JP2793786B2 - 光ディスク装置の対物レンズ駆動装置とその製造方法 - Google Patents

光ディスク装置の対物レンズ駆動装置とその製造方法

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JP2793786B2
JP2793786B2 JP7142649A JP14264995A JP2793786B2 JP 2793786 B2 JP2793786 B2 JP 2793786B2 JP 7142649 A JP7142649 A JP 7142649A JP 14264995 A JP14264995 A JP 14264995A JP 2793786 B2 JP2793786 B2 JP 2793786B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスク状の記録媒体
に光スポットを投射して光学的に情報を読み取ることが
できる光ディスク装置における対物レンズ駆動装置とそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5(A)は従来の光ディスクの対物レ
ンズ駆動装置の一例を示す斜視図であり、1は光ディス
クでなる記録媒体に対面し、光ビームを収束して記録媒
体に照射して光学的に情報を読み取るための対物レンズ
であり、該対物レンズ1はレンズホルダ2に保持され
る。3は位置決め機構(図示せず)により光ディスクの
記録面に対してトラッキング方向に移動し位置決めされ
る基台である。レンズホルダ2は、4本の導電性弾性体
4a、4b、4c、4dを介して該基台3に対して移動
自在に支持される。すなわち、基台3に設けた孔3aに
導電性弾性体4a、4b、4c、4dを左右それぞれ2
本ずつ挿通すると共に、該基台3に固定したプリント基
板13に貫通し半田付けして導電性弾性体4a、4b、
4c、4dの基端を固定し、先端をレンズホルダ2の側
面に固定したプリント基板9に半田付けし固定すること
により、レンズホルダ2を基台3に対して移動可能に片
持ち式に支持している。レンズホルダ2には、フォーカ
シングコイル5とトラッキングコイル6を保持する。
【0003】一方基台3には、図6に示すように、これ
らのコイル5、6にそれぞれ流す電流i1、i2との電
磁作用によって、レンズホルダ2すなわち対物レンズ1
を、矢印Zに示すフォーカス方向と、矢印Yに示すトラ
ッキング方向に駆動する磁気回路を構成するコ字形のヨ
ーク7および永久磁石8a、8bが搭載される。なお、
トラッキングコイル6は2組のコイルを一連に組んでフ
ォーカシングコイル5に固着したもので、中央部aが2
個の永久磁石8a、8b間の磁束と主として鎖交し、側
部bは実質的に駆動に影響を与えないように外側に配置
される。このように、対物レンズ1をフォーカス方向、
トラッキング方向に移動し位置制御する理由は、ディス
クの面振れや偏心に追従させて対物レンズ1を移動させ
るためである。
【0004】前述のように、レンズホルダ2の両側面に
は、導電性弾性体4a、4b、4c、4dにそれぞれコ
イル5、6の両端の端末を接続するためのプリント基板
9が固定される。該プリント基板9は、図5(B)にお
いて一方のプリント基板について示すように、導電性弾
性体4a、4bやコイル端末5a、6aを半田10によ
り接続するランド部11とこれらのランド部11間を接
続する銅箔12とを有する。
【0005】従来の他の対物レンズ駆動装置として、特
開平6−274910号公報には、レンズホルダとコイ
ルを巻いたボビンとを別体に構成し、ボビンをレンズホ
ルダに取付け、ボビンに設けた突起にコイル端末をから
げ、そのコイル端末に導電性弾性体を半田付けした構造
が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図5に示した従来の対
物レンズ駆動装置においては、コイル端末5a、6a、
5b、6bと導電性弾性体4a、4b、4c、4dとの
結合に、中間部材として、両サイド合計2枚のプリント
基板9を使用しているので、プリント基板9をレンズホ
ルダ2に接着する作業が必要な上、半田付けも左右4箇
所ずつ、合計8箇所行う必要があり、部品点数と工数が
