JP2009146866A - 注液装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】注液口の周りが電解液で汚れるのを防止できる注液装置の提供
【解決手段】注液装置10は、内管11と外管12とを有する二重管ノズルを備えている。そして、内管11は外管12に対して軸方向に移動可能に配設されており、外管12の先端部41は先細のテーパ形状を有している。この注液装置10によれば、外管12の先端部41は先細のテーパ形状を有しているので、外管12を注液口102に嵌めたときにテーパの途中で外管12の先端部41を注液口102に当接させることができる。外管12の先端は、注液口102よりも内側にある。このため、外管12の先端を注液口102から抜くときに、外管12の先端を注液口102に触れさせずに外管12を注液口102から抜き易い。これにより、注液口102の周りを汚さずに外管12を抜くことが可能である。
【選択図】図2

Description

本発明は注液装置に関する。かかる注液装置は、例えば、電池ケースに電解液を注入する用途に用いられる。
電池ケースに電解液を注入する際、電池ケース内を真空引きした後で、電解液を注入することが行なわれている。かかる手法で電解液を注入する注液装置は、例えば、特開平6−333557号公報や特許3834343号に記載されている。
特開平6−333557号公報に記載された注液装置は、外管がゴムパッキンで包囲され、外管内に内管が配設された二重管ノズルを備えている。この注液装置は、ゴムパッキンの先端を電池ケースの注液口の凹部に嵌め、注液口に内管を伸ばし、二重管ノズルの外管と内管との間を通して電池ケース内を真空引きした後、注液口から電池ケース内に伸びた内管を通して電池ケースに電解液を注入する。
また、特許3834343号に記載された注液装置は、2重構造になっている第1シリンダおよび第2シリンダを備えている。第1シリンダに形成された弁穴には真空ポンプが連結されている。また、内側の第2シリンダにはノズルが設けられている。この注液装置は、電池ケースの注液口に第1シリンダの下端部分をはめ込んで注液口を塞ぐとともに、第1シリンダの弁穴を通して電池ケース内を真空引きする。その後、第2シリンダを下降させて第2シリンダで第1シリンダの弁穴を塞ぎ、第2シリンダに設けられたノズルを注液口に挿入して、当該ノズルから電池ケースに電解液を注入している。
特開平6−333557号公報 特許3834343号
注液口は、電解液を注入した後で塞がれるが、この際、電池ケースの注液口の周辺が汚れていると、注液口を塞ぐ工程で不具合が生じ易い。このため、電池ケースの注液口の周辺が汚れをきれいに取り除く必要が生じるなど、電池ケースの注液口の周辺が汚れるのは好ましくない。
特開平6−333557号に記載された注液装置では、電解液を電池ケースに注入しているときに、ゴムパッキンに電解液が付着する。ゴムパッキンに電解液が付着すると、ゴムパッキンを注液口から外すときなどにおいて、ゴムパッキンに付着した電解液によって注液口の周辺が汚れる可能性がある。
また、特許3834343号に記載された注液装置では、第1シリンダの下端には電池ケースの注液口の内径寸法に対応する円筒部が突出形成されており、その円筒部の外周下端にはパッキンが装着されている。この形態では、円筒部の外周下端にパッキンが装着されているものの、当該円筒部に電解液が付着している場合には、当該円筒部を注液口から抜くときに注液口の周りが電解液で汚れる可能性がある。
本発明に係る注液装置は、内管と外管とを有する二重管ノズルを備えている。内管は注液装置に連結され、かつ、外管に対して軸方向に移動可能に配設されている。外管は吸引装置に連結され、外管の先端部は先細のテーパ形状を有しており、外管の先端には開口が形成されている。当該開口の内径は内管の先端部の外径よりも大きく、外管の先端部の開口から内管が突出し得るように構成されている。
この注液装置によれば、外管の先端部は先細のテーパ形状を有しているので、外管を注液口に嵌めるときに、テーパの途中で外管の先端部が注液口に当接する。この場合、外管の先端は注液口よりも内側にあるので、外管の先端を注液口に触れさせずに外管を注液口から抜き易い。これにより、例えば、電池ケースに電解液を注入する用途において、外管を注液口から外すときに、注液口の周りを汚さずに外管を外すことができる。
注液装置は、外管の先端部の開口から内管が突出したときに、外管の開口が内管の外周面によって塞がれる構成でもよい。当該構成によれば、例えば、外管の先端部の開口から内管を突出させて内管から電解液を注入するときに、外管の開口が内管の外周面によって塞がれるので、外管の先端部の開口から外管内に電解液が入るのを防止できる。
