JP2001338940A - 半導体icの樹脂モールド装置および樹脂モールド方法 - Google Patents

半導体icの樹脂モールド装置および樹脂モールド方法

Info

Publication number
JP2001338940A
JP2001338940A JP2000159527A JP2000159527A JP2001338940A JP 2001338940 A JP2001338940 A JP 2001338940A JP 2000159527 A JP2000159527 A JP 2000159527A JP 2000159527 A JP2000159527 A JP 2000159527A JP 2001338940 A JP2001338940 A JP 2001338940A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead frame
resin
positioning hole
mold
guide pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000159527A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaharu Mizuta
正治 水田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2000159527A priority Critical patent/JP2001338940A/ja
Publication of JP2001338940A publication Critical patent/JP2001338940A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14065Positioning or centering articles in the mould
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14065Positioning or centering articles in the mould
    • B29C2045/14122Positioning or centering articles in the mould using fixed mould wall projections for centering the insert
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14065Positioning or centering articles in the mould
    • B29C2045/14147Positioning or centering articles in the mould using pins or needles penetrating through the insert
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14639Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles for obtaining an insulating effect, e.g. for electrical components
    • B29C45/14655Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles for obtaining an insulating effect, e.g. for electrical components connected to or mounted on a carrier, e.g. lead frame

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リードフレームに搭載されたICチップをモ
ールド樹脂で封止するための上金型と下金型とを有し、
下金型にはリードフレームに形成された位置決め穴に挿
入されるガイドピンが植設されている半導体ICの樹脂
モールド装置において、リードフレームとモールド樹脂
との位置ずれを可及的に低減し、リードフレームの中央
にモールド樹脂を常に精度良く位置決めできるようにす
る。 【解決手段】 リードフレーム1の位置決め穴1bは、
所定の傾斜角度θでもって下方に拡径されたテーパー状
に形成される一方、ガイドピン12は、下金型6の上面
6aから突出している突出部12aが位置決め穴1bと
同じ傾斜角度θを有する円錐形に形成され、また、この
突出部12aの下金型6の上面6aと面一となる部分の
直径Dcが位置決め穴1bの下端の直径Dhとして許容
される最大値と一致するように設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リードフレームに
搭載されたICチップを樹脂モールドするために使用さ
れる半導体ICの樹脂モールド装置、およびその装置を
