JPH0831007A - 光学ピックアップ装置の製造方法 - Google Patents

光学ピックアップ装置の製造方法

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JPH0831007A
JPH0831007A JP18544194A JP18544194A JPH0831007A JP H0831007 A JPH0831007 A JP H0831007A JP 18544194 A JP18544194 A JP 18544194A JP 18544194 A JP18544194 A JP 18544194A JP H0831007 A JPH0831007 A JP H0831007A
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Japan
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molding
lens holder
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drive coil
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JP18544194A
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Hiroyoshi Inoue
裕喜 井上
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 支持ベースとレンズホルダを連結部材により
連結させた状態で樹脂により一度に成形する光学ピック
アップ装置の製造方法を提供する。 【構成】 光ディスクDに光スポットを照射するための
対物レンズ2及び駆動コイル5を取り付けたレンズホル
ダ1を、弾発性を有し且つ駆動信号を流すための連結部
材6A,6B,7A,7Bにより支持ベースに対して揺
動可能に支持してなる光学ピップアップ装置21の製造
方法において、前記連結部材の端部と前記駆動コイルの
端部を予め電気的に接続し、接続された前記駆動コイル
と前記連結部材を前記支持ベースの成形凹部27と前記
レンズホルダの成形凹部28を有する成形型内に収容
し、樹脂により一度に成形するように構成する。これに
より、支持ベースとレンズホルダを連結部材により連結
された状態で一度に成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクや光磁気デ
ィスク等に情報を記録・再生する光学ピックアップ装置
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば光ディスク用のピックア
ップにおいては、読み取り或いは書き込み用ビームを、
対物レンズを介して焦点が合った状態で光ディスク面に
照射させ且つこのビームを光ディスクのトラック方向に
追従させる必要から、対物レンズはその光軸方向である
フォーカス方向と、このフォーカス方向と直交するトラ
ッキング方向とに可動状態で支持されている。
【0003】この対物レンズを光学ピックアップ本体に
可動状態で支持する方式としては従来よりばね式、摺動
式があり、更にこれらを改良した例えば特開昭63−1
04227号公報等に開示されるようなワイヤ式(4W
式)が知られている。
【0004】ここで、図12に基づいて従来の光学ピッ
クアップ装置について説明すると、レンズホルダ1は、
その先端に光スポット形成用の対物レンズ2を有し、そ
の側部にはフォーカスコイル3とトラッキングコイル4
よりなる駆動コイル5が一対設けられている。
【0005】このレンズホルダ1は、弾発性を有する導
電性金属線材よりなる2対4本の細い連結部材6A、6
B、7A、7Bにより支持ベース8に揺動可能に浮遊状
態で支持されている。この支持ベース8はその下部でベ
ース板9に接続固定されると共にこのベース板9には、
上記各駆動コイル5に対向させてヨーク10が起立させ
て設けられ、このヨーク10にマグネット11を取り付
けている。また、支持ベース8は例えばスクリューネジ
12により記録媒体Dの半径方向へ移動し得るようにな
っている。
【0006】このような構成において、駆動コイル5に
駆動信号を流すことにより、この駆動コイル5とマグネ
ット11との間に磁気回路が形成され、駆動信号に応じ
てレンズホルダ1がフォーカス方向及びトラッキング方
向に移動して光ディスクの如き記録媒体Dと対物レンズ
1との位置調整が行なわれる。
【0007】ここで、図13乃至図16に基づいて光ピ
ックアップ装置の従来の製造方法について説明する。ま
ず、図13においては支持ベース固定部13及びレンズ
ホルダ固定部14を有するL字状に成形された組立治具
15に、支持ベース8及びレンズホルダ1を取り付けて
位置決めし、これをスライド自在の仮固定部16により
仮固定する。尚、レンズホルダ1には予め駆動コイル5
がインサート成形されてハンダ付による配線も行なわれ
ている。
【0008】次に、直線状になされている連結部材6
A、6B、7A、7Bを、支持ベース8に形成された各
挿入孔17及びレンズホルダ1の端部に設けた各挿入孔
18に挿入し、これをハンダや接着剤により固定し、こ
の連結部材により駆動信号を供給する場合にはここで連
結部材と駆動コイルとの電気的接続を行なう。このよう
