JP2003057869A - 負帯電性トナー - Google Patents

負帯電性トナー

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JP2003057869A
JP2003057869A JP2001244593A JP2001244593A JP2003057869A JP 2003057869 A JP2003057869 A JP 2003057869A JP 2001244593 A JP2001244593 A JP 2001244593A JP 2001244593 A JP2001244593 A JP 2001244593A JP 2003057869 A JP2003057869 A JP 2003057869A
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JP
Japan
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toner
fine particles
external additive
chargeable toner
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Application number
JP2001244593A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Hidaka
安啓 日高
Akihiro Sakaeda
栄田  朗宏
Shinichi Sata
晋一 佐多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】非磁性一成分現像方式における帯電の立ち上が
り性、均一性に優れ、かつ高速機に用いても画像汚れの
ない高品質な画像を連続して得られる負帯電性トナーを
提供すること。 【解決手段】結着樹脂、離型剤、負帯電性荷電制御剤、
着色剤及び外添剤を含有してなる負帯電性トナーであっ
て、前記結着樹脂の主成分が、カルボン酸成分と、式
(I): 【化1】 (式中、Rは炭素数2又は3のアルキレン基、x及びy
は正の数を示し、xとyの和は1〜16である)で表さ
れるビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物を
5モル%以上含有したアルコール成分とを縮重合させて
得られる、酸価が5mgKOH/g以上のポリエステル
であり、前記外添剤として、体積平均粒径が0.09〜
0.8μmのトリアジン骨格を有するメラミン系樹脂微
粒子を含有してなる、非磁性一成分現像方式に用いられ
る負帯電性トナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に
用いられる負帯電性トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プリンター、複写機等の電子写真
装置の小型化、高性能化にともない、非磁性一成分現像
用トナーのより一層の高寿命化、高画質化が要求されて
おり、特にフルカラープリンターにおいては、高速化が
必須となっている。
【0003】電子写真装置の高速化にあたっては、トナ
ーの帯電性が重要な性能となり、その改善策として正帯
電性/負帯電性荷電制御剤の併用(特開昭63−688
48号公報、特開平2−22670号公報、特開平2−
264970号公報)や、メラミン・ホルムアミド縮重
合体をトナー表面に固着させる技術(特開平8−314
182号公報)が知られている。しかし、これらはいず
れも、基本的にはキャリアを用いる二成分現像用のトナ
ーに関し、帯電がブレードとの接触のみで行われる非磁
性一成分現像用のトナーにおいては、ある程度の帯電安
定性は得られるものの、帯電の立ち上がり性や均一性が
不十分であり、さらなる改善が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、非磁性一成
分現像方式における帯電の立ち上がり性、均一性に優
れ、かつ高速機に用いても画像汚れのない高品質な画像
を連続して得られる負帯電性トナーを提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、結着樹脂、離
型剤、負帯電性荷電制御剤、着色剤及び外添剤を含有し
てなる負帯電性トナーであって、前記結着樹脂の主成分
が、カルボン酸成分と、式(I):
【0006】
【化2】
【0007】(式中、Rは炭素数2又は3のアルキレン
基、x及びyは正の数を示し、xとyの和は1〜16で
ある)で表されるビスフェノールAのアルキレンオキサ
イド付加物を5モル%以上含有したアルコール成分とを
縮重合させて得られる、酸価が5mgKOH/g以上の
ポリエステルであり、前記外添剤として、体積平均粒径
