JP2005118724A - ポンプディスペンサー - Google Patents

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JP2005118724A
JP2005118724A JP2003358540A JP2003358540A JP2005118724A JP 2005118724 A JP2005118724 A JP 2005118724A JP 2003358540 A JP2003358540 A JP 2003358540A JP 2003358540 A JP2003358540 A JP 2003358540A JP 2005118724 A JP2005118724 A JP 2005118724A
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Mitsuaki Akatsuki
充昭 赤築
Tomichika Furuya
富近 古谷
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Abstract

【課題】 ステムがピストンに噛り付いている場合でも空打ち操作によって確実にステムとピストンとの間に間隙を形成し容器内の液体をシリンダに吸引することができるポンプディスペンサーを提供する。
【解決手段】 シリンダ2と、該シリンダ2を容器口部に取り付けるためのキャップ3と、シリンダ2に摺動自在に内装されたピストン5と、該ピストン5を昇降させるためのノズルヘッド4と、該ノズルヘッド4のシャフト部4aに挿入固定されたステム6と、ステム6を弾発するようにシリンダ2に内挿されたスプリング7と、シリンダ2の弁座部2bとの間を開閉する吸入バルブ8とを設け、ステム6にピストン5を一定距離範囲で移動自在に外挿し、シリンダ内には、ノズルヘッド4を押し下げている途中にピストン5の下降を阻止するための段部2aを設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、容器内の液体を噴射するためのポンプディスペンサーに関する。
特に、シリンダ内の液体をノズルヘッドを押圧することによって、ノズルから液体を噴出させる構造のプッシュ型のディスペンサーに関する。
従来、薬剤等の液体を吹き付けるためにスプレー容器が使用されている。
スプレー容器には、吹付機構、すなわちポンプディスペンサーが備わっており、その一つとして、例えば、プッシュ型のポンプディスペンサーが知られている(特許文献1参照)。
図5は、従来のポンプディスペンサーを示している。
図5(A)は正面図であり、図5(B)は側面図であり、図5(C)は平面図である。
図に示すように、ポンプディスペンサー101は、シリンダ102と、該シリンダ102を容器口部に取り付けるためのキャップ103と、該キャップ103の上方に配置されるノズルヘッド104とを有している。
ノズルヘッド104には、ポンプディスペンサー101を使用する以前、すなわち出荷時に、バージンシール105が設けられており、ノズルヘッド104が下降し容器内の液体が噴射されるのを防止している。
図6は、図5(B)のVI−VI線に沿う断面を示している。
図に示すように、シリンダ102内には、ピストン106が摺動自在に内装されている。
またシリンダ102内には、ピストン106を弾発する合成樹脂製のスプリング107が内装されている。
ポンプディスペンサー101においてスプリング107は、ノズルヘッド104の復帰力、すなわちピストン106の復帰力を付与するために極めて重要な要素部品となっている。
またシリンダ102の下方には、容器内の液体をシリンダ102内に流入させたり、流入を防いだりするための吸入バルブ108が設けられている。
この吸入バルブ108には、流路108aが形成されている。具体的には、十字状に区分けされた4つの流路108aが形成されている。
そして、吸入バルブ108とシリンダ102の吸入バルブ弁座部102aとが離れた場合に、容器内の液体がこの流路108aを通って上方に流れることになる。
ノズルヘッド104の下方には、筒状のピストンシャフト109が設けられており、このピストンシャフト109には、スプリング107を圧縮するためのステム110が内挿固定されている。
このステム110には、ピストン106が一定距離範囲で移動可能に外挿されている。
このピストン106は、シリンダ102内をステム110の移動と共に摺動すように内装されている。
図7は、バージンシール105を剥がした後、ノズルヘッド104を下降させ、液体を噴射させる場合の工程を示している。
