JP4554405B2 - 光ディスクの製造装置及び製造方法 - Google Patents

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本発明は、光ディスクの製造装置、特に高密度記録を可能にする光ディスクの製造装置及び製造方法に関する。
近年、DVD(Digital Versatile Disc)の発展は目覚しく、広く普及しつつあり、量産規模で生産が行われている。現在普及しているDVDの製造方法の一例は、概略、情報信号を形成する溝を有するスタンパを射出成形金型に取り付け、射出成形によって、厚さが0.6mmのディスク基板を形成し、前記溝の存在する面に反射膜を成膜した後に、淡色又は透明(以下、透明という)な接着剤により2枚のディスク基板を貼り合せて完成品を得ている。このように、2枚のディスク基板を貼り合せてDVDを製造する装置については、種々の生産ラインの機構がすでに提案されている(例えば、特許文献1参照)。
他方では、次世代の高密度記録を可能にする情報記録媒体として高密度意記録対応のディスクの開発が進んでいる。この高密度意記録対応のディスクでは、波長が405nmと短いレーザ光によってディスクと反対側から情報の記録再生を行うため、ディスクの反射膜の上に100μm(0.1mm)の膜厚の透明な光透過層を形成する必要がある。更に、信号層が2層の高密度意記録対応のディスクでは、前記透明な光透過層の上に第2の信号層を有する別の光透過層と半透明の反射膜、更には透明なカバー層を形成する必要があり、これら光透過層とカバー層とを含めてほぼ100μmの膜厚にしなければならない。しかも、これら光透過層とカバー層の厚みの均一性は情報の記録再生に大きな影響を与えるので、非常に高い均一性が要求される。
このため、出来るだけディスク基板の中心部に近い位置に放射線硬化性の液状材料を供給し、スピンコーティングにより均一性の高い光透過膜を形成する方法及び装置がすでに開示されている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。また、透明な内側の光透過層とカバー層との間に気泡が入り込むと、情報の記録再生に大きな影響を与えるので、真空中において、第1の信号層を有するディスク基板と第2の信号層を有する光透過膜の形成された転写用ディスク基板とを貼り合せる方法及び装置もすでに開示されている(例えば、特許文献4参照)。更にまた、ディスク基板から転写用ディスク基板を確実かつ簡単に剥離する方法及び装置もすでに開示されている(例えば、特許文献5参照)。
特開2002−245692公報 特許第3557863号公報 特開2004−220750公報 特許第3302630号公報 特開2002−197731公報
しかし、前記特許文献に開示されている方法や装置はいずれも製造方法、製造装置の一部分について開示しているものに過ぎず、高密度記録対応のディスクを合理的に製造できる製造装置については開示していない。
本発明は、信号層が1層の高密度記録対応のディスクと信号層が2層の高密度記録対応のディスクとを同一の装置で選択的に製造でき、しかも経済性に優れた製造装置を提供することを課題としている。
第1の発明は、前記課題を解決するために、信号層が1層又は信号層が2層の光ディスクを選択的に製造することが可能な光ディスクの製造装置において、第1の信号層を有するディスク基板を形成する第1の信号層形成用機構と、複数の前記ディスク基板が載置される複数のポジションを有する第1の搬送機構と、その第1の搬送機構に少なくとも一部分が隣接する第2の搬送機構と、第1の信号層の形成されたディスク基板を前記第1の信号層形成用機構から前記第1の搬送機構に移載する第1の移載機構と、前記第1の搬送機構に沿って配置される成膜装置であって、前記ディスク基板の前記第1の信号層の上に第1の反射膜を成膜、又は前記ディスク基板の前記第1の反射膜上に形成された第2の信号層の上に半透明の第2の反射膜を成膜できる成膜機構と、前記第1の搬送機構から移載された前記第1の信号層と前記第1の反射膜とを有する前記ディスク基板の前記第1の反射膜の上に、前記第2の信号層を形成し得る第2の信号層形成用機構と、前記第1の搬送機構の前記ポジションに載置されて搬送されてくる、前記第1の信号層と前記第1の反射膜とを有する前記ディスク基板、又は前記第1の信号層と前記第1の反射膜と前記第2の信号層と前記半透明の第2の反射膜とを有する前記ディスク基板を選択的に前記第2の搬送機構に移載することができる第2の移載機構と、前記第1の搬送機構によって搬送されてくる、前記第1の信号層を有する前記ディスク基板を前記第2の信号層形成用機構に移載できると共に、前記第2の信号層形成用機構において前記第2の信号層が形成された前記ディスク基板を前記第1の搬送機構に移載できる第3の移載機構と、前記第2の搬送機構により搬送される前記ディスク基板の前記第1の反射膜又は前記半透明の第2の反射膜の上に、カバー層となる光透過層を形成することができる光透過層形成機構とを備えることを特徴とする光ディスク製造装置を提供する。
の発明は、信号層が2層の光ディスクを製造する光ディスク製造装置において、第1の信号層を有するディスク基板を形成する第1の信号層形成用機構と、複数の前記ディスク基板が載置される複数のポジションを有する第1の搬送機構と、その第1の搬送機構に少なくとも一部分が隣接する第2の搬送機構と、第1の信号層の形成されたディスク基板を、前記第1の信号層形成用機構から前記第1の搬送機構における前記ポジションに1つおきに空きがあるように移載、又は1つおきに空いている前記ポジションに移載する第1の移載機構と、前記第1の搬送機構に沿って配置される成膜装置であって、前記ディスク基板の前記第1の信号層の上に第1の反射膜を成膜、及び前記ディスク基板の前記第1の反射膜上に形成された第2の信号層の上に半透明の第2の反射膜を成膜する成膜機構と、前記第1の搬送機構から移載された前記第1の信号層と前記第1の反射膜とを有する前記ディスク基板の前記第1の反射膜の上に、前記第2の信号層を形成する第2の信号層形成用機構と、前記第1の搬送機構の前記ポジションに載置されて搬送されてくる、前記第1の信号層と前記第1の反射膜とを有する前記ディスク基板は前記第2の搬送機構に移載せず、前記第1の信号層と前記第1の反射膜と前記第2の信号層と前記半透明の第2の反射膜とを有する前記ディスク基板を前記第2の搬送機構に移載する第2の移載機構と、前記第1の搬送機構によって搬送されてくる、前記第1の信号層と前記第1の反射膜とを有する前記ディスク基板を前記第2の信号層形成用機構に移載できると共に、前記第2の信号層形成用機構において前記第2の信号層が形成された前記ディスク基板を前記第1の搬送機構における前記ポジションに1つおきに空きがあるように移載できる第3の移載機構と、前記第2の搬送機構により搬送される前記ディスク基板の前記半透明の第2の反射膜の上に、カバー層となる光透過層を形成することができる光透過層形成機構とを備えることを特徴とする光ディスク製造装置を提供する。
の発明は、前記第1の発明又は前記第2の発明において、前記光透過層形成機構は、前記光透過層を形成するための液状物質を前記第1の反射膜又は前記第2の反射膜の上に展延する回転処理装置と、液状の前記光透過層の外周部を除いて半硬化又は硬化させる第1の硬化光照射装置と、前記光透過層の全体を硬化させる第2の硬化光照射装置とを備えることを特徴とする光ディスク製造装置を提供する。
第4の発明は、前記第1の発明ないし前記第の発明のいずれかにおいて、前記第2の搬送機構は、互いに独立して搬送動作を行う第1の搬送ラインと第2の搬送ラインとからなり、前記第1の搬送ラインには、前記光透過層形成機構が配置され、前記第2の搬送ラインには、カバー層となる前記光透過層の上にハードコート層を形成する機構が配置され、前記第1の搬送ラインの終端部には移載機構とディスク積載部とを備え、その移載機構は正常時には前記第1の搬送ライン上のカバー層となる前記光透過層の形成された前記ディスク基板を前記第2の搬送ラインに移載し、また、トラブル発生時には、前記第1の搬送ラインからカバー層となる前記光透過層の形成された前記ディスク基板を前記ディスク積載部に移載して一旦積載し、かつトラブル回復時には前記ディスク積載部から前記ディスク基板を前記第2の搬送ラインに移載することを特徴とする光ディスク製造装置を提供する。