が0.09〜0.8μmのトリアジン骨格を有するメラ
ミン系樹脂微粒子を含有してなる、非磁性一成分現像方
式に用いられる負帯電性トナーに関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の負帯電性トナーは、結着
樹脂、離型剤、着色剤、負帯電性荷電制御剤及び外添剤
を含有してなり、結着樹脂の主成分として、特定のモノ
マー、特定の酸価を有するポリエステルを、外添剤とし
て、特定の体積平均粒径を有するメラミン系樹脂微粒子
を、それぞれ含有している。
【0009】本発明では、前記特定の酸価、特定のモノ
マーを有するポリエステルと特定の体積平均粒径を有す
るメラミン系樹脂微粒子との相互作用により、トナーの
帯電の立ち上がり性、均一性等の帯電安定性が著しく向
上し、カブリの発生防止やベタ追従性が向上する。さら
に、トナーからの樹脂微粒子の脱離や埋め込みが抑制さ
れ、感光体や帯電ローラーへの付着による画像の劣化が
防止され、耐久性も向上する。
【0010】メラミン系樹脂微粒子の体積平均粒径は、
0.09〜0.8μm、好ましくは0.2〜0.8μ
m、より好ましくは0.3〜0.7μmである。メラミ
ン系樹脂微粒子の体積平均粒径が0.09μm未満であ
ると、トナーに埋没しやすく、帯電の立ち上がり性等の
帯電安定性の効果が得られず、0.8μmを超えると、
トナーの帯電安定性等は良好となるが、樹脂微粒子がト
ナーから脱離しやすくなり、感光体表面が樹脂微粒子に
覆われ、画像形成不良が発生しやすい。さらに、トナー
を帯電ローラーを備えた電子写真装置に用いる場合に
は、帯電ローラーへの樹脂微粒子の付着も問題となる。
特に、低温低湿環境下では、帯電ローラーの汚染による
画像汚れが発生しやすい。
【0011】本発明において結着樹脂は、酸価が5mg
KOH/g以上、好ましくは5〜50mgKOH/g、
より好ましくは6〜30mgKOH/gのポリエステル
を主成分とする。ポリエステルの酸価を5mgKOH/
g以上とすることにより、トナーの帯電性が向上するの
みならず、メラミン系樹脂微粒子がポリエステルに吸着
し、該樹脂微粒子の脱離を防止することができる。
【0012】ポリエステルは、式(I):
【0013】
【化3】
【0014】(式中、Rは炭素数2又は3のアルキレン
基、x及びyは正の数を示し、xとyの和は1〜16、
好ましくは1.5〜5.0である)で表されるビスフェ
ノールAのアルキレンオキサイド付加物を5モル%以上
含有したアルコール成分と、カルボン酸成分とを縮重合
させて得られる。
【0015】式(I)で表されるビスフェノールAのア
ルキレンオキサイド付加物としては、ポリオキシプロピ
レン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.0)−2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等のビスフ
ェノールAのアルキレン(炭素数2〜3)オキサイド
(平均付加モル数1〜16)付加物等が挙げられる。
【0016】式(I)で表されるビスフェノールAのア
ルキレンオキサイド付加物のアルコール成分中の含有量
は、メラミン系樹脂微粒子との相互作用により帯電の立
ち上がり性や均一性を促進させるために、5モル%以
上、好ましくは50モル%以上、より好ましくは100
モル%である。
【0017】また、ビスフェノールAのアルキレンオキ
サイド付加物以外のアルコール成分としては、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ペン
タエリスリトール、トリメチログリコールプロパン、水
素添加ビスフェノールA、ソルビトール、又はそれらの
アルキレン(炭素数2〜4)オキサイド(平均付加モル
数1〜16)付加物等が挙げられ、これらの1種以上を
含有することが好ましい。
【0018】また、カルボン酸成分としては、フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香族系ジカルボ
ン酸;フマル酸、マレイン酸、コハク酸、ドデセニルコ
ハク酸、オクチルコハク酸等の炭素数1〜20のアルキ
ル基又は炭素数2〜20のアルケニル基で置換されたコ
ハク酸等の脂肪族系ジカルボン酸;トリメリット酸、ピ
ロメリット酸等の3価以上の芳香族系多価カルボン酸;
それらの酸の無水物及びそれらの酸のアルキル(炭素数
1〜3)エステル等が挙げられ、これらの1種以上を含
有するものが好ましく、帯電性の観点から、芳香族系カ
ルボン酸がカルボン酸成分中30〜90重量%、定着性
の観点から炭素数8〜14のアルキル又はアルケニル基
で置換されたコハク酸が10〜40重量%、それぞれ含
有されているのが好ましい。
【0019】ポリエステルは、例えば、アルコール成分
とカルボン酸成分とを不活性ガス雰囲気中にて、要すれ
ばエステル化触媒を用いて、180〜250℃の温度で
