JP2003067990A - 光記録媒体の情報記録層の形成方法、及び光記録媒体の製造方法 - Google Patents

光記録媒体の情報記録層の形成方法、及び光記録媒体の製造方法

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JP2003067990A
JP2003067990A JP2001260029A JP2001260029A JP2003067990A JP 2003067990 A JP2003067990 A JP 2003067990A JP 2001260029 A JP2001260029 A JP 2001260029A JP 2001260029 A JP2001260029 A JP 2001260029A JP 2003067990 A JP2003067990 A JP 2003067990A
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JP2001260029A
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Kenji Yamaya
研二 山家
Takeshi Komaki
壮 小巻
Kazuki Suzawa
和樹 須澤
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Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大容量化を実現しながら、コストの増大を最
小限に抑える多層光ディスクを製造する方法を提供す
る。 【解決手段】 先ず、基板104上に第1情報記録層1
08を形成する。一方、第2情報記録層114を転写す
るための微小凹凸(転写用第2情報記録層)142を有
する光透過性の樹脂スタンパ140を別途作成し、紫外
線硬化性の第1光透過層110を介して両者104、1
40を接着する。その後、スタンパを取り去り、第1光
透過層110上に転写・形成された第2情報記録層の上
面に第2光透過層116を形成する。レーザ光Laは、
第2光透過層116側から照射され、第1、第2情報記
録層108、114に対する情報信号の記録及び/又は
再生が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体の情報
記録層の形成方法、及び該形成方法を用いた光記録媒体
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ、ビデオ用、その他各種情報
を記録する光記録媒体の一形態として、例えばエンボス
ピットによって情報信号が書き込まれる光ディスクが広
く利用されている。光ディスクの最も基本的な形態を図
12に示す。この光ディスク2は、光透過性の成形基板
(支持板)4上に反射膜6を有する情報記録層8を備
え、その上に紫外線硬化性樹脂等による保護層12が形
成されている。この光ディスク2では、光透過層として
の成形基板4側からレーザ光Laを照射することによ
り、情報記録層8に対して情報信号の再生を行う。
【0003】情報記録層8は、射出成形法、或いは2P
法(Photo−Polymer法)と称される方法に
より形成される(例えば特開2000−251335参
照)。
【0004】射出成形法の場合、先ず、図示せぬガラス
円盤にフォトレジスト層(感光剤)を設けてレーザカッ
ティングし、現像等で正パターン(ピックアップ側から
見たときの情報記録層のパターンと同じパターン)の原
盤を形成する。次に、導電膜を設け、いわゆる電鋳によっ
てニッケルめっき層を形成する。この後、ニッケルめっ
き層をガラス円盤から剥離して後処理を施すと反パター
ン(ピックアップ側から見たときの情報記録層のパター
ンと凹凸が逆のパターン)を有するいわゆるニッケルス
タンパ(マスタスタンパ)が完成する。この反パターン
のニッケルスタンパを用いるか、或いはこのニッケルス
タンパからマザー盤(正パターン)を作成し、それから
チャイルドスタンパ(反パターン)を作成して、正パタ
ーンを有する成形基板4の射出成形に使用する。
【0005】2P法の場合は、この反パターンのニッケ
ルスタンパ(或いはチャイルドスタンパ)を利用して、
基板本体4A上に塗布された紫外線硬化性の樹脂層4B
に対して情報記録層8を転写し、基板本体4A側から紫
外線を照射して該紫外線硬化性の樹脂層4B及びその表
面の転写された情報記録層8を固定化する。レーザ光は
成形基板4側から照射されるため、情報記録層8は、ピ
ックアップ側から見ると正パターンとなっている。
【0006】ところで、光ディスク2の記録密度は使用
するレーザ光Laのスポット径が小さいほど高くでき
る。スポット径は、λ/NA(λ:レーザ光の波長、N
A:対物レンズの開口数)に比例する。従って、スポッ
ト径を小さくするには、レーザ光Laの波長λを短くす
るか、対物レンズの開口数NAを大きくする必要があ
る。
【0007】現在レーザ光Laの波長λは、CD系では
780nm、DVD系では650nmが使用されてお
り、今後はブルーレーザである400nm近辺の波長の
使用が期待され、波長が短くなった分だけスポット径が
小さくなり、記録密度は高くなる。
【0008】一方、開口数NAを大きくすると、コマ収
差が大きくなる。開口数NAを上げてもコマ収差を小さ
く維持するには、レーザ光Laが通過する光透過層(成
形基板4)の厚さを薄くしなければならない。
【0009】従来、光ディスク2の光透過層(成形基板
4)には、射出成形法等で成形された樹脂製の成形品が
多用されてきた。しかし、この製法によって成形基板4
を現行のDVDより薄く且つ精度良く作製するのは現状
の技術では困難である。即ち、図12に示すような、成
形基板4(或いは基板本体4A+樹脂層4B)を光透過
層として用いる構造の光ディスク2では、高NA化によ
って記録密度を向上させ、大容量化を図るという手法が
製造技術の面から限界に達しているというのが現状であ
る。
【0010】これに対して、2つの方向の改良技術が提
案されている。
【0011】第1の改良の方向は、情報記録層の多層化
による大容量化である。
【0012】例えば、DVD−9では、図13に示され
るような構造で情報記録層を2層化している。即ち、第
1の成形基板(光透過層)30の上面に第1の情報記録
層32を形成し、半透明膜(半透明の反射層)34で覆
っている。全く同様に第2の成形基板(光透過層)36
の上面(図では下側になっている)にも第2の情報記録
層38を形成し、反射膜(反射層)40で覆っている。
第1の基板30と第2の基板36は透明接着手段(光透
過層)42を介して貼り合わされ、レーザ光Laの照射
により第1の成形基板30を介して第1、第2の情報記
録層32、38に対して情報信号の再生が行われる。こ
れにより、情報記録層を多層化する(情報記録層の実質
的な面積を倍増する)ことによる大容量化が可能とな
る。
【0013】一方、第2の改良の方向は、あくまでレー
ザ光の更なる高NA化(スポット径の小型化)の方向で
情報記録層における情報信号の記録密度を高め、大容量
