JP2590912Y2 - 自動車用ドアの排水構造 - Google Patents

自動車用ドアの排水構造

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JP2590912Y2
JP2590912Y2 JP1992058796U JP5879692U JP2590912Y2 JP 2590912 Y2 JP2590912 Y2 JP 2590912Y2 JP 1992058796 U JP1992058796 U JP 1992058796U JP 5879692 U JP5879692 U JP 5879692U JP 2590912 Y2 JP2590912 Y2 JP 2590912Y2
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維大 山田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用ドアの排水構
造に係り、詳しくは、ドアの本体部を構成するパネルの
内面周縁にレールを固定して該パネルを補強する一方、
前記レールの外周面にウェザーストリップを取付けるこ
とにより、このウェザーストリップで車体側との間のシ
ールを行なわせるようにした簡易構造の自動車用ドアの
排水構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用のドアにおいては、このドアを
構成するパネルに設けられている開口を覆うガラスを開
閉できるようにすることが多い。また、このように開口
を覆うガラスを開閉できるようにした場合は、ガラスを
伝って流下する雨水などがパネルの内側に流れ込む。従
って、通常はドアの本体部を内外一対のパネルで構成
し、ガラスを伝って流下した雨水などを両パネルの間に
溜めたうえで、両パネルの底部に設けた排水口からウェ
ザーストリップの外側に流出させるようにしていた(実
開昭62−15018号などを参照)。
【0003】ところが、例えば図3および図4に示した
ようにドアの本体部aを単一のパネルbで構成し、この
パネルbの内面周縁に沿ってレールcを固定してパネル
bを補強するとともに、レールcの外周面にウェザース
トリップdを取付けて車体側との間のシールを行なわせ
るようにした簡易構造の自動車用ドアの場合は、ガラス
を伝って流下した雨水などがパネルbの内面に沿って流
下し、レールcの表面を伝って車室内に滴下するため
に、斯る簡易構造の自動車用ドアにも排水構造を採用す
る必要性が生じている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、このような
実情に鑑みてなされたものであり、単一のパネルの内面
周縁にレールを固定してこのパネルを補強して構成した
簡易構造の自動車用ドアに最適な排水構造を提供するこ
とにより、ガラスを伝って流下してきた水が車室内に滴
下することによる不具合を予防することを課題としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本考案は、ドアの本体部を構成するパネルの内面周縁
に沿ってレールを固定することにより、該レールと前記
パネルとで空所を形成してパネルを補強するとともに、
前記レールの外周面に取付けたウェザーストリップで車
体側との間のシールを行なわせるようにした簡易構造の
自動車用ドアにおいて、前記パネルの内面下縁に沿って
固定したレールを覆うカバーを設け、該カバーの裏面と
前記レールの車室側表面の間にシール材を挟設すること
により、上方が開放されるとともにカバーに接近するに
つれて底部を下方に向って傾斜させた排水溝を形成して
いる。
【0006】そして、前記シール材の上縁に沿う開口を
レールに形成して該レールとパネルとで形成された空所
を前記排水溝の底部に連通させるとともに、前記空所
ェザーストリップの外方に開口させる排水口をレールに
設けることにより、排水溝の底部を開口、空所および排
水口を経てウェザーストリップの外方に連通させたこと
を特徴としている。
【0007】
【作用】ガラスの取付隙間などからパネルの内面に侵入
した水は、このパネルの内面を伝って流下して排水溝に
溜められる。排水溝に溜められた水は、レールに設けた
開口を経て該レールとパネルとで形成された空所に流入
し、この空所の底部から排水口を経てウェザーストリッ
プの外側に排出される。従って、ドアの本体部を単一の
パネルおよびこのパネルの内面周縁に固定したレールで
構成した簡易構造の自動車用ドアにおいても、パネルの
内面を伝って流下した水が排水溝から開口を経て空所に
流れ込み、この空所から排水口を経てウェザーストリッ
プの外側に確実に排出されるために、万一にも車室内に
滴下することがない。
【0008】また、排水溝と排水口を、開口および空所
を介して接続したものであるから、洗車などに際しても
排水口から排水溝および車室内に水が逆流することがな
い。さらに、レールを覆うカバーの裏面とレールの車室
側表面の間にシール材を挟設して上方が開放されるとと
もにカバーに接近するにつれて底部を下方に向って傾斜
させた排水溝を形成し、前記シール材の上縁に沿う開口
をレールに形成して該レールとパネルとで形成された空
所を前記排水溝の底部に連通させたものであるから、レ
ールに設けた開口などが車室内に露出することがなく、
排水溝に流入した水が速やかに空所に排出されるため
に、レールの上面の排水性が高くなる。
【0009】
【実施例】以下に本考案の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。図1は本考案に係る自動車用ドアの排水構造
の一実施例を示す縦断面図、図2は同じく自動車用ドア
を車室側から見た斜視図である。
【0010】これらの図において、自動車の車体に設け
た乗降口(図示省略)を覆うドア1の本体部2を形成す
るパネル3の上部に窓開口部4を形成するサッシ5を固
定し、このサッシ5に図示しないガラスを昇降自在に取
付けることにより、前記窓開口部4を開閉自在に覆って
いる。
【0011】前記パネル3の内面周縁にはチャンネル状
をなすレール6の開口縁を溶着固定することにより、こ
のレール6とパネル3とで空所7を形成してパネル3を
補強している。そして、レール6の外周面にウェザース
