JP4632593B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気入りタイヤに係り、周方向に連続する複数本の主溝とこの主溝に連絡されている副溝(横溝)とを有するリブ・ブロックパターンのトレッド模様を形成した空気入りタイヤ、特に、ラジアルタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トレッドの赤道上で周方向に連続する主溝を備え、この主溝の左右で周方向に連続する左右のセンターリブを備え、この左右のセンターリブの各外方で周方向に連続する左右の第1サイド主溝を備え、この左右の第1サイド主溝の各外方で第1横溝を介して周方向で隔離された左右のサイドブロックを備え、この左右のサイドブロックの各外方で周方向に連続する左右の第2サイド主溝を備え、この左右の第2サイド主溝の各外方で第2横溝を介して周方向で隔離された左右のショルダーブロックを備えているトレッド模様を有する空気入りタイヤ(空気入りラジアルタイヤ)は公知であり、溝のボリュームを増やすことによって、排水性能を向上させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述のトレッド模様を有する空気入りタイヤは、溝のボリュームが増えるため、溝によるノイズ発生要因が多く、又、摩耗後の偏摩耗が発生し易いという課題があった。
本発明は、周方向に連続する主溝(センター主溝、左右の第1・2サイド主溝)の溝巾と左右のセンターリブのリブ巾及び左右のサイドブロックのブロック巾の相互間に関係をもたせることにより、排水性を向上しつつ溝によるノイズ発生要因を抑え、摩耗後の偏摩耗を抑え得るようにした空気入りタイヤを提供することが目的である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、トレッド1の赤道上で周方向に連続する主溝2を備え、この主溝2の左右で周方向に連続する左右のセンターリブ3L、3Rを備え、この左右のセンターリブ3L、3Rの各外方で周方向に連続する左右の第1サイド主溝4L、4Rを備え、この左右の第1サイド主溝4L、4Rの各外方で第1横溝5L、5R、6L、6Rを介して周方向で隔離された左右のサイドブロック7L、7Rを備え、この左右のサイドブロック7L、7Rの各外方で周方向に連続する左右の第2サイド主溝8L、8Rを備え、この左右の第2サイド主溝8L、8Rの各外方で第2横溝9L、9R、10L、10Rを介して周方向で隔離された左右のショルダーブロック11L、11Rを備えているトレッド模様を有する空気入りタイヤTであって、前述の目的を達成するために、次の技術的手段を講じている。
【0005】
すなわち、請求項1に係る空気入りタイヤTは、前記主溝2の溝巾W1、左右の第1サイド主溝4L、4Rの溝巾W5、左右の第2サイド主溝8L、8Rの溝巾W7の関係がW1>W7>W5とされており、前記左右のセンターリブ3L、3Rのリブ巾W4、前記左右のサイドブロック7L、7Rのブロック巾W6と前記溝巾W1、W5、W7の関係がW6>W1>W4>W7>W5とされていることを特徴とするものであり、また、請求項2に係る空気入りタイヤTは、トレッド1の接地巾をWとしてトレッドセンターからの主溝2の形成位置W1は、0.08×W≦W1≦0.12×Wとされ、左右の第1サイド主溝4L、4Rの形成位置W2は、0.15×W≦W2≦0.32×W、左右の第2サイド主溝8L、8Rの形成位置W3は、0.55×W≦W3≦0.8×Wとされていることを特徴とするものである。
【0006】
また、前述した請求項1に係る空気入りタイヤTにおいて、トレッド(1)の接地巾を(W)としたとき、トレッドセンターを幅方向における中央とする主溝(2)の溝幅(W1)を、0.08×(W)≦(W1)≦0.12×(W)とし、左右の第1サイド主溝(4L)(4R)の形成位置(W2)を、0.15×(W)≦(W2)≦0.32×(W)とし、かつ左右の第2サイド主溝(8L)(8R)の形成位置(W3)を、0.55×(W)≦(W3)≦0.8×(W)とすることが推奨される(請求項3)。
【0007】