化を図るというもので、例えば特開平8−235638
号公報、あるいは特開平11−203724号公報等に
関連技術が開示されている。具体的には図14に示され
るように、光を透過させる必要がない成形基板50をデ
ィスク本体のベースとして射出成形によって厚く形成す
ると共に、この成形基板50上に反射層52を有する情
報記録層54を形成し、その上に光透過性シートの接
着、或いはスピンコート法による樹脂コーティング等の
手段により(最大でも300μm程度の)極めて薄い光
透過層56を積層形成する。
【0014】レーザ光Laはこの薄い光透過層56側か
ら照射され、情報記録層54に対する情報の記録及び/
又は再生が行われる。このようにすると、成形基板50
側で全体の強度を確保した上で、光透過層56をより薄
く形成することが可能になるため、レーザ光の更なる高
NA化という方向の高密度化(大容量化)が可能とな
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1、第2のいずれの方向の改良技術も、それぞれになお
種々の問題を有しているというのが実情である。
【0016】例えば、前記第1の改良の方向である「情
報記録層の多層化」にあっては、確かに多層化した分、
情報記録層の実質的な面積拡大はできるようになるもの
の、それぞれの情報記録層には、従来通り、厚さの厚い
成形基板30を介してアクセスすることになるため、1
層1層についてはこれ以上の高密度化が難しいという問
題は残されたままである。
【0017】即ち、多層化によって面積を拡大した分し
か大容量化は期待できない。従来、情報記録層を多層化
した光ディスクは上述したタイプのほか、種々のタイプ
が提案されているが、いずれも厚さの厚い成形基板の側
からレーザ光を照射する構成が採用されており、この問
題から抜け出せていない。
【0018】一方、前記第2の改良の方向である「薄い
光透過層を介した高NA化により1層当たりの高密度化
(大容量化)を図る」という方向での改良においても、
当該薄い光透過層を具体的にどのように形成するかにつ
いて、なお種々の問題が残されている。
【0019】一般的には、この薄い光透過層を形成する
方法として、透明シートを成形基板(あるいは支持板)
上に接着する方法や、スピンコート法によって樹脂を塗
布(コーティング)する方法等が提案されている。
【0020】しかし、透明シートを接着する方法は、シ
ート自体の光学特性や厚み精度に厳しいものが要求され
るために製造コストが高くなり易い。又、透明シートの
厚み精度が良好であっても、接着剤の厚みむら、塗りむ
らによって光学特性が変化しディスク特性が悪化してし
まうこともある。従って接着剤の塗布に関しても高い精
度が要求され、現状では、なお課題が多い方法である。
【0021】又、スピンコート法を用いて樹脂を塗布す
ることによって薄い光透過層を形成する方法は、コーテ
ィング膜表面の平坦性の維持が難しく、特に外周部付近
においてどうしても塗布液の偏り(盛り上がり)が発生
しやすいという問題がある。この盛り上がりは、従来の
CDやDVDのように、レーザ光学系とディスクとの間
に比較的大きな間隔があったときにはそれ程大きな問題
とはならなかったが、高NA化によりレーザ光学系とデ
ィスクとの間の隙間が小さい状況においては、無視でき
ない障害となって来ている。
【0022】とりわけ比較的厚めにコーティング層を形
成した場合には(例えば100μm)、当該盛り上り部
の厚み、或いは半径方向の幅が非常に大きくなって情報
記録領域にまで入り込んでくることがあるため、そのま
までは記録可能領域が減少し、情報信号の記録・再生に
も支障を来す虞れがある。又、ときにはレーザ光学系が
ディスクと衝突してしまう原因ともなってしまう。
【0023】この盛り上がり部の処理やコーティング表
面の平坦性の維持については、例えば、特開平11−2
03724、同11−86355、同11−86356
等、多くの文献においてその対処法について種々の提案
がなされている。しかし、このことは、換言すると、具
体的な方法はともかく、必ず「何らかの手当て」をする
必要があるということに外ならず、その分、製造工程の
煩雑化とコストの増大化を招いていた。
【0024】本発明は、このような従来の問題を、発想
の飛躍によって一挙に解決する新規な光記録媒体を製造
する上で特に効果の著しい情報記録層の形成方法や製造
方法を提供しようとするもので、特に、転写しようとす
る情報記録層の被転写部材側に光を透過しない部材が存
在する場合でも、被転写部材及びその表面の情報記録層
を紫外線硬化によって固定化することを可能とし、光記
録媒体を製造する上での素材の選択を含めた高い自由度
を確保すると共に、1層当たりの高密度化を維持した上
での多層化による「大容量化」とコストの増大防止とを
両立させた光記録媒体を製造するための技術を提供する
ことをその課題としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記(1)に
係る構成の光記録媒体の情報記録層の形成方法を発案す
ることにより、上記課題を解決した。
【0026】(1)基板上に第1情報記録層を反パター
ンにて形成する工程と、自身の転写面上に正パターンの
転写用第2情報記録層を有し、且つ光透過性の樹脂によ
って形成されている樹脂スタンパを作製する工程と、前
記基板側の第1情報記録層と前記樹脂スタンパ側の転写
用第2情報記録層とをそれぞれ対向させた状態で、前記
基板と樹脂スタンパとを、紫外線硬化性の第1光透過層
を介して一体化する工程と、該樹脂スタンパの側から紫
外線を照射して、前記第1光透過層及びその被転写面上
に転写された第2情報記録層を固定化する工程と、を含
むことを特徴とする光記録媒体の情報記録層の形成方
法。
【0027】前述したように、情報記録層上に例えばス
ピンコート法によって薄い厚さで樹脂コーティングし、
この(薄い)樹脂コーティング層を光透過層としてこの
側からレーザ光を照射する手法は、1層当たりの記録密
度を飛躍的に向上させることができる点で極めて有望な
手法である。
【0028】しかし、薄い光透過層は、これを「単独
で」形成しようとした場合には、透明シートを接着する
方法も、また樹脂コーティングする方法も、上述したよ
うに未だ技術的、コスト的に多くの問題を抱えている。
【0029】本発明は、この点に着目し、この問題を、
この光透過層の上面に更に第2の情報記録層を形成する
という逆転的、且つ発展的な発想で解決した。
【0030】即ち、当該光透過層の上面に更に第2の情
報記録層を形成する(転写する)場合、この第2の情報
記録層を転写する過程で該光透過層の上面を押さえつけ
る工程が出てくる。この工程は、「第1光透過層の上面
の平坦性を確保する手段」として兼用させることができ
る。
【0031】第1光透過層となるべき樹脂を、例えば成
形基板(或いは支持板)と樹脂スタンパとで挟まれた空
間内に納める場合には、透明シートを使う必要がなく、
また、従来避けられなかったコーティング層上面の平坦
性の不良や盛り上がりの発生等の問題も一切生じない。
即ち、この第2情報記録層を転写するためのスタンパの
機能により(換言すると更なる大容量化の実現の過程
