JP2003072321A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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Abstract
粛性能を充足した空気入りタイヤを提供する。 【解決手段】 トレッド1の赤道上にジグザグ形状のセ
ンターリブ2を有し、この左右にセンター主溝3L、3
Rと左右のショルダー主溝4L、4Rを備え、前記トレ
ッド1の実接地巾をW、トレッド1の赤道からのセンタ
ーリブ2の形成位置をW1、左右のセンター主溝3L、
3Rの形成位置をW2、左右のショルダー主溝4L、4
Rの形成位置をW3としたとき、W1≦0.1×W、W
2≦0.2×W、W3≦0.7×Wの関係式を満してい
る。
Description
係り、オフロード性能とスノー性能を加味し、静粛性能
を向上した空気入りタイヤに関するものである。
能とスノー性能を向上するには、トレッドパターンにお
けるラグ溝(ラジアル方向の溝で一般に横溝又は副溝と
呼ばれている)の成分を増やし、すなわちラグ溝を太溝
に構成して、オフロード(砂地等をいう)および氷雪路
におけるトラクションを稼ぐようにしている。
ば、オフロード性能およびスノー性能は向上できるが、
太溝であるが故に接地端部において偏摩耗が発生し易く
静粛性が損なわれるという課題があった。特に、近年に
おいては道路の整備も進み、オフロード性能およびスノ
ー性能を確保しながら静粛性が要求されるとともに、ド
ライ路面(乾燥路面)での偏摩耗を抑制して操縦安定性
を確保する一方ウエット路面(湿った路面)での排水性
を確保することが要望されている。
左右のジグザグ形状に形成したセンターリブ、このセン
ターリブの左右に周方向に連続して形成したセンター主
溝および左右のショルダーに周方向に連続して形成した
左右のショルダー主溝の形成位置について有機的な関係
をもたせることによって、前述の要望を充足した空気入
りタイヤを提供することが目的である。
めに請求項1に係る空気入りタイヤは、トレッド1の赤
道上で周方向に連続して左右ジグザグ形状に形成したセ
ンターリブ2と、このセンターリブ2の左右で周方向に
連続して左右ジグザグ形状に形成した左右のセンター主
溝3L、3Rと、トレッド1の左右ショルダー上で周方
向に連続して形成した左右のショルダー主溝4L、4R
と、前記左右のセンター主溝3L、3Rと左右のショル
ダー主溝4L、4Rとを連絡して周方向の間隔をおいて
形成した左右の副溝5L、5Rによって周方向に隔離形
成した左右のブロック6L、6Rと、前記左右のショル
ダー主溝4L、4Rと左右のトレッド端とを連絡して周
方向の間隔をおいて形成した左右のショルダー副溝7
L、7Rによって周方向に隔離形成した左右のショルダ
ーブロック8L、8Rと、を備えてトレッド模様を構成
しており、前記トレッド1の実接地巾をW、トレッド1
の赤道からのセンターリブ2の形成位置(リブ巾)をW
1、左右のセンター主溝3L、3Rの形成位置を(溝外
側縁間隔)W2、左右のショルダー主溝4L、4Rの形
成位置(溝外側縁間隔)をW3としたとき、W1≦0.
