JP2003071871A - インサート成形装置およびインサート成形品の製造方法 - Google Patents

インサート成形装置およびインサート成形品の製造方法

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JP2003071871A
JP2003071871A JP2001262838A JP2001262838A JP2003071871A JP 2003071871 A JP2003071871 A JP 2003071871A JP 2001262838 A JP2001262838 A JP 2001262838A JP 2001262838 A JP2001262838 A JP 2001262838A JP 2003071871 A JP2003071871 A JP 2003071871A
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mold
insert
movable
die
molding apparatus
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JP2001262838A
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Masao Nishimura
眞雄 西村
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、インサート部品の挿入不良
を防止し、生産性を向上することができるインサート成
形装置およびインサート成形品の製造方法を提供するこ
とにある。 【解決手段】 本発明は、一対の金型2と、この一対の
金型2の間に配設されると共に、型閉め方向に移動可能
な可動型31と、を備えたインサート部品93の成形を
行うためのインサート成形装置1に関する。一方の金型
4には、テーパ部45c(45d)が形成された位置決
めピン45a(45b)が配設され、他方の金型3に
は、型部28aが形成され、可動型31には、貫通孔3
5a(35b)が形成され、さらに可動型31の他方の
金型3側には、載置面31aが形成され、型部28aに
は、位置決め孔25a(25b)が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インサート成形装
置およびインサート成形品の製造方法に係り、特に、イ
ンサート部品の成形を行うためのインサート成形装置お
よびインサート成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形による樹脂成形におい
て、金型内にインサート部品を配置して樹脂材料と一体
成形する場合に、インサート部品が型閉め動作や溶融し
た樹脂材料の注入等により移動しないように、金型内に
インサート部品の位置を規制する部材を配し、正確にイ
ンサート部品と溶融した樹脂材料が一体成形できるよう
にしている。
【0003】図10,11には、従来のインサート成形
に用いるインサート成形装置において金型の型開きを行
った状態の要部断面図を示す。
【0004】ここで、図10は、インサート部品193
に形成された端子193a,b,cが上型103に延出
する場合のインサート成形装置101を示し、図11
は、インサート部品293に形成された端子293aが
下型104に延出する場合のインサート成形装置201
を示す。以下、図10,11を参照しながら、従来のイ
ンサート成形装置およびインサート成形品の製造方法に
ついて説明する。
【0005】図10に示すように、従来のインサート成
形装置101は、金型102と、金型102に溶融した
樹脂材料を供給するための樹脂供給手段171から構成
される。
【0006】そして、金型102は、キャビティとして
の上型103と、コアとしての下型104から構成され
る。また、下型104は、下型型板131と、下型土台
161から構成される。
【0007】また、樹脂供給手段171は、金型102
の型閉め時に、図示しない溶融した樹脂材料を型部12
8に注入するための通路となるランナ172と、ゲート
173から構成される。
【0008】上型103には、凹状の型部128が形成
されており、型部128には、さらに位置決め孔125
a,bが形成されている。また、下型型板131には、
位置決め孔125a,bにそれぞれ挿入されるように位
置決めピン145a,bが配設されている。
【0009】また、位置決めピン145aは、電気的接
続用部材であるターミナル等のインサート部品193に
形成された端子193aが型部125aに挿入されるよ
うに、端子193aの延出方向が上型103と下型10
4の型閉め方向と平行に端子193aを位置規制すると
共に、型閉め時における上型103の下型104に対す
る位置決めを行うことができるように構成されている。
【0010】同様に、位置決めピン145bは、インサ
ート部品193に形成された端子193b,cを型部1
25bに挿入するように、端子193b,cの延出方向
が上型103と下型104の型閉め方向と平行に端子1
93b,cを位置規制すると共に、型閉め時における上
型103の下型104に対する位置決めを行うことがで
きるように構成されている。
【0011】そして、インサート成形装置101を用い
てインサート部品193を成形するためには、インサー
ト部品193を下型型板131に固定し、インサート部
品193が型部128に挿入されるように、上型103
と下型104の型閉めを行う。
【0012】そして、予め定められた成形条件で、ラン
ナ172を介してゲート173から周知の方法で溶融し
た樹脂材料(図示せず)を型部128内に注入して充填
させ、充填した樹脂材料を固化させた後、これを取り出
すことでインサート成形品(図示せず)の製造を行う。
【0013】次に、図11に示すように、従来のインサ
ート成形装置201は、金型202と、金型202に溶