多くなるという問題点があった。また、小型化、薄型化
に伴い、前記のプリント基板9も小型化が要求され、ラ
ンド部11が小さくなったり、コイル5、6と導電性弾
性体4a、4b、4c、4dとを結ぶ銅箔12の部分が
短くなるため、半田付けそのものが困難になったり、コ
イル5、6と導電性弾性体4a、4b、4c、4dの一
方を半田付けする時に、すでに半田付けしてある他方の
半田が溶けてしまうなど、半田部の信頼性が低下すると
いう問題があった。
【0007】また、前記公報に記載の構造、すなわちボ
ビンにコイルを巻き、そのボビンをレンズホルダに取り
付ける構造においては、レンズホルダ以外にボビンが必
要となるので、部品点数が増大すると共に、ボビン取付
け工程が必要となるので、工数の増加を招き、また、レ
ンズホルダにボビンを設ける分だけスペースを必要と
し、小型化、薄型化の障害になるという問題点があっ
た。
【0008】本発明は、上記した問題点に鑑み、部品点
数や工数が低減し、かつコイル端末の半田付け部の信頼
性の向上や、小型化、薄型化に寄与できる構造の光ディ
スクの対物レンズ駆動装置とその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による光ディスク
の対物レンズ駆動装置は、光ディスクの記録面に対し
移動され位置設定される基台に対し、対物レンズを保持
する合成樹脂製レンズホルダを、導電性弾性体を介し
て、フォーカシング方向とトラッキング方向のうちの少
なくとも一方向に移動自在に支持し、前記レンズホルダ
に、導電性弾性体の方向と同方向に、かつ導電性弾性体
の固定部の反対側に突出させて突起を一体的に形成して
設け、該突起に導電性弾性体を添わせ、該突起と導電性
弾性体にレンズホルダ内に固定されたレンズホルダ駆動
用のボビンの無いコイルの端末をまとめてからげ、該か
らげたコイルの端末を、前記導電性弾性体に直接半田付
けしたことを特徴とする。
【0010】また、本発明による光ディスクの対物レン
ズ駆動装置は、光ディスクの記録面に対して移動され位
置設定される基台に対し、対物レンズを保持する合成樹
脂製レンズホルダを、導電性弾性体を介して、フォーカ
シング方向とトラッキング方向のうちの少なくとも一方
向に移動自在に支持し、 前記レンズホルダに、導電性弾性体の結合部から突出し
た部分を添設する添設面を一体的に形成して設け、 該添設面に導電性弾性体を添わせ、 前記レンズホルダ内に固定されたレンズホルダ駆動用の
ボビンの無いコイルの端末を前記導電性弾性体に前記添
設面上で直接半田付けしたことを特徴とする。
【0011】また、本発明による光ディスクの対物レン
ズ駆動装置の製造方法は、対物レンズを保持する合成樹
脂製レンズホルダに、該レンズホルダを支持する導電性
弾性体を、レンズホルダに成形により固定すると共に、
前記レンズホルダに、突起を、該突起が前記導電性弾性
体の方向と同方向に、該導電性弾性体の固定部の反対側
に突出させ、かつ該突起に前記導電性弾性体を添わせて
レンズホルダに一体的に形成し、該突起と導電性弾性体
に、前記レンズホルダに固定されたレンズホルダ駆動用
のボビンの無いコイルの端末をまとめてからげ、 該から
げたコイルの端末を、前記導電性弾性体に直接半田付け
することを特徴とする。
【0012】また、本発明による光ディスクの対物レン
ズ駆動装置の製造方法は、対物レンズを保持する合成樹
脂製レンズホルダに、該レンズホルダを支持する導電性
弾性体を、レンズホルダに成形により固定すると共に、
前記レンズホルダに、導電性弾性体の結合部から突出し
た部分を添設する添設面を設けて該添設面に導電性弾性
体を添わせ、前記レンズホルダ内に固定されたレンズホ
ルダ駆動用のボビンの無いコイルの端末を前記導電性弾
性体に前記添設面上で直接半田付けすることを特徴とす
る。
【0013】本発明において、導電性弾性体やコイル
は、接着によりレンズホルダに固定してもよいが、好ま
しくは、インサート成形により一体に固定する。
【0014】
【作用】本発明においては、レンズホルダに、導電性弾
性体の方向と同方向に、かつ導電性弾性体の固定部の反
対側に突出させて突起を一体的に形成して設け、該突起
に導電性弾性体を添わせ、該突起と導電性弾性体にレン
ズホルダ内に固定されたレンズホルダ駆動用のボビンの