また、この場合、例えば、内管の先端部の外径が、外管の開口の内径と略同一に形成されており、外管の先端部の開口から内管が突出したときに、外管の開口が内管の外周面によって塞がれる構成でもよい。また、例えば、他の形態において、内管の先端部は先細のテーパ形状を有しており、外管の先端部の開口から内管が突出したときに、外管の開口が内管の外周面によって塞がれる構成でもよい。当該構成によれば、内管の先端部は先細のテーパ形状を有しているので、外管の先端部の開口から内管を突出したときに、外管の開口を内管の外周面によってより確実に塞ぐことができる。また、この形態では、内管の先端部の外径を外管の先端部の外径と略同一に形成する場合に比べて内管の寸法精度を緩和することができる。
さらに、他の形態において、内管の先端部は段差を設けて、段差の基端側に比べて段差の先端側が細くなるように形成されており、外管の開口から内管が突出したときに、当該段差によって外管の開口が塞がれるように構成してもよい。
また、外管の先端部には、テーパ形状の外周面の中間部に注液口を封じるシールが配設されていてもよい。この構成によれば、例えば、外管の先端部を注液口に嵌めたときに、当該シールによって注液口を確実に封じることができる。
また、内管の外周面には、外管の先端部の開口から内管が突出したときに、外管の開口を封じるシールが配設されていてもよい。この場合には、当該シールによって、外管の先端部の開口から内管が突出したときに、外管の開口を確実に封じることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る注液装置を図面に基づいて説明する。なお、同じ機能を奏する部材、部位には、同じ符号を付している。
この実施形態では、注液装置10は、電池ケース100に電解液を注入する用途に用いられている。電池ケース100の壁面101には注液口102が形成されている。図示は省略するが、注液口102は、電解液を注入した後、レーザ溶接等で蓋が取り付けられて塞がれる。
この注液装置10は、図1に示すように、内管11と外管12とを有する二重管ノズルを備えている。この実施形態では、注液口102は円形であり、内管、外管は、それぞれ横断面が円形である。
内管11は、この実施形態では、内管11は外管12に収容されており、外管12に対して軸方向に移動可能に配設されている。なお、図示は省略するが、この実施形態では、内管11と外管12の間に、外管12に対して内管11の移動を案内するガイドが設けられている。外管12の先端部41は先細のテーパ形状を有しており、当該先端には開口42が形成されている。当該開口42の内径は内管11の先端部21の外径よりも大きく形成されており、内管11の先端が当該開口42から突出し得るように形成されている。この実施形態では、図2に示すように、内管11の先端部21の外径は外管12の開口42の内径と略同一に形成されている。このため、外管12の開口42から内管11が突出したときに、外管12の開口42が内管11によって塞がれる。なお、この実施形態では、内管11の外周面に、外管12の開口42から内管11が突出したときに外管12の開口42を封じるシール24が配設されている。
この実施形態では、外管12の後部にはベローズ44が取り付けられている。内管11の後端部は、当該ベローズ44を貫通している。なお、当該貫通部はシール46によって封じられている。この実施形態では、当該内管11の後端には、外管12に対して内管11を軸方向に進退させる駆動装置61が連結されている。また、内管11の中間部位の外周面と、外管12の中間部位の内周面には、それぞればね座26、48が取り付けられている。内管11と外管12のばね座26、48の間には、ばね50が圧縮した状態で装着されている。内管11は、ばね50の弾性反力によって外管12に引き上げられている。また、外管12には、外管12に対する内管11の位置を規定するストッパ49を備えている。この実施形態では、ストッパ49は外管12の内周面に設けられており、内管11の外周面に取り付けられたシール24に当接して内管11の位置を規定している。なお、上述した外管12に設けるばね座48に当該ストッパ49の機能を持たせてもよい。
