JP2005317054A - 光ディスクの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 2層以上の情報信号面を有する光ディスクを形成する際に各情報信号面の偏心量を大幅に抑制することが可能な光ディスクの製造方法を提供する。
【解決手段】 基板2上に2層以上の情報記録層を形成する際に、情報信号間のずれを低減する光ディスクの製造方法において、第1の情報信号面を有する基板2を用意する第1工程と、第1の情報信号面上に反射膜4を形成する第2工程と、反射膜上に半硬化状態の光透過性紫外線シート5を形成し、光透過性スタンパ25を押し付けた後、光透過性スタンパ側から光透過性紫外線シートに紫外線を照射して硬化させ、第2の情報信号面を形成する第3工程と、第3工程を終了後、第2工程から第3工程を繰り返すことにより、反射層と光透過性紫外線シートとが交互にされた組を複数個形成して、複数の光透過性紫外線シートのそれぞれに複数の情報信号面を形成する第4工程と、最上層の情報信号面上に光透過性接着剤を介して光透過性保護シート9を形成する第5工程とからなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レーザ光が入射する読み取り面側を薄型化して高記録密度化を可能とする光ディスクの製造方法に係わり、特に情報信号面を2層以上に多層化した光ディスクの製造方法に関する。
近年、光ディスクは高密度、大容量、小型化を目指して開発が進められている。この光ディスクは、基板の表面に微細な凹凸形状からなるピット状または溝状の情報信号面を有し、この情報信号面内の情報を、基板の読み取り面側から入射されるレーザ光が情報信号面で反射してくる反射光の光強度の変化として、読み出すシステムである。そして光ディスクの高記録密度化は、レーザ光の波長を短くすることや光ピックアップの記録・再生時用のレーザ光を光ディスクの情報信号面に照射するための対物レンズの開口数を大きくして光ディスクの情報信号面における記録・再生光のスポット径を小さくすることで可能ならしめている。
このように、対物レンズの開口数を大きくすると、記録再生用のレーザ光が照射されてこれが通過する光ディスクの入射面から情報信号面までの基板の厚さを薄くする必要がある。この理由は、光ピックアップの光軸に対してディスクの情報信号面が垂直からずれる角度(チルト角)の許容量が小さくなるためであり、このチルト角が基板の厚さによる収差や複屈折の影響を受け易いためである。
従って、入射面側の厚さを薄くして、光ピックアップの光軸に対して光ディスクの情報信号面が垂直からずれても読み出される情報信号の劣化が少なくなるように、許容されるチルト角をできるだけ大きくするようにしている。例えば、CD(Compact Disc)の入射面側の厚さは約1.2mmなのに対し、記録容量がCDの6〜8倍であるDVD(Digital Versatile Disc)は、CDに比べて開口数の大きな対物レンズを用いているので、許容されるチルト角が小さくなる。そこで読み出し面側の基板の厚さを1.2mmから0.6mmとすることで、CDと同程度のチルト角が許容できるようにしている。
また、最近では次世代型光ディスクとして、CDやDVDと同じ大きさのディスク1面当たりに20GB以上の大記録容量を持たせる光ディスクの要求があり、最近発売になったBD(Blurai Disc)は波長が405nmの青色レーザ光と開口数が0.85の対物レンズとを用い、読み出し面側の基板の厚さが0.1mmで23GBの大記録容量としたシステムである。
上述したCDやDVDの光ディスクは、製造工程を簡略化し、かつ高品質な光ディスクを得るために、全て記録再生光の入射面と情報信号面とを、同一基板上に対峙させた形で形成している。そして、これらの基板は、一般的には射出成形法を用いて成形されている。ところが、入射面側の基板の厚さが0.1mmとなると、射出成形法で製作するには基板が薄過ぎて成形が困難であるため、別の作製方法が幾つか提案されている。
その一方法を述べると、従来方法と同じ射出成形法により情報信号の入った基板を作製し、情報信号面上に反射層、上引き層、記録層、下引き層を順次スパッタにより積層した相変化膜を構成し、その上に基板と同じ大きさの光透過性シートを光透過性のある紫外線硬化性接着剤を用いてスピンコート法で貼り合せた後、光透過性シート側から紫外線を照射して紫外線硬化性接着剤を硬化させることで、基板と光透過性シートを接着する方法が採用されている。
そして記録再生用のレーザ光の入射は厚さが0.1mmの入射面層側から行うようになっている。この時の基板の外径は直径が120mmであり、この大きさの基板上に従来の射出成形法で情報信号を形成するには、0.6mm以上の厚さの基板が必要となるため、前記したBDのような光ディスクの製法では、情報信号を形成した基板の厚さより記録再生用のレーザ光を入射する入射面層の方が薄くなる。