更に、前述した請求項1〜3において、左右の第1横溝5L、5R、6L、6Rおよび左右の第2横溝9L、9R、10L、10Rは、その溝巾が広狭とされていて当該広狭溝が周方向交互に配列されており、左右の第1横溝5L、5R、6L、6Rの溝長手方向の延長上に左右の第2横溝9L、9R、10L、10Rが位置して第1横溝5L、5R、6L、6Rと第2横溝9L、9R、10L、10Rとが周方向に対して大きな角度の緩傾斜とされていることが推奨される(請求項4)。
【0008】
また、前述した請求項4において、左右の第1横溝5L、5R、6L、6Rの広巾溝5L、5Rに対して左右の第2横溝9L、9R、10L、10Rの狭巾溝10L、10Rが対応されており、左右の第1横溝5L、5R、6L、6Rの狭巾溝6L、6Rに対して左右の第2横溝9L、9R、10L、10Rの広巾溝9L、9Rが対応されていることが推奨される(請求項5)。
【0009】
また、前述した請求項1〜5において、
左右のサイドブロック7L、7Rは、第1横溝5L、5R、6L、6Rを挟んで接地面積が大きなものとこれよりも小さなものとが周方向に交互に配列され、左右のショルダーブロック11L、11Rは、第2横溝9L、9R、10L、10Rを挟んで接地面積が大きなものとこれよりも小さなものとが周方向に交互に配列されていることが推奨される(請求項6)。
【0010】
更に、前述した請求項6において、第1横溝5L、5R、6L、6Rを挟んだサイドブロック7L、7Rにおける相対的に接地面積が大きなサイドブロック7L−1、7R−1は、細溝12L、12Rで周方向に分断され、第2横溝9L、9R、10L、10Rを挟んだショルダーブロック11L、11Rにおける相対的に接地面積が大きなショルダーブロック11L−1、11R−1は、細溝13L、13Rで周方向に分断されていることが推奨される(請求項7)。
【0011】
また、前述した請求項1又は2において、左右のセンターリブ3L、3Rは、前記左右の細溝12L、12R、13L、13Rの溝長手方向延長上に形成した左右の細溝14L、14Rによって周方向に分断されていることが推奨される(請求項8)。
更に、前述した請求項1、2又は8において、左右のセンターリブ3L、3Rの第1サイド主溝4L、4Rに面する側縁に、周方向の間隔を有して切欠き15L、15Rを形成していることが推奨される(請求項9)。
【0012】
また、前述した請求項1又は2において、左右のセンターリブ3L、3Rに形成した細溝14L、14Rと請求項7に記載の切欠き15L、15Rとを有することが推奨される(請求項10)。
更に、前述した請求項1〜6において、左右の第2横溝9L、9R、10L、10Rには、周方向で隣り合うショルダーブロック11L、11Rを連結するリブ16L、16Rが隆起形成されていることが推奨される(請求項11)。
【0013】
また、前述した請求項11に記載の左右のリブ16L、16Rは、請求項7に記載の細溝13L、13Rにより分断されたショルダーブロック11L、11Rの小ブロック11L−2、11R−2とこれと周方向で隣り合うショルダーブロック11L、11Rとを連結していることが推奨される(請求項12)。
このように本発明によれば、周方向に連続する主溝2と、左右の第1サイド主溝4L、4Rおよび左右の第2サイド主溝8L、8Rを接地巾内(トレッド)に合計5本設けることによって、ハイドロ性能を向上できるのである。
【0014】
また、センター部(赤道上)のストレート溝(主溝2)を他のストレート溝(第1・2サイド主溝4L、4R、8L、8R)よりも太く(溝巾を広く)し、又、センター側の副溝(左右の第1横溝5L、5R、6L、6R)を他の副溝(左右の第2横溝9L、9R、10L、10R)よりも太溝にし、周方向に対して大きな角度にする(緩傾斜)ことによって、直進時のハイドロ性能を向上するのである。
【0015】
また、接地端側のストレート溝(左右の第2サイド主溝4L、4R)を比較的太くする(W1>W7)ことにより横方向のハイドロ性能を向上するのである。
更に、接地端側の副溝(左右の第2横溝9L、9R、10L、10R)には、途中でリブ16L、16Rを設けて周方向で隣り合うショルダーブロック11L、11Rを連結して補強することにより、偏摩耗を抑制し、特に、摩耗後の偏摩耗によるノイズを抑制するのである。
【0016】
また、左右のサイドブロック7L、7Rおよび左右のショルダーブロック11L、11Rはその接地面積を大小とすることすなわち変えることによって、パターンより発生するノイズが分散し、副溝(第1・2横溝5L、5R、6L、6R、9L、9R、10L、10R)による共鳴が抑制され、静粛性が向上するのである。
