JP2003062784A - フランジ付き筒体のチャック装置 - Google Patents

フランジ付き筒体のチャック装置

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JP2003062784A
JP2003062784A JP2001255512A JP2001255512A JP2003062784A JP 2003062784 A JP2003062784 A JP 2003062784A JP 2001255512 A JP2001255512 A JP 2001255512A JP 2001255512 A JP2001255512 A JP 2001255512A JP 2003062784 A JP2003062784 A JP 2003062784A
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flange
chuck device
cylinder
tubular body
cylindrical
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Koichi Mochizuki
幸一 望月
Tamotsu Amamiya
有 雨宮
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Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Yamanashi Electronics Co Ltd
Original Assignee
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Yamanashi Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フランジ付きの円筒状基体を把持する場合
に、フランジに設けられた小さな軸受孔と、この軸受孔
に挿入される把持手段との芯出しを容易にすることであ
る。 【解決手段】 端部にフランジ35が設けられた円筒状
基体34を把持するチャック装置19であって、シリン
ダ20と、このシリンダ20の下面から突出するピスト
ンプラグ25に嵌め込まれた弾性チューブ27と、前記
円筒状基体34を把持する際に円筒状基体34の外周を
拘束する位置決めガイド31とを備える。チャック装置
19と円筒状基体34とが位置決めされることで、フラ
ンジ35に形成された軸受孔40と、この軸孔工40に
挿入される弾性チューブ27との芯出しが容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体ド
ラム等の筒体を把持するためのチャック装置に係り、よ
り詳細には筒体の端部に設けられるフランジ部分を把持
するためのチャック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式による複写機やレーザビー
ムプリンタなどに用いられる電子写真感光体は、アルミ
ニウム製の円筒状基体の外周面に感光層を塗布形成した
ものを使用することが多いが、アルミニウム製の場合、
感光層を塗布形成した後に円筒状基体の端部に軸受用の
フランジを圧入する工程が必要となる。そこで、最近で
はフランジの圧入工程を削減するため、予めフランジを
一体成形した樹脂製の円筒状基体が開発されている。
【0003】ところで、上記アルミニウム製の円筒状基
体の外周面に感光層を形成する場合は、端部にフランジ
を取付ける前にチャック装置を用いて円筒状基体の上端
内周面を把持し、その状態で感光層塗液中に円筒状基体
を浸漬して、外周面に塗布形成する。そして、感光層塗
液から引上げた後にチャック装置の把持機構を解除して
パレット上に円筒状基体を載置し、次いで乾燥工程に移
る。
【0004】従来、このような円筒状基体の上端内周面
を把持するチャック装置としては、例えば特開昭62−
65763号公報に開示のものが知られている。このチ
ャック装置1は、図8に示すように、保持体2の下端に
ナット4によって固定された圧迫材3を有する引上げ部
材5が取付けられると共に、圧迫材3の外周縁には環状
弾性体6が載置され、この環状弾性体6を圧迫材3と保
持体2の下端外周面7との間で圧迫する構造となってい
る。このチャック装置1で円筒状基体8を把持する場合
には、図に示したように、円筒状基体8の上端に保持体
2の下端外周面7を押し付けた後、引上げ部材5を引上
げ、圧迫材3と下端外周面7との間で環状弾性体6を圧
迫し、弾性変形した環状弾性体6を円筒状基体8の上端
内周面に押圧することで、円筒状基体8を把持するもの
である。
【0005】しかしながら、上記従来のチャック装置1
は、円筒状基体8の内径と略同一の直径からなる圧迫材
3の外周縁に環状弾性体6を載置した構造であるため、