第5の発明は、第1の信号層を有するディスク基板を形成する第1の信号層形成用機構と、複数の前記ディスク基板が載置される複数のポジションを有する第1の搬送機構と、前記第1の搬送機構に少なくとも一部分が隣接する第2の搬送機構と、前記第1の搬送機構に沿って配置され、前記ディスク基板の前記第1の信号層の上に第1の反射膜を成膜、更には第2の信号層の上に半透明の第2の反射膜を成膜できる成膜機構と、前記ディスク基板の前記第1の反射膜の上に前記第2の信号層を形成できる第2の信号層形成用機構と、前記半透明の第2の反射膜の上にカバー層となる光透過層を形成できる光透過層形成機構とを備えた装置を用いて1層又は2層の信号層を有する光ディスクを選択的に製造する方法であって、前記第1の信号層形成用機構によって前記第1の信号層が形成された前記ディスク基板は、前記第1の搬送機構の前記ポジションに載置され、前記第1の搬送機構に載置された前記ディスク基板は、前記成膜機構に移載されて前記第1の信号層上に前記第1の反射膜が形成された後に再び前記第1の搬送機構に移載され、前記第1の信号層と前記第1の反射膜とを有する前記ディスク基板、又は前記第1の信号層と前記第1の反射膜と前記第2の信号層と前記半透明の第2の反射膜とを有する前記ディスク基板が選択的に第2の搬送機構に移載され、前記第1の反射膜が形成された前記ディスク基板が前記第1の搬送機構から前記第2の搬送機構に移載される場合には、前記ディスク基板の前記第1の反射膜の上にカバー層となる光透過層が形成され、前記第1の反射膜が形成された前記ディスク基板が前記第2の搬送機構に移載されない場合には、前記第1の反射膜が形成された前記ディスク基板は前記第1の搬送機構から前記第2の信号層形成用機構に移載されて、前記第1の反射膜上に前記第2の信号層が形成された後に、再び前記第1の搬送機構に移載され、前記第1の反射膜と前記第2の信号層とが形成された前記ディスク基板は、前記第1の搬送機構から前記成膜機構に再び移載されて前記第2の信号層上に前記半透明の第2の反射膜が形成された後に再び前記第1の搬送機構に移載され、前記第1の反射膜と前記第2の信号層と前記半透明の第2の反射膜とが形成された前記ディスク基板は、前記第1の搬送機構から前記第2の搬送機構に移載され、前記第1の反射膜と前記第2の信号層と前記半透明の第2の反射膜とが形成されている前記ディスク基板は、その前記半透明の第2の反射膜の上にカバー層となる光透過層が形成されることを特徴とする光ディスクの製造方法を提供する。
前記第1の発明、前記第5の発明によれば、信号層が1層の高品質の高密度記録対応のディスクと信号層が2層の高品質の高密度記録対応のディスクとを同一の装置で選択的に製造でき、しかも経済性に優れた製造装置及び製造方法を提供できる。
前記第2の発明によれば、信号層が2層の品質の高い高密度記録対応のディスクを製造できる経済性に優れた製造装置を提供できる。
特に、前記第の発明によれば、平坦性の優れた光透過膜を有する高密度記録の光ディスクを製造することができる。
また、前記第の発明によれば、トラブルが発生したときに、製造途中のディスクを無駄にすることなく、かつトラブルが回復したときに、直に光ディスクの完成品を得ることができる。
[実施形態1]
先ず、本発明を実施するための基本的な実施形態1の光ディスク製造装置200について図1、図2−1、図2−2を用いて説明する。図1は光ディスク製造装置200の基本的な構成を示し、図2−1と図2−2は光ディスクの製造工程を説明するための図である。
この光ディスク製造装置200は、概略、第1の信号層を片面に形成されたディスク基板D1を形成する第1の信号層形成用機構AA、間欠的に矢印X方向、つまり、時計方向に搬送動作を行う第1の搬送機構BB、第1の信号層形成用機構AAから前記ディスク基板を第1の搬送機構BBに移載する第1の移載機構Aa、2種類の反射膜を形成する成膜装置CC、カバー層となる光透過層を形成する光透過層形成機構EE、第2の搬送機構FF、及び第1の搬送機構BBから第2の搬送機構FFへ前記ディスク基板を選択的に移載する第2の移載機構Ff、及び前記第1の信号層の形成された前記ディスク基板に第2の信号層を形成する第2の信号層形成用機構GG、第1の搬送機構BBと第2の信号層形成用機構GGとの間で前記ディスク基板を移載する同時移載機構Ggとからなる。これら各機構の詳細例については、実施形態2で説明する。
第1の信号層形成用機構AAは、図2−1(A)で示されているような第1の信号層a1を片面に有するディスク基板D1を射出成形する一般的な射出成形機とそのディスク基板D1を室温程度まで冷却する冷却機構からなる。第1の移載機構Aaは、第1の信号層の形成されたディスク基板D1をポジションp1で第1の搬送機構BBに移載する。第1の信号層形成用機構AAは一般的なものであっても構わない。第1の搬送機構BBは丸印で示されている複数のポジションを有し、ポジションp1では既に1個おきに後述する第2の信号層形成用機構GGによって形成されたディスクD3が載置されおり、したがって、ディスク基板D1も1個おきでポジションp1に載置されることになる。つまり、第1の搬送機構BBの一部区間ではディスク基板D1とディスクD3とが交互に搬送され、したがって、ディスク基板D1とディスクD3とが交互に成膜機構CCに供給される。第1の搬送機構BBは一般的なものであっても良い。
成膜機構CCは、全反射の反射膜と半透明の反射膜との2種類の反射膜を選択的に形成できる成膜部CC1と移載アーム部CC2とからなる。成膜部CC1は、移載アーム部CC2によってポジションp2からディスク基板D1が移載されると、図2−1(B)で示すように、その第1の信号層a1の上に全反射の第1の反射膜b1を形成し、移載アーム部CC2は再び載置ポジションp2に戻す。第1の信号層a1の上に全反射の第1の反射膜b1が形成されたディスクをディスクD2という。成膜機構CCは、2種類の反射膜を別々に形成する2台の成膜装置からなってもよい。ディスクD2は、信号層が2層の光ディスクを製造するときには、第1の搬送機構BBのポジションp3で光透過層形成機構EEに移載されることなく、ポジションp3を通過してそのまま搬送され、ポジションp4で同時移載機構Ggによって第2の信号層形成用機構GGに取り入れられる。
第2の信号層形成用機構GGについても詳細な構成を図示しないが、ディスクD2の第1の反射膜b1の上に接着層を形成する接着層形成部、転写されるための第2の信号層を有する転写用ディスク基板を射出成形する射出成形機、前記第2の信号層の上に転写用の光透過層を形成する光透過転写層形成部、転写用の光透過層の形成された転写用ディスクとディスクD2とを貼り合せる貼り合せ部、前記転写用ディスク基板を前記光透過層から剥離して、前記第2の信号層を転写する剥離部などからなる機構、あるいはディスクD2の第1の反射膜b1の上に有機色素材料又は無機材料などからなる第2の信号層を形成する一般的な構成のものである。この第2の信号層形成用機構GGについても特に構成を限定するものではない。この実施形態では転写法によって第2の信号層を形成する具体例を述べるので、ディスクD2の第1の反射膜b1と前記転写用ディスクの転写用の光透過層とが貼り合わされ、しかる後に前記転写用ディスク基板が前記光透過層から剥離され、その光透過層が転写されたディスクD3を図2−1(C)に示す。ディスクD3は、ディスクD2の第1の反射膜b1の上に接着層dが形成され、その接着層dに光透過層c2が接着されており、そして、光透過層c2の上面に第2の信号層a2が転写されたものである。
第2の信号層a2が転写されたディスクD3は、同時移載機構Ggによってポジションp4で第1の搬送機構BBに移載される。このとき、前述したようにポジションp1でディスク基板D1を一定間隔で移載できるように、1個おきのポジションにディスクD3を移載する。したがって、第1の搬送機構BBのポジションp1〜p2の間では、ディスク基板D1とディスクD3とが交互に載置されて搬送される。そして、ディスク基板D1とディスクD3とは順次交互に成膜機構CCに取り込まれ、ディスク基板D1には全反射の第1の反射膜b1が形成され、更にディスクD3には半透明の第2の反射膜b2が形成される。
そして、第1の反射膜b1が形成されたディスクD2、図2−1(D)に示すような半透明の第2の反射膜b2が形成されたディスクD4が第1の搬送機構BBに移載される。そして、ディスクD4だけが第2の移載機構Ffによって光透過層形成機構EEに移載され、前述したように、ディスクD2はそのまま第1の搬送機構BBによって搬送され、ポジションp4で移載機構Ggにより第2の信号層形成用機構GGに移載される。したがって、第1の搬送機構BBのポジションp2〜p3間はディスクD2とディスクD4とが交互に搬送される。光透過層形成機構EEに移載されたディスクD4は、図2−2(E)に示すように、半透明の第2の反射膜b2の上にカバー層となる光透過層c1が形成される。光透過層c1の形成されたディスクをディスクD5という。
以上は信号層が2層の光ディスクの製造の場合について述べたが、信号層が1層の光ディスクを製造するときには、第1の信号層a1と第1の反射膜b1とが形成されたディスクD2はすべて第2の移載機構Ffによって第2の搬送機構FFに移載され、図2−2(F)に示すように、光透過層形成機構EEによってカバー層となる光透過層c1が第1の反射膜b1の上に形成される。この光透過層c1は、信号層が2層の光ディスクの場合における光透過層c1とc2との厚みの和にほぼ等しい厚みであり、ほぼ100μm程度である。以上の説明から明らかなように、この発明では、高密度意記録対応の信号層が1層又は2層の光ディスクを同一製造装置で選択的に製造できる経済性に優れた光ディスク製造装置を提供することができる。
[実施形態2]
次に、本発明を実施するための最良の形態である実施形態2の光ディスク製造装置300について図3〜図5を用いて説明する。図3は光ディスク製造装置300の全体を示し、図4−1と図4−2は光ディスクの製造工程を説明するための図であり、図5は光ディスク製造装置300の一部分を示す図である。