1×W、W2≦0.2×W、W3≦0.7×Wの関係式
を満していることを特徴とするものである。
したことにより操縦安定性を確保した上で当該センター
リブ2を左右のジグザグ形状に形成するとともに、前記
トレッド1の実接地巾をW、トレッド1の赤道からのセ
ンターリブ2の形成位置をW1、左右のセンター主溝3
L、3Rの形成位置をW2、左右のショルダー主溝4
L、4Rの形成位置をW3としたとき、W1≦0.1×
W、W2≦0.2×W、W3≦0.7×Wの関係式を満
していることによって、スノー性能を確保しているので
ある。
ブロック6L、6Rは周方向で隣り合う左右の副溝5
L、5Rを連絡する左右の連通溝10L、10Rでトレ
ッド巾方向に隔離形成されており、前記左右の副溝5
L、5Rと左右の連通溝10L、10Rとによって周方
向にジグザグ形状で連続する左右のサイド主溝11L、
11Rを構成していることが推奨される(請求項2)。
更に、前述した請求項1において、センターリブ2の左
右ジグザグ形状を形造る左右の谷部2L、2Rに、左右
のセンター主溝3L、3Rに開口する左右の切りかき部
9L、9Rが形成されていることが推奨される(請求項
3)。
形成することによってスノー性能が一層向上するのであ
る。また、前述した請求項1、2において、左右の副溝
5L、5Rはタイヤ周方向に対して傾斜角を有する傾斜
溝とされていることが推奨される(請求項4)。更に、
前述した請求項1において、左右のショルダー副溝7
L、7Rは、その溝長手方向がラジアル方向の横溝であ
り、該左右のショルダー副溝7L、7Rの溝巾は、左右
のショルダー主溝4L、4Rに連絡する部分側が巾狭で
左右のトレッド端に連絡する部分側が巾広であることが
推奨される(請求項5)。
摩耗が抑制できるし、静粛性が確保できたのである。ま
た、前述した請求項1において、左右のブロック6L、
6Rの接地面には、左右の副溝5L、5Rの溝長手方向
に沿ったサイプ12L、12Rが少なくとも形成され、
左右のショルダーブロック8L、8Rの接地面には、左
右のショルダー副溝7L、7Rの溝長手方向に沿ったサ
イプ13L、13Rが形成されていることが推奨される
(請求項6)。
び左右のショルダーブロック8L、8Rの接地面にそれ
ぞれサイプ12L、12R、13L、13Rを形成する
ことにより、ブロック剛性が最適化され、スノー性能の
向上、静粛性の確保のみならず操縦安定性の向上がみら
れるのである。更に、前述した請求項1において、左右
のブロック6L、6Rは、周方向の2個を1パターンと
され、左右のショルダーブロック8L、8Rは、周方向
の3個を1パターンとして周方向に繰り返して配列され
ていることが推奨される(請求項7)。
の形態について説明する。空気入りタイヤ(空気入りラ
ジアルタイヤ)のトレッド・パターンを示している図1
において、トレッド1の赤道上(タイヤ巾方向中心上)
で周方向に連続して左右ジグザグ形状に形成したセンタ
ーリブ2と、このセンターリブ2の左右で周方向に連続
して左右ジグザグ形状に形成した左右のセンター主溝3
L、3Rと、トレッド1の左右ショルダー上で周方向に
連続して形成した左右のショルダー主溝4L、4Rと、
前記左右のセンター主溝3L、3Rと左右のショルダー
主溝4L、4Rとを連絡して周方向の間隔をおいて形成
した左右の副溝5L、5Rによって周方向に隔離形成し
た左右のブロック6L、6Rと、前記左右のショルダー
主溝4L、4Rと左右のトレッド端とを連絡して周方向
の間隔をおいてラジアル方向に形成した左右のショルダ
ー副溝7L、7Rによって周方向に隔離形成した左右の
ショルダーブロック8L、8Rと、を備えてトレッド模
様を構成している。
(正常タイヤ内圧(空気圧)における実接地巾をいう)
をW、トレッド1の赤道からのセンターリブ2の形成位
置(実質的にリブ巾に相当)をW1、左右のセンター主
溝3L、3Rの形成位置(赤道からの左右それぞれの最
大長さ又は溝外側縁間隔をいう)をW2、左右のショル
ダー主溝4L、4Rの形成位置(赤道からの左右それぞ
れの最大長さ又は溝外側縁間隔をいう)をW3としたと
き、W1≦0.1×W、W2≦0.2×W、W3≦0.