これをそのままフランジが一体成形された樹脂製の円筒
状基体の把持には適用できなかった。即ち、フランジに
開設された軸受孔の内径は10mm以下と非常に小さ
く、この軸受孔の内周面に環状弾性体を押し付けて把持
することになるため、上記のような圧迫材3を用いた把
持機構では十分な把持力を得ることができないからであ
る。
【0006】そこで、本件出願人は、上記問題点を解決
すべくフランジ付き円筒状基体を把持するための一手段
を提案した(特願2001−100515)。これは図
9に示したように、ピストンロッド10に先端に装着さ
れたピストンキャップ11の上部に弾性チューブ12を
嵌め込み、ピストンロッド10を樹脂製の円筒状基体1
3のフランジ14に開設された軸受孔15に挿入した
後、ピストンロッド10を引き上げてピストンキャップ
11の上端面とシリンダ17の下面との間で弾性チュー
ブ12を押し縮めて圧迫変形させ、弾性チューブ12の
中間部を外側に押し広げることによって、軸受孔15の
内周面に押し付けて把持するようにしたものである。な
お、チャック装置から円筒状基体13を外す際には、ピ
ストンロッド10を伸ばしてピストンキャップ11を下
げ、弾性チューブ12を元の状態に収縮させることで把
持状態が解除される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案のチャック装置にあっては、把持力は十分に得られる
ものの、フランジ14に設けられた軸受孔15の径が1
0mm前後と小さいために、軸受孔15とピストンロッ
ド10の先端部との位置が僅かにずれていてもスムーズ
に挿入できない不具合があり、いわゆる芯出しの信頼性
向上の点で課題が残っていた。
【0008】また、上記提案のチャック装置にあって
は、弾性チューブ12を繰り返し押圧変形している間に
弾性チューブ12の復帰能力に劣化が生じ、把持状態を
解除する際にピストンロッド10を伸ばしてピストンキ
ャップ11を下げても圧迫変形した弾性チューブ12が
元の状態に戻らず、チャック装置から円筒状基体13が
容易に外れないといった問題もあった。
【0009】そこで、本発明に係るチャック装置の第1
の目的は、フランジ付きの筒体を把持する場合に、フラ
ンジに設けられた軸受孔のような小さな挿入部との芯出
しの信頼性を向上させることである。
【0010】また、本発明に係るチャック装置の第2の
目的は、筒体の把持状態を解除する際に、筒体がチャッ
ク装置からスムーズに外れるようにすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係るフランジ付き筒体のチャッ
ク装置は、シリンダと、このシリンダの下面から突出す
るピストンの先端部分に設けられた把持手段と、前記筒
体を把持する際に筒体の外周を拘束する位置決めガイド
とを備えたことを特徴とする。
【0012】この発明によれば、筒体の外周を拘束する
位置決めガイドを設けたので、ピストンの先端部分に設
けた把持手段と筒体のフランジに設けた軸受孔のような
小さな挿入部との芯出しが容易となり、フランジ付きの
筒体を確実に把持することができる。
【0013】本発明の請求項2に係るフランジ付き筒体
のチャック装置は、シリンダと、このシリンダの下面か
ら突出するピストンの先端部分に設けられた把持手段
と、前記筒体を把持する際に筒体の外周を拘束する位置
決めガイドと、前記筒体の把持状態を解除する際に筒体
のフランジに当接して筒体を押し下げる排出ガイドとを
備えたことを特徴とする。
【0014】この発明によれば、筒体のフランジに当接
して筒体を押し下げる排出ガイドを設けたので、筒体の
把持状態を確実かつ容易に解除することができ、筒体の
外周面に感光層を塗布形成する一連の作業の効率化が図
られる。
【0015】請求項3は、請求項1又は2記載のフラン
ジ付き筒体のチャック装置において、前記把持手段がピ
ストンの先端部分に嵌め込まれた弾性チューブを備え、
筒体のフランジに形成された挿入部にピストンの先端部
分を挿入し、前記弾性チューブを圧迫変形させることで
挿入部の内周面を押圧把持したことを特徴とする。
【0016】この発明によれば、弾性チューブを圧迫変
形させるだけで挿入部の内周面を強く押圧するので、簡
単な構成でありながらフランジ付きの筒体を確実に把持
することが可能である。
【0017】請求項4は、請求項1又は2記載のフラン
ジ付き筒体のチャック装置において、前記位置決めガイ
ドがシリンダの外周に沿って上下動可能に配設され、そ
の先端にテーパ部を設けたことを特徴とする。
【0018】この発明によれば、位置決めガイドの先端
にテーパ部を設けたので、筒体の位置が多少ずれていた
としても、テーパ部でガイドして筒体の上部を位置決め
ガイド内に導くことができる。
【0019】請求項5は、請求項1,2,4のいずれか
記載のフランジ付き筒体のチャック装置において、前記
排出ガイドが位置決めガイドの内側に位置決めガイドと