この光ディスク製造装置300は、一点鎖線で分けられる二つの機構部300Aと機構部300Bとからなる。信号層が1層の光ディスクを製造するときには、機構部300Aのみを動作させ、機構部300Bは動作させない。そして、信号層が2層の光ディスクを製造するときには、二つの機構部300Aと機構部300Bとを動作させるところに一つの特徴がある。先ずは、信号層が1層の光ディスクの一例として、信号層が1層の高密度記録対応の光ディスクを製造するときの機構部300Aについて説明する。
図3における射出成形機1は、図示しない射出成形金型に所望の記録溝を有するスタンパが取り付けられており、図4−1(A)に示すような信号層a1を有するディスク基板Dを射出成形する。ディスク基板Dは、厚みが1.1mm、直径が120mm、中心孔径が15mmのポリカーボネイト樹脂円板からなる。信号層a1は、情報信号が凹凸のピットとして形成されたものであり、説明を分かり易くするために、ディスク基板Dの厚みに比べて、凹凸のピットを大幅に拡大して示している。しかし、ディスク基板に信号層a1を形成する方法はこれに限られるものではない。ディスク基板Dは、ディスク基板取り出し機構3によって、射出成形機1の近傍に設置されている冷却機構5に移載され、回転冷却される。
冷却機構5については本件出願人が既に提案(例えば、特開2002−358695号公報)しているので詳細に図示しないが、ディスク基板Dが射出成形機1から天地に対してほぼ垂直に取り出されるので、冷却機構5はディスク基板Dを垂直方向に保持しながら高速回転冷却を行う。射出成形機1から取り出されたばかりのディスク基板Dは未だ柔らかいので、冷却機構5が数千回転以上、好ましくは3000rpm以上の回転数で高速回転させることによって、大きな遠心力をディスク基板Dに与えながら高速で冷却することができ、反りの小さなディスク基板Dを得ることができる。冷却機構5は、射出成形機1の性能と有効な冷却時間との兼ね合いで、図示しないが、3台の回転冷却装置を備えており、3台の回転冷却装置はディスク基板取り出し機構3に対して等距離に配置される。射出成形機1からのディスク基板Dは、ディスク基板取り出し機構3によって順番に3台の回転冷却装置に移載される。
回転冷却装置はそれぞれ所定時間回転すると、停止し、移載機構7は回転冷却装置からディスク基板Dを垂直方向に保持したまま順にエージング機構9に移載する。エージング機構9は、一般的な構造のものであり、複数のディスク基板Dをほぼ一定間隔で垂直に保持しながら空調された空間を一定速度で前進し、ディスク基板Dをほぼ室温まで冷却する。エージング機構9の終端で、ディスク基板Dは順に間欠回転機構11に水平方向に向けて引き渡され、間欠回転機構11の回転に伴い、次のポジションにある表裏反転機構13まで搬送される。表裏反転機構13は、ディスク基板Dに形成された信号層a1を上面又は下面にするために反転するもので、射出成形機1から取り出されたディスク基板Dの信号層a1の存在する面を、上面又は下面のどちらにして後述する成膜装置19に供給するかで、選択的に動作する。この例では、表裏反転機構13によって180度反転され、信号層a1が上を向くように水平状態にされる。以上の機構は、図1で示した第1の信号層形成用機構の具体例を示している。そして、ディスク基板Dは更に間欠回転機構11が回転するのに伴い、その次のポジションにある第1の移載機構15によって搬送ライン17に移載される。
第1の搬送機構の搬送ライン17は、好ましくは図面の上下方向に長いエンドレス(無端)のものであり、丸印で示される複数のディスク載置部17Aを備え、そのディスク載置部17Aに移載されたディスク基板Dは、搬送ライン17が間欠的に動作するのに伴い、スパッタリング装置のような成膜装置19によって、図4−1(B)に示すように信号層a1に反射膜b1が形成される。反射膜b1はアルミニウム又は銀などからなる1μm以下の厚さを有する一般的な薄膜である。反射膜b1の形成されたディスクをDaとする。搬送ライン17に沿ってディスク蓄積部20が備えられ、ディスク蓄積部20はディスク積載用回転テーブル21と移載機構23とスペーサ供給機構25とからなる。これら機構は装置が正常に動作しているときには使用されないが、トラブルなどが生じて後述する後段の機構が停止した場合に次のように動作して、ディスクDaをディスク積載用回転テーブル21に蓄える。
ディスク積載用回転テーブル21は、複数枚、例えば200枚のディスクDaを積載するスタックポールのような積載部21Aを4箇所有し、スペーサ供給機構25はディスクDaが積載されるときにディスクDa間の間隙を確保するための不図示のスペーサを1個ずつ供給する。移載機構23は、一方の移載アーム23Aで搬送ライン17からディスクDaを1枚ずつディスク積載用回転テーブル21に移載して積載し、他方の移載アーム23Bによってスペーサ供給機構25からディスクDaの上に不図示のスペーサを1個ずつ与える。また、トラブルが回復すると、トラブル回復信号を受けて、移載機構23は、ディスクDaが搬送ライン17上を搬送されて来ない内に、移載アーム23Aでディスク積載用回転テーブル21から搬送ライン17のディスク載置部17AへディスクDaを1枚ずつ自動的に移載する働きも行う。したがって、ディスクDaを無駄にすることなく、有効に使用することができる。
次にディスクDaは、鎖線で示すように、移載機構27によって、搬送ライン17の第1の移載ポジションXから第2の搬送機構の第1の搬送ラインである搬送ライン29に移載され、搬送ライン29によって順次間欠的に搬送される。具体的には示さないが、搬送ライン29はほぼ一定間隔で金属又は樹脂などからなる載置台29Aを有し、それら載置台に順次ディスクDaが載置される。それら載置台29Aの直径は、後の工程で行われる硬化光の照射によって、ディスクの外周端面の液状物質も有効に硬化させるために、及び液状物質を載置台に付着させないために、ディスクの外径よりも小さく、ディスクの中心孔付近を載置する程度の大きさが好ましい。搬送ライン29に沿って先ず、ほぼ100μmの厚みのカバー層となる光透過層を形成する光透過膜形成部31が備えられている。光透過膜形成部31は、同時移載機構33とディスク基板Daに液状物質を供給する液体供給機構35と高速回転処理を行って前記液状物質をディスクDaに展延する回転処理装置37と移載機構39とキャップ蓄積機構41とキャップ洗浄機構42とを一組とする機構を3組備える。これら3組の機構は同一であり、同時に動作する。これら組数については3組に限定されるものではなく、1組以上備えれば、生産は可能である。また、光透過膜形成部31はこの構成に限られるものではない。
3台の同時移載機構33は、それぞれ図示しない一対の移載アームを備え、その一方の移載アームで搬送ライン29上のディスクDaを吸着保持すると同時に、他方の移載アームで回転処理装置37内で回転処理の行われたディスクDaを吸着保持し、しかる後に180°水平方向に旋回して、搬送ライン29上の3枚のディスクDaをそれぞれ回転処理装置37内に載置すると同時に、それぞれの回転処理装置37内の3枚のディスクDaを搬送ライン29上に載置する。つまり、3台の同時移載機構33は、搬送ライン29が搬送動作を3回行う毎にディスクDaの前記移載動作を行うので、回転処理装置37における回転処理時間を1台の回転処理装置37の場合に比べて3倍長く採ることができる。
キャップ蓄積機構41は、詳細は図示しないが、間欠的に回転するテーブル上に複数のキャップ部材Caを保持している。移載機構39は、搬送ライン29上のディスクDaが回転処理装置37内に移載されると、キャップ蓄積機構41からキャップ部材CaをディスクDaの不図示の中央孔を覆うように載置する。キャップ部材Caは、ディスクDaの中央孔とその中央孔に挿入されている回転処理装置37の不図示のセンターピンを覆うような特定の構造になっている。通常、ディスク基板Dは、中央孔が直径15mmで、記録領域の内径が43〜46mmであるので、キャップ部材Caの外径は18〜23mm程度である。しかし、これに限定されるものではない。
キャップ部材CaがディスクDaの中央孔に被せられると、液体供給機構35はキャップ部材Caの中心点又は中心点近傍に前記液状物質を供給する。この液状物質は、透明な材料、例えばアクリル樹脂であり、スピンコート方法によってほぼ100μmの厚みをもつ光透過膜を形成できるよう、粘度の調整されたものである。キャップ部材Caの中心点に前記液状物質が供給されるときには、液状物質は点状に与えられるが、キャップ部材Caの中心点の近傍に前記液状物質が供給されるときには、液状物質は中心を囲む円環状に供給される。前記液状物質がキャップ部材Ca上に供給されると、回転処理装置37は高速回転を行って、遠心力により前記液状物質をディスクDa上に展延する。ディスクDa上にカバー層となる光透過膜c1の形成されたディスクDbを図4−1(C)に示す。
