JP3315939B2 - モータ - Google Patents

モータ

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JP3315939B2
JP3315939B2 JP33131198A JP33131198A JP3315939B2 JP 3315939 B2 JP3315939 B2 JP 3315939B2 JP 33131198 A JP33131198 A JP 33131198A JP 33131198 A JP33131198 A JP 33131198A JP 3315939 B2 JP3315939 B2 JP 3315939B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力供給用のター
ミナルが樹脂製のハウジングにインサート成形されたモ
ータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばパワーウインドなどに用い
る小型モータの給電用ターミナルを樹脂製のハウジング
にインサート成形する場合、複数のターミナルをそれぞ
れ成形用の金型へセットした後に、金型へ樹脂を流し込
んでターミナルをインサートした状態のハウジングが成
形される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に給電用ターミナルを金型へセットする場合、それぞれ
個別にセットするために工数が掛かったり、ターミナル
間の距離を一定にするなどの組み付け精度を維持するの
が困難であった。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、ターミナルの組み付
け工数を低減し、組み付け精度を向上したモータを得る
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するた
めに本発明の請求項1は、モータ部と、前記モータ部を
組み付けるためのモータ取付部と、外部から前記モータ
部に電力を供給するための給電部とを有した樹脂ハウジ
ングと、前記樹脂製のハウジングの給電部とモータ取付
部との間に位置するよう前記ハウジングにインサート成
形され、前記給電部から前記モータ部へ外部電源を供給
するターミナルとを備えたモータにおいて、前記各ター
ミナルが互いに一定の距離を保った状態で樹脂製の保持
の該ターミナルの挿入孔の内周に形成された押圧突起
に押圧されることで圧入固定され一体的に保持されて前
記ハウジング内に形成保持されたことを特徴としてい
る。
【0006】請求項1に記載の発明によれば、ターミナ
ルは樹脂製の保持体のターミナルの挿入孔の内周に形成
された押圧突起に押圧されることで圧入固定されて保持
に一体的に保持され、その状態でハウジング内に成形
保持される。そのため、ターミナルの金型への組み付け
は、保持体に一体的に保持されたターミナルのみでよい
ため、組み付け工数が低減できると共に、挿入された
ターミナルの距離を一定に保った状態で押圧突起に押圧
されることで確実に保持体に保持されているので、ター
ミナルの組み付け精度が向上し、互いのターミナルが近
接して生じる接触不良などが確実に防止できる。
【0007】
【0008】
【0009】本発明の請求項3は、前記保持体は前記ハ
ウジングと同一材質であることを特徴としている。
【0010】本発明の請求項3によれば、保持体とハウ
ジングとは同一材質であるため、成形時に保持体の表面
がハウジングと溶融し、保持体およびターミナルのハウ
ジングへの保持が確実になる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る実施の形態に
ついて、図1から図5に基づいて説明する。図1は本発
明のモータ1の要部を破断した平面図である。図1に示
すように、モータ1は、樹脂製のハウジング2とモータ
部3から構成されている。ハウジング2には、給電用コ
ネクタが接続される給電部としてのコネクタ部4が形成
されると共に、モータ部3と連結するためのモータ取付
部7が形成されており、ネジ5、6によってモータ部3
と連結される。
【0012】図2は、ターミナル部10が成形保持され
た状態のハウジング2の平面図であり、各ターミナル1
1、12、13、14、15および保持体21、23は
破線で示されている。各ターミナル11、12、13、
14、15は、一端がハウジング2に形成したコネクタ
部に露出し、他端がモータ取付部7へ導かれている。
【0013】図3に示すように、各ターミナル11、1
2、13、14、15はハウジング2内に成形保持され
る前に、ハウジングを構成する樹脂と同一材質で構成さ