図7(A)はノズルヘッド104を押圧する前の状態、いわゆるピストン106の上死点位置の状態を示している。
この状態では、ピストン106にステム110、詳しくはステム110の弁部110aが当接しており、液体がピストン106と弁部110aとの間を通過できないようにされている。
次いで、ノズルヘッド104をやや押し込むとピストンシャフト109に内嵌されたステム110が下降し、該ステム110とピストン106との間に間隙が形成される。
次いで、更にノズルヘッド104を押し込んでいくと、図7(B)に示すように、ピストンシャフト109がピストン106に当接し押圧するようになる。
そして、ピストン106も下降するようになる。
このとき、吸入バルブ108とピストン106及びステム110との間の空間は圧縮されるため、空間内の空気(使用開始後は液体)は、ピストン106とステム110との間の間隙を通って上方に逃げる。
なお、ピストンシャフト109がピストン106に当接するまでの長さに応じた間隙がピストン106とステム110との間に形成される。
次いで、図7(C)に示すようにノズルヘッド104の下面がキャップ103の上面に当接すると、ノズルヘッド104の下降が防止される。
このとき、ピストン106は下死点の位置にある。
そして、ノズルヘッド104から手を離すと、圧縮されたスプリング107によりステム110が上昇しピストン106に当接し、吸入バルブ108とピストン106及びステム110との間の空間は、密閉される。
そして、更にスプリング107の力によりステム110及びピストン106を押し上げる力が働くので、該空間は膨張し、空間内が負圧となり、吸入バルブ108が開く(すなわち、シリンダ102の弁座102aから離れる)ことになる。
そのため、図7(D)に示すように吸入バルブ108の流路108aを通じて容器内の液体が上方に吸い込まれることとなる。
特開2002−200443号公報
ところで、ピストンは通常、射出成形により製造されるが、製造後はピストン106が必ずしも設計通りの寸法になっていないことがあり、この場合はステム110とピストン106とが噛り付いて離れなくなる場合があった。
また、ピストン自体は可撓性を有するものなので、ゴミが付着し易く、それによって同様にステム110とピストン106とが噛り付いて離れなくなる場合があった。
このように噛付きが発生すると、ステム110がピストン106と一体化して動くようになり、ノズルヘッド104を押し込んでもピストン106とステム110との間に間隙が形成されないという問題があった。
このような状態になると、使用開始時に容器内の液をシリンダ内に吸い上げるための空打ち操作を行っても、液が吸い上がらないのである。
以下、ステム110とピストン106との間で噛付きが生じて、この空打ち操作が的確に行えない場合の操作工程を、図8を用いて説明する。
図8(A)はノズルヘッド104を押圧する前の状態、いわゆるピストン106の上死点位置の状態を示している。
この状態では、ピストン106にステム110が当接しており、空気が通過できない。
次いで、ノズルヘッド104をやや押し込むとピストンシャフト109に内挿されたステム110が下降するが、ステム110はピストン106に噛り付き一体となっているので、ピストン106も下降する。
そのため、ステム110とピストン106との間には間隙が形成されず、空気は通過することができない。
このとき、ピストン106及びステム110と下方の吸入バルブ108との間の空間は、密閉された状態にある。
ここでは、ステム110はピストン106に噛り付き一体となっているので、ピストンシャフト109がピストン106に当接するまでの長さに応じた間隙がピストン106とステム110との間に形成されるということがなくなってしまう。
そして、図8(C)に示すようにノズルヘッド104の下面がキャップ103の上面に当接すると、ノズルヘッド104の下降が防止される。
それから、ノズルヘッド104から手を離すと、圧縮された空気が元に戻ろうとする力や圧縮されたスプリング107の復帰力によって、ステム110がピストン106と共に上方に跳ね上がる。
このようにステム110とピストン106とが跳ね上がっても空間の圧縮された空気が元に戻るだけであって負圧化しないため、図7(D)に示したような吸入バルブ108と弁座部102aとの間の間隙は生じない。
そのため容器内の液はピストン内に吸引されないこととなる。
このように空打ち操作の段階で「跳ね上がり」現象が生ずると、何回、空打ち操作を行っても容器内の液は上に上がってこないため、実際の噴射は不可能となるのである。
本発明は、かかる技術背景をもとになされたもので、上記の従来技術の問題点を克服するためになされたものである。
