JP2544934B2 - 既製部品を一体成形する射出成形方法 - Google Patents

既製部品を一体成形する射出成形方法

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JP2544934B2 JP62191050A JP19105087A JP2544934B2 JP 2544934 B2 JP2544934 B2 JP 2544934B2 JP 62191050 A JP62191050 A JP 62191050A JP 19105087 A JP19105087 A JP 19105087A JP 2544934 B2 JP2544934 B2 JP 2544934B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、あらかじめ形成された既製部品を射出成形
時一体に成形するようにした射出成形方法に関する。
(従来技術) 従来は第4図,第5図に示す如く、下型1のキャビテ
イ2上部に形成した樹脂流入室3底面に垂直な挿入孔4
を形成し、該挿入孔4に既製部品5の下端を挿入してい
る。6は押出しピンである。7は上型で、下型1のキャ
ビテイ2に対向して形成されたキャビテイ8下面には挿
入孔4に対向した挿入孔9が形成されている。10はガイ
ドピン、11,12は上型7、下型1のガイドブッシュであ
る。この上型7と下型1はガイドピン10、ガイドブッシ
ュ11,12でガイドされて上下動する。
(発明が解決しようとする問題点) ところで上記従来技術にあっては、上型7とガイドピ
ン10との間には必ず隙間があるので、挿入孔9の大きさ
を挿入孔4に対して上型7と下型1のズレ最大値より大
きくしないと上型7が閉じる時、挿入孔9の角で既製部
品5の上端を損傷するという問題点があった。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記問題点を解決することを目的とし、既製
部品の一端を下方の型のキャビテイ底部に形成した孔に
直角に挿入し、該型に係合する上方の型のキャビテイ上
部内面に前記既製部品の上端を挿入する孔を形成し、前
記上方の型の上面及び下方の型の下面にテーパー状の位
置合せ面を形成し、下方の型をスプリングにより基台上
方に付勢して浮き上らせた状態とし、下方の型に両型係
合用のガイドピンを突設固定し、上方の型に該ピンが遊
嵌するブッシュを形成し、前記下方の型のガイドピンを
上方の型のブッシュに遊挿し、下方の型が浮き上った状
態で前記テーパー状の位置合せ面を係合して位置合せを
完了し、該係合動作の完了後に前記浮き上った下方の型
をスプリングに抗して下降させ、その動作によって前記
既製部品の他端を上方の型のキャビテイの孔に挿入し、
次いで射出成形する如くしたことを特徴とするものであ
る。
以下、第1図乃至第3図に示した一実施例に基づいて
本発明方法を説明する。20は下型で、キャビテイ21上部
に形成した樹脂流入室22底面に垂直な挿入孔23を形成
し、該挿入孔23に既製部品24の下端を挿入している。25
は押出しピンである。26は型板で左方部に円筒形のブッ
シュ27を、右方部には下方より円筒状の凹部28を形成
し、ブッシュ27には基台29に突設したガイドピン30が嵌
合し、凹部28と基台29間にスプリング31を装着し、下型
20を常時上方に付勢し、下型20を基台29より浮き上らせ
ている。32は基台29に固定され凹部28より上方に突出し
たガイドピンである。
キャビテイ21上部外周にはテーパー面33が形成されて
いる。35は上型で、下型のキャビテイ21に対向してキャ
ビテイ36が固定され、下面にはキャビテイ21のテーパー
面33が嵌合するテーパー面37が形成され、中央に既製部
品24の上端が嵌合する挿入孔38が形成されている。39は
型板で、左方部にガイドピン30が嵌合する円筒状のブッ
シュ40が、右方部にはガイドピン32が嵌合するガイド孔
41が形成されている。
次に作用について説明する。先ず、予め第1図に示す
ように、下型20を基台29に対して浮した状態で既製部品
24を挿入孔23に所定量以上に挿入しておく。次いで、上
型35のブッシュ40をガイドピン30に嵌合させて下降し、
第2図の如く上型のキャビテイ36のテーパー面37を浮き
上った状態の下型20のキャビテイ21のテーパー面33に完
全に当接する。この時、既製部品24は挿入孔38の下方に
位置している。ガイドピン30とブッシュ40には0.02〜0.
03ミリの隙間があるが、テーパー面37と33とは図2の如
く高精度に位置合せ完了している。次いで、上型35と下
型20を閉状態のまゝガイドピン30に沿って第3図の如く