無いコイルの端末をまとめてからげ、該からげたコイル
の端末を、前記導電性弾性体に直接半田付けするか、
るいはレンズホルダに導電性弾性体の添設面を一体に設
け、その添設面に導電性弾性体を添えてコイル端末を導
電性弾性体に直接半田付けするため、レンズホルダに突
起を設け、該レンズホルダにコイル端末をからげてその
コイル端末に導電性弾性体を直接半田付けするため、プ
リント基板は不要となる。また、レンズホルダが合成樹
脂製であり、半田付けにおける半田付け部どうしの熱の
伝達による悪影響の問題がない。また、ボビンの無いコ
イルでなるレンズホルダ駆動用コイルをレンズホルダに
固定し、コイル端末を突起をからげているので、ボビン
は不要である。
【0015】また、レンズホルダに、導電性弾性体の方
向と同方向に、かつ導電性弾性体の固定部の反対側に突
出させて突起を一体的に形成することにより設け、該突
起に導電性弾性体を添わせることにより、該突起と導電
性弾性体にレンズホルダ内に固定されたレンズホルダ駆
動用のボビンの無いコイルの端末をまとめてからげるこ
とが可能となり、導電性弾性体と突起が合体されること
により、コイル端末のからげ部分の強度が大となり、ま
た、からげたコイルの端末を、前記導電性弾性体に直接
半田付けすることにより、半田付け部を導電性弾性体の
長手方向に長くすることができる結果、半田付け面積が
広くなり、半田付けが強固に行える。
【0016】レンズホルダにコイルや導電性弾性体をイ
ンサート成形により固定すれば、作業工程が簡略化さ
れ、位置決め精度が向上する。
【0017】
【実施例】図1(A)は本発明による対物レンズの駆動
装置を示す斜視図、図1(B)は該実施例における導電
性弾性体4とコイル端末5a、6aとの接続構造を示す
側面図である。図1において、図5、図6と同じ符号は
同じ部品を示す。レンズホルダ2は、後述の半田付け処
理の際にも軟化、変形しない例えばポリフェニレンサル
ファイト(PPS)樹脂、全芳香族系ポリエステル樹脂
(液晶ポリマー)等の耐熱性合成樹脂成形体よりなるも
のであり、該レンズホルダ2の両側面に、導電性弾性体
4a、4b、4c、4dの結合部14を突出させて一体
に形成し、該結合部14に、インサート成形によってり
ん青銅やベリリウム銅等の金属線材や板材からなる導電
性弾性体4a、4b、4c、4dをそれぞれ2本ずつ固
定する。なお、導電性弾性体4a、4b、4c、4dの
結合部14に対する結合は、結合部14に孔を設けてそ
の孔に導電性弾性体4a、4b、4c、4dを挿通し、
接着剤により固定する構造も採用できる。導電性弾性体
4a、4b、4c、4dの基端側の基台3に対する固定
構造は図5で説明した通りである。
【0018】前記結合部14の近傍には、それぞれ2つ
のピン状突起15a、15bを、上下に間隔をもって、
かつ外方に突出させて一体成形により設ける。そしてレ
ンズホルダ2の片面に形成したピン状突起15a、15
bに、図6に示したようなボビンの無いコイルでなるフ
ォーカシングコイル5の一方のコイル端末5aと、ボビ
ンの無いコイルでなるトラッキングコイル6の一方のコ
イル端末6aをからげ、また、他方のコイル端末5b、
6bは、レンズホルダ2の他方の側面に前記突起15
a、15bと同様に形成したピン状突起(図示せず)に
からげる。このようにしてからげたコイル端末5a、6
a、5b、6bを、導電性弾性体4a、4b、4c、4
dにそれぞれ半田16により直接固定する。
【0019】なお、図1(A)、(B)においては、前
記結合部14および突起15a、15bはレンズホルダ
2の側面に設けているが、前記レンズホルダ2の上面ま
たは下面に結合部および突起を設けてもよい。
【0020】このように、レンズホルダ2に突起15
a、15bを設け、これらの突起15a、15bにコイ
ル端末5a、6a、5b、6bをからげ、これに導電性
弾性体4a、4b、4c、4dを直接半田付けすること
により、従来のプリント基板9が不要となり、部品点数
が低減される。また、プリント基板9をレンズホルダ2
に接着する工程が不要となる上、半田付け個所が4箇所
に半減するので、工数も低減される。また、突起15
a、15bはレンズホルダ2と同じ樹脂材料で形成さ
れ、突起15a、15b間の熱伝導性が前記プリント基