すなわち、本発明は、ステムがピストンに噛り付いている場合でも空打ち操作によって確実にステムとピストンとの間に間隙を形成し容器内の液体をシリンダに吸引することができるポンプディスペンサーを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、シリンダと、該シリンダを容器口部に取り付けるためのキャップと、シリンダに摺動自在に内装されたピストンと、該ピストンを昇降させるためのノズルヘッドと、該ノズルヘッドのシャフト部に挿入固定されたステムと、ステムを弾発するようにシリンダに内挿された弾性体と、シリンダの弁座部との間を開閉する吸入バルブとを備え、ステムにはピストンが一定距離範囲で移動自在に外挿されているポンプディスペンサーであって、シリンダ内には、ノズルヘッドを押し下げている途中にピストンの下降を阻止するための阻止部が設けられていることに存する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のポンプディスペンサーにおいて、前記阻止部はシリンダの内壁にリング状の段部を設けてなることに存する。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のポンプディスペンサーにおいて、前記阻止部はシリンダの内壁に突起部を設けてなることに存する。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のポンプディスペンサーにおいて、前記阻止部は、シリンダ内に別部材であるリング部材を挿入してなることに存する。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のポンプディスペンサーにおいて、前記ノズルヘッドには、ノズルヘッドを押し下げることによりピストンを付勢可能な筒状のシャフト部が形成されたことに存する。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のポンプディスペンサーにおいて、前記キャップは、シャフト部が摺接する第1内壁を有する小径部と、第2内壁を有する大径部とを有し、小径部の第1内壁はキャップの上面より突出して形成されたことに存する。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載のポンプディスペンサーにおいて、前記シャフト部の周囲はバージンシールにより囲繞され、該バージンシールには、バージンシールを剥がしている途中にバージンシールに作用する復元力を抑止するために、薄肉部が形成されたことに存する。
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載のポンプディスペンサーにおいて、前記ノズルヘッドのシャフト部は、別部材からなることに存する。
なお、本発明の目的に添ったものであれば、上記請求項を適宜組み合わせた構成も採用可能である。
本発明によれば、シリンダの内側には、ノズルヘッドを押し下げている途中にピストンの下降が阻止されるように阻止部が設けられているので、ノズルヘッドを押し込みステムを下降させる際に、ステムがピストンに噛り付き一体となっていても、阻止部によってピストンの下降を阻止することで、ステムとピストンとが離れる。
そのため、シリンダ内の圧縮圧が解消され、弾性バネ体の復帰力によりピストンが上昇する際、負圧化されて容器内からシリンダ内に液が吸入される。
また、使用開始時に複数回の空打ちを行うことにより確実に液を噴射することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るポンプディスペンサーの断面及び各部の部品を示している。
図のように、ポンプディスペンサー1は、シリンダ2と、該シリンダ2を容器口部に取り付けるためのキャップ3と備えている。
またシリンダ2に摺動自在に内装されたピストン5と、該ピストン5を昇降させるためのノズルヘッド4とを備える。
ノズルヘッド4はそれから下方に延びた筒状のシャフト部4aを有し、筒状のステム6がシャフト部4aに挿入して固定される。
また弾性体であるスプリング7がステム6を弾発するようにシリンダ2に内装されている。
一方、シリンダ2の下部には弁座部2bが形成され、この弁座部2bとの間を開閉する吸入バルブ8が装着されている。
そしてステム6にはピストン5が一定距離範囲で移動自在に外挿されている。 またシリンダ内に、ノズルヘッド4を押し下げている途中にピストン5の下降を阻止するための阻止部2aが設けられている。
この点は本発明の大きな技術的特徴の部分である。