にして各部材の連結が完了することになる。このような
装置を多量に生産する場合には、上述のような組立治具
15を多数用意することによって工程を分け、流れ作業
で組み立て生産するようになっている。
【0009】また、図14は連結部材の端部と駆動コイ
ルとの電気的接続を中継基板19を介して行なってお
り、また、支持ベース8にも中継基板19Aを設けた形
式の装置を示し、図15は図14の部分断面図、図16
は図15中のA−A線矢視断面図である。
【0010】この装置の組み立て方法にあっては、連結
部材による連結を行なうに先立って駆動コイル5をレン
ズホルダ1の両側に樹脂モールド等によりインサート成
形するが、このインサート成形前に中継基板19に駆動
コイル5のコイル端部5Aをハンダ20Aにより接続固
定し、中継基板19のパターンを露出させておき、後
で、連結部材6A、6B、7A、7Bを取り付ける時
に、この端部をハンダ20Bにより上記中継基板19の
パターンに電気的に接続するようになっている。
【0011】ここで中継基板19が必要な理由は、コイ
ル線を接続できる状態で露出させるような成形が非常に
困難だからである。また、他方の中継基板19Aもハン
ダ20Cにより連結部材に接続されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の製造方法には次のような問題点があっ
た。まず、図13に示すような装置の製造方法にあって
は、自動化を推進する場合には、レンズホルダ1、支持
ベース13、連結部材に対してそれぞれ自動供給装置が
必要であり、全体装置が非常に大型化してしまう。
【0013】また、上記各部材の組立治具15への装着
状態が均一にならないばかりか、この装着ミスも発生
し、不良品となって歩留まり低下の原因にもなってお
り、また、複数の組立治具を準備した場合には、組立治
具間の寸法上のバラツキに起因して組立て精度も安定し
ないという問題もあった。
【0014】更には、連結部材6A、6B、7A、7B
を挿通するための各挿通孔17、18の径は非常に小さ
く、しかも連結部材は細い線材のため、これらの連結部
材を挿通孔に挿通する時にこれが円滑に通らずに曲がっ
たりしてハンドリングが難しく、歩留まりが一層低下す
る原因となっていた。また、連結部材を挿通した後にこ
の端部をコイル端部側に接続するためのハンダ付けを行
なうが、この時のハンダの熱が連結部材に伝わってこれ
に熱応力を残留させてしまい、動特性等が劣化する原因
となってしまう。
【0015】また、接着剤の塗布量も十分に管理しなけ
ればならないばかりか、この取り扱いも比較的難しく、
組み立て工程自体が非常に細かい点まで注意を要すると
いう欠点があった。また、図14乃至図16に示す装置
の製造方法にあっては、連結部材と駆動コイル5との電
気的接続のために中継基板19を用意しなければならな
いことから部品点数が増えて組み立て工程数が増えるの
みならず、小型化の妨げになる。
【0016】また、この場合にも連結部材の端部を、組
み立て後にハンダ付けすることから熱応力が残留した
り、熱伸縮により固定位置がばらついたりして組立精度
に悪影響を与える原因となる。更には、インサート成形
前の中継基板19のハンダ付け部分20Aが樹脂の成形
圧力により剥離する場合があり、品質が悪化するという
問題点もあった。
【0017】本発明は、以上のような問題点に着目し、
これを有効に解決すべく創案されたものであり、その目
的は支持ベースとレンズホルダを樹脂により一度に成形
することにより製造組み立ての容易化を図り、製造ミス
等も防止することができる光学ピックアップ装置の製造
方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、光ディス
クに光スポットを照射するための対物レンズ及び駆動コ
イルを取り付けたレンズホルダを、弾発性を有し且つ駆
動信号を流すための連結部材により支持ベースに対して
揺動可能に支持してなる光学ピップアップ装置の製造方
法において、前記連結部材の端部と前記駆動コイルの端
部を予め電気的に接続し、接続された前記駆動コイルと
前記連結部材を前記支持ベースの成形凹部と前記レンズ
ホルダの成形凹部を有する成形型内に収容し、樹脂によ
り一度に成形するように構成したものである。
【0019】第2の発明は、光ディスクに光スポットを
照射するための対物レンズ及び駆動コイルを取り付けた
レンズホルダを、弾発性を有し且つ駆動信号を流すため
の連結部材により支持ベースに対して揺動可能に支持し
てなる光学ピップアップ装置の製造方法において、前記
連結部材の端部と前記駆動コイルの端部とを交差して重
ね合わせた状態で、前記連結部材と前記駆動コイルを、
前記コイルホルダの成形凹部を有する成形型内に収容
し、前記駆動コイルと前記連結部材の重ね合わせ部が露
出するように樹脂により一度に成形し、その後、前記重
ね合わせ部を溶接して電気的に接続するように構成した
ものである。
【0020】第3の発明は、光ディスクに光スポットを
照射するための対物レンズ及び駆動コイルを取り付けた
レンズホルダを、弾発性を有し且つ駆動信号を流すため
の複数の連結部材により支持ベースに対して揺動可能に
支持してなる光学ピップアップ装置の製造方法におい
て、前記支持ベースの成形凹部と前記レンズホルダの成
形凹部とを有する成形型内に、前記支持ベースの成形凹
部と前記レンズホルダの成形凹部との間を往復するよう
に連続した状態で前記連結部材を張設し、この連結部材
