領域における水滴の脱離を強制することを可能にする。
さらに、追加部は、好ましくは撥水性の発泡材料または遮水性の発泡材料で部分的または全体的に作られてもよい。この場合、異形ストリップの外側への取り付けは、材料と材料との接合によって行うこともできる。この接続において、発泡材料は、ラッチ部の外側の少なくとも一部を取り囲む。加えて、発泡材料はまた、取付部の一部または全体の下側に沿って延在してもよい。
追加部は、外脚及び/又は底部の局所的開口の領域に配置することができ、断面で見て、ラッチ部の外側の少なくとも一部を取り囲むことができ、それによって、開口を少なくとも部分的に、好ましくは実質的に覆うことができる。この接続において、追加部と開口の境界となるエッジの少なくとも一部との間に作用するシール要素を設けることができる。開口は、打ち抜き、穴あけ、フライス加工、切削などによって形成することができる。これにより、ラッチ溝に存在する水を制御された方法で排出することができる。
追加部は、代わりに、ラッチ部の端面に、すなわち、異形ストリップの長手方向の長さを区切る異形ストリップの端部の領域に配置することもできる。同様に、ラッチ部の2つの端面に2つの追加部を配置することも可能である。ここで、追加部は、例えば、端部に外部的にスリップされてもよい。この追加部は、断面で見て、少なくとも部分的に、好ましくは完全にラッチ溝を覆うように寸法決めされる。
前述の2つの実施形態において、任意に、例えば、スパウトまたはノズルの形態で、ラッチ溝に流体的に接続された排出開口が設けられてもよい。
また、本発明による異形ストリップは、上述の追加部のうちの1つ以上を含んでもよい。さらに、異なる実施形態の複数の追加部を、本発明による異形ストリップに配置してもよい。例えば、ラッチ部の1つ又は2つの端面に配置された1つ又は2つの追加部を、異形ストリップの長手方向の長さに沿って1つ又は複数の追加部と組み合わせることができる。全体として、1つの追加部の使用は、別の追加部の使用を除外するものではなく、むしろ、これは、当業者の判断に委ねられる。
排水要素はまた、異形ストリップの一体部分であってもよい。これにより、別々に製造され、異形ストリップに取り付けられなければならない追加の要素が不要となる。
したがって、本発明の別の実施形態では、排水要素は、ラッチ部のセクションの領域に設けられ、この領域でラッチ溝を局所的に開放する排水開口として構成される。排水開口は、外脚および/または底部に形成されてもよい。排水開口は、打ち抜き、穴あけ、フライス加工、切削などによって形成されてもよい。排水開口は、ラッチ溝から制御された方法で水を排出するために、および、異形ストリップの外側に沿って流れる水を制御された方法で滴下させるために、両方の機能を果たすことができる。
さらなる実施形態では、排水開口の境界となるエッジの少なくとも一部が、ラッチ溝に対して外側に突出するドリップエッジを有する。排水開口と突出したドリップエッジとは、パンチングとクリンプとを組み合わせたプロセスで一緒に形成することができる。好ましくは、このようなドリップエッジは、異形ストリップの長手方向で互いに反対側に位置する排水開口の2つの境界領域に設けられる。
本発明による異形ストリップのさらなる実施形態では、排水要素は、材料の局部的な凹部であるか、またはラッチ部の外側の異形ストリップのセクションの領域に設けられた局部的な材料の厚化部である。例えば、ラッチ溝に対して外側に向かう材料の厚化部を外脚及び/又はラッチ部の底部に設けることができる。あるいは、ラッチ溝に対して内側にへこんだ凹部が、外脚および/またはラッチ部の底部に設けられてもよい。この接続では、材料の厚化部又は凹部の輪郭縁が、輪郭の外側から制御された方法で水を滴下させる。
材料の凹部または材料の厚化部は、好ましくは、断面で見て、設置状態で異形ストリップの最下点に位置することができる。取り付けられた状態は、異形ストリップが車両のウインドシールドガラスに取り付けられたときである。この設置状態では、異形ストリップは斜めに傾斜している。次いで、図1の左に示す異形ストリップの断面を、時計回りに30°回転させる。次いで、断面で見て、輪郭の最下点は、外脚の領域および/または底部の領域、および/または外脚と底部との間の移行領域に位置する。
