JP2003071843A - タイヤ加硫成形用金型 - Google Patents
タイヤ加硫成形用金型Info
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- JP2003071843A JP2003071843A JP2001266779A JP2001266779A JP2003071843A JP 2003071843 A JP2003071843 A JP 2003071843A JP 2001266779 A JP2001266779 A JP 2001266779A JP 2001266779 A JP2001266779 A JP 2001266779A JP 2003071843 A JP2003071843 A JP 2003071843A
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- tire
- mold
- protrusion
- vulcanization molding
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複雑な分割型の金型であっても加工が容易
で、かつベントスピューのトリミング処理を後工程とし
てする必要がなく、しかも加硫成形時における凸起の基
部周辺の空気の排出も良好であり、また加硫成形後のタ
イヤにおいて形状安定性が良好な細溝をバットレス区域
に形成することができるベントホールを備えた空気入り
タイヤ加硫成形用金型を提供する。 【解決手段】 未加硫タイヤのサイド部を成形する上下
一対のサイドモールド１、１と、当該未加硫タイヤのト
レッド部を成形する複数のトレッドセグメント２を有
し、前記サイドモールド１のトレッドセグメント２との
接触面近傍に、加硫成形タイヤのバットレス区域におい
て環状の細溝を形成する環状凸起１Ａが設けられた分割
型の金型において、上記環状凸起１Ａに、当該凸起１Ａ
の両壁面を横切って貫通するベントホールＶＨ１を複数
個設ける。
で、かつベントスピューのトリミング処理を後工程とし
てする必要がなく、しかも加硫成形時における凸起の基
部周辺の空気の排出も良好であり、また加硫成形後のタ
イヤにおいて形状安定性が良好な細溝をバットレス区域
に形成することができるベントホールを備えた空気入り
タイヤ加硫成形用金型を提供する。 【解決手段】 未加硫タイヤのサイド部を成形する上下
一対のサイドモールド１、１と、当該未加硫タイヤのト
レッド部を成形する複数のトレッドセグメント２を有
し、前記サイドモールド１のトレッドセグメント２との
接触面近傍に、加硫成形タイヤのバットレス区域におい
て環状の細溝を形成する環状凸起１Ａが設けられた分割
型の金型において、上記環状凸起１Ａに、当該凸起１Ａ
の両壁面を横切って貫通するベントホールＶＨ１を複数
個設ける。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はタイヤ加硫成形用金
型、詳しくは、タイヤのサイドウォールのトレッドに近
接したバットレス区域にタイヤ周方向に伸びる細溝を有
するタイヤを製造するための空気入りタイヤ加硫成形用
金型に関する。
型、詳しくは、タイヤのサイドウォールのトレッドに近
接したバットレス区域にタイヤ周方向に伸びる細溝を有
するタイヤを製造するための空気入りタイヤ加硫成形用
金型に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、タイヤのサイドウォールのトレッ
ドに近接したバットレス区域にタイヤ周方向に伸びる細
溝を有するタイヤ（以下、「細溝付きタイヤ」と言
う。）が知られている。例えば、タイヤ走行中の振動に
より発生する騒音の低減を図った空気入りタイヤ（特開
平８−１７５１２１号）、タイヤトレッド面の偏摩耗の
改善を図った重荷重用空気入りタイヤ（特開平１−２３
３１０３号、特開平８−２９０７０６号）などが挙げら
れる。
ドに近接したバットレス区域にタイヤ周方向に伸びる細
溝を有するタイヤ（以下、「細溝付きタイヤ」と言
う。）が知られている。例えば、タイヤ走行中の振動に
より発生する騒音の低減を図った空気入りタイヤ（特開