にテンションを加えた状態で樹脂により一度に成形する
ように構成したものである。
【0021】第4の発明は、光ディスクに光スポットを
照射するための対物レンズ及び駆動コイルを取り付けた
レンズホルダを、弾発性を有し且つ駆動信号を流すため
の複数の連結部材により支持ベースに対して揺動可能に
支持してなる光学ピップアップ装置の製造方法におい
て、前記支持ベースの成形凹部と前記レンズホルダの成
形凹部を有し複数に分割可能な成形型の一部を回転可能
に支持し、この回転可能な成形型の一部に、前記連結部
材の端部を把持するチャックを設けると共に前記連結部
材を掛け渡すための引掛け部を形成し、前記連結部材を
前記支持ベースの成形凹部と前記レンズホルダの成形凹
部との間を往復するように前記引掛け部に掛け渡すと共
にこの一端を前記チャックに把持させてテンションを加
えた状態で樹脂により一度に成形し、次に、前記チャッ
クと前記引掛け部を一体的に回動させることにより新た
な前記連結部材を引き出してこれにテンションを加えた
状態で樹脂により一度に成形するように構成したもので
ある。
【0022】
【作用】第1の発明によれば、まず、線状の弾発性を有
する連結線材の端部と駆動コイルの端部が予めハンダ等
により接続され、この状態で成形型内に収容し、モール
ド成形等により支持ベース成形凹部とレンズホルダ成形
凹部に樹脂を流し込んで一度に成形する。従って、従来
必要とされた組立治具が不要になって製品の組み立て精
度のバラツキが少なくなり、しかも事前に駆動コイルと
連結部材との接続を行なうために残留応力がほとんど残
ることもない。
【0023】第2の発明によれば、駆動コイルの端部と
連結部材の端部を交差して重ね合わせた状態でこれらを
成形型内に収容し、重ね合わせ部を押さえた状態で第1
の発明と同様に支持ベース成形凹部とレンズホルダ成形
凹部に樹脂を流し込んで一度に成形する。成形後、露出
している重ね合わせ部をスポット溶接等により溶接して
電気的に接続する。これにより、従来装置にて必要とさ
れていた中継基板をなくすことができ、しかも樹脂成形
後に重ね合わせ部の電気的接続を行なうので成形圧力に
より接続部分が剥離することを危惧することもない。
【0024】第3の発明によれば、支持ベース成形凹部
とレンズホルダ成形凹部との間を往復するように連続し
た状態で連結部材を張設し、この状態で上記各凹部に樹
脂を流し込んでこれらを一度に成形する。従って、連結
部材の供給を短時間で行なうことができるのみならずこ
れを安定的に供給することができる。
【0025】第4の発明によれば、成形型の一部を回転
可能に支持させると共にこれに連結部材の端部を把持す
るチャックとレンズホルダ成形凹部に位置する部分に引
掛け部を設け、チャックと引掛け部との間に連結部材を
往復させて掛け渡した状態で樹脂により支持ベースとレ
ンズホルダを一度に成形する。次に、成形型の一部のみ
を、連結部材の端部をチャックで把持した状態で回転す
ることにより引き出された連結部材が引掛け部との間で
自動的に往復して掛け渡された状態となり、この状態で
上述のように樹脂成形を行なうことにより、連続的な成
形動作が可能となる。
【0026】
【実施例】以下に、本発明に係る光学ピックアップ装置
の製造方法の一実施例を添付図面に基づいて具体的に詳
述する。図1は第1の発明方法により形成された型出し
直後の、光学ピックアップ装置の要部を示す斜視図、図
2は図1に示す発明方法を実施するための成形型を示す
斜視図である。尚、従来装置と同一部分については同一
符号を付す。
【0027】図2に示すようにこの光学ピップアップ装
置21は、レンズホルダ1及び支持ベース8は、例えば
ポリカーボネートのような樹脂により後述するように射
出成形され、レンズホルダ1はその先端に光スポット形
成用の対物レンズ(図示せず)を挿入するためのレンズ
孔22を有し、ここに対物レンズが装着される(図12
参照)。このレンズホルダ1の両側にはフォーカスコイ
ル3とトラッキングコイル4よりなる駆動コイル5が一
対設けられている。
【0028】このレンズホルダ1は、例えばリン青銅の
線材のような弾発性を有する導電性金属線材よりなる2
対4本の連結部材6A、6B、7A、7Bにより支持ベ
ース8に揺動可能に浮遊状態で支持されている。他の部
材については、図2においては省略されているが、図1
2に示すと同様に構成される。
【0029】すなわちこの支持ベース8は、図12に示
す従来装置と同様にその下部でベース板9に接続固定さ
れると共にこのベース板9には上記各駆動コイル5、5
に対向させてヨーク10が起立させて設けられ、このヨ
ーク10にマグネット11を取り付けている。また、支
持ベース8は、例えばスクリューネジ12により記録媒
体Dの半径方向へ移動し得るようになっている。
【0030】次に、図2に示す半製品を成形する成形型
について説明する。この成形型23は、下型部24と、
これに重ね合わされる上型部25と、下型部24の左右
にスライド可能に一対配置されたスライド型部26、2
6とにより構成されている。
【0031】下型部24には、支持ベース8を形成する
ための支持ベース成形凹部27とレンズホルダ1を形成
するためのレンズホルダ成形凹部28を有しており、ま
た、上記スライド型部26、26の対向面には、4本の
連結部材6A、6B、7A、7Bを収容するために全部
で4つの断面凹部状の連結部材収容溝29が上記2つの
成形凹部27、28を連絡して形成されている。