で)、第1光透過層を形成する上で従来不可避的に存在
していた様々な不具合を全て解消することができる。
【0032】更に、本発明においては、第1、第2情報
記録層に対しては、第2情報記録層上に形成された(薄
い)第2光透過層を介してレーザ光の照射が行われる仕
様形態が予定されている。樹脂スタンパは、通常は反パ
ターンの転写用情報記録層を有するが、本発明に係る樹
脂スタンパが正パターンの転写用情報記録層を有してい
るのはそのためである。この結果、第1、第2の情報記
録層とも、光透過層が薄いことによる高NA化に基づく
高密度記録が可能となる。
【0033】この第2光透過層の側からレーザ光を照射
するという構成は、本発明がもともと、「転写しようと
する情報記録層の被転写部材側(情報記録層の反樹脂ス
タンパ側)に光を透過しない部材が存在する場合でも、
被転写部材及びその表面の情報記録層を紫外線硬化によ
って固定化する」ことをその主眼としている裏返しでも
ある。
【0034】即ち、本発明では、樹脂スタンパが光透過
性の素材で形成され、且つ被転写部材である第1光透過
層が紫外線硬化樹脂によって形成されている。従って、
樹脂スタンパの側から紫外線を照射することにより、第
1光透過層及びこの表面に転写された第2情報記録層を
固定化することができる。従って、たとえ、1)基板が
コスト低減のために非光透過性の素材で形成されていた
としても、又、2)光ディスクが再生専用であって第1
情報記録層に反射膜が形成されていたとしても、あるい
は、3)光ディスクが記録可能なディスクであって第1
情報記録層自体が非光透過性の特性を有していたとして
も、第1光透過層を固定化するに当たって一般的な2P
法で行われているような「被転写部材側(即ち基板側)
から紫外線を照射する」という工程をそもそも採用する
必要がなく、製造上何らの不都合も生じない。
【0035】なお、本明細書において、「固定化」と
は、必ずしも完全に固体化されることを意味するもので
はなく、情報記録層あるいは光透過層を、光記録媒体形
成後において、読み出しに支障がない状態にまで落ち着
かせることを言うものとする。
【0036】本発明の改良バリエーションとしては、例
えば、以下に示すようなものがある。
【0037】(2)(1)において、前記光透過性の樹
脂スタンパの素材が、300nm以上400nm以下の
波長で透過率が50%以上の特性を有することを特徴と
する光記録媒体の情報記録層の形成方法。
【0038】(3)(1)又は(2)において、前記固
定化した第1光透過層と前記樹脂スタンパとの接着力
を、前記第1光透過層と前記基板との接着力よりも、弱
く設定したことを特徴とする光記録媒体の情報記録層の
形成方法。
【0039】(4)(3)において、前記接着力の強弱
の関係を、前記基板、第1光透過層、及び樹脂スタンパ
の素材の選定によって得ることを特徴とする光記録媒体
の情報記録層の形成方法。
【0040】(5)(1)〜(4)のいずれかにおい
て、前記樹脂スタンパの、前記第2情報記録層の情報記
録領域の半径方向外側部に凸状部が設定され、前記第1
光透過層の上面の該凸部に対応する部分が、該第1光透
過層の上面の情報記録領域の面より、前記基板側に偏倚
して形成されるようにしたことを特徴とする光記録媒体
の情報記録層の形成方法。
【0041】(6)(1)〜(5)のいずれかにおい
て、更に、前記反パターンの第2情報記録層上に、スピ
ンコート法により第2光透過層を形成する工程を含み、
該第2光透過層側からレーザ光を照射することにより該
レーザ光照射側から見て正パターンとなっている前記第
1、第2情報記録層に対する情報信号の記録及び/又は
再生をすることを可能とした2層の光記録媒体を得るこ
とを特徴とする光記録媒体の製造方法。
【0042】(7)基板上に第1情報記録層を反パター
ンにて形成する工程と、自身の転写面上に正パターンの
転写用情報記録層を有し、且つ光透過性の樹脂によって
形成されている樹脂スタンパを作製する工程と、前記基
板側の第1情報記録層と前記樹脂スタンパ側の転写用第
2情報記録層としての転写用情報記録層をそれぞれ対向
させた状態で、前記基板と樹脂スタンパとを、紫外線硬
化性の第1光透過層を介して一体化する工程と、該樹脂
スタンパの側から紫外線を照射して、前記第1光透過層
及びその被転写面上に転写された第2情報記録層を固定
化する工程と、前記樹脂スタンパを除去することによ
り、前記第1光透過層上に反パターンの第2情報記録層
を転写・残存させる工程と、前記基板側の前記第2情報
記録層と前記樹脂スタンパ側の転写用第3情報記録層と
しての転写用情報記録層をそれぞれ対向させた状態で、
前記基板と樹脂スタンパとを、紫外線硬化性の第2光透
過層を介して一体化する工程と、該樹脂スタンパの側か
ら紫外線を照射して、前記第2光透過層及びその被転写
面上に転写された第3情報記録層を固定化する工程と、
前記樹脂スタンパを除去することにより、前記第2光透
過層上に反パターンの第3情報記録層を転写・残存させ
る工程と、・・・を繰り返すことにより、第(n−1)
光透過層上に反パターンの第n情報記録層を転写・残存
させ、n層の情報記録層を形成することを特徴とする光
記録媒体の情報記録層の形成方法。
【0043】(8)(7)において、更に、前記反パタ
ーンの最上位の第n情報記録層上に、スピンコート法に
より第n光透過層を形成する工程を含み、該第n光透過
層側からレーザ光を照射することにより該レーザ光照射
側から見て正パターンとなっている前記第1〜第n情報
記録層に対する情報信号の記録及び/又は再生をするこ
とを可能としたn層の光記録媒体を得ることを特徴とす
る光記録媒体の製造方法。
【0044】(9)(6)又は(7)のいずれかに記載
の製造方法を用いて製造された光記録媒体を2枚用意
し、それぞれの基板側を内側にして貼り合わせて1枚の
光記録媒体とする工程を含み、該1枚とされた光記録媒
体の両面側から光を照射して、それぞれの側から情報信
号の記録及び/又は再生を可能とした両面多層の光記録
媒体を得ることを特徴とする光記録媒体の製造方法。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態の例について詳細に説明する。
【0046】図1は、本発明に係る光ディスク(光記録
媒体)の情報記録層の形成方法を用いて製造された光デ
ィスクの断面を模式的に示したものである。この光ディ
スク102は、図の下側から順に基板(成形基板:支持
板)104、該基板104上に形成された第1情報記録
層108、及び該第1情報記録層108上に形成された
第1光透過層110を備える。第1光透過層110の厚
さD1は約20μmである。第1光透過層110上には
更に第2情報記録層114が形成され、該第2情報記録
層114上に第2光透過層116が形成される。第2光
透過層116の厚さD2は約90μmである。レーザ光
Laは、第2光透過層116側から照射され、第1、第
2情報記録層108、114に対する情報信号の記録及
び/又は再生が行われる。なお、光ディスク102の各
層の外周部A1には所定の屈曲が形成されている。
【0047】以下各部について詳細に説明する。