融した樹脂材料を供給するための樹脂供給手段271か
ら構成される。
【0014】そして、金型202は、キャビティとして
の上型203と、コアとしての下型204から構成され
る。また、下型204は、下型型板231と、下型土台
261から構成される。
【0015】また、樹脂供給手段271は、金型202
の型閉め時に、図示しない溶融した樹脂材料を型部22
8に注入するための通路となるランナ272と、ゲート
273から構成される。
【0016】上型203には、凹状の型部228が形成
されており、型部228には、さらに位置決め孔225
が形成されている。また、下型型板231は、位置決め
孔225に挿入される位置に配設された位置決めピン2
38と、上型203側から下型型板231側に突出する
端子293aを固定するための端子チャック255を備
える。
【0017】また、位置決めピン238は、電気的接続
用部材であるターミナル等のインサート部品293を位
置規制すると共に、型閉め時における上型203の下型
204に対する位置決めを行うことができるように構成
されている。
【0018】また、端子チャック255は、チャック孔
255aを有し、端子293aをチャック孔255aに
固定できるように構成されている。
【0019】また、上型203と下型型板231には、
それぞれ支持ピン226,236が配設され、インサー
ト部品293を支持ピン226,236により挟持して
固定することができるように構成されている。
【0020】そして、インサート成形装置201を用い
てインサート部品293を成形するためには、インサー
ト部品293を下型型板231に固定し、インサート部
品293が型部228に挿入されるように、上型203
と下型204の型閉めを行う。
【0021】そして、予め定められた成形条件で、ラン
ナ272を介してゲート273から周知の方法で溶融し
た樹脂材料(図示せず)を型部228内に注入して充填
させ、充填した樹脂材料を固化させた後、これを取り出
すことでインサート成形部品(図示せず)の製造を行
う。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示すインサート成形装置101では、インサート部品
193の加工誤差、変形などにより、インサート部品1
93の金型102への挿入不良が発生することがあっ
た。
【0023】すなわち、図10に示すように、インサー
ト成形装置101では、端子193bが位置決めピン1
45bによって位置規制されておらず、下型型板131
から浮き上がってしまっており、いわゆる挿入不良の状
態にある。
【0024】このような挿入不良の状態で、上型103
と下型104の型閉めを行うと、端子193bは位置決
め孔125b内に挿入されずに、本来の挿入位置ではな
い型部128、あるいはその周囲の部位に圧接されて変
形してしまうことがあった。
【0025】また、図11に示すインサート成形装置2
01においても、インサート部品293の加工誤差、変
形などにより、インサート部品293の金型202への
挿入不良が発生することがあった。
【0026】すなわち、図11に示すように、インサー
ト成形装置201では、端子293aが、端子チャック
255のチャック孔255aに挿入されておらず、下型
型板231から浮き上がってしまっており、いわゆる挿
入不良の状態にある。
【0027】この状態で、上型203と下型204の型
閉めを行うと、端子293aは、チャック孔255a内
に挿入されずに、本来の挿入位置ではない型部228、
あるいはその周囲の部位に圧接されて変形してしまうこ
とがあった。
【0028】上記の通り、従来のインサート成形装置で
は、インサート部品に少しの加工誤差、変形などが生じ
ただけで挿入不良が発生し易いという問題があった。
【0029】特に、一度に多数のインサート部品を成形
できるように構成した、いわゆる多数個取りの金型を用
いたインサート成形装置では、金型へのインサート部品
の挿入不良が発生し易いという問題があった。
【0030】また、上記のような挿入不良をなくすため
に、人手により丁寧に金型にインサート部品を挿入して
も成形サイクルが長くなり、生産性の向上を図ることが
できないという問題があった。
【0031】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であって、一度に多数のインサート部品を成形できるよ
うに構成した、いわゆる多数個取りの金型を有するイン
サート成形装置においても、金型へのインサート部品の
挿入不良を防止し、生産性を向上することができるイン
サート成形装置およびインサート成形品の製造方法を提
供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記課題は、請求項1に
係る発明によれば、一対の金型と、該一対の金型の間に
配設されると共に、型閉め方向に移動可能な可動型と、
を備えたインサート部品の成形を行うためのインサート
成形装置であって、一方の前記金型には、他方の前記金
型側に延出すると共に、その延出端には前記他方の金型
に向かって細径するテーパ部が形成された位置決めピン
が配設され、前記他方の金型には、前記インサート部品
の成形を行うための型部が形成され、前記可動型には、
前記位置決めピンが挿入される貫通孔が形成され、さら
に前記可動型の前記他方の金型側には、前記インサート
部品が載置される載置面が形成され、前記型部には、前
記位置決めピンが挿入される位置決め孔が形成されたこ
とにより解決される。
【0033】また、上記課題は、請求項2に係る発明に
よれば、前記一方の金型には、前記可動型を前記他方の
金型側へ付勢する付勢手段が配設されていることにより
解決される。
【0034】また、上記課題は、請求項3に係る発明に
よれば、前記他方の金型には、前記可動型を前記一方の
金型側に押進する押進手段が配設されていることにより
解決される。
