JP2000177384A - 車両用サッシュの水抜き構造 - Google Patents

車両用サッシュの水抜き構造

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JP2000177384A
JP2000177384A JP10363396A JP36339698A JP2000177384A JP 2000177384 A JP2000177384 A JP 2000177384A JP 10363396 A JP10363396 A JP 10363396A JP 36339698 A JP36339698 A JP 36339698A JP 2000177384 A JP2000177384 A JP 2000177384A
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Kazuyoshi Hojo
和義 北條
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Araco Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バス等の車両に使用するサイドウインドサッ
シュにおいて、窓ガラスを案内支持する案内溝内に入っ
た水が車内に溢れないようにする。 【解決手段】 サイドウインドサッシュ20の下枠部2
1は、底部に水抜き孔24が設けられた上向きの案内溝
21a,21bとその外側面から下方に延びる下スカー
ト部21dよりなる下枠部21を有し、案内溝の下面に
は水抜き孔を開閉する逆止弁体25が設けられている。
下スカート部の下縁部とボデーの外側面の間に、前端部
に閉塞突部30aを有する横シール部材30を設けて、
ボデーと下枠部と横シール部材により前後方向に延びて
後端部のみが外部に連通される下側空間R1を形成し、
水抜き孔から排出される水はこの下側空間を通って外部
に排出されるようにする。サイドウインドサッシュの後
枠部23Aの後スカート部23dとボデーの間に、後シ
ール部材31を設けてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バス等の車両に使
用するサイドウインドサッシュの水抜き構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば図5に示すように、この種のサイ
ドウインドサッシュ20はバス等の車両のボデー10の
側面に形成した窓開口部11(本発明の図1参照)に取
り付けて使用される。従来のこの種のサイドウインドサ
ッシュ20は、その下枠部21の6−6線に沿った拡大
断面図である図6に示すように、クリップ27及び接着
剤を用いてボデー10の側面に形成した窓開口部11の
フランジ13に取り付けられ、下枠部21には内外2つ
の案内溝21b及び21aよりなる案内溝が形成され、
引き違い窓を構成する2枚の窓ガラス28,29はスラ
イドシール部材26を介してこの案内溝21a及び21
bにより摺動自在に支持されている。
【0003】この種の窓構造では、雨天走行時あるいは
洗車時に2枚の窓ガラス28,29の間あるいはスライ
ドシール部材26と窓ガラス28,29の間から水が侵
入してスライドシール部材26を設けた内側の案内溝2
1b内に入り、その量が多くなると案内溝21bから車
内に溢れるという問題がある。このため図6に示す従来
技術では案内溝21a,21bの底部に水抜き孔24を
形成すると共に案内溝21a,21bの下面に薄い可撓
性の板材からなるフラッパ状の逆止弁体25を設け、ま
たスライドシール部材26には水抜き孔24と対応する
連通孔26a,26bを形成している。通常は水抜き孔
24は逆止弁体25により閉じられているが、案内溝2
1b内に入った水はその自重などにより逆止弁体25を
開いて水抜き孔24から外部に排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図5に示すようなバス
では、走行速度が増大するにつれて車室内の圧力が負圧
になる傾向にあり、特に車内空調装置を内気循環とし、
前部のサイドウインドサッシュ20の前側ガラス28a
を換気のために少し開いた状態ではその傾向が大きい。
一方、案内溝21b内に入った水は、水抜き孔24を通
って案内溝21a,21bの外側面から下方に延びる下
スカート部21dとボデー10の外側面の間の空間R4
内に排出され、下スカート部21dの下縁とボデー10
の間に形成される横スリット15を通って外部に排出さ
れるが、この空間R4内の圧力はそれほど負圧にはなら
ず、横風等の影響により正圧になることもある。従って
運転状態によっては車室内の圧力が空間R4内の圧力よ
り低くなることが少なからずあり、そのような状態では