【0048】前記基板104、第1情報記録層108の
構成について、まず説明する。
【0049】この構成は、図14を用いて既に説明した
従来例における成形基板50、反射層52、及び情報記
録層54と基本的に同様である。具体的な製造方法につ
いても、現時点でいくつかの方法が提案されている。こ
こでは、図2に示されるような手順でこれを形成してい
る。
【0050】図2においては、グルーブのみに記録を行
う例が示されている。グルーブとは、微小凹凸のピック
アップに近い側の溝部をいう。このグルーブは極僅かに
蛇行(ウォブル)しており、記録時のアドレス(ブラン
クディスクの位置情報)として用いられる。図2では太
く描いた符号120がウォブル信号の形成されている部
分を示している。
【0051】なお、この明細書では、前述したように、
便宜上、最終的な光ディスク102においてピックアッ
プ側から見たときに形成されている第1、第2情報記録
層108、114のパターンを正パターン、これと逆の
パターンを反パターンと称することにする。即ち、ウォ
ブル信号120は正パターンでは溝部、反パターンでは
ランド部に存在することになる。
【0052】図2において、先ず、ガラス原盤122に
フォトレジスト層(感光剤)124を設けてレーザカッ
ティングし、現像等でウォブル入りのグルーブ(正パタ
ーン)を形成する(図2(A))。次に、導電膜を設け、
いわゆる電鋳によってニッケルめっき層126を形成す
る(図2(B))。
【0053】この後、ニッケルめっき層126をガラス
原盤122から剥離して後処理を施すと反パターンを有
するいわゆるマスタスタンパ126Mが完成する(図2
(C))。
【0054】図12、13に示した基板側からアクセス
する従来のタイプの光ディスクの場合は、通常このマス
タスタンパ126Mを用いるか、マスタスタンパ126
Mからマザー盤(正パターン)を作成し、それからチャ
イルドスタンパ(反パターン)を作成して正パターンを
有する基板の生産に使用する。
【0055】しかしながら、本実施形態では基板104
側からではなく第2光透過層116の側からレーザ光が
照射されることになるため、このマスタスタンパ126
Mから正パターンを有するマザースタンパ128が作成
される。このマザースタンパ128は、マスタスタンパ
126Mに表面処理を施し、電鋳によって電解めっきを
施した後、剥離させると完成する(図2(D)、
(E))。このマザースタンパ128は、その外周部A
2が基板104側に屈曲されて、基板用マザースタンパ
128Kとされ、図4に示されるように、金型160に
固定される。図4において、符号162は固定金型、1
64は可動金型、166はスプリング、168は外周リ
ング、170は溝部、172はリング状凸部である。こ
の溝部170とリング状凸部172によって形成される
段差により、基板用マザースタンパ128Kの外周部A
2の屈曲が維持されるようになっている。基板104を
構成する樹脂は、可動金型164と基板用マザースタン
パ128Kとに挟まれた空間内に射出・成形される。
【0056】図2に戻って、このようにして基板用マザ
ースタンパ128Kの屈曲を維持した状態で金型160
内に基板104を構成する樹脂を充填して剥離させる
と、第1情報記録層108の反パターンに相当する微小
凹凸部(情報記録領域)132を有する基板104が完
成する(図2(F)〜(H))。基板104上の微小凹
凸部132の外周部A3には、前記屈曲に対応する傾斜
面135が形成されており、半径方向外側に向かうに従
って該外周部A3の厚さが情報記録領域132の面より
も徐々に薄くなっている。
【0057】基板104は、従来の多層光ディスクと異
なり、光透過性を有する必要がないため、素材の選択の
幅が大きく広がり、低コストの素材、或いはより微小凹
凸の成形性の良好な素材など、製造しようとする光ディ
スクのグレード等に応じて適宜に選択できる。
【0058】ここで、図3に示されるように、このマスタ
ースタンパ(あるいはチャイルドスタンパ)126Mを
ベースにして第2情報該記録層114を形成するための
光透過性の樹脂スタンパ140が別途作成される。具体
的には、先ず、マスタースタンパ(あるいはチャイルド
スタンパ)126Mの外周部A4を、微小凹凸部132
が存在する側と反対側に屈曲させて樹脂スタンパ用マス
タースタンパ126Gを作成し、これを、図5に示され
るような金型180の固定金型182側に固定する。こ
の状態で樹脂スタンパ140を構成する樹脂を該金型1
80の可動金型184と樹脂スタンパ用マスタースタン
パ126Gとの間に射出・成形し、剥離させると、第2
情報記録層114の正パターンに相当する微小凹凸部1
42を有する樹脂スタンパ140が完成する(図3
(B)、(C))。
【0059】この樹脂スタンパ140はスタンパであり
ながら正パターンを有し(即ちウォブル信号120が溝
部に存在し)、且つ、外周部A5に転写面側(第1光透
過層110側)に突出した凸状部140Aを有している
のが大きな特徴である(図3(D))。
【0060】又、この樹脂スタンパ140に形成される
第2情報記録層114を転写するための微小凹凸部14
2(転写用第2情報記録層)の形状自体は、第1情報記
録層108を転写するための前記基板用マザースタンパ
128Kに形成されていた微小凹凸部132と同様のも
のである。
【0061】なお、本実施形態に係る光ディスク102
を再生専用光ディスクとして構成する場合には微小凹凸
部132はグループではなくプレピットとなり、第1情
報記録層108に反射膜が形成される。
【0062】次に、この第1情報記録層108上に形成
される厚さ約20μmの第1光透過層110について説
明する。
【0063】第1光透過層110を形成する仕方につい
ては、いくつかの方法が考えられるが、その代表的な3
つの方法を図6に示す。
【0064】何れも、基板104側の第1情報記録層1
08と樹脂スタンパ140側の微小凹凸部142(転写
用第2情報記録層)とをそれぞれ対向させた状態で、基
板104と樹脂スタンパ140とを、紫外線硬化性の第
1光透過層110を介して一体化するという工程の範疇
に属する。
【0065】図6の(A)に示した方法は、スピンコー
ト法に属するもので、基板104を回転させながらキャ
ップ150の傾斜面152に沿って樹脂Pを滴下して第
1情報記録層108上の全面に広げ、この上に前述の別
途作成していた樹脂スタンパ140を被せるというもの
である。
【0066】図6の(B)に示す方法は、第1情報記録
層108上のほぼ中央において、所定量の樹脂Pをリン
グ状に滴下し、この上から前述の樹脂スタンパ140を
押圧し、この押圧力によって滴下された樹脂Pを第1情
報記録層108の全面に行き亘らせるというものであ
る。
【0067】又、図6の(C)に示す方法は、注入法に属
するもので、樹脂スタンパ140を第1情報記録層10
8に対峙させた状態で予め配置しておき、両者140、
108の空間内に第1光透過層用の樹脂Pを注入すると
いうものである。
【0068】いずれの方法による場合でも、結果とし
て、樹脂スタンパ140の機能により、第1光透過層1
