JP2003063178A - 情報記録媒体 - Google Patents

情報記録媒体

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JP2003063178A
JP2003063178A JP2001257518A JP2001257518A JP2003063178A JP 2003063178 A JP2003063178 A JP 2003063178A JP 2001257518 A JP2001257518 A JP 2001257518A JP 2001257518 A JP2001257518 A JP 2001257518A JP 2003063178 A JP2003063178 A JP 2003063178A
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JP2001257518A
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English (en)
Inventor
Naohisa Suzuki
直久 鈴木
Masaya Kobayashi
正弥 小林
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録できる可視情報の種類、量が多く、か
つ、最初に認識した可視情報に基づいて他の可視情報を
目視により認識するか否かを選択できるような情報記録
媒体を提供する。 【解決手段】 基材上の少なくとも一部に第2記録層を
形成し、この第2記録層を少なくとも覆うように基材上
に中間隠蔽層を剥離可能に設け、この中間隠蔽層上の少
なくとも一部に第1記録層を形成し、この第1記録層を
少なくとも覆うように中間隠蔽層上に表面隠蔽層を剥離
可能に設け、第1記録層および中間隠蔽層に対する表面
隠蔽層の密着力を、第2記録層および基材に対する中間
隠蔽層の密着力よりも小さく設定して情報記録媒体とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報記録媒体に係
り、特に隠蔽層を剥離除去することにより情報を視認で
きる情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】基材上に可視情報を形成し、この可視情
報を剥離可能な隠蔽層で覆い、上記可視情報を視認して
もよい状態となったときに、隠蔽層を硬貨等で削り取る
ように剥離して可視情報を認識する、いわゆるスクラッ
チカードが従来から使用されている。このようなスクラ
ッチカードとしては、商品に付随して景品等の当たりは
ずれ、あるいは、景品の等級等を表示する可視情報が記
録されたもの、当たりはずれ、あるいは、当たりの等級
等を表示する可視情報が記録されたクジ等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような商品に付随した景品表示としてのスクラッチカー
ドや、クジとしてのスクラッチカード等の従来のスクラ
ッチカードでは、隠蔽層を剥離除去するという1回の操
作で現れる可視情報を認識するのみであり、可視情報の
種類、量には限度があった。本発明は、上記のような実
情に鑑みて創案されたものであり、記録できる可視情報
の種類、量が多く、かつ、最初に認識した可視情報に基
づいて他の可視情報を目視により認識するか否かを選択
できるような情報記録媒体を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の情報記録媒体は、基材と、該基材上
の少なくとも一部に形成された第2記録層と、少なくと
も第2記録層を覆うように基材上に剥離可能に設けられ
た中間隠蔽層と、該中間隠蔽層上の少なくとも一部に形
成された第1記録層と、少なくとも第1記録層を覆うよ
うに中間隠蔽層上に剥離可能に設けられた表面隠蔽層と
を備え、第1記録層および中間隠蔽層に対する表面隠蔽
層の密着力は、第2記録層および基材に対する中間隠蔽
層の密着力よりも小さいものであるような構成とした。
【0005】また、本発明の情報記録媒体は、基材と、
該基材上の少なくとも一部に形成された第2記録層と、
少なくとも第2記録層を覆うように基材上に剥離可能に
設けられた中間隠蔽層と、該中間隠蔽層上の少なくとも
一部に形成された第1記録層と、少なくとも第1記録層
を覆うように中間隠蔽層上に形成された透明保護層と、
