JP2006123865A - 自動車のバックドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】インナパネル9と、アウタパネルのアッパパネル15及びロアパネル17と、ガラスウィンドウ7とを確実に接着しシール性を確保すると共に、十分な強度で互いに接合する。
【解決手段】インナパネル9とロアパネル17との間に充填された接着材95を、ロアパネル17の上端部71に形成した切欠部75と、この切欠部75とアッパパネル15の下端部89との間とにそれぞれ連続して充填した状態で、ウィンドウガラス7をロアパネル17に重合接着する。
【選択図】図19

Description

本発明は、車体後部を開閉可能に覆う自動車のバックドアの構造に関するものである。
一般に、自動車等の車両に対し、車両後端部の開口を開閉可能に覆うバックドアを設けることが知られている。例えば、上記車両後端部の開口における上縁部分には、車幅方向に延びる回転軸が設けられている。そして、バックドアは、上記回転軸周りに上下に揺動することにより、上記開口を開閉するように構成されている。
バックドアは、車両のリヤウィンドウを構成する開口部が形成されたドア本体と、上記開口部を閉塞するウィンドウガラスとを備えている。上記ドア本体は、従来より、車室側に配置されるインナパネルと、インナパネルに車外側から重合されるアウタパネルとにより構成することが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
インナパネル及びアウタパネルは、例えば合成樹脂により形成され、接着材を介して互いに重合されるようになっている。インナパネルには第1の開口が形成される一方、アウタパネルには、上記第1の開口と同じ形状の第2の開口が形成されている。そして、インナパネルとアウタパネルとが重合され、第1の開口と第2の開口とが一致して重なることにより、上記ドア本体の開口部が形成されるようになっている。上記開口部は、車両外側から上記ウィンドウガラスを接着することにより閉塞される。
特開2004−27563号公報
ところで、上記アウタパネルは、一般的な他の成形部品に比べて大きいので成形自体が難しく、また、大きな成形装置が必要になるので装置コストが嵩むという問題がある。また、アウタパネルが全体として一体の部品であると、車体の上下で塗装を異ならせてツートンカラーとする場合、その作業が難しい。そこで、アウタパネルを、ドア本体の開口部の略車幅方向側方において上下に分割し、車体上側部分のアッパパネルと、車体下側部分のロアパネルとにより構成することが考えられる。
しかし、アウタパネルをアッパパネル及びロアパネルに分割すると、アッパパネル、ロアパネル、ウインドウガラス、及びインナパネルの各部品を、互いに確実に接着することが難しいという問題がある。すなわち、バックドアの上記各構成部品の接続部分において接着不良が生じ易くなってしまう。その結果、シール不良による車室側への雨漏り等が生じる虞れがある。
本発明は、斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、インナパネルと、アウタパネルのアッパパネル及びロアパネルと、ガラスウィンドウとを確実に接着し、シール性を確保して十分な強度で互いに接合しようとすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、インナパネルとロアパネルとの間に充填された接着材を、ロアパネルの上端部に形成した切欠部と、この切欠部とアッパパネル下端部との間とにそれぞれ連続して充填した状態で、ウィンドウガラスをロアパネルとアッパパネルとに重合接着するようにした。
具体的に、本発明に係る自動車のバックドア構造は、アウタパネルとインナパネルとが接着材により重合接着してなると共に開口部が形成されたドア本体と、上記開口部を閉塞するように上記ドア本体に接着材により接着されたウィンドウガラスとを備えた自動車のバックドア構造を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、請求項1に記載の発明は、上記アウタパネルは、上記開口部の略車幅方向側方で互いに上下に分割されたアッパパネルとロアパネルとにより構成され、上記インナパネルには、上記開口部の縁に沿って延びる突条リブが間欠部を有して形成され、上記ロアパネルの上端部は、上記間欠部において上記インナパネルに接合されると共に、上記ロアパネルの上端部よりも下側の下方部分は、上記突条リブに当接され、ロアパネルの上記