その圧力差により逆止弁体25が閉じられるので案内溝
21b内に入った水は水抜き孔24から外部に排出され
ずに溜まり、車室内に溢れるという問題がある。
【0005】本発明は、水抜き孔の排出側となる空間内
の圧力が低くなるようにして、このような問題を解決す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による車両用サッ
シュの水抜き構造は、底部に水抜き孔が設けられた上向
きの案内溝とこの案内溝の外側面から下方に延びる下ス
カート部よりなる下枠部を有する四角い枠状で車両のボ
デーの側面に形成された窓開口部に取り付けられるサイ
ドウインドサッシュと、案内溝の下面に設けられて水抜
き孔を開閉自在に閉じる逆止弁体を備え、案内溝により
窓ガラスを摺動自在に案内支持すると共に同案内溝内に
入った水を逆止弁体を備えた水抜き孔を通して外部に排
出するようにした車両用サッシュの水抜き構造におい
て、下スカート部とボデーの外側面の間に同下スカート
部の下縁部に沿って延びると共に前端部に上向きの閉塞
突部を有する横シール部材を設けて、ボデーと下枠部と
横シール部材により前後方向に延びて実質的に後端部の
みが外部に連通される下側空間を形成し、水抜き孔から
排出される水はこの下側空間を通って外部に排出される
ようにしたことを特徴とするものである。水抜き孔から
排出される水が通る下側空間は、前後方向に延びて実質
的に後端部のみが外部に連通されているので、その内部
の空気は車両の走行に伴い吸い出されて下側空間内の圧
力は負圧となり、その程度は走行速度が増大するにつれ
て大きくなる。
【0007】前項の発明は、サイドウインドサッシュの
後枠部の外側面から後方に延びる後スカート部とボデー
の外側面の間に、下側空間をサイドウインドサッシュの
下部を除く後側に形成される空間から遮断する後シール
部材を設け、下側空間はこの後シール部材の下部と横シ
ール部材の後端部の間に形成された排出口を介して外部
に連通されていることが好ましい。このようにすれば、
下側空間は排出口を経由する以外には外部の空間に連通
されないので、そのような外部の空間の影響を受けて内
部の圧力が上昇することはなくなる。この後シール部材
は、上下方向において排出口より上側となる後スカート
部と前記ボデーの外側面の間の全長にわたり設けるのが
よい。
【0008】前各項の発明の逆止弁体は、水抜き孔を閉
じるように案内溝の下面に当接した薄い可撓性の弾性材
料よりなる板材の一端縁部を同案内溝の下面に固着した
ものであることが好ましい。
【0009】また前各項の発明の案内溝は、並列に配置
された2つの案内溝であることが好ましい。
【0010】更に、前各項の発明の案内溝は、その内面
に沿って取り付けられ、水抜き孔と対応する連通孔が形
成されたスライドシール部材を介して、窓ガラスを案内
支持することが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、図1〜図5に示す実施の
形態により、本発明による車両用サッシュの水抜き構造
の説明をする。本発明は、図5に示すように、バスなど
の車両のボデー10の側面に取り付けて使用するサイド
ウインドサッシュ20に適用されるものである。図1に
示すように、車両のボデー10の側面には、ピラー部1
2を間において複数の窓開口部11が形成されており、
ピラー部12を含む窓開口部11の周辺部は、表裏2枚
の板を溶接接合して最中状に形成され、窓開口部11の
内周縁には接合のためのフランジ13が形成されてい
る。サイドウインドサッシュ20は、後述のようにし
て、この各窓開口部11のフランジ13に取り付けられ
る。サイドウインドサッシュ20は上下及び前後の枠部
22,21,23B,23Aよりなる四角い枠状であ
る。サイドウインドサッシュ20を取り付けた状態で
は、下枠部21とボデー10の間には前後方向に連続す
る横スリット15が形成され(図1、図2及び図3参
照)、対向する前後の枠部23B,23Aの間には縦ス
リット16が形成される(図1及び図4参照)。
【0012】サイドウインドサッシュ20の下枠部21
は前後方向に延び、図2及び図3の断面図に示すよう
に、車体の外側から内側に向かって互いに並列に配置さ
れた何れも上向きの外案内溝21a、内案内溝21b及
び支持溝21cと、外案内溝21aの外側面から下向き
に延びる下スカート部21dよりなるもので、アルミニ
ウムの押し出しにより一体成形されている。上下に延び
る後枠部23Aは、図4に示すように、外案内溝23
a、内案内溝23b、支持溝部23c及び後スカート部
23dよりなり、下枠部21と実質的に同一断面形状の
アルミニウム押出し材である。前枠部23Bは、前後の
配置が逆である点を除き後枠部23Aと全く同一であ
る。上枠部22は図示を省略したが、下枠部21と実質