また、注液装置10は、外管12の先端部41の開口42から内管11が突出したときに、外管12の開口が内管11の外周面によって塞がれるように構成するとよい。この実施形態では、内管11の先端部21の外径は(外管12の開口42の内径よりも少し小さく)外管12の開口42の内径と略同一に形成されている。このため、外管12の開口42から内管11が突出したときに、外管12の開口42が内管11の外周面によって塞がれる。また、この実施形態では、内管11の外周面にシール24が設けられており、当該シール24が外管12の先端部41の内周面に密着する。このため、外管12の開口42から内管11が突出したときに、当該シール24が外管12の先端部41の内周面に密着し、外管12の開口42が確実に封じられる。また、当該シール24は、駆動装置61によって内管11が外管12に対して押し出されたときに、内管11が外管12の先端側へ移動する際のストッパとして機能している。すなわち、この実施形態では、シール24が外管12の先端部41の内周面に当接することにより、内管11の移動量が規制され、外管12の開口42に対する内管11の先端の突出量が決まる。これにより、内管11が外管12の開口42から突出しすぎることがない。
また、この実施形態では、図1に示すように、外管12の先端部41がテーパ形状を有している。外管12の先端部41は、図2に示すように、電池ケース100の注液口102に装着されるが、当該外管12の先端部41は先端が注液口102よりも細く、基端が注液口102の径よりも太い。このため、外管12の先端部41を注液口102に嵌めるとき、外管12の先端部41は先端が注液口102に入り、当該中間部(テーパの途中)が注液口102に嵌る。この実施形態では、外管12の先端部41がテーパ形状を有しているので、注液口102の大きさに多少のばらつきがあっても、当該先端部41の中間部が確実に注液口102に嵌る。また、外管12の先端部41が注液口102の周縁部に当接するので、外管12の先端が電池ケース100に入り過ぎることがない。
また、この実施形態では、外管12の先端部41はテーパ形状の外周面の中間部にシール51が配設されている。このシール51は外管12の先端部41を注液口102に嵌め込んだときに注液口102を封じる。このため、例えば、電池ケース100の注液口102の形状が微妙に異なる場合や、外管12の先端部41が電池ケース100の注液口102に対して斜めに入った場合でも、当該シール51によって注液口102を確実に封じることができる。なお、これらの内管11や外管12に取り付けられるシール24、51は、例えば、シリコンゴムで成形されている。なお、シール24、51はシリコンゴムに限らずシールとしての機能を奏する適切な樹脂材料で成形するとよい。
この実施形態では、外管12には通路73を通して吸引装置63が連結されている。また、内管11は通路71を通して注液装置65に連結されている。以下、この注液装置65を用いた電解液の注液工程の一例を説明する。
この注液装置65は、図2に示すように、まず外管12を注液口102に嵌める。次に、外管12に連結した吸引装置63によって、電池ケース100を真空引きする。電池ケース100を真空引きした後、吸引装置63を停止させ、外管12を注液口102に嵌めた状態で、図3に示すように、駆動装置61を作動させてばね50の弾性反力に抗して内管11を外管12に対して押し下げて、内管11の先端を注液口102に挿入する。そして、注液装置65を作動させて内管11を通して電池ケース100に電解液を注入する。
電池ケース100には、図示は省略するが、例えば、リチウムイオン二次電池を構成する捲回電極が収容されている。なお、捲回電極は正極、負極、およびセパレータを捲回した捲回体であり、電池ケース100の形状に応じた形状に成形されて、電池ケース100内に収められている。当該電池ケース100に電解液を注入する前に、電池ケース100を真空引きすることによって、当該電池ケース100内にスムーズに電解液を注入することができるとともに、捲回体に電解液を効率よく含浸させることができる。
また、この実施形態では、電解液の注入が終わり、注液装置65を停止させた後、駆動装置61が内管11を押し下げている力をなくすと、内管11はばね50の作用によって、内管11は図2に示すように外管12内に引き上げられる。外管12は、図2に示すように、内管11を外管12内に引き上げられた後、外管12を注液口102から引き上げるとよい。
上述したように、注液装置10は、内管11と外管12とを有する二重管ノズルを備えている。この実施形態では、図2および図3に示すように、外管12を注液口102に嵌めた状態で、内管11を外管12に対して上下に移動させることで、電池ケースの吸引工程(真空引き)に対応した形態と、電池ケースへの電解液の注液工程に対応した形態とに、形態を変えることができる。