【0017】
更に、左右の第1サイド主溝4L、4Rは溝に強弱をつけ、左右のセンターリブ3L、3Rに切欠き16L、16Rを設けることによって、舗装路に進行方向に設けてあるレイングルーブによる車両(自動車)のふらつきを抑制して操縦安定性を確保するのである。
また、左右のセンターリブ3L、3Rによって直進時の操縦安定性を確保するし、この左右のセンターリブ3L、3Rのリブ巾W4、前記左右のサイドブロック7L、7Rのブロック巾W6と前記溝巾W1、W5、W7の関係がW6>W1>W4>W7>W5とされていることによって、ハイドロ性能を維持しつつノイズの抑制ができたのである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明に係る空気入りタイヤ(ラジアルタイヤ)の実施の形態について説明する。
図1は、空気入りタイヤTのトレッド模様の一部を示しており、図2はその断面を示している。
【0019】
図1において、トレッド模様を有する空気入りタイヤTは、トレッド1の赤道上(トレッド巾方向中心)で周方向に直線的(ストレート)に連続する溝巾W1の主溝2を備え、この主溝2の左右で周方向に直線的(ストレート)に連続するリブ巾W4とされた左右のセンターリブ3L、3Rを備え、この左右のセンターリブ3L、3Rの各外方で周方向に直線的(ストレート)でかつ溝巾W5に強弱をつけて連続する左右の第1サイド主溝4L、4Rを備え、この左右の第1サイド主溝4L、4Rの各外方で第1横溝(第1副溝)5L、5R、6L、6Rを介して周方向で隔離されてブロック巾W6とされた左右のサイドブロック7L、7Rを備え、この左右のサイドブロック7L、7Rの各外方で周方向に直線的(ストレート)に連続する溝巾W7とされた左右の第2サイド主溝8L、8Rを備え、この左右の第2サイド主溝8L、8Rの各外方で第2横溝(第2副溝)9L、9R、10L、10Rを介して周方向で隔離された左右のショルダーブロック11L、11Rを備
えている。
【0020】
前記主溝2の溝巾W1、左右の第1サイド主溝4L、4Rの溝巾W5、左右の第2サイド主溝8L、8Rの溝巾W7の関係がW1>W7>W5とされており、前記左右のセンターリブ3L、3Rのリブ巾W4、前記左右のサイドブロック7L、7Rのブロック巾W6と前記溝巾W1、W5、W7の関係がW6>W1>W4>W7>W5とされている。
【0021】
更に、左右の第1横溝5L、5R、6L、6Rおよび左右の第2横溝9L、9R、10L、10Rは、その溝巾が広狭とされていて当該広狭溝が周方向交互に配列されており、左右の第1横溝5L、5R、6L、6Rの溝長手方向の延長上に左右の第2横溝9L、9R、10L、10Rが位置して第1横溝5L、5R、6L、6Rと第2横溝9L、9R、10L、10Rとが周方向に対して大きな角度の緩傾斜とされている。
【0022】
より具体的には、左右の第1横溝5L、5R、6L、6Rの広巾溝5L、5Rに対して左右の第2横溝9L、9R、10L、10Rの狭巾溝10L、10Rがトレッド1を横切るように溝長手方向が対応(連続)されており、左右の第1横溝5L、5R、6L、6Rの狭巾溝6L、6Rに対して左右の第2横溝9L、9R、10L、10Rの広巾溝9L、9Rがトレッド1を横切るように溝長手方向が対応(連続)され、左右の第1広巾溝5L、5Rは第1サイド主溝4L、4Rに開口(連通)されており、この開口から接地端側(左右方向外方)に向って溝巾が徐々に細くなって第2サイド主溝8L、8Rに開口(直通)しているとともに、これに対して第2狭巾溝10L、10Rが溝巾を徐々に狭くしてショルダー端に開口され、ここに、左右の第1広巾溝5L、5Rと左右の第2狭巾溝10L、10Rが左右の第1サイド主溝4L、4Rを基端開口として緩やかに傾斜(タイヤ軸心に沿う(向う)方向での傾斜)されて基端開口から徐々に溝巾を狭くしてショルダー端に開口されている。
【0023】
一方、左右の第1狭巾溝6L、6Rは第1サイド主溝4L、4Rに開口(連通)されており、この開口から接地面端側(ショルダー端、左右方向外方)に向って溝巾が徐々に広くなって第2サイド主溝8L、8Rに開口(連通)しているとともに、これに対応して第2広巾溝9L、9Rが溝巾を徐々に広くしてショルダー端に開口され、ここに、左右の第1狭巾溝6L、6Rと左右の第2広巾溝9L、9Rが左右の第1サイド主溝4L、4Rを基端開口としてかつ徐々に溝巾を広くしてショルダー端に開口されている。