的に同一断面形状で、上下の配置を逆にしたものであ
る。各枠部21,22,23A,23Bは両端部を45
度に切断して、溶接またはねじ止めなどにより四角い枠
状に連結されている。
【0013】図2〜図4に示すように、下枠部21の2
つの案内溝21a及び21bは集合された案内溝21
a,21bを形成し、その内面に沿っては、軟質塩化ビ
ニールのような柔軟弾性体を押出し成形してなるスライ
ドシール部材26が取り付けられ、前後及び上の枠部2
3B,23A,22の案内溝23a,23bなどにも同
様なスライドシール部材26が取り付けられている。下
枠部21の2つの案内溝21a及び21bは、これと対
応する上枠部22の2つの案内溝と共同して、引き違い
窓を構成する前後の窓ガラス28,29をスライドシー
ル部材26を介して摺動自在に案内支持するようになっ
ている。
【0014】図1及び図3に示すように、下枠部21の
案内溝21a,21bの底部には、2つの案内溝21a
及び21bにわたる水抜き孔24が長手方向4カ所に形
成され、スライドシール部材26にも水抜き孔24と対
応する連通孔26a,26bが形成されている。また案
内溝21a,21bの下面には、各水抜き孔24を閉じ
るように配置された4枚の薄い可撓性の弾性材料(例え
ば厚さ0.1mmの硬質ポリエステル樹脂)よりなる長方
形の板状の逆止弁体25が当接され、その一端部は案内
溝21a,21bの下面に接着などにより固着されてい
る。案内溝21a,21bの内面に沿って設けられて窓
ガラス28,29を案内支持するスライドシール部材2
6の溝部内に入った水は、その自重などにより逆止弁体
25を開いて連通孔26a,26b及び水抜き孔24か
ら案内溝21a,21bの下側に排出される。
【0015】図1〜図3に示すように、下枠部21の下
スカート部21dの下縁内面には、前端部を除くほゞ全
長にわたり、柔軟弾性体(例えばゴム材)よりなる細長
い横シール部材30が接着されており、最も前となる水
抜き孔24よりも前側に位置する横シール部材30の前
端部には上向きの閉塞突部30aが形成されている。ま
た図1及び図4に示すように、後枠部23Aの後スカー
ト部23dの後縁内面には、上下の端部を除くほゞ全長
にわたり、横シール部材30と同様な柔軟弾性体よりな
る細長い後シール部材31が接着されている。横シール
部材30の後端面は後シール部材31の後面の延長面上
にあり、後シール部材31の下端面と横シール部材30
の後部上面の間には、後述する排出口Eを形成する隙間
がおかれている。
【0016】このサイドウインドサッシュ20は、図1
〜図4に示すように、各枠部21,22,23A,23
Bの支持溝21c,23c側である内面を窓開口部11
のフランジ13に重ねて接着し、更にU字断面形状のク
リップ27で各支持溝21c,23cの一辺部とフラン
ジ13を挟むことによりボデー10に位置決め固定され
る。このように取り付けた状態では、各シール部材3
0,31の内面はボデー10の外側面に実質的に隙間な
く当接される。そしてボデー10と下枠部21と横シー
ル部材30により前後方向に延びる下側空間R1が形成
され、この下側空間R1は、前端が閉塞突部30aによ
り閉じられて後端部のみが横シール部材30と後シール
部材31の間の隙間により形成される排出口Eを介して
外部に連通される。またボデー10のピラー部12と後
枠部23Aと後シール部材31により上下方向に延びる
後側空間R2が形成され、この後側空間R2は、下部が
排出口E付近において下側空間R1内に連通され、上部
のみが外部に直接連通される。逆止弁体25を開いて案
内溝21a,21bの下側に排出された水は下側空間R
1を通って後端部の排出口Eから外部に排出される。図
示の実施の形態では、排出口Eは両シール部材30,3
1により形成されるL形の後面に開口されているが、こ
のL形の下面に開口させてもよく、このL形の隅角部外
面に開口させてもよい。
【0017】次にこの実施の形態の作用の説明をする。
雨天時あるいは洗車時には、外側の案内溝21aの内面
に沿って設けたスライドシール部材26内には直接水が
入り、2枚の窓ガラス28,29の間あるいはスライド
シール部材26と窓ガラス28,29の間から車室内に
侵入した水は内側の案内溝21bの内面に沿って設けた
スライドシール部材26内に入る。これらの水は、スラ
イドシール部材26の連通孔26a,26bを通り、停
車時には、自重により逆止弁体25を押し開いて水抜き
孔24から下側空間R1内に入り、排出口Eから外部に
排出される。従って内側の案内溝21bの内面に沿って
設けたスライドシール部材26内に溜まる水が多くなっ
て車内に溢れることはない。
【0018】車両の走行時には、下枠部21外面の空気
はその長手方向に沿って後方向に流れ、また下枠部21