【0032】上記上型部25の下面には、上記対向する
収容溝29間に挿入される凸部25Aが形成されると共
にその1つの対角線上の隅部には位置合わせ用ピン3
0、30が形成される。この位置合わせ用ピン30、3
0に対向する下型部24の上面の1つの対角線上の隅部
には位置合わせ用凹部31、31が形成される。また、
上記上型部25には、上記2つの成型凹部27、28に
通ずる樹脂導入口32、33が形成されている。
【0033】次に、上記した成形型を用いて行なわれる
第1の発明方法について説明する。まず、樹脂の射出成
形に先立って、4本の各連結部材6A、6B、7A、7
Bの端部と各駆動コイル5、5の端部を例えばハンダ3
4により電気的に予め接続しておく。この場合、例えば
駆動コイル5、5の内のフォーカスコイル3、3の端部
を一方の連結部材、例えば6A、6Bの端部に接続し、
トラッキグコイル4、4の端部を他方の連結部材7A、
7Bの端部に接続する。尚、左右一対の駆動コイル5、
5間は図示しないコイル用中継基板を用いて接続されて
いるのは勿論である。
【0034】次に、このように接続された4本の各連結
部材6A、6B、7A、7Bをスライド型部26、26
の対向面に形成した各連結部材収容溝29、29、2
9、29に収容すると同時に、各駆動コイル5、5を下
型部24のレンズホルダ成型凹部28内の所定の位置に
設置する。
【0035】次に、上型部25を下型部24の上面に位
置合わせを行ないつつ接合する。そして、上型部25の
各樹脂導入口32、33から溶融樹脂をそれぞれ支持ベ
ース成形凹部27及びレンズホルダ成形凹部28内に流
し込んで射出成形を行なう。そして、成形品を成形型2
3より取り出すと図2に示すような半製品が得られる。
そして、レンズホルダ1のレンズ孔22に対物レンズ2
を取り付けたり、支持ベース8にベース板8等を取り付
けることにより全体を完成する。
【0036】このように、第1の発明方法によれば、支
持ベース8とレンズホルダ7を一度に射出成形でき、し
かも射出成形時にこれらを連結部材により連結すること
ができる。従って、従来必要とされた組立治具、支持ベ
ースやレンズホルダの供給手段、接着材による接着操作
等をなくすことができ、装置全体を小型化できるのみな
らず、装着ミスもなくなって製品の歩留まりを向上させ
ることができる。
【0037】また、射出成形前に駆動コイルと連結部材
との接続を行なうようにしたので、この接続部分の残留
応力を減少させることが可能となる。更には、従来は線
状の連結部材を挿入孔に通していたが、本実施例ではこ
れを収容溝29内へ挿入するだけでよく、挿入作業が非
常にやり易くなって生産効率を向上させることができ
る。
【0038】次に、第2の発明方法について図3乃至図
7に基づいて説明する。図3は第2の発明方法により形
成された型出し直後の、光学ピックアップ装置の要部を
示す斜視図、図4は図3中のB−B線矢視断面図、図5
は図4中のC−C線矢視断面図、図6は射出成形時の駆
動コイルと連結部材との配置状態を示す斜視図、図7は
射出成形時の成形型と駆動コイル及び連結部材の関係を
示す断面図である。尚、図中、図1及び図2中と同一部
分については同一符号を付す。
【0039】この第2の発明方法により製造される、光
学ピックアップ装置の要部は図3に示され、連結部材6
A、6B、7A、7Bの端部と駆動コイル5、5の端部
を、事前に接合することなくこれらを単に重ね合わせた
状態で射出成形する点が、第1の発明方法の場合と異な
る。そこで、射出成形後にこの重ね合わせ部をスポット
溶接して確実に接続するために、レンズホルダの各重ね
合わせ部35は、溶接孔36を介して露出されている
(図4参照)。
【0040】ここで使用される成形型37は、図1に示
す場合と略同様なものが用いられるが、連結部材収容溝
29を有する第1のスライド型部26は水平方向へスラ
イド可能になされると共に上下方向へも移動可能になさ
れている。更に、レンズホルダ成形凹部28を区画する
下型部24には、駆動コイル5の端部と連結部材の端部
の重ね合わせ部39に対応させて、一対の第2のスライ
ド型部38、38を設け、この先端凸部41に各重ね合
わせ部39の一側を支持するテーパ面40が設けられて
いる。同様に、下型部24、上記重ね合わせ部39に対
応させて凸部42が形成され、各凸部の先端には下部重
ね合わせ部39の他側部を支持するテーパ面44が設け
られている。
【0041】また、上型部25は、上記重ね合わせ部3
9に対応させた部分のみが分離して上下動するスライド
上型部47を有しており、この下部にも上記重ね合わせ
部39に対応させて凸部43が形成され、この先端に
は、上部重ね合わせ部39の他側部を支持するテーパ面
45が形成されている。
【0042】次に、以上のように構成された成形型を用
いて行なわれる第2の発明方法について説明する。尚、
図7(A)は図6中の駆動コイル部の断面を示し、図7
(B)は図6中の重ね合わせ部の断面を示し、図7
(C)は図6中の連結部材の部分断面を示す。
【0043】図6に示すようにまず、2つの駆動コイル
5、5をフォーカスコイル3、3同士及びトラッキング
コイル4、4同士をコイル配線用中継基板46を介して
ハンダ付により接続しておく。
【0044】そして、この2つの駆動コイル5、5を下
型部24のレンズホルダ成形凹部28(図1参照)の所
定の位置に設置し、4本の連結部材6A、6B、7A、
7Bも第1のスライド型部26の各連結部材収容溝29