平８−１７５１２１号）、タイヤトレッド面の偏摩耗の
改善を図った重荷重用空気入りタイヤ（特開平１−２３
３１０３号、特開平８−２９０７０６号）などが挙げら
れる。
【０００３】従来、かかる細溝付きタイヤを加硫成形す
る際に使用する金型として、図３及び図４に示すタイヤ
加硫成形用金型が用いられている。
る際に使用する金型として、図３及び図４に示すタイヤ
加硫成形用金型が用いられている。
【０００４】図３は、細溝付きタイヤを加硫成形する際
に使用する従来の金型の断面概略図、図４は、図３の部
分拡大図である。図３に示す金型は、未加硫タイヤを加
硫成形するための金型であって、金型Ｍは、未加硫タイ
ヤ（図示せず。）のサイド部表面を加硫成形する上下一
対のサイドモールド１、１と前記上下サイドモールド間
にあって、前記サイドモールド１に隣接して未加硫タイ
ヤの前記サイド部表面以外の部分の表面を加硫成形する
複数のトレッドセグメント２を有し、該金型Ｍによって
加硫成形された加硫済みタイヤのサイドウォールのトレ
ッドに近接したバットレス区域にタイヤ周方向に細溝を
成形するために、前記細溝に対応する前記サイドモール
ドの箇所に前記細溝形成用凸起１Ａを有している。
に使用する従来の金型の断面概略図、図４は、図３の部
分拡大図である。図３に示す金型は、未加硫タイヤを加
硫成形するための金型であって、金型Ｍは、未加硫タイ
ヤ（図示せず。）のサイド部表面を加硫成形する上下一
対のサイドモールド１、１と前記上下サイドモールド間
にあって、前記サイドモールド１に隣接して未加硫タイ
ヤの前記サイド部表面以外の部分の表面を加硫成形する
複数のトレッドセグメント２を有し、該金型Ｍによって
加硫成形された加硫済みタイヤのサイドウォールのトレ
ッドに近接したバットレス区域にタイヤ周方向に細溝を
成形するために、前記細溝に対応する前記サイドモール
ドの箇所に前記細溝形成用凸起１Ａを有している。
【０００５】通常、この金型の場合、図３及び図４に示
す様に、前記凸起１Ａの周囲に環状の袋小路ができるた
め、前記凸起１Ａの基部周辺に、ベントホールとして、
サイドモールドの内外を貫通する貫通孔が多数設けられ
ている。このベントホール（貫通孔）は、加硫成形時
に、ゴムの移動に伴って前記凸起１Ａの周辺に集まりや
すい空気を金型内部から外部に排出させる役割を果たし
ている。
す様に、前記凸起１Ａの周囲に環状の袋小路ができるた
め、前記凸起１Ａの基部周辺に、ベントホールとして、
サイドモールドの内外を貫通する貫通孔が多数設けられ
ている。このベントホール（貫通孔）は、加硫成形時
に、ゴムの移動に伴って前記凸起１Ａの周辺に集まりや
すい空気を金型内部から外部に排出させる役割を果たし
ている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、サイドモール
ドの内外を貫通する前記ベントホールＶＨ２は、加工し
にくい。特に、複数のトレッドセグメントを上下一対の
サイドモールドと組み合わせる分割金型の場合、構造や
機構が複雑であるため、多数の前記ベントホールＶＨ２
を凸起の基部周辺のサイドモールドに貫設することには
困難が伴う。また、加硫成形時、このベントホールＶＨ
２には空気の排出に続いてゴムが侵入し、加硫成形後の
タイヤでは、かかる多数のベントスピュー（髭状のゴム
片）がタイヤ表面から突出する。この多数のベントスピ
ューをそのままにして残しておくと製品の外観が見苦し
いため、通常は、仕上げのトリミング工程でカットされ
取り除かれるが、バットレス区域に周方向に連続する環
状の細溝を有するこの種のタイヤの場合、前記ベントス
ピューの位置が上記細溝に近い位置にあるので、ベント
スピューをトリミング工程で、完璧にカットしようとす
ると、トリミング機で細溝付近を損傷し易い一方、細溝
付近で損傷するのを避けようとすると、ベントスピュー
の切り残しが生じ、問題であった。
ドの内外を貫通する前記ベントホールＶＨ２は、加工し
にくい。特に、複数のトレッドセグメントを上下一対の
サイドモールドと組み合わせる分割金型の場合、構造や
機構が複雑であるため、多数の前記ベントホールＶＨ２
を凸起の基部周辺のサイドモールドに貫設することには
