JP2003060043A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2003060043A
JP2003060043A JP2001241838A JP2001241838A JP2003060043A JP 2003060043 A JP2003060043 A JP 2003060043A JP 2001241838 A JP2001241838 A JP 2001241838A JP 2001241838 A JP2001241838 A JP 2001241838A JP 2003060043 A JP2003060043 A JP 2003060043A
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polycrystalline silicon
resistor
silicon film
film
manufacturing
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Nobuo Takei
伸夫 武井
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Seiko Instruments Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エッチング精度の高い多結晶シリコン膜抵抗
体を有する半導体装置の提供。 【解決手段】 半導体薄膜を抵抗体の形状にエッチング
によりパターニングした後、不純物を注入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置、特に抵
抗体を有する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は高精度の多結晶シリ
コンによる抵抗体を有する半導体装置の製造方法に関す
る。
【0003】
【従来の技術】従来、多結晶シリコン膜による抵抗体
は、表面を酸化等により絶縁膜を形成したシリコン基板
上に多結晶シリコンを堆積し、前記多結晶シリコン全面
に不純物を注入し、その後、前記多結晶シリコンをフォ
トレジスト等をマスクにしてエッチングすることにより
抵抗体を形成する製造方法が一般的であった。
【0004】図1は多結晶シリコン膜抵抗体の平面図で
ある。多結晶シリコン膜抵抗体12の両端に多結晶シリ
コン膜電極パット部分11が形成されている。図1のA
−A’断面における従来技術による多結晶シリコン膜抵
抗体の製造方法を図6(A)〜図6(E)をもちいて説
明する。
【0005】図6(A)はシリコン基板の表面を酸化し
た後、多結晶シリコン膜を0.4μm程度堆積させた図
である。シリコン基板1の上にシリコン酸化膜2と真性
多結晶シリコン膜3がその面順に形成されている。
【0006】次に、前記多結晶シリコン膜に不純物をイ
オン注入装置により注入する。図6(B)に示すよう
に、シリコン基板1の表面に堆積された多結晶シリコン
膜は、不純物注入後多結晶シリコン膜13になってい
る。N型抵抗体であればPを40KeV程度、P型抵抗体であ
ればBF2を40KeV程度で注入する。不純物注入量によ
り抵抗値を変化させることができる。
【0007】その後、不純物注入後多結晶シリコン膜を
エッチングにより抵抗体の形に加工するために、フォト
リソグラフィーにより、不純物注入後多結晶シリコン膜
上にフォトレジスト4を抵抗体の形にパターニングす
る。この段階の断面図が図6(C)である。
【0008】次に、不純物注入後多結晶シリコン膜13
のエッチングを行い、レジスト剥離後の状態を図6
(D)に示す。ここで不純物注入後多結晶シリコン膜抵
抗体6が形成される。
【0009】この後、不純物注入後多結晶シリコン膜の
抵抗体電極取り出しパッド部分について再度フォトリソ
グラフィーを行い5.0E+15程度の高濃度のイオン
注入をして抵抗値を下げる。NSG膜14を0.3μm
程度、BPSG膜7を0.5μm程度を堆積、900℃
程度でアニール、電極取り出し用にパッド部分をエッチ
ングする。配線用の金属としてTi0.05μm程度/
TiN 0.15μm程度/Al−Si−Cu 0.9
μm程度を堆積させ配線のパターニングを行う。保護膜
としてプラズマ窒化膜9をを1μm程度堆積させる工程
を行い完成となる。完成した時の図1におけるA−A’
断面を図6(E)に示す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
多結晶シリコン膜による抵抗体の製造方法では、不純物
を注入された多結晶シリコン膜のエッチングを行う時
に、多結晶シリコン膜による抵抗体の幅のバラツキが大
きかった。多結晶シリコン膜による抵抗体の幅のバラツ