縮重合することにより製造することができる。
【0020】ポリエステルの水酸基価は3〜60mgK
OH/g、軟化点は90〜160℃、ガラス転移点は5
0〜75℃であることが、それぞれ好ましい。
【0021】ポリエステルの含有量は、結着樹脂中、5
0〜100重量%が好ましく、90〜100重量%がよ
り好ましく、100重量%が特に好ましい。なお、結着
樹脂としては、ポリエステル以外に、スチレン−アクリ
ル樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタ
ン等が含有されていてもよい。
【0022】負帯電性の荷電制御剤としては、サリチル
酸誘導体の金属化合物、ベンジル酸誘導体の塩又は錯体
(ホウ素、ジルコニア、アルミニウム等)、含金属アゾ
染料、銅フタロシアニン染料等があげられ、これらの中
ではサリチル酸誘導体の金属化合物が好ましい。
【0023】サリチル酸誘導体の金属化合物は、一般式
(II):
【0024】
【化4】
【0025】(式中、R1 、R2 及びR3 はそれぞれ独
立して水素原子、直鎖または分枝鎖状の炭素数1〜10
のアルキル基またはアルケニル基、Mは亜鉛、ジルコニ
ウム、クロム、アルミニウム、銅、ニッケル又はコバル
ト、mは2以上の整数、nは1以上の整数を示す)で表
される化合物が好ましい。なお、サリチル酸誘導体の金
属化合物は、金属塩及び金属錯体のいずれであってもよ
く、また単独の化合物であっても、2種以上の化合物が
併用されていてもよい。サリチル酸誘導体の金属化合物
は、無色であるため、カラートナーにおいても好適に使
用することができる。
【0026】式(I)において、R2 は水素原子が好ま
しく、R1 及びR3 は好ましくは分岐鎖状のアルキル
基、より好ましくはtert−ブチル基である。
【0027】Mとしては、電気陰性度が高く、帯電性の
付与効果が良好な亜鉛が特に好ましい。
【0028】本発明において好適に用いられる、R2
水素原子、R1 及びR3 がtert−ブチル基である市
販品としては、「ボントロンE−84」(M:亜鉛、オ
リヱント化学工業(株)製)、「TN−105」(M:
ジルコニウム、保土谷化学工業(株)製)、「ボントロ
ンE−81」(M:クロム、オリヱント化学工業(株)
製)、「ボントロンE−88」(M:アルミニウム、オ
リヱント化学工業(株)製)等が挙げられる。
【0029】負帯電性荷電制御剤の含有量は、結着樹脂
100重量部に対して、0.05〜10重量部が好まし
く、0.1〜5重量部がより好ましい。
【0030】離型剤としては、例えば、ポリプロピレン
ワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンポリ
エチレン共重合体ワックス等のポリオレフィンワック
ス、カルナウバワックス、はぜろう、密ろう、鯨ろう、
モンタンワックス、ライスワックス等のエステルワック
ス、脂肪酸アミドワックス等のアミド系ワックス等が挙
げられる。これらは単独であっても、2種以上の併用で
あってもよい。
【0031】離型剤の含有量は、結着樹脂100重量部
に対して、0.1〜20重量部が好ましく、1〜10重
量部がより好ましい。
【0032】着色剤としては、トナー用着色剤として用
いられている染料、顔料等のすべてを使用することがで
き、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、パーマ
ネントブラウンFG、ブリリアントファーストスカーレッ
ト、ピグメントグリーンB 、ローダミン−B ベース、ソ
ルベントレッド49、ソルベントレッド146 、ソルベント
ブルー35、キナクリドン、カーミン6B、ジスアゾエロー
等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合して
用いることができ、本発明において、トナーは黒トナ
ー、カラートナー、フルカラートナーのいずれであって
もよい。着色剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対
して、1〜40重量部が好ましく、3〜10重量部がよ
り好ましい。
【0033】本発明において、メラミン系樹脂微粒子と
は、トリアジン骨格を有するものをいい、トリアジン骨
格を有する化合物とアルデヒド類との縮合物からなる樹
脂微粒子が挙げられる。トリアジン骨格を有する化合物
としては、メラミン、ベンゾグアナミン等が挙げられ、
これらの中ではメラミンが好ましく、アルデヒド類とし
ては、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオ
ンアルデヒド、グリオキザール等が挙げられ、これらの
中ではホルムアルデヒドが好ましい。
【0034】メラミン系樹脂微粒子の含有量は、外添剤
を添加する前の未処理トナー100重量部に対し、0.