困難が伴う。また、加硫成形時、このベントホールＶＨ
２には空気の排出に続いてゴムが侵入し、加硫成形後の
タイヤでは、かかる多数のベントスピュー（髭状のゴム
片）がタイヤ表面から突出する。この多数のベントスピ
ューをそのままにして残しておくと製品の外観が見苦し
いため、通常は、仕上げのトリミング工程でカットされ
取り除かれるが、バットレス区域に周方向に連続する環
状の細溝を有するこの種のタイヤの場合、前記ベントス
ピューの位置が上記細溝に近い位置にあるので、ベント
スピューをトリミング工程で、完璧にカットしようとす
ると、トリミング機で細溝付近を損傷し易い一方、細溝
付近で損傷するのを避けようとすると、ベントスピュー
の切り残しが生じ、問題であった。
【０００７】また特に、ベントホールが設定される細溝
開口端付近の先端部領域は、タイヤ全体において占める
形状と寸法の割合が小さく、例えば重荷重用タイヤなど
の孔径の大きなベントホールでは、加硫後に金型を開く
とき、サイドモールドがこのベントホール内に形成され
たベントスピューを引っ張ってこの細溝開口端周辺の先
端部領域を引きちぎることもあり、細溝の形状安定性に
欠け、商品外観の悪化のみならず、不良品となる場合が
ある。
開口端付近の先端部領域は、タイヤ全体において占める
形状と寸法の割合が小さく、例えば重荷重用タイヤなど
の孔径の大きなベントホールでは、加硫後に金型を開く
とき、サイドモールドがこのベントホール内に形成され
たベントスピューを引っ張ってこの細溝開口端周辺の先
端部領域を引きちぎることもあり、細溝の形状安定性に
欠け、商品外観の悪化のみならず、不良品となる場合が
ある。
【０００８】本発明の目的は、複雑な分割型の金型であ
っても加工が容易で、かつベントスピューのトリミング
処理を後工程としてする必要がなく、しかも加硫成形時
における凸起の基部周辺の空気の排出も良好であり、ま
た加硫成形後のタイヤにおいて形状安定性が良好な細溝
をバットレス区域に形成することができるベントホール
を備えた空気入りタイヤ加硫成形用金型を提供するとこ
ろにある。
っても加工が容易で、かつベントスピューのトリミング
処理を後工程としてする必要がなく、しかも加硫成形時
における凸起の基部周辺の空気の排出も良好であり、ま
た加硫成形後のタイヤにおいて形状安定性が良好な細溝
をバットレス区域に形成することができるベントホール
を備えた空気入りタイヤ加硫成形用金型を提供するとこ
ろにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
鋭意検討した結果、本発明は、タイヤショルダーのバッ
トレス区域にタイヤ周方向に連続する環状の細溝を形成
する環状凸起が設けられたタイヤ加硫成形用金型におい
て、上記環状凸起に、当該凸起を貫通するベントホール
を複数個設けたことを特徴とするタイヤ加硫成形用金型
を採用した。
鋭意検討した結果、本発明は、タイヤショルダーのバッ
トレス区域にタイヤ周方向に連続する環状の細溝を形成
する環状凸起が設けられたタイヤ加硫成形用金型におい
て、上記環状凸起に、当該凸起を貫通するベントホール
を複数個設けたことを特徴とするタイヤ加硫成形用金型
を採用した。
【００１０】特に、本発明は、未加硫タイヤのサイド部
を成形する上下一対のサイドモールドと、当該未加硫タ
イヤのトレッド部を成形する複数のトレッドセグメント
を有し、前記サイドモールドのトレッドセグメントとの
接触面近傍に、加硫成形タイヤのバットレス区域におい
て環状の細溝を形成する環状凸起が設けられた分割型の
金型において、上記環状凸起に、当該凸起の両壁面を横
切って貫通するベントホールを複数個設けたことを特徴
とするタイヤ加硫成形用金型を採用したものである。
を成形する上下一対のサイドモールドと、当該未加硫タ
イヤのトレッド部を成形する複数のトレッドセグメント
を有し、前記サイドモールドのトレッドセグメントとの
接触面近傍に、加硫成形タイヤのバットレス区域におい
て環状の細溝を形成する環状凸起が設けられた分割型の
金型において、上記環状凸起に、当該凸起の両壁面を横
切って貫通するベントホールを複数個設けたことを特徴
とするタイヤ加硫成形用金型を採用したものである。