の下スカート部21dとボデー10の間に形成された横
スリット15から入った空気はボデー10と横シール部
材30の間を通って後方向に流れてバスの後部から外部
に流れ出るので、何れも圧力が上昇することはない。下
側空間R1内の空気は、これらの空気の後向きの流れの
影響により後端部の排出口Eから吸い出されるので下側
空間R1内は負圧となり、その程度は走行速度が増大す
るにつれて大きくなる。従って車室内の圧力が下側空間
R1内の圧力より低くなることはなくなるので、車室内
に侵入して内側の案内溝21bの内面に沿って設けたス
ライドシール部材26内に入った水は連通孔26bを通
り、自重などにより水抜き孔24の逆止弁体25を押し
開いて下側空間R1内に入り、排出口Eから外部に排出
される。従って内側の案内溝21bの内面に沿って設け
たスライドシール部材26内に溜まる水が多くなって車
内に溢れることはない。
【0019】一方、対向する前後の枠部23B,23A
の間に形成された縦スリット16から入った空気は、ボ
デー10と前枠部23Bの間の前側空間R3内の内部で
一時滞留するので、この前側空間R3内の圧力はボデー
10と横シール部材30の間の下側空間R1内よりは上
昇し、この圧力の影響を受けて下側空間R1内の圧力が
上昇すると逆止弁体25が開きにくくなるので、水抜き
孔24を通って排出される水の流れが悪くなって内側の
案内溝21bのスライドシール部材26内に入った水が
室内に溢れやすくなるおそれがある。しかしこの実施の
形態では、後枠部23Aの後スカート部23dの後縁と
ボデー10のピラー部12の間には後シール部材31を
設けて後側空間R2を前側空間R3から仕切っているの
で、この後側空間R2及びこれが連結された下側空間R
1の圧力が上昇することはなく、内側の案内溝21bの
スライドシール部材26内に入った水が室内に溢れやす
くなることはない。なおこの後シール部材31は前側空
間R3と下側空間R1の間の連通を遮断して、前側空間
R3内の圧力上昇により下側空間R1内の圧力が上昇し
ないようにするものであるので、後スカート部23d内
面の前後方向全幅に設けても(これにより後側空間R2
はなくなる)よいし、その場合には後シール部材31は
後スカート部23dの下部付近だけに設けるようにして
もよい。
【0020】またこの実施の形態では、逆止弁体25
は、水抜き孔24を閉じるように案内溝21a,21b
の下面に当接した薄い可撓性の弾性材料よりなる板材の
一端縁部を同案内溝の下面に固着したフラッパ状とした
ので、逆止弁体25は構造簡単でわずかの圧力変動でも
作動するものとなり、製造コストを低下させ、また作動
を確実にすることができる。
【0021】なお、横方から突風を受けた場合などは、
下側空間R1内の圧力が瞬間的に室内の圧力より高くな
ることもあるが、この場合は逆止弁体25が案内溝21
a,21bの底面に押圧されて水抜き孔24が閉じるの
で、内側の案内溝21bのスライドシール部材26内に
溜まった多少の水がしぶきとなって車室内に吹き上がる
ことはない。
【0022】また上記実施の形態では、水抜き孔24は
2つの案内溝21a及び21bの両方にわたって設けて
いるが、内側の案内溝21bだけに設けてもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、水抜き孔から排出され
る水が通る下側空間の圧力は負圧となり、その程度は走
行速度が増大するにつれて大きくなり、従って車室内の
圧力が下側空間内の圧力より低くなることがなくなるの
で、案内溝内に入った水は逆止弁体を開いて確実に水抜
き孔から外部に排出され、案内溝内に溜まって車室内に
溢れることはなくなる。
【0024】サイドウインドサッシュの後枠部の外側面
から後方に延びる後スカート部とボデーの外側面の間
に、下側空間をサイドウインドサッシュの下部を除く後
側に形成される空間から遮断する後シール部材を設けた
本発明によれば、下側空間は排出口を経由する以外には
外部の空間に連通されないので、そのような外部の空間
の影響を受けて内部の圧力が上昇することはなくなる。
従って逆止弁体を備えた水抜き孔を通って排出される水
の流れも安定したものとなるので、案内溝内に溜まって
車室内に溢れるおそれは一層減少する。
【0025】逆止弁体を、案内溝の下面に当接した薄い
可撓性の弾性材料よりなる板材の一端縁部を同案内溝の
下面に固着したものとした本発明によれば、逆止弁体は
構造簡単でわずかの圧力変動でも作動するものとなるの
で、製造コストを低下させ、また水抜きの作動を確実に
することができる。
【0026】案内溝を、並列に配置された2つの案内溝
とした本発明によれば、引き違い窓を備えたサイドウイ
ンドサッシュに本発明を適用することができる。
【0027】また前各項の発明の案内溝は、その内面に