用いた樹脂モールド方法に係り、特には、金型とリード
フレームとの位置決めを高精度に行うための技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体ICは、モールド工程、
メッキ工程、リード加工工程などを経て製造されるが、
特に、モールド工程では、図6に示すように、リードフ
レーム1のダイパッド上に搭載されてワイヤ2を介して
電気的に接続されたICチップ3を外部環境から保護
し、また、その後のプリント基板への接続や実装を容易
にするために、樹脂モールドが行われる。なお図中、1
aはリードフレーム1に形成された位置決め穴である。
【0003】図7はこのような樹脂モールドを行うため
の樹脂モールド装置を示す断面図である。この樹脂モー
ルド装置は、上金型5と下金型6とを有し、上下の金型
5,6にはパッケージ形成用のキャビティ7,8が設け
られている。また、下金型6には、モールド樹脂の注入
路となるランナー10やゲート11が形成されるととも
に、リードフレーム1に予め形成された位置決め穴1a
に挿入されるガイドピン14が植設され、また、上金型
5には、モールド樹脂投入用のポット部15や上記のガ
イドピン14の係入用の凹部16が形成されている。
【0004】この樹脂モールド装置を使用してICチッ
プ3を樹脂モールドするには、まず、ワイヤボンディン
グされたICチップ3を搭載したリードフレーム1につ
いて、その位置決め穴1aを下金型6のガイドピン14
に挿入する。これにより、リードフレーム1が下金型6
に対して位置決めされるので、次に、上下の金型5,6
を閉じた後、ポット部15にタブレット状のモールド樹
脂17を投入して加熱軟化させた後、この樹脂17をプ
ランジャー18で加圧して、溶融したモールド樹脂17
をランナ10およびゲート11を通ってキャビティ7,
8内に注入する。これにより、ICチップ3がモールド
樹脂17で封止されるので、所定時間の経過後に樹脂が
硬化すれば、上下の金型5,6を開いて樹脂モールドさ
れた半導体ICの成型品が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なモールド工程において、ICチップ3を封止するモー
ルド樹脂がリードフレーム1の中央に精度良く配置され
ていないと、次のような不都合を生じる。すなわち、モ
ールド工程以降にあるリード加工工程などにおいては、
モールド樹脂の外形を基準にしてリードの曲げ加工や、
タイバーの切断などを行っているので、リードフレーム
1に対するモールド樹脂の位置がずれていると、モール
ド樹脂のパッケージに傷を付けたり、リードやタイバー
が正常に切断されなかったりして、製品の品質や性能が
劣化して信頼性に欠けたものになる。さらに、ICソケ
ットヘの装着などの際にも支障を生じることになる。
【0006】そのため、従来技術では、前述のように、
モールド樹脂とリードフレーム1との位置関係を適切な
ものとするために、リードフレーム1には位置決め穴1
aを形成する一方、下金型6にはガイドピン14を設け
て、モールド樹脂とリードフレーム1との位置関係を規
制するようにしているものの、依然として、次のような
問題がある。
【0007】従来の樹脂モールド装置において、下金型
6に植設されているガイドピン14は、図8(a),
(b)に示すように、その先端部分14aは円錐形に形
成され、また、位置決め穴1aと実質的に嵌合する部分
14bは円柱形に形成されており、しかも、この円柱形
の部分14bは下金型6の上面6aよりもリードフレー
ム1の厚さ分よりも幾分上方に突出して配置されてい
る。また、リードフレーム1の位置決め穴1aは、軸方
向に沿って同一径になるように形成されている。
【0008】ここで、リードフレーム1の位置決め穴1
aをガイドピン14に対して容易に抜き差しできるよう
にするために、リードフレーム1やガイドピン14の加
工精度や熱膨張等を考慮して、位置決め穴1aの内径は
規定寸法よりも若干大きくなるように寸法公差が設定さ
れている。たとえば、ガイドピン14の円柱状の部分1
4bの直径の規定値を1.5mmとした場合、位置決め
穴1aの内径の寸法公差は、+0.05mm(最大公
差)〜+0.00mm(最小公差)まで許容されてい
る。
【0009】このように、リードフレーム1をガイドピ
ン14に対して容易に抜き差しできるようにするため
に、位置決め穴1aとガイドピン14との間には僅かな
遊び(隙間)Δが生じるように予め設定しているので、
たとえば、位置決め穴1aの寸法公差が最大となり、か
つ、図8(a)に示すように、ガイドピンに対して位置
決め穴が左寄りに偏心したり、同図(b)に示すように
ガイドピンに対して位置決め穴が右寄りに偏心したりす
るなど、ガイドピン14に対して位置決め穴1aが片寄
っていると、リードフレーム1に対する封止後のモール
ド樹脂の位置ずれ量が大きくなり、結局、上述したよう
に、その後の工程において、モールド樹脂に傷を付けた
り、リードやタイバーが正常に切断されなかったりし
て、製品の品質や性能が劣化するなどの不都合を生じ
る。
【0010】なお、リードフレーム1とモールド樹脂と
の位置ずれの原因は、上記の位置決め穴1aとガイドピ