キが大きいことは、抵抗値のバラツキにつながり、結果
として、高精度な抵抗体を必要とする半導体装置、例え
ば、多結晶シリコン膜による抵抗体と抵抗体を接続し
て、前記接続した抵抗体の両端に電圧を印加し、接続部
分の電圧を所望の電圧に分圧するような回路において、
分圧された電圧のバラツキも大きくなってしまうという
ような問題があった。
【0011】本発明は、上記課題を解消して、多結晶シ
リコン膜で形成された抵抗体の幅のバラツキを少なくす
ることにより抵抗値のバラツキを少なくし、高精度の多
結晶シリコン膜による抵抗体を有する半導体装置の製造
方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明が上記目的を達成
するために採用した手段を以下に述べる。不純物を注入
された多結晶シリコンをエッチングにより加工する場
合、注入された不純物濃度が高いほうが、エッチング速
度は速い。エッチングにより多結晶シリコンを加工する
時、エッチング速度が速いほうが加工精度は悪くなる。
逆に考えると、不純物濃度の低いほうがエッチング速度
が遅くなり、加工精度は向上する。究極的にはエッチン
グ条件が同一であるならば、不純物の注入していない真
性な多結晶シリコンが最も加工精度、つまりバラツキを
少なく加工できることになる。不純物濃度の少ない多結
晶シリコン膜のほうが不純物濃度の多い多結晶シリコン
膜よりバラツキが少なく加工できることは、本発明者の
実験によっても確かめられている。
【0013】従来技術では、多結晶シリコン膜で形成さ
れた抵抗体は、基板上に堆積された多結晶シリコン全面
に不純物を注入した後にエッチングを行い、抵抗体を形
成していたが、本発明では、基板上に堆積された多結晶
シリコン膜をフォトレジスト等をマスクにしてエッチン
グした後に不純物を注入することを特徴とする半導体装
置の製造方法である。
【0014】また、第2の手段として、基板上に堆積さ
れた、多結晶シリコン膜の抵抗体となる一部分に不純物
を注入した後に、フォトレジスト等をマスクとしてエッ
チングにより、多結晶シリコン膜の抵抗体を形成するこ
と、つまり、半導体薄膜抵抗体となる一部分、半導体薄
膜抵抗体の電流の流れる方向に平行な両端側に、不純物
を注入させない領域を片側0.5μm程度形成ことを特
徴とする半導体装置の製造方法である。
【0015】また、第3の手段として基板上に堆積され
た多結晶シリコン膜をフォトレジスト等をマスクにして
エッチングした後に不純物を注入する工程と、半導体薄
膜抵抗体となる一部分、半導体薄膜抵抗体の電流の流れ
る方向に平行な両端側に、不純物を注入させない領域を
形成する工程を有することを特徴とする半導体装置の製
造方法である。
【0016】本発明の半導体装置の製造方法が従来技術
で用いられていなかった理由としては、フォトリソグラ
フィーの工程が増えるためと考える。しかしながら、近
年の半導体装置には高集積化、高精度化がますます要求
されている。半導体装置のさらなる高集積化、高精度化
が実現できるのであれば、フォトリソグラフィー工程が
増加する不利益を考慮に入れても、本発明の半導体装置
の製造方法を活用することは十分メリットがあることで
ある。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好適な実施例
を説明する。図1は多結晶シリコン膜抵抗体の平面図で
ある。図1における断面A−A’を用いて実施例を説明
する。
【0018】実施例1として、基板の上に堆積した多結
晶シリコン膜を抵抗体の形にエッチングによりパターニ
ングした後、不純物を注入する工程を有する実施例を図
2(A)〜図2(E)により説明する。
【0019】図2(A)はシリコン基板1の表面を酸化
し、シリコン酸化膜2を形成した後、真性多結晶シリコ
ン膜3を0.4μm程度堆積させ、その上にフォトリソ
グラフィーにより、所望する抵抗体の形にフォトレジス
ト4をパターニングした図である。この段階では、堆積
した多結晶シリコン膜は不純物の無い真性な多結晶シリ
コン膜である。
【0020】この後フォトレジストをマスクとしてエッ
チングを行い、レジストを剥離させた状態が図2(B)
である。図2(B)5に示した真性多結晶シリコン膜3
の抵抗体の幅5のバラツキは、不純物注入してからフォ
トリソグラフィーを行いエッチングした場合の多結晶シ
リコン膜の抵抗体の幅のバラツキより小さくなってい
る。
【0021】次に多結晶シリコン膜の抵抗体に不純物を
イオン注入装置で注入するためのマスクを、フォトリソ
グラフィーによりフォトレジスト4で形成した状態の図
を、図2(C)に示す。この状態で不純物が注入され
る。N型抵抗体であればPを40KeV程度、P型抵抗体であ
ればBF2を40KeV程度で注入する。不純物注入量によ
り抵抗値を変化させることができる。