板9の銅箔12より低いため、1箇所の半田付けが他方
に与える熱的影響が少なく、既に半田付けしてある部分
を後で半田付けする熱によって再び溶かすことがない。
そのように、半田部間の熱的影響が軽減されることと、
半田付けする箇所の間隔が広がることにより、半田付け
自体が容易となり、かつ、半田部の信頼性を高めること
ができる。また、レンズホルダ2に突起を設ける方法と
しては、金属ピンをレンズホルダ2に埋込む方法もある
が、本発明のように、突起15a、15bを一体成形す
ることにより、金属ピンをレンズホルダ2に固定する場
合に比較し、工数および部品点数が低減される。
【0021】また、図2(A)の平面図に示すように、
ボビンの無いコイルでなるトラッキングコイル6を固定
したフォーカシングコイル5を接着剤17によりレンズ
ホルダ2の内壁に固定してもよいが、図2(B)に示す
ように、前記コイル5、6を一体成形によってレンズホ
ルダ2の内空部に固定することにより、図2(A)に示
す内空部のコーナーにおけるフォーカシングコイル5と
レンズホルダ2の内壁との間の隙間18が無くなり、接
着時におけるフォーカシングコイル5の位置ずれがな
く、フォーカシングコイル5およびトラッキングコイル
6のレンズホルダ2に対する位置決めが精度良く行え
る。また、フォーカシングコイル5のレンズホルダ2に
対する接着工程が不要となり、工数が低減する。また、
フォーカシングコイル5やトラッキングコイル6を設け
たボビンをレンズホルダ2に取付ける場合に比較し、部
品点数と工数が低減されると共に、フォーカシングコイ
ル5とトラッキングコイル6の位置決め精度も向上す
る。
【0022】また、導電性弾性体4a、4b、4c、4
dは結合部14の孔に挿通し、接着によって固定しても
よいが、前記実施例のように、4本の導電性弾性体を一
体成形によってレンズホルダ2に固定することにより、
導電性弾性体4a、4b、4c、4dのレンズホルダ2
に対する取付け作業が不要となる。
【0023】図3(A)、(B)はそれぞれ本発明の他
の実施例を示す斜視図であり、いずれも、レンズホルダ
2の側面部に、前記導電性弾性体4a、4bの結合部1
4から、導電性弾性体4a、4bの方向と同方向に、か
つ導電性弾性体4a、4bの基台3への固定部の反対側
に突出させて突起19a、19bまたは20a、20b
を一体に形成し、該突起19a、19bまたは20a、
20bに導電性弾性体4a、4bを添わせ、該突起19
a、19bまたは20a、20bと導電性弾性体4a、
4bにコイル端末5a、6aをまとめてからげ、該から
げたコイルの端末5a、6aを、前記導電性弾性体4
a、4bに直接半田16により固定したものである。導
電性弾性体4c、4dについてもレンズホルダ2に同様
に結合される。
【0024】このように、突起19a、19bまたは2
0a、20bに導電性弾性体4a、4bを添わせて同時
にコイル端末5a、6aを巻くことにより、突起19
a、19bまたは20a、20bと導電性弾性体4a、
4bとの合体によってからげ部分の強度があがり、安定
したコイル端末の固定が可能となり、また、半田16の
面積が広がり、半田強度が上がる。特に、突起19a、
19bまたは20a、20bに溝23a、23bあるい
は24a、24bを設け、これらの溝23a、23bあ
るいは24a、24bに導電性弾性体4a、4bが嵌ま
り込んだ構造とすることにより、導電性弾性体4a、4
bのずれがなく、結合強度があがる。また、導電性弾性
体4a、4bの添設面は、図3(A)のように上向きに
する場合に比較し、図3(B)のように添設面を縦面ま
たは傾斜面とすれば、半田付け作業が容易となる。
【0025】また、図3(C)に示すように、フォーカ
シング方向のみについて弾性を持たせる場合、あるいは
フォーカシング方向とトラッキング方向とで導電性弾性
体の弾性に差異を持たせるため、板状または断面角形の
導電性弾性体21を用いる場合、突起19に対して面で
導電性弾性体21を合わせることにより、からげによる
結合強度があがり、また、半田付け部を導電性弾性体2
1の長手方向に長くすることができるので、半田16の
広さも確保され、半田付け強度があがる。
【0026】また、図3(C)は、4本の導電性弾性体