一体に設けられたことを特徴とする。
【0020】この発明によれば、位置決めガイドと排出
ガイドを一体に設けることで、構成が簡易となり、作動
のための制御も容易となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
に係るフランジ付き筒体のチャック装置について、その
実施形態を詳細に説明する。ここで、図1は本発明に係
るチャック装置の一部破断斜視図、図2は前記チャック
装置の断面図、図3乃至図5はチャック装置で円筒状基
体を把持する時の工程図、図6及び図7は前記把持状態
を解除する時の工程図である。
【0022】上記図1及び図2に示されるように、この
実施形態に係るチャック装置19は、シリンダ20の外
側に外筒体21を備えている。シリンダ20内にはピス
トン22が内蔵され、このピストン22にはピストンロ
ッド23が連結されている。ピストンロッド23の先端
部には雌ネジ部24が設けられ、この雌ネジ部24にピ
ストンプラグ25の先端がねじ込まれている。ピストン
プラグ25の先端はシリンダ20の下面26から突出し
ており、この突出部分に円筒状の弾性チューブ27が嵌
め込まれている。詳細にはこの弾性チューブ27は、シ
リンダ20の下面26に設けられた作動孔28の周縁部
と、ピストンプラグ25の先端膨出部29の段部との間
で嵌めこまれ、上下端が作動孔28の周縁部と膨出部2
9の段部にそれぞれ挟まれている。なお、弾性チューブ
27の材質は、弾性を有するものであれば特に限定され
ず、一般にはゴム又は樹脂などが使われる。
【0023】一方、上記シリンダ20と外筒体21との
間にはガイド部材30が配設されている。このガイド部
材30は、前記シリンダ20の外周を取り囲む円筒形状
のもので、全体が上下方向にスライド可能である。ま
た、このガイド部材30は、外筒体21下面から突出す
る位置決めガイド31と、この位置決めガイド31の内
周面上部に一体に設けられた排出ガイド32とを備え
る。前記位置決めガイド31は、後述する円筒状基体3
4のフランジ35の直径と略同一か僅かに大きい内径を
有しており、円筒状基体34の上部に被せたときに円筒
状基体34の外周を拘束することで正確に位置決めする
ことができる。また、位置決めガイド31の下端には外
方に広がるテーパ部33が形成されており、円筒状基体
34の上部を位置決めガイド31内へ収納し易くしてい
る。
【0024】前記排出ガイド32は、円筒状基体34の
把持状態を解除する際に利用されるものである。下降さ
せたときに排出ガイド32の下端面32aが円筒状基体
34の一端部に形成されたフランジ35に均一に当たる
ように、位置決めガイド31の内周面に沿ってリング状
に形成されている。なお、この実施形態では前記位置決
めガイド31と一体成形されているので一緒に上下動す
るが、位置決めガイド31とは別体で構成することも可
能である。
【0025】この実施形態に係るチャック装置19には
シリンダ20に2本のエアー供給路36a,36bが、
外筒体21に2本のエアー供給路37a,37bがそれ
ぞれ形成されている。シリンダ20のエアー供給路36
a,36bはピストン22を上下動させるためのもので
あり、外筒体21のエアー供給路37a,37bはガイ
ド部材30を上下動させるためのものである。これらの
エアー供給路36a,36b,37a,37bには図示
外のエアー配管がそれぞれ接続されている。ピストン2
2は、一方のエアー供給路36aからシリンダ20内に
圧送されたエアーによって上昇し、他方のエアー供給路
36bからシリンダ20内に圧送されたエアーによって
下降する。また、ガイド部材30は、一方のエアー供給
路37aから外筒体21内に圧送されたエアーによって
下降し、他方のエアー供給路37bから外筒体21内に
圧送されたエアーによって上昇する。
【0026】上記シリンダ20の下面26には中央部の
作動孔28から突出するピストンプラグ25の周囲に沿
って等間隔に4つの係合ピン38が設けられている。こ
の係合ピン38は小さな円筒体の内部にバネなどの弾性
部材39を装着したものであり、係合ピン38を押圧す
ると弾性的に縮小する。
【0027】一方、図1に示したように、導電性樹脂で
作られた円筒状基体34の一端部には端面開口を塞ぐよ
うにしてフランジ35が一体成形されている。このフラ
ンジ35の中心部には内径が10mm以下の軸受孔40
が開設され、この軸受孔40内に前記チャック装置19
のピストンプラグ25の先端部が挿入される。また、フ
ランジ35には前記軸受孔40の周囲4箇所に係合凹部
41が設けられている。この係合凹部41は、前記係合
ピン38の先端が嵌り込む浅い凹みであり、係合ピン3
8の形状に対応した円形である。なお、この実施形態で
は円筒状基体34のフランジ35に設けられた軸受孔4
0をピストンプラグ25の先端部が挿入される挿入部と