また上述した単層構造の情報信号を多層化することにより、更に高記録密度にする製法が特許文献1に開示されている。これによれば、光透過性シート側に2P法或いは熱転写によりシート面に第2の情報信号を形成した後、情報信号面に半透明膜を成膜してからディスク状に打ち抜いて第2基板を得ると共に、射出成形により第1の情報信号を形成し、この情報信号面に反射膜を成膜して第1の基板を得、そして第2の基板と第1の基板とをそれぞれの情報信号面を対峙させて透明接着剤で貼り合わせることで2倍の記録容量が達成される。また記録再生用のレーザ光は、第1の情報信号、第2の情報信号共に光透過性シート側から入射させる。
特開2000−36135号公報
ところで、高記録密度化に伴って光ディスクの物理的特性値はCD等に比べかなり高い値が要求されており、BDレベルの高記録密度になるとディスク単体での偏心量は25μm以下にしないとトラッキングが不安定になってしまう。しかしながら、特許文献1で開示された製法では、光透過性シートに第2の情報信号を形成した後、この情報信号面に半透明膜を成膜してからディスク状(内外径)に打ち抜くようにしているので、例えばシート上の信号を見ながら刃物またはシートを動かして刃物の中心とシートに形成された信号の中心とが合うように調整しながら打ち抜きを行わなければならず、これでは量産性が悪くなり、また良品率が悪くなる欠点が生じてしまう。更に上述したようにBDの入射面層は0.1mmなので光透過性シートはそれより薄くなり、そのような薄いシートは剛性が小さいので半透明膜を成膜すると応力が発生して打ち抜いたシートはカール状に変形し、このシートと基板とを貼る場合に気泡が発生し易くなる欠点を生じてしまう。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、2層以上の情報信号面を有する光ディスクを形成する際に各情報信号面同士の偏心量を大幅に低減することが可能な光ディスクの製造方法を提供することにある。
請求項1に係る発明は、基板上に2層以上の情報記録層を形成した際に、各情報記録層に記録されている凹凸状の情報信号間のずれを低減する光ディスクの製造方法において、凹凸状の第1の情報信号面を有する基板を用意する第1工程と、前記第1の情報信号面上に反射膜を形成する第2工程と、前記反射膜上に半硬化状態の光透過性紫外線シートを形成し、前記光透過性紫外線シート上から光透過性スタンパを押し付けた後、前記光透過性スタンパ側から光透過性紫外線シートに紫外線を照射して硬化させ、凹凸状の第2の情報信号面を形成する第3工程と、前記第3工程を終了後、前記第2工程から前記第3工程を繰り返すことにより、前記反射層と前記光透過性紫外線シートとが交互にされた組を複数個形成して、前記複数の光透過性紫外線シートのそれぞれに複数の情報信号面を形成する第4工程と、前記複数の情報信号面の内、最上層の情報信号面上に光透過性接着剤を介して光透過性保護シートを形成する第5工程と、からなることを特徴とする光ディスクの製造方法である。
本発明に係る光ディスクの製造方法によれば、次のように優れた作用効果を発揮することができる。
2層以上の情報信号面を有する光ディスクを形成する際に各情報信号面の偏心量を大幅に抑制することができる。
以下に、本発明に係る光ディスクの製造方法の好適な実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、以下に述べる実施の形態は本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
初めに図1〜図8を用いて本発明の光ディスクの第1の形態の製造方法を説明する。
図1は本発明の光ディスクの製造方法により製造される光ディスクの第1の形態を示す部分拡大断面図、図2は本発明の光ディスクの製造方法を示す工程図、図3は光透過性紫外線シートの原反を説明するための部分概略図、図4は基板に光透過性紫外線シートを貼る方法を説明するための説明図、図5は第2の情報信号を形成する方法を説明する説明図、図6は基板と光透過性保護シートとを貼り合わせる方法を説明するための説明図である。
まず、図1に示すように、この光ディスクD1は、例えばポリカーボネート樹脂等よりなる基板2を有しており、この表面(図中の上面)には、微細な凹凸形状からなるピット状または溝状の第1の情報信号3が形成されている。この情報信号3の表面である情報信号面上に、反射膜4、光透過性紫外線シート(以下、単に「紫外線UVシート」とも称す)5が形成され、この光透過性UVシート5の表面には、微細な凹凸形状からなる第2の情報信号6が形成されている。
更に、この情報信号面上に、第1の半透明反射膜7、光透過性接着剤8及び光透過性保護シート9が順次積層して形成されている。この光透過性保護シート9は、保護機能を有してその上面が光入射面となり、記録再生用のレーザ光Lが、この光透過性保護シート9の上面側より入射することになる。
