JP2001199206A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
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Abstract
シーズン形の空気入りラジアルタイヤは、ウェット性
能、耐偏摩性能、騒音性能のすべてを満足できず、いず
れかの性能を犠牲にしていた。 【解決手段】 左右のブロック6L,6Rを基調とする
トレッド模様7を有する空気入りラジアルタイヤ1は、
センター縦溝3の溝深さHは、前記ショルダー縦溝4
L,4Rの溝深さH1の80%以上、望ましくは、90
%以上とされており、前記左右のブロック6L,6Rの
周方向端縁側に、前記横溝5L,5Rの溝長手方向に並
行する細溝6LA,6LB,6RA,6RBを横溝5
L,5Rの溝深さH2よりも浅く形成している。
Description
タイヤ、特に、トラック,バスなどの重荷重用タイヤに
おけるブロック基調のトレッド模様に関するものであ
る。
ジアルタイヤとして、周方向に連続するセンター縦溝
と、周方向に連続する左右のショルダー縦溝と、周方向
の間隔を有して前記センター縦溝と前記左右のショルダ
ー縦溝とを連絡する左右の横溝と、を備え、前記各溝に
よって画成された左右のブロックを基調とするトレッド
模様を有するものがある。
ド模様を有するオールシーズン用の空気入りラジアルタ
イヤにおいては、ウェット性能、耐偏摩耗性能(ヒール
アンドトゥ摩耗の防止)、通過騒音性能のそれぞれを向
上することは困難であった。すなわち、ウェット性能を
向上させるにはセンター縦溝のボリューム(溝幅、溝深
さ)を大きくすれば良いが、これではブロックの端縁に
おいてのヒールアンドトゥ摩耗が激しいものとなるし、
また、通過騒音性能も悪くなる(通過騒音が高くなる)
傾向があった。
示の空気入りラジアルタイヤにおいては、ブロック基調
のトレッド模様であって、雪氷路面における車両のふら
つき現象を減少させることによって、保舵力及び操舵力
を軽減させることを可能にするために、「トレッドにタ
イヤ周方向に延びる少なくとも1本の主溝(縦溝)とタ
イヤ幅方向に延びる複数の副溝(横溝)を設け、これら
主溝及び副溝によって複数のブロックを分割形成したブ
ロックパターンを有する空気入りラジアルタイヤにおい
て、ブロックの主溝に臨む両縁部に切り込み部を設け
た」ものであった。
クの周方向縁部が路面に踏み込むとともに離陸すること
を繰り返すことから、ヒールアンドトゥ摩耗が発生する
ものであって、ブロックの主溝(縦溝)に臨む両縁部に
切り込み部を形成しても前記摩耗を防止(抑制)するこ
とはできないものであった。そこで、本発明は、センタ
ー縦溝とショルダー縦溝との溝深さに関係をもたせると
ともに、ブロックの周方向端縁部に細溝を形成すること
によって、ウェット性能、耐偏摩耗性能および通過騒音
性能のそれぞれを向上し得る空気入りラジアルタイヤ、
特に、ブロック基調のトレッド模様を有するタイヤを提
供することが第1の目的である。
イド縦溝および左右のショルダー縦溝の形状に関係をも
たせることによって、ウエット性能、耐偏摩耗性能およ
び通過騒音性能のそれぞれを向上し得る空気入りラジア
ルタイヤ、特に、ブロック基調のトレッド模様を有する
タイヤを提供することが第2の目的である。
するセンター縦溝3と、周方向に連続する左右のショル
ダー縦溝4L,4Rと、周方向の間隔を有して前記セン
ター縦溝3と前記左右のショルダー縦溝4L,4Rとを
連絡する左右の横溝5L,5Rと、を備え、前記各溝
3,4L,4R,5L,5Rによって画成された左右の
ブロック6L,6Rを基調とするトレッド模様7を有す
る空気入りラジアルタイヤ1であって、前述の第1の目
的を達成するために、次の技術的手段を講じている。
ルタイヤは、前記センター縦溝3の溝深さHは、前記シ
ョルダー縦溝4L,4Rの溝深さH1の80%以上、望
ましくは、90%以上とされており、前記左右のブロッ
ク6L,6Rの周方向端縁側に、前記横溝5L,5Rの
溝長手方向に並行する細溝6LA,6LB,6RA,6