7×W望ましくはW3≦0.72×Wの関係式を満して
いる。
上)にセンターリブ2を形成したことによって操縦安定
性(直進性能)を確保する一方で当該センターリブ2を
左右のジグザグ形状とすることによって氷雪路における
スノー性能が確保され、特に、前記センターリブ2の左
右ジグザグ形状を形造る左右の谷部2L、2Rに、左右
のセンター主溝3L、3Rに開口する左右の切りかき部
9L、9Rが形成されていることによって、スノー性能
がより一層向上されている。更に、前記左右のブロック
6L、6Rは周方向で隣り合う左右の副溝5L、5Rの
それぞれを連絡する左右の連通溝10L、10Rでトレ
ッド巾方向に隔離形成されており、前記左右の副溝5
L、5Rと左右の連通溝10L、10Rとによって周方
向にジグザグ形状で連続する左右のサイド主溝11L、
11Rを構成している。
Rをジグザグ形状に形成して左右のブロック(サイドブ
ロック)6L、6Rを隔離形成することによって、ウエ
ット路面での排水性を確保した上でエッジ作用部分の増
大(増加)によって氷雪路のスノー性能を確保している
のである。また、前述した左右の副溝5L、5Rはタイ
ヤ周方向に対して傾斜角を有する傾斜溝とされていると
ともに、左右のショルダー副溝7L、7Rは、その溝長
手方向がラジアル方向の横溝であり、該左右のショルダ
ー副溝7L、7Rの溝巾は、左右のショルダー主溝4
L、4Rに連絡する部分側が巾狭で左右のトレッド端に
連絡する部分側が巾広とされている。
3Rの周方向に対しての溝角度a、b、左右のサイド主
溝11L、11Rの周方向に対しての溝角度c、d、左
右のショルダー主溝4L、4Rの周方向に対しての溝角
度eおよびショルダー副溝7L、7Rの周方向に対して
の溝角度f並びに左右のショルダーブロック8L、8R
を周方向に隔離するショルダー副溝7L、7Rの溝巾
g’、g、h’、h、i’、iについて説明する。但
し、溝角度a〜fは溝の中心での右回り角度である。
0°≦b≦170°、130°≦c≦160°、200
°≦d≦230°、−20°≦e≦−5°、75°≦f
≦90°、g’≦0.6g、h’≦0.6h、i’≦
0.75i、i>1.5g、i>1.5hとされてい
る。更に、左右のブロック6L、6Rの接地面には、左
右の副溝5L、5Rの溝長手方向に沿ったサイプ12
L、12Rが少なくとも形成され、左右のショルダーブ
ロック8L、8Rの接地面には、左右のショルダー副溝
7L、7Rの溝長手方向に沿ったサイプ13L、13R
が形成されているとともに、左右のブロック6L、6R
は、周方向の2個を1パターンとされ、左右のショルダ
ーブロック8L、8Rは、周方向の3個を1パターンと
して周方向に繰り返して配列されている。
が3個に対してセンターブロック6L、6Rを2個とす
るパターンにし、各ブロックにサイプ12L、12R、
13L、13Rを形成することによって、ブロック剛性
の最適化がなされ、スノー性能の向上、静粛性の確保、
操縦安定性の向上を図り得るのであり、ショルダーブロ
ック8L、8Rの副溝7L、7Rをラジアル方向に配置
し、接地内側にて巾を狭くすることにより、偏摩耗が抑
制できるのである。ここで左右のブロック6L、6Rの
接地面に形成したサイプ12L、12Rの深さL1は、
センター主溝3L、3Rの溝深さL2としたとき、0.