また、この実施形態では、注液装置10は、内管11は外管12に対して軸方向に移動可能に配設されている。外管12の先端部41は先細のテーパ形状を有しており、外管12の先端には開口42が形成されている。そして、当該開口42の内径は内管11の先端部21の外径よりも大きく、外管12の先端部41の開口42から内管11が突出し得るように構成されている。この注液装置10によれば、外管12の先端部41は先細のテーパ形状を有しているので、外管12を注液口102に嵌めたときにテーパの途中で外管12の先端部41を注液口102に当接させることができる。この場合、外管12の先端は、図2に示すように、注液口102よりも内側にある。このため、外管12の先端を注液口102から抜くときに、外管12の先端を注液口102に触れさせずに外管12を注液口102から抜き易い。これにより、例えば、電池ケース100に電解液を注入するような用途において、注液口102の周りを汚さずに外管12を抜くことが可能である。このように、注液工程において、注液口102の周りが汚れるのを防止できるので、レーザ溶接などで注液口102を塞ぐ工程などにおいて注液口102の周りの汚れに起因する不具合が生じるのを防止できる。
また、この実施形態では、内管11の先端部21の外径は、外管12の開口42の内径と略同一に形成されており、外管12の先端部21の開口42から内管11が突出したときに、外管12の開口42が内管11の外周面によって概ね塞がれる。このため、上述した真空引き後の注液工程において、内管11から電池ケース100に注入された電解液が外管12の開口42へ入るのを防止できる。
また、この実施形態では、外管12の先端部21は、テーパ形状の外周面の中間部に注液口102を封じるシール51を有している。このため、外管12を注液口102に嵌めたときに注液口102は確実に封じられ、効率よく真空引きが行なえる。
また、この実施形態では、内管11の外周面に、外管12の開口42から内管11が突出したときに、外管12の開口42を封じるシール24を有している。このため、外管12の開口42から内管11を突出させて行なう注液工程においては、外管12の開口42を確実に封じることができる。また、この実施形態では、当該シール24によって、内管11の先端が電池ケース100の注液口102に入り込む長さが規制されている。これにより、内管11の先端が電池ケース100内に入りすぎて、電池ケース100内の部材(例えば、捲回電極)に触れるのを防止できる。
以上、本発明の一実施形態に係る注液装置を説明したが、本発明に係る注液装置は、上述した実施形態に限定されない。
例えば、上述した実施形態では、注液口は円形であり、内管、外管それぞれ横断面が円形であるが、内管、外管それぞれ横断面は、それぞれ注液口の形状に対応した形状であるとよい。また、外管に注液口を封じるシールが配設された形態では、シールの構造によっては、注液口の形状と外管の横断面形状が異なる形状でもよい。
また、上述した実施形態では、外管12の先端部21の開口42から内管11が突出したときに、外管12の開口42が内管11の外周面によって塞がれる一形態として、内管11の先端部21の外径は、外管12の開口42の内径と略同一に形成された構造を例示したが、内管11の先端部21の形状は、かかる形態に限定されない。
例えば、図4に示すように、内管11aの先端部21aは、先細のテーパ形状を有していてもよい。この場合、外管12の開口42から内管11aが突出したときに、当該テーパの途中で内管11aの外周面が外管12の開口42に当接する。このため、外管12の開口42が内管11aの外周面によって塞がれる。また、内管11aの先端部21aは、先細のテーパ形状を有しているので、内管11aを外管12の開口42から引き上げる際に、内管11aの先端が外管12の開口42に触れないので、電解液が外管12の開口42に付着し難い。また、この場合、内管11aの先端部21aは、先細のテーパ形状を有しているので、外管12の開口42の内径や、内管11aの外径の成形精度を緩和できる。
また、当該内管11aの先端の形状は、内管11aの先端に残留した電解液90が表面張力によって内管11aの先端に付着し易い形状にしてもよい。例えば、内管11aの先端は、図5に示すように、外径側に広がっていてもよい。図5に示す例では、内管11aの先端は、放射状に広がっている。なお、外管12の開口42から内管11aが突出させることができるように、内管11aの先端の最広い外径よりも外管12の開口42の内径が広くなるように形成されている。この実施形態では、当該内管11aの先端の形状によって、電解液を注入する時に内管11aの先端に残留した電解液90は、図6に示すように、表面張力によって内管11aの先端に付着した状態で維持され易くなる。このように、内管11aの先端の形状を、内管11aの先端に残留した電解液90が表面張力によって内管11aの先端に付着し易い形状にすることによって、内管11aの先端に残留した電解液90が内管11aの先端に保持され易くなる。これにより、外管12を注液口102から外すときなどにおいて、内管11aの先端に残留した電解液90が垂れ落ちることによって、注液口102の周りが汚れるのを防止できる。