該透明保護層上に剥離可能に設けられた表面隠蔽層とを
備え、透明保護層に対する表面隠蔽層の密着力は、第2
記録層および基材に対する中間隠蔽層の密着力よりも小
さいものであるような構成とした。さらに、本発明の情
報記録媒体は、前記基材と前記第2記録層との間に着色
層を備えるような構成、前記基材と前記第2記録層との
間に接着層を備えるような構成とした。上記のような本
発明では、表面隠蔽層の剥離除去により第1記録層が情
報記録媒体上に現れて目視可能となり、中間隠蔽層の剥
離除去によって第1記録層も同時に剥離除去され、第2
記録層が情報記録媒体上に現れて目視可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は本発明の情報記録媒体
の一実施形態を示す概略部分断面である。図1におい
て、本発明の情報記録媒体1は、基材2と、基材2上に
形成された第2記録層3と、この第2記録層3を覆うよ
うに基材2上に剥離可能に設けられた中間隠蔽層4と、
中間隠蔽層4上に形成された第1記録層5と、この第1
記録層5を覆うように中間隠蔽層4上に剥離可能に設け
られた表面隠蔽層6とを備えている。
【0007】この情報記録媒体1では、中間隠蔽層4や
第1記録層5に対する表面隠蔽層6の密着力F1が、基
材2や第2記録層3に対する中間隠蔽層4の密着力F2
よりも小さくなるように設定されている。また、基材2
に対する第2記録層3の接着力F3および中間隠蔽層4
に対する第1記録層5の接着力F4は、いずれも上記の
密着力F2よりも大きくなるように設定されている。す
なわち、F1<F2<F3,F4なる関係が成立するよ
うに構成されている。
【0008】上述のような情報記録媒体1は、表面に位
置する表面隠蔽層6の剥離除去において、上記のF1<
F2<F3,F4なる関係から、表面隠蔽層6のみが除
去され第2記録層3、中間隠蔽層4および第1記録層5
の各層は基材2上に残る。そして、第1記録層5が情報
記録媒体上に現れて目視可能となる。次いで、中間隠蔽
層4の剥離除去において、上記のF2<F3なる関係か
ら、第2記録層3が基材2上に残り、中間剥離層4とと
もに第1記録層5も同時に剥離除去され、情報記録媒体
上には第2記録層が現れて目視可能となる。
【0009】図2は本発明の情報記録媒体の他の実施形
態を示す概略部分断面である。図2において、本発明の
情報記録媒体11は、基材12と、基材12上に形成さ
れた第2記録層13と、この第2記録層13を覆うよう
に基材12上に剥離可能に設けられた中間隠蔽層14
と、中間隠蔽層14上に形成された第1記録層15と、
この第1記録層15を覆うように中間隠蔽層14上に形
成された透明保護層17と、透明保護層17を覆うよう
に剥離可能に設けられた表面隠蔽層16とを備えてい
る。
【0010】この情報記録媒体11では、透明保護層1
7に対する表面隠蔽層16の密着力f1が、基材12や
第2記録層13に対する中間隠蔽層14の密着力f2よ
りも小さくなるように設定されている。また、基材12
に対する第2記録層13の接着力f3、中間隠蔽層14
に対する第1記録層15や透明保護層17の接着力f4
は、いずれも上記の密着力f2よりも大きくなるように
設定されている。すなわち、f1<f2<f3,f4な
る関係が成立するように構成されている。
【0011】上述のような情報記録媒体11は、表面に
位置する表面隠蔽層16の剥離除去において、上記のf
1<f2<f3,f4なる関係から、表面隠蔽層16の
みが除去され、第2記録層13、中間隠蔽層14、第1
記録層15および透明保護層17の各層が基材12上に
残る。これにより、第1記録層15が透明保護層17を
介して情報記録媒体上に現れて目視可能となる。次い
で、中間隠蔽層14の剥離除去において、上記のf2<
f3なる関係から、第2記録層13が基材12上に残
り、中間剥離層14とともに第1記録層15と透明保護
層17も同時に剥離除去され、情報記録媒体上には第2
記録層が現れて目視可能となる。
【0012】次に、本発明の情報記録媒体1,11の構
成を説明する。 (基材)本発明の情報記録媒体1,11を構成する基材
2,12は、情報記録媒体の用途から基材に要求される
特性等を考慮して、ナイロン、セルロースジアセテー
ト、セルローストリアセテート、塩化ビニル、ポリスチ
レン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、