光透過膜形成部31において光透過膜c1を形成する前記工程は、光透過膜がほぼ100μmの厚みであることから、液状物質の供給と高速回転による液状物質の展延は2回以上に分けて行ってもよい。例えば、液状物質の供給と高速回転による液状物質の展延とを2回に分けて行うことによって、100μmの厚みの光透過膜c1を精確に、かつ短時間で形成することができる。2度の回転処理を行う場合、前記液状物質は粘度を含めて同一のものが用いられるが、必ずしもこれに限ることは無く、1度目に塗布される前記液状物質の粘度は低く、2度目に塗布される前記液状物質の粘度を高くしても良い。回転処理装置37が回転を停止し、光透過膜c1の展延が終了すると、移載機構39が動作して、回転処理装置37からキャップ部材Caをキャップ蓄積機構41に戻す。この戻されたキャップ部材Caには前記液状物質が塗布されているので、戻されたキャップ部材Caは洗浄ポジションでキャップ洗浄機構42によって洗浄され、前記液状物質が除去される。この洗浄工程は、洗浄液のシャワー、又は洗浄液への浸漬など種々の方法で行われ、前記液状物質は硬化光が照射されていないので、液状の状態にあるために容易に除去される。このような工程が他の二組の機構によっても同時に行われ、これら三組の機構によりそれぞれ光透過膜c1の形成されたディスクDbが搬送ライン29上に移載される。このとき、光透過膜c1はまだ硬化されていない。
前にも述べたが、特に高密度記録対応の光ディスクにあっては、光透過膜c1の平坦性がレーザ光による情報信号の書き込み、又は再生に大きな影響を与える。したがって、光透過膜c1はどの箇所も均一の厚みであることが大切である。しかしながら、スピンコート方法によってほぼ100μmの均一な厚みの光透過膜c1を形成するのは極めて難しく、光透過膜c1の外周部がそれよりも内側の部分に比べて厚くなってしまうことが分かっている。この有効な対応策として、次に下記のような硬化光の照射による1次硬化工程を行う。
この1次硬化工程では、主としてディスクDbの光透過膜c1の外周部を除く、他の部分に硬化光を照射して半硬化又は硬化状態にしてその部分の膜厚を固定化し、光透過膜c1の外周部は未硬化の状態のままにしばらくしておくことにより、重力又は重力と遠心力によって、その外周部も薄くなって、光透過膜c1の全面で膜厚が均一化されるところに特徴がある。この硬化光照射工程は、互いに同一構造の同時移載機構43と45、互いに同一構造の回転処理装置47と49、互いに同一構造のマスク機構51と53、共通のフラッシュランプ装置のような硬化光照射機構55とによって行われる。同時移載機構43と45とは同時に動作する。同時移載機構43、45は搬送ライン29上のディスクDbを回転処理装置47、49に移載すると同時に、回転処理装置47、49で紫外線のような硬化光が照射されたディスクDbを搬送ライン29上に移載する。したがって、同時移載機構43、45は搬送ライン29の間欠的な搬送動作に同期して一回おきに移載動作を行い、回転処理装置47、49の回転処理時間は搬送ライン29の間欠的な2回の搬送動作に要する時間を採ることができる。
同時移載機構43、45がディスクDbを回転処理装置47、49に移載すると、マスク機構51、53が動作して、図4−1(D)に示されるようなマスク部材Maを水平方向にスライドさせ、マスク部材Maは回転処理装置47、49に載置されているディスク基板D2の上面から僅か上方に離れて停止させられる。マスク部材Maは、紫外線のような硬化光を実質的に透過しない樹脂材料又は無機材料、あるいは金属材料からなる。マスク部材Maの下の光透過膜c1に硬化光ができるだけ侵入しないように、マスク部材MaとディスクDbの上面との間の間隔は僅かであり、回転処理装置47、49が回転処理動作を行う前に、マスク部材Maを所定位置に設定させるのが好ましい。
他方では、回転処理装置47と49とから同一の位置にある共通の硬化光照射機構55は、同時移載機構43、45が搬送ライン29上のディスク基板Dbを回転処理装置47、49に移載すると、先ず回転処理装置47の上方の設定位置まで移動する。したがって、回転処理装置47は、マスク部材Maが所定位置に設定されると、直ぐに回転動作を行うが、この回転動作は光透過膜c1の膜厚を微調整することと、光透過膜c1への硬化光を均一に照射するものであるので、光透過膜形成部31における回転処理装置37の回転速度よりも低い回転速度で回転を行い、その回転処理の最終段階又はその直後において、フラッシュランプ装置のような硬化光照射装置55が硬化光を短時間、例えば、200ms程度均一に照射する。この硬化光の照射によって、マスク部材Maで遮光された以外の部分の光透過膜c1は硬化又は半硬化される。しかし、マスク部材Maで遮光された光透過膜c1の外周部は半硬化もされずに柔らかい状態のままにある。なお、この硬化光の照射は回転処理装置47と49における前記回転処理の途中で行われてもよい。
硬化光照射装置55は、紫外線のような硬化光の照射を終了すると、原位置を通って回転処理装置49へ向かい、回転処理装置49の上方の設定位置に停止すると同時に、又はその直前に、回転処理装置49が回転動作を開始し、その回転処理の最終段階又はその直後において、硬化光照射装置55が硬化光を短時間均一に照射する。しかる後、硬化光照射装置55は原位置に戻ると共に、マスク機構51、53はそれぞれのマスク部材Maを回転処理装置47、49から外れている原位置まで移動させ、次の周期の動作に備える。光透過膜c1の外周部だけが柔らかい状態で搬送ライン29上に戻されたディスクDbは、次の2次硬化工程で光透過膜c1の全面が硬化される。前記1次硬化工程から2次硬化工程の行われるまでの時間は、光透過膜c1の柔らかい外周部が重力によって厚みが低減されて平坦化される長さであり、搬送時間の長さで調整している。硬化光照射装置55の照射時間は、回転処理に要する時間に比べて大幅に短い時間、例えば数百ms以下(例えば、200ms程度)の時間であるので、回転処理装置47、49に対して1台の硬化光照射装置55で対応することができ、経済的に有利である。また、装置の発熱によるディスクの品質への悪影響を小さくできる。なお、回転処理装置47、49において硬化光を照射した後もディスクDbを回転した場合には、マスク部材Maによって遮光された光透過膜c1の柔らかい外周部だけが遠心力を受けて更に展延され、薄くなるので、その回転時間を調節することによってより一層平坦化が促進され、高品質の光ディスクを得ることができる。
この2次硬化工程では、図4−1(E)に示すように、ディスクDbの上側から硬化光を照射するために、搬送ライン29の硬化ポジションの上方にフラッシュランプ装置のような硬化光照射装置57が設けられている。硬化光照射装置57は、搬送ライン29の間欠的な搬送動作に同期して上下動できるようになっており、搬送ライン29が間欠的に止まると、硬化光照射装置57は設定位置まで下降した後、硬化光照射装置57は硬化光を発光する。ここで、光透過膜形成部31、同時移載機構43、45と回転処理装置47と49と硬化光照射装置55とからなる1次硬化機構、硬化光照射装置57などからなる2次硬化機構は、図1で示した光透過層形成機構EEを構成する。なお、ディスクDbの上下両側から硬化光を照射し、上下の硬化光の強度を調整してディスク基板の反りの調整を行ってもよい。
搬送ライン29の終端部には、ディスク蓄積部20と同様なディスク蓄積部59が備えられていると同時に、第2の搬送機構の第2の搬送ラインとなる搬送ライン61の開始端と移載機構63とが備えられている。搬送ライン61は搬送ライン29の一部分をなすものであるが、それぞれ独立して搬送動作を行えるようになっている。ディスク蓄積部59は、ディスク積載用回転テーブル59Aとスペーサ蓄積機構59Bとからなり、ディスク積載用回転テーブル59Aは複数枚、例えば200枚のディスクDbを積載する積載部を4箇所有し、スペーサ蓄積機構59BはディスクDbが積載されるときにディスクDb間の隙間を確保するための不図示のスペーサを多数蓄積している。ディスク積載用回転テーブル59Aとスペーサ蓄積機構59Bとは、前述のディスク積載用回転テーブル21とスペーサ蓄積機構23と同様なものであるので、説明を省く。ディスク蓄積部59は、製造ラインの後段でトラブルが生じたときに、搬送ライン17及び搬送ライン29上の製造途中、つまり仕掛かり中のディスクを無駄にすることがないように蓄積したり、あるいは製造途中のディスクのサンプルを抽出するためのものである。したがって、通常の動作時には、移載機構63は、搬送ライン29の終端部のディスクDbをすべて搬送ライン61に移載する。なお、移載機構63は故障発生信号を受けるときに自動的に搬送ライン29のディスクDbをディスク蓄積部59に移載し、また、故障回復信号を受けるときにディスク蓄積部59からディスクDbを搬送ライン61に移載する。さらに、不図示のサンプル採取用ボタンを押すことによって、予め決められた枚数のディスクDbをサンプルとして、ディスク蓄積部59に移載することができる。