この光ディスクD1の製造方法の概略工程は、図2に示されている。すなわち、まず、図2(A)に示すように、表面に凹凸状の第1の情報信号3の入った基板2を用意する。次に図2(B)に示すように、上記基板2の情報信号面上に、反射膜4を形成する。次に図2(C)に示すように、上記反射膜4上に、半硬化状態の光透過性UVシート5を形成する。次に図2(D)に示すように、上記光透過性UVシート5に、図示しない光透過性スタンパを押し付けつつこの上方から紫外線を照射することにより光透過性UVシート5を完全に硬化させて凹凸状の情報信号、すなわちここでは第2の情報信号6を転写して形成する。尚、光透過性スタンパの表面には、上記第2の情報信号6に対応する凹凸状の情報信号が予め形成されているのは勿論である。
次に図2(E)に示すように、上記第2の情報信号6の情報信号面上に、半透明反射膜、すなわちここでは第1の半透明反射膜7を形成する。この第1の半透明反射膜7は、レーザ光Lの内の一部の光を透過し、残りの光を反射する。次に図2(F)に示すように、ここでは上記第1の半透明反射膜7上に、光透過性接着剤8を介して光入射面となる光透過性保護シート9を形成し、図1に示したような、2層の情報記録面を有する光ディスクD1を完成する。尚、ここで、上記光透過性UVシート5を形成する工程、情報信号を形成する工程及び半透明反射膜を形成する工程を、それぞれ1回行っているが、後述するように、上記各工程を複数回、この順番で繰り返し行って、3層以上の多層の情報記録面を有する光ディスクとしてもよい。
次に上記光ディスクD1の製造方法をより、具体的に説明する。
まず、樹脂の射出成形により第1の情報信号3を形成した基板2を作製し(図2(A)参照)、この情報信号3の上面に反射膜4をスパッタにより成膜する(図2(B)参照)。そしてこの基板2を、図4(A)に示すテーブル12上に、この中心に設けたピン13をガイドとして反射膜4を上にして載せ、図示しない真空装置により減圧吸着させる。この時、ピン13の上端は基板2の反射膜4の面より上に凸にならないように構成されている。図3に示すように予めリリースライナー10には、内径は基板2の内径より大きく、また外径は基板2の外径より小さく打ち抜かれた半硬化状態の光透過性UVシート5と保護シート11との積層体が等間隔にリリースライナー10に貼られた状態で保護シート11の面が外側になるように設けられており、このリリースライナー10はロール状に巻かれている。このロール状に巻かれた原反は図4に示すように巻き取りロール15、16と送りロール17で光透過性UVシート5の面が下側になるように保持し、上記テーブル12の上方を通過するようになっている。そして、図示しないモータが上記ロール15または16に繋がっており、このモータを回転することによりリリースライナー10は送りロール17側から巻き取りロール15、16側に移動する。移動中や停止中のリリースライナー10はリリースライナー10や光透過性UVシート5が変形しない程度に常に引っ張られている。
また上記テーブル12の更に上方に位置する加圧ロール14は上下左右に移動できる構成になっている。更に送りロール17の近傍に位置するロール18の外周には粘着剤が外側に塗布されたテープ19が巻回させて設けられており、リリースライナー10により保護シート11がロール18上を通過すると上記テープ19の粘着剤により保護シート11がテープ19側に付いて光透過性UVシート5から剥がれる。この時、リリースライナー10と光透過性UVシート5とが剥がれないように、リリースライナー10と光透過性UVシート5との粘着力は、光透過性UVシート5と保護シート11との粘着力より強くなるように設計されている。それは各素材や剥離処理方法で決まり、例えばリリースライナー10としてはポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン等のフィルムが上げられ、保護シート11としてはポリエチレンフィルムが上げられる。また同じ素材を用いても良く、その場合は保護シート11の光透過性UVシート5と接する面にシリコン系剥離剤を用いて剥離処理をする。尚、光透過性UVシート5とは常温ではシート状で粘着性があって半硬化状態となっており、また素材の中に光で硬化させるための光開始剤や熱開始剤が入っており、紫外線や電子線の光や熱を与えることにより重合して完全硬化する性質を有する。