【0035】また、上記課題は、請求項4に係る発明に
よれば、一対の金型と、該一対の金型の間に配設される
と共に、型閉め方向に移動可能な可動型と、を備えたイ
ンサート部品の成形を行うためのインサート成形装置で
あって、一方の前記金型には、前記インサート部品を挟
持する挟持手段が配設され、他方の前記金型には、前記
インサート部品の成形を行うための型部が形成され、前
記可動型には、前記一方の金型に向かって細径し、且つ
前記挟持手段が挿入されるテーパ孔が形成され、さらに
前記可動型の前記他方の金型側には、前記インサート部
品が載置される載置面が形成されたことにより解決され
る。
【0036】また、上記課題は、請求項5に係る発明に
よれば、前記一方の金型には、前記可動型を前記他方の
金型側へ付勢する付勢手段が配設されていることにより
解決される。
【0037】また、上記課題は、請求項6に係る発明に
よれば、前記他方の金型には、前記可動型を前記一方の
金型側に押進する押進手段が配設されていることにより
解決される。
【0038】また、上記課題は、請求項7に係る発明に
よれば、一対の金型および該金型の間に配設された可動
型を用いてインサート部品を成形するインサート成形品
の製造方法において、前記インサート部品を前記可動型
に載置すると共に、前記金型に配設された位置決めピン
の細径部を用いて前記インサート部品を緩やかに位置決
めする載置工程と、前記可動型を一方の前記金型側に移
動する共に、前記位置決めピンの基部を用いて前記イン
サート部品を前記可動型に堅固に位置規制する位置規制
工程と、前記金型の型閉め後に、前記金型の型部に樹脂
供給手段により樹脂材料を供給して充填する充填工程
と、前記樹脂材料を固化させる冷却工程と、該冷却工程
の後に、前記金型の型開きを行うと共に、前記樹脂材料
を離型する離型工程と、を備えてなることにより解決さ
れる。
【0039】また、上記課題は、請求項8に係る発明に
よれば、一対の金型および該金型の間に配設された可動
型を用いてインサート部品を成形するインサート成形品
の製造方法において、前記インサート部品を前記可動型
に載置すると共に、前記可動型に形成された孔部に前記
インサート部品の一部を挿入して前記インサート部品を
緩やかに位置決めする載置工程と、前記可動型を一方の
前記金型側に移動すると共に、挟持手段を前記孔部に挿
入し、且つ前記挟持手段を用いて前記インサート部品の
一部を挟持して前記インサート部品を堅固に位置規制す
る位置規制工程と、前記金型の型閉め後に、前記金型の
型部に樹脂供給手段により樹脂材料を供給して充填する
充填工程と、前記樹脂材料を固化させる冷却工程と、該
冷却工程の後に、前記金型の型開きを行うと共に、前記
樹脂材料を離型する離型工程と、を備えてなることによ
り解決される。
【0040】
【作用】本発明は上記のような解決手段を採用すること
により、一度に多数のインサート成形部品を成形できる
ように構成した、いわゆる多数個取りの金型を有するイ
ンサート成形装置においても、金型へのインサート部品
の挿入不良を防止し、生産性を向上することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部
材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明
の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論で
ある。
【0042】図1乃至図7は、本発明の一実施形態を示
すもので、図1は、本発明の一実施形態に係るインサー
ト成形装置において金型の型閉めを行った状態の要部断
面図である。図2は、本発明の一実施形態に係るインサ
ート成形装置において金型の型開きを行った状態の要部
断面図である。図3は、図7におけるA−A断面図であ
る。図4は、本発明の他の実施形態に係るインサート成
形装置において金型の型閉めを行った状態の要部断面図
である。図5は、本発明の他の実施形態に係るインサー
ト成形装置において金型の型開きを行った状態の要部断
面図である。図6は、図7におけるB−B断面図であ
る。図7は、本発明により製造されたインサート成形品
としての基板の概略図である。
【0043】なお、図1,2に示すインサート成形装置
1と、図4,5に示すインサート成形装置1は同一の装
置である。ここでは、インサート成形品である基板92
の部位によって形状に差異があり、それぞれの部位によ
って成形方法が異なるので、理解の容易のために別図に
示している。
【0044】すなわち、図1,2は、基板92を成形す
るためのインサート成形装置1の図7のA−A断面の構
成を示す図であり、図4,5は、基板92を成形するた
めのインサート成形装置1の図7のB−B断面の構成を
示す図である。
【0045】以下、図1乃至図7を参照しながら本発明
に係るインサート成形装置およびインサート成形品の製
造方法について分説する。
【0046】はじめに、図7に示すように、本発明のイ
ンサート成形品としての基板92は、樹脂材料94にイ
ンサート部品93をインサート成形したものである。イ
ンサート部品93は、本体部93hに端子93a,b,
c,dが形成されたものとして構成されている。そし
て、基板92では、インサート部品93の本体部93h
は樹脂材料94の内部にインサートされ、端子93a,
b,c,dは、樹脂材料94の表面上に突出するように
構成されている。
【0047】また、端子93aに近接して孔部93eが
形成され、端子93c,d間には孔部93fが形成され
ている。さらに端子93dの水平軸線L1上には孔部9
3gが形成されている。
【0048】次に、図2を用いて、図7のA−A断面に
おける基板92を成形するためのインサート成形装置1
の構成を説明する。
【0049】インサート成形装置1は、金型2と、金型
2に図示しない溶融した樹脂材料を供給するための樹脂
供給手段71から構成される。
【0050】そして、金型2は、キャビティとしての上