RBを横溝5L,5Rの溝深さH2よりも浅く形成して
いるものである。このような構成を採用したことによ
り、従来ではセンター縦溝の溝深さは、ショルダー縦溝
の溝深さの60〜70%程度であったのを、80%以
上、望ましくは90%以上としてセンター縦溝3の溝ボ
リュームを増大したことによって摩耗後半での排水性を
良好にしてウェット性能を確保するとともに空気流れを
円滑にして騒音を抑えたのであるが、反面センター溝を
深くすることによる偏摩耗の発生が助長されることにな
る。そこで、左右のブロック6L,6Rの周方向端縁側
に、横溝5L,5Rの溝長手方向に並行する細溝6L
A,6LB,6RA,6RBを形成することによって、
ブロック6L,6Rの周方向端縁の剛性を柔らかくして
耐偏摩耗性能を向上できたのである。
A,6LB,6RA,6RBの溝深さH3は、前記横溝
5L,5Rの溝深さをH2としたとき、0.2×H2〜
0.4×H2とされており、更に、該細溝6LA,6L
B,6RA,6RBは、前記横溝5L,5Rの端縁から
3〜5mmの部分に形成されていることが耐偏摩耗性能
をより一層向上できる点で推奨される(請求項2)。更
に、前述した請求項1において、左右のブロック6L,
6Rの表面には、横溝5L,5Rを周方向に連絡する縦
副溝8L,8Rが形成され、該縦副溝8L,8R)の溝
底8L1,8R1を含んでタイバー9L,9Rが形成さ
れ、該タイバー9L,9Rには前記溝底8L1,8R1
に開口する細溝 8L2,8R2が形成されていること
が耐偏摩耗性能をより一層向上できる点で推奨されると
ともに、縦副溝8L,8Rの端縁によって雪氷路面にお
ける車両のふらつき現象を減少できて有利となる(請求
項3)。
の溝深さH4は、前記横溝5L,5Rの溝深さH2のほ
ぼ半分以下の深さとされていることが推奨される(請求
項4)。このように構成することによってタイバー9
L,9Rによってブロック6L,6Rが過度に横変形す
るのが阻止できるのである。また、請求項1において、
トレッド模様7は、左右のショルダー縦溝4L,4Rと
周方向の間隔を有して前記左右のショルダー縦溝4L,
4Rに連絡する左右のショルダー横溝11L,11Rに
よって画成された左右のショルダーブロック10L,1
0Rを含み、前記左右のショルダー横溝11L,11R
は前記左右の横溝5L,5Rの溝長手方向延長上に形成
されていることが推奨される(請求項5)。
縦溝3の溝ボリュームの増大によって摩耗後半のウェッ
ト性能を向上できる反面、通過騒音が高くなるのを左右
の横溝5L,5Rと左右のショルダー横溝11L,11
Rを一本でトレッドエッジまで連続したことになって空
気の流れ及び排水性を高めて騒音性能を向上(騒音抑
制)しつつより一層のウェット性能の向上になったので
ある。また、本発明は、周方向に連続するセンター縦溝
3と、周方向に連続する左右のサイド縦溝4L−1、4
R−1と、周方向に連続する左右のショルダー縦溝4
L、4Rと、周方向の間隔を有して前記センター縦溝3
と前記左右のサイド縦溝4L−1、4R−1とを連絡す
る左右の第1横溝5L、5Rと、周方向の間隔を有して
前記左右のサイド縦溝4L−1、4R−1と前記左右の
ショルダー縦溝4L、4Rとを連絡する左右の第2横溝
5L−1、5R−1と、を備え、前記各溝によって画成
された左右のセンターブロック6L、6Rと左右のサイ
ドブロック6L−1、6R−1を基調とするトレッド模
様7を有する空気入りラジアルタイヤ1であって、前述
の第2の目的を達成するために次の技術的手段を講じて
いる。
ルタイヤは、前記センター縦溝3と前記左右のショルダ
ー縦溝4L、4Rのそれぞれはジグザグ形状の縦溝に形
成されており、前記左右のサイド縦溝4L−1、4R−
1のそれぞれはストレート形状の縦溝に形成され、かつ
溝幅が周方向交互において狭幅部Sと広幅部S1に形成
されていることを特徴とするものである。このように、
センター縦溝3と左右のショルダー縦溝4L、4Rの合
計3本をジグザグ形状として周方向に連続させ、一方、
左右のサイド縦溝4L−1、4R−1の合計2本をスト
レート形状として周方向に連続させ、トレッド部2を合