4a、4b、4c、4dを設ける前記実施例と異なり、
左右それぞれ1本ずつの導電性弾性体21を設け、1種
類のコイル(フォーカシングコイル5またはトラッキン
グコイル6)に導電性弾性体21を接続する対物レンズ
駆動装置の例を示しているが、この他、ジッタ方向や対
物レンズの媒体に対する傾き角度を補正するようなさら
に多くの方向にレンズホルダ2を移動させる構造の対物
レンズ駆動装置にも本発明の構造を適用することができ
る。
【0027】図4は本発明の他の実施例であり、本実施
例は、レンズホルダ2を片持ち式ではなく、基台3と別
に設けられる支持体22と基台3により導電性弾性体4
a、4b、4c、4dの両端を支持し、導電性弾性体4
a、4b、4c、4dの中間部にレンズホルダ2を前記
図1の突起15と半田16を用いた構造で取付けたもの
であり、本実施例においても前記実施例と同様の効果が
あげられる。
【0028】なお、導電性弾性体として半田メッキや銅
メッキが施された金属線を使用し、フォーカシングコイ
ル5やトラッキングコイル6として低温半田付銅線を使
用すれば、半田付けにおける作業性がさらに向上する。
【0029】
【発明の効果】請求項1、5によれば、レンズホルダに
突起を設け、該突起に導電性弾性体を添わせ、該突起と
導電性弾性体にレンズホルダ内に固定されたレンズホル
ダ駆動用のボビンの無いコイルの端末をまとめてから
げ、該からげたコイルの端末を、前記導電性弾性体に直
接半田付けしたので、コイル端末と導電性弾性体との結
合に用いたプリント基板が不要となり、また、コイルを
巻いたボビンも不要となるので、部品点数が低減でき
る。また、プリント基板を用いる場合に比較して、プリ
ント基板をレンズホルダに接着する工程が不要となり、
かつ半田付け箇所の数が低減されるので、工数が低減さ
れる。また、ボビンをレンズホルダに取付ける従来構造
に比較しても、部品点数と工数低減が達成できる。
【0030】また、コイル端末と導電性弾性体とを直接
半田付けするので、プリント基板のランドが小さくなる
とか、銅箔部が短くなるという問題が発生せず、小型、
薄型化に際して半田付け自体が容易で、半田部の信頼性
を向上できる。また、コイル端末の半田付け部を小さく
する必要がなく、コイルを巻くボビンを設けるスペース
も不要となるので、小型化、薄型化が達成できる。
【0031】また、レンズホルダの側面部に、導電性弾
性体の方向と同方向に、かつ導電性弾性体の反対側に突
出させて突起を一体成形により設け、該突起に導電性弾
性体を添わせ、該突起と導電性弾性体にレンズホルダ内
に固定されたレンズホルダ駆動用のボビンの無いコイル
の端末をまとめてからげたので、突起と導電性弾性体と
が互いに補強しあい、からげ部の強度があがり、安定し
たコイル端末の固定が可能となり、また、半田付け部を
導電性弾性体の長手方向に長くすることができる結果、
半田付け面積が広がり、半田付け強度が上がる。
【0032】請求項によれば、導電性弾性体をレンズ
ホルダにインサート成形により固定したので、導電性弾
性体のレンズホルダに対する取付け作業が不要となり、
工数の低減に寄与できる。
【0033】請求項3によれば、レンズホルダに駆動用
コイルをインサート成形により固定したので、コイル取
付けのための工数が低減され、コイルを接着あるいはボ
ビンを使用して取付ける場合に比較して、位置決め精度
が向上する。請求項4、6によれば、半田付けの際にコ
イル端末と導電性弾性体とが添設面で支持されるため、
半田付け作業においてコイル端末を導電性弾性体の位置
に固定しやすくなり、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明による対物レンズの駆動装置の
一実施例を示す斜視図、(B)は該実施例におけるコイ
ル端末と導電性弾性体との固定構造を示す側面図であ
る。
【図2】(A)、(B)はレンズホルダにそれぞれ接
着、一体成形によってコイルを取付けた場合のレンズホ
ルダとコイルとの固定構造を示す平面図である。
【図3】(A)、(B)、(C)は本発明の他の実施例
を示す斜視図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図5】(A)は従来例を示す斜視図、(B)はそのコ