【0024】
このように、接地巾W内に、周方向に連続する主溝2と左右の第1サイド主溝4L、4Rおよび左右の第2サイド主溝8L、8Rの合計5本を設けることによってハイドロ性能が向上するのである。
また、主溝2を左右の第1・2サイド主溝4L、4R、8L、8Rよりも太く(W1>W7>W5)し、左右の第1横溝5L、5R、6L、6Rを左右の第2横溝9L、9R、10L、10Rより太溝にし、周方向に対して比較的大きな角度で寝かせたことによってハイドロ性能を向上するのである。
【0025】
更に、左右の第2サイド主溝8L、8Rを比較的太く(W7>W5)することによって横方向のハイドロ性能を向上するのである。
また、左右の第1横溝5L、5R、6L、6Rで周方向に隔離された左右のサイドブロック7L、7Rおよび左右の第2横溝9L、9R、10L、10Rで周方向に隔離された左右のショルダーブロック11L、11Rのそれぞれはその接地面積が大小とされて周方向で交互に配列されているとともに、接地面積が大とされている左右のサイドブロック7L−1、7R−1および左右のショルダーブロック11L−1、11R−1は左右の細溝12L、12R、13L、13Rで周方向に分断されている。
【0026】
このように、細溝12L、12R、13L、13Rを形成せずに左右のサイドブロック7L、7Rおよび左右のショルダーブロック11L、11Rの接地面積が大小変化されていることにより、パターンより発生するノイズが分散し、第1・2横溝による共鳴が抑制されて静粛性が向上するのであり、また、細溝12L、12R、13L、13Rを接地面積が大とされたブロック7L−1、7R−1、11L−1、11R−1に形成して左右のサイドブロック7L、7Rおよびショルダーブロック11L、11Rを大中小の3種類とすることによってノイズ分散はより一層向上し、静粛性が向上するのである。
【0027】
更に、左右のセンターリブ3L、3Rは周方向で連続するストレートリブとすることも可能であるが、図1に示すように、左右のセンターリブ3L、3Rは、前記左右の細溝12L、12R、13L、13Rの溝長手方向延長上に形成した左右の細溝14L、14Rによって周方向に分断されているとともに、左右のセンターリブ3L、3Rの第1サイド主溝4L、4Rに面する側縁に、周方向の間隔を有して切欠き15L、15Rを形成している。
【0028】
このように、左右の第1サイド主溝4L、4Rについては溝に強弱をつけ(剛性差をつけ)、又、左右のセンターリブ3L、3Rにおいては細溝14L、14Rおよび切欠き15L、15Rを設けることにより、USA(アメリカ合衆国)の高速舗装路において進行方向に設けてあるレイングルーブによる車両のふらつきを抑制するのである。
【0029】
また、左右の第2横溝9L、9R、10L、10Rには、周方向で隣り合うショルダーブロック11L、11Rを連結するリブ16L、16Rが隆起形成され、この左右のリブ16L、16Rは、図示例においては細溝13L、13Rにより分断されたショルダーブロック11L、11Rの小ブロック11L−2、11R−2とこれと周方向で隣り合うショルダーブロック11L、11Rとを連結している。
【0030】
このようにリブ16L、16Rを設けることによって、ショルダーブロック11L、11Rの偏摩耗を抑制し、特に、摩耗後の偏摩耗によるノイズを抑制できるのである。
更に、前述した主溝2の形成位置、左右の第1サイド主溝4L、4Rの形成位置、左右の第2サイド主溝8L、8Rの形成位置について、接地巾をWとしてトレッドセンター(赤道)からの左右位置(左右の距離、但し比で示す)として説明する。
【0031】
主溝2の形成位置W1(実質的に溝巾に相当する)は、0.08×W≦W1≦0.12×Wとされており、左右の第1サイド主溝4L、4Rの形成位置W2は0.15×W≦W2≦0.32×W、左右の第2サイド主溝8L、8Rの形成位置W3は0.55×W≦W3≦0.8×Wとされている。
また、左右の細溝12L、12R、13L、13R、14L、14Rおよび左右のリブ16L、16Rについての溝巾、リブ巾等について、図2を参照して説明する。