計5本の縦溝で分割することによって、6列のブロック
基調とされてウエット性能を向上するとともに、左右の
サイド縦溝4L−1、4R−1を狭幅部Sと広幅部S1
を周方向交互に形成したストレート溝とすることによ
り、トレッド部2が摩耗したとき、図4で示すように前
記狭幅部Sが消失して左右のセンターブロック6L、6
L−1、6R、6R−1が一体化となってブロック剛性
が大きくなって耐摩耗性能を向上するのである。
横溝5L、5Rと前記左右の第2横溝5L−1、5R−
1は周方向で位相がズラされていて前記左右のサイド縦
溝4L−1、4R−1における広幅部S1の周方向前後
にそれぞれ連絡されていることが推奨される(請求項
7)。また、請求項6又は7において、前記左右のサイ
ドブロック6L−1、6R−1の周方向端縁側に、前記
左右の第2横溝5L−1、5R−1の溝長手方向に並行
する細溝6LA、6LB、6RA、6RBが形成されて
いることが推奨される(請求項8)。
1、6R−1の周方向端縁(周方向の一端でも両端であ
っても良い)の剛性を柔らかくして偏摩耗性能が向上で
きるのである。更に、請求項6〜8のいずれかにおい
て、前記左右の第2横溝5L−1、5R−1のそれぞれ
には左右のサイドブロック6L−1、6R−1を周方向
において連結するタイバー12L、12Rが突隆形成さ
れており、この左右のタイバー12L、12Rには細溝
12L−1、12R−1が形成されていることが推奨さ
れる(請求項9)。
12L、12Rにおいて左右のサイドブロック6L−
1、6R−1が周方向において過度に変形するのを防止
して、駆動性能が向上できたのである。
1の実施の形態について説明する。図1(1)は空気入
りラジアルタイヤ1のトレッド部2を一部展開して示し
た平面図であり、図1(1)において、矢印Tで示して
いる周方向に連続するセンター縦溝3と、周方向に連続
する左右のショルダー縦溝4L,4Rと、周方向の間隔
を有して前記センター縦溝3と前記左右のショルダー縦
溝4L,4Rとを連絡する左右の横溝5L,5Rと、を
備え、前記各溝3,4L,4R,5L,5Rによって画
成された左右のブロック6L,6Rを基調とするトレッ
ド模様7を有する。
形状として連続されているが、これは直線状のストレー
ト溝であっても良いが、図のように「イナズマ」形状と
することによって周方向の中途に係合段部3L,3Rを
形成して駆動力、ブレーキ力等を向上できるようにする
ことが望ましい。上記と同じような理由によって左右の
ショルダー縦溝4L、4Rは「ジグザグ」形状であり、
左右の横溝5L,5Rについても「ジグザグ」形状とさ
れているが、いずれの溝についても直線状のストレート
溝とすることは構わない。
であり、図1(3)は図1(1)のB−B拡大断面であ
り、この図1(2)(3)を参照すれば明らかなよう
に、センター縦溝3の溝深さHは、ショルダー縦溝4
L、4Rの溝深さH1の80%以上、望ましくは90%
以上とされている。従来例では70%程度であったの
を、本発明では80%以上とすることによって溝ボリュ
ーム(断面積)を増大することによって、路面が濡れて
いるときの排水性を向上してウェット性能を確保したの
である。
記左右のブロック6L,6Rの周方向端縁側に、前記横
溝5L,5Rの溝長手方向に並行する細溝6LA,6L
B,6RA,6RBが形成され、この細溝をブロックの
周方向前後縁に形成することによってブロック前後縁の
剛性を抑えることとなり、ヒールアンドトゥ摩耗を防止
しているのである。細溝6LA,6LB,6RA,6R
Bの溝深さH3は、横溝の溝深さH2と同程度であって
も良いが当該深さH2よりも低く(浅く)形成されてお
り、具体的にはH3は、0.2×H2〜0.4×H2と
されている。
ロック端辺6L1の剛性が極端に低くなりすぎることか
ら、H3は0.2×H2〜0.4×H2とされており、
更に、細溝の形成位置は横溝5L,5Rの端縁から3〜
5mmの部分に形成され、ブロック端片6L1は幅Dが
3〜5mmとされている。更に、図1(1)(5)を参
照すると、左右のブロック6L,6Rの表面には、横溝