以下更に詳しく述べることとする。
上述したようにノズルヘッド4には、筒状のシャフト部4aが形成されているので、従来のように、別部品であるピストンシャフトを組み付ける必要がなく、部品点数の低減やコスト削減となる。
もちろん、ノズルヘッド4のシャフト部4aを従来通り、別部材としても良い。
ピストン5の先端部5aは末広がりな形状にされ、ノズルヘッド4を押し下げている途中に先端部5aがシリンダ2の内壁に設けられた阻止部であるリング状の段部2aに当接する。
そのため、この段部2aにより、ピストン5の下降が阻止されるのである。
阻止部がこのような段部2aの場合は、シリンダ2を形成する際に一体成形されることが好ましい。
また段部2aは、シリンダ2に一体に形成せず、独立した別個の部品であるリング部材とすることも可能である。
また、段部2aはリング状に形成されているが、ピストン5に当たってその動きを阻止するものであれば突起部でも良い。
ノズルヘッド4のシャフト部4aに挿入固定されたステム6には、ピストン5は外挿されて上下方向に一定距離移動する自由度を有する。
従って、ノズルヘッド4を押し込むことにより、ピストン5とステム6との間に液体を流通させる間隙を形成することできる。
ステム6は、その下端側と当接するスプリング7の内側に挿入される突部6aと、シャフト部4aに内挿される筒部6bとを有している。
またステム6は、突部6aの周囲に傘部6cが形成されており、この傘部6cの傘表は、ピストン5に形成された内側弁5bに当接されている。
更にステム6の筒部6bには、その傘部6c側に一対の貫通穴6dが形成されており、筒部6bの外側と内側とが連通されており、これによって、シリンダ内の空気〔最終的には液体(内容物)〕を上方に通過させることができる。
スプリング7の下方には、容器内の液体をシリンダ2内に流入させたり、流入を防いだりするための吸入バルブ8が設けられている。
吸入バルブ8は、その先端側に位置しシリンダ2の弁座部2bとの間の間隙を開閉する栓部8aと、シリンダ2の内壁を摺動して吸入バルブ8の移動時の方向性を安定化するための摺動部8bとを有している。
栓部8aには、複数の流路8a1が形成されている。
また吸入バルブ8は、栓部8aと摺動部8bとを連結するための線状の連結部8cを有しており、この連結部8cは中央付近がS字状に湾曲している。
更に吸入バルブ8は、摺動部8b上に設けられ、スプリング7の内側に挿入される突部8dを有している。
本発明のポンプディスペンサー1は、上述したような構造を備えていることにより噛付きが生じても、それを解消することができ、空打ち操作により的確に容器内の液をシリンダ内に吸入することができるのである。
なお、シャフト部4aにはバージンシール9が囲繞されている。
このバージンシール9は、キャップ3に対して薄肉部を介して連結されている。
またバージンシール9には、バージンシール9を剥がすときに指で摘めるように、3筋の突条9aが形成された摘み部9bが設けられている。
そのため、摘み部9bがない場合に起こり易い2本の指の腹の間からバージンシールが滑ってしまうという問題を回避することができる。
図2は、バージンシール9を剥がした後、ノズルヘッド4を下降させ、液体を噴射させる場合の工程を示している。
この工程は従来の問題点である噛付きを防止する点にあるので、ステム6がピストン5に噛り付いた場合について説明する。
図2(A)はノズルヘッド4を押圧する前の状態、いわゆるピストン5の上死点位置の状態を示している。
この状態では、ピストン5にステム6が係合しており、液体が流通できないようにされている。
次いで、図2(B)に示すように、ノズルヘッド4をやや押し込むとスプリング7が圧縮され、シャフト部4aに内嵌されたステム6が下降するが、ステム6はピストン5に噛り付き一体となっているので、ピストン5も下降する。
そのため、ステム6とピストン5との間には間隙が形成されず液体が流通しない。
なお、ここでノズルヘッド4の押込みを止めるため手を離すと、スプリング7はステム6を介してピストン5を弾発する。
ここでは、ステム6はピストン5に噛り付き一体となっているので、シャフト部4aがピストン5に当接するまでの長さに応じた間隙がピストン5とステム6との間に形成されることはない。
次いで、図2(C)に示すように、ピストン5がシリンダ2の段部2a(図1参照)に当接するようになる。
そして、更にノズルヘッド4を押し込むと、ピストン5は段部2aにより係止されるので、図2(D)に示すようにステム6のみ下降し、ステム6とピストン5との間に間隙が形成される。