排水要素の前述の全ての実施形態、すなわち、追加部の形態のものと、凹部および/または材料の厚化部および/または排水開口の形態のものとの両方が、所与の異形ストリップで互いに組み合わされてもよい。従って、この場合、所与の異形ストリップは、各々が異形ストリップの長手方向の長さより小さい長手方向の長さを有する複数のセクションを特徴とする。
排水要素を含む本発明の異形ストリップは、異形ストリップ上または異形ストリップに発現する水を誘導および/または排水するために使用される。このような水は、例えば、異形ストリップの外側に発現するか、又は異形ストリップに存在することがある。
異形ストリップ上または異形ストリップに発現する水を誘導および/または排出するための方法は、少なくとも次のステップ、
a) 本発明による異形ストリップを提供し、
b) 異形ストリップの取付部をウインドシールドガラスに接続すること、を含む。
追加部が排水要素として使用される場合、方法のステップa)は、異形ストリップを提供するステップと、追加部の形成で排水要素を提供するステップと、異形ストリップのセクション及び異形ストリップのラッチ部の外側の少なくとも一部に排水要素を配置するステップとを含むことができる。
さらに、本発明による方法は、以下のステップ、
c) 異形ストリップを取り付けたウインドシールドガラスを車体に取り付け、
d) カウルプレナムカバーを異形ストリップに接続すること、を含むことができる。
いくつかの非限定的な例示的実施形態を図面に示し、以下に説明する。
(図面の説明)
各図は、ウインドシールドガラスに接続するための固定手段(201)と、カウルプレナムカバーに接続するためのラッチ部(300)とを有する取付部(200)を含む異形ストリップ(100)を示す。ラッチ部(300)は、異形ストリップ(100)の長手方向(C)に延在し、カウルプレナムカバーのリブにラッチ可能なラッチ溝(301)を含み、ラッチ溝(301)は、取付部(200)に隣接する内脚(302)と、内脚(302)に対向する外脚(303)と、2つの脚(302、303)間の底部(304)とにより境界付けられる。異形ストリップ(100)は、その長手方向に沿ってセクション(101)を有する。図1~図6bは、セクション(101)の領域の異形ストリップ(100)に配置された追加部(401)の形状の排水要素(400)を示す。図7~9は、異形ストリップ(100)のそれぞれのセクション(101)の領域における異形ストリップ(100)の一体部分としての排水要素(400)を示す。
図1は、異形ストリップ(100)のラッチ部(300)の外側の異形ストリップ(100)のセクション(101)の領域に配置された追加部(401)の形態の排水要素(400)を示す。追加部(401)は、断面で見た場合に、ラッチ部(300)の外側の少なくとも一部を含み、その長手方向の長さに沿って均一な断面輪郭を有する。
また、図2に示す排水要素(400)は、異形ストリップ(100)の外側の異形ストリップ(100)のセクション(101)の領域に追加部(401)として配置される。この追加部(401)は、その長手方向の長さに沿って一様な断面輪郭を有し、断面で見て、ラッチ部(300)の外側の一部に沿って延び、さらに、取付部(200)の下側に沿って延びる。
図3に示す排水要素(400)は、断面で見て、異形ストリップ(100)のラッチ部(300)の外側のセクション(101)の領域に追加部(401)として配置され、ラッチ部(300)の外側の少なくとも一部を取り囲む。この追加部(401)は、その長手方向の長さに沿って、可変断面輪郭を有する。図3の断面A-Aにおいて、追加部(401)は、図3の断面B-Bにおけるよりも大きな材料厚さを有する。
図4は、好ましくは撥水性のまたは遮水性の発泡材料(402)で作られた追加部(401)の形態の排水要素(400)を示している。断面で見て、それは、ラッチ部(300)の外側の一部に沿って、かつ取付部(200)の下側の一部に沿って延在している。