【0032】
センターリブの細溝、ショルダーブロックの細溝については、接地巾W内において巾0.5mm〜4mm、深さD1については05mm〜3mmの範囲内であり、主溝2の深さL3との関係においては、0.05×L3≦D1≦0.4×L3とされており、左右のサイドブロックに形成した細溝については巾0.5mm〜2.5mmで深さD2については主溝2の深さL3との関係で0.1×L3≦D2≦L3とされている。
【0033】
また、左右のリブ16L、16Rについてはその形成位置W8は、0.9×W≦W8≦1.1×Wで巾L1については接地巾W比で0.01×W≦L1≦0.03×Wであり、リブでの溝深さ(残余溝)L2は主溝2の深さL3に対し、20%〜80%とされることが望ましい。
【0034】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、排水性能を向上しつつノイズを抑えて静粛性を奏し得るだけでなく、偏摩耗を抑制した自動車用の空気入りタイヤを提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る空気入りタイヤのトレッド模様(トレッドパターン)を示す要部平面図である。
【図2】 図1の断面図である。
【符号の説明】
T タイヤ
1 トレッド
2 主溝
3L、3R センターリブ
4L、4R 第1サイド主溝
5L、5R 第1横溝
7L、7R サイドブロック
8L、8R 第2サイド主溝
9L、9R 第2横溝
11L、11R ショルダーブロック
Claims (12)
- トレッド(1)の赤道上で周方向に連続する主溝(2)を備え、この主溝(2)の左右で周方向に連続する左右のセンターリブ(3L)(3R)を備え、この左右のセンターリブ(3L)(3R)の各外方で周方向に連続する左右の第1サイド主溝(4L)(4R)を備え、この左右の第1サイド主溝(4L)(4R)の各外方で第1横溝(5L)(5R)(6L)(6R)を介して周方向で隔離された左右のサイドブロック(7L)(7R)を備え、この左右のサイドブロック(7L)(7R)の各外方で周方向に連続する左右の第2サイド主溝(8L)(8R)を備え、この左右の第2サイド主溝(8L)(8R)の各外方で第2横溝(9L)(9R)(10L)(10R)を介して周方向で隔離された左右のショルダーブロック(11L)(11R)を備えているトレッド模様を有する空気入りタイヤ(T)であって、
前記主溝(2)の溝巾(W1)、左右の第1サイド主溝(4L)(4R)の溝巾(W5)、左右の第2サイド主溝(8L)(8R)の溝巾(W7)の関係が(W1)>(W7)>(W5)とされており、
前記左右のセンターリブ(3L)(3R)のリブ巾(W4)、前記左右のサイドブロック(7L)(7R)のブロック巾(W6)と前記溝巾(W1)、(W5)、(W7)の関係が(W6)>(W1)>(W4)>(W7)>(W5)とされている
ことを特徴とする空気入りタイヤ。 - トレッド(1)の赤道上で周方向に連続する主溝(2)を備え、この主溝(2)の左右で周方向に連続する左右のセンターリブ(3L)(3R)を備え、この左右のセンターリブ(3L)(3R)の各外方で周方向に連続する左右の第1サイド主溝(4L)(4R)を備え、この左右の第1サイド主溝(4L)(4R)の各外方で第1横溝(5L)(5R)(6L)(6R)を介して周方向で隔離された左右のサイドブロック(7L)(7R)を備え、この左右のサイドブロック(7L)(7R)の各外方で周方向に連続する左右の第2サイド主溝(8L)(8R)を備え、この左右の第2サイド主溝(8L)(8R)の各外方で第2横溝(9L)(9R)(10L)(10R)を介して周方向で隔離された左右のショルダーブロック(11L)(11R)を備えているトレッド模様を有する空気入
りタイヤ(T)であって、
トレッド(1)の接地巾を(W)としてトレッドセンターからの主溝(2)の形成位置(W1)は、0.08×(W)≦(W1)≦0.12×(W)とされ、
左右の第1サイド主溝(4L)(4R)の形成位置(W2)は、0.15×(W)≦(W2)≦0.32×(W)、
左右の第2サイド主溝(8L)(8R)の形成位置(W3)は、0.55×(W)≦(W3)≦0.8×(W)とされている
