JP3564744B2 - 光学ピックアップ装置の製造方法 - Google Patents

光学ピックアップ装置の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、光ディスクや光磁気ディスク等に情報を記録・再生する光学ピックアップ装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、例えば光ディスク用のピックアップにおいては、読み取り或いは書き込み用ビームを、対物レンズを介して焦点が合った状態で光ディスク面に照射させ且つこのビームを光ディスクのトラック方向に追従させる必要から、対物レンズはその光軸方向であるフォーカス方向と、このフォーカス方向と直交するトラッキング方向とに可動状態で支持されている。
【0003】
この対物レンズを光学ピックアップ本体に可動状態で支持する方式としては従来よりばね式、摺動式があり、更にこれらを改良した例えば特開昭63−104227号公報等に開示されるようなワイヤ式(4W式)が知られている。
【0004】
ここで、従来の図8に基づいて従来の光学ピックアップ装置について説明すると、レンズホルダ1は、その先端に光スポット形成用の対物レンズ2を有し、その側部にはフォーカスコイル3とトラッキングコイル4よりなる駆動コイル5が一対設けられている。
【0005】
このレンズホルダ1は、弾発性を有する例えば導電性金属線材よりなる2対4本の細い連結部材6A、6B、7A、7Bにより支持ベース8に揺動可能に浮遊状態で支持されている。この支持ベース8はその下部でベース板9に接続固定されると共にこのベース板9には、上記各駆動コイル5に対向させてヨーク10が起立させて設けられ、このヨーク10にマグネット11を取り付けている。また、支持ベース8は例えばスクリューネジ12により記録媒体Dの半径方向へ移動し得るようになっている。
【0006】
このような構成において、駆動コイル5に駆動信号を流すことにより、この駆動コイル5とマグネット11との間に磁気回路が形成され、駆動信号に応じてレンズホルダ1がフォーカス方向及びトラッキング方向に移動して光ディスクの如き記録媒体Dと対物レンズ1との位置調整が行なわれる。
【0007】
ここで、図9乃至図11に基づいて光ピックアップ装置の従来の製造方法について説明する。
まず、図9においては支持ベース固定部13及びレンズホルダ固定部14を有するL字状に成形された組立治具15に、支持ベース8及びレンズホルダ1を取り付けて位置決めし、これをスライド自在の仮固定部16により仮固定する。尚、レンズホルダ1には予め駆動コイル5がインサート成形されている。
【0008】
次に、直線状になされている連結部材6A、6B、7A、7を、支持ベース8に形成された各挿入孔17及びレンズホルダ1の端部に設けた各挿入孔18に挿入する。そして、この連結部材をハンダや接着剤により固定し、この連結部材により駆動信号を供給する場合にはここで連結部材と駆動コイルとの電気的接続を行なう。図10は連結部材を挿通してハンダ付した時の断面図を示し、図11は図10中のA−A線矢視断面図である。
【0009】
この場合、支持ベース8及びレンズホルダ1の端部には、それぞれ予め中継基板19、20が設けられており、インサート成形後に、コイル端部5Aと連結部材、例えば6B、7Bの端部を中継基板20の露出パターン(ランド)にそれぞれハンダ21A、21Bにより接続し、また、支持ベース8側の中継基板19のパターンと各連結部材をそれぞれハンダ21Cにより接続し、固定する。このように、特にレンズホルダ1側の中継基板20が必要な理由は、コイル線を接続できる状態で露出させるような成形が非常に困難だからである。
【0010】
このようにして各部材の連結が完了したならば、この組立治具15より組立部品を取り出し、支持ベース8を上記ベース板9にネジ止め等により固定する。このような装置を多量に生産する場合には、上述のような組立治具15を多数用意することによって工程を分け、流れ作業で組み立て生産するようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来の製造方法にあっては連結部材をハンダ付けするために次のような問題点があった。
まず、ハンダ付けの熱によってワイヤ状の連結部材が伸縮し、そのために連結部材の固定位置がばらつき、特性が劣化する原因となっていた。