上端部には、車幅方向外側から内側に向かって切欠部が形成されて、該切欠部には上記突条リブとロアパネルとの間に充填された上記接着材が連続して充填され、ロアパネルの上記上端部の車幅方向の長さは、ロアパネルの上記下方部分よりも幅狭であり、ロアパネルの上記上端部には、上記アッパパネルの下端部が上記切欠部の一部を覆うように重合接着されて、該切欠部とアッパパネルの下端部との間にも切欠部に充填された上記接着材が連続して充填され、上記切欠部とアッパパネルの下端部との間に接着材が充填された状態で、上記ウィンドウガラスの下辺部がロアパネルの上記下方部分の一部に重合接着されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記インナパネルには、上記間欠部の車幅方向内側で上記突条リブの長さ方向に延びると共に車室側に凹陥する凹部が形成され、上記凹部の側面と、上記間欠部における上記インナパネルの表面とにより、実質的に曲面を有しない角部が形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、上記ロアパネルの上端部よりも下側の下方部分には、車幅方向外側の上側部分における上記インナパネル側の表面に、上記インナパネルと接合する厚肉部が形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、アウタパネルをアッパパネルとロアパネルとに分割して形成しても、バックドアの構成部材であるアッパパネル、ロアパネル、インナパネル、及びウィンドウガラスの各接合部に対し、切欠部において局部的に且つ連続して接着材を充填させることができる。その結果、各構成部材を、切欠部に充填された接着材により局部的に且つ確実に接着し、シール性が確保され十分な強度で互いに接合して補強することができるため、車室側への雨漏りの発生を防止することができる。
請求項2に係る発明によれば、間欠部の車幅方向内側において、凹部の側面とインナパネルの表面とにより形成される角部が実質的に曲面を有しないため、間欠部の車幅方向内側におけるインナパネルとロアパネル上端部との接着面積を拡大させることができる。したがって、インナパネルとロアパネルとの接合強度及びシール性を高めることができる。
請求項3に係る発明によれば、ロアパネルの上端部よりも下側の下方部分における車幅方向外側の上側部分に厚肉部を形成し、厚肉部においてロアパネルをインナパネルに接合するようにしたので、上記厚肉部により接着材がインナパネルの外側に流出することがなくバックドアの見栄えが損なわれず、さらに、このロアパネルの下方部分における上側部分が車幅方向外側に突出していても、その強度を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
図1〜図19は、本発明に係る自動車のバックドア構造の実施形態を示している。図1は、自動車の車体の一部を構成するバックドア1を示す。バックドア1は、開口部3が形成されたドア本体5と、開口部3を閉塞するようにドア本体5に接着材により接着されたウィンドウガラス7とを備えている。
ドア本体5は、車室側に配置されるインナパネル9と、インナパネル9に車外側から接着材により重合接着されるアウタパネル11とにより構成されている。これらインナパネル9及びアウタパネル11はともに合成樹脂材により成形されている。さらに、上記アウタパネル11は、開口部3の略車幅方向側方で互いに上下に分割されたアッパパネル15とロアパネル17とにより構成されている。ここで、開口部3の略車幅方向側方には、開口部3の車幅方向側方と、開口部3から車両上下方向に僅かにずれた領域の車幅方向側方とが含まれる。
図1に示すように、上記アウタパネル11のロアパネル17における車幅方向中央部には、略矩形のライセンスプレート収容部19が車体内側に凹陥するように形成されている。また、図1中、符号21はバックドア1を車体後部の開口部上端縁(図示せず)に下開き可能に枢支するヒンジの取付部である。
上記インナパネル9は、図2に示すように、平面視で略矩形状を有し、中央よりもやや車両上側の位置に、上記開口部3を構成する第1の開口25が略矩形状に形成されている。インナパネル9は、図2及び図2のIV−IV線断面の拡大図である図4に示すように、第1の開口25の外周に沿って所定の幅で形成された第1接合面27と、第1接合面27の外側に所定の幅で形成された第2接合面29とを有している。第1接合面27及び第2接合面29には、接着材が設けられると共に、上記アッパパネル15又はロアパネル17が接合されるようになっている。また、インナパネル9には、図4に示すように、上記第1接合面27と第2接合面29との間に、車室側に凹陥する凹部31が形成されている。