10の上面の「整形」と、第2情報記録層114の微小
凹凸部142の「転写」とを同時に実現することができ
る。
【0069】ここで、封入する樹脂Pを紫外線硬化タイ
プの樹脂とし、樹脂スタンパ140を光透過性の素材で
形成しておくことにより、樹脂スタンパ140の側から
紫外線を照射することによって第1光透過層を固定化す
ることができる。
【0070】即ち、一般に2P法と呼ばれる転写方法に
あっては、被転写部材の側、即ちこの実施形態で言えば
基板104の側から紫外線を照射するのが一般的であ
る。
【0071】しかしながら、本実施形態の場合、第1光
透過層110の基板104側には再生専用光ディスクと
して構成する場合には反射膜が、記録可能光ディスクと
して構成する場合には、光が透過しない第1情報記録層
108が、既に形成されているため、基板104の側か
ら紫外線を照射するのは、(不可能ではないが)効率が
非常に悪い。そこで、この実施形態では、樹脂スタンパ
140の素材として光透過性の樹脂を用い、該樹脂スタ
ンパ140の側からの紫外線Bを照射することにより第
1光透過層110を硬化させるようにしているものであ
る。そのため、照射エネルギの無駄がなく、又、紫外線
照射システムも特に大型化する必要がない。具体的に
は、300nm以上400nm以下の波長で透過率が5
0%以上の光透過性樹脂を採用するとその効果を十分に
得ることができる。
【0072】なお、同様の問題に関し、例えば被転写部
材である基板104を何らかの方法により加熱可能とし
ておき、該基板104を熱硬化性の樹脂としておくとい
う製造方法も、被転写部材側からの紫外線照射をする必
要がない点では有効である。しかしながら、この業界
(光記録媒体の分野)においては、紫外線硬化タイプの
樹脂を紫外線の照射によって硬化させるための設備やノ
ウハウが充実しており、製造も低コストでできること、
及びスタンパの転写面上の微小凹凸の形成や外周側の凸
状部の形成時の(特に熱変形に対する)信頼性や自由度
を考慮すると、成形性に優れる「光透過性の樹脂」でス
タンパを形成し、紫外線硬化タイプの樹脂で成形された
基板104をスタンパ側からの紫外線照射によって硬化
させる製造方法が最適である。
【0073】図7(A)(B)に示されるように、こう
して樹脂スタンパ140の側から紫外線Bを照射するこ
とによって第1光透過層110が固定化されると、同時
にその上面に第2情報記録層114の反パターンに相当
する微小凹凸部142が形成される。従って、この状態
から樹脂スタンパ140を除去すると、第2情報記録層
114の反パターンに相当する微小凹凸部142が最上
部に残存する。
【0074】この第2情報記録層114(反パターン)
は、ピックアップ側からみると、正パターンの第2情報
記録層114としての微小凹凸を有していることにな
る。
【0075】なお、第1光透過層110と樹脂スタンパ
140との接着力は、第1光透過層110と前記基板1
04との接着力よりも弱く設定するようにすると樹脂ス
タンパ140の剥離性が向上する。この設定は、前記第
1光透過層110と前記樹脂スタンパ140との間に剥
離を促進するための潤滑膜を塗布したり、逆に第1光透
過層110と前記基板104の間に接着膜を塗布したり
して実現してもよいが、後述する実施例のように、素材
の選定によって実現するのが、最も合理的である。
【0076】この上面には約90μmの第2光透過層1
16が形成される。この第2光透過層116の形成の仕
方も、いくつかの方法が考えられるが、図7(C)、
(D)に示されるように、ここではスピンコート法によ
る製造が採用されている。
【0077】ここで、各層の外周部の形状について詳細
に説明する。
【0078】既にこれまでの図面においても記載されて
いたように、この実施形態では、基板104の上面が第
1情報記録層108の情報記録領域S1(微小凹凸部1
32)の半径方向外側部に対応する部分A3が、情報記
録領域S1の部分より、基板104の厚さが薄くなるよ
うに、該基板104の内部側に偏倚されている。
【0079】具体的には、この基板104の偏倚は、前
述したように基板用マザースタンパ128Kの外周部A
2の屈曲形状によって形成され、基板104の厚さが半
径方向外側に向かうに従って徐々に薄くなるように該基
板104の内部側に傾斜する傾斜面135が形成された
態様とされている。
【0080】一方、第1光透過層110の上面の第2情
報記録層114の情報記録領域S2の半径方向外側部に
対応する部分A6も、情報記録領域S2の部分より、該
第1光透過層110が、半径方向外側に向かって徐々に
基板104側に偏倚されている。具体的には、この偏倚
は、図3、図7に示されるように、樹脂スタンパ140
の第2情報記録層114の情報記録領域S2の外周部A
5に凸状部140Aが突設形成されていることによって
形成され、該第1光透過層110が半径方向外側に向か
うに従って徐々に前記基板104側に偏倚した傾斜面1
37が形成された態様とされている。
【0081】従って、第2光透過層116を該第2情報
記録層114が形成された第1光透過層110上にスピ
ンコート法によって形成すると、従来スピンコート法に
よる樹脂コーティングを行う際に不可避的に存在してい
た盛り上がり部160がそっくりこの第1光透過層11
0の外周部の傾斜面137によって吸収され、盛り上が
り部160自体は存在していても、これが第2光透過層
116の情報記録領域の表面より上側に突出してくるこ
とがない(図7(D)、図1参照)。
【0082】従って、何らの後処理を行わなくても、特
に不具合の生じない光ディスク102を製造することが
できる。
【0083】
【実施例1】ここで、各層の外周部(外側部)の屈曲形
状による第2光透過層116の上面の盛り上がりの発生
防止に関する実験例について説明する。
【0084】この実験では、(既に説明したように)射
出成形法により基板104および樹脂スタンパ140を
製作した。成形用の金型160、180に装着した基板
用のマザースタンパ128K及び樹脂スタンパ用マスタ
ー又はチャイルドスタンパ126Gは、グルーブ記録用
でトラックピッチ0.3μmである。
【0085】基板104については、ポリカーボネート
樹脂(三菱エンジニアリングプラスチックス製H400
0−N282)を用いて、金型温度125℃、樹脂溶融
温度360℃、型締め力35トンにて外径12cm、厚
み1.1mmの基板104を成形した。
【0086】一方、樹脂スタンパ140はオレフィン樹
脂(日本ゼオン製ZEONEX−E28R)を用いて金
型温度125℃、樹脂溶融温度370℃、型締め力35
トンにて外径13cm、厚み1.0mmの樹脂スタンパ
140を成形した。なお、樹脂スタンパ140の素材と
してオレフィン樹脂を用いたのは、第2情報記録層11
4を転写した後の剥離の容易性(第1光透過層110と
樹脂スタンパ140との接着力が、第1光透過層110
と前記基板104との接着力よりも弱いという関係の確
保)、及び前述した300nm以上400nm以下の波
長における透過率が50%以上の光透過性という特性の
確保を考慮したためである。
【0087】基板104の外周形状は、外周端より1.