搬送ライン61に移載されたディスクDbは、先ず、搬送ライン61上においてハードコート用の液状物質が液状物質供給機構65によって供給される。液状物質供給機構65は液状物質を吐出しながらほぼ1回転するノズル部65Aを有し、搬送ライン61上を順次搬送されてくるディスクDbの内周側の所定位置に円環状に液状物質を供給する。この液状物質は前記光透過膜用の液状物質に比べて低粘度であり、耐擦傷性に優れた特性を呈するハードコート層を形成するのに適した材料が用いられる。ディスクDbにドーナッツ状に供給された液状物質は、回転処理部67において展延され、図4−2(F)で示すような、例えば1〜4μm程度の厚みのハードコート層eが形成される。ディスクDbにハードコート層eの形成されたディスクをDcという。回転処理部67は、同一構成の3台の同時移載機構69と3台の高速回転処理を行う回転処理装置71とからなり、3台の同時移載機構69は同時に動作して搬送ライン61上のディスクDbを対応する回転処理装置71に移載すると同時に、回転処理が終了したディスクDcを搬送ライン61上に移載する。液状物質供給機構65は、搬送ライン61の近傍に配置され、ノズル部65Aが搬送ライン61上に待機しているために、処理時間を短縮することができる。
次の工程で、図4−2(G)で示すように、ハードコート層eは硬化光照射装置73の上方からの紫外線のような硬化光により硬化される。硬化光照射装置73は硬化光照射装置57と同様な構成のものであるので、説明を省略するが、搬送ライン61の上方だけに設けられている。ディスクDcは、二つの移載アーム75aと75bとを有する移載機構75の移載アーム75aによって、搬送ライン61からターンテーブル機構77に移載される。ターンテーブル機構77は、ディスクDcを載置する箇所を90°間隔で4ポジション有し、90°ずつ間欠的に回転する。表裏反転機構79が、搬送ライン61からディスクDcを受け取るポジションの次のポジション近傍に配置されており、ディスクDcを表裏反転する。その表裏反転によって、ディスク基板Dの裏面が上になり、次のポジションでスパッタリング装置のような成膜装置81によって、図4−2(H)に示すように、ディスク基板Dの裏面上に吸水防止用膜fが形成される。この吸水防止用膜fは、ディスク基板Dそのものの材質が吸水することによって、反ってしまうのを防止する目的と、金属反射膜の腐食を防止する目的とがある。ディスクDcに吸水防止用膜fの形成されたディスクをDdという。
ディスクDdがターンテーブル機構77の最初のポジションに戻ると、移載機構75の他方の移載アーム75bがそのディスクDdを中継台83に載置する。このとき、移載機構75の移載アーム75aが搬送ライン61からディスクDcをターンテーブル機構77に移載する動作と、移載機構75の移載アーム75bがターンテーブル機構77からディスクをDdを中継台83に移載する動作とは同時に行われる。中継台83に載置されているディスクDdは移載機構85の移載アーム85aによって検査部87に移載されると共に、検査部87で検査されたディスクDdは、移載機構85の移載アーム85bによって別の中継台89に移載される。検査部87では、下方向から検査光を照射して、あるいはCCDカメラなどを利用して予め決められた検査項目に従ってディスクの検査を行う。検査結果に従って、移載機構91の一方の移載アームは良品を良品用積載機構93へ、また不良品は不良品用積載機構95へ移載され、順次積載される。
移載機構91のこの選別動作は、検査部87での検査結果による良品と不良品とを示す信号を受けて、自動的に行われる。良品用積載機構93は一般的な構造のものであって、詳細については図示しないが、ターンテーブルとその上に配置され、順次多数枚ディスクを積載できる複数のスタックポールなどからなる光ディスク積載部とからなる。なお、移載機構91の他方の移載アームは、スペーサ蓄積部96からスペーサを良品用積載機構93のディスクの上に1個宛て移載する。スペーサは積載されるディスク間の間隙を確保し、光ディスク同士が密着するのを防ぐ役割を果たす。なお、図示していないが、良品の光ディスクには必要に応じてレーベル印刷が施され、信号層が1層の高密度記録対応の光ディスクが完成する。
[実施形態3]
前述したように、この光ディスク製造装置300は、一点鎖線で分けられる二つの機構部300Aと機構部300Bとからなり、高密度記録対応の信号層が2層の光ディスクを製造するときには、二つの機構部300Aと機構部300Bとを動作させる。機構部300Aはディスク基板に第1の信号層と反射膜とカバー層となる光透過膜とを形成し、機構部300Bは、機構部300Aから移載される第1の信号層a1と第1の反射膜b1とを有するディスク基板に第2の信号層を有する光透過膜を形成する第2の信号層形成用機構を構成する。実施形態3では、図3の他に製造工程を説明するための図6−1、図6−2、図6−3と光ディスク製造装置300の一部分を示す図7とを用いて、光ディスクの一例として信号層が2層の光ディスクの製造について説明する。図7では分かり易いように処理段階の各ディスクの流れを実線矢印と、破線矢印とで示している。
先ず、信号層が2層の光ディスクの製造が、信号層が1層の光ディスクの前述の製造と大きく異なる点の概略について先ず説明すると、(1)成膜装置19によって、図4−1(B)に示したようにディスク基板Dの信号層a1に反射膜b1が形成されたディスクDaは、第1の搬送機構の搬送ライン17から第2の搬送機構の搬送ライン29に移載されず、二つの機構部300Aと機構部300Bとの間の搬送を行う同時移載機構97によって、機構部300Bの第3の搬送機構の搬送ライン137に移載される。また、(2)機構部300Bにおいて前記ディスクDaに第2の信号層a2が転写された光透過層を有するディスクが、同時移載機構97によって搬送ライン137から機構部300Aの搬送ライン17に移載される。(3)成膜装置19は、第2の信号層a2に半透明の反射膜を形成、つまり、第1の反射膜だけでなく、半透明の第2の反射膜をも形成する。(4)半透明の第2の反射膜の形成されたディスクが搬送ライン17から搬送ライン29に移載され、前述したような工程でカバー層となる光透過膜などが形成される。
機構部300Bにおいて、射出成形機101は、図示しない射出成形金型に所望の記録溝を有するスタンパが取り付けられており、図6−1(A)に示すような第2の信号層a2を有する転写用ディスク基板Tを射出成形する。転写用ディスク基板Tは、直径が120mm、中心孔径が15mmの樹脂円板からなるが、これに限られるものではない。第2の信号層a2は、情報信号が凹凸のピットとして形成されたものであり、説明を分かり易くするために、転写用ディスク基板Tの厚みに比べて、凹凸のピットを大幅に拡大して示している。転写用ディスク基板Tは、ディスク取り出し機構103によって、射出成形機101の近傍に設置されている冷却機構105に移載され、回転冷却される。
ディスク取り出し機構103、冷却機構105については、前述したディスク基板取り出し機構3、冷却機構5と同様なものであり、動作も同様であるので説明を省略する。各冷却機構105の回転冷却装置はそれぞれ所定時間回転すると、停止し、移載機構107は転写用ディスク基板Tを縦方向に保持したまま順にエージング機構109に移載する。移載機構107及びエージング機構109は、前述した移載機構7及エージング機構9とほぼ同様な構造であって、動作も同様であるので、説明を省略する。エージング機構109でほぼ室温まで冷却された転写用ディスク基板Tは、エージング機構109の終端で、順に間欠回転機構111に引き渡され、間欠回転機構111の回転に伴い、次のポジションで、表裏反転機構113によって180度反転され、第2の信号層a2が上を向くように水平状態にされる。前述のように、表裏反転機構113は、反転の必要な場合のみ動作させればよい。そして、転写用ディスク基板Tは更に間欠回転機構111が回転するのに伴い、その次のポジションで、移載機構115によって転写用搬送機構の搬送ライン117に移載される。
転写用搬送機構の搬送ライン117に沿って、光透過膜形成部31と同様な構成であって同様に動作して、転写用の光透過層を転写用ディスク基板Tに形成する光透過膜形成部119が備えられている。光透過膜形成部119は、同時移載機構121と転写用ディスク基板Tに液状物質を供給する液体供給機構123と、高速回転処理を行って前記液状物質を転写用ディスク基板Tに展延する回転処理装置125と、移載機構127とキャップ蓄積機構129とキャップ洗浄機構131とを一組とする機構を3組備える。これら3組の機構は同一であり、同時に動作する。
3台の同時移載機構121は、同時移載機構33と同様なものであって、搬送ライン117上の転写用ディスク基板Tをそれぞれ回転処理装置125内に載置すると同時に、それぞれの回転処理装置125内の3枚の転写用ディスク基板Tを搬送ライン117上に載置する。3台の同時移載機構121は、搬送ライン117が搬送動作を3回行う毎に転写用ディスク基板Tの移載動作を行うので、回転処理装置125における回転処理時間を1台の回転処理装置125の場合に比べて3倍長く採ることができる。