ポリイミド、ポリカーボネート等の合成樹脂、銅、アル
ミニウム等の金属、紙、含浸紙、合成紙等の材料の中か
ら適宜選択した材料の単独あるいは組み合わせた複合体
等を使用することができる。例えば、ポリエチレンテレ
フタレートフィルムを基材として使用する場合、易接着
処理を施していないものを使用することにより、中間隠
蔽層との密着性を剥離可能な適度なものとすることがで
きる。このような基材2,12の厚さは、100μm〜
1mm程度とすることができる。
【0013】(第2記録層)本発明の情報記録媒体1,
11を構成する第2記録層3,13は、基材2,12に
対して十分な接着性を有するような材料を選択して形成
することができる。第2記録層3,13は、例えば、バ
インダーとして塩化ビニル酢酸ビニル共重合体やポリエ
ステル等を用いたインキを使用し、従来公知のスクリー
ン印刷、グラビア印刷等により形成することができる。
また、熱溶融方式あるいは昇華方式の感熱転写記録によ
り第2記録層3,13を形成してもよく、基材2,12
上に予め感熱自己発色層を形成しておき、これにサーマ
ルヘッド等を用いて可視情報を記録することにより第2
記録層3,13を形成してもよい。
【0014】さらに、樹脂、金属、所望の着色剤を含有
した樹脂、アルミニウム粉末等の金属粉を含有した樹
脂、SiO2 、TiO2 等のマット剤を含有した樹脂等
を用いて、基材2,12に対して十分な接着性を有する
被記録層を形成し、この被記録層を部分的に物理的除去
して切欠き部を形成することにより、切欠き部からなる
可視情報を有する第2記録層3,13を形成してもよ
い。図3は、このような第2記録層を備えた情報記録媒
体の例を示す概略断面図である。図3において、情報記
録媒体1′を構成する第2記録層3′は、切欠き部3′
aを有し、この切欠き部3′aからなる可視情報を有し
ている。この場合、使用する樹脂としては、熱可塑性樹
脂、電離放射線硬化型樹脂、シリコン樹脂等を挙げるこ
とができる。また、物理的除去による切欠き部形成は、
例えば、サーマルヘッドによる加熱破壊、レーザー光や
電子線を照射する方法、放電による破壊、ルーチング
(彫刻)加工等が挙げられる。可視情報をこのような方
法で記録することにより、情報記録媒体ごとに個別の固
有情報を記録することもできる。
【0015】第2記録層3,13の厚みは、使用する材
料、形成手段、可視情報の記録密度等を考慮して適宜設
定することができ、例えば、2〜25μmの範囲で厚み
を設定することができる。可視情報の内容には特に制限
はなく、文字、数字、記号、画像等いずれであってもよ
い。尚、第2記録層3,13の材料が基材2,12に対
して接着性をもたない場合、基材2,12と第2記録層
3,13との間に接着層を形成してもよい。また、第2
記録層3,13を覆うように透明な保護層を設けてもよ
い。この場合、この透明な保護層に対する中間隠蔽層
4,14の密着力F2,f2よりも、上記の密着力F
1,f1が小さくなるように設定する。
【0016】(中間隠蔽層)本発明の情報記録媒体1,
11を構成する中間隠蔽層4,14は、第2記録層3,
13に記録されている可視情報を隠蔽して目視認識を不
可能にするとともに、剥離して基材2,12および第2
記録層3,13(上記の第2記録層3,13を被覆する
透明な保護層がある場合は、この保護層)上から除去可
能なものである。中間隠蔽層4,14の剥離は、通常、
表面隠蔽層6,16に対してなされるスクラッチ剥離で
はなく、粘着テープを中間隠蔽層4,14に貼合し、そ
の後、この粘着テープを引き剥すことにより、粘着テー
プに付着させて中間隠蔽層4,14も除去されるような
方式で行うことができる。
【0017】このような中間隠蔽層4,14は、基材2
や第2記録層3に対する密着力F2、あるいは、基材1
2や第2記録層13に対する密着力f2が、上記のよう
な関係(F1<F2<F3,F4、f1<f2<f3,
f4)を満足する材料を用いて形成する。具体的には、
黒色顔料、白色顔料、金属粉等を含有した紫外線硬化型
オフセットインキ(バインダーは、例えば、アクリル系
樹脂を使用)を使用してオフセット印刷により形成する
方法、あるいは、黒色顔料、白色顔料、針状アルミニウ
ム粉等の金属粉を含有したシルクスクリーンインキ(例
えば、バインダーとしてアクリル系樹脂あるいは塩化ビ
ニル酢酸ビニル共重合体を使用し、溶剤としてシクロヘ