ン14との遊び以外にも、リードフレーム1の熱膨張や
ガイドピン14の摩耗等に起因する場合があるが、前者
の熱膨張については、設計的に解決することができ、ま
た、後者のガイドピン14の摩耗については、交換の運
用ルールを改善することで容易に対処することが可能で
ある。
【0011】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、リードフレームとモールド樹脂
との位置ずれを可及的に低減し、リードフレームの中央
にモールド樹脂を常に精度良く位置決め配置できる半導
体ICの樹脂モールド装置、およびその装置を用いた樹
脂モールド方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、リー
ドフレームに搭載されたICチップをモールド樹脂で封
止するための上金型と下金型とを有し、前記下金型には
前記リードフレームに形成された位置決め穴に挿入され
るガイドピンが植設されている半導体ICの樹脂モール
ド装置において、リードフレームの位置決め穴は、所定
の傾斜角度でもって下方に拡径されたテーパー状に形成
される一方、前記ガイドピンは、下金型の上面から突出
している突出部が前記位置決め穴と同じ傾斜角度を有す
る円錐形に形成され、かつ、この突出部の前記下金型の
上面と面一となる部分の直径が前記位置決め穴の下端の
直径として許容される最大値と一致するように設定され
ている。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載の半導体
ICの樹脂モールド装置を使用し、ICチップが搭載さ
れたリードフレームの位置決め穴を前記ガイドピンに挿
入した後、上下の金型を閉じてから両者の間に形成され
たキャビティにモールド樹脂を充填、硬化させて、半導
体ICのパッケージを形成するようにしている。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.半導体ICは、モ
ールド工程、メッキ工程、リード加工工程などを経て製
造されるが、特に、モールド工程では、図1に示すよう
に、リードフレーム1のダイパッド上に搭載されてワイ
ヤ2を介して電気的に接続されたICチップ3を外部環
境から保護し、また、その後のプリント基板への接続や
実装を容易にするために、樹脂モールドが行われる。な
お図中、1bはリードフレーム1に形成された位置決め
穴である。
【0015】図2はこのような樹脂モールドを行うため
の樹脂モールド装置を示す断面図であり、この樹脂モー
ルド装置は、上金型5と下金型6とを有し、上下の金型
5,6にはパッケージ形成用のキャビティ7,8が設け
られている。また、下金型6には、モールド樹脂の注入
路となるランナー10やゲート11が形成されるととも
に、リードフレーム1に予め形成された位置決め穴1b
に挿入されるガイドピン12が植設され、また、上金型
5には、モールド樹脂投入用のポット部15や上記のガ
イドピン12の係入用の凹部16が形成されている。
【0016】この樹脂モールド装置を使用してICチッ
プ3を樹脂モールドするには、まず、ワイヤボンディン
グされたICチップ3を搭載したリードフレーム1につ
いて、その位置決め穴1bを下金型6のガイドピン14
に挿入する。これにより、リードフレーム1が下金型6
に対して位置決めされるので、次に、上下の金型5,6
を閉じた後、ポット部15にタブレット状のモールド樹
脂17を投入して加熱軟化させた後、この樹脂17をプ
ランジャー18で加圧して、溶融したモールド樹脂17
をランナ10およびゲート11を通ってキャビティ7,
8内に注入する。これにより、ICチップ3がモールド
樹脂17で封止されるので、所定時間の経過後に樹脂が
硬化すれば、上下の金型5,6を開いて樹脂モールドさ
れた半導体ICの成型品が得られる。
【0017】図3は、本発明の実施の形態1における樹
脂モールド装置において、下金型に設けられたガイドピ
ンにリードフレームの位置決め穴を挿入する直前の状態
を示す断面図である。この実施の形態では、リードフレ
ーム1の位置決め穴1bは、所定の傾斜角度θでもって
下方に拡径されたテーパー状に形成されている。一方、
下金型6に植設されたガイドピン12は、下金型6の上
面6aから突出している突出部12aと下金型6内に埋
設された埋設部12bとからなる。そして、突出部12
aはリードフレーム1の位置決め穴1bと同じ傾斜角度
θを有する円錐形に形成され、また、埋設部12bは円
柱形に形成されている。したがって、このガイドピン1
2は、円錐形の突出部12aのみが下金型6の上面6a
から上方に突出しており、下金型6の上面6aより上に
は、従来のような円柱形の部分は露出しない形状になっ
ている。
【0018】しかも、ガイドピン12に設けられた突出
部12aの下金型6の上面6aと面一となる下端部分
(つまり、円錐の底面に相当する部分)の直径Dcは、
リードフレーム1の位置決め穴1bの下端の直径Dhと
して許容される最大値と一致するように設定されてい
る。たとえば、位置決め穴1bの下端の直径Dhの規定
値を1.5mmとし、このときの寸法公差として+0.