型3と、コアとしての下型4から構成される。また、上
型3は、上型受板11と上型型板21から構成され、下
型4は、可動型31と、下型受板41と、下型支え板5
1と、下型土台61から構成される。
【0051】また、樹脂供給手段71は、金型2の型閉
め時に、図示しない溶融した樹脂材料を型部28aに注
入するための通路となるランナ72と、ゲート73から
構成される。
【0052】上型型板21には、孔部24が形成されて
おり、孔部24には、押進手段23が配設されている。
押進手段23は、コイルスプリング22とピン部23a
から構成される。
【0053】また、上型型板21の上面21aには、上
型受板11が接合されており、コイルスプリング22
が、孔部24から飛び出さないように構成されている。
【0054】ピン部23aは、円柱体の上端側に、この
円柱体よりも太い円柱体を一体に設けた断面T字形の形
状からなる。ピン部23aは、孔部24内から下型受板
41側へ型閉め方向に移動可能であり、上型型板21の
下面21bから突出可能である。また、ピン部23a
は、コイルスプリング22によって、上型型板21から
可動型31に向けて付勢されている。
【0055】上型型板21の下面21bには、樹脂成形
を行う型となる型部28aと、ガイド孔27が形成され
ており、型部28aには、さらに位置決め孔25a,b
が形成されている。
【0056】可動型31には、孔部32aを有する筒状
のガイドブッシュ32と、貫通孔35a,bが形成され
ている。また、可動型31の載置面31aは、インサー
ト部品93が固定されるように構成されている。
【0057】下型受板41には、孔部44が形成されて
いる。また、下型受板41には、下型受板41の下面4
1b側から上面41a上に突出する位置決めピン45
a,bが配設されている。
【0058】位置決めピン45a,bは、それぞれ位置
決めピン45a,bの先端に先端側が細くなる先細りテ
ーパ状として形成されたテーパ部45c,dと、テーパ
部45c,dの下型受板41側の位置に、一定の形状と
太さを有する部分として形成された基部45e,fを有
し、基部45e,fは下型受板41に固設されている。
また、位置決めピン45a,bの基部45e,fの直径
は、インサート部品93の孔部93e,fの直径とそれ
ぞれほぼ同一に構成されている。
【0059】また、位置決めピン45a,bは、貫通孔
35a,bに挿入され、可動型31を貫通して、テーパ
部45c,d側が位置決め孔25a,bに挿入されるよ
うに構成されている。従って、金型2の型閉め時に、上
型3と可動型31の相対位置が若干ずれていたとして
も、基部45e,fが位置決め孔25a,bにそれぞれ
挿入されることにより軌道修正をすることができる。
【0060】また、位置決めピン45a,bのテーパ部
45c,dの長さを任意の長さに設定することで、型閉
め時におけるインサート部品93の位置規制のタイミン
グを任意に設定することができる。
【0061】下型支え板51には、下型支え板51の上
面51a上に突出するガイドピン52が配設されてお
り、ガイドピン52は、ガイドブッシュ32の孔部32
aに挿入され、可動型31を貫通して、ガイド孔27に
挿入されるように構成されている。
【0062】また、下型支え板51には、孔部54が形
成されている。孔部44,54には、付勢手段53が配
設されている。
【0063】付勢手段53は、コイルスプリング42と
ピン部53aから構成されている。ピン部53aは、下
型受板41を貫通して、上端面が可動型31の下面31
bに当接している。
【0064】また、ピン部53aは、円柱体の下端側
に、この円柱体よりも太い円柱体を一体に設けた断面逆
T字形の形状からなる。ピン部53aは、T字形の断面
の太い部分が孔部54の可動型31側の面に当接するこ
とによりそれ以上可動型31側に移動しないようになっ
ている。
【0065】また、コイルスプリング42の上端は、ピ
ン部53aの上端近傍に掛止され、コイルスプリング4
2の下端は、下型受板41の下面41bに載せられてい
る。
【0066】そして、ピン部53aは、コイルスプリン
グ42の下型支え板51の上面51aからの反力によっ
て、下型支え板51から可動型31に向けて付勢されて
いる。
【0067】そして、付勢手段53の付勢力によって、
可動型31は、下型受板41から浮いた状態に維持され
るように構成されている。
【0068】なお、後述するが、インサート成形装置1
の型閉めを行う際には、押進手段23が、可動型31を
押し下げることになるので、押進手段23の付勢力は、
付勢手段53の付勢力よりも強く構成されている。
【0069】図7のA−A断面における基板92を形成
するためのインサート成形装置1の構成は以上の通りで
ある。次に、図5を用いて、基板92を成形するための
インサート成形装置1の図7のB−B断面の構成を説明
する。なお、図2において示した部材と同じ部材につい
ては同一符号を用いて表わしている。
【0070】上型型板21の下面21bには、樹脂成形
を行う型となる型部28bが形成されており、型部28
bには、さらに位置決め孔25cが形成されている。
【0071】また、上型型板21には、下面21bから
突出すると共に、インサート部品93を支持する支持ピ
ン26が配設されている。
【0072】可動型31には、載置面31aから下面3
1bに向かって拡開するようにして貫通するテーパ孔3
7が形成されている。また、可動型31には、載置面3
1aから突出すると共にインサート部品93を支持する
支持ピン36と、可動型31の載置面31a上に突出す
る位置決めピン38が配設されている。
【0073】位置決めピン38は、インサート部品93
の孔部93gを貫通させることにより、インサート部品
93を位置決め可能であると共に、位置決め孔25cに
係合することにより、上型型板21と可動型31とを位
置決め可能に構成されている。
【0074】下型支え板51には、対向する2つのアー