キサノンを使用したインキ)を用いてシルクスクリーン
印刷により形成する方法等により中間隠蔽層4,14を
形成することができる。このような中間隠蔽層4,14
の厚みは剥離適性(粘着テープによる剥離強度)に影響
を与えるものであり、例えば、3〜10μmの範囲で設
定することができる。
【0018】(第1記録層)本発明の情報記録媒体1を
構成する第1記録層5は、中間隠蔽層4に対して十分な
接着性を有するような材料を選択して形成する。また、
本発明の情報記録媒体11を構成する第1記録層15
は、中間隠蔽層14および透明保護層17に対して十分
な接着性を有するような材料を選択して形成する。この
ような材料としては、黒色顔料(カーボンブラック等)
等を含有した紫外線硬化型オフセットインキ(バインダ
ーは、例えば、アクリル系樹脂を使用)等を挙げること
ができ、例えば、中間隠蔽層4,14が紫外線硬化型オ
フセットインキを用いて形成されている場合、第1記録
層5,15も紫外線硬化型オフセットインキを用いて形
成することができる。第1記録5,15の形成方法には
特に制限はなく、上述の第2記録層3,13と同様に、
印刷方式、感熱記録方式、切欠き形成方式等を用いるこ
とができる。
【0019】(表面隠蔽層)本発明の情報記録媒体1を
構成する表面隠蔽層6は、第1記録層5に記録されてい
る可視情報を隠蔽して目視認識を不可能にするととも
に、剥離(スクラッチ)して中間隠蔽層4や第1記録層
5上から除去可能なものである。また、本発明の情報記
録媒体11を構成する表面隠蔽層16は、第1記録層1
5に記録されている可視情報を隠蔽して目視認識を不可
能にするとともに、剥離(スクラッチ)して透明保護層
17上から除去可能なものである。このような表面隠蔽
層6,16は、中間隠蔽層4や第1記録層5に対する密
着力F1、あるいは、透明保護層17に対する密着力f
1が、上記のような関係(F1<F2<F3,F4、f
1<f2<f3,f4)を満足する材料を用いて形成す
る。具体的には、樹脂中にアルミニウム粉末等の金属粉
を含有した公知の隠蔽性インキのなかから、剥離適性
(スクラッチ強度)等を考慮して選択したものを用いて
形成することができる。隠蔽性インキに使用する樹脂と
しては、熱可塑性樹脂、シリコン樹脂等を挙げることが
できる。熱可塑性樹脂としては、エチルセルロース、硝
酸セルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、セ
ルロースアセテートプロピオネート、酢酸セルロース等
のセルロース誘導体;ポリスチレン、ポリ−α−メチル
スチレン等のスチレン樹脂、あるいはスチレン共重合樹
脂;ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチ
ル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等の
アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルの単独
あるいは共重合樹脂;ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニ
ル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチ
ラール樹脂等のビニル共重合体;ロジン、ロジン変性マ
レイン酸樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、重合ロジン
等のロジンエステル樹脂;クマロン樹脂、ビニルトルエ
ン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂等を挙げる
ことができる。また、上記の密着力の関係を満足する範
囲で樹脂材料に硬化剤等を混合して、コスレ等による表
面隠蔽層6,16の不要な剥離、剥がれを防止してもよ
い。
【0020】このような表面隠蔽層6,16の厚みは剥
離適性(スクラッチ強度)に影響を与えるものであり、
例えば、3〜10μmの範囲で設定することができる。
尚、隠蔽層6,16上には、樹脂中にSiO2 、TiO
2 等のマット剤を含有した艶消しインキを用いて表面保
護層を形成してもよい。使用するマット剤は粒径が2〜
5μm程度の微細粉末が好ましく、含有量は3〜7重量
%程度、表面保護層の厚みは2〜25μm程度とするこ
とができる。艶消しインキに使用する樹脂としては、上