05mm(最大公差)〜+0.00mm(最小公差)が
許容されている場合、ガイドピン12の突出部12aの
底面の直径Dcは、位置決め穴1bの下端の直径Dhが
最大公差となるときの1.55mm(=1.50+0.
05)となるように設定されている。
【0019】このようにリードフレーム1の位置決め穴
1bの直径Dhには多少の公差を伴うが、位置決め穴1
bの位置を精度良く形成することは、現在の製造技術か
らも数μmのオーダーで可能であり、また、上記の下金
型6に設けたガイドピン12の位置や大きさを高精度に
設けることも、規在の製造技術からして数μmのオーダ
ーで可能である。なお、ガイドピン12は、リードフレ
ーム1の位置決め穴1bに対して繰り返し抜き差しされ
るので、耐摩耗性に優れた素材を選択し、更に、硬度を
高めるために表面処理を施すことが好ましい。
【0020】この樹脂モールド装置を用いて樹脂モール
ドを行うには、まず、図示しないICチップが搭載され
たリードフレーム1の位置決め穴1bをガイドピン12
に挿入する。このとき、図4(a)に示すように、リー
ドフレーム1の位置決め穴1bの下端の直径Dhが最大
公差になってガイドピン12の突出部12aの下端の直
径Dcと一致している場合(たとえば、上記の例でDh
=Dc=1.55mmの場合)、リードフレーム1は、
下金型6の上面6aとの間に隙間を生じることがなく、
しかも、ガイドピン12の円錐形の突出部12aと、位
置決め穴1bとは同じ傾斜角度θに設定されているの
で、突出部12aと位置決め穴1bとの間に従来のよう
な遊びを生じることがない。そのため、図2に示したよ
うに、上下の金型5,6を閉じてから両者5,6の間に
形成されたキャビティ7,8にモールド樹脂を充填、硬
化させて半導体ICのパッケージを形成した場合には、
リードフレーム1の中央に精度良く樹脂モールドするこ
とができる。
【0021】また、図4(b)に示すように、リードフ
レーム1の位置決め穴1bの下端の直径Dhが最小公差
になってガイドピン12の突出部12aの底面の直径D
cよりも小さくなった場合(たとえば、上記の例でDh
=1.50mm、Dc=1.55mmの場合)、リード
フレーム1は下金型6の上面6aから浮き上がって両者
1,6aの間に僅かな隙間が発生することになる。しか
し、その場合でも、ガイドピン12の円錐形の突出部1
2aと、位置決め穴1bとは同じ傾斜角度θに設定され
ているので、リードフレーム1は上下の金型5,6に対
して位置ずれすることがなく、リードフレーム1の中央
に精度良く樹脂モールドすることができる。
【0022】ただし、図4(b)のようにリードフレー
ム1が浮き上がる場合には、上金型5のキャビティ7に
よって形成される樹脂モールド部分を少し削り取るなど
の配慮が必要である。たとえば、図5に示すように、ガ
イドピン12の突出部12aの傾斜角度θ=15°とし
たとき、リードフレーム1の浮き上がり量xが最大にな
るのは、リードフレーム1の位置決め穴1bの下端の直
径Dhが最小公差(+0.00mm)となるとき、つま
り、Dh=1.50mmのときであるから、このときの
浮き上がり量xは、図5および次式に示すように、 x={(1.55−1.5)/2}/tan15° =0.093mm となる。
【0023】この浮き上がり量xが、リードフレーム1
に損傷を与えたり、樹脂モールド時のキャビティ7,8
に影響を与える場合には、浮き上がり量xを小さくする
対策を容易に講じることが可能である。たとえば、ガイ
ドピン12の突出部12aの傾斜角度θをもう少し大き
く設定したり、あるいは、突出部12aの下端の直径D
cを小さくすることで対処できる。
【0024】
【発明の効果】請求項1,2の発明によれば、リードフ
レームに形成したテーパー形状の位置決め穴と、この位
置決め穴と同じ傾斜角度を有する円錐形に形成された突
出部を有するガイドピンとでリードフレームを位置決め
するようにし、かつ、ガイドピンの突出部は、下金型の
上面と面一となる部分の直径が位置決め穴の下端の直径
として許容される最大値と一致するように設定している
ので、リードフレームの位置決め穴に製造時の公差が存
在していても、位置決め穴とガイドピンの突出部との間
に遊びは生じず、したがって、リードフレームが金型に
対して位置ずれすることがなく、その中央に精度良く樹
脂モールドすることができる。そのため、モールド工程
以降にあるリード加工工程のように、モールド樹脂の外
形を基準にしてリードの曲げ加工や、タイバーの切断な
どを行う場合にも何らの支障なく加工を行うことがで
き、また、ICソケットヘの装着も支障無く行うことが
できる。さらに、熱膨張によって位置決め穴を含めたリ
ードフレームの形状が変化しても、常に位置決め穴の中
央で位置決めできるために、リードフレームや金型の熱
設計が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1におけるICチップを