【0012】
また、インサート成形後のハンダ付けのために作業領域が比較的狭く限定されてしまい、ハンダ及びハンダコテを押当てる際に、位置ズレが生じていた。
更に、連結部材自体が非常に細い線材のために次のような問題点があった。
すなわち、上述のように曲がり易い線材を取り扱うことからハンドリングに特殊な技術が必要になるばかりか、挿入孔への挿入時に、挿入ミス等により連結部材が曲がった状態で固定される場合もあった。
また、連結部材の接続固定後、最終的に製品として完成するまでの間に取り扱いの不注意により、これが変形したりする場合もあった。
【0013】
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものであり、その目的は連結部材のハンドリングを容易にできる光学ピックアップ装置の製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、第1の発明は、光ディスクに光スポットを照射するための対物レンズ及び駆動コイルを取り付けたレンズホルダを、弾発性を有する金属材料よりなる連結部材により支持ベースに対して揺動可能に支持してなる光学ピックアップ装置を製造する光学ピックアップ装置の製造方法において、2つの前記連結部材を、この連結部材よりも剛性の高い金属帯板の幅方向に掛け渡して並列に配置し、前記連結部材と前記金属帯板とをそれぞれ2箇所ずつ固定する第1ステップと、前記金属帯板を幅方向に切断して、2つの前記連結部材が固定された前記金属帯板より成る補助部材を形成する第2ステップと、前記補助部材を、前記支持ベースと前記レンズホルダ間に掛け渡して固定し、その後、前記レンズホルダを揺動可能にすると共に前記各連結部材間を電気的に分離るように、前記補助部材の前記各固定部位間の一部を前記並列した方向と前記幅方向とに切断して取り除く第3ステップとを有していることを特徴とする光学ピックアップ装置の製造方法である。
【0015】
本発明の関連技術は、光ディスクに光スポットを照射するための対物レンズ及び駆動コイルを取り付けたレンズホルダを、弾発性を有し且つ駆動信号を流すための連結部材により支持ベースに対して揺動可能に支持してなる光学ピックアップ装置の製造方法において、前記支持ベースと前記レンズホルダとの間の間隔よりも大きな長さを有すると共にその両端に中継パターンを有するプリント基板の一端の前記中継パターンに前記駆動コイルを電気的に接続し、次いで、前記プリント基板を前記支持ベースと前記レンズホルダとの間に掛け渡すようにしてこれらを一体的に成形し、次いで前記連結部材にテンションを加えた状態で前記中継パターン間に掛け渡して前記連結部材を固着し、その後、前記プリント基板の一部を切断して取り除くことにより前記レンズホルダを揺動可能に支持させるように構成したものである。
【0016】
【作用】
第1の発明によれば、まず、連結部材を予め所定の長さを有する補助部材の両端にスポット溶接等により固着させて掛け渡し、この補助部材を支持ベースとレンズホルダ間に掛け渡して一体成形した後に、この補助部材を切断している。従って、連結部材を小さい挿入孔へ挿通する等の煩雑な操作をする必要がなく、ハンドリングに特殊な技術を必要としないし、また、連結部材が変形する等の可能性も減少させることができる。
【0017】
本発明の関連技術は、予め駆動コイルをプリント基板の中継パターンと接続しておき、このプリント基板を支持ベースとレンズホルダとの間に掛け渡して一体成形した後に、テンションを加えた状態で連結部材を基板の中継パターン間に掛け渡して接続し、その後、このプリント基板を切断するようにしている。従って、前述の発明と同様に連結部材を挿入孔へ挿通する等の煩雑な操作をする必要がなく、比較的に簡単に連結部材を張設することができる。
【0018】
【実施例】
以下に本発明に係る光学ピックアップ装置の製造方法の一実施例を説明する。図1は第1の発明方法により製造される光学ピックアップ装置を示す斜視図、図2は第1の発明方法により製造される光学ピックアップ装置の主要部の製造過程を示す斜視図、図3は補助部材に連結部材を固着した状態を示す斜視図、図4は支持ベースを示す斜視図である。尚、図8に示す一般的な光学ピックアップ装置と同一部分については同一符号を付す。
【0019】