【0022】次に不純物の注入が終わり、レジストを剥
離した状態の図を、図2(D)に示す。シリコン酸化膜
2上に不純物注入後多結晶シリコン膜抵抗低6が形成さ
れる。この後に、多結晶シリコン膜の抵抗体電極取り出
しパッド部分について再度フォトリソグラフィーを行い
5.0E+15程度の高濃度のイオン注入をして抵抗値
を下げる。NSG膜14を0.3μm程度、BPSG膜
7を0.5μm程度を堆積、900℃程度でアニール、
電極取り出し用にパッド部分をエッチングする。配線用
の金属としてTi0.05μm程度/TiN 0.15
μm程度/Al−Si−Cu 0.9μm程度からなる
Ti/TiN/Ai−Si−Cu膜8を堆積させパター
ニングを行う。保護膜としてプラズマ窒化膜9を1μm
程度堆積させる工程を行い完成となる。完成した時の図
1における断面A−A’を図2(E)に示す。図2
(E)において多結晶シリコン膜の抵抗体の上部も配線
用の金属で覆わせておく。これは、プラズマ窒化膜堆積
時に水素が発生し、多結晶シリコン膜抵抗体表面のダン
グリングボンドと結合するが。上部を金属で覆われてい
る場合と覆われていない場合ではダングリングボンドと
の結合状態が異なり、多結晶シリコン膜抵抗体の抵抗値
に影響を与える。ダングリングボンドと水素の結合状態
を多結晶シリコン膜抵抗体表面で均一にするために、多
結晶シリコン膜抵抗体の上部のほぼ全域も配線用の金属
で覆っておく必要がある。
【0023】ここで、図2(C)に着目すると、真性多
結晶シリコン膜とフォトレジストとの間には空間があ
る。これは、現在のフォトリソグラフィー技術では真性
多結晶シリコン膜とフォトレジストを同一面になるよう
に加工することは難しいために生ずる空間である。一層
の多結晶シリコン膜の場合、真性多結晶シリコン膜とフ
ォトレジストとの間に空間があっても問題はない。しか
し、多層になり、下地のシリコン酸化膜の下にさらに多
結晶シリコン膜による配線などが存在する場合、真性多
結晶シリコン膜とフォトレジストとの間に空間がある
と、不純物をイオン注入装置で注入する際に、注入され
た不純物が下地のシリコン酸化膜を貫通し、さらに下に
存在する多結晶シリコン膜による配線などに到達し悪影
響を及ぼすことが懸念される。
【0024】前述した真性多結晶シリコン膜とフォトレ
ジストとの間の空間が問題になるような場合には、後述
の実施例3に示す半導体装置の製造方法を適用すれば良
い。
【0025】次に実施例2として、基板の上に堆積した
多結晶シリコン膜の抵抗体となる一部分、半導体薄膜抵
抗体の電流の流れる方向に平行な両端側に、不純物を注
入させない領域を片側0.5μm程度形成する工程を有
する実施例を図3(A)〜図3(E)により説明する。
実施例1と同様に図1におけるA−A’断面を用いて実
施例を説明する。
【0026】図3(A)はシリコン基板1の表面を酸化
し、シリコン酸化膜2を形成した後、真性多結晶シリコ
ン膜3を0.4μm程度堆積させ、その上にフォトリソ
グラフィーにより、不純物をイオン注入装置で注入する
ためのマスクとしてフォトレジスト4をパターニングし
た状態の図である。この段階では堆積した多結晶シリコ
ンは真性である。
【0027】次に、不純物注入を行いレジストを剥離し
た状態の図を図3(B)に示す。N型抵抗体であればPを
40KeV程度、P型抵抗体であればBF2を40KeV程度で
注入する。不純物注入量により抵抗値を変化させること
ができる。これにより、真性多結晶シリコン膜3の一部
に多結晶シリコン膜不純物注入領域10が形成される。
【0028】次に、多結晶シリコン膜を抵抗体の形にエ
ッチングするためのマスクをフォトリソグラフィーによ
りフォトレジストで形成する。このときの状態を図3
(C)に示す。図3(C)において、フォトレジスト4は
前段階で不純物をイオン注入させた領域の幅よりも両サ
イドとも大きくとっておく。この状態で多結晶シリコン
のエッチングは行われる。エッチングを行い、レジスト
を剥離した状態を図3(D)に示す。図3(D)に示すよ
うに多結晶シリコン膜抵抗体の一部分にあたる両サイド
は真性の多結晶シリコン膜のままで、シリコン酸化膜2
の上の多結晶シリコン膜不順部注入領域10の両側に真
性多結晶シリコン膜3が形成された状態となる。
【0029】真性の多結晶シリコン膜の方が、不純物を
注入した多結晶シリコン膜より加工精度は良いので、多
結晶シリコン膜全面に不純物を注入してから多結晶シリ
コン膜抵抗体の形にエッチングするよりも、抵抗体の幅
のバラツキは小さくなっている。
【0030】この後に、多結晶シリコン膜の抵抗体電極
取り出しパッド部分について再度フォトリソグラフィー
を行い5.0E+15程度の高濃度のイオン注入をして
抵抗値を下げる。
【0031】NSG膜0.3μm程度、BPSG膜0.
