JP6638414B2 - スクラッチシート - Google Patents
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Description
基材と、
前記基材の一方の面に形成された情報記録層と、
前記情報記録層に重ねて形成された相対的に厚い部分と薄い部分の2段階の厚さを有する剥離層と、
前記剥離層の相対的に厚い部分と薄い部分それぞれに重ねて形成された隠蔽層と、
を有することを特徴とするスクラッチシートを提供する。
<1.スクラッチシートの構成>
図1は、本発明第1の実施形態に係るスクラッチシートを示す図である。図1(a)は平面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A線に対応する断面図である。図1において、1は基材、2は情報記録層、3(3a、3b)は剥離層、4(4a、4b)は隠蔽層、10はスクラッチシートである。基材1は、情報記録層2、剥離層3および隠蔽層4を支持する支持体としての役割を果たすものであり、カードや印刷物等、目的・用途に応じた厚さ・サイズのものが用いられる。基材1の一方の面、他方の面、または両面には、別途印刷インキにより所定の情報が印刷された印刷層が形成されていてもよい。
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態に比べて隠蔽層の厚さを厚くしたものである。第2の実施形態においては、隠蔽層4の塗布厚は、3μm〜7μmであることが好ましい。図2は、本発明第2の実施形態に係るスクラッチシートを示す図である。図2(a)は平面図であり、図2(b)は、図2(a)のA−A線に対応する断面図である。図2においても、図1と同様、1は基材、2は情報記録層、3(3a、3b)は剥離層、4(4a、4b)は隠蔽層、10はスクラッチシートである。図1との相違は、剥離層3の相対的に厚い部分である厚塗布部3aに重なる隠蔽層4a、剥離層3の相対的に薄い部分である薄塗布部3bに重なる隠蔽層4bが厚いため、分離せずに一体となっている点である。すなわち、第2の実施形態では、厚塗布部3aの厚さと薄塗布部3bの厚さの差よりも隠蔽層4bの厚さが厚いため、隠蔽層4bと隠蔽層4aが一体化する。
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、第2の実施形態に比べて、さらに隠蔽層の厚さを厚くしたものである。第3の実施形態においては、隠蔽層4の塗布厚は、7μm〜10μmであることが好ましい。図3は、本発明第3の実施形態に係るスクラッチシートを示す図である。図3(a)は平面図であり、図3(b)は、図3(a)のA−A線に対応する断面図である。図3においても、図1、図2と同様、1は基材、2は情報記録層、3(3a、3b)は剥離層、4(4a、4b)は隠蔽層、10はスクラッチシートである。図1、図2との相違は、剥離層3の相対的に厚い部分である厚塗布部3aに重なる隠蔽層4a、剥離層3の相対的に薄い部分である薄塗布部3bに重なる隠蔽層4bが、より厚いため、分離せずに一体となっているだけでなく、上面(図3(b)の上側)が略平坦に近い状態になっている点である。このように、隠蔽層4の上面を平坦に近い状態にするためには、隠蔽層の印刷後、乾燥または硬化まで時間を掛けて行う必要がある。
(実施例1)
基材1として、127.9g/m2の三菱製紙株式会社製のマットコート紙「ニューVマット」を使用した。
まず、通常のオフセットインキを用いて、オフセット印刷方式により、上記基材1上に、情報記録層2の形成を行った。本実施形態では、図4(a)に示すように、文字情報である「12345」を形成した。
また、同様に通常のオフセットインキを用いて、オフセット印刷方式により、所定のメッセージ(図4(a)の例では、「スクラッチシート」「コインで擦って下さい」「テープで剥離して下さい」等)、その他必要な絵柄等の印刷を行った。
続いて、厚塗布部3aと薄塗布部3bを形成するための凹凸を備えた版を用意し、この版を用いて、情報記録層2を覆うように、剥離インキを印刷した。剥離インキとしては、SICPA社製「UV Flexo UV Release Varnish Fluo Blue 9R0128V」を用いた。
剥離インキの印刷は、厚塗布部3aの厚さ4μm、薄塗布部3bの厚さ3μmになるようにフレキソ印刷方式により印刷した。この結果、情報記録層2に重なり、厚塗布部3aと薄塗布部3bを有する剥離層3が形成された。
さらに、剥離層3に重ねて、墨インキを印刷した。墨インキとしては、SICPA社製「UV Flexo Scratch-Off Black 7UG7009」を用いた。墨インキは、厚さが0.4μmになるようにフレキソ印刷方式により印刷した。さらに、墨インキに重ねて、銀インキを印刷した。銀インキとしては、SICPA社製「UV FlexoVarnish For Scratch Off Silver/Gold 880770」と「UV Silver Paste 880761」を4:1の質量比で混合したものを用いた。銀インキは、厚さが0.4μmになるようにフレキソ印刷方式により印刷した。この結果、墨インキと銀インキの二層構成となる隠蔽層4が、剥離層3に重ねて形成された。