5L,5Rのそれぞれを周方向に連絡する縦副溝8L,
8Rが形成され、該縦副溝8L,8Rの溝底8L1,8
R1を含んでタイバー9L,9Rが形成され、該タイバ
ーには前記溝底8L1,8R1に開口する細幅溝8L
2,8R2が形成されている。
それぞれの表面、すなわち、ブロック幅方向(タイヤ軸
心方向)の中間部分に、縦副溝8L,8Rを形成するこ
とによって左右のブロック6L,6Rの剛性を抑えてヒ
ールアンドトゥ摩耗を防止しているとともに、細副溝8
L2,8R2を介してタイバー9L,9Rを形成するこ
とにより、細副溝8L2,8R2がブロックのタイヤ軸
方向の変形乃至動きによって閉じるまでは、当該ブロッ
ク6L,6Rの剛性を抑え、閉じた後は、タイバー9
L,9Rによって当該ブロック6L,6Rの剛性を確保
し、ここに、偏摩耗を防止するとともに操舵時及び氷雪
路走行時における横滑り抵抗を維持してグリップ力を増
進するのである。
2の深さH4はH2の半分以下の深さにすることが望ま
しい。図1(1)を参照すると、左右の縦副溝8L,8
Rは右下がり傾斜状のストレート溝として形成されてい
るが、タイヤ周方向と平行するストレート溝でも、「ジ
グザグ」形状であっても構わない。図1(1)を参照す
ると、トレッド模様7は、左右のブロック6L,6Rの
列と、一部展開して示している左右のショルダーブロッ
ク10L,10Rの列を含んで構成されている。
L,10Rの列は、左右のショルダー縦溝4L,4R
と、周方向の間隔を有して左右のショルダー縦溝4L,
4Rに連絡する左右のショルダー横溝11L,11Rと
によって画成されており、前記左右のショルダー横溝1
1L,11Rは前記左右の横溝5L,5Rの溝長手方向
延長上に形成されていて、タイヤの回転によってセンタ
ー縦溝3を流れる空気又は水、雪などを段部3L,3R
等を介して左右の横溝5L,5Rに導入し、この導入さ
れた水等はショルダー横溝11L,11Rが一本の連続
された形態となってタイヤ外側方に円滑かつ確実に排出
され、ここに、ウェット性能と騒音性能を確保している
のである。
示しており、基本構成は、前述した第1の実施の形態と
共通するので共通部分は共通符号を援用し、以下、相違
する構成と作用について着目して説明する。図2におい
てトレッド部2は、周方向に連続するセンター縦溝3
と、周方向に連続する左右のサイド縦溝4L−1、4R
−1と、周方向に連続する左右のショルダー縦溝4L、
4Rと、周方向の間隔を有して前記センター縦溝3と前
記左右のサイド縦溝4L−1、4R−1とを連絡する左
右の第1横溝5L、5Rと、周方向の間隔を有して前記
左右のサイド縦溝4L−1、4R−1と前記左右のショ
ルダー縦溝4L、4Rとを連絡する左右の第2横溝5L
−1、5R−1と、を備え、前記各溝によって画成され
た左右のセンターブロック6L、6Rと左右のサイドブ
ロック6L−1、6R−1を基調とするトレッド模様7
を有し、前記センター縦溝3と前記左右のショルダー縦
溝4L、4Rのそれぞれはジグザグ形状の縦溝に形成さ
れており、前記左右のサイド縦溝4L−1、4R−1の
それぞれはストレート形状の縦溝に形成され、かつ溝幅
が周方向交互において狭幅部Sと広幅部S1に形成され
ている。
ジアルタイヤ1のトレッド部2は、センター縦溝3と左
右のショルダー縦溝4L、4Rの合計3本をジグザグ形
状とし、左右のサイド縦溝4L−1、4R−1をストレ
ート形状とすることによってトレッド部2を6列のブロ
ックを基調とするトレッド模様7としているのである。
このようにジグザグ形状の縦溝とストレート形状の縦溝
とを組み合わせることにより、ウエット性能を向上して
いるのである。
1は狭幅部Sと広幅部S1とを周方向交互に形成するこ
とによって、トレッド部2が摩耗したとき、図4で示す
ように狭幅部Sが消失し、左右のセンターブロック6
L、6Rと左右のサイドブロック6L−1、6R−1が
連続一体化されてブロック全体としての剛性が高くなっ
て耐摩耗性能が向上するとともに駆動力も向上するので
ある。なお、左右のサイド縦溝4L−1、4R−1の形
成位置は、図2で示すように、0.1≦A/TW≦0.