【００１１】また、前記ベントホールの断面形状が円形
で、内径が２ｍｍ以下で、前記ベントホールの配置個所
が前記凸起の基部から前記凸起の長さ方向８ｍｍ以内の
位置にあることが望ましい。
で、内径が２ｍｍ以下で、前記ベントホールの配置個所
が前記凸起の基部から前記凸起の長さ方向８ｍｍ以内の
位置にあることが望ましい。
【００１２】本発明のタイヤ加硫成形用金型は、上記の
ような構成であるため、未加硫タイヤを前記タイヤ加硫
成形用金型に装填し、加硫成形時、環状凸起周辺の空気
を当該環状凸起を貫通するベントホールに逃がしながら
加硫成形することができる。
ような構成であるため、未加硫タイヤを前記タイヤ加硫
成形用金型に装填し、加硫成形時、環状凸起周辺の空気
を当該環状凸起を貫通するベントホールに逃がしながら
加硫成形することができる。
【００１３】本発明のタイヤ加硫成形用金型は、厚みの
あるサイドモールドの内部を横断してベントホール（貫
通孔）を形成していた従来の金型と異なり、単に環状凸
起に貫通孔を設ければよいので、容易にベントホールを
形成することができる。
あるサイドモールドの内部を横断してベントホール（貫
通孔）を形成していた従来の金型と異なり、単に環状凸
起に貫通孔を設ければよいので、容易にベントホールを
形成することができる。
【００１４】また、かかるベントホールは、環状凸起の
両壁面を横断する貫通孔として設けられているため、加
硫後のタイヤに形成されるベントスピューは、環状凸起
の貫通孔内、すなわち細溝の溝内部に形成されるため、
全く目立たず、既述した従来の加硫後タイヤの様に、タ
イヤ外壁面からベントスピューが飛び出て商品の外観上
見苦しということはなく、また従来の様に商品の外観を
考慮してベントスピューをトリミングする仕上げ工程も
不要となる。
両壁面を横断する貫通孔として設けられているため、加
硫後のタイヤに形成されるベントスピューは、環状凸起
の貫通孔内、すなわち細溝の溝内部に形成されるため、
全く目立たず、既述した従来の加硫後タイヤの様に、タ
イヤ外壁面からベントスピューが飛び出て商品の外観上
見苦しということはなく、また従来の様に商品の外観を
考慮してベントスピューをトリミングする仕上げ工程も
不要となる。
【００１５】また、従来の様に、加硫後に金型を開くと
き、サイドモールドがベントホール内に形成されたベン
トスピューを引っ張ってこの細溝開口端周辺の先端部領
域を引きちぎるということもない。また、加硫成形時、
環状凸起の基部周辺において排出されるべき空気は、モ
ールドの外部へ導かなくても、環状凸起を横断する貫通
孔によって十分取り込まれ排出されるため、当該貫通孔
はベントホールとしての役割を十分担うものである。
き、サイドモールドがベントホール内に形成されたベン
トスピューを引っ張ってこの細溝開口端周辺の先端部領
域を引きちぎるということもない。また、加硫成形時、
環状凸起の基部周辺において排出されるべき空気は、モ
ールドの外部へ導かなくても、環状凸起を横断する貫通
孔によって十分取り込まれ排出されるため、当該貫通孔
はベントホールとしての役割を十分担うものである。
【００１６】
【発明の実施の形態】図１は本発明のタイヤ加硫成形用
金型の一実施形態を示す断面概略図、図２は図１の部分
拡大図である。図において、Ｍはタイヤ加硫成形用金
型、１はサイドモールド、１Ａは凸起、２はトレッドセ
グメント、ＶＨ１はベントホールである。
金型の一実施形態を示す断面概略図、図２は図１の部分
拡大図である。図において、Ｍはタイヤ加硫成形用金
型、１はサイドモールド、１Ａは凸起、２はトレッドセ
グメント、ＶＨ１はベントホールである。
【００１７】図１及び図２に示すように、本実施形態の
タイヤ加硫成形用金型Ｍは、未加硫タイヤ（図示せ
ず。）のサイド部表面を加硫成形する上下一対のサイド
モールド１、１と前記上下サイドモールド１、１間にあ
って、前記サイドモールド１に隣接して未加硫タイヤの
前記サイド部表面以外の部分の表面を加硫成形する金型
で、金型Ｍの周方向を８〜１４等分した８〜１４片（図
示せず。）のトレッドセグメント2を有し、該金型Ｍに
よって加硫成形された加硫済みタイヤのサイドウォール
のトレッドに近接したバットレス区域にタイヤ周方向に