ム55a,bを有し、このアーム55a,bを両側から
押圧することにより端子93dを挟持可能な端子チャッ
ク55が配設されている。アーム55a,bは、下型受
板41に形成された孔部46を貫通して、下型受板41
の上面41a上に突出すると共に、テーパ孔37に挿入
されるように構成されている。また、アーム55a,b
は、端子93dを挟持したときにテーパ孔37の形状と
略同一の形状となるように構成されている。
【0075】また、図2の場合と同様に、可動型31の
載置面31aは、インサート部品93が固定されるよう
に構成されている。
【0076】また、図2,図5に示すように、インサー
ト成形装置1の内部には、コイルスプリング42とピン
部53aの組み合わせが複数配設されており、インサー
ト成形装置1が型開き状態にあるとき、可動型31は、
下型受板41から浮いた状態に維持されるように構成さ
れている。
【0077】本発明に係るインサート成形装置1の構成
は上記の通りである。次に、インサート成形装置1を用
いたインサート成形品の製造方法について示す。
【0078】はじめに、図1,2を用いて、基板92を
成形するためのインサート成形品の製造方法を図7のA
−A断面に着目して説明する。
【0079】図7の基板92を成形するためには、はじ
めに、図7のA−A断面に係る図2に示すように、金型
2を型開きした状態からインサート部品93を可動型3
1の載置面31aに固定する。
【0080】インサート部品93を可動型31の載置面
31aに固定するには、インサート部品93に形成され
た孔部93e,fを可動型31載置面31a上に突出し
ている位置決めピン45a,bのテーパ部45c,dに
それぞれ挿入する。
【0081】ここで、位置決めピン45a,bのテーパ
部45c,dの先端部直径は、インサート部品93の孔
部93e,fよりもそれぞれ小径に形成されているの
で、金型2を型開きした状態では、インサート部品93
を可動型31の載置面31aに固定することが容易であ
り、かつインサート部品93が載置面31aから浮き上
がってしまうことやインサート部品93を変形させてし
まうことを防止することができる。
【0082】そして、図1,図2に示すように、インサ
ート部品93を可動型31の載置面31aに固定した状
態から、金型2の型閉めを行う。
【0083】金型2の型閉めは、上型3を可動型31の
方へ押し下げて行き、上型型板21の下面21bを可動
型31の載置面31aに接合するようにして行う。
【0084】そして、上型型板21の下面21bが、可
動型31の載置面31aに近づくと、押進手段23のピ
ン部23aが、可動型31の載置面31aに当接し、可
動型31を下型受板41の方へ押し下げ始める。
【0085】さらに、上型3が可動型31の方へ押し下
げられると、位置決めピン45a,bのテーパ部45
c,dは、型部28aに形成された位置決め孔25a,
bにそれぞれ挿入される。
【0086】ここで、位置決めピン45a,bには、テ
ーパ部45c,dがそれぞれ形成されているので、上型
3と可動型31の相対位置が若干ずれていたとしても、
基部45e,fが位置決め孔25a,bにそれぞれ挿入
されることにより軌道修正される。
【0087】そして、位置決めピン45a,bのテーパ
部45c,dが、型部28aに形成された位置決め孔2
5a,bにそれぞれ挿入されていく過程では、位置決め
ピン45a,bの基部45e,fが、インサート部品9
3の孔部93e,fをそれぞれ貫通する位置に移行す
る。
【0088】ここで、位置決めピン45a,bの基部4
5e,fの直径は、インサート部品93の孔部93e,
fの直径とそれぞれほぼ同一に構成されている。
【0089】従って、可動型31が下型受板41側に移
動することにより位置決めピン45a,bの基部45
e,fが、インサート部品93の孔部93e,fに並ぶ
位置にそれぞれ移動した状態では、インサート部品93
が、型部28aおよび位置決め孔25a,bにそれぞれ
確実に挿入されるように、位置決めピン45a,bによ
って位置規制される。
【0090】このように、位置決めピン45a,bを可
動型31に対して相対的に移動することができるように
構成し、かつ位置決めピン45a,bにテーパ部45
c,dをそれぞれ設けることで、インサート部品93
が、可動型31から浮き上がることや、型部28aおよ
び位置決め孔25a,bに対して位置がずれてしまうこ
とを防止することができる。
【0091】そして、図1に示すように、金型2の型閉
めが完全に終了したことを確認した後、ランナ72を介
してゲート73から周知の方法で、型部28aに図示し
ない樹脂材料を注入して充填し、これを固化させた後に
金型2の型開きをして離型させることで図3に示す基板
92を成形することができる。
【0092】上記のようなインサート成形品の製造方法
により製造された図3に示す基板92においては、イン
サート部品93が、樹脂材料94にインサート成形され
ており、端子93a,b,cは樹脂材料94の表面上に
突出して形成されている。また、端子93aに隣接して
孔部93eが形成され、端子93b,cの間には孔部9
3fが形成されている。
【0093】また、図2に示すように、位置決めピン4
5a,bには、テーパ部45c,dが設けられているの
で、金型2の型開きをしてインサート成形品としての基
板92を離型させる際、基板92に形成された孔部93
e,fを位置決めピン45a,bから円滑に抜くことが
でき、インサート成形品としての基板92に傷を付けて
しまうことや、変形させてしまうことを防止することが
できる。
【0094】次に、図4を用いて、基板92を成形する
ためのインサート成形品の製造方法を図7のB−B断面
に着目して説明する。
【0095】図7の基板92を成形するためには、はじ
めに、図7のB−B断面に係る図5に示すように、金型
2の型開きした状態からインサート部品93を可動型3
1の載置面31aに固定する。
【0096】インサート部品93を可動型31の載置面