また、図7に示すように、内管11bの先端部21bは、段差23bを設けてその基端側に比べて先端側が細くなるように形成してもよい。このように段差23bを設けた場合でも、外管12の開口42から内管11a、11bが突出したときに、当該段差23bによって外管12の開口42を塞ぐことができる。この場合においても、当該内管11aの先端の形状は、内管11aの先端に残留した電解液90が表面張力によって内管11aの先端に付着し易い形状にしてもよい。例えば、内管11bの先端は、図5に示す内管11aのように、外径側に広がっていてもよい。このように、外管12の先端部の開口42から内管11が突出したときに、外管12の開口42が内管11によって塞がれる形態は、外管12の内壁と内管11の外壁によって外管12の開口42が塞がれる形態でもよい。
図4から図7に示すような、内管の先端部の変形例においても、内管11a、11bの外周面に、外管12の開口42から内管11a、11bが突出したときに、外管12の開口42を封じるシール24を設けるとよい。これによって、内管11a、11bの外周面に、外管12の開口42から内管11a、11bが突出したときに、外管12の開口42を確実に封じることができる。
また、外管12の先端部41は、テーパ形状の外周面の中間部に注液口102を封じるシール51を有しているとよい。これによって、外管12を注液口102に嵌めたときに、注液口102を確実に封じることができる。また、この実施形態では、シール51は緩衝材としても機能し、外管12を注液口102に嵌めたときに、注液口102が凹むなどの不具合を防止できる。
また、内管11は、図8に示すように、吸引装置63に連結してもよい。なお、図8に示した例では、内管11を注液装置65に連結している通路71に三方バルブ72を取り付けて、当該三方バルブ72を介して外管12に吸引装置63を連結している通路73と内管11を連結している。この場合、適宜に三方バルブ72を切り替え、内管11を吸引装置63に連結し、吸引装置63を作動させることによって、内管11に残留する電解液を吸い上げて内管11からの液だれを防止することができる。
例えば、図8に示すように、内管11を外管12内に引き上げて外管12の先端部41を注液口102に嵌めた状態において、電池ケース100の真空引きを行なう際に、三方バルブ72を切り替え、内管11と吸引装置63が繋がった状態で真空引きを行なう。これにより、内管11に残留した電解液を吸い上げることができ、内管11からの液だれを防止することができる。なお、電解液を注入する際には、三方バルブ72を切り替えて、内管11を注液装置65に連結するとよい。
さらに、図8に示すように、外管12にはコンプレッサ67を連結してもよい。図8に示す実施形態では、外管12を吸引装置63に連結させる通路73に三方バルブ74を設けて、当該三方バルブ74を介して外管12にコンプレッサ67を連結している。
すなわち、上述したように、電池ケース100に電解液を注入する場合には、電解液を注入した後に、電池ケース100内に圧縮空気を供給し、その後に電池ケース100の真空引きを行い、捲回電極に電解液を確実に含浸させる工程を追加する場合がある。この場合、電解液を注入した後、電池ケース100内に圧縮空気を供給し、その後、真空引きして再度電解液を注入したり、圧縮空気の供給と真空引きを何度か繰り返してから再度電解液を注入したりする場合がある。図8に示す実施形態では、かかる用途において、内管11を外管12内に引き上げた状態で外管12の先端部41を注液口102に嵌め、そして、三方バルブ74を適宜に切り替えることによって、外管12を通して電池ケース100に圧縮空気を供給したり、電池ケース100を真空引きしたりすることができる。なお、圧縮空気を供給することを例示したが、圧縮空気に替えて圧縮された不活性ガスを供給してもよい。
この実施形態では、外管12を注液口102に嵌めた状態のまま、内管11を上下させることによって注液装置の形態を上述した各工程に応じた形態に変更することができる。このため、これらの工程に移行する際に、注液口102の周りが電解液で汚れない。
このように、内管11は、図8に示すように、吸引装置63に連結してもよい。また、外管12は、コンプレッサ67に連結してもよい。図8に例示した実施形態では、それぞれ三方バルブ72、74を介して連結されているが、吸引装置63とコンプレッサ67はそれぞれ独立した通路を設けて内管11と外管12に連結してもよい。また、図8に例示した実施形態では、内管11と外管12を共通の吸引装置63に連結しているが、それぞれ別個の吸引装置に連結してもよい。