そのため、使用開始時の空打ちの際等にステム6のピストン5への噛付きがあったとしても、その噛付きを解除することができる上、液体が流通することによりピストン5とステム6との間に潤滑剤が塗布された状態となるので、次回のノズルヘッド4の押込みの際には、適確にポンプディスペンサー1を作動させながら確実に液体を噴射することができる。
次に、図3を用いてバージンシール9の取外方法について説明する。
図3(A)に示すように、バージンシール9は、キャップ3の上方でノズルヘッド4のシャフト部4aをその周方向全体に渡って囲繞している。
また、前述したように、バージンシール9はキャップ3に薄肉部を介して連結されている。
バージンシール9の摘み部9bとその反対側の終端部9cとの間には、隙間があり連結されていない。
また、バージンシール9の長手方向の中央付近には、薄肉部9dが形成されている。
先ず、摘み部9bを指で摘み、図中、反時計回りに引張ると、図3(B)に示すような状態となる。
この状態では、バージンシール9には復元力Fが図中、矢印方向に作用している。
次いで、更にバージンシール9を引張ると、バージンシール9は薄肉部9dの箇所までシャフト部4aから剥がされる。
そして、図3(C)に示すように、薄肉部9dを中心に摘み部9b側のバージンシール9が折れ曲がる。
そして、図3(B)のときに作用していた復元力Fが解消する。
次いで、図3(D)に示すように、更にバージンシール9を剥がすと、再びバージンシール9に復元力が加わるが、薄肉部9d以降の長さは然程長くないので容易にバージンシール9を剥がすことができる。
そして、更にバージンシール9を剥がすと、バージンシール9がキャップ3から完全に切り離され、図3(E)に示すような状態となる。
このように、バージンシール9には薄肉部9dが形成されたので、バージンシール9を剥がしている途中にバージンシール9に作用する復元力Fを抑止することができ、比較的軽い力でバージンシール9を剥がすことができる。
〔キャップの変形例〕
以下、キャップ3の変形例について説明する。
図4(A)に示すように、このキャップ3Aは、シャフト部4aが摺接する第1内壁である貫通穴3cを有する小径部3bと、第1内壁と同様に第2内壁である貫通穴3cを有する大径部3aとを有し、小径部3bは、キャップ3Aの上部より突出して形成されている。
そして、貫通穴3cには、シャフト部4aが挿通され、シャフト部4aの先端は大径部3aの内側空間に位置している。
図4(A)に示すポンプディスペンサー1Aのノズルヘッド4を押し込むと、シャフト部4aは小径部3bの第1内壁に摺動しながら下降し、ノズルヘッド4の下面が小径部3bの上端に当接し、ノズルヘッド4の移動が拘束され図4(B)に示すような状態となる。
このように小径部3bは、シャフト部4aが傾くのを防止するガイドとしての役割を果たしている。
そのため、ピストン5の摺動不良やキャップ3の内径側からの液漏れを防止することができる。
なお、キャップ3Aには、シャフト部4aが挿入される貫通穴3cを有する小径部3bを一体形成した例について説明したが、突出した小径部3bを別部材としてキャップ3の上面に後付けするようにしても良い。
以上、本発明を説明してきたが、本発明は上述した一実施形態にのみ限定されることなく、種々の変形例が可能である。
例えば、シリンダ2の内壁にリング状の段部2aを形成した例について説明したが、単に小片状の突起部を形成したり、周方向に所定間隔で突起部や段差を形成するようにしても良い。
また、シリンダ2の内壁にリング状の段部2aを形成するのでなく、OリングやCリング等のリング部材を挿入して段差を形成するようにしても良い。
特に、シリンダ2の内側にリング部材を挿入する場合には、既存のポンプディスペンサーに流用することができる。
また弾性体としては、スプリング7でなくとも、ステム6を上方に弾発するものであれば、種々のものが採用される。
図1は、本発明の一実施形態のポンプディスペンサーを示す説明図である。 図2は、図1のポンプディスペンサーのノズルヘッドを押し込む場合の工程図である。(A)は、ノズルヘッドを押し込む前の状態を示している。(B)は、ノズルヘッドをやや押し込んだ状態を示している。(C)は、シリンダの段部にピストンが当接する位置までノズルヘッドを押し込んだ状態を示している。(D)は、ノズルヘッドを完全に押し込んだ状態を示している。 図3は、図1のバージンシールを取り外す場合の工程図である。(A)は、バージンシールを剥がす前の状態を示している。(B)は、バージンシールを多少剥がした状態を示している。(C)は、薄肉部でバージンシールの一部が折り返された状態を示している。(D)は、バージンシールをほぼ剥がした状態を示している。(E)は、バージンシールを完全に剥がした状態を示している。 