搭載したリードフレームを示す平面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1における樹脂モールド
装置を示す断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1における樹脂モールド
装置において、下金型に設けられたガイドピンにリード
フレームの位置決め穴を挿入する直前の状態を示す拡大
断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態1における樹脂モールド
装置において、リードフレームの位置決め穴が下金型の
ガイドピンに対して偏心を起こすことなく位置決めされ
ている状態を示す説明図である。
【図5】 本発明の樹脂モールド装置を使用することに
よって発生するリードフレームの浮き上がり量を計算す
る場合の説明図である。
【図6】 ICチップを搭載したリードフレームを示す
平面図である。
【図7】 従来の樹脂モールド装置を示す断面図であ
る。
【図8】 従来の樹脂モールド装置において、ガイドピ
ンに対する位置決め穴の偏心が生じる状況を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 リードフレーム、1b 位置決め穴、3 ICチッ
プ、5 上金型、6下金型、12 ガイドピン、12a
突出部、12b 埋設部、θ 傾斜角度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 31:34 B29L 31:34

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リードフレームに搭載されたICチップ
    をモールド樹脂で封止するための上金型と下金型とを有
    し、前記下金型には前記リードフレームに形成された位
    置決め穴に挿入されるガイドピンが植設されている半導
    体ICの樹脂モールド装置において、前記リードフレー
    ムの位置決め穴は、所定の傾斜角度でもって下方に拡径
    されたテーパー状に形成される一方、前記ガイドピン
    は、下金型の上面から突出している突出部が前記位置決
    め穴と同じ傾斜角度を有する円錐形に形成され、かつ、
    この突出部の前記下金型の上面と面一となる部分の直径
    が前記位置決め穴の下端の直径として許容される最大値
    と一致するように設定されていることを特徴とする半導
    体ICの樹脂モールド装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体ICの樹脂モール
    ド装置を使用し、ICチップが搭載されたリードフレー
    ムの位置決め穴を前記ガイドピンに挿入した後、上下の
    金型を閉じてから両者の間に形成されたキャビティにモ
    ールド樹脂を充填、硬化させて、半導体ICのパッケー
    ジを形成することを特徴とする半導体ICの樹脂モール
    ド方法。
JP2000159527A 2000-05-30 2000-05-30 半導体icの樹脂モールド装置および樹脂モールド方法 Pending JP2001338940A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000159527A JP2001338940A (ja) 2000-05-30 2000-05-30 半導体icの樹脂モールド装置および樹脂モールド方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000159527A JP2001338940A (ja) 2000-05-30 2000-05-30 半導体icの樹脂モールド装置および樹脂モールド方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001338940A true JP2001338940A (ja) 2001-12-07

Family

ID=18663833

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000159527A Pending JP2001338940A (ja) 2000-05-30 2000-05-30 半導体icの樹脂モールド装置および樹脂モールド方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001338940A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004294070A (ja) * 2003-03-25 2004-10-21 Denso Corp 磁気検出装置の製造方法
JP2011121463A (ja) * 2009-12-10 2011-06-23 Bridgestone Corp クローラ走行装置
CN103346136A (zh) * 2013-06-05 2013-10-09 吉林华微斯帕克电气有限公司 功率模块及其封装方法