トリップ8を取付けることにより、このウェザーストリ
ップ8を用いて車体側とドア1との間のシールを行なわ
せるようにしている。
【0012】また、前記パネル3の内面下縁に沿うレー
ル6を覆うカバー9を設けている。そして、このカバー
9の裏面とレール6の車室側表面に形成した段部10と
の間にシール材11を挟み込むことにより、レール6と
カバー9との対接面間をシールして上方が開放された排
水溝12をパネル3の内面下端に形成するとともに、前
記レール6の上面を図1に示したように車室側に至るに
つれて下方となるように偏位させることにより、カバー
9に接近するにつれて排水溝12の底部を下方向って傾
斜させている。
【0013】一方、前記シール材11の上縁に沿う開口
13をレール6に設け、この開口13を介して前記排水
溝12の底部を前記空所7に連通させている。そして、
前記空所7の底部をウェザーストリップ8の外側に開口
させる排水口14をレール6の下端近傍に設けることに
より、開口13、空所7および排水溝14を介して排水
溝12をウェザーストリップ8の外側に連通させてい
る。15はカバー9をレール6に止着する止め具であ
る。
【0014】以上のように構成された自動車用ドアの排
水構造において、図示しないガラスの取付隙間などから
パネル3の内面に侵入した水は、このパネル3の内面を
伝って流下して排水溝12に溜められる。排水溝12に
流入した水は、レール6に設けた開口13を経て該レー
ル6とパネル3とで形成された空所7に流入し、この空
所7の底部から排水口14を経てウェザーストリップ8
の外側(車外)に排出される。
【0015】従って、ドア1の本体部2を単一のパネル
3とこのパネル3の周縁に固定したレール6とで構成し
た簡易構造の自動車用ドアにおいても、パネル3の内面
を伝って流下した水が排水溝12から開口13を経て空
所7に速やかに流れ込む。そして、この空所7から排水
口14を経てウェザーストリップ8の外側に確実に排出
されるために、万一にも車室内に水が滴下するおそれが
ない。
【0016】また、パネル3の内面に形成されている排
水溝12と車外に開口している排水口14とを開口13
および空所7を介して接続している。従って、洗車など
に際して排水口14に水が侵入したとしても、この水が
空所7および開口13を経て排水溝12にまで逆流する
ことがない。さらに、レール6を覆うカバー9の裏面と
レール6の車室側表面の間にシール材11を挟設するこ
とにより、上方が開放されるとともにカバーに接近する
につれて底部を下方に向って傾斜させた排水溝12を形
成し、前記シール材11の上縁に沿う開口13をレール
6に形成して排水溝12の底部を空所7に連通させたも
のであるから、開口13が車室から見え難く、しかも、
排水溝12に流入した水が該排水溝12の底部の傾斜に
よって開口13を経て速やかに空所7に排出されるため
に、レール6の上面の排水性が高くなる。
【0017】なお、実施例ではカバー9を樹脂成形品で
構成し、レール6の表面に設けた段部10とカバー9の
内面との間に隙間を形成し、この隙間をシール材11で
閉鎖するようにしているが、レール6の表面の段部11
を省略してカバー9側に段部を形成してシール材11を
保持させ、あるいは、段部を形成することなくシール材
11を保持させてもよい。
【0018】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように本考案に
よれば、ドアの本体部を単一のパネルおよびこのパネル
の内面周縁に固定したレールで構成した簡易構造の自動
車用ドアにおいても、パネルの内面を伝って流下した水
を排水溝から開口を経て空所に流し込み、この空所から
排水口を経てウェザーストリップの外側に排出できる。
また、カバーに接近するにつれて排水溝の底部を下方に
向って傾斜させるとともに、カバーの裏面とレールの車
室側表面の間に挟設したシール材の上縁に沿う開口を介
して排水溝の底部を空所に連通させたものであるから、
開口が車室から見え難くなるとともに、レールの上面の
排水性が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る自動車用ドアの排水構造の一実施
例を示す縦断面図である。
【図2】同じく自動車用ドアを車室側から見た斜視図で
ある。
【図3】従来の簡易構造の自動車用ドアの具体例を示す
斜視図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【符号の説明】
1 ドア 2 ドア1の本体部 3 パネル 4 窓開口部 5 サッシ 6 レール 7 空所 8 ウェザーストリップ 9 カバー 10 段部 11 シール材 12 排水溝 13 開口 14 排水口

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアの本体部を構成するパネルの内面周
    縁に沿ってレールを固定することにより、該レールと前
    記パネルとで空所を形成してパネルを補強するととも
    に、前記レールの外周面に取付けたウェザーストリップ
    で車体側との間のシールを行なわせるようにした簡易構
    造の自動車用ドアにおいて、前記パネルの内面下縁に沿
    って固定したレールを覆うカバーを設け、該カバーの裏
    面と前記レールの車室側表面の間にシール材を挟設して
    上方が開放されるとともにカバーに接近するにつれて底
    部を下方に向って傾斜させた排水溝を形成し、前記シー
    ル材の上縁に沿う開口をレールに形成して該レールとパ
    ネルとで形成された空所を前記排水溝の底部に連通させ
    るとともに、前記空所をウェザーストリップの外方に開
    口させる排水口を前記レールに設けたことを特徴とする
    自動車用ドアの排水構造。
JP1992058796U 1992-08-21 1992-08-21 自動車用ドアの排水構造 Expired - Lifetime JP2590912Y2 (ja)

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JPH0618031U JPH0618031U (ja) 1994-03-08
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