0mmの位置から薄肉部(傾斜)が始まり、外端部での
薄肉部(傾斜面135)の厚み(傾斜量)は1.0mm
である。又、樹脂スタンパ140の外周形状は、対応す
る光ディスク基板の外周端より1.0mmの位置から厚
肉部が始まり、外端部での凸状部140Aの厚み(突出
量)は1.1mmである。
【0088】これらの基板104、樹脂スタンパ140
を用いて前述の光ディスク102を製作したところ、外
周部の盛り上がり部160は情報記録領域S1、S2に
対応する第2光透過層116の表面より突出することは
なく、20μm凹の状態となった。
【0089】本実施形態においては、レーザ光が通過す
る第1、第2光透過層110、116がそれぞれ約20
μm、90μmの厚さで形成されているため、開口数N
Aを上げてもコマ収差を小さく維持することができ、高
NA化によって一層当たりの記録密度を向上できた分、
成形基板30の側から光を照射するタイプ(図13のタ
イプ)の2層型と比べてより大容量化が実現できる。
又、従来の同タイプ(図14のタイプ)の1層型と比べ
ても、層の数が増大した分、やはり大容量化できる。
【0090】しかも、外周部における屈曲形状により、
第2光透過層116をスピンコート法によって形成した
場合においても、コーティング表面の盛り上がり部16
0がディスク表面上の盛り上がりとして顕在化しないよ
うにすることができ、該第2光透過層116の上面を平
坦にするための手当は特に必要としない。そのため、大
容量化と低コスト化とを簡単に両立させることができ
る。
【0091】なお、上記実施形態においては、第1、第
2光透過層110、116の厚さはそれぞれ約20μ
m、90μmとされていたが、第1、第2光透過層の厚
さはこの厚さのみに限定されるものではない。但し、光
ディスクの製造上の信頼性を考慮すると、この光透過層
の厚さは最低でも数μm以上であることが必要である。
又、高NA化の光学系を考慮した場合、最大でもそれぞれ
40μm、170μm程度に抑えるのが好ましい。より
好ましくは、それぞれ30μm、130μm以下であ
る。
【0092】又、上記実施形態においては、各層の外周
部を屈曲させ、最上部の第2光透過層をスピンコート法
によって形成した場合であっても、特に不具合が発生し
ないように配慮していたが、この屈曲構造も必ずしも必
須のものではない。
【0093】前述したように、スピンコート法による樹
脂コーティングの上面を平坦化する手法、あるいは技術
は従来既にいくつか提案されており、本発明では第2光
透過層の形成に当たって、例えばこれらの提案のうちの
1つを採用することを禁止するものではない。
【0094】
【実施例2】比較の意味で上記実施例1に係る実験と平
行して行われた発明者らの実験によれば、外周部が(屈
曲パターンの形成されていない)平面である基板(10
4)及び樹脂スタンパ(140)の組合せとした以外
は、上記実施例1の条件と同一にした態様により光ディ
スク(102)を製作したところ、最外周の盛り上がり
部(160)は情報記録領域(S2)に対応する第2光
透過層116の表面より60μm凸の状態となった。こ
の状態は、このままでは光ディスク(102)が図示せ
ぬ記録再生用レーザピックアップと衝突する可能性があ
るため、何らかの後処理が必要となる。
【0095】しかし、例えば図8に示されるように、光
ディスク202自体を最終製品よりも若干大きめの大き
さR1に形成しておき、後で所定の大きさR2にまで外
周部A8をカットするというような手法を用いれば、こ
の不具合は解決できる。
【0096】又、第2光透過層216の上面に対し表面
が平滑なガラスプレート221(図8の想像線参照)を
ダミーのスタンパとして載置することによって表面の平
坦化を行ってもよく、更には樹脂シートを用いた接着を
採用しても良い。
【0097】本発明を用いて製造される光ディスクは、
大容量化に関して従来のいずれの方向の改良技術に対し
ても、明らかに優位に立つ高い付加価値を有しており、
しかも第1光透過層の形成に関しては、技術的に何ら問
題なく製造することができるため、コストの上昇は事実
上ほとんどない。そのため、第2光透過層に関しての
み、従来と同様の手当を実施したとしても、これにかか
るコスト的負担は「相対的に」著しく低減する。
【0098】従って、例えば更に高い信頼性を確保すべ
きいわゆる最高級バージョンの光ディスクを製造する場
合には、第2光透過層の処理については、別途の方法を
適宜採用してもよいものである。
【0099】なお、図8の個々の層の構成は、先の実施
形態と屈曲パターンの有無を除いて同様であるため、図
中で同一又は類似する部分に先の実施形態と下2桁が同
一の符号を付すに止め、重複説明は省略する。
【0100】更に、上記実施形態においては、第1光透
過層110の上面のみならず、基板104の上面外周部
にも傾斜面135を形成するようにしていたが、図9に
示されるように、条件によっては第1光透過層110の
上面外周部に偏倚部(傾斜面)137が形成されている
だけで、第2光透過層116の上面の盛り上がり160
の発生を防止することができる。従って、最低限第1光
透過層110の上面外周部に偏倚部が形成されていれ
ば、これより下層の基板104Aの外周部に関しては必
ずしも偏倚部を形成する必要がないこともある。
【0101】また、偏倚部の形状も、必ずしも単純な傾
斜面に限定されるものではなく、要は、スピンコート上
面外周部の盛り上がりを防止するという趣旨を考慮すれ
ば、例えばできるだけスピンコート表面が平坦化される