次に光透過性UVシート5を基板に貼る方法を説明する。まず巻き取りロール15またはロール16に繋がっている図示しないモータを稼働させ、リリースライナー10を送りロール17側から巻き取りロール15、16側に送ると、図4(A)に示すように保護シート11が、ロール18に巻回して設けた外側が粘着性のあるテープ19に接着して、これにより光透過性UVシート5の面から保護シート11が剥がれ、更に送られ光透過性UVシート5が図示しない非接触センサーにより基板2上にきたならばモータを停止し、リリースライナー10の移動を止める。次に図4(B)に示すように、加圧ロール14が下方へ下がることによりリリースライナー10の上から反射膜4と光透過性UVシート5を貼る。この時、加圧ロール14よりも送りロール17が上方に位置しているので反射膜4の片側外周部と光透過性UVシート5の片側外周部のほんの一部だけが貼られる。その後、加圧ロール14が横方向(図4中、左方向の矢印)に回転しながら移動することにより光透過性UVシート5は反射膜4上に貼られ、加圧ロ−ル14よりも巻き取りロール15、16が上方に位置しているので光透過性UVシート5が貼られると同時に貼られた側のリリースライナー10と光透過性UVシート5は剥がれ、最終的に光透過性UVシート5の全体が反射膜4上に貼られることになる(図2(C)参照)。
上記のように、光透過性UVシート5が貼られた基板2は次の工程で光透過性UVシート5の面に第2の情報信号6を形成する(図2(D)参照)。この方法を図5を用いて説明する。図5に示すプレス装置はベース20を有しており、このベース20上に基板2を載置するテーブル21があり、またその中心には基板2の中心孔の中心と光透過性スタンパ25の中心孔の中心とを合わせるためのピン22が設置されている。そしてピン22の外径と基板2の中心孔及び光透過性スタンパ25の中心孔の隙間は半径で10μm〜1μmの範囲で構成されている。この隙間が10μmより大きいと第2の情報信号6の偏心量が大きくなり過ぎて再生時にトラッキングが不安定になり、1μmより小さいと光透過性スタンパ25がスムースに落下しづらくなる。上記基板2の外周部付近の上方には光透過性スタンパ25を保持するための爪24が円周方向に均等に3カ所でシャフト23により設置されている。また爪24はシャフト23を中心として回転するようになっており、光透過性スタンパ25が3カ所の爪24の上に保持された状態で3カ所の爪24を同時に外側へ回転することにより光透過性スタンパ25は基板2上の光透過性UVシート5上に落下する。カバー26は上述した構成部品を全て覆うためのもので脱着が可能である。またカバー26で覆った後の装置内は図示しない真空装置により装置内を減圧することや、エアーや窒素の気体を送って加圧することができるようになっている。光透過性スタンパ25の上部にはプレッシャープレート27が設置されており、上記光透過性スタンパ25の落下後に装置内を減圧または加圧した状態で図示しない駆動手段により上記プレッシャープレート27が下がり、光透過性スタンパ25の上面から押すことにより凹凸状の第2の情報信号の転写を確実に行う。
ここで上記第2の情報信号6の形成方法を説明する。まずカバー26が無い状態で(ベース20から上に逃げている)、テーブル21上に光透過性UVシート5が貼られた基板2を、この光透過性UVシート5面を上にしてピン22をガイドとしてテーブル21上に載置した後、第2の情報信号6の母型が形成された光透過性スタンパ25を、この情報信号面を下にしてピン22をガイドとして3カ所の爪24に外周端を載せる。この時、爪24の先端と光透過性スタンパ25に形成された情報信号とは接触しないように構成してある。またこの時点では光透過性UVシート5と光透過性スタンパ25は離れている。その後、カバー26で装置全体を覆い、図示しない真空装置により装置内を減圧して設定した減圧値になったら、3カ所の爪24を同時に外側へ回転させ光透過性スタンパ25を光透過性UVシート5上に落下させる。その後、プレッシャープレート27を下げて光透過性スタンパ25の上面から全面を押し、確実に第2の情報信号6の転写を行った後、装置内を排気して通常の気圧に戻す。そして、一体となった基板2と光透過性スタンパ25とを紫外線装置下に移動させて光透過性スタンパ25側から紫外線を照射して光透過性UVシート5を完全に硬化させる。そして紫外線照射後に、光透過性スタンパ25を剥がすことにより基板2とは反対の光透過性UVシート5の面に第2の情報信号6を形成する。尚、上記プレッシャプレート27による転写は減圧中以外にも加圧中に行っても良い。更にプレッシャープレート27を使わずに装置内を減圧してから光透過性スタンパ25を落下させた後、一度装置内を排気してから装置内にエアーや窒素の気体を入れることにより加圧しても良好な転写ができる。この場合、プレッシャプレート27を取り外してカバー26の上面を光透過性の材料で作製しておけば加圧中に紫外線を照射することができるので更に良好な転写ができる。