キャップ蓄積機構129は、キャップ蓄積機構41と同様なものであるので、詳しく述べないが、間欠的に回転するテーブル上に複数のキャップ部材Caを保持している。転写用ディスク基板Tが回転処理装置125内に移載される度に、移載機構127は、キャップ蓄積機構129からキャップ部材Caを転写用ディスク基板Tの不図示の中央孔を覆うように載置する。キャップ部材Caは、転写用ディスク基板Tの中央孔とその中央孔に挿入されている回転処理装置125の不図示のセンターピンを覆うような特定の構造になっている。前述したように、ディスク基板Dは、中央孔が直径15mmで、記録領域の内径が43〜46mmであり、ディスク基板Dに適した転写用の光透過層a2形成しなければならない。したがって、キャップ部材Caの外径は18〜23mm程度であり、しかしこれに限定されるものではない。
キャップ部材Caが転写用ディスク基板Tに被せられると、液体供給機構123がキャップCaの中心点又は中心点近傍に前記液状物質を供給する。この液状物質は、透明な材料、例えばアクリル樹脂であり、スピンコート方法によって数十μmの厚みをもつ光透過膜を形成できるよう、粘度の調整されたものである。キャップ部材Caの中心点に前記液状物質が供給されるときには、液状物質は点状に与えられるが、キャップ部材Caの中心点の近傍に前記液状物質が供給されるときには、液状物質は中心を囲む円環状に供給される。前記液状物質がキャップ部材Ca上に供給されると、回転処理装置129は高速回転を行って、遠心力により前記液状物質を転写用ディスク基板T上に展延する。光透過膜c2の形成された転写用ディスク基板Tを図6−1(B)に示す。光透過膜c2の形成された転写用ディスク基板Tを転写用ディスクTaという。転写用ディスクTaは、同時移載機構121によって搬送ライン117に移載される。光透過膜c2の形成は実施形態1で説明した光透過膜c1の形成と同様に行うことができるので、これ以上の説明は省略する。また、キャップ洗浄機構131によるキャップCaの洗浄についても前述と同様にできるので、説明を省略する。この時点では、光透過膜c2はまだ硬化されていない。転写用搬送機構の搬送ライン117に移載された転写用ディスクTaは移載機構133によってターンテーブル機構135に移載される。
他方では、成膜装置19によって図4−1(B)に示したディスク基板Dの第1の信号層a1に反射膜b1が形成されたディスクDaは、図7でも示すように、搬送ライン17から搬送ライン29に移載されずに、同時移載機構97によって搬送ライン17の第2の移載ポジションYから機構部300Bの搬送ライン137の移載ポジションZに移載される。搬送ライン137のポジションZに移載されたディスクDaは、次のポジションで液状物質供給機構139によって液状物質が順次供給される。液状物質供給機構139は液状物質を吐出しながらほぼ1回転するノズル部139Aを有し、搬送ライン137上を順次搬送されてくるディスクDaの内周側の所定位置に円環状に液状物質を供給する。この液状物質は、透明で接着性に優れた樹脂材料、代表的には接着剤である。
液状物質の供給されたディスクDaは、回転処理部141で高速回転処理され、図6−1(C)に示すように、反射膜b1上に液状物質が展延されて薄い接着層dを形成する。ディスクDaに接着層dの形成されたディスクをDeとする。回転処理部141は、同一構成の3台の同時移載機構143と一般的なスピンナのような3台の回転処理装置145とからなる。同時移載機構143は、搬送ライン137上のディスクDaを同時にそれぞれの回転処理装置145に移載すると同時に、それぞれの回転処理装置145で回転処理されたディスクを搬送ライン137上に移載する。ディスクDeの反射膜b1上に形成された接着層dは硬化処理がなされないまま、移載機構147の一方の移載アーム147Aにより吸着保持されてターンテーブル機構135に移載される。ターンテーブル機構135は時計回りに間欠的に回転する。なお、3台の同時移載機構143の移載動作は、搬送ライン137の間欠的な3回の搬送動作毎に行われ、その間、各回転処理装置145は回転処理動作を行っている。
ターンテーブル機構135は、90°間隔で四つの載置台135Aを有する。載置台135Aは石英のような透明な耐熱性の光透過材料からなり、ディスクDeは四つの載置台135Aの内の向き合う二つに載置される。ディスクDeが載置されていない空の二つの載置台135Aに前述の転写用ディスクTaが搬送ライン117から移載される。ターンテーブル機構135の間欠的な回転に伴い、転写用ディスクTaが搬送ライン137から移載されるポジションの次のポジションにおいて、図6−1(D)、(E)に示すように、その下側に設けられている硬化光照射装置149から紫外線のような硬化光が、前述と同様なマスク部材Maにより遮光されないディスクDeの接着層d1と転写用ディスクTaの光透過層c2とに交互に照射される1次硬化工程が行われる。この1次硬化工程は載置台135Aを通して行われる。硬化光が照射されたディスクDeの接着層d、転写用ディスク基板Taの光透過層c2は半硬化又は硬化され、マスク部材Maで遮光された外周部分は硬化されないまま次のポジションに搬送される。前記次のポジションで、移載機構151がディスクDeを、その接着層dの形成されていない内周部を吸着保持して表裏反転機構153の載置台153Aへ、また、転写用ディスクTaを、光透過層c2の形成されていない内周部を吸着保持して載置台155へ交互に順次移載する。なお、硬化光をターンテーブル機構135の下側から照射せずに、上側から照射してもかまわない。この場合には、マスク部材MaをディスクDeの接着層d、あるいは転写用ディスクTaの光透過層c2に接触しないように、これらから若干距離を隔てて上方に設置すればよい。
表裏反転機構153の載置台153A上のディスクDeは、上面と下面とが反転されて載置台153Bに載置される。この反転操作によって、ディスクDe上に形成されている接着層dが下側になる。前述したように、その接着層dは少なくとも外周部が硬化していないので、載置台153A、載置台153BはディスクDeにおける接着層dの形成されていない内周部分を支承する大きさのものが好ましい。表裏反転機構153の反転動作は、載置台153AがディスクDeを吸着保持した状態で180度反転動作を行って、ディスクDeを反転させて載置台153Bに載置する構造、あるいは載置されている位置でディスクDeの外周端を把持して180度回転して反転する構造など、本件出願人が既に提案している構造のものを採用することができる(例えば、特開平5−277427号公報又は特開平8−131928号公報)。
移載機構157が載置台155に載置されている転写用ディスクTaの光透過層c2の形成されていない内周部を吸着保持して、最初に転写用ディスクTaをターンテーブル機構159のポジションaに移載する。次に、移載機構157は載置台153B上のディスクDeを転写用ディスクTaの上に移載する。ターンテーブル機構159は複数の移載ポジションを備えており、図示しないが、それら移載ポジションにはディスクDeを転写用ディスクTaからある小さな間隔を隔てて保持するために、ディスクDeと転写用ディス基板Tの中心孔に挿入される保持部材が備えられている。この保持部材によって転写用ディスクTaの光透過層とディスクDeの接着層とはある小さな間隔を隔てた状態で真空貼り合せ機構161へ搬送される。ここで大切なことは、転写用ディスクTaの光透過層c2は上向きにあることであり、光透過層の盛り上がりが生じている外周部の未硬化部分は次の工程で貼り合せが行われるまで、重力によって平坦化にされる。
真空貼り合せ機構161は、二つのポジションbとcとが収まるようになっており、ディスク基板の外形サイズよりも少し大きい図示しない二つの円筒チャンバをポジションbとc上にそれぞれ有している。二つの円筒チャンバは、ターンテーブル機構159が間欠的に回転動作を行うときにはポジションbとcとの上方に待機しており、ターンテーブル機構159が停止すると、二つのチャンバが降下して、ターンテーブル機構159との小さな密閉空間を作り、図示していない真空ポンプ装置が動作して、その二つの密閉空間を真空にする。ターンテーブル機構159のポジションaで、ある一定の間隔で対向した状態に保たれた転写用ディスクTaとディスクDeとが2組形成され、それらがポジションbとcとに搬送されると、図示しない二つのチャンバが下降して二つのポジションbとcとが真空雰囲気になり、転写用ディスクTaにディスクDeが重ね合わされ、加圧力がかけられるようになっている。このようにして、転写用ディスクTaの光透過層c2とディスクDeの接着層dとの間に気泡の存在しない2枚のディスクの貼り合せが行われる。なお、必ずしも真空中で貼り合せを行う必要はなく、本件出願人が既に提案(例えば、特開平9−63127号公報)しているように、接着膜c1を光透過転写層d1に軽く接触させた状態で、相対的に回転差を持って回転させながら貼り合わせるような方法でもよい。この場合には、接着膜c1は1次硬化を行わない方が望ましい。また、別の貼り合せ方法でもよい。