内に装着し、上型部25の凸部25Aを挿入して駆動コ
イル5側にその連結部材の端部を露出させておく。そし
て、フォーカスコイル3の各端部3A、3B及びトラッ
キングコイル4の各端部4A、4Bをそれぞれワイヤ保
持具48により引張って保持すると共に各連結部材の端
部を各コイル端部と重ね合わせておく。
【0045】この状態でスライド上型部47を上方より
降下させると共に第2のスライド型部38を水平方向か
ら中心方向へスライドさせて、上部重ね合わせ部39を
スライド上型部47のテーパ面45と第2のスライド型
部38の上側テーパ面40とにより挟み込み、このよう
に挟み込んだ状態でレンズホルダ成形凹部28と支持ベ
ース成形凹部28(図1参照)に樹脂を射出成形する。
【0046】このように射出成形した製品を成形型より
取り出すと、重ね合わせ部39を挟み込んでいた凸部4
1、42、43に対応する部分が図4に示すように溶接
孔34として形成される。また、各重ね合わせ部39に
おいては、図5に示すように連結部材、例えば6Bとコ
イル端部3Bとの接点P3が接合したまま、その接点P
3の反対側部分P1、P2が溶接孔34内に露出した状
態で固着される。
【0047】そして、射出成形後に、図4に示すように
溶接孔34内にスポット溶接機の溶接針49を導入し、
各重ね合わせ部39をスポット溶接をしてこれらを確実
に接合する。以後は、第1の発明方法と同様に対物レン
ズやベース板等の必要部品を取り付けて全体を完成す
る。
【0048】この実施例によれば、支持ベースやレンズ
ホルダの供給装置をなくすことができるのみならず、射
出成形後に駆動コイルと連結部材の電気的接続を行なう
ために成形圧力により接合部が剥離する等の恐れがな
い。また、駆動コイルと連結部材の接続を行なうための
中継基板を不要にできることから構造が比較的簡単にな
り、装置の小型化を図ることができる。
【0049】次に、第3及び第4の発明方法を図8乃至
図10に基づいて詳述する。図8は第3及び第4の発明
方法を実施するための成形型を示す斜視図、図9は第3
及び第4の発明方法を説明するための説明図、図10は
図8に示す成形型により成形される、光学ピックアップ
装置の要部を示す斜視図である。尚、先に示した図中の
部分と同一部分について同一符号を付す。
【0050】この方法は、左右一対の連結部材を一本の
線材として連続して供給し、樹脂による射出成形後にこ
れらを切断するようにしたものであり、連結部材の供給
を効率的に行なうようにしたものである。尚、本実施例
では、図10に示すように左右の連結部材6A、6B、
7A、7Bを平行ではなく、台形に張設する場合につい
て説明する。
【0051】この方法を実施するための成形型について
説明すると、まずこの成形型50は下型部51と、上型
部52と、水平方向にスライド可能な一対のスライド型
部53、53とにより主に構成されている。
【0052】下型部51は長方形状に成形され、その片
側半分の部分で樹脂の射出成形を行なうようになってい
る。従って、上記上型部52とスライド型部53、53
は、下型部51の片側部分に配置されることになる。こ
の長方形状の下型部51は、その中心部Oに図示しない
回転軸が固定されており、この中心部Oを回転中心とし
て水平方向に回転し得るようになっている。
【0053】この下型部51の中心部Oに対して下型部
幅方向の左右には一対のチャック54、55が設けられ
ている。各チャック54、55の外側の爪は、起倒自在
になされてこれを開閉するようになり、連結部材を巻き
込む時に外側爪が干渉しないようになっている。このチ
ャックを開閉することによりワイヤ状の連結部材を把持
したり、開放したりし得ることになる。また、上記下型
部51には、上記中心部Oに対して下型部長さ方向に対
称となる位置にピン状の引掛け部56、57が起立させ
て設けられている。また、この引掛け部の取り付け位置
は、後述するようにレンズホルダ成形凹部内に位置する
ように設定される。また、この下型部51の上面の所定
の場所には、埋め込まれるべき駆動コイルを設置するコ
イル設置エリア65が規定されている。
【0054】一方、上記スライド型部53の対向面に
は、それぞれレンズホルダ形成凹部の一部を構成する側
方ホルダ用凹部58が形成されると共にこの部分に対応
する上型部52の下面には上側ホルダ用凹部59が形成
されており、これらを接近させて組み合わせた時にレン
ズホルダ成形凹部を密閉状態で区画形成し得るようにな
っている。また、上記上側ホルダ用凹部59内には、対
物レンズを取り付けるレンズ孔を形成するためのレンズ
用凸部60が形成されて、この中に上記引掛け部56が
位置するようになっている。
【0055】また、上記各スライド型部53の対向面の
半分は外側に行く程広がるようなテーパ状に成形されて
おり、各テーパ面には、上下一対2本の連結部材収容溝
29が形成されていると共に、この各テーパ面の収容溝
29の端部側近傍には、支持ベースを成形する支持ベー
ス成形凹部27の一部を形成するベース用凹部61が形
成されている。また、この部分に対応する上記上型部5
2の下面には、支持ベース成形凹部27の下部を形成す
るための主要ベース用凹部62が形成されており、これ
ら2つのベース用凹部61、62を組み合わせることに
より、密閉区画された支持ベース形成凹部を形成し得る
ようになっている。尚、図中32、33は樹脂導入口で
ある。
【0056】次に、以上のように構成された成形型を用