ように実験した結果に基づいて、該偏倚部の深さや形状
を決定してよいのは言うまでもない。
【0102】一方、本発明は、薄く形成する必要のある樹
脂コーティング層の上面を平坦・整形する手段として、
ここに更なる情報記録層を形成し、その際のスタンパの
機能を利用するようにしている。従って、この手法を連
続させることにより、3層以上の多層記録媒体を容易に
製造することもできる。
【0103】例えば、3層の光記録媒体を製造するに
は、図10に示されるように、基板304と、該基板3
04上に形成された第1情報記録層308と、該第1情
報記録層308上に形成された第1光透過層310と、
該第1光透過層310上に形成された第2情報記録層3
14と、該第2情報記録層314上に形成された第2光
透過層316と、第2光透過層316上に形成された第
3情報記録層322と、該第3情報記録層322上に形
成された第3光透過層324と、を順次備え、該第3光
透過層324側からレーザー光Laを照射して、前記第
1、第2、第3情報記録層308、314、322に対
する情報信号の記録及び/又は再生を可能な構成とすれ
ばよい。
【0104】各情報記録層の転写には前記樹脂スタンパ
140と同様の樹脂スタンパ340、350がそれぞれ
使用される。この場合、第2光透過層316の上面にも
傾斜面339を形成するとよい。傾斜面339の存在に
より盛り上がり部360が吸収される。
【0105】更に、全く同様に、積み重ねの回数を増や
すことにより、3層以上のn層の光記録媒体を製造する
こともできる。本発明では、樹脂スタンパの側から紫外
線を照射して、紫外線硬化性の光透過層を硬化させるも
のであるため、単純な繰り返しが可能であり、理論上何
層でも情報記録層を形成できる。
【0106】具体的には、基板上に第1情報記録層を反
パターンにて形成する工程と、自身の転写面上に正パタ
ーンの転写用情報記録層を有し、且つ光透過性の樹脂に
よって形成されている樹脂スタンパを作製する工程と、
前記基板側の第1情報記録層と前記樹脂スタンパ側の転
写用第2情報記録層としての転写用情報記録層をそれぞ
れ対向させた状態で、前記基板と樹脂スタンパとを、接
着機能を有する紫外線硬化性の第1光透過層を介して一
体化する工程と、該樹脂スタンパの側から紫外線を照射
して、前記第1光透過層及びその被転写面上に転写され
た第2情報記録層を固定化する工程と、前記樹脂スタン
パを除去することにより、前記第1光透過層上に反パタ
ーンの第2情報記録層を転写・残存させる工程と、前記
基板側の前記第2情報記録層と前記樹脂スタンパ側の転
写用第3情報記録層としての転写用情報記録層をそれぞ
れ対向させた状態で、前記基板と樹脂スタンパとを、接
着機能を有する紫外線硬化性の第2光透過層を介して一
体化する工程と、該樹脂スタンパの側から紫外線を照射
して、前記第2光透過層及びその被転写面上に転写され
た第3情報記録層を固定化する工程と、前記樹脂スタン
パを除去することにより、前記第2光透過層上に反パタ
ーンの第3情報記録層を転写・残存させる工程と、・・
・ を繰り返すことにより、第(n−1)光透過層上に
反パターンの第n情報記録層を転写・残存させ、n層の
情報記録層を形成すれば良い。
【0107】その上で最上部に第n光透過層を形成し、
この第n光透過層の側から光を照射して、前記第1、第
2、・・・第n情報記録層に対する情報信号の記録及び
/又は再生を可能な構成とすれば、n層の光ディスクを
得ることができる。
【0108】なお、2層の場合と同様に、多層構成にし
た場合であっても、第(n−1)光透過層の上面外周部
が、より下層側に偏倚されている構成とすると、最上の
第n光透過層をスピンコート法によって形成する際に発
生する盛り上がり部が顕在化しないようにすることがで
きる。但し、第(n−1)光透過層の厚さが(盛り上が
りを吸収するには)薄すぎる場合には、前述した実施形
態のように、更にその下方の層から偏倚させる。より下
方の層から偏倚させていけば、第(n−1)光透過層が
薄くても第(n−1)光透過層の上面に大きな偏倚(必
要なら第(n−1)光透過層の厚さより大きな偏倚)を
形成することが可能となり、第n光透過層形成の際の盛
り上がりを十分に吸収できる。
【0109】片面3層以上の光ディスクを製造する場合
であっても、ディスク形成のための各光透過層の厚さの
許容値としては、第n光透過層が170μm以下、好ま
しくは130μm以下、その他の光透過層は、40μm
以下、好ましくは30μm以下であり、2層の場合と特
には変わらない。
【0110】但し、3層以上の場合は、各光透過層の厚
さをあまり厚くすると、最初の第1情報記録層の形成位
置が光の照射側端面から遠くなってしまう。そのため、
2層の光ディスクよりは薄くすることが定性的には好ま
しく、それぞれ上記値より30〜70%低めが現実的な
許容値と考えて良い。
【0111】又、樹脂スタンパの光透過の特性が、30
0nm以上400nm以下の波長で透過率が50%以上
の特性が好ましいことも2層の場合と特に変わらない。
【0112】最後に、本発明は、図11に示すように、こ
のようにして製造した多層記録媒体を2枚(402Aと
402B)用意し、それぞれの基板404A、404B
側を内側にして貼り合わせることにより、ディスク40
2の両面側からレーザ光Laを照射して、それぞれの側
から情報信号の記録及び/又は再生を可能とした両面多
層光ディスク402を製造することもできる。
【0113】基板404A、404Bを若干薄目(0.