ここで上記光透過性スタンパ25の作製方法を説明する。この光透過性スタンパ25は射出成形により作製することができる。即ち光透過性スタンパ25の母型となる情報信号が形成されたスタンパを公知のカッティング、現像、導電化処理、メッキにより得られたマスター原盤を裏面研磨や内外周トリミングを施してマスタースタンパとし、これを射出成形機の金型に取り付け、光透過性の樹脂で成形し、マスタースタンパの情報信号とは逆パターンの情報信号を形成した光透過性スタンパが得られる。このマスタースタンパの他にメッキで得られたマスター原盤に剥離処理を施してからマザーを取り、内外周トリミングを施してマザースタンパとすることもできるし、同様にマザーからサンスタンパにすることもできる。この時、情報信号は例えばピット列なら一般にはカッティング時には凹状のピット列が形成されるのでマスタースタンパやサンスタンパには凸状のピット列が形成され、マザースタンパには凹状のピット列が形成されることになり、その目的や用途により適時使い分けて使用することができる。光透過性樹脂としてはポリカーボネート樹脂や非晶質ポリオレフィン系樹脂などが上げられる。光透過性UVシートとの密着性が良くて剥がしづらい場合は、光透過性スタンパの情報信号面上に金を数nmスパッタにより成膜すると離型し易くなる。また光透過性スタンパの厚さは0.6mm〜5mmにすると良い。厚さが0.6mmより薄いとマスタースタンパの情報信号が光透過性樹脂に転写しづらく、5mmより厚いと光の透過性が悪くなり光透過性UVシートを硬化させるのに時間がかかる等の欠点が生じる。更に再生型光ディスクの場合、情報信号はピット列になり、凹状のピット列を光透過性UVシートに転写するより射出成形で光透過性スタンパに均一に成形する方が難しい場合は、射出成形では凹状のピットが形成されたマザースタンパより凸状のピットが形成されたマスタースタンパやサンスタンパを使用すると良い。
よって基板2上の第1の情報信号3は凹状のピット列になり、光透過性UVシート5上に形成された第2の情報信号6は凸状のピット列になる。記録再生型なら情報信号は溝形状になり、ランドやグルーブの側面にウォーブル信号が形成されており第1の情報信号3を形成した基板2に、それらの信号を忠実に成形するのにマザースタンパを使用する必要がある場合は、光透過性スタンパ25を射出成形で得る場合もマザースタンパを使用する。よってこの場合も第1の情報信号3と第2の情報信号6のパターンは逆になる。いずれにしても光透過性スタンパを得る場合は情報信号の成形が難しい射出成形の方を優先して使用スタンパを決める。光透過性スタンパを得る他の方法は光透過性であるガラス板にエッチングにより情報信号を形成したガラススタンパが上げられる。予め基板2と同じ大きさに加工されたガラス板にレジストを塗布し、カッティング、現像、エッチングして直接ガラス板に情報信号を形成する。厚さは0.3mm〜10mmとするのが良い。この厚さが0.3mm以下では割れ易くなり、10mm以上では取り扱いが悪くなる。また光透過性UVシートとの密着性が良くて剥がしづらい場合は、ガラススタンパの情報信号面上に金を数nmスパッタにより成膜するのがよい。
以上のようにして、第2の情報信号6を形成したならば、次に、上記第2の情報信号6の面に例えばスパッタにより第1の半透明反射膜7を成膜する(図2(E)参照)。この半透明反射膜7は光を反射もするが透過もするように膜素材や厚みを調整する。第1の半透明反射膜7と反射膜4のそれぞれの反射率は反射膜4の方を大きくすることにより光透過性保護シート9側から2層の情報信号を読むことができる。また膜素材は再生型ならアルミニウムや銀及びそれらの合金が使用できる。
上記のように第1の半透明反射膜7を成膜したならば、図6に示すターンテーブル35にピン36をガイドとして第1の半透明反射膜7の面を上にして基板2を載置し、この基板2を図示しない真空装置により減圧吸着する。この際、スペーサ37を、この中心にピン36をガイドとして基板2上に載せる。その後、ターンテーブル35をモータ38により低速回転させながら光透過性接着剤8を図示しないノズルから第1の半透明反射膜7上に滴下して円周上に供給した後、ターンテーブル35の回転と光透過性接着剤8の供給を止め、予め内外径を円形状にカットした光透過性保護シート9を、スペーサ37をガイドとして光透過性接着剤8上に落下させる。そして光透過性接着剤8が表面張力により適当量行き渡ったならば、ターンテーブル35を高速回転させて余分な光透過性接着剤8を振り切って所望の厚さになったならばターンテーブル35を停止させる。そして、光透過性接着剤8により一体となった光透過性保護シート9と基板2とを紫外線装置に移動し、光透過性保護シート9側から紫外線を照射して光透過性接着剤8を硬化させることにより図1に示す2層の光ディスクD1が得られる(図2(F)参照)。
即ち記録再生光の入射面側から見ると光透過性保護シート9/光透過性接着剤8/第1の半透明反射層7/第2の情報信号6/光透過性UVシート5/反射層4/第1の情報信号3/基板2から構成された光ディスクD1となる。尚、光透過性保護シート9の大きさは、内径(中心孔径)は基板2より大きくて光透過性UVシート5より小さいか同径とし、外径は基板2より小さくて光透過性UVシート5より大きいか同径とすることにより、第1の半透明反射膜7の劣化を防ぐ。また図6のピン36とスペーサ37の中心は一致するように構成されている。