図1に示すようにこの光学ピックアップ装置22の基本構成は図7に示す光学ピックアップ装置と略同じである。すなわち、レンズホルダ1はその先端に光スポット形成用の対物レンズ2を有し、その両側部には、フォーカスコイル3とトラッキングコイル4よりなる駆動コイル5が一対設けられている。
【0020】
このレンズホルダ1は弾発性を有する例えば導電性金属線材よりなる2対4本の細い連結部材6A、6B、7A、7Bにより支持ベース8に揺動可能に浮遊状態で支持されている。この支持ベース8は、ベース板9にネジ23により固定されると共にこのベース板9には、上記各駆動コイル5に対向させてヨーク10が起立させて設けられ、このヨーク10にマグネット11を取り付けている。また、支持ベース8は、例えばスクリューネジ12により光ディスクDの半径方向へ移動し得るようになっている。
特に、本発明方法においては、連結部材6A、6B、7A、7Bを連結するためにI型の補助部材24を用いてこのハンドリングを容易にしている。
【0021】
このように構成された光学ピックアップ装置22の製造方法を説明する。
まず、図3に示すように所定の幅L1を有する帯状の板金よりなる補助部材帯板25に所定の間隔で正方形或いは長方形状の窓26を連続的に形成しておき、この窓26を帯板26の幅方向へ横切るように例えばリン青銅よりなるワイヤ状の連結部材6A、6Bを一定のテンション、例えば100gから250gの範囲内、好ましくは150gから200gの範囲内のテンションを付与しつつ掛け渡し、この両端をスポット溶接27により固定する。ここで、上記補助部材帯板25が連結部材の張力により屈曲しないように帯板25としては連結部材よりも剛性の高い材料を用いる。尚、連結部材の直径は略80μmである。
【0022】
そして、各窓26の略中央部にて帯板25の幅方向に示す切断線28にて切断することによりI型の1つの補助部材24を形成する。
この補助部材24を多数形成する場合には、長い連結部材30、30を巻回したリール28、29から連結部材を間欠的に引き出しつつ上記補助部材帯板25を長さ方向へ同期させて間欠的に移動させ、その都度、スポット溶接により連結部材30、30を固定すればよい。そして、上述のように各切断線28にて帯板25を切断することにより多数の補助部材を得ることができる。尚、補助部材帯板25の両側に多数形成されている孔は、これを連続的に機械送りするための機械送り用孔31である。
【0023】
さて、上記のように補助部材24を形成したならば、これを2枚1組にして例えば図示しない樹脂等の射出成形型の支持ベースを成形する部分とレンズホルダを成形する部分に掛け渡し、上記連結部材30の部分が露出するようにしてこれらを一体成形する。この場合、同時に駆動コイル5、5もインサート成形する。この時の状態は図2に示されており、上面側と下面側にそれぞれ補助部材が取り付けられている。
【0024】
この状態で、この成形体を図4に示すようなベース板9にネジ23等により固定したり、連結部材に駆動信号を流す場合には各駆動コイル5、5のコイル端を上記補助部材24に半田付けする等の他の残りの工程を行い、そして、組立の最終段階で、例えば図示しないレーザカッタ等を用いて、補助部材24の両端をつなぐ連結部32を2本の切断線33、33にて切断することにより取り除く。この切断は、上下2枚の補助部材24について行なう。これにより、レンズホルダ1は4本の連結部材6A、6B、7A、7Bのみにより揺動可能に支持されることになる。
【0025】
また、連結部材を介して駆動コイル5、5に駆動信号を供給する場合には、同じくレーザカッタ等により各コイル接続端を電気的に分離するために2つの補助部材24の中央部のみを切断線34に沿って切断する。この場合には、補助部材は導電性の金属により形成されているのは勿論である。
【0026】
このように、補助部材24に予め連結部材30をスポット溶接等により固着しており、この補助部材24を支持ベース8とレンズホルダ1との間に掛け渡すように固定し、その後この補助部材24の連結部32を切断して取り除くようにしたので、従来必要とされていた連結部材の孔への挿通操作を不要にでき、このハンドリングを容易にできるのみならず、連結部材の屈曲の可能性も大幅に減少させることができる。
更に、上述のようにハンダ付け操作を不要にできることから、連結部材の熱伸縮に伴う固定位置のばらつき等、位置ズレの発生も抑制することができる。
【0027】