また、上述した実施形態では、内管11は外管12内に配設されたばね50の弾性反力で外管12内に引き上げられる構成を例示したが、内管11を外管12に対して移動させる機構は、上述した実施形態に限定されない。例えば、ばね50は外管12の外に配してもよい。また、内管11はばね50の弾性反力で外管12内に引き上げられる構成を例示したが、図示は省略するが、内管11はばねの弾性反力で外管12から突出するようにばねを配設し、駆動装置61で引き上げられるように構成してもよい。また、かかるばね50を廃し、内管11は駆動装置61のみで動作するように構成してもよい。
以上、本発明の注液装置について、種々の変形例を例示したが本発明にかかる注液装置は、かかる変形例にも限定されない。また、本発明の注液装置は、上述したように、特に、注液口の周りに注入液が付着することによって、注液口の周りが汚れるのを防止できる。このため、本発明の注液装置は、注液口周りが注入液で汚れるのを嫌う種々の用途に用いることができる。特に、上述したようにリチウムイオン二次電池の電池ケースに電解液を注入する用途に好適である。また、リチウムイオン二次電池に限らず、種々の電池ケースに電解液を注入する用途に用いることができる。
本発明の一実施形態に係る注液装置を示す図。 本発明の一実施形態に係る注液装置の真空引きの工程を示す図。 本発明の一実施形態に係る注液装置の注液工程を示す図。 本発明の一実施形態に係る注液装置の内管の先端部の変形例を示す図。 本発明の一実施形態に係る注液装置の内管の先端部の他の変形例を示す図。 本発明の一実施形態に係る注液装置の内管の先端部の他の変形例を示す図。 本発明の一実施形態に係る注液装置の内管の先端部の他の変形例を示す図。 本発明の他の実施形態に係る注液装置を示す図。
符号の説明
10 注液装置
11、11a、11b 内管
12 外管
21、21a、21b 内管の先端部
23b 段差
24 シール
26 ばね座
41 外管の先端部
42 開口
44 ベローズ
46 シール
48 ばね座
49 ストッパ
50 ばね
51 シール
61 駆動装置
63 吸引装置
65 注液装置
67 コンプレッサ
71、73 通路
72、74 三方バルブ
100 電池ケース
101 壁面
102 注液口

Claims (11)

  1. 内管と外管とを有する二重管ノズルを備えた注液装置であって、
    前記内管は注液装置に連結され、かつ、前記外管に対して軸方向に移動可能に配設されており、
    前記外管は吸引装置に連結され、前記外管の先端部は先細のテーパ形状を有しており、前記外管の先端には開口が形成されており、当該開口の内径は内管の先端部の外径よりも大きく、外管の先端部の開口から内管が突出し得る、注液装置。
  2. 前記外管の先端部の開口から内管が突出したときに、前記外管の開口が内管によって塞がれる、請求項1に記載の注液装置。
  3. 前記内管の先端部の外径は、前記外管の開口の内径と略同一に形成されており、前記外管の先端部の開口から内管が突出したときに、前記外管の開口が内管によって塞がれる、請求項1に記載の注液装置。
  4. 前記内管の先端部は先細のテーパ形状を有しており、前記外管の開口から前記内管が突出したときに、前記外管の開口が内管によって塞がれる、請求項1に記載の注液装置。
  5. 前記内管の先端部は段差を設けて、段差の基端側に比べて段差の先端側が細くなるように形成されており、前記外管の開口から前記内管が突出したときに、当該段差によって前記外管の開口が塞がれる、請求項1に記載の注液装置。
  6. 内管の先端は、内管の先端部に残留した液体が表面張力によって内管の先端部に保持され得る形状を有する、請求項1から5の何れかに記載の注液装置。
  7. 前記内管の先端が外径側に広がっている、請求項4または5に記載の注液装置。
  8. 前記外管の先端部に、テーパ形状の外周面の中間部に注液口を封じるシールが配設されている、請求項1から7の何れかに記載の注液装置。
  9. 前記内管の外周面に、前記外管の開口から前記内管が突出したときに、前記外管の開口を封じるシールが配設されている、請求項1から7の何れかに記載の注液装置。
  10. 前記内管は吸引装置に連結されている、請求項1から9の何れかに記載の注液装置。
  11. 前記外管はコンプレッサに連結されている、請求項1から10の何れかに記載の注液装置。
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