いて行なわれる第3及び第4の発明方法を図9も参照し
つつ説明する。尚、図9においては上型部の記載は省略
されている。まず、図9(A)に示すようにワイヤ状の
連結部材6の巻回されたリール63から連結部材6を引
き出してこの端部を一方のチャック、例えば54にて把
持させる。尚、このリール63は上下2段設けられて下
側の連結部材7の端部も同時にチャック54に把持する
(図8参照)。また、2つのリール63には、適当な逆
回転方向の回転力が付与されており、各連結部材6、7
に適当量のバックテンションTを与えている。また、コ
イル設置エリア65には、予め駆動コイル(図示せず)
を配置しておく。
【0057】次に、この状態で、下型部51を180度
反時計方向に回転することにより連結部材7はリール6
3から引き出されてこれが一方の引掛け部57に引っ掛
かって他方のチャック55との間で三角形状に巻き付く
ことになる。ここで両チャック54、55を閉じて連結
部材の両端を把持した状態で、上型部52を下降させる
と共に両スライド型部53、53を中心方向に移動させ
て下型部51と組み合わせることにより成形型を組む。
そして、支持ベース成形凹部及びレンズホルダ成形凹部
に樹脂を射出し、支持ベース8とレンズホルダ1を一度
に成形する。この時、両チャック54、55の近傍に位
置する連結部材は支持ベース8に埋め込まれて保持さ
れ、また、引掛け部57に巻かれた部分の連結部材はレ
ンズホルダ8に埋め込まれて保持される。
【0058】次に、成形型を分解して、一方のチャック
55の近傍でカッタ64により連結部材6を切断し、成
形品を取り出す。ここで図9(A)と同様な状態に戻
る。尚、この時チャック55により連結部材を把持して
いるのは勿論である。以下同様にして、下型部51を半
回転させては射出成形を行なうことにより連続的に成形
処理を行なうことができる。その後、対物レンズやベー
ス等の必要部材を組み付けて全体を完成する。尚、引掛
け部56に対応する孔内に露出した連結部材は切断し、
これらに駆動コイルを接続してもよいし、また、切断し
ないで、駆動信号供給用の信号線を外部より直線駆動コ
イルに接続するようにしてもよい。
【0059】このように連結部材を連続して供給するこ
とによりこの供給操作を短時間で行なうことができ、し
かも連結部材供給のためのハンドリングも不要にでき、
供給の信頼性も向上できる。また、部品供給のための装
置やハンドリングロボットが不要になり、設備の簡単化
に寄与できる。
【0060】更には、下型部を回転させることにより連
結部材を供給でき、供給操作が非常に簡単になる。ま
た、下型部の空いている方に、他方で成形を行なってい
る間にインサート成形部品、例えば駆動コイル等を装填
でき、その分、生産の効率化を図ることができる。
【0061】尚、上記実施例では、下型部51が回転す
る角度は180度ずつになるように設定したが、これに
限定されず、例えば90度ずつ、或いは120度ずつ回
転するようにしてもよい。更には、上記実施例では、連
結部材が台形リンクを構成するように成形型を設定した
が、これに限定されず、図11に示すように引掛け部5
7を2本設け、これと平行になるように水平方向へ移動
可能に2本の補助プーリ66を設け、或いは2つのチャ
ック54、55を中心方向へ移動可能になるように設け
て平行リンクを構成してもよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光学ピッ
クアップ装置の製造方法によれば、次のように優れた作
用効果を発揮することができる。第1の発明によれば、
支持ベースとレンズホルダを連結部材で連結した状態で
一度に成形できるので、従来使用していた組立治具を不
要にして装着ミスや製品のバラツキ等をなくして歩留ま
りを向上できるのみならず、部品の供給装置等も不要に
できる。また、事前に駆動コイルと連結部材の接続を行
なうようにしたので、連結部材の残留応力が大幅に減少
して動特性を向上させることができるのみならず、接着
剤等も使用しなくて済む。更に、連結部材の装着作業が
容易になるので作業性を向上させることができる。第2
の発明によれば、支持ベースとレンズホルダを連結部材
で連結した状態で一度に形成できるので、従来使用して
いた組立治具を不要にでき、また、成形後に駆動コイル
と連結部材の電気的接続を行なうようにしたので、これ
を確実に接続することができる。また、駆動コイルと連
結部材を直接接続するようにしたので、従来必要とした
これらをつなぐ中継基板をなくすことができ、構造を簡
単化して小型化を図ることができる。また、成形後に電
気的接続を行なうので、組立精度に影響を与えることも
ない。第3及び第4の発明によれば、支持ベースとレン
ズホルダを連結部材で連結した状態で一度に形成できる
ので、従来使用していた組立治具を不要にでき、また、
部品供給のための装置類もなくすことができ、設備の簡
略化を図ることができる。また、連結部材を連続した状
態で供給することができるので、供給操作を短時間で行
なえ、しかも、供給と同時にこれを保持することができ
るので製造効率を大幅に向上させることができる。更
に、連結部材の供給は、自動的に行なうことができるの
でハンドリングが不要となり、安定供給が可能となるば
かりか、信頼性も向上させることができる。また、下型
部を回転しつつ間欠的に成形することにより、空いてい
る部分に駆動コイル等のインサート成形部品を装填する