イル端末と導電性弾性体との固定構造を示す側面図であ
る。
【図6】図5の駆動装置における作用説明図である。
【符号の説明】
1:対物レンズ、2:レンズホルダ、3:基台、4a、
4b、4c、4d、21:導電性弾性体、5:フォーカ
シングコイル、5a、5b、6a、6b:コイル端末、
6:トラッキングコイル、7:ヨーク、8a、8b:永
久磁石、14:導電性弾性体結合部、15a、15b、
19a、19b、20a、20b:突起、16:半田、
17:接着剤、18:隙間、22:支持体、23a、2
3b、24a、24b:溝

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ディスクの記録面に対して移動され位置
    設定される基台に対し、対物レンズを保持する合成樹脂
    製レンズホルダを、導電性弾性体を介して、フォーカシ
    ング方向とトラッキング方向のうちの少なくとも一方向
    に移動自在に支持し、 前記レンズホルダに、導電性弾性体の方向と同方向に、
    かつ導電性弾性体の固定部の反対側に突出させて突起を
    一体的に形成して設け、該突起に導電性弾性体を添わせ、 該突起と導電性弾性体に レンズホルダ内に固定されたレ
    ンズホルダ駆動用のボビンの無いコイルの端末をまとめ
    からげ、 からげたコイルの端末、前記導電性弾性体直接半
    田付けしたことを特徴とする光ディスク装置の対物レン
    ズ駆動装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記導電性弾性体を前記レンズホルダにインサート成形
    により固定した ことを特徴とする光ディスク装置の対物
    レンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記レンズホルダに前記駆動コイルをインサート成形に
    より固定した ことを特徴とする光ディスク装置の対物レ
    ンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】光ディスクの記録面に対して移動され位置
    設定される基台に対し、対物レンズを保持する合成樹脂
    製レンズホルダを、導電性弾性体を介して、フォーカシ
    ング方向とトラッキング方向のうちの少なくとも一方向
    に移動自在に支持し、 前記レンズホルダに、導電性弾性体の結合部から突出し
    た部分を添設する添設面を一体的に形成して設け、 該添設面に導電性弾性体を添わせ、 前記レンズホルダ内に固定されたレンズホルダ駆動用の
    ボビンの無いコイルの端末を前記導電性弾性体に前記添
    設面上で直接半田付けしたことを特徴とする光ディスク
    装置の対物レンズ駆動装置。
  5. 【請求項5】対物レンズを保持する合成樹脂製レンズホ
    ルダに、該レンズホルダを支持する導電性弾性体を、レ
    ンズホルダに成形により固定すると共に、前記レンズホ
    ルダに、突起を、該突起が前記導電性弾性体の方向と同
    方向に、該導電性弾性体の固定部の反対側に突出させ、
    かつ該突起に前記導電性弾性体を添わせてレンズホルダ
    に一体的に形成し、 該突起と導電性弾性体に、前記レンズホルダに固定され
    たレンズホルダ駆動用のボビンの無いコイルの端末をま
    とめてからげ、 該からげたコイルの端末を、前記導電性弾性体に直接半
    田付けすることを特徴とする光ディスク装置の対物レン
    ズ駆動装置の製造方法。
  6. 【請求項6】対物レンズを保持する合成樹脂製レンズホ
    ルダに、該レンズホルダを支持する導電性弾性体を、レ
    ンズホルダに成形により固定すると共に、前記レンズホ
    ルダに、導電性弾性体の結合部から突出した部分を添設
    する添設面を設けて該添設面に導電性弾性体を添わせ、 前記レンズホルダ内に固定されたレンズホルダ駆動用の
    ボビンの無いコイルの端末を前記導電性弾性体に前記添
    設面上で直接半田付けすることを特徴とする光ディスク
    装置の対物レンズ駆動装置の製造方法。
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