これにより、図1に示したようなスクラッチシートが完成した。
隠蔽層4は、金属粉を含む銀色であるため、隠蔽層4を通して、情報記録層2に表現された情報を視認することは困難であった。
隠蔽層4の形成に用いる墨インキと銀インキの厚さ以外は、実施例1と同様にしてスクラッチシートを作成した。墨インキは、厚さが3μmになるようにフレキソ印刷方式により印刷した。また、銀インキは、厚さが3μmになるようにフレキソ印刷方式により印刷した。
これにより、図2に示したようなスクラッチシートが完成した。
隠蔽層4は、金属粉を含む銀色であるため、隠蔽層4を通して、情報記録層2に表現された情報を視認することは困難であった。
(実施例1に対応した使用例)
図1に示したスクラッチシート10では、隠蔽層4が情報記録層2を覆って形成されている。隠蔽層4は銀色と墨色のインキであるため、図1(a)に示すように、情報記録層2を視認することはできない。そのため、図1の例では、「テープで剥離して下さい」というメッセージが、隠蔽層4を示す矢印とともに印刷されている。
図2に示したスクラッチシート10では、隠蔽層4が情報記録層2を覆って形成されている。隠蔽層4は銀色と墨色のインキであるため、図2(a)に示すように、情報記録層2を視認することはできない。そのため、図2の例では、「テープで剥離して下さい」というメッセージが、隠蔽層4を示す矢印とともに印刷されている。
上記の例では、図4(a)に示したように、剥離層3の厚塗布部3aと薄塗布部3bとの平面方向における関係により、薄塗布部3bの平面形状である複数の矩形が、格子状に近い形態のパターンを形成した。剥離層3の厚塗布部3aと薄塗布部3bとの平面方向における関係により得られるパターンの異なる例を図6に示す。図6の例では、剥離層3の厚塗布部3aと薄塗布部3bとの平面方向における関係により「コイン」という文字のパターンを形成している。具体的には、剥離層3の薄塗布部3bを「コイン」という文字の形状になるように形成し、粘着テープによる隠蔽層4aの剥離後に、「コイン」という文字が表現されるようにしている。例えば、「コイン」という文字を形成した場合、利用者は、コインで削ることを示唆している、と判断することができるため、「コインで擦って下さい」というメッセージを印刷しないようにすることもできる。
2・・・情報記録層
3・・・剥離層
3a・・・厚塗布部
3b・・・薄塗布部
4、4a、4b・・・隠蔽層
10・・・スクラッチシート
Claims (2)
- 基材と、
前記基材の一方の面に形成された情報記録層と、
前記情報記録層に重ねて形成された相対的に厚い部分と薄い部分の2段階の厚さを有する剥離層と、
前記剥離層の相対的に厚い部分と薄い部分それぞれに重ねて形成された隠蔽層と、を有し、
前記剥離層の相対的に薄い部分に重ねて形成された前記隠蔽層の厚さは、前記剥離層の相対的に厚い部分と薄い部分の差より薄いことを特徴とするスクラッチシート。 - 前記基材は、紙であることを特徴とする請求項1に記載のスクラッチシート。
Priority Applications (1)
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JP2016005508A JP6638414B2 (ja) | 2016-01-14 | 2016-01-14 | スクラッチシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016005508A JP6638414B2 (ja) | 2016-01-14 | 2016-01-14 | スクラッチシート |
Publications (2)
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JP2017124560A JP2017124560A (ja) | 2017-07-20 |
JP6638414B2 true JP6638414B2 (ja) | 2020-01-29 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2016005508A Active JP6638414B2 (ja) | 2016-01-14 | 2016-01-14 | スクラッチシート |
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Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2016
- 2016-01-14 JP JP2016005508A patent/JP6638414B2/ja active Active
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