沿って取り付けられ、水抜き孔と対応する連通孔が形成
されたスライドシール部材を介して、窓ガラスを案内支
持するようにした本発明によれば、窓ガラスの破損のお
それが減少し、また案内溝部と窓ガラスの間のシール性
も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による車両用サッシュの水抜き構造を
備えたサイドウインドサッシュとボデーとの取付関係を
示す全体斜視図である。
【図2】 サイドウインドサッシュをボデーに取り付け
た状態における、図1の2−2線に沿った部分拡大断面
図である。
【図3】 図1の3−3線に沿った図2と同様な部分拡
大断面図である。
【図4】 図1の4−4線に沿った図2と同様な部分拡
大断面図である。
【図5】 図1に示すようなサイドウインドサッシュを
備えたバスの全体側面図である。
【図6】 従来技術によるサイドウインドサッシュを備
えたバスの、図5の6−6線に沿った部分拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
10…ボデー、11…窓開口部、20…サイドウインド
サッシュ、21…下枠部、21a,21b…案内溝、2
1d…下スカート部、23A…後枠部、23d…後スカ
ート部、24…水抜き孔、25…逆止弁体、26…スラ
イドシール部材、26a,26b…連通孔、28,29
…窓ガラス、30…横シール部材、30a…閉塞突部、
31…後シール部材、E…排出口、R1…下側空間。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部に水抜き孔が設けられた上向きの案
    内溝とこの案内溝の外側面から下方に延びる下スカート
    部よりなる下枠部を有する四角い枠状で車両のボデーの
    側面に形成された窓開口部に取り付けられるサイドウイ
    ンドサッシュと、前記案内溝の下面に設けられて前記水
    抜き孔を開閉自在に閉じる逆止弁体を備え、前記案内溝
    により窓ガラスを摺動自在に案内支持すると共に同案内
    溝内に入った水を前記逆止弁体を備えた前記水抜き孔を
    通して外部に排出するようにした車両用サッシュの水抜
    き構造において、前記下スカート部と前記ボデーの外側
    面の間に同下スカート部の下縁部に沿って延びると共に
    前端部に上向きの閉塞突部を有する横シール部材を設け
    て、前記ボデーと下枠部と横シール部材により前後方向
    に延びて実質的に後端部のみが外部に連通される下側空
    間を形成し、前記水抜き孔から排出される水は前記下側
    空間を通って外部に排出されるようにしたことを特徴と
    する車両用サッシュの水抜き構造。
  2. 【請求項2】 前記サイドウインドサッシュの後枠部の
    外側面から後方に延びる後スカート部と前記ボデーの外
    側面の間に、前記下側空間を前記サイドウインドサッシ
    ュの下部を除く後側に形成される空間から遮断する後シ
    ール部材を設け、前記下側空間はこの後シール部材の下
    部と前記横シール部材の後端部の間に形成された排出口
    を介して外部に連通されていることを特徴とする請求項
    1に記載の車両用サッシュの水抜き構造。
  3. 【請求項3】 前記後シール部材は、上下方向において
    前記排出口より上側となる前記後スカート部と前記ボデ
    ーの外側面の間の全長にわたり設けてなる請求項2に記
    載の車両用サッシュの水抜き構造。
  4. 【請求項4】 前記逆止弁体は、前記水抜き孔を閉じる
    ように前記案内溝の下面に当接した薄い可撓性の弾性材
    料よりなる板材の一端縁部を同案内溝の下面に固着した
    ものである請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車
    両用サッシュの水抜き構造。
  5. 【請求項5】 前記案内溝は、並列に配置された2つの
    案内溝である請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の
    車両用サッシュの水抜き構造。
  6. 【請求項6】 前記案内溝は、その内面に沿って取り付
    けられ、前記水抜き孔と対応する連通孔が形成されたス
    ライドシール部材を介して、前記窓ガラスを案内支持す
    るものである請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の
    車両用サッシュの水抜き構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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