23にすることが望ましく、また、左右のショルダー縦
溝4L、4Rの形成位置は、図2で示すように、0.2
3≦B/TW≦0.37にすることが望ましい。
記左右の第2横溝5L−1、5R−1は周方向で位相が
ズラされていて前記左右のサイド縦溝4L−1、4R−
1における広幅部S1の周方向前後にそれぞれ連絡され
ていることが望ましく、このとき、第1・2横溝の深さ
は、縦溝の深さの90%以上の深さとされている。ま
た、図2(2)で示すように、トレッド部2の断面形状
は、左右のショルダー縦溝4L、4Rの位置まではTR
1の半径(直径)の曲面に形成され、該縦溝4L、4R
を変曲点として左右のショルダーブロック10L、10
Rは直線又は半径TR1より大きな半径(直径)TR2
とすることにより、リム組、エアイン性を維持しなが
ら、高速耐久性を低下させることなく耐摩耗性、耐偏摩
耗性を向上している。
(1)で示すように、左右のショルダー縦溝4L、4R
が最もショルダー側に振れた位置のセンター側の点をm
とし、最もセンター側に振れた位置のショルダー側の点
をnとし、赤道からのm点、n点までのラジアル方向の
距離をそれぞれBm、Bnとしたとき、Bn≧B≧Bm
となるように設定することによって、排水性の向上およ
びノイズ低減を図ることができる。更に、前記左右のサ
イドブロック6L−1、6R−1の周方向端縁側に、前
記左右の第2横溝5L−1、5R−1の溝長手方向に並
行する細溝6LA、6LB、6RA、6RBが形成され
ていることが推奨され、これによって、ブロック前後縁
の剛性を抑えて、ヒールアンドトゥ摩耗を防止している
のである。
の形成位置および形成深さは、第1実施形態(図1
(4)参照)と同じようにされており、具体的には図3
(1)(2)で示すように、Dは3〜5mmで、溝幅は
0.6mm〜1.4mm、H3は、0.2×H2〜0.
4×H2とされている。また、前記左右の第2横溝5L
−1、5R−1のそれぞれには左右のサイドブロック6
L−1、6R−1を周方向において連結するタイバー1
2L、12Rが突隆形成されており、この左右のタイバ
ー12L、12Rには細溝12L−1、12R−1が形
成されていることが推奨される。
とによって、周方向前後のサイドブロック6L−1、6
R−1を一体化しており、このタイバーを形成したこと
による第2横溝5L−1、5R−1の残溝はH3とな
り、細溝12L−1、12R−1は横溝とほぼ同じ深さ
まで形成されているのである。本発明に係る、空気入り
ラジアルタイヤ1の実施の形態は以上の通りであるが種
々の設計変更は可能である。例えば、ブロック6L,6
Rの周方向端縁側に形成した左右の細溝6LA,6L
B,6RA,6RBは、センター縦溝3、縦副溝8L,
8R、ショルダー縦溝4L,4Rにそれぞれ連通(開
口)したオープン形状であるが、クローズ形状(開口し
てない)でも、セミ・オープン形状(一方のみに開口
し、他方は閉じている)であっても構わない。
ッド模様を有するオールシーズン形の本発明に係る空気
入りタイヤを、車両(乗用車、トラックなど)を装着し
て走行させたとき、ウェット性能、耐偏摩耗性能、騒音
性能および氷雪性能のいずれにおいても優れたものとな
る。
ッド模様の一部(左右ショルダー部分)を展開して示し
た平面図、(2)はA−A、(3)はB−B、(4)は
D−D、(5)はC−Cの拡大図である。
図、(2)は断面図である。
E、(2)はF−Fの断面図である。
平面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 周方向に連続するセンター縦溝(3)
と、周方向に連続する左右のショルダー縦溝(4L)
(4R)と、周方向の間隔を有して前記センター縦溝
(3)と前記左右のショルダー縦溝(4L)(4R)と
を連絡する左右の横溝(5L)(5R)と、を備え、前
記各溝(3)(4L)(4R)(5L)(5R)によっ
て画成された左右のブロック(6L)(6R)を基調と
するトレッド模様(7)を有する空気入りラジアルタイ
ヤ(1)であって、 前記センター縦溝(3)の溝深さ(H)は、前記ショル
ダー縦溝(4L)(4R)の溝深さ(H1)の80%以
上、望ましくは、90%以上とされており、 前記左右のブロック(6L)(6R)の周方向端縁側
に、前記横溝(5L)(5R)の溝長手方向に並行する
細溝(6LA)(6LB)(6RA)(6RB)を横溝