図4は、図1のキャップの変形例を示している。(A)は、ノズルヘッドを押し込む前の状態を示している。(B)は、ノズルヘッドを完全に押し込んだ状態を示している。 図5は、従来のノズルヘッドを示す説明図である。(A)は正面図であり、(B)は側面図であり、(C)は平面図である。 図6は、図5のVI−VI線に沿う断面図である。 図7は、図6のポンプディスペンサーのノズルヘッドが正常に押し込まれる場合の工程図である。(A)は、ノズルヘッドを押し込む前の状態を示している。(B)は、ノズルヘッドをやや押し込んだ状態を示している。(C)は、ノズルヘッドを完全に押し込んだ状態を示している。(D)は、ノズルヘッドから手を離しノズルヘッドが上昇している状態を示している。 図8は、図6のポンプディスペンサーのピストンに噛付きが発生し、ノズルヘッドが不正常に押し込まれる場合の工程図である。(A)は、ノズルヘッドを押し込む前の状態を示している。(B)は、ノズルヘッドをやや押し込んだ状態を示している。(C)は、ノズルヘッドを完全に押し込んだ状態を示している。(D)は、ノズルヘッドから手を離しノズルヘッドが上昇している状態を示している。
符号の説明
1,1A ポンプディスペンサー
2 シリンダ
2a 段部
2b 弁座部
3,3A キャップ
3a 大径部
3b 小径部
3c 貫通穴
4 ノズルヘッド
4a シャフト部
5 ピストン
5a 先端部
5b 内側弁
6 ステム
6a 突部
6b 筒部
6c 傘部
6d 貫通穴
7 スプリング
8 吸入バルブ
8a 栓部
8a1 流路
8b 摺動部
8c 連結部
8d 突部
9 バージンシール
9a 突条
9b 摘み部
9c 終端部
9d 薄肉部
101 ポンプディスペンサー
102 シリンダ
102a 弁座部
103 キャップ
104 ノズルヘッド
105 バージンシール
106 ピストン
107 スプリング
108 吸入バルブ
108a 流路
109 ピストンシャフト
110 ステム
110a 弁部

Claims (8)

  1. シリンダと、
    該シリンダを容器口部に取り付けるためのキャップと、
    シリンダに摺動自在に内装されたピストンと、
    該ピストンを昇降させるためのノズルヘッドと、
    該ノズルヘッドのシャフト部に挿入固定されたステムと、
    ステムを弾発するようにシリンダに内挿された弾性体と、
    シリンダの弁座部との間を開閉する吸入バルブと、
    を備え、
    ステムにはピストンが一定距離範囲で移動自在に外挿されているポンプディスペンサーであって、
    シリンダ内には、ノズルヘッドを押し下げている途中にピストンの下降を阻止するための阻止部が設けられていることを特徴とするポンプディスペンサー。
  2. 請求項1に記載のポンプディスペンサーにおいて、
    前記阻止部はシリンダの内壁にリング状の段部を設けてなることを特徴とするポンプディスペンサー。
  3. 請求項1に記載のポンプディスペンサーにおいて、
    前記阻止部はシリンダの内壁に突起部を設けてなることを特徴とするポンプディスペンサー。
  4. 請求項1に記載のポンプディスペンサーにおいて、
    前記阻止部は、シリンダ内に別部材であるリング部材を挿入してなることを特徴とするポンプディスペンサー。
  5. 請求項1に記載のポンプディスペンサーにおいて、
    前記ノズルヘッドには、ノズルヘッドを押し下げることによりピストンを付勢可能な筒状のシャフト部が形成されたことを特徴とするポンプディスペンサー。
  6. 請求項5に記載のポンプディスペンサーにおいて、
    前記キャップは、
    シャフト部が摺接する第1内壁を有する小径部と、
    第2内壁を有する大径部と、
    を有し、
    小径部の第1内壁はキャップの上面より突出して形成されたことを特徴とするポンプディスペンサー。
  7. 請求項5に記載のポンプディスペンサーにおいて、
    前記シャフト部の周囲はバージンシールにより囲繞され、
    該バージンシールには、バージンシールを剥がしている途中にバージンシールに作用する復元力を抑止するために、薄肉部が形成されたことを特徴とするポンプディスペンサー。
  8. 請求項1に記載のポンプディスペンサーにおいて、
    前記ノズルヘッドのシャフト部は、別部材からなることを特徴とするポンプディスペンサー。
JP2003358540A 2003-10-17 2003-10-17 ポンプディスペンサー Pending JP2005118724A (ja)

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