図3は、インナパネル9の一部を示し、上記アッパパネル15とロアパネル17とが接合される接合領域(図1において符号Aで示される領域)を拡大して示している。インナパネル9の第1接合面27には、突条リブ51及び突条リブ53が、それぞれ車両後方に突出して形成されている。突条リブ51は、第1の開口25の縁に沿って延びている。一方、突条リブ53は、上記突条リブ51に対して第1接合面27の幅方向に所定の間隔を設けた状態で、その突条リブ51に沿って部分的に延びている。
インナパネル9の第2接合面29には、図3に示すように、第1の開口25(つまり、開口部3)の縁に沿って延びる突条リブ35が車両後方に突出して形成されている。上記突条リブ35は、図3に示すように、接合領域において第1リブ39、第2リブ41、及び第3リブ43を有している。第1リブ39、第2リブ41、及び第3リブ43は、車両上側から下側へ向かってこの順に配置されると共に、それぞれ車両上下方向に延びている。
また、上記突条リブ35は、間欠部37を有している。上記間欠部37は、第1間欠部45と第2間欠部47とを有している。第1間欠部45は、第1リブ39と第2リブ41との間に形成されている。また、第2間欠部47は、第2リブ41と第3リブ43との間に形成されている。第2間欠部47及び該第2間欠部47に対応する第2接合面29は、図3におけるVII−VII線断面図である図7に示すように、傾斜部分49を有している。この傾斜部分49は、後述の図13に示されるように、インナパネル9にロアパネル17、アッパパネル15及びウィンドウガラス7を重合接着した状態で、ロアパネル17の下方部分73の表面と、ウィンドウガラス7の表面とを同一平面に揃える目的で、予め形成されたものである。
さらに、第2接合面29には、車両後方に突出する突条リブ55が形成されている。突条リブ55は、上記突条リブ35に対して第2接合面29の幅方向に所定の間隔を設けた状態で、その突条リブ35に沿って延びている。上記突条リブ55は、図3に示すように、第4リブ57と、第5リブ59とを有している。第4リブ57及び第5リブ59は、車両上側から下側に向かってこの順に配置され、第4リブ57は、突条リブ35よりも車両後方に大きく突出している(図5及び図6参照)。また、第4リブ57と第5リブ59の間とには、第3間欠部61が形成されている。この第3間欠部61は、上記第2リブ41の少なくとも下方部分に対し、車幅方向に重なるように形成されている。
上記凹部31は、上記間欠部37の車幅方向内側で突条リブ35の長さ方向に延びている。そして、図3におけるV−V線断面図である図5に示すように、凹部31の車幅方向外側の側面65と、第1間欠部45におけるインナパネル9の表面(つまり、第2接合面29)とにより、実質的に曲面を有しない角部67が形成されている。言い換えれば、角部67はアールを有していないか、又は、成形工程上でやむを得ず形成されてしまう微小なアールを有するに過ぎない。一方、図3及び図3におけるVI−VI線断面図である図6に示すように、第1間欠部45の角部67の両隣りの角部69は、インナパネル9の剛性低下を防止するためにアールを有しており曲面に形成されている。
上記アウタパネル11のロアパネル17は、略矩形状に形成され、インナパネル9における第1の開口25の下方部分に重合接着されるようになっている。ロアパネル17の上辺部分は、インナパネル9に重合された状態で、第1の開口25の下辺部分に一致するようになっている。ロアパネル17の上部17aは、アッパパネル15との接合領域の拡大図である図9に示すように、上端部71と、この下方の下方部分73とにより構成されている。
尚、図9〜図14では、説明を容易にするために接着材の図示を省略している。また、接着材を図示したものについては図15〜図19に示し、接着材の充填状態については、後に詳述する。
ロアパネル17の上端部71の車幅方向の長さは、ロアパネル17の下方部分73よりも幅狭に形成されている。つまり、図9に示すように、下方部分73の車幅方向側端部は、上端部71よりも車幅方向外側に突出している。そして、上端部71には、下方部分73上端に臨接し車幅方向外側から内側に向かって上下方向に所定幅を有する切欠部75が形成されている。切欠部75の車幅方向内側部分は、車幅方向内側に窪んだ円弧状に形成されている