6mm程度)に形成しておけば、光ディスク402のト
ータルでの厚さをこれまで説明してきた片面の光ディス
クと同一に維持することができる。
【0114】この両面多層の光ディスク402は、従来
の両面タイプの光ディスクと異なり、薄い光透過層の側
から各情報記録層にアクセスするものであるため、1層
当たりの記録密度を図14の光ディスクレベルにまで高
く維持することができる上に、片面当たりで多層化され
ており、しかもそれが両面に形成されているため、現時
点で最大容量クラスの光ディスクを構成できる。
【0115】なお、個々の層の構成は、先の実施形態と
同様であるため、図中で同一又は類似する部分に先の実
施形態と下2桁が同一の符号を付すに止め、重複説明は
省略する。
【0116】
【発明の効果】本発明によれば、特に、転写しようとす
る情報記録層の被転写部材側に光を透過しない部材が存
在する場合でも、被転写部材及びその表面の情報記録層
を紫外線硬化によって固定化することを可能とし、光記
録媒体を製造する上での素材の選択を含めた高い自由度
を確保すると共に、1層当たりの高密度化を維持した上
での多層化による「大容量化」を実現しながら、コスト
の増大を最小限に抑えることのできる光記録媒体を、効
率的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された光ディスクの外周部付近の
構成を模式的に示した要部拡大断面図
【図2】基板を製造するための手順を示した工程図
【図3】樹脂スタンパを作成するための手順を示した工
程図
【図4】基板を製造するための金型装置の概略を示す断
面図
【図5】樹脂スタンパを作成するための金型装置の概略
を示す断面図
【図6】第1光透過層を構成する樹脂をコーティングす
る各種方法を模式的に示した縦断面図
【図7】樹脂スタンパによって第1光透過層の上面に第
2情報記録層を形成する共に、当該上面を整形し、更に
第2光透過層を形成する様子を示した工程図
【図8】第2光透過層の平坦化を確保するための他の方
法例を示す断面図
【図9】第1光透過層の上面のみに凹部を形成した例を
示す断面図
【図10】3層の多層光ディスクを製造するための手順
を示した工程図
【図11】本発明が適用された両面多層光ディスクの構
成を示す部分拡大断面図
【図12】従来の1層タイプの光ディスクの構成を示す
部分拡大断面図
【図13】図12に示した構成を重ね合わせることによ
って両面タイプとした光ディスクを示す要部拡大断面図
【図14】薄い光透過層側からレーザ光を照射するタイ
プの従来例を示す部分拡大断面図
【符号の説明】
102、202、302、402…光ディスク 104、104A、204、304、404…基板 108、208、308、408…第1情報記録層 110、210、310、410…第1光透過層 114、214、314、414…第2情報記録層 116、216、316、416…第2光透過層 135、137、335、337、339、435、4
37…傾斜面 140、340、350…樹脂スタンパ 140A…凸部 160、260、360…盛り上がり部 A1〜A6…外側部 S1〜S2…情報記録領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須澤 和樹 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 5D121 AA01 AA07 CA06 EE22 FF03 GG02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に第1情報記録層を反パターンにて
    形成する工程と、 自身の転写面上に正パターンの転写用第2情報記録層を
    有し、且つ光透過性の樹脂によって形成されている樹脂
    スタンパを作製する工程と、 前記基板側の第1情報記録層と前記樹脂スタンパ側の転
    写用第2情報記録層とをそれぞれ対向させた状態で、前
    記基板と樹脂スタンパとを、紫外線硬化性の第1光透過
    層を介して一体化する工程と、 該樹脂スタンパの側から紫外線を照射して、前記第1光
    透過層及びその被転写面上に転写された第2情報記録層
    を固定化する工程と、を含むことを特徴とする光記録媒
    体の情報記録層の形成方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記光透過性の樹脂スタンパの素材が、300nm以上
    400nm以下の波長で透過率が50%以上の特性を有
    することを特徴とする光記録媒体の情報記録層の形成方
    法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、 前記固定化した第1光透過層と前記樹脂スタンパとの接
    着力を、前記第1光透過層と前記基板との接着力より
    も、弱く設定したことを特徴とする光記録媒体の情報記
    録層の形成方法。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記接着力の強弱の関係を、前記基板、第1光透過層、
    及び樹脂スタンパの素材の選定によって得ることを特徴
    とする光記録媒体の情報記録層の形成方法。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記樹脂スタンパの、前記第2情報記録層の情報記録領
    域の半径方向外側部に凸状部が設定され、前記第1光透
    過層の上面の該凸部に対応する部分が、該第1光透過層
    の上面の情報記録領域の面より、前記基板側に偏倚して
    形成されるようにしたことを特徴とする光記録媒体の情
    報記録層の形成方法。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかにおいて、更に、 前記反パターンの第2情報記録層上に、スピンコート法
    により第2光透過層を形成する工程を含み、 該第2光透過層側からレーザ光を照射することにより該
    レーザ光照射側から見て正パターンとなっている前記第
    1、第2情報記録層に対する情報信号の記録及び/又は
    再生をすることを可能とした2層の光記録媒体を得るこ
    とを特徴とする光記録媒体の製造方法。
  7. 【請求項7】基板上に第1情報記録層を反パターンにて
    形成する工程と、 自身の転写面上に正パターンの転写用情報記録層を有
    し、且つ光透過性の樹脂によって形成されている樹脂ス
    タンパを作製する工程と、 前記基板側の第1情報記録層と前記樹脂スタンパ側の転
    写用第2情報記録層としての転写用情報記録層をそれぞ
    れ対向させた状態で、前記基板と樹脂スタンパとを、紫
    外線硬化性の第1光透過層を介して一体化する工程と、 該樹脂スタンパの側から紫外線を照射して、前記第1光
    透過層及びその被転写面上に転写された第2情報記録層
    を固定化する工程と、 前記樹脂スタンパを除去することにより、前記第1光透
    過層上に反パターンの第2情報記録層を転写・残存させ
    る工程と、 前記基板側の前記第2情報記録層と前記樹脂スタンパ側
    の転写用第3情報記録層としての転写用情報記録層をそ
    れぞれ対向させた状態で、前記基板と樹脂スタンパと
    を、紫外線硬化性の第2光透過層を介して一体化する工
    程と、 該樹脂スタンパの側から紫外線を照射して、前記第2光
    透過層及びその被転写面上に転写された第3情報記録層
    を固定化する工程と、 前記樹脂スタンパを除去することにより、前記第2光透
    過層上に反パターンの第3情報記録層を転写・残存させ
    る工程と、 ・・・ を繰り返すことにより、第(n−1)光透過層上に反パ
    ターンの第n情報記録層を転写・残存させ、n層の情報
    記録層を形成することを特徴とする光記録媒体の情報記
    録層の形成方法。
  8. 【請求項8】請求項7において、更に、 前記反パターンの最上位の第n情報記録層上に、スピン
    コート法により第n光透過層を形成する工程を含み、 該第n光透過層側からレーザ光を照射することにより該
    レーザ光照射側から見て正パターンとなっている前記第
    1〜第n情報記録層に対する情報信号の記録及び/又は
    再生をすることを可能としたn層の光記録媒体を得るこ
    とを特徴とする光記録媒体の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項6又は8のいずれかに記載の製造方
    法を用いて製造された光記録媒体を2枚用意し、それぞ
    れの基板側を内側にして貼り合わせて1枚の光記録媒体
    とする工程を含み、 該1枚とされた光記録媒体の両面側から光を照射して、
    それぞれの側から情報信号の記録及び/又は再生を可能
    とした両面多層の光記録媒体を得ることを特徴とする光
    記録媒体の製造方法。
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