5μm程度を堆積、900℃程度でアニール、電極取り
出し用にパッド部分をエッチングする。配線用の金属と
してTi0.05μm程度/TiN 0.15μm程度
/Al−Si−Cu 0.9μm程度を堆積させパター
ニングを行う。保護膜としてプラズマ窒化膜を1μm程
度堆積させる工程を行い完成となる。完成した時の図1
における断面A−A’を図3(E)に示す。シリコン基
板1上のシリコン酸化膜2の一部に両端に真性多結晶シ
リコン膜3を有する多結晶シリコン膜不呪物注入領域1
0が形成され、さらに、NSG膜14、BPSG膜7、
Ti/TiN/Al−Si−Cu膜8、プラズマ窒化膜
9がその面順に形成されている。
【0032】図3(E)において多結晶シリコン膜の抵
抗体の上部も配線用の金属で覆わせておく理由は実施例
1で説明した理由と同じである。
【0033】また、図3(C)においてフォトレジスト
は前段階で不純物をイオン注入させた領域の幅よりも両
サイドとも大きくとってあるが、片側0.5μm程度不
純物をイオン注入させた領域よりもフォトレジストの幅
を大きくとっておけばよい。この片側0.5μm程度フ
ォトレジストの幅を大きくとっておけばよい理由を以下
に述べる。図1のA−A’断面における立体的な図を図8
に示す。多結晶シリコン膜12をフォトレジスト等をマ
スクとしてエッチングすると、マスク端部の下もわずか
にエッチングされる、いわゆるサイドエッチングが生じ
る。このサイドエッチングのために、多結晶シリコン膜
抵抗体の幅は設計値よりもわずかに小さくなる。この多
結晶シリコン膜抵抗体の幅の設計値からのズレをΔW1
7と表す。図8にΔW17を模式的に示してある。設計
値は実線で表されている幅であるが、実際にエッチング
を行うと、サイドエッチングのために点線で示された幅
に加工されてしまうことを示している。また、多結晶シ
リコン膜抵抗体のシート抵抗値をρsと表すと、本発明
者が行った、ΔWのρs依存性の測定結果を図9に示
す。ρsは不純物濃度が小さくなると増加する。図9の
結果は不純物濃度が小さくなるとΔWのバラツキが小さ
くなることを示しており、またΔWの大きさは、大きい
ときで0.5μm程度になることを示している。以上の
結果より、フォトレジストの幅を片側0.5μm程度、
不純物をイオン注入させた領域よりも大きくとっておけ
ばよいと考える。
【0034】次に、実施例2により製作した多結晶シリ
コン膜抵抗体の等価回路図を図4に示す。図4において
抵抗R1は抵抗体両サイドの真性な多結晶シリコンによ
る抵抗であり、抵抗R2は不純物を注入された領域の抵
抗である。R1の抵抗値は真性な多結晶シリコン薄膜の
抵抗値であるので、不純物を注入されたR2部分よりも
大きくなる。
【0035】R1≫R2のとき図4の並列回路の抵抗値は
ほぼR2と等価になる。したがって、イオン注入量はR2
部分で所望の抵抗値となるように設定しておけば良い。
特に低抵抗の多結晶シリコン膜抵抗体を形成するときに
はR1部分の抵抗値への寄与はほとんど無くなる。実施