ことができ、従って、その分、製造効率を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明方法により形成される型出し直後
の、光学ピックアップ装置の要部を示す斜視図である。
【図2】第1の発明方法を実施するための成形型を示す
斜視図である。
【図3】第2の発明方法により形成された型出し直後
の、光学ピックアップ装置の要部を示す斜視図である。
【図4】図3中のB−B線矢視断面図である。
【図5】図4中のC−C線矢視断面図である。
【図6】射出成形時の駆動コイルと連結部材との配置状
態を示す斜視図である。
【図7】射出成形時の成形型と駆動コイル及び連結部材
の関係を示す断面図である。
【図8】第3及び第4の発明方法を実施するための成形
型を示す斜視図である。
【図9】第3及び第4の発明方法を説明するための説明
図である。
【図10】図8に示す成形型により成形される、光学ピ
ックアップ装置の要部を示す斜視図である。
【図11】第3及び第4の発明方法において左右の連結
部材を平行に張設する場合の成形型の一部を示す概略平
面図である。
【図12】光学ピックアップ装置の一般的な構造を示す
斜視図である。
【図13】光学ピックアップ装置の組立方法を説明する
ための図である。
【図14】光学ピックアップ装置の他の組立方法を説明
するための図である。
【図15】図14中において連結部材に沿った断面図で
ある。
【図16】図15中のA−A線矢視断面図である。
【符号の説明】
1…レンズホルダ、2…対物レンズ、3…フォーカスコ
イル、4…トラッキングコイル、5…駆動コイル、6,
6A,6B,7,7A,7B…連結部材、8…支持ベー
ス、10…ヨーク、11…マグネット、21…光学ピッ
クアップ装置、23…成形型、24…下型部、25…上
型部、26…スライド型部、27…支持ベース成形凹
部、28…レンズホルダ成型凹部、29…連結部材収容
溝、35…重ね合わせ部、37…成形型、38…第2の
スライド型部、47…スライド上型部、50…成形型、
51…下型部、52…上型部、53…スライド型部、5
4,55…チャック、56,57…引掛け部、D…光デ
ィスク。
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、光ディス
クに光スポットを照射するための対物レンズ及び駆動コ
イルを取り付けたレンズホルダを、弾発性を有し且つ駆
動信号を流すための連結部材により支持ベースに対して
揺動可能に支持してなる光学ピックアップ装置の製造方
法において、前記連結部材の端部と前記駆動コイルの端
部を予め電気的に接続し、接続された前記駆動コイルと
前記連結部材を前記支持ベースの成形凹部と前記レンズ
ホルダの成形凹部を有する成形型内に収容し、樹脂によ
り一度に成形するように構成したものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】第2の発明は、光ディスクに光スポットを
照射するための対物レンズ及び駆動コイルを取り付けた
レンズホルダを、弾発性を有し且つ駆動信号を流すため
の連結部材により支持ベースに対して揺動可能に支持し
てなる光学ピックアップ装置の製造方法において、前記
連結部材の端部と前記駆動コイルの端部とを交差して重
ね合わせた状態で、前記連結部材と前記駆動コイルを、
前記コイルホルダの成形凹部を有する成形型内に収容
し、前記駆動コイルと前記連結部材の重ね合わせ部が露
出するように樹脂により一度に成形し、その後、前記重
ね合わせ部を溶接して電気的に接続するように構成した
ものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】第3の発明は、光ディスクに光スポットを
照射するための対物レンズ及び駆動コイルを取り付けた
レンズホルダを、弾発性を有し且つ駆動信号を流すため
の複数の連結部材により支持ベースに対して揺動可能に
支持してなる光学ピックアップ装置の製造方法におい
て、前記支持ベースの成形凹部と前記レンズホルダの成
形凹部とを有する成形型内に、前記支持ベースの成形凹
部と前記レンズホルダの成形凹部との間を往復するよう
に連続した状態で前記連結部材を張設し、この連結部材
にテンションを加えた状態で樹脂により一度に成形する
ように構成したものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】第4の発明は、光ディスクに光スポットを
照射するための対物レンズ及び駆動コイルを取り付けた
レンズホルダを、弾発性を有し且つ駆動信号を流すため
の複数の連結部材により支持ベースに対して揺動可能に
支持してなる光学ピックアップ装置の製造方法におい
て、前記支持ベースの成形凹部と前記レンズホルダの成
形凹部を有し複数に分割可能な成形型の一部を回転可能
に支持し、この回転可能な成形型の一部に、前記連結部
材の端部を把持するチャックを設けると共に前記連結部
材を掛け渡すための引掛け部を形成し、前記連結部材を
前記支持ベースの成形凹部と前記レンズホルダの成形凹
部との間を往復するように前記引掛け部に掛け渡すと共
にこの一端を前記チャックに把持させてテンションを加
えた状態で樹脂により一度に成形し、次に、前記チャッ
クと前記引掛け部を一体的に回動させることにより新た
な前記連結部材を引き出してこれにテンションを加えた
状態で樹脂により一度に成形するように構成したもので