図5を参照して説明した方法で偏心量が目標値を満たす理由を述べる。上記のような光ディスクD1を再生するためのドライブはターンテーブルの中心にテーパピンが設けてある。一方、基板2の中心孔径よりも光透過性UVシート5や光透過性保護シート9の中心孔径の方が大きいので、上記テーパピンに基板2の中心孔のエッジが接して再生時の芯出しを行っている。よって、第1の情報信号3や第2の情報信号6の偏心量は基板2の中心孔に対しての偏心量と言える。ここで第1の情報信号3の偏心量は成形時に決まり、第2の情報信号6の偏心量は光透過性スタンパ25により光透過性UVシート5に情報信号を転写する時に決まる。また基板2や射出成形により作製する光透過性スタンパ25の母型になるスタンパの偏心量は5μm程度であり、このスタンパから基板2や光透過性スタンパ25を形成すると偏心量は最大10μm程度になり、図5のピン22と基板2の中心孔及び光透過性スタンパ25の隙間は最大10μmなので、第2の情報信号6の偏心量は最大20μmとなり、目標値を満たすことができる。
ここで更に偏心量を小さくできる光ディスクの製造方法を図7を用いて説明する。図7は偏心量をより小さくできる光ディスクの製造方法を説明するための説明図であり、図7(A)はプレス装置の中心を示す部分拡大断面図、図7(B)は割りピンの平面図である。この方法は基板2及び光透過性スタンパ25の中心孔を共に芯出ししてから貼る方法であり、光透過性UVシート5上に情報信号を形成する方法は図5を参照して説明した場合と同じなのでその説明を省略し、プレス装置の構成のみを説明する。図7(A)に示すように、テーブル28は図示しないベース上にあり、このテーブル28の中心にはピン29が設置されている。スライダー31の内径はピン29の外径をガイドとしており、またその外側には割ピン30が配置されており、この割ピン30の中心とピン29の中心が一致するように割りピン30はテーブル28に固定されている。そして、スライダー31がエアーシリンダーやモータ等の駆動手段により図中、上方に移動すれば割ピン30は開く構造になっている。図7(B)に示すように割ピン30を上から見ると3分割のスリットが等間隔に入っている。上記テーブル28の上部にはトッププレート32が配置されており、その内径はピン29の外径をガイドとして設置されている。このトッププレート32の内周部には溝が形成されており、この溝の内側の溝側面をガイドとしてスライダー34が配置されると共に、その外側には割ピン33が設けられており、この割ピン33の中心とピン29の中心が一致するように割りピン33はトッププレート32に固定されている。従って、スライダー34が図7中、下方に移動すれば割ピン33は開く構造になっている。
上記割ピン33は先の割ピン30と同様に3分割のスリットが等間隔で入っている。光透過性UVシート5が貼られた基板2の光透過性UVシート5の面を上にして基板2の中心孔を割りピン30の外径をガイドとしてテーブル28上に載置し、スライダー31を上方に移動して割ピン30を開き、基板2の芯出しを行う。同様に光透過性スタンパ25の情報信号面を下にして光透過性スタンパ25の芯出しを行う。その後、図示しない爪を回転させてトッププレート32や光透過性スタンパ25等を落下させる。尚、割ピン30の高さは基板2の厚さと等しいか、これより低く構成しておく。同様に割りピン33の高さは光透過性スタンパ25の厚さと等しいか、これより低く構成しておく。また割りピン30、33には3カ所のスリットを入れたがこれに限定するものではない。
上記した図7に示すようなプレス装置では、各部品は金属から構成することができるので加工精度をより高く上げることができる。特にピン29の外径と、スライダー31やトッププレート32との間の隙間及びトッププレート32の溝の内周側面とスライダー34の内径との間の隙間をそれぞれ3μm以下にできるので、図5に示すプレス装置の場合よりも偏心量を小さくできる。また、この図7に示すプレス装置を用いた方法は基板2の中心孔と光透過性スタンパ25の内径が異なる場合などに特に有効である。
以上説明した本発明の第1の形態では、情報記録面が2層構造の場合を例にとって説明したが、これに限定されず、図8に示すように情報記録面が3層以上の構造にしてもよい。図8はこのような本発明の光ディスクの第2の形態を示す部分拡大断面図である。この第2の形態の光ディスクD2では、図1に示す第1の形態の光ディスクD1を更に多層化したものである。具体的に述べると射出成型法により第1の情報信号3aが形成された基板2を作製し、この第1の情報信号3aの面上にスパッタにより反射膜4を成膜し、この反射膜4上に図4に示す方法で第1の光透過性UVシート5aを貼り、更に図5または図7に示す方法で光透過性UVシート5aの面上に第2の情報信号3bを形成し、その上にスパッタにより第1の半透明反射膜7aを成膜する。更にこの第1の半透明反射膜7a上に図4に示す方法で第2の光透過性UVシート5bを貼り、更に図5または図7に示す方法で光透過性UVシート5bの面上に第3の情報信号3cを形成し、その上にスパッタにより第2の反射膜7bを成膜する。