述の熱可塑性樹脂、シリコン樹脂等を挙げることができ
る。
【0021】(透明保護層)本発明の情報記録媒体11
を構成する透明保護層17は、光透過性を有する樹脂の
中から、中間隠蔽層14や第1記録層15との接着性、
表面隠蔽層16の剥離適性(スクラッチ強度)等を考慮
し選択した材料を用いて形成する。例えば、中間隠蔽層
14や第1記録層15が紫外線硬化型オフセットインキ
を用いて形成されている場合、透明保護層17も紫外線
硬化型オフセットインキを用いて形成することがでこと
ができる。また、電離放射線硬化型樹脂を塗布し硬化さ
せて形成したり、ポリエチレンテレフタレートフィルム
等の樹脂フィルムをラミネートして形成することもでき
る。
【0022】このような透明保護層17の厚みは、例え
ば、1〜10μmの範囲で設定することができる。尚、
上述のように、第2記録層を切欠き部からなる可視情報
を有するものとして形成する場合、基材と第2記録層と
の間に所望の色の着色層を設け、記録領域と非記録領域
との間に適度のコントラストを生じさせて、可視情報の
視認性を向上させるようにしてもよい。
【0023】
【実施例】次に、具体的な実施例を示して本発明をさら
に詳細に説明する。
【0024】(実施例1)まず、基材として厚み188
μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを準備し、
この基材上に下記組成の着色層用塗布液をグラビアコー
ティング法により塗布し乾燥して着色層(厚み10μ
m)を形成した。 着色層用塗布液の組成 ・顔料(ザ・インクテック(株)製ILCコンクブルー)… 75重量部 ・部分ケン化塩化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂 … 10重量部 (ユニオンカーバイド(株)製ビニライトVAGH) ・ポリウレタンエラストマー樹脂 … 10重量部 (三洋化成工業(株)製サンプレンIB114B) ・線状飽和ポリエステル樹脂 … 5重量部 (東洋紡(株)製バイロンRV53SS) ・イソプロピルアルコール … 50重量部 ・メチルエチルケトン … 50重量部 ・トルエン … 50重量部 ・イソシアネート系硬化剤 … 3重量部 (ザ・インクテック(株)製ATマイテックNY−220A)
【0025】次に、着色層上にアルミニウムからなる金
属薄膜(厚み0.8μm)を蒸着法により形成し、この
金属薄膜上に下記組成の保護層用塗布液を用いて保護層
(厚み10μm)をグラビアリバース法により形成し
た。 保護層用塗布液の組成 ・ビニロールK2(ザ・インクテック(株)製) … 100重量部 ・XEL硬化剤D(ザ・インクテック(株)製) … 1重量部 ・メチルエチルケトンまたはアセトン … 100重量部 ・トルエン … 100重量部
【0026】次に、サーマルヘッドにより金属薄膜を部
分的に破壊して切欠き部からなる可視情報を形成して第
2記録層とした。次いで、保護層上に紫外線硬化型オフ
セットインキ(ザ・インクテック(株)製UVカルトン
スミ PW)をオフセット印刷法により全ベタで重ね
刷りして硬化させ、厚み3μmの中間隠蔽層を形成し
た。この中間隠蔽層上に、紫外線硬化型オフセットイン
キ(ザ・インクテック(株)製UVカルトン 白 P
W)を使用し、オフセット印刷法により所望の情報を印
刷し硬化させて、第1記録層(厚み1μm)を形成し
た。
【0027】次に、第1記録層上に、紫外線硬化型オフ
セットインキ(ザ・インクテック(株)製UVカルトン
OPニス)を使用し、オフセット印刷法により全ベタ
で印刷し硬化させて、透明保護層(厚み2μm)を形成
した。さらに、この透明保護層上に、樹脂中にアルミニ
ウム微粉末を含有したスクラッチインキ(帝国インキ
(株)製RUB486シルバー)を使用し、スクリーン
印刷法により全ベタで印刷し乾燥させて表面隠蔽層(厚
み5μm)を形成し、情報記録媒体とした。
【0028】このように作製した情報記録媒体は、表面
隠蔽層により第1記録層に記録された情報が完全に隠蔽
され視認できないものであった。また、硬貨で表面隠蔽
層を擦ることにより、表面隠蔽層を除去することがで
き、このときのスクラッチ強度は安定したものであっ
た。この表面隠蔽層の剥離除去により、透明保護層から
下層の各層は基材上に残り、第1記録層の可視情報が透
明保護層を介して良好に視認でき、また、第2記録層に