図5は、ラッチ部(300)の局所的な開口(305)を覆う追加部(401)の形状をした排水要素(400)を示している。外脚(303)及び底部(304)の一部に設けられた開口(305)は、追加部(401)によって覆われている。追加部(401)は、ラッチ溝に流体的に接続された出口開口(407)を追加的に有する。これは、ラッチ溝(301)に存在する液体を追加的に排出する役割を果たす。任意に、追加部(401)が装着された後に開口(305)を実質的に取り囲むシールが提供されてもよい。
図6a~6cは、ラッチ部(300)の端面でセクション(101)の領域に配置される追加部(401)の形態で、すなわち、異形ストリップ(100)の長手方向の長さを区切る異形ストリップ(100)の端部の領域で、排水要素(400)を示す。断面で見て、追加部(401)は、ラッチ部(300)の外側の一部に沿って、および、取付部(200)の下側に沿って、両方に伸びており、したがって、特に、ラッチ溝(301)への水の浸入を阻止する。図6cに例示されているように、追加部(401)にラッチ溝に流体的に接続された出口開口(407)を追加的に設けることができる。
図7aおよび7bは、セクション(101)の領域における異形ストリップ(100)の一体部としての排水要素(400)を示す。この例では、外脚(303)は、セクション(101)の領域に排水開口(403)の形態の排水要素(400)を有する。この排水開口(403)は、外脚(303)及び底部(304)の一部に形成されている。図7aに示されるように、ドリップエッジ(404)は、異形ストリップ(100)の長手方向(C)において互いに反対に位置する領域で排水開口(403)の境界に設けられ、ドリップエッジ(404)は長手方向(C)に対して横方向に向けられる。ドリップエッジ(404)をラッチ溝(301)に対して外側に突出させ、異形ストリップ(100)のこの位置で制御された方法で水を滴下させる。
図8は、セクション(101)の領域において、セクション(101)の領域の排水要素(400)を示し、この排水要素(400)は、ラッチ部(300)の外側の材料の厚化部(405)の形態であり、材料の厚化部(405)は、ラッチ溝(301)に対して外側に向けられている。ここで、断面A-Aに示されるように、材料の厚化部(405)は、外脚(303)、内脚(302)、および底部(304)に関する。この厚化部(405)は、排水要素(400)を形成する領域を形成する異形ストリップ(100)のラッチ部(300)の領域にのみ設けられ、一方、この領域の外側には、異形ストリップ(100)は、断面B-Bに示すような断面輪郭を有する。
図9は、セクション(101)の領域の排水要素(400)を示しており、この排水要素(400)は、ラッチ部(300)の外側の凹部(406)の形をしており、この凹部(406)はラッチ溝(301)に対して内側にへこんでいる。凹部(406)は、外脚(303)、内脚(302)、及び底部(304)に関するものであり、排水要素(400)を形成する領域を形成する異形ストリップ(100)のラッチ部(300)の領域にのみ設けられているが、この領域の外側には、異形ストリップ(100)は、断面B-Bに示されるような断面輪郭を有する。
100 異形ストリップ
102 異形ストリップのセクション
200 取付部
201 固定手段
300 ラッチ部
301 ラッチ溝
302 内脚
303 外脚
304 底部
305 開口
400 排水要素
401 (排水要素としての)追加部
402 (排水要素としての)発泡材
403 (排水要素としての)排水開口
404 ドリップエッジ
405 (排水要素としての)外側に向いた材料の厚化部
406 (排水要素としての)内側にくぼんだ凹部
407 出口開口
C 長手方向

Claims (15)

  1. 自動車のウインドシールドガラスをカウルプレナムカバーに接続するための異形ストリップ(100)であって、前記異形ストリップ(100)は、前記ウインドシールドガラスに接続可能であり、前記ウインドシールドガラスに対向する取付側と前記ウインドシールドガラスから離れて外方を向く下側とを有する取付部(200)を含み、前記異形ストリップは、さらに、前記カウルプレナムカバーのリブをラッチ状に受け止めるラッチ溝(301)と前記ラッチ溝(301)から離れて外方を向く外側を有するラッチ部(300)であって、前記ラッチ溝(301)が前記取付部(200)に隣接する内脚(302)により境界付けられる前記ラッチ部(300)と、前記内脚(302)に対向する外脚(303)と、前記2本の脚(302、303)とを接続する底部(304)とを備え、