JP2014157855A (ja) * 2013-02-14 2014-08-28 Dainippon Printing Co Ltd 樹脂付きリードフレームの多面付け体、光半導体装置の多面付け体
US20150086666A1 (en) * 2013-09-26 2015-03-26 Seiko Instruments Inc. Semiconductor manufacturing apparatus

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004294070A (ja) * 2003-03-25 2004-10-21 Denso Corp 磁気検出装置の製造方法
JP2011121463A (ja) * 2009-12-10 2011-06-23 Bridgestone Corp クローラ走行装置
JP2014157855A (ja) * 2013-02-14 2014-08-28 Dainippon Printing Co Ltd 樹脂付きリードフレームの多面付け体、光半導体装置の多面付け体
CN103346136A (zh) * 2013-06-05 2013-10-09 吉林华微斯帕克电气有限公司 功率模块及其封装方法
CN103346136B (zh) * 2013-06-05 2016-01-27 吉林华微斯帕克电气有限公司 功率模块及其封装方法
US20150086666A1 (en) * 2013-09-26 2015-03-26 Seiko Instruments Inc. Semiconductor manufacturing apparatus
CN104517863A (zh) * 2013-09-26 2015-04-15 精工电子有限公司 半导体制造装置
US9296142B2 (en) * 2013-09-26 2016-03-29 Seiko Instruments Inc. Semiconductor manufacturing apparatus
US9694523B2 (en) 2013-09-26 2017-07-04 Sii Semiconductor Corporation Semiconductor manufacturing apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100929054B1 (ko) 수지 밀봉 방법, 수지 밀봉 장치, 반도체 장치의 제조방법, 반도체 장치 및 수지 재료
KR100309406B1 (ko) 옵토컴포넌트상의캡슐화재료의사출방법및장치
KR200309906Y1 (ko) 반도체 패키지 제조용 리드프레임
JPH0774195A (ja) 樹脂封止型半導体装置の製造方法
JP5065747B2 (ja) 半導体パッケージの製造方法及び製造装置
JP4508839B2 (ja) 樹脂封止金型および樹脂封止装置
JP2001338940A (ja) 半導体icの樹脂モールド装置および樹脂モールド方法
JP2009152507A (ja) 樹脂封止金型および半導体パッケージの樹脂封止成形方法
US20030062605A1 (en) Lead frame for resin sealed semiconductor device and method of forming the device using the lead frame
JP2581113B2 (ja) 半導体装置のモールド方法および装置
JP2000025069A (ja) インサート樹脂成形回路基板の製造方法
JP2003109983A (ja) 一括封止型半導体パッケージの樹脂封止構造およびその製造装置
JPH06252188A (ja) 樹脂封止型半導体素子の製造方法および製造装置
JP4107306B2 (ja) 半導体素子製造装置
JP2003031434A (ja) チップインダクタ部品の製造方法
JP4151682B2 (ja) 半導体素子の製造方法
JP3182302B2 (ja) 樹脂封止型半導体装置の製造方法
KR20010038119A (ko) 비지에이 패키지용 몰딩 장치
JP2742638B2 (ja) 半導体装置用の樹脂封止金型
JP7178976B2 (ja) 半導体製造装置および半導体装置の製造方法
JP3094627B2 (ja) 樹脂モールド装置
JPH11330112A (ja) 半導体装置の製造方法およびトランスファモールド装置
JP2007214413A (ja) 半導体デバイスの製造方法
JP2522304B2 (ja) 半導体素子収納パッケ−ジの製造方法
JPH11195659A (ja) 電子部品の樹脂封止成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Effective date: 20060123

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421