例2は低抵抗の多結晶シリコン膜抵抗体を形成するのに
適した実施例である。
【0036】次に、実施例3として、基板の上に堆積し
た多結晶シリコン膜を抵抗体の形にエッチングによりパ
ターニングした後、不純物を注入する工程と、半導体薄
膜抵抗体となる一部分、半導体薄膜抵抗体の電流の流れ
る方向に平行な両端側に、不純物を注入させない領域を
形成する工程を有する実施例を図5(A)〜図5(E)
により説明する。
【0037】実施例1、2と同様に図1における断面A
−A’を用いて実施例を説明する。
【0038】図5(A)はシリコン基板1の表面を酸化
しシリコン酸化膜2を形成した後、真性多結晶シリコン
膜3を0.4μm程度堆積させ、その上にフォトリソグ
ラフィーにより、所望する抵抗体の形にフォトレジスト
4をパターニングした図である。この段階では、堆積し
た多結晶シリコン膜は不純物の無い真性な多結晶シリコ
ン膜である。
【0039】この後フォトレジストをマスクとしてエッ
チングを行い、レジストを剥離させた状態が図5(B)
である。図5(B)5に示した多結晶シリコン膜の抵抗
体の幅5のバラツキは、不純物注入してからフォトリソ
グラフィーを行いエッチングした場合の多結晶シリコン
膜の抵抗体の幅のバラツキより小さくなっている。
【0040】次に多結晶シリコン膜の抵抗体に不純物を
イオン注入装置で注入するためのマスクを、フォトリソ
グラフィーによりフォトレジストで形成した状態の図
を、図5(C)に示す。
【0041】図5(C)に示すようにフォトレジスト4
は真性多結晶シリコン膜3の両サイドの上部を覆うよう
にパターニングする。このパターニングにより、実施例
1で述べた真性多結晶シリコン膜とフォトレジストとの
間に空間ができることによって生じる問題は回避でき
る。また、真性多結晶シリコン膜の両サイドの上部を覆
う部分のフォトレジストの幅については、フォトレジス
トの最小加工精度の10%位の長さを確保しておけば良
いと考える。つまり、フォトリソグラフィーのマスクア
ライメント時に必然的に生じるズレがあるが、このズレ
が生じても、真性多結晶シリコン膜の両サイドの上部を
覆うパターニングができていれば良いということであ
る。
【0042】この状態で不純物が注入される。N型抵抗
体であればPを40KeV程度、P型抵抗体であればBF2を
40KeV程度で注入する。不純物注入量により抵抗値を
変化させることができる。
【0043】次に、不純物注入を行いレジストを剥離し
た状態の図を図5(D)に示す。
【0044】図5(D)に示すように多結晶シリコン膜
抵抗体の一部分、半導体薄膜抵抗体の電流の流れる方向
に平行な両端側にあたる部分は真性多結晶シリコン膜3
のままである。
【0045】この後に、多結晶シリコン膜の抵抗体電極
取り出しパッド部分について再度フォトリソグラフィー
を行い5.0E+15程度の高濃度のイオン注入をして
抵抗値を下げる。
【0046】NSG膜0.3μm程度、BPSG膜0.