ことを特徴とする空気入りタイヤ。 - トレッド(1)の接地巾を(W)としたとき、トレッドセンターを幅方向における中央とする主溝(2)の溝幅(W1)は、0.08×(W)≦(W1)≦0.12×(W)とされ、
左右の第1サイド主溝(4L)(4R)の形成位置(W2)は、0.15×(W)≦(W2)≦0.32×(W)、
左右の第2サイド主溝(8L)(8R)の形成位置(W3)は、0.55×(W)≦(W3)≦0.8×(W)とされている
ことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。 - 左右の第1横溝(5L)(5R)(6L)(6R)および左右の第2横溝(9L)(9R)(10L)(10R)は、その溝巾が広狭とされていて当該広狭溝が周方向交互に配列されており、
左右の第1横溝(5L)(5R)(6L)(6R)の溝長手方向の延長上に左右の第2横溝(9L)(9R)(10L)(10R)が位置して第1横溝(5L)(5R)(6L)(6R)と第2横溝(9L)(9R)(10L)(10R)とが周方向に対して大きな角度の緩傾斜とされている
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。 - 左右の第1横溝(5L)(5R)(6L)(6R)の広巾溝(5L)(5R)に対して左右の第2横溝(9L)(9R)(10L)(10R)の狭巾溝(10L)(10R)が対応されており、
左右の第1横溝(5L)(5R)(6L)(6R)の狭巾溝(6L)(6R)に対して左右の第2横溝(9L)(9R)(10L)(10R)の広巾溝(9L)(9R)が対応されている
ことを特徴とする請求項4に記載の空気入りタイヤ。 - 左右のサイドブロック(7L)(7R)は、第1横溝(5L)(5R)(6L)(6R)を挟んで接地面積が大きなものとこれよりも小さなものとが周方向に交互に配列され、
左右のショルダーブロック(11L)(11R)は、第2横溝(9L)(9R)(10L)(10R)を挟んで接地面積が大きなものとこれよりも小さなものとが周方向に交互に配列されている
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。 - 第1横溝(5L)(5R)(6L)(6R)を挟んだサイドブロック(7L)(7R)における相対的に接地面積が大きなサイドブロック(7L−1)(7R−1)は、細溝(12L)(12R)で周方向に分断され、
第2横溝(9L)(9R)(10L)(10R)を挟んだショルダーブロック(11L)(11R)における相対的に接地面積が大きなショルダーブロック(11L−1)(11R−1)は、細溝(13L)(13R)で周方向に分断されている
ことを特徴とする請求項6に記載の空気入りタイヤ。 - 左右のセンターリブ(3L)(3R)は、前記左右の細溝(12L)(12R)(13L)(13R)の溝長手方向延長上に形成した左右の細溝(14L)(14R)によって周方向に分断されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。 - 左右のセンターリブ(3L)(3R)の第1サイド主溝(4L)(4R)に面する側縁に、周方向の間隔を有して切欠き(15L)(15R)を形成している
ことを特徴とする請求項1、2又は8に記載の空気入りタイヤ。 - 左右のセンターリブ(3L)(3R)に形成した細溝(14L)(14R)と請求項9に記載の切欠き(15L)(15R)とを有する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。 - 左右の第2横溝(9L)(9R)(10L)(10R)には、周方向で隣り合うショルダーブロック(11L)(11R)を連結するリブ(16L)(16R)が隆起形成されている
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。 - 請求項11に記載の左右のリブ(16L)(16R)は、請求項7に記載の細溝(13L)(13R)により分断されたショルダーブロック(11L)(11R)の小ブロック(11L−2)(11R−2)とこれと周方向で隣り合うショルダーブロック(11L)(11R)とを連結している
ことを特徴とする空気入りタイヤ。
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