記録された情報は中間隠蔽層により完全に隠蔽され視認
不可能であった。次いで、粘着テープ(ニチバン(株)
製セロハンテープ)を透明保護層上に貼合し、その後、
指で粘着テープを透明保護層に対して垂直方向に剥離し
た。これにより、粘着テープが貼合されていた領域にお
いて、中間隠蔽層とその上の層(第1記録層および透明
保護層)が粘着テープとともに剥離して除去され、第2
記録層の可視情報が高コントラストで視認できた。
【0029】(実施例2)まず、基材として易接着処理
が施されていないポリエチレンテレフタレートフィルム
(東レ(株)製E−20(厚み188μm))を準備
し、この基材上に、スクリーンインキ(東洋インキ製造
(株)製SS8−911スミ)を使用してスクリーン印
刷法により所望の記録を印刷し乾燥させて、第2記録層
(厚み1μm)を形成した。
【0030】次に、この第2記録層を覆うように下記組
成の保護層用インキを用いてグラビアコーティング法に
より全ベタで印刷し乾燥して保護層(厚み2μm)を形
成した。 保護層用インキの組成 ・塩化ビニル/酢酸ビニル系グラビアインキ … 150重量部 (ザ・インクテック(株)製THF OPニス) ・タルク … 100重量部
【0031】次いで、実施例1と同様にして保護層上に
中間隠蔽層(厚み3μm)、第1記録層(厚み1μ
m)、透明保護層(厚み2μm)および表面隠蔽層(厚
み5μm)をこの順に形成し、情報記録媒体とした。こ
のように作製した情報記録媒体は、表面隠蔽層により第
1記録層に記録された情報が完全に隠蔽され認識できな
いものであった。また、硬貨で表面隠蔽層を擦ることに
より、表面隠蔽層を除去することができ、このときのス
クラッチ強度は安定したものであった。この表面隠蔽層
の剥離除去により、透明保護層から下層の各層は基材上
に残り、第1記録層の可視情報が透明保護層を介して良
好に視認でき、また、第2記録層に記録された情報は中
間隠蔽層により完全に隠蔽され視認不可能であった。次
いで、粘着テープ(ニチバン(株)製セロハンテープ)
を透明保護層上に貼合し、その後、指で粘着テープを透
明保護層に対して垂直方向に剥離した。これにより、粘
着テープが貼合されていた領域において、中間隠蔽層と
その上の層(第1記録層および透明保護層)が粘着テー
プとともに剥離して除去され、第2記録層の可視情報が
保護層を介して良好に視認できた。
【0032】(実施例3)まず、基材として易接着処理
が施されていないポリエチレンテレフタレートフィルム
(東レ(株)製E−20(厚み188μm))を準備
し、この基材上に、感熱自己発色性のロイコ系インキ
(ザ・インクテック(株)製サーモテック)を使用して
グラビアコーティング法により全ベタで印刷し乾燥し
て、感熱自己発色層(厚み8μm)を形成した。次に、
所望の情報に基づいてサーマルヘッドにより感熱自己発
色層を発色させ可視情報を記録して第2記録層とした。
次いで、実施例2と同様にして、第2記録層上に保護層
(厚み2μm)、中間隠蔽層(厚み3μm)、第1記録
層(厚み1μm)、透明保護層(厚み2μm)および表
面隠蔽層(厚み5μm)をこの順に形成し、情報記録媒
体とした。
【0033】このように作製した情報記録媒体は、表面
隠蔽層により第1記録層に記録された情報が完全に隠蔽
され認識できないものであった。また、硬貨で表面隠蔽
層を擦ることにより、表面隠蔽層を除去することがで
き、このときのスクラッチ強度は安定したものであっ
た。この表面隠蔽層の剥離除去により、透明保護層から
下層の各層は基材上に残り、第1記録層の可視情報が良
好に視認でき、また、第2記録層に記録された情報は中
間隠蔽層により完全に隠蔽され視認不可能であった。次
いで、粘着テープ(ニチバン(株)製セロハンテープ)
を透明保護層上に貼合し、その後、指で粘着テープを表
面保護層に対して垂直方向に剥離した。これにより、粘
着テープが貼合されていた領域において、中間隠蔽層と
その上の層(第1記録層および透明保護層)が粘着テー
プとともに剥離して除去され、第2記録層の可視情報が
保護層を介して良好に視認できた。
【0034】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば情
報記録媒体の表面に位置する表面隠蔽層を剥離除去する
ことにより、第1記録層から第2記録層までの各層が基
材上に残り、第1記録層が情報記録媒体上に現れて目視
可能となり、次に中間隠蔽層を剥離除去すると、第1記