基台29に当接する迄下降する。この下降動作により、既
製部品24が押出しピン25によって押し上げられる状態と
なり、既製部品24の他端が挿入孔38に挿入される。次い
で射出成形を行う。
なお、上下のキャビテイをテーパー合せでなくストレ
ート合せにしたり、他の位置のテーパーピン等で位置合
せしてもよく、又、下型の型板を浮かすのではなく基台
ごと浮かしてもよい。
(効 果) 本発明によると、既製部品の一端を下方の型のキャビ
テイ底部に形成した孔に直角に挿入し、該型に係合する
上方の型のキャビテイ上部内面に前記既製部品の上端を
挿入する孔を形成し、前記上方の型の上面及び下方の型
の下面にテーパー状の位置合せ面を形成し、下方の型の
スプリングにより基台上方に付勢して浮き上らせた状態
とし、下方の型に両型係合用のガイドピンを突設固定
し、上方の型に該ピンが遊嵌するブッシュを形成し、前
記下方の型のガイドピンを上方の型のブッシュに遊挿
し、下方の型が浮き上った状態で前記テーパー状の位置
合せ面を係合して位置合せを完了し、該係合動作の完了
後に前記浮き上った下方の型をスプリングに抗して下降
させ、その動作によって前記既製部品の他端を上方の型
のキャビテイの孔に挿入し、次いで射出成形する如くし
たので、あらかじめ形成された精度の高い挿入部品を下
方の型に挿入し、更に上方の型の挿入孔に挿入して両支
持で射出成形する際、先ず、両型のガイドピンをブッシ
ュに遊挿して大体の位置合せをし、既製部品の下方の型
のキャビテイに挿入する前にキャビテイの部分で正確に
両型を係合して位置合せした後、即ち互いのキャビテイ
が完全に締まった(閉じた)後に浮き上った型を閉じ、
その動作によって、既製部品の他端を上方のキャビテイ
の孔に挿入させるので確実に挿入でき、既製部品の他端
が損傷することを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法に用いる装置の上型を開いた時の要
部切断正面図、第2図は第1図の上型と下型を位置合せ
した時の要部切断正面図、第3図は第2図の上下型を更
に下降し射出成形時の要部切断正面図、第4図は従来装
置の上下型開時の正断面図、第5図は第4図の上下型閉
時の正断面図である。 20……下型、21……キャビテイ、22……樹脂流入室 23……挿入孔、24……既製部品、27……ブッシュ 28……凹部、30……ガイドピン、31……スプリング 33……テーパー面、35……上型、36……キャビテイ 37……テーパー面、38……挿入孔、40……ブッシュ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】既製部品の一端を下方の型のキャビテイ底
    部に形成した孔に直角に挿入し、該型に係合する上方の
    型のキャビテイ上部内面に前記既製部品の上端を挿入す
    る孔を形成し、前記上方の型の上面及び下方の型の下面
    にテーパー状の位置合せ面を形成し、下方の型のスプリ
    ングにより基台上方に付勢して浮き上らせた状態とし、
    下方の型に両型係合用のガイドピンを突設固定し、上方
    の型に該ピンが遊嵌するブッシュを形成し、前記下方の
    型のガイドピンを上方の型のブッシュに遊挿し、下方の
    型が浮き上った状態で前記テーパー状の位置合せ面を係
    合して位置合せを完了し、該係合動作の完了後に前記浮
    き上った下方の型をスプリングに抗して下降させ、その
    動作によって前記既製部品の他端を上方の型のキャビテ
    イの孔に挿入し、次いで射出成形する如くした既製部品
    を一体成形する射出成形方法。
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JPS5855501B2 (ja) * 1978-03-31 1983-12-09 明治ナショナル工業株式会社 複写機用光源装置
JPS591783Y2 (ja) * 1979-09-21 1984-01-19 日本電産コパル株式会社 スライドコア位置決め機構を備えるアンダ−カット用モ−ルド金型
JPS61144314A (ja) * 1984-12-19 1986-07-02 Keru Kk 成形金型
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JPS62116120A (ja) * 1985-11-15 1987-05-27 Tokai Rubber Ind Ltd スタビライザブツシユの製法

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