この工程を繰り返すことにより第m(mは正の整数)の光透過性UVシート5n上に第(m−1)の情報信号3nを形成し、その上に第mの半透明反射膜7nを成膜することで情報信号を多層化できる。最後に図6に示す方法で光透過性保護シート9を光透過性接着剤8により貼り合わせ、光透過性保護シート9側から紫外線を照射して光透過性接着剤8を硬化させることで図8に示す多層光ディスクD2が得られる。上記反射層4及び各半透明反射層7a〜7nの反射率は基板2側にある反射層4を一番反射するようにし、上層に行くに従って徐々に弱くして光透過性保護シート9側の半透明反射層4nの反射率を一番弱くすることにより、各層の情報信号を光透過性保護シート9側から読むことができる。情報信号の各層間は読んでいる情報信号層の上下の情報信号層が干渉しない距離以上必要であり、また厚すぎると容量が少なくなる欠点が生じるので適正な範囲にする必要があり、実験的には5μm〜25μmが良好であった。尚、上記第1及び第2の形態において、反射膜4は全反射の膜にしてもよいのは勿論である。
また、光ディスクは、前述したように、スタンパ(金型)から転写された螺旋状または同心円状の凸凹形状を有するピット列や、凸凹形状を有する溝列からなる情報信号を有しており、この情報信号面上に、アルミニウムなどの記録再生用のレーザ光に対して高い反射率を有する反射膜を形成させた場合には、再生専用の光ディスクとなる。
更にまた反射膜に、例えばキサンテン系、トリフェニルメタン系色素など記録再生用のレーザ光の波長を吸収して発熱する材料を用いた場合には、追記型の光ディスクと呼ばれる一度だけ記録できるディスクを得ることができる。
又反射膜に積層される、例えば、Ge−Sb−Te系合金よりなる相変化型記録膜と呼ばれる、記録膜が結晶状態と非晶質状態とで記録再生用のレーザ光に対し反射率が異なるような材料を用いた場合には、一度だけ記録できる光ディスクや、複数回記録できる光ディスクを得ることができる。更には、上記した構造であって、アルミニウム等の反射膜を有しない構造を用いたとしても、本実施例の効果は変わらないことが実験的に確かめられている。更に、情報信号上に磁気光学効果を有する記録磁性層を設けることにより、何度でも書き換え可能な光磁気型ディスクを得ることができる。更にまた、本実施例では再生専用型の光ディスクについて述べるが上述のような記録再生型の光ディスクにも適用できる。また、本実施例では光透過性保護シート9としてポリカーボネートを使用しているが、これに代えてアモルファスポリオレフィンシートやポリエステルシートも適応可能である。
<実施例1>
以下に本発明の具体的実施例について具体的数値を上げながら更に詳しく述べる。
射出成形機に取り付けた金型の片面に第1の情報信号3の母型となるマスタースタンパを取り付け、樹脂温度380℃で溶融した光ディスク用ポリカーボネート樹脂を金型のキャビティーに入れて冷却後(金型温度115℃)、基板を金型から取り出して、外径が120mm、内径が15mm、厚さが1.1mmの片面に第1の情報信号3の入った基板2を製作した。この基板2の第1の情報信号3の面上に反射膜4してアルミニウム合金を30nmの厚さでスパッタにより成膜した。また同様の方法条件でマスタースタンパを用いて同サイズのポリカーボネート樹脂からなる光透過性スタンパ25を作製し、その情報信号面に金を3nmの厚さでスパッタにより成膜した。
次に図4に示す装置のテーブル12上に基板2を、この反射膜4を上にして載置して減圧吸着した。その後、装置を稼働させ、内径が23mm、外径が119mm、厚さが25μmの光透過性UVシート5を反射膜4上に貼り合わせた。その後、図5に示す装置のテーブル21に、光透過性UVシート5を上にして基板2を載置し、更に光透過性スタンパ25を、この情報信号面を下にしてセットし、全体をカバー26で覆って装置内を真空装置で減圧(10kPa)した。減圧後、爪24を回転させて光透過性スタンパ25を光透過性UVシート5の面に落下させた後、プレッシャープレート27を下げて光透過性スタンパ25上から全面を押し、光透過性UVシート5の面に光透過性スタンパ25の情報信号を転写した。このプレッシャープレート27を上方へ戻して装置内を排気してからカバー26を外し、一体となった基板2と光透過性スタンパ25とを取り出して紫外線装置により紫外線を光透過性スタンパ側から照射して光透過性UVシート5を完全に硬化させ、光透過性スタンパ25を光透過性UVシート5から剥がした。光透過性スタンパ25により光透過性UVシート5の面上に転写した第2の情報信号6の面上にスパッタにより第1の半透明反射膜7としてアルミニウム合金を15nmの厚さで成膜した。