31aに固定するには、インサート部品93に形成され
た孔部93gを可動型31載置面31a上に突出してい
る位置決めピン38に挿入する。また、端子93dをテ
ーパ孔37に挿入する。
【0097】そして、図1,2に示すように、インサー
ト部品93を可動型31の載置面31aに固定した状態
から、金型2の型閉めを行う。
【0098】金型2の型閉めは、先述の通り、上型3を
上型型板21を可動型31の方へ押し下げて行き、上型
型板21の下面21bを可動型31の載置面31aに接
合するようにして行う。
【0099】そして、上型型板21の下面21bが、可
動型31の載置面31aに近づくと、押進手段23のピ
ン部23aが、可動型31の載置面31aに当接し、可
動型31を下型受板41の方へ押し下げ始める。
【0100】さらに、上型3が可動型31の方へ押し下
げられると、位置決めピン38は、型部28bに形成さ
れた位置決め孔25cに挿入される。
【0101】また、可動型31が、下型受板41の方へ
押し下げられると、端子チャック55のアーム55a,
bは、テーパ孔37の内周に当接するため、アーム55
a,b間の距離を狭めるように、テーパ孔37の内周か
ら外力を受ける。
【0102】そして、図4に示すように、完全に可動型
31の載置面31aが上型型板21の下面21bに接合
された状態、すなわち型閉めされた状態では、アーム5
5a,bに端子93dは挟持される。
【0103】このように、端子チャック55のアーム5
5a,bを可動型31に対して相対的に移動できるよう
に構成し、かつ可動型31にテーパ孔37を設けること
で、型閉め時にインサート部品93の端子93dをアー
ム55a,bで挟持することができるので、インサート
部品93が、可動型31から浮き上がることや、型部2
8bに対して相対的に位置がずれてしまうことを防止す
ることができる。
【0104】また、インサート部品93の端子93dが
若干変形していても、アーム55a,b間に入る範囲の
変形であれば、端子93dをアーム55a,bで挟持す
ることができるので、インサート部品93の加工誤差、
変形などを厳密に管理する労力を低減することができ
る。
【0105】なお、端子チャック55は、端子93dを
挟持することにより、テーパ孔37内部に樹脂材料94
が漏出することを防止する役割も果たしている。
【0106】そして、図4に示すように、金型2の型閉
めが完全に終了したことを確認した後、ランナ72を介
してゲート73から周知の方法で、型部28bに図示し
ない樹脂材料を注入して充填し、これを固化させた後に
金型2の型開きをして離型させることで図6に示す基板
92を成形することができる。
【0107】上記のようなインサート成形品の製造方法
により製造された図6に示す基板92においては、イン
サート部品93が、樹脂材料94にインサート成形され
ており、端子93dは樹脂材料94の表面上に突出して
形成されている。また、基板92には、孔部93gが形
成されている。
【0108】また、図5に示すように、可動型31に
は、テーパ孔37が形成されているので、金型2の型開
きを行うと、アーム55a,bが端子93dを挟持して
いた状態が解除され、基板92に形成された端子93d
を端子チャック55から円滑に抜くことができ、インサ
ート成形品としての基板92に傷を付けてしまうこと
や、変形させてしまったりすることを防止することがで
きる。
【0109】以上、本発明のインサート成形装置および
インサート成形品の製造方法によって、図7に示す基板
92は、インサート成形される。
【0110】次に、図8,9を参照しながら本発明のイ
ンサート成形装置およびインサート成形品の製造方法に
よって製造されたインサート成形品としての基板92を
適用したモータ装置81について説明する。図8は、本
発明により製造されたインサート成形品を適用したブラ
シホルダ装置の全体構成図である。図9は、本発明によ
り製造されたインサート成形品を適用したモータ装置の
全体構成図である。
【0111】はじめに、図9に示すように、モータ装置
81は、図示しない自動車のウィンドウの昇降を行うた
めのパワーウィンドウ装置の駆動源であり、駆動力を発
生するモータ部82と、駆動力を伝達するギヤ部83か
ら構成される。
【0112】モータ部82は、磁石で構成される固定子
84と、固定子84を収納するヨークハウジング85
と、ヨークハウジング85の内部で回転可能な回転子8
6と、回転子86に電力を供給するためのブラシホルダ
装置91から構成される。
【0113】ギヤ部83は、回転子86の回転軸87に
配設されたウォーム88と歯合するウォームホイール8
9と、ウォームホイール89を回転可能に収納するギヤ
ハウジング90から構成される。
【0114】ブラシホルダ装置91は、コネクタ95
と、ブラシホルダ96から構成され、ブラシホルダ96
にはブラシ97が配設される。そして、ブラシ97は、
回転子86に配設されたコンミテータ98に摺接するよ
うに構成されている。
【0115】また、図8に示すように、ブラシホルダ装
置91においては、ブラシホルダ96とコネクタ95は
一体に形成され、ブラシホルダ96には、基板92が配
設されている。
【0116】基板92には、孔部93gが形成されてお
り、孔部93gにブラシホルダ96に形成された突起9
9が挿入され、周知の方法で突起99を熱かしめするこ
とにより、基板92はブラシホルダ96に固定されてい
る。
【0117】モータ装置81の構成は以上の通りであ
り、図示しない外部の電源供給装置からコネクタ95に
電力が供給され、回転子86は固定子84から界磁され
て回転力を発生し、回転軸87の回転を行うことができ
る。そして、回転軸87の回転に伴って、ウォームホイ
ール89は回転し、図示しない自動車のウィンドウの昇
降を行うことができる。
【0118】以上、本発明のインサート成形装置および
インサート成形品の製造方法によれば、一度に多数のイ