細溝を成形するために、前記細溝に対応する前記サイド
モールド１の箇所に前記細溝形成用凸起１Ａを有してい
る。そして、上記凸起１Ａを横切るベントホールＶＨ１
が金型Ｍの周方向にトレッドセグメント１個当たり２〜
６箇所となるような間隔で設けている。
タイヤ加硫成形用金型Ｍは、未加硫タイヤ（図示せ
ず。）のサイド部表面を加硫成形する上下一対のサイド
モールド１、１と前記上下サイドモールド１、１間にあ
って、前記サイドモールド１に隣接して未加硫タイヤの
前記サイド部表面以外の部分の表面を加硫成形する金型
で、金型Ｍの周方向を８〜１４等分した８〜１４片（図
示せず。）のトレッドセグメント2を有し、該金型Ｍに
よって加硫成形された加硫済みタイヤのサイドウォール
のトレッドに近接したバットレス区域にタイヤ周方向に
細溝を成形するために、前記細溝に対応する前記サイド
モールド１の箇所に前記細溝形成用凸起１Ａを有してい
る。そして、上記凸起１Ａを横切るベントホールＶＨ１
が金型Ｍの周方向にトレッドセグメント１個当たり２〜
６箇所となるような間隔で設けている。
【００１８】なお、通常、前記ベントホールＶＨ１の内
径は２ｍｍ以下であることが望ましい。前記内径が２ｍ
ｍを超えると金型からタイヤが取り外される時にベント
ホールに対応する位置のタイヤ表面から飛び出ているベ
ントスピューの強度が大きくなるため、ベントホール内
でベントスピューが引きちぎられることが無くなるが、
タイヤ表面のベントスピューの付け根の部分でゴムが引
きちぎられることとなりタイヤ表面に傷が生じ、タイヤ
の外観品質を悪くすることとなりやすい。また、前記ベ
ントホールＶＨ１の配置個所は前記凸起１Ａの基部ＢＡ
から前記凸起１Ａの長さ方向８ｍｍ以内の位置、より好
ましくは５ｍｍ以内である。前記配置位置の距離が８ｍ
ｍを超えると前記凸起１Ａの基部ＢＡの内径側ＡＢ部分
から前記ベントホールまでの距離が大きくなり、タイヤ
成形時に空気が排出されにくくなり、タイヤにおいてゴ
ムの充填不良となるいわゆるベアーが生じタイヤの外観
品質を悪くするので望ましくない。
径は２ｍｍ以下であることが望ましい。前記内径が２ｍ
ｍを超えると金型からタイヤが取り外される時にベント
ホールに対応する位置のタイヤ表面から飛び出ているベ
ントスピューの強度が大きくなるため、ベントホール内
でベントスピューが引きちぎられることが無くなるが、
タイヤ表面のベントスピューの付け根の部分でゴムが引
きちぎられることとなりタイヤ表面に傷が生じ、タイヤ
の外観品質を悪くすることとなりやすい。また、前記ベ
ントホールＶＨ１の配置個所は前記凸起１Ａの基部ＢＡ
から前記凸起１Ａの長さ方向８ｍｍ以内の位置、より好
ましくは５ｍｍ以内である。前記配置位置の距離が８ｍ
ｍを超えると前記凸起１Ａの基部ＢＡの内径側ＡＢ部分
から前記ベントホールまでの距離が大きくなり、タイヤ
成形時に空気が排出されにくくなり、タイヤにおいてゴ
ムの充填不良となるいわゆるベアーが生じタイヤの外観
品質を悪くするので望ましくない。
【００１９】
【発明の効果】本発明のタイヤ加硫成形用金型は、上記
に詳細に説明した通りであるため、本発明の金型によっ
て加硫成形された製品タイヤでは、細溝の開口部よりも
タイヤ内面側にベントスピューが発生するので、従来の
金型によって加硫成形されたタイヤのようにベントスピ
ューが目立つことが無く、従って、該ベントスピューに
よる外観不具合が生じない。また、製品仕上げ工程での
トリミング工程が不要となる。
に詳細に説明した通りであるため、本発明の金型によっ
て加硫成形された製品タイヤでは、細溝の開口部よりも
タイヤ内面側にベントスピューが発生するので、従来の
金型によって加硫成形されたタイヤのようにベントスピ
ューが目立つことが無く、従って、該ベントスピューに
よる外観不具合が生じない。また、製品仕上げ工程での
トリミング工程が不要となる。
【図１】本発明のタイヤ加硫成形用金型の一実施形態を
示す断面概略図である。
示す断面概略図である。
【図２】図１の部分拡大図である。
【図３】細溝付きタイヤを加硫成形する際に使用する従
来の金型の断面概略図である。
来の金型の断面概略図である。
【図４】図３の部分拡大図である。
【符号の説明】
１ サイドモールド