ある。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】図2に示すようにこの光学ピックアップ装
置21は、レンズホルダ1及び支持ベース8は、例えば
ポリカーボネートのような樹脂により後述するように射
出成形され、レンズホルダ1はその先端に光スポット形
成用の対物レンズ(図示せず)を挿入するためのレンズ
孔22を有し、ここに対物レンズが装着される(図12
参照)。このレンズホルダ1の両側にはフォーカスコイ
ル3とトラッキングコイル4よりなる駆動コイル5が一
対設けられている。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに光スポットを照射するため
    の対物レンズ及び駆動コイルを取り付けたレンズホルダ
    を、弾発性を有し且つ駆動信号を流すための連結部材に
    より支持ベースに対して揺動可能に支持してなる光学ピ
    ップアップ装置の製造方法において、前記連結部材の端
    部と前記駆動コイルの端部を予め電気的に接続し、接続
    された前記駆動コイルと前記連結部材を前記支持ベース
    の成形凹部と前記レンズホルダの成形凹部を有する成形
    型内に収容し、樹脂により一度に成形するように構成し
    たことを特徴とする光学ピックアップ装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 光ディスクに光スポットを照射するため
    の対物レンズ及び駆動コイルを取り付けたレンズホルダ
    を、弾発性を有し且つ駆動信号を流すための連結部材に
    より支持ベースに対して揺動可能に支持してなる光学ピ
    ップアップ装置の製造方法において、前記連結部材の端
    部と前記駆動コイルの端部とを交差して重ね合わせた状
    態で、前記連結部材と前記駆動コイルを、前記コイルホ
    ルダの成形凹部を有する成形型内に収容し、前記駆動コ
    イルと前記連結部材の重ね合わせ部が露出するように樹
    脂により一度に成形し、その後、前記重ね合わせ部を溶
    接して電気的に接続するように構成したことを特徴とす
    る光学ピックアップ装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 光ディスクに光スポットを照射するため
    の対物レンズ及び駆動コイルを取り付けたレンズホルダ
    を、弾発性を有し且つ駆動信号を流すための複数の連結
    部材により支持ベースに対して揺動可能に支持してなる
    光学ピップアップ装置の製造方法において、前記支持ベ
    ースの成形凹部と前記レンズホルダの成形凹部とを有す
    る成形型内に、前記支持ベースの成形凹部と前記レンズ
    ホルダの成形凹部との間を往復するように連続した状態
    で前記連結部材を張設し、この連結部材にテンションを
    加えた状態で樹脂により一度に成形するように構成した
    ことを特徴とする光学ピックアップ装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 光ディスクに光スポットを照射するため
    の対物レンズ及び駆動コイルを取り付けたレンズホルダ
    を、弾発性を有し且つ駆動信号を流すための複数の連結
    部材により支持ベースに対して揺動可能に支持してなる
    光学ピップアップ装置の製造方法において、前記支持ベ
    ースの成形凹部と前記レンズホルダの成形凹部を有し複
    数に分割可能な成形型の一部を回転可能に支持し、この
    回転可能な成形型の一部に、前記連結部材の端部を把持
    するチャックを設けると共に前記連結部材を掛け渡すた
    めの引掛け部を形成し、前記連結部材を前記支持ベース
    の成形凹部と前記レンズホルダの成形凹部との間を往復
    するように前記引掛け部に掛け渡すと共にこの一端を前
    記チャックに把持させてテンションを加えた状態で樹脂
    により一度に成形し、次に、前記チャックと前記引掛け
    部を一体的に回動させることにより新たな前記連結部材
    を引き出してこれにテンションを加えた状態で樹脂によ
    り一度に成形するように構成したことを特徴とする光学
    ピックアップ装置の製造方法。
JP18544194A 1994-07-14 1994-07-14 光学ピックアップ装置の製造方法 Pending JPH0831007A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6502916B1 (en) 1998-05-25 2003-01-07 Seiko Epson Corporation Ink jet printing device and an ink cartridge
JP2003075763A (ja) * 2001-09-04 2003-03-12 Olympus Optical Co Ltd 光学素子支持装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6502916B1 (en) 1998-05-25 2003-01-07 Seiko Epson Corporation Ink jet printing device and an ink cartridge
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