5μm程度を堆積、900℃程度でアニール、電極取り
出し用にパッド部分をエッチングする。配線用の金属と
してTi0.05μm程度/TiN 0.15μm程度
/Al−Si−Cu 0.9μm程度を堆積させパター
ニングを行う。保護膜としてプラズマ窒化膜を1μm程
度堆積させる工程を行い完成となる。完成した時の図1
における断面A−A’を図5(E)に示す。図5(E)
において多結晶シリコン膜の抵抗体の上部も配線用の金
属で覆わせておく理由は実施例1で説明した理由と同じ
である。
【0047】また、実施例3により作製した多結晶シリ
コン膜抵抗体の等価回路図については、実施例2で作製
した多結晶シリコン膜抵抗体の等価回路図と同じにな
り、図4に示すようになる。図4の多結晶シリコン膜抵
抗体の等価回路の説明については実施例2に示した説明
と同様である。
【0048】実施例3に示した多結晶シリコン膜抵抗体
の製造方法においては実施例1で示した真性多結晶シリ
コン膜とフォトレジストとの間に空間ができることによ
って生じる問題は回避されている。本実施例の製造方法
により図7に示すような二層目に多結晶シリコン膜抵抗
体を有する半導体装置においても、二層目の多結晶シリ
コン膜抵抗体は高精度でバラツキ少なく製造することが
できる。
【0049】
【発明の効果】上述したように、本発明の半導体装置の
製造方法では、多結晶シリコン膜で形成された抵抗体の
幅の加工精度を向上させることができる。また、多結晶
シリコン膜で形成された抵抗体の抵抗値のバラツキを減
少することができる。多結晶シリコン膜で形成された抵
抗体を搭載する半導体装置のパフォーマンスを著しく向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多結晶シリコン膜抵抗体平面図
【図2】本発明の半導体装置の製造方法の図1A−A’
断面における製造工程順概略断面図(実施例1)
【図3】本発明の半導体装置の製造方法の図1A−A’
断面における製造工程順概略断面図(実施例2)
【図4】実施例2における多結晶シリコン膜抵抗体部分
の等価回路図
【図5】本発明の半導体装置の製造方法の図1A−A’
断面における製造工程順概略断面図(実施例3)
【図6】従来技術の半導体装置の製造方法の図1A−
A’断面における製造工程順概略断面図
【図7】二層目に多結晶シリコン膜抵抗体を有する半導
体装置の断面図(実施例3の製造方法での二層目多結晶
シリコン膜抵抗体形成直後)
【図8】図1のA−A’断面における立体的な図
【図9】ΔWのρs依存性
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 シリコン酸化膜 3 真性多結晶シリコン膜 4 フォトレジスト 5 多結晶シリコン膜抵抗体の幅 6 不純物注入後多結晶シリコン膜抵抗体 7 BPSG膜 8 Ti/TiN/Al-Si-Cu膜 9 プラズマ窒化膜 10 多結晶シリコン膜不純物注入領域 11 多結晶シリコン膜抵抗体電極取り出しパッド部分 12 多結晶シリコン膜抵抗体 13 不純物注入後多結晶シリコン膜 14 NSG膜 15 一層目多結晶シリコン膜 16 二層目多結晶シリコン膜抵抗体 17 ΔW(多結晶シリコン膜抵抗体幅の設計値からの
ズレ)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に堆積されたシリコンに不
    純物を注入し形成された半導体薄膜抵抗体を有する半導
    体装置の製造方法において、前記半導体薄膜抵抗体が半
    導体薄膜を抵抗体の形にエッチングによりパターニング
    した後に不純物を注入する工程を有することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に堆積されたシリコンに不
    純物を注入することによって形成された半導体薄膜抵抗
    体を有する半導体装置の製造方法において、前記半導体
    薄膜抵抗体となる一部分、前記半導体薄膜抵抗体の電流
    の流れる方向に平行な両端側に、不純物を注入させない
    領域を片側0.5μm程度形成する工程を有することを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記半導体薄膜抵抗体は多結晶シリコン
    膜であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の
    製造方法
  4. 【請求項4】 前記半導体薄膜抵抗体は多結晶シリコン
    膜であることを特徴とする請求項2記載の半導体装置の
    製造方法
  5. 【請求項5】 半導体基板上に堆積されたシリコンに不
    純物を注入することによって形成された半導体薄膜抵抗
    体を有する半導体装置の製造方法において、前記半導体
    薄膜抵抗体においては、半導体薄膜を抵抗体の形にエッ
    チングによりパターニングした後に不純物を注入する第
    1の工程と、前記半導体薄膜抵抗体となる一部分、前記
    半導体薄膜抵抗体の電流の流れる方向に平行な両端側
    に、不純物を注入させない領域を形成する第2の工程を
    有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記半導体薄膜抵抗体は多結晶シリコン
    膜であることを特徴とする請求項5記載の半導体装置の
    製造方法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007335580A (ja) * 2006-06-14 2007-12-27 Mitsumi Electric Co Ltd 半導体装置及びその製造方法
JP2019175931A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 エイブリック株式会社 半導体装置およびその製造方法

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