ンサート部品を成形できるように構成した、いわゆる多
数個取りの金型を有するインサート成形装置において
も、金型へのインサート部品の挿入不良を防止し、生産
性を向上することができる。
【0119】また、薄肉のインサート部品を自動で多数
個同時に金型へセットできるように構成した自動化イン
サート成形装置に好適であり、さらに生産性を向上する
ことができる。
【0120】なお、本発明の実施形態は、以下のように
改変してもよい。
【0121】(改変例1) 図1,2および図4,5に
示したインサート成形装置1において、金型2は、水平
方向に型閉めできるように構成されても良い。
【0122】すなわち、インサート部品93が脱落しな
いように、可動型31にインサート部品93を固定でき
る固定手段を配設することで、金型2を水平方向に型閉
めできるような構成とすることができる。
【0123】(改変例2) 図1,2および図4,5に
示したインサート成形装置1において、押進手段23
と、付勢手段53は、金型2の外部に配設されても良
い。
【0124】すなわち、可動型31の移動は、コイルス
プリング22,42による弾性力を用いることに限定さ
れず、押進手段23もしくは付勢手段53は、周知の油
圧ジャッキ、空圧ジャッキ、リニアアクチューエータで
構成されても良く、さらに、これらを用いずに可動型3
1を手動で移動させても良い。 (改変例3) 図1,2に示した位置決めピン45a,
bに形成されたテーパ部45c,dは、図に示した長さ
に限定される趣旨ではなく、図において示した以上の長
さで構成されても良い。
【0125】すなわち、位置決めピン45a,bのテー
パ部45c,dの長さを任意の長さに設定することで、
型閉め時におけるインサート部品93の位置規制のタイ
ミングを任意に設定することができる。
【0126】(改変例4) 図4,5に示した端子チャ
ック55に形成されたアーム55a,bは2本に限定さ
れる趣旨ではなく、バランスよくインサート部品93を
挟持できるように構成されることが望ましく、3本ある
いはそれ以上で構成されても良い。
【0127】上記実施の形態から把握できる請求項以外
の技術的思想を以下に記載する。 (1) 型閉め方向に移動可能であると共に、インサー
ト部品が載置される可動型と、前記可動型を挟持して型
閉めを行う一対の金型と、を備え、一方の前記金型に
は、他方の前記金型側に延出すると共に、その延出端に
は前記他方の金型に向かって細径するテーパ部が形成さ
れた位置決めピンが配設され、前記金型の型開き時に
は、前記テーパ部が前記インサート部品を前記可動型に
位置規制し、前記金型の型閉め時には、前記位置決めピ
ンの基部が前記インサート部品を前記可動型に位置規制
することを特徴とするインサート成形装置。
【0128】(2) 前記インサート成形装置の限定要
素として、前記一方の金型には、前記可動型を前記他方
の金型側に付勢する付勢手段が配設されていること。
【0129】(3) 前記インサート成形装置の限定要
素として、前記他方の金型には、前記可動型を前記一方
の金型側に押進する押進手段が配設されていること。
【0130】(4) 型閉め方向に移動可能であると共
に、インサート部品が載置される可動型と、前記可動型
を挟持して型閉めを行う一対の金型と、を備え、前記一
方の金型には、前記インサート部品を挟持する挟持手段
が配設され、前記可動型には、前記一方の金型に向かっ
て細径し、且つ前記挟持手段が挿入されるテーパ孔が形
成され、前記金型の型開き時には、前記挟持手段は前記
インサート部品の挟持を解除し、前記金型の型閉め時に
は、前記挟持手段は前記テーパ孔に挿入されると共に、
前記インサート部品を挟持することを特徴とするインサ
ート成形装置。
【0131】(5) 前記インサート成形装置の限定要
素として、前記一方の金型には、前記可動型を前記他方
の金型側に付勢する付勢手段が配設されていること。
【0132】(6) 前記インサート成形装置の限定要
素として、前記他方の金型には、前記可動型を前記一方
の金型側に押進する押進手段が配設されていること。
【0133】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、 本発
明は上記のような解決手段を採用することにより、一度
に多数のインサート成形部品を成形できるように構成し
た、いわゆる多数個取りの金型を有するインサート成形
装置においても、金型へのインサート部品の挿入不良を
防止し、生産性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインサート成形装置
において金型の型閉めを行った状態の要部断面図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態に係るインサート成形装置
において金型の型開きを行った状態の要部断面図であ
る。
【図3】図7におけるA−A断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係るインサート成形装
置において金型の型閉めを行った状態の要部断面図であ
る。
【図5】本発明の他の実施形態に係るインサート成形装
置において金型の型開きを行った状態の要部断面図であ
る。
【図6】図7におけるB−B断面図である。
【図7】本発明により製造されたインサート成形品とし
ての基板の概略図である。
【図8】本発明により製造されたインサート成形品を適
用したブラシホルダ装置の全体構成図である。
【図9】本発明により製造されたインサート成形品を適
用したモータ装置の全体構成図である。
【図10】従来のインサート成形装置において金型の型
開きを行った状態の要部断面図である。
【図11】従来の他のインサート成形装置において金型
の型閉めを行った状態の要部断面図である。
【符号の説明】
1,101,201 インサート成形装置、2,10
2,202 金型、3,103,203 上型、4,1
04,204 下型、11 上型受板、21 上型型