また、上端部71には、図8及び図9に示すように、ロアパネル17とアッパパネル15とを重合する際に位置決めするための位置決め凹部77が形成されている。一方、アッパパネル15にも、図8に示すように、上記位置決め凹部77に嵌合する位置決め凹部79が形成されている。
ロアパネル17の上記下方部分73には、車幅方向外側の上側部分におけるインナパネル9側の表面に、図9及び図10に示すように、インナパネル9と接合する厚肉部81が形成されている。厚肉部81の下端は、ロアパネル17がインナパネル9に接合された状態で、インナパネル9の上記第5リブ59に連続して繋がるように形成されている。また、ロアパネル17の下方部分73には、突条リブ83が略車幅方向に延びるように形成され、該突条リブ83上にウィンドウガラス7が当接されると共に、突条リブ83よりも上面に塗布充填された接着材が突条リブ83より下方に拡散流出しないようにしている。
そして、上記ロアパネル17の上端部71は、突条リブ35の第1間欠部45において上記インナパネル9に接合されると共に、上記下方部分73は、上記突条リブ35の第2リブ41及び第3リブ43に当接されている。また、上記下方部分73は、第5リブ59に当接していると共に、下方部分73の厚肉部81は、インナパネル9の表面に当接している。
このとき、図9におけるX−X線断面図である図10に示されるように、インナパネル9とロアパネル17との間には、接着材が充填される接着面85が、上記厚肉部81及び第5リブ59の内側面と、上記第2リブ41及び第3リブ43の外側面とにより区画して形成されている。
また、図9におけるXI−XI線断面図である図11に示されるように、ロアパネル17の上端部71は、下方部分73に対して段差状に形成され、ロアパネル17がインナパネル9に接合された状態で、上端部71の少なくとも一部がインナパネル9の表面に当接するようになっている。すなわち、切欠部75よりも上側部分が、インナパネル9の表面に当接している。
上記アウタパネル11のアッパパネル15は、門型状に形成され、その下端部89(図12参照)がロアパネル17の上部17aに接着材を介して接合されると共に、図2に示されるインナパネル9における第1の開口25の車幅方向側方部分及び車両上側部分にそれぞれ重合接着される。
アウタパネル11は、図1及び図8に示すように、アッパパネル15及びロアパネル17が接合されることによって、略矩形状の第2の開口33が形成されるようになっている。第2の開口33は、上記インナパネル9の第1の開口25と同じ形状を有し、この第1の開口25と重なることにより、ドア本体5の開口部3を構成するようになっている。
すなわち、図示を省略するが、アッパパネル15には、第2の開口33の上辺部分と2つの側辺部分とが形成される一方、ロアパネル17には、第2の開口33の下辺部分(図示省略)が形成されている。
図12は、図9に示すインナパネル9及びロアパネル17に対し、アッパパネル15及びウィンドウガラス7を重合した状態を示している。アッパパネル15の下端部89には、車両後方側に突出する突条リブ91が形成されている。突条リブ91は、車両上下方向に延びるように形成され、その一部が下方で車幅方向外側に分岐して形成され、ウィンドウガラス7を当接支持すると共に、ウィンドウガラス7を接着する接着材の漏れ(拡散流出)を防止するように形成されている。
上記アッパパネル15の下端部89は、ロアパネル17の上端部71に対し、上記切欠部75の一部を覆うように重合接合されている。すなわち、上記切欠部75の一部は、アッパパネル15の下端と、ロアパネル17の下方部分73の上端との間で、ウィンドウガラス7側に開口している。
そして、図12におけるXIII−XIII線断面図である図13と、XIV−XIV線断面図である図14とに示すように、アッパパネル15の下側の部分は、車室側の表面が段差状に形成されており、アッパパネル15の下端部89の肉厚(板厚)は、この下端部89の上方の部分よりも薄くなっている。上記アッパパネル15の下端部89は、ロアパネル17の上端部71に重なっている。アッパパネル15の下端部89の表面は、ロアパネル17の下方部分73の上側部分の表面と同じ高さになっている。
ウィンドウガラス7は、ロアパネル17の上端部71及び下方部分73の上側の一部と、アッパパネル15の一部とを覆うように重合されている。したがって、アッパパネル15の下端とロアパネル17の下方部分73の上端との間に開口している上記切欠部75はウィンドウガラス7により覆われることとなる。
次に、バックドア1の製造工程における接着材の充填状態について説明する。