図6−2(F)に示すように、転写用ディスクTaとディスクDeとを貼り合せてなるディスクDfは、ターンテーブル機構159のポジションdにおいて移載機構163によってターンテーブル機構165に移載される。ターンテーブル機構165はターンテーブル機構135と同様な構造のものであるので、説明を省略する。ターンテーブル機構165の丸印で示す透明な材料からなる載置台165Aに載置されているディスクDfは、図6−2(G)に示すように、硬化光照射装置167によって上方向から紫外線のような硬化光が照射され、2次硬化が行われる。この2次硬化工程では、上方向からの硬化光が接着層dと光透過層c2との全面に照射されることによって、接着層dと光透過層c2との未硬化部分が完全に硬化される。
2次硬化工程の行われたディスクDfは移載機構147の移載アーム147Bによって、搬送ライン137に移載される。このディスクDfをターンテーブル機構165から搬送ライン137に移載する動作と、前述した搬送ライン137からターンテーブル機構135にディスクDeを移載する動作とは、移載機構147の移載アーム147Bと移載アーム147Aとによって同時に行われる。搬送ライン137によって搬送されるディスクDfは、図6−2(H)に示すように、表裏反転機構169によって表裏が反転され、転写用ディスク基板Tが上側、ディスク基板Dが下側になる。そして、図6−2(I)に示すように、次に剥離機構171によって転写用ディスク基板Tが光透過層c2から剥離され、第2の信号層a2が光透過層c2に転写される。剥離機構171は、2台の移載機構173と175、剥離機構177と179、転写用ディスク除去機構181と183から概略構成される。
剥離機構177、179は、同時移載機構173、175それぞれからディスクDfが移載されると、次のポジションで剥離動作を行う。この剥離は、本件出願人がすでに提案(例えば、特開2002-197731公報)しているように、ディスクDfの中央孔側から機械的な力を転写用ディスク基板Tと転写用の光透過層c2との間に加えて、それらの間を部分的に剥離して開き、その間に圧搾空気を与えることにより、光透過層c2に悪影響を与えることなく確実かつ容易に剥離を行うことができる。なお、剥離機構171については前述の剥離機構に限定されるものではない。そして、剥離された転写用ディスク基板Tは次のポジションで転写用ディスク除去機構181、183によってそれぞれ除去される。転写用ディスク基板Tが除去され、転写用の光透過層c2の転写されたディスクDfをディスクDgという。ディスクDgは、同時移載機構173、175によって搬送ライン137に移載される。このとき、搬送ライン137からディスクDfが剥離機構177、179に同時に移載されるのは勿論である。
次に、同時移載機構97によって、ディスクDgは搬送ライン137のポジションZから第2の搬送ライン17のポジションYでディスク載置部17A上に移載される。ここで、ディスク載置部17Aは丸印で示されているように一定間隔で複数設けられており、ディスクDgは1個おきでディスク載置部17Aに載置される。ディスクDgが載置されていないディスク載置部17Aには、射出成形されたディスク基板Dが移載機構15によって移載される。したがって、ディスク基板Dも1個おきでディスク載置部17Aに載置される。
成膜装置19は、交互に、図4−1(B)で示したディスク基板Dの第1の信号層a1に反射膜b1を形成すると共に、図6−3(J)で示すように、ディスクDgにおける第2の信号層a2を有する光透過層c2上にAu、Ag、Si、Al、Ag合金などからなる半透明の第2の反射膜b2を成膜する。第2の反射膜b2が形成されたディスクDgをディスクDhという。したがって、成膜装置19以降の搬送ライン17では、ディスク基板Dの第1の信号層a1に反射膜b1の形成されたディスクDaとディスクDhとが交互に順に搬送される。ディスク蓄積部20は、前述したように、トラブルなどが発生したときにディスクDaとディスクDhとを、移載機構23の移載アーム23Aによってディスク積載用回転テーブル21の積載部21Aに積載する。また、トラブルなどが回復したときには、ディスクDaとディスクDhとが交互にディスク積載用回転テーブル21の積載部21Aから搬送ライン17に移載される。
そして、搬送ライン17の移載ポジションXで、移載機構27によってディスクDhのみが搬送ライン29に移載される。ディスクDaは第1の搬送ライン17をそのまま搬送される。次に、図6−3(K)に示すように、光透過膜形成部31によって半透明の第2の反射膜b2の上にカバー層となる光透過層c1が形成される。光透過膜形成部31の構成及び光透過層c1の形成方法については、既に実施形態2で詳述したので説明を省略するが、光透過層c1は信号層が1層のときに比べて薄く、光透過層c1とc2との和の厚みがほぼ100μmになる厚みである。次に、図6−3(L)に示すように、光透過層c1の1次硬化工程が行われる。更に、硬化光照射装置57によって光透過層c1の2次硬化工程が行われる。光透過層c1の形成されたディスクをディスクDiという。このディスクDiの光透過層c1の上に、前述と同様にしてハードコート層が形成され、その後に検査され、良品か、あるいは不良品か反転されて、分別される。また、必要に応じてディスク基板に前述のような吸水防止用膜も形成される。
光透過膜形成部31以降の各機構、及び動作については既に詳しく述べてあり、カバー層となる光透過層c1が第2の反射膜b2上に形成される点を除いて、前述と同じであるので、説明を省略する。このようにして、高密度記録対応の信号層が2層の光ディスクを製造することができる。つまり、この発明では、同一の製造装置で高密度記録対応の信号層が1層と2層の光ディスクを選択的に製造することができる。
なお、以上述べた実施形態において、冷却機構、光透過膜形成部、硬化光照射装置、接着層を形成するための回転処理部、貼り合せ機構、剥離機構など個々の機構や装置については別のものを用いても勿論よい。また、ディスク蓄積部20、ディスク蓄積機構59、1次硬化を行う硬化光照射装置、吸水防止膜形成機構などについては、必ずしも必要でなく、必要に応じて別の構造のものを用いても構わない。また、同時移載機構は、互いに反対方向に動いて移載動作を行う一対の移載機構であってもよい。
本発明に係る最良の実施形態の光ディスク製造装置200全体の概略構成を示す図である。 本発明に係る光ディスク製造装置200を用いて高密度記録対応の光ディスクを製造する工程を示す図である。 本発明に係る光ディスク製造装置200を用いて高密度記録対応の光ディスクを製造する工程を示す図である。 本発明に係る最良の実施形態の光ディスク製造装置300全体の構成を示す図である。 本発明に係る光ディスク製造装置300を用いて1層の信号層を有する高密度記録対応の光ディスクを製造する工程を示す図である。 本発明に係る光ディスク製造装置300を用いて1層の信号層を有する高密度記録対応の光ディスクを製造する工程を示す図である。 本発明に係る光ディスク製造装置300の一部分を示す図である。 本発明に係る光ディスク製造装置300を用いて2層の信号層を有する高密度記録対応の光ディスクを製造する工程を示す図である。 本発明に係る光ディスク製造装置300を用いて2層の信号層を有する高密度記録対応の光ディスクを製造する工程を示す図である。 本発明に係る光ディスク製造装置300を用いて2層の信号層を有する高密度記録対応の光ディスクを製造する工程を示す図である。 本発明に係る光ディスク製造装置300の一部分を示す図である。
符号の説明
AA・・・第1の信号層形成用機構
Aa・・・第1移載機構
BB・・・第1の搬送機構
CC・・・成膜機構
EE・・・光透過層形成機構
FF・・・第2の搬送機構
GG・・・第2の信号層形成用機構
Gg・・・第3の同時移載機構
1・・・射出成形機
3・・・ディスク基板取り出し機構
5・・・冷却機構
7・・・移載機構
9・・・エージング機構
11・・・間欠回転機構
13・・・表裏反転機構
15・・・移載機構
17・・・第1の搬送機構の搬送ライン
19・・・成膜装置
20・・・ディスク蓄積部
21・・・ディスク積載用回転テーブル
23・・・移載機構
25・・・スペーサ供給機構
27・・・移載機構
29・・・第2の搬送機構の第1の搬送ライン
31・・・光透過膜形成部
33・・・同時移載機構
35・・・液体供給機構
37・・・回転処理装置
39・・・移載機構
41・・・キャップ蓄積機構
42・・・キャップ洗浄機構
43、45・・・同時移載機構
47、49・・・回転処理装置
51、53・・・マスク機構
53・・・共通固定部材
55・・・硬化光照射装置
57・・・硬化光照射装置
59・・・ディスク蓄積部
61・・・第2の搬送機構の第2の搬送ライン
63・・・移載機構
65・・・液状物質供給機構
67・・・回転処理部
69・・・同時移載機構
71・・・回転処理装置
73・・・硬化光照射装置
75・・・移載機構
77・・・ターンテーブル機構
79・・・表裏反転機構
81・・・成膜装置
83・・・中継台
85・・・移載機構
87・・・検査部
89・・・中継台
91・・・移載機構
93・・・良品用積載機構
95・・・不良品用積載機構
96・・・スペーサ蓄積部
97・・・同時移載機構
101・・・射出成形機
103・・・ディスク取り出し機構
105・・・冷却機構
107・・・移載機構
109・・・エージング機構
111・・・間欠回転機構
113・・・表裏反転機構
115・・・移載機構