また、組み立ての最終段階で補助部材24の連結部32を取り除いてレンズホルダ1を支持させるようにしたので、途中の各工程においてはレンズホルダ1は補助部材24を介して支持ベース8に固定されており、取り扱い不注意等によっても連結部材が屈曲する恐れをほとんどなくすことができる。
尚、上記実施例にあっては補助部材24のレンズホルダ1及び支持ベース8への固定方法は、樹脂等によるインサート成形により行った場合を説明したが、これに限定されず、接着剤による接着、熱圧着、ネジ止め等その方法には限定されないのは勿論である。
【0028】
次に、発明方法の関連技術について説明する。
図5は発明方法の関連技術によって製造される光学ピックアップ装置を示す平面図、図6はプリント基板と駆動コイルとを接続した状態を示す斜視図、図7は連結部材を接続する時の状態を示す説明図である。尚、図1に示す装置と同一部分については同一符号を付し、説明を省略する。
【0029】
図1に示す光学ピックアップ装置22にあっては、上下2対の連結部材6A、6B及び7A、7Bはそれぞれ平行に張設されて平行リンク機構を構成していたが、図5に示す光学ピックアップ装置36の場合は、連結部材6A、6B及び7A、7Bはそれぞれレンズホルダ1に向かうに従って接近させて張設され、いわゆる台形リンク機構を構成しており、また、図2に示す補助部材24に代えて、一対の支持ベース側中継パターン37、38及びレンズホルダ側中継パターン39を有するプリント基板40を用いている点が、図1及び図2に示す装置と異なり他の部分は略同じ構成となっている。
【0030】
この光学ピックアップ装置36を製造するには、まず、図6に示すように略三角形状になされた例えばガラスエポキシ系樹脂よりなるプリント基板40を用い、この三角形状のプリント基板40の底辺の両端に相当する部分に例えば半田メッキを形成することにより一対の支持ベース中継パターン37、38が設けられ、頂角に相当する部分に後工程でコイル端部を接続することになるパターン化されたレンズホルダ側中継パターン39が設けられている。
【0031】
このように形成された2枚1組のプリント基板40、40をその中継パターンを外側に向けて平行に配置し、各駆動コイル5、すなわちフォーカスコイル3及びトラッキングコイル4の各コイル端を上記2枚のプリント基板40、40の対応するレンズホルダ側中継パターン39、39に予めハンダ付けしておく。
【0032】
さて、上述のように駆動コイル5、5の接合が完了したならば、この2枚のプリント基板40、40を例えば図示しない樹脂等の射出成形型の支持ベースを成形する部分とレンズホルダを成形する部分に掛け渡してセットし、駆動コイルを含めてこれらを一体成形する。この場合、各中継パターン37、38、39を露出させた状態でプリント基板40を内部に埋め込むようにする。この時の埋め込み状態は図5に示されており、上下対照になされている。レンズホルダ1及び支持ベース8はプリント基板40を介して連結された状態となり、また、レンズホルダ側中継パターン39と支持ベース側中継パターン37及び38を連結するように底部が同一水平面になされた連結部材収容溝41、41が形成されている。また、この状態で対物レンズ2をレンズホルダ1に取り付けてもよい。
【0033】
次に、このように形成された成形体に対して、その上下の両面より連結部材6、7を接続する。すなわち、長い線状の各連結部材6、7をそれぞれ支持ピン42、43にV字状に引っ掛けて、この状態で各支持ピン42、43の先端を各レンズホルダ側中継パターン39の近傍に設けたピン穴44に挿入し、連結部材6、7をレンズホルダ側中継パターン39と各支持ベース側中継パターン37、38との間に掛け渡して位置決めする。そして、各連結部材6、7の両端に所定のテンション、例えば100gから250gの範囲内、好ましくは150gから200gの範囲内のテンションを加えた状態で、例えばヒータチップ45等の溶接手段を用いて連結部材6、7をそれぞれ対応する中継パターン37、38、39に溶接固定する。尚、この時のワイヤ状の連結部材の直径は約80μmである。
【0034】
次に、例えばレーザカッタにより、支持ピン42、43に接触していた連結部材6、7の折り返し部をカットして両側の電気接続を断ち、また、レーザカッタにより上記支持ベース8とレンズホルダ1との間で露出しているプリント基板40を、例えば図6に示す2本の切断線45、46に沿って切断することにより連結部40Aを取り除く。これにより、レンズホルダ1を4本の連結部材6A、6B、7A、7Bにより揺動可能に支持させることができる。