    前記異形ストリップ(100)は、前記異形ストリップ(100)の長手方向の長さに沿ったセクション(101)において前記ラッチ部(300)に配置された排水要素(400)を有することを特徴とする、異形ストリップ(100)。
  2. 前記異形ストリップ(100)の長手方向と平行に寸法付けられるセクション(101)の前記長手方向の長さは、前記異形ストリップ(100)の前記長手方向の長さよりも小さいことを特徴とする、請求項1に記載の異形ストリップ(100)。
  3. 前記排水要素(400)は、前記ラッチ部(300)の外側の少なくとも一部の前記セクション(101)の領域に配置される追加部(401)として構成されることを特徴とする、請求項1または2に記載の異形ストリップ(100)。
  4. 前記追加部(401)は、断面で見て、前記ラッチ部(300)の少なくとも一部を取り囲むことを特徴とする、請求項3に記載の異形ストリップ(100)。
  5. 前記追加部(401)は、断面で見て、前記取付部(200)の前記下側の少なくとも一部に亘って延在することを特徴とする、請求項4に記載の異形ストリップ(100)。
  6. 前記追加部(401)は、その長手方向の長さに沿って実質的に均一な断面輪郭を有することを特徴とする、請求項3~5の何れか1項に記載の異形ストリップ(100)。
  7. 前記追加部(401)は、その長手方向の長さに沿って可変断面輪郭を有することを特徴とする、請求項3~5の何れか1項に記載の異形ストリップ(100)。
  8. 前記追加部(401)は、少なくとも部分的に、好ましくは撥水性または遮水性の発泡材料(402)から形成されることを特徴とする、請求項3~7の何れか1項に記載の異形ストリップ(100)。
  9. 前記追加部(401)は、前記底部(304)及び/又は前記外脚(303)に設けられた開口(305)を少なくとも部分的に覆い、シール要素が、前記追加部(401)と、前記開口(305)を境界付けるエッジの少なくとも一部と、の間に作用するように設けられ得ることを特徴とする、請求項3~8の何れか1項に記載の異形ストリップ(100)。
  10. 前記追加部(401)は、ラッチ部(300)の端面で前記異形ストリップ(100)に配置され、断面で見て、少なくとも部分的に前記ラッチ溝を覆うことを特徴とする、請求項3~8の何れか1項に記載の異形ストリップ(100)。
  11. 前記追加部(401)が、前記ラッチ溝に流体的に接続された出口開口(407)を有することを特徴とする、請求項9または10に記載の異形ストリップ(100)。
  12. 前記排水要素(400)は、前記底部(304)及び/又は前記外脚(303)の前記セクション(101)の領域に設けられた排水開口(403)として構成されることを特徴とする、請求項1または2に記載の異形ストリップ(100)。
  13. 前記排水開口(403)を境界付けるエッジの少なくとも一部が、前記ラッチ溝(301)に対して外側へ前記ラッチ部(300)から突出するドリップエッジ(404)を有することを特徴とする、請求項12に記載の異形ストリップ(100)。
  14. 前記排水要素(400)は、前記底部(304)及び/又は前記外脚(303)の前記ラッチ部(300)の外側で前記セクション(101)の領域に配置され、前記ラッチ溝(301)に対して外方に突出する、材料の厚化部(405)として構成されることを特徴とする、請求項12に記載の異形ストリップ(100)。
  15. 前記排水要素(400)は、前記底部(304)及び/又は前記外脚(303)の前記ラッチ部(300)の外側で前記セクション(101)の領域に配置され、前記ラッチ溝(301)に対して内側にくぼんだ、凹部(406)として構成されることを特徴とする、請求項12に記載の異形ストリップ(100)。
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