117・・・転写用搬送機構の搬送ライン
119・・・光透過膜形成部
121・・・同時移載機構
123・・・移載機構
125・・・液体供給機構
127・・・移載機構
129・・・キャップ蓄積機構
131・・・キャップ洗浄機構
133・・・移載機構
135・・・ターンテーブル機構
137・・・第3の搬送機構の搬送ライン
139・・・液状物質供給機構
141・・・回転処理部
143・・・同時移載機構
145・・・回転処理装置
147・・・移載機構
149・・・硬化光照射装置
151・・・移載機構
153・・・表裏反転機構
155・・・載置台
157・・・移載機構
159・・・ターンテーブル機構
161・・・真空貼り合せ装置
163・・・移載機構
165・・・ターンテーブル機構
167・・・硬化光照射装置
169・・・表裏反転機構
171・・・剥離機構
173、175・・・同時移載機構
177、179・・・剥離機構
181、183・・・転写用ディスク除去機構

Claims (5)

  1. 信号層が1層又は信号層が2層の光ディスクを選択的に製造することが可能な光ディスク製造装置において、
    第1の信号層を有するディスク基板を形成する第1の信号層形成用機構と、
    複数の前記ディスク基板が載置される複数のポジションを有する第1の搬送機構と、
    該第1の搬送機構に少なくとも一部分が隣接する第2の搬送機構と、
    第1の信号層の形成されたディスク基板を前記第1の信号層形成用機構から前記第1の搬送機構に移載する第1の移載機構と、
    前記第1の搬送機構に沿って配置される成膜装置であって、前記ディスク基板の前記第1の信号層の上に第1の反射膜を成膜、又は前記ディスク基板の前記第1の反射膜上に形成された第2の信号層の上に半透明の第2の反射膜を成膜できる成膜機構と、
    前記第1の搬送機構から移載された前記第1の信号層と前記第1の反射膜とを有する前記ディスク基板の前記第1の反射膜の上に、前記第2の信号層を形成し得る第2の信号層形成用機構と、
    前記第1の搬送機構の前記ポジションに載置されて搬送されてくる、前記第1の信号層と前記第1の反射膜とを有する前記ディスク基板、又は前記第1の信号層と前記第1の反射膜と前記第2の信号層と前記半透明の第2の反射膜とを有する前記ディスク基板を選択的に前記第2の搬送機構に移載することができる第2の移載機構と、
    前記第1の搬送機構によって搬送されてくる、前記第1の信号層を有する前記ディスク基板を前記第2の信号層形成用機構に移載できると共に、前記第2の信号層形成用機構において前記第2の信号層が形成された前記ディスク基板を前記第1の搬送機構に移載できる第3の移載機構と、
    前記第2の搬送機構により搬送される前記ディスク基板の前記第1の反射膜又は前記半透明の第2の反射膜の上に、カバー層となる光透過層を形成することができる光透過層形成機構と、
    を備えることを特徴とする光ディスク製造装置。
  2. 信号層が2層の光ディスクを製造する光ディスク製造装置において、
    第1の信号層を有するディスク基板を形成する第1の信号層形成用機構と、
    複数の前記ディスク基板が載置される複数のポジションを有する第1の搬送機構と、
    該第1の搬送機構に少なくとも一部分が隣接する第2の搬送機構と、
    第1の信号層の形成されたディスク基板を、前記第1の信号層形成用機構から前記第1の搬送機構における前記ポジションに1つおきに空きがあるように移載、又は1つおきに空いている前記ポジションに移載する第1の移載機構と、
    前記第1の搬送機構に沿って配置される成膜装置であって、前記ディスク基板の前記第1の信号層の上に第1の反射膜を成膜、及び前記ディスク基板の前記第1の反射膜上に形成された第2の信号層の上に半透明の第2の反射膜を成膜する成膜機構と、
    前記第1の搬送機構から移載された前記第1の信号層と前記第1の反射膜とを有する前記ディスク基板の前記第1の反射膜の上に、前記第2の信号層を形成する第2の信号層形成用機構と、
    前記第1の搬送機構の前記ポジションに載置されて搬送されてくる、前記第1の信号層と前記第1の反射膜とを有する前記ディスク基板は前記第2の搬送機構に移載せず、前記第1の信号層と前記第1の反射膜と前記第2の信号層と前記半透明の第2の反射膜とを有する前記ディスク基板を前記第2の搬送機構に移載する第2の移載機構と、
    前記第1の搬送機構によって搬送されてくる、前記第1の信号層と前記第1の反射膜とを有する前記ディスク基板を前記第2の信号層形成用機構に移載できると共に、前記第2の信号層形成用機構において前記第2の信号層が形成された前記ディスク基板を前記第1の搬送機構における前記ポジションに1つおきに空きがあるように移載できる第3の移載機構と、
    前記第2の搬送機構により搬送される前記ディスク基板の前記半透明の第2の反射膜の上に、カバー層となる光透過層を形成することができる光透過層形成機構と、
    を備えることを特徴とする光ディスク製造装置。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記光透過層形成機構は、前記光透過層を形成するための液状物質を前記第1の反射膜又は前記第2の反射膜の上に展延する回転処理装置と、
    液状の前記光透過層の外周部を除いて半硬化又は硬化させる第1の硬化光照射装置と、
    前記光透過層の全体を硬化させる第2の硬化光照射装置と、
    を備えることを特徴とする光ディスク製造装置。
  4. 請求項1ないし請求項のいずれかにおいて、
    前記第2の搬送機構は、互いに独立して搬送動作を行う第1の搬送ラインと第2の搬送ラインとからなり、
    前記第1の搬送ラインには、前記光透過層形成機構が配置され、
    前記第2の搬送ラインには、カバー層となる前記光透過層の上にハードコート層を形成する機構が配置され、
    前記第1の搬送ラインの終端部には移載機構とディスク積載部とを備え、その移載機構は正常時には前記第1の搬送ライン上のカバー層となる前記光透過層の形成された前記ディスク基板を前記第2の搬送ラインに移載し、また、トラブル発生時には、前記第1の搬送ラインからカバー層となる前記光透過層の形成された前記ディスク基板を前記ディスク積載部に移載して一旦積載し、かつトラブル回復時には前記ディスク積載部から前記ディスク基板を前記第2の搬送ラインに移載することを特徴とする光ディスク製造装置。
  5. 第1の信号層を有するディスク基板を形成する第1の信号層形成用機構と、複数の前記ディスク基板が載置される複数のポジションを有する第1の搬送機構と、前記第1の搬送機構に少なくとも一部分が隣接する第2の搬送機構と、前記第1の搬送機構に沿って配置され、前記ディスク基板の前記第1の信号層の上に第1の反射膜を成膜、更には第2の信号層の上に半透明の第2の反射膜を成膜できる成膜機構と、前記ディスク基板の前記第1の反射膜の上に前記第2の信号層を形成できる第2の信号層形成用機構と、前記半透明の第2の反射膜の上にカバー層となる光透過層を形成できる光透過層形成機構とを備えた装置を用いて1層又は2層の信号層を有する光ディスクを選択的に製造する製造方法であって、
    前記第1の信号層形成用機構によって前記第1の信号層が形成された前記ディスク基板は、前記第1の搬送機構の前記ポジションに載置され、
    前記第1の搬送機構に載置された前記ディスク基板は、前記成膜機構に移載されて前記第1の信号層上に前記第1の反射膜が形成された後に再び前記第1の搬送機構に移載され、
    前記第1の信号層と前記第1の反射膜とを有する前記ディスク基板、又は前記第1の信号層と前記第1の反射膜と前記第2の信号層と前記半透明の第2の反射膜とを有する前記ディスク基板が選択的に第2の搬送機構に移載され、
    前記第1の反射膜が形成された前記ディスク基板が前記第1の搬送機構から前記第2の搬送機構に移載される場合には、前記ディスク基板の前記第1の反射膜の上にカバー層となる光透過層が形成され、
    前記第1の反射膜が形成された前記ディスク基板が前記第2の搬送機構に移載されない場合には、前記第1の反射膜が形成された前記ディスク基板は前記第1の搬送機構から前記第2の信号層形成用機構に移載されて、前記第1の反射膜上に前記第2の信号層が形成された後に、再び前記第1の搬送機構に移載され、
    前記第1の反射膜と前記第2の信号層とが形成された前記ディスク基板は、前記第1の搬送機構から前記成膜機構に再び移載されて前記第2の信号層上に前記半透明の第2の反射膜が形成された後に再び前記第1の搬送機構に移載され、
    前記第1の反射膜と前記第2の信号層と前記半透明の第2の反射膜とが形成された前記ディスク基板は、前記第1の搬送機構から前記第2の搬送機構に移載され、
    前記第1の反射膜と前記第2の信号層と前記半透明の第2の反射膜とが形成されている前記ディスク基板は、その前記半透明の第2の反射膜の上にカバー層となる光透過層が形成されることを特徴とする光ディスクの製造方法
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