れる樹脂製の保持体21、23に形成した挿入孔22、
24に圧入保持され、一定の距離を保った状態でターミ
ナル部10として形成されている。各挿入孔22、24
の内周には押圧突起25が形成されており、挿入された
各ターミナル11、12、13、14、15が確実に保
持されるようになっている。
【0014】次にハウジングの成形方法について説明す
る。ハウジング2は、図5に示すように、第1金型30
および第2金型31によって成形される。まずターミナ
ル部10は、保持体21、23に確実に保持された状態
で、端部10a、10b、10cが第1金型30に形成
した保持孔30a、30b、30cへ嵌め込まれる。よ
って、ターミナル部10は各ターミナル11、12、1
3、14、15間の距離を一定に保った状態で確実に第
1金型30に保持される。
【0015】次に、第2金型31が第1金型30と合せ
られ、その状態で第1金型30および第2金型31よっ
て形成された空間32にハウジング2を成形するための
樹脂が充填される。その場合、保持体21、23がハウ
ジング2と同一の材質によって構成されているため、保
持体21、23の表面が充填された樹脂と溶融する。従
って、保持体21、23がハウジング2内で確実に保持
される。
【0016】そして、空間32に充填された樹脂が凝固
すると、両金型が分離されてハウジング2が取り出され
る。このとき、ターミナル部10、即ち各ターミナル1
1、12、13、14、15は保持体21、23によっ
て一定の距離を保った状態で成形保持されており、か
つ、金型に対しても確実に保持されているので、各ター
ミナル11、12、13、14、15はハウジング2の
所定の位置へ確実に成形保持されることになる。
【0017】なお、上記実施の形態では、各ターミナル
11、12、13、14、15を保持するために保持体
21、23をそれぞれ用いたが、互いを連結して1つの
部品としたり、一方をより大きくして保持力を高めたも
のを用いてもよい。
【0018】上記実施の形態から把握できる請求項以外
の技術思想について、以下にその効果と共に記載する。
保持部材に互いの距離が一定となるよう複数のターミナ
ルを保持した状態で前記各ターミナルを金型に形成した
保持孔に装着し、前記金型に溶融した樹脂を充填するこ
とで、前記各ターミナルおよび保持部材を一体でハウジ
ング内に成形することを特徴とするモータの製造方法。
このようにすれば、各ターミナルの互いの距離を一定に
保った状態でハウジング内に成形することができるの
で、ターミナルの金型への組み付け工数を低減すること
ができると共に、ハウジング内への正確な成形を行なう
ことができる。
【0019】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
金型へのターミナルの組み付け工数を低減し、組み付け
精度を向上したモータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るモータの要部を破断し
た平面図である。
【図2】ターミナルおよび保持体が成形保持されたハウ
ジングの平面図である。
【図3】ターミナル部の平面図である。
【図4】挿入孔の拡大図である。
【図5】ターミナル部が金型内に保持された状態を説明
するための端面図である。
【符号の説明】
1…モータ、2…ハウジング、3…モータ部、4…コネ
クタ部、7…モータ取付部 10…ターミナル部、11、12、13、14、15…
ターミナル、21、23…保持体

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ部と、前記モータ部を組み付ける
    ためのモータ取付部と、外部から前記モータ部に電力を
    供給するための給電部とを有した樹脂ハウジングと、前
    記樹脂製のハウジングの給電部とモータ取付部との間に
    位置するよう前記ハウジングにインサート成形され、前
    記給電部から前記モータ部へ外部電源を供給するターミ
    ナルとを備えたモータにおいて、 前記各ターミナルが互いに一定の距離を保った状態で樹
    脂製の保持体の該ターミナルの挿入孔の内周に形成され
    た押圧突起に押圧されることで圧入固定され一体的に保
    持されて前記ハウジング内に形成保持されたことを特徴
    とするモータ。
  2. 【請求項2】 前記保持体は前記ハウジングと同一材質
    であることを特徴とする請求項1記載のモータ。
JP33131198A 1998-11-20 1998-11-20 モータ Expired - Fee Related JP3315939B2 (ja)

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