次に図6に示すターンテーブル35の中心に設けた外径が15mmのピン36をガイドとして、この基板2に形成した第1の半透明反射膜7を上にしてターンテーブル35上に載置して図示しない減圧吸着により基板2を固定し、更に内径が15mm、外径が20mmのスペーサ37をピン36をガイドとして基板2上に載置した。その後、基板2を60rpmで回転させ、また図示しない光透過性接着剤8の供給ノズルを基板2上に移動させて、ノズルより光透過性接着剤8である紫外線硬化性接着剤(大日本インキ社製EX8206)を滴下させて基板2上の円周方向に行き渡らせた。その後、基板2の回転を停止して図示しない接着剤供給ノズルを元に戻した後、予め外径が119mm、内径が20mmに加工された厚さが70μmの光透過性保護シート9であるポリカーボネートシートをスペーサ37をガイドとして紫外線硬化性接着剤上に落下させ、表面張力により紫外線硬化性接着剤が適当量延伸した後、ターンテーブル35を4000rpmで30秒間回転させ、樹脂を外周に行き渡らせると共に余分な樹脂を取り除き、厚さが5μmの接着層でポリカーボネートシートを貼り合わせた。そして、一体となったポリカーボネートシートと基板2を紫外線照射装置に移動し、ポリカーボネートシート側から紫外線を照射して紫外線硬化性接着剤を硬化させることにより図1に示す2層の光ディスクD1を得た。この光ディスクの偏心量を測定したところ、第1の情報信号3は10μmであり、第2の情報信号6は20μmであって、良好な結果であった。
<実施例2>
図5に示す装置に変えて図7に示す装置を用いた以外は実施例1と同様の方法で2層の光ディスクを作製して偏心量を測定したところ、第1の情報信号は10μmであり、第2の情報信号は15μmであって、良好な結果であった。
<実施例3>
25μm厚の光透過性保護UVシート9の代わりに10μm厚の光透過性保護UVシートを用いたことと、半透明反射膜の厚さを光透過性保護シート9側から10nm、20nm、30nmとし、反射膜4の厚さを40nmとした以外は実施例1と同様の方法で作製した4層構造の光ディスクを作製し、偏心量を測定したところ光透過性保護シート9側の情報信号から、その偏心量は20μm、18μm、20μm、10μmであって、良好な結果あった。
<実施例4>
内径が15mm、外径が120mm、厚さが1mmの石英ガラス板にレジスト塗布、現像、エッチングの行程を得てガラスタスタンパを作製し、このスタンパを用いた以外は実施例1と同様の方法で2層の光ディスクを作製して偏心量を測定したところ、第1の情報信号は10μmであり、第2の情報信号は15μmであって、良好な結果であった。
尚、上記実施例では再生光の入射面層形成方法として、厚み70μmのポリカーボネートシートを紫外線硬化性接着剤でスピンコート法には貼り合わせたが、予めポリカーボネートシートと光透過性の粘着シートを一体化したシートの内外径を加工し、それを図3に示すようにリリースライナーと保護シートで挟み込むようにし、図4に示す方法で貼ることにより形成しても良い。またスピンコート法等により紫外線硬化性樹脂担体で構成しても良い。
本発明の光ディスクの製造方法により製造される光ディスクの第1の形態を示す部分拡大断面図である。 本発明の光ディスクの製造方法を示す工程図である。 光透過性紫外線シートの原反を説明するための部分概略図である。 基板に光透過性紫外線シートを貼る方法を説明するための説明図である。 第2の情報信号を形成する方法を説明する説明図である。 基板と光透過性保護シートとを貼り合わせる方法を説明するための説明図である。 偏心量をより小さくできる光ディスクの製造方法を説明するための説明図である。 本発明の光ディスクの第2の形態を示す部分拡大断面図である。
符号の説明
2…基板、3,3a…第1の情報信号、4,4a…反射膜、5…光透過性UVシート、6,3b…第2の情報信号、7…第1の半透明反射膜、3c…第3の情報信号、5a…第1の光透過性UVシート、5b…第2の光透過性UVシート、8…光透過性接着剤、9…光透過性保護シート、D1,D2…光ディスク。

Claims (1)

  1. 基板上に2層以上の情報記録層を形成した際に、各情報記録層に記録されている凹凸状の情報信号間のずれを低減する光ディスクの製造方法において、
    凹凸状の第1の情報信号面を有する基板を用意する第1工程と、
    前記第1の情報信号面上に反射膜を形成する第2工程と、
    前記反射膜上に半硬化状態の光透過性紫外線シートを形成し、前記光透過性紫外線シート上から光透過性スタンパを押し付けた後、前記光透過性スタンパ側から光透過性紫外線シートに紫外線を照射して硬化させ、凹凸状の第2の情報信号面を形成する第3工程と、
    前記第3工程を終了後、前記第2工程から前記第3工程を繰り返すことにより、前記反射層と前記光透過性紫外線シートとが交互にされた組を複数個形成して、前記複数の光透過性紫外線シートのそれぞれに複数の情報信号面を形成する第4工程と、
    前記複数の情報信号面の内、最上層の情報信号面上に光透過性接着剤を介して光透過性保護シートを形成する第5工程と、
    からなることを特徴とする光ディスクの製造方法。

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