2×L2≦L1≦0.9×L2とすることがブロック剛
性の最適化の点が推奨され、また、左右のショルダーブ
ロック8L、8Rの接地面に形成したサイプ13L、1
3Rの深さL3は、ショルダー副溝7L、7Rの溝深さ
をL4としたとき、0.2×L4≦L3≦0.9×L4
とすることがブロック剛性の最適化の点で推奨される。
13L、13Rはいずれも両端が溝に開口するオープン
サイプとされているが、溝に一端が開口し他端が開口し
ないセミオープンサイプでも、溝に両端が開口しないク
ローズサイプであっても良く、更にはサイプの形状は波
形であっても構わない。
フロード性能およびスノー性能を確保した上で静粛性、
耐偏摩耗性を向上した空気入りタイヤを提供できた。
ある。
Claims (7)
- 【請求項1】 トレッド(1)の赤道上で周方向に連続
して左右ジグザグ形状に形成したセンターリブ(2)
と、このセンターリブ(2)の左右で周方向に連続して
左右ジグザグ形状に形成した左右のセンター主溝(3
L)(3R)と、トレッド(1)の左右ショルダー上で
周方向に連続して形成した左右のショルダー主溝(4
L)(4R)と、前記左右のセンター主溝(3L)(3
R)と左右のショルダー主溝(4L)(4R)とを連絡
して周方向の間隔をおいて形成した左右の副溝(5L)
(5R)によって周方向に隔離形成した左右のブロック
(6L)(6R)と、前記左右のショルダー主溝(4
L)(4R)と左右のトレッド端とを連絡して周方向の
間隔をおいて形成した左右のショルダー副溝(7L)
(7R)によって周方向に隔離形成した左右のショルダ
ーブロック(8L)(8R)と、を備えてトレッド模様
を構成しており、前記トレッド(1)の実接地巾を
(W)、トレッド(1)の赤道からのセンターリブ
(2)の形成位置(リブ巾)を(W1)、左右のセンタ
ー主溝(3L)(3R)の形成位置(溝外側縁間隔)を
(W2)、左右のショルダー主溝(4L)(4R)の形
成位置(溝外側縁間隔)を(W3)としたとき、(W
1)≦0.1×(W)、(W2)≦0.2×(W)、
(W3)≦0.7×(W)の関係式を満していることを
特徴とする空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 請求項1において、左右のブロック(6
L)(6R)は周方向で隣り合う左右の副溝(5L)
(5R)を連絡する左右の連通溝(10L)(10R)
でトレッド巾方向に隔離形成されており、前記左右の副
溝(5L)(5R)と左右の連通溝(10L)(10
R)とによって周方向にジグザグ形状で連続する左右の
サイド主溝(11L)(11R)を構成していることを
特徴とする空気入りタイヤ。 - 【請求項3】 請求項1において、センターリブ(2)
の左右ジグザグ形状を形造る左右の谷部(2L)(2
R)に、左右のセンター主溝(3L)(3R)に開口す
る左右の切りかき部(9L)(9R)が形成されている
ことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 【請求項4】 請求項1、2において、左右の副溝(5
L)(5R)はタイヤ周方向に対して傾斜角を有する傾
斜溝とされていることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 【請求項5】 請求項1において、左右のショルダー副
溝(7L)(7R)は、その溝長手方向がラジアル方向
の横溝であり、該左右のショルダー副溝(7L)(7
R)の溝巾は、左右のショルダー主溝(4L)(4R)
に連絡する部分側が巾狭で左右のトレッド端に連絡する
部分側が巾広であることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 【請求項6】 請求項1において、左右のブロック(6
L)(6R)の接地面には、左右の副溝(5L)(5
R)の溝長手方向に沿ったサイプ(12L)(12R)
が少なくとも形成され、左右のショルダーブロック(8
L)(8R)の接地面には、左右のショルダー副溝(7
L)(7R)の溝長手方向に沿ったサイプ(13L)
(13R)が形成されていることを特徴とする空気入り
タイヤ。 - 【請求項7】 請求項1において、左右のブロック(6
L)(6R)は、周方向の2個を1パターンとされ、左
右のショルダーブロック(8L)(8R)は、周方向の
3個を1パターンとして周方向に繰り返して配列されて
いることを特徴とする空気入りタイヤ。
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