そして、支持ベース8をベース板9にネジ等により固定することにより全体が完成することになる。
【0035】
このように発明方法の関連技術においても、従来必要とされていた連結部材の孔への挿通操作を不要にでき、ハンドリングを容易にできるのみならず、連結部材の屈曲の可能性も大幅に減少させることができる。
また、各連結部材の溶接は、これにテンションを加えたまま行なうので、接続位置がずれることもなく、従って、位置ずれに伴う特性の劣化等の問題点の発生を大幅に抑制することができる。
【0036】
上記実施例にあっては、プリント基板としてガラスエポキシ樹脂を用いたが、これに限定されず、途中の工程にてレンズホルダ1を支持ベース8に対して支持し得る硬さを有し且つ絶縁材料であるならばどのような材料でも用いることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光学ピックアップ装置によれば、次のように優れた作用効果を発揮することができる。
第1の発明によれば、予め連結部材が固着された補助部材を用いて支持ベースとレンズホルダとの間に連結部材を掛け渡すようにしたので、屈曲し易い連結部材のハンドリングを容易化して組み立て効率を向上できるのみならず、これの屈曲の可能性を大幅に減少させることができる。
また、スペース上の制約が少なくなってハンダ付け以外のスポット溶接等を用いることができることから、連結部材の熱伸縮に伴う固定位置のズレの発生も抑制することができる。更に、連結部材の接合は、従来方法と異なって別工程にて精度良く行なうことができるので、この点よりも位置ズレを防止でき、従って、位置ズレに伴う特性劣化の発生を阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明方法により製造される光学ピックアップ装置を示す斜視図である。
【図2】第1の発明方法により製造される光学ピックアップ装置の主要部の製造工程を示す斜視図である。
【図3】補助部材に連結部材を固着した状態を示す斜視図である。
【図4】支持ベースを示す斜視図である。
【図5】本発明方法の関連技術によって製造される光学ピックアップ装置を示す平面図である。
【図6】プリント基板と駆動コイルとを接続した状態を示す斜視図である。
【図7】連結部材を接続する時の状態を示す説明図である。
【図8】一般的な光学ピックアップ装置を示す斜視図である。
【図9】図8に示す光学ピックアップ装置の製造方法を説明するための図である。
【図10】接続された連結部材の部分を示す断面図である。
【図11】図10中のA−A線矢視断面図である。
【符号の説明】
1…レンズホルダ、2…対物レンズ、3…フォーカスコイル、4…トラッキングコイル、5…駆動コイル、6A,6B,7A,7B…連結部材、8…支持ベース、9…ベース板、22,36…光学ピックアップ装置、24…補助部材、25…補助部材帯板、27…スポット溶接、28,29…リール、32…連結部、33,34…切断線、37,38…支持ベース側中継パターン、39…レンズホルダ側中継パターン、40…プリント基板、40A…連結部、45,46…切断線、D…光ディスク(記録媒体)。

Claims (1)

  1. 光ディスクに光スポットを照射するための対物レンズ及び駆動コイルを取り付けたレンズホルダを、弾発性を有する金属材料よりなる連結部材により支持ベースに対して揺動可能に支持してなる光学ピックアップ装置を製造する光学ピックアップ装置の製造方法において、
    2つの前記連結部材を、この連結部材よりも剛性の高い金属帯板の幅方向に掛け渡して並列に配置し、前記連結部材と前記金属帯板とをそれぞれ2箇所ずつ固定する第1ステップと、
    前記金属帯板を幅方向に切断して、2つの前記連結部材が固定された前記金属帯板より成る補助部材を形成する第2ステップと、
    前記補助部材を、前記支持ベースと前記レンズホルダ間に掛け渡して固定し、その後、前記レンズホルダを揺動可能にすると共に前記各連結部材間を電気的に分離るように、前記補助部材の前記各固定部位間の一部を前記並列した方向と前記幅方向とに切断して取り除く第3ステップとを有していることを特徴とする光学ピックアップ装置の製造方法。
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