(5L)(5R)の溝深さ(H2)よりも浅く形成して
いることを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項2】 前記細溝(6LA)(6LB)(6R
A)(6RB)の溝深さ(H3)は、前記横溝(5L)
(5R)の溝深さを(H2)としたとき、0.2×(H
2)〜0.4×(H2)とされており、更に、該細溝
(6LA)(6LB)(6RA)(6RB)は、前記横
溝(5L)(5R)の端縁から3〜5mmの部分に形成
されていることを特徴とする請求項1に記載の空気入り
ラジアルタイヤ。 - 【請求項3】 左右のブロック(6L)(6R)の表面
には、横溝(5L)(5R)を周方向に連絡する縦副溝
(8L)(8R)が形成され、該縦副溝(8L)(8
R)の溝底(8L1)(8R1)を含んでタイバー(9
L)(9R)が形成され、該タイバー(9L)(9R)
には前記溝底(8L1)(8R1)に開口する細溝
(8L2)(8R2)が形成されていることを特徴とす
る請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項4】 請求項3における縦副溝(8L)(8
R)の溝深さ(H4)は、前記横溝(5L)(5R)の
溝深さ(H2)のほぼ半分以下の深さとされていること
を特徴とする請求項3に記載の空気入りラジアルタイ
ヤ。 - 【請求項5】 トレッド模様(7)は、左右のショルダ
ー縦溝(4L)(4R)と周方向の間隔を有して前記左
右のショルダー縦溝(4L)(4R)に連絡する左右の
ショルダー横溝(11L)(11R)によって画成され
た左右のショルダーブロック(10L)(10R)を含
み、前記左右のショルダー横溝(11L)(11R)は
前記左右の横溝(5L)(5R)の溝長手方向延長上に
形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空気
入りラジアルタイヤ。 - 【請求項6】 周方向に連続するセンター縦溝(3)
と、周方向に連続する左右のサイド縦溝(4L−1)
(4R−1)と、周方向に連続する左右のショルダー縦
溝(4L)(4R)と、周方向の間隔を有して前記セン
ター縦溝(3)と前記左右のサイド縦溝(4L−1)
(4R−1)とを連絡する左右の第1横溝(5L)(5
R)と、周方向の間隔を有して前記左右のサイド縦溝
(4L−1)(4R−1)と前記左右のショルダー縦溝
(4L)(4R)とを連絡する左右の第2横溝(5L−
1)(5R−1)と、を備え、前記各溝によって画成さ
れた左右のセンターブロック(6L)(6R)と左右の
サイドブロック(6L−1)(6R−1)を基調とする
トレッド模様(7)を有する空気入りラジアルタイヤ
(1)であって、 前記センター縦溝(3)と前記左右のショルダー縦溝
(4L)(4R)のそれぞれはジグザグ形状の縦溝に形
成されており、前記左右のサイド縦溝(4L−1)(4
R−1)のそれぞれはストレート形状の縦溝に形成さ
れ、かつ溝幅が周方向交互において狭幅部(S)と広幅
部(S1)に形成されていることを特徴とする空気入り
ラジアルタイヤ。 - 【請求項7】 前記左右の第1横溝(5L)(5R)と
前記左右の第2横溝(5L−1)(5R−1)は周方向
で位相がズラされていて前記左右のサイド縦溝(4L−
1)(4R−1)における広幅部(S1)の周方向前後
にそれぞれ連絡されていることを特徴とする請求項6に
記載の空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項8】 前記左右のサイドブロック(6L−1)
(6R−1)の周方向端縁側に、前記左右の第2横溝
(5L−1)(5R−1)の溝長手方向に並行する細溝
(6LA)(6LB)(6RA)(6RB)が形成され
ていることを特徴とする請求項6又は7に記載の空気入
りラジアルタイヤ。 - 【請求項9】 前記左右の第2横溝(5L−1)(5R
−1)のそれぞれには左右のサイドブロック(6L−
1)(6R−1)を周方向において連結するタイバー
(12L)(12R)が突隆形成されており、この左右
のタイバー(12L)(12R)には細溝(12L−
1)(12R−1)が形成されていることを特徴とする
請求項6〜8のいずれかに記載の空気入りラジアルタイ
ヤ。
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