１Ａ 凸起
２ トレッドセグメント
ＶＨ１ ベントホール
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考）
Ｂ２９Ｌ 30:00 Ｂ２９Ｌ 30:00
Claims (4)
- 【請求項１】 タイヤショルダーのバットレス区域にタ
イヤ周方向に連続する環状の細溝を形成する環状凸起が
設けられたタイヤ加硫成形用金型において、 上記環状凸起に、当該凸起を貫通するベントホールを複
数個設けたことを特徴とするタイヤ加硫成形用金型。 - 【請求項２】 未加硫タイヤのサイド部を成形する上下
一対のサイドモールドと、当該未加硫タイヤのトレッド
部を成形する複数のトレッドセグメントを有し、前記サ
イドモールドのトレッドセグメントとの接触面近傍に、
加硫成形タイヤのバットレス区域において環状の細溝を
形成する環状凸起が設けられた分割型の金型において、 上記環状凸起に、当該凸起の両壁面を横切って貫通する
ベントホールを複数個設けたことを特徴とする請求項１
記載のタイヤ加硫成形用金型。 - 【請求項３】 前記ベントホールの断面形状が円形で、
内径が２ｍｍ以下、前記ベントホールの配置個所が前記
凸起の基部から前記凸起の長さ方向８ｍｍ以内の位置に
ある請求項１、２又は３記載のタイヤ加硫成形用金型。 - 【請求項４】 未加硫タイヤを請求項１乃至４のいずれ
かの項に記載のタイヤ加硫成形用金型に装填し、加硫成
形時、環状凸起周辺の空気を当該環状凸起を貫通するベ
ントホールに逃がしながら加硫成形することを特徴とす
る空気入りタイヤの成形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001266779A JP2003071843A (ja) | 2001-09-04 | 2001-09-04 | タイヤ加硫成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001266779A JP2003071843A (ja) | 2001-09-04 | 2001-09-04 | タイヤ加硫成形用金型 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003071843A true JP2003071843A (ja) | 2003-03-12 |
Family
ID=19093005
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001266779A Pending JP2003071843A (ja) | 2001-09-04 | 2001-09-04 | タイヤ加硫成形用金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003071843A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008009724A1 (en) * | 2006-07-19 | 2008-01-24 | Bridgestone Corporation | Tyre curing mold |
| CN105793025A (zh) * | 2013-12-06 | 2016-07-20 | 大陆轮胎德国有限公司 | 用于冬季和四季车辆轮胎的硫化模具、用于生产硫化模具的方法及充气车辆轮胎 |
| JP2017109366A (ja) * | 2015-12-16 | 2017-06-22 | 東洋ゴム工業株式会社 | タイヤモールド |
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| JPH08216620A (ja) * | 1995-02-13 | 1996-08-27 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
-
2001
- 2001-09-04 JP JP2001266779A patent/JP2003071843A/ja active Pending
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