まず、図3等に示されるインナパネル9の第1接合面27及び第2接合面29に接着材を塗布する。続いて、インナパネル9にロアパネル17を貼り付けて重合接着する。このとき、図10等に示される接着面85には、図11に対応する図である図15に示すように、接着材95が充填されている。また、接着面85の上方側では、ロアパネル17の下方部分73と第2接合面29とにより押し出された接着材95が、上記下方部分73の上端に沿って盛り上がっている。
切欠部75では、図16に示すように、接着材95が局部的に大きく盛り上がっている。これは、接着材95が、ロアパネル17の下方部分73と第2接合面29とにより切欠部75へ押し出されることに加え、ロアパネル17の上端部71と第2接合面29とにより切欠部75へさらに押し出されるためである。このようにして、切欠部75には突条リブ35及び55間の第2接合面29とロアパネル17との間に塗布充填された上記接着材95が連続して充填される。
その後、アッパパネル15を上記ロアパネル17及びインナパネル9に重合接着する。このとき、図13に対応する図17と、図14に対応する図18とに示すように、アッパパネル15と第2接合面29との間には上記接着材95が充填されると共に、切欠部75とアッパパネル15の下端部89との間にも切欠部75に充填された上記接着材95が連続して充填される。
切欠部75で局部的に盛り上がって形成されていた接着材95は、図18に示すように、アッパパネル15の下端部89により覆われずに開口している切欠部75の一部分から吐出して、大きな接着材95の盛り上がりを局部的に形成している。一方、上記下方部分73の上端に沿って盛り上がっていた接着材95は、図17に示すように、ロアパネル17の下方部分73の上端と、アッパパネル15の下端部89との間の隙間から僅かに漏れ出している。こうして、アッパパネル15は、切欠部75内及び第2接合面29上の接着材95を介して、ロアパネル17及びインナパネル9に重合接着されている。
その後、アッパパネル15の突条リブ91とロアパネル17の突条リブ83とにより包囲されたアッパパネル15及びロアパネル17の表面に接着材を塗布し、ウィンドウガラス7を、上記突条リブ91及び82に当接させた状態で、上記ロアパネル17の上部17a及びアッパパネル15に上記接着材により重合接着する。このとき、上記切欠部75とアッパパネル15の下端部89との間に接着材95が充填された状態で、ウィンドウガラス7の下辺部97は、ロアパネル17の下方部分73の一部に重合接着される。ウィンドウガラス7は、図13に対応する図17及び、図14に対応する図19とに示すように、ロアパネル17の下方部分73及び切欠部75と、アッパパネル15の下端部89との間から吐出して盛り上がっている接着材95をアウタパネル11側へ押し潰している。その結果、ウィンドウガラス7は、押し潰された接着材95によってもロアパネル17及びアッパパネル15に接着されることなる。特に、切欠部75、該切欠部75とアッパパネル15の下端部89との開口、及び該開口周りのロアパネル17とアッパパネル15の表面に、これらのパネル17,15とインナパネル9との間の接着材95が連続して充填されるため、これらパネル17,15の接合部が確実に接着された状態でシールされ、その結果、該接合部からバックドア1内に雨水等が漏れることがない。
このように、この実施形態によると、アウタパネル11をアッパパネル15とロアパネル17とに分割して形成しても、バックドア1の構成部材であるアッパパネル15、ロアパネル17、インナパネル9、及びウィンドウガラス7の各接合部に対し、ロアパネル17の切欠部75において局部的に且つ連続して接着材95を充填させることができる。その結果、各構成部材7,9,15,17を、切欠部75に充填された接着材95により局部的に且つ確実に接着し、十分な強度で互いに接合して補強することができるため、シール不良によるバックドア内への雨漏り等の発生を防止することができる。
さらに、インナパネル9に形成された突条リブ35の第1間欠部45の車幅方向内側において、凹部31の車幅方向外側の側面とインナパネル9の表面とにより形成される角部67が実質的に曲面を有しないため、第1間欠部45の車幅方向内側においてインナパネル9とロアパネル17の上端部71との接着面積を拡大させることができる。したがって、インナパネル9とロアパネル17との接合強度を高めることができる。加えて、上記角部67が実質的に曲面を有していない部分を第1間欠部45に部分的にとどめたため、インナパネル9全体の剛性の低下をもたらすことがない。