しているが、この発明は軸受孔40以外の孔や凹み等を
挿入部とすることも可能である。
【0028】次に、前記構成からなるチャック装置19
を用いて円筒状基体34を把持する場合の動作を説明す
る。先ず、図3に示したように、所定位置に円筒状基体
34をフランジ35が上向きの状態で載置し、その上方
からチャック装置19の位置決めガイド31を下降す
る。上述したエアー供給路37aからのエアー圧によっ
てガイド部材30全体が下方向に移動し、排出ガイド3
2の下端面32aが円筒状基体34のフランジ35に当
たった時点で停止する。位置決めガイド31が下降する
際、最初に位置決めガイド31のテーパ部33が円筒状
基体34の上端に当たるので、チャック装置19と円筒
状基体34との間で多少位置がずれていたとしても、テ
ーパ部33に案内されながら位置決めガイド31内に円
筒状基体34の上部が収納されて拘束されるので、チャ
ック装置19に対する円筒状基体34の位置決めが正確
になされる。また、円筒状基体34の上部が多少揺れ動
いているような場合にも上記と同様の作用で円筒状基体
34の揺れを止めることができる。位置決めガイド31
が円筒状基体34の上部に被さることで、チャック装置
19と円筒状基体34との間の位置決めがなされるた
め、ピストンプラグ25と軸受孔40との芯出しが容易
となる。なお、図3に示したように、位置決めガイド3
1が下降したときには、ピストンプラグ25の先端が軸
受孔40内に僅かに挿入される。
【0029】次に、図4に示すように、エアー供給路3
7bから外筒体21内にエアーを圧送して位置決めガイ
ド31を上方に引き上げると共に、チャック装置19全
体を下降させる。これに伴ってピストンプラグ25も一
緒に下がり、円筒状基体34のフランジ35に設けられ
た軸受孔40内にそのまま挿入される。シリンダ20の
下面26がフランジ35に当接する位置まで下ろすこと
で、弾性チューブ27全体が軸受孔40内に挿入され
る。
【0030】次いで、エアー供給路36aからシリンダ
20内にエアーが供給されると、ピストン22が上昇し
てピストンロッド23を引上げる。そして、図5に示し
たように、フランジ35の軸受孔40内に挿入されてい
るピストンプラグ25も一緒に引上げられるために、弾
性チューブ27がシリンダ20の下面26に設けられた
作動孔28の周縁部と、ピストンプラグ25の先端膨出
部29の段部との間で上下方向から圧迫されて変形し、
軸受孔40の内周面を押し付ける。そして、その摩擦力
で円筒状基体34を把持する。このように把持した状態
で感光層塗液の中に円筒状基体34を下端部から浸漬
し、外周面に塗布液をコーティングする。
【0031】次に、上記外周面の塗布液を乾燥させる前
に、円筒状基体34の下端部開口の内周面に付着した塗
布液の洗浄工程に移送する。洗浄工程では、円筒状基体
34の下端開口に洗浄ブラシを押し付け、その状態で洗
浄ブラシを回転させて内周面に付着した塗布液を拭き落
とす。洗浄ブラシには感光層の塗布液を溶かすための溶
剤が染み込ませてある。洗浄ブラシの回転力によって円
筒状基体34も同調して回転すると、シリンダ20の下
面26に設けた係合ピン38が円筒状基体34のフラン
ジ35に設けられた係合凹部41内に弾性部材39のバ
ネ力で突出し、円筒状基体34の連れ回りを防止する。
このことは、結果的にチャック装置19による円筒状基
体34の把持力が確保されることになる。
【0032】上記円筒状基体34の下端開口を洗浄した
のちに、把持したままの状態で円筒状基体34を製造ラ
イン上のパレット内に載置し、チャック装置19の把持
状態を解除する。図6及び図7は、円筒状基体34をチ
ャック装置19から解除する際の工程を示したものであ
る。解除工程に入る前に、図5に示した把持状態でパレ
ットの真上で円筒状基体34を停止し、次に図示外の昇
降機によってチャック装置19と共に下降させる。そし
て、パレット内の凸状ホルダに円筒状基体34の下端開
口部を位置合わせする。
【0033】次に、図6に示したように、エアー供給路
36aからシリンダ20内にエアーを供給してピストン
ロッド23を伸ばす。それに伴って、ピストンプラグ2
5も押し下がり軸受孔40の内方に延びていく。このと
き、弾性チューブ27もシリンダ20とピストンプラグ
25との間で受けていた上下からの圧迫から開放される
ので、通常は仮想線で示したように元の伸びた状態に復
帰し、このままチャック装置19を上昇させるとピスト
ンプラグ25がフランジ35の軸受孔40から引き抜か
れてチャック装置19の把持が解除されるはずである。
しかしながら、弾性チューブ27がすぐには元の伸びた
状態に戻らない場合には、図6に示したように、ピスト
ンプラグ25を伸ばしても弾性チューブ27が圧迫され
たままで軸受孔40の内周面を押圧している状態が続く
ために、チャック装置19を上昇させた時に円筒状基体
34も一緒に付いて来てしまう場合がある。このような