板、21a,41a,51a 上面、21b,31b,
41b 下面、22,42 コイルスプリング、23
押進手段、23a ピン部、24,32a,44,4
6,54,93e,f,g 孔部、25a,b,c,1
25a,b,225 位置決め孔、26,36,22
6,236 支持ピン、27 ガイド孔、28a,b,
128,228 型部、31 可動型、31a 載置
面、32 ガイドブッシュ、35a,b 貫通孔、3
6,236 支持ピン、37,45c,dテーパ孔、3
8,45a,b,145a,b,238 位置決めピ
ン、41下型受板、45e,f 基部、51 下型支え
板、52 ガイドピン、53 付勢手段、53a ピン
部、55、255 端子チャック、55a,b アー
ム、61,161,261 下型土台、71,171,
271 樹脂供給手段、72,172,272 ラン
ナ、73,173,273 ゲート、81 モータ装
置、82 モータ部、83 ギヤ部、84 固定子、8
5 ヨークハウジング、86 回転子、87 回転軸、
88 ウォーム、89 ウォームホイール、90ギヤハ
ウジング、91 ブラシホルダ装置、92 基板、9
3,193,293インサート部品、93a,b,c,
d,193a,b,c,293a 端子、93h 本体
部、94 樹脂材料、95 コネクタ、96 ブラシホ
ルダ、97ブラシ、98 コンミテータ、99 突起、
131,231 下型型板、255a チャック孔

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の金型と、該一対の金型の間に配設
    されると共に、型閉め方向に移動可能な可動型と、を備
    えたインサート部品の成形を行うためのインサート成形
    装置であって、 一方の前記金型には、他方の前記金型側に延出すると共
    に、その延出端には前記他方の金型に向かって細径する
    テーパ部が形成された位置決めピンが配設され、 前記他方の金型には、前記インサート部品の成形を行う
    ための型部が形成され、 前記可動型には、前記位置決めピンが挿入される貫通孔
    が形成され、さらに前記可動型の前記他方の金型側に
    は、前記インサート部品が載置される載置面が形成さ
    れ、 前記型部には、前記位置決めピンが挿入される位置決め
    孔が形成されたことを特徴とするインサート成形装置。
  2. 【請求項2】 前記一方の金型には、前記可動型を前記
    他方の金型側へ付勢する付勢手段が配設されていること
    を特徴とする請求項1に記載のインサート成形装置。
  3. 【請求項3】 前記他方の金型には、前記可動型を前記
    一方の金型側に押進する押進手段が配設されていること
    を特徴とする請求項1に記載のインサート成形装置。
  4. 【請求項4】 一対の金型と、該一対の金型の間に配設
    されると共に、型閉め方向に移動可能な可動型と、を備
    えたインサート部品の成形を行うためのインサート成形
    装置であって、 一方の前記金型には、前記インサート部品を挟持する挟
    持手段が配設され、 他方の前記金型には、前記インサート部品の成形を行う
    ための型部が形成され、 前記可動型には、前記一方の金型に向かって細径し、且
    つ前記挟持手段が挿入されるテーパ孔が形成され、さら
    に前記可動型の前記他方の金型側には、前記インサート
    部品が載置される載置面が形成されたことを特徴とする
    インサート成形装置。
  5. 【請求項5】 前記一方の金型には、前記可動型を前記
    他方の金型側へ付勢する付勢手段が配設されていること
    を特徴とする請求項4に記載のインサート成形装置。
  6. 【請求項6】 前記他方の金型には、前記可動型を前記
    一方の金型側に押進する押進手段が配設されていること
    を特徴とする請求項4に記載のインサート成形装置。
  7. 【請求項7】 一対の金型および該金型の間に配設され
    た可動型を用いてインサート部品を成形するインサート
    成形品の製造方法において、 前記インサート部品を前記可動型に載置すると共に、前
    記金型に配設された位置決めピンの細径部を用いて前記
    インサート部品を緩やかに位置決めする載置工程と、 前記可動型を一方の前記金型側に移動する共に、前記位
    置決めピンの基部を用いて前記インサート部品を前記可
    動型に堅固に位置規制する位置規制工程と、 前記金型の型閉め後に、前記金型の型部に樹脂供給手段
    により樹脂材料を供給して充填する充填工程と、 前記樹脂材料を固化させる冷却工程と、 該冷却工程の後に、前記金型の型開きを行うと共に、前
    記樹脂材料を離型する離型工程と、を備えてなることを
    特徴とするインサート成形品の製造方法。
  8. 【請求項8】 一対の金型および該金型の間に配設され
    た可動型を用いてインサート部品を成形するインサート
    成形品の製造方法において、 前記インサート部品を前記可動型に載置すると共に、前
    記可動型に形成された孔部に前記インサート部品の一部
    を挿入して前記インサート部品を緩やかに位置決めする
    載置工程と、 前記可動型を一方の前記金型側に移動すると共に、挟持
    手段を前記孔部に挿入し、且つ前記挟持手段を用いて前
    記インサート部品の一部を挟持して前記インサート部品
    を堅固に位置規制する位置規制工程と、 前記金型の型閉め後に、前記金型の型部に樹脂供給手段
    により樹脂材料を供給して充填する充填工程と、 前記樹脂材料を固化させる冷却工程と、 該冷却工程の後に、前記金型の型開きを行うと共に、前
    記樹脂材料を離型する離型工程と、を備えてなることを
    特徴とするインサート成形品の製造方法。
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