さらに、ロアパネル17の下方部分73における車幅方向外側の上側部分に厚肉部81を形成し、厚肉部81においてロアパネル17をインナパネル9に接合するようにしたので、このロアパネル17の下方部分73における上側部分が車幅方向外側に突出していても、その強度を向上させることができると共に、インナパネル9とロアパネル17との間に塗布充填された接着材95が車幅方向外側に流出することがなく、バックドアの見栄えが損なわれることがない。
以上説明したように、本発明は、車体後部を開閉可能に覆う自動車のバックドアの構造について有用であり、特に、インナパネルと、アウタパネルのアッパパネル及びロアパネルと、ガラスウィンドウとを確実に接着し、十分な強度で互いに接合する場合に適している。
自動車のバックドアの外観を示す斜視図である。 インナパネルの外観を示す平面図である。 インナパネルにおける接合領域を拡大して示す平面図である。 図2におけるIV−IV線断面の拡大図である。 図3におけるV−V線断面図である。 図3におけるVI−VI線断面図である。 図3におけるVII−VII線断面図である。 ロアパネル及びアッパパネルの接合部分を示す斜視図である。 ロアパネル及びアッパパネルが接合される領域を拡大して示す平面図である。 図9におけるX−X線断面図である。 図9におけるXI−XI線断面図である。 ロアパネル及びアッパパネルが接合される領域を拡大して示す平面図である。 図12におけるXIII−XIII線断面図である。 図12におけるXIV−XIV線断面図である。 ロアパネルとインナパネルとの間の接着材の充填状態を示す断面図である。 切欠部における接着材の充填状態を示す断面図である。 ロアパネルとインナパネルとアッパパネルとの間の接着材の充填状態を示す断面図である。 切欠部から吐出した接着材を示す断面図である。 図14における接着材の充填状態を示す断面図である。
符号の説明
1 バックドア
3 開口部
5 ドア本体
7 ウィンドウガラス
9 インナパネル
11 アウタパネル
15 アッパパネル
17 ロアパネル
25 第1の開口
31 凹部
33 第2の開口
35 突条リブ
45 第1間欠部(間欠部)
65 凹部の側面
67 角部
71 ロアパネルの上端部
73 ロアパネルの下方部分
75 切欠部
81 厚肉部
89 アッパパネルの下端部
95 接着材
97 ウィンドウガラスの下辺部

Claims (3)

  1. アウタパネルとインナパネルとが接着材により重合接着してなると共に開口部が形成されたドア本体と、上記開口部を閉塞するように上記ドア本体に接着材により接着されたウィンドウガラスとを備えた自動車のバックドア構造であって、
    上記アウタパネルは、上記開口部の略車幅方向側方で互いに上下に分割されたアッパパネルとロアパネルとにより構成され、
    上記インナパネルには、上記開口部の縁に沿って延びる突条リブが間欠部を有して形成され、
    上記ロアパネルの上端部は、上記間欠部において上記インナパネルに接合されると共に、上記ロアパネルの上端部よりも下側の下方部分は、上記突条リブに当接され、
    ロアパネルの上記上端部には、車幅方向外側から内側に向かって切欠部が形成されて、該切欠部には上記突条リブとロアパネルとの間に充填された上記接着材が連続して充填され、ロアパネルの上記上端部の車幅方向の長さは、ロアパネルの上記下方部分よりも幅狭であり、ロアパネルの上記上端部には、上記アッパパネルの下端部が上記切欠部の一部を覆うように重合接着されて、該切欠部とアッパパネルの下端部との間にも切欠部に充填された上記接着材が連続して充填され、
    上記切欠部とアッパパネルの下端部との間に接着材が充填された状態で、上記ウィンドウガラスの下辺部がロアパネルの上記下方部分の一部に重合接着されていることを特徴とする自動車のバックドア構造。
  2. 請求項1において、
    上記インナパネルには、上記間欠部の車幅方向内側で上記突条リブの長さ方向に延びると共に車室側に凹陥する凹部が形成され、
    上記凹部の側面と、上記間欠部における上記インナパネルの表面とにより、実質的に曲面を有しない角部が形成されていることを特徴とする自動車のバックドア構造。
  3. 請求項1又は2において、
    上記ロアパネルの上端部よりも下側の下方部分には、車幅方向外側の上側部分における上記インナパネル側の表面に、上記インナパネルと接合する厚肉部が形成されていることを特徴とする自動車のバックドア構造。
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