録層も同時に剥離除去され、第2記録層が情報記録媒体
上に現れて目視可能となり、これにより、第1記録層お
よび第2記録層からなる可視情報の記録が可能であり、
従来のスクラッチカードに比べて記録できる可視情報の
量、種類が大幅に増大し、複雑な情報の記録が可能とな
り、また、最初に目視できる第1記録層の可視情報に基
づいて、第2記録層の可視情報を目視により認識するか
否かを選択できるような情報記録媒体が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録媒体の一実施形態を示す概略
部分断面図である。
【図2】本発明の情報記録媒体の他の実施形態を示す概
略部分断面図である。
【図3】本発明の情報記録媒体の他の実施形態を示す概
略部分断面図である。
【符号の説明】
1,1′,11…情報記録媒体 2,12…基材 3,3′,13…第2記録層 4,14…中間隠蔽層 5,15…第1記録層 6,16…表面隠蔽層 17…透明保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 JA06 JC03 KA06 KA11 KA25 LA11 4F100 AB10 AK15 AK42 AK68 AL01 AR00B AR00C AR00D AR00E AT00A BA05 BA07 BA10A BA10E BA26 CA13 CC00 DC21D EH46 EH66 EJ86 GB90 JG10 JG10B JG10D JL10E JL14C JL14E JN01E JN02C JN02E

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、該基材上の少なくとも一部に形
    成された第2記録層と、少なくとも第2記録層を覆うよ
    うに基材上に剥離可能に設けられた中間隠蔽層と、該中
    間隠蔽層上の少なくとも一部に形成された第1記録層
    と、少なくとも第1記録層を覆うように中間隠蔽層上に
    剥離可能に設けられた表面隠蔽層とを備え、第1記録層
    および中間隠蔽層に対する表面隠蔽層の密着力は、第2
    記録層および基材に対する中間隠蔽層の密着力よりも小
    さいものであることを特徴とする情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 基材と、該基材上の少なくとも一部に形
    成された第2記録層と、少なくとも第2記録層を覆うよ
    うに基材上に剥離可能に設けられた中間隠蔽層と、該中
    間隠蔽層上の少なくとも一部に形成された第1記録層
    と、少なくとも第1記録層を覆うように中間隠蔽層上に
    形成された透明保護層と、該透明保護層上に剥離可能に
    設けられた表面隠蔽層とを備え、透明保護層に対する表
    面隠蔽層の密着力は、第2記録層および基材に対する中
    間隠蔽層の密着力よりも小さいものであることを特徴と
    する情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記基材と前記第2記録層との間に着色
    層を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記基材と前記第2記録層との間に接着
    層を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の情報記録媒体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008126607A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Taito Corp コードデータ印刷スクラッチ層を有するカード
JP2013001077A (ja) * 2011-06-21 2013-01-07 Kobayashi Create Co Ltd 光学読取帳票
JP2013001078A (ja) * 2011-06-21 2013-01-07 Kobayashi Create Co Ltd 2次元コード付き帳票
JP2019055538A (ja) * 2017-09-21 2019-04-11 リンテック株式会社 積層フィルム

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