状態を回避するために、図7に示したように、チャック
装置19の上昇時に再びガイド部材30を外筒体21か
ら突出させて排出ガイド32の下端面32aを円筒状基
体34のフランジ35に突き当て、ピストンプラグ25
を軸受孔40から強制的に引き抜いて把持状態の解除を
確実なものとする。その後、パレット内に収納された円
筒状基体34は、次の乾燥工程に流される。
【0034】なお、上記の実施形態ではフランジ35を
予め円筒状基体34に一体に成形した場合について説明
したが、フランジ35を別体で形成し、後から円筒状基
体34の端部に圧入したものについても適用できること
は勿論である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るフラ
ンジ付き筒体のチャック装置によれば、筒体の外周を拘
束する位置決めガイドを設けたので、チャック装置と筒
体との位置決めが確実となって芯出しが容易となり、筒
体のフランジに設けた軸受孔のような小さな挿入部であ
っても、この挿入部にピストンの先端部分に設けた把持
手段を確実に挿入することができる。
【0036】また、本発明に係るフランジ付き筒体のチ
ャック装置によれば、筒体のフランジに当接して筒体を
強制的に押し下げる排出ガイドを設けたので、弾性チュ
ーブの劣化等によって弾性力が戻らないような場合であ
っても、筒体の把持状態を確実かつ容易に解除すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るチャック装置の一部破断斜視図で
ある。
【図2】前記図1におけるチャック装置の断面図であ
る。
【図3】チャック装置の位置決めガイドを作動させた状
態を示す要部断面図である。
【図4】チャック装置のピストンプラグをフランジの軸
受孔に差し込んだ状態を示す要部断面図である。
【図5】チャック装置の弾性チューブを圧迫変形させて
筒体を把持した状態を示す要部断面図である。
【図6】チャック装置のピストンプラグを伸ばした状態
を示す要部断面図である。
【図7】チャック装置の排出ガイドを作動させて筒体を
解除した状態を示す要部断面図である。
【図8】従来のチャック装置の一例を示す要部断面図で
ある。
【図9】先に提案したチャック装置の一例を示す要部断
面図である。
【符号の説明】
19 チャック装置 20 シリンダ 25 ピストンプラグ(ピストンの先端部分) 26 シリンダの下面 27 弾性チューブ(把持手段) 31 位置決めガイド 32 排出ガイド 33 テーパ部 34 円筒状基体(筒体) 35 フランジ 40 軸受孔(挿入部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 雨宮 有 山梨県甲府市宮原町1014番地 山梨電子工 業株式会社内 Fターム(参考) 2H035 CA07 CB03 CD11 CE01 3C007 DS01 ES13 ET08 EV14 EV23 EW04 HS01 HS14 HT36

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジが設けられた筒体を把持するチ
    ャック装置であって、シリンダと、このシリンダの下面
    から突出するピストンの先端部分に設けられた把持手段
    と、前記筒体を把持する際に筒体の外周を拘束する位置
    決めガイドとを備えたことを特徴とするフランジ付き筒
    体のチャック装置。
  2. 【請求項2】 フランジが設けられた筒体を把持するチ
    ャック装置であって、シリンダと、このシリンダの下面
    から突出するピストンの先端部分に設けられた把持手段
    と、前記筒体を把持する際に筒体の外周を拘束する位置
    決めガイドと、前記筒体の把持状態を解除する際に筒体
    のフランジに当接して筒体を押し下げる排出ガイドとを
    備えたことを特徴とするフランジ付き筒体のチャック装
    置。
  3. 【請求項3】 前記把持手段は、ピストンの先端部分に
    嵌め込まれた弾性チューブを備え、前記筒体のフランジ
    に形成された挿入部にピストンの先端部分を挿入し、前
    記弾性チューブを圧迫変形させることで挿入部の内周面
    を押圧把持するものである請求項1又は2記載のフラン
    ジ付き筒体のチャック装置。
  4. 【請求項4】 前記位置決めガイドは、シリンダの外周
    に沿って上下動可能に配設され、その先端にテーパ部を
    設けてなる請求項1又は2記載のフランジ付き筒体のチ
    ャック装置。
  5. 【請求項5】 前記排出ガイドは、位置決めガイドの内
    側に位置決めガイドと一体に設けられてなる請求項1,
    2,4のいずれか記載のフランジ付き筒体のチャック装
    置。
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