01〜5重量部が好ましく、0.05〜2重量部がより
好ましい。また、メラミン系樹脂微粒子の未処理トナー
への添加混合方法としては、ヘンシェルミキサー、スー
パーミキサー等の高速攪拌機、V型ブレンダー等を用い
る乾式混合法が好ましく、必ずしも樹脂微粒子がトナー
表面に固着するほど高速で処理する必要はない。
【0035】本発明では、メラミン系樹脂微粒子以外
に、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、酸化
錫、酸化亜鉛等の無機微粒子が、外添剤として含有され
ていてもよく、特に、埋め込み防止の観点から、比重の
小さいシリカが含有されているのが好ましい。
【0036】シリカは、耐環境安定性の観点から、疎水
化処理された疎水性シリカであるのが好ましい。疎水化
の方法は特に限定されず、疎水化処理剤としては、ヘキ
サメチルジシラザン、ジメチルジクロロシラン、シリコ
ーンオイル、メチルトリエトキシシラン等が挙げられる
が、これらの中ではヘキサメチルジシラザンが好まし
い。疎水化処理剤の処理量は、無機微粒子の表面積当た
り1〜7mg/m2 が好ましい。
【0037】シリカは、平均粒径の異なる2種が併用さ
れているのが好ましく、平均粒径が5〜20nm、好ま
しくは10〜20nmの無機微粒子(小粒径無機微粒
子)と平均粒径が25〜60nm、好ましくは35〜5
0nmの無機微粒子(大粒径無機微粒子)が併用されて
いるのがより好ましい。大小のシリカを併用することに
より、メラミン系樹脂微粒子の埋め込みがより効果的に
防止され、耐久性が向上し、長期耐刷後においても優れ
た帯電の立ち上がり性及び均一性を維持することができ
る。
【0038】シリカの含有量は、未処理トナー100重
量部に対して、0.01〜10重量部が好ましく、0.
1〜5重量部がより好ましい。小粒径無機微粒子/大粒
径無機微粒子(重量比)は、5/95〜95/5が好ま
しく、10/90〜70/30がより好ましい。
【0039】さらに、本発明のトナーには、荷電制御
剤、流動性向上剤、導電性調整剤、体質顔料、繊維状物
質等の補強充填剤、酸化防止剤、老化防止剤、クリーニ
ング性向上剤等の添加剤が適宜含有されていてもよい。
【0040】本発明のトナーは、未処理トナーと外添剤
とをヘンシェルミキサー等を用いて混合する表面処理工
程を経て得られる。未処理トナーは、粉砕トナーが好ま
しく、例えば、結着樹脂、着色剤等をヘンシェルミキサ
ー、ボールミル等の混合機で均一に混合した後、密閉式
ニーダー又は1軸もしくは2軸の押出機等で溶融混練
し、冷却後、ハンマーミルを用いて粗粉砕し、さらにジ
ェット気流を用いた微粉砕機や機械式粉砕機により微粉
砕し、旋回気流を用いた分級機やコアンダ効果を用いた
分級機により所定の粒度に分級して得られる。
【0041】本発明のトナーの体積平均粒子径は、3〜
15μmが好ましい。
【0042】本発明の電子写真用負帯電性トナーは、ト
ナーへの負荷が大きい、非磁性一成分現像方式に用いら
れた際に、本発明の効果が顕著に発揮される。
【0043】さらに、本発明のトナーは、速やかな均一
帯電が可能であり、かつ長期耐久性に優れていることか
ら、帯電ローラーを備えた、線速が好ましくは70mm
/sec以上、より好ましくは80〜200mm/se
cの、プリンター、複写機等の電子写真装置にも好適に
用いることができる。
【0044】
【実施例】〔酸価及び水酸基価〕JIS K0070の
方法により測定する。
【0045】〔ガラス転移点〕示差走査熱量計「DSC
210」(セイコー電子工業(株)製)を用いて昇温速
度10℃/分で測定する。
【0046】樹脂製造例1 ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン1890g、ポリオキシ
エチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン760g、テレフタル酸700g、ド
デセニルコハク酸240g、トリメリット酸220g及
び酸化ジブチル錫10gを、窒素雰囲気下、230℃で
攪拌し、ASTM D36−86に従って測定した軟化
点が125℃に達するまで反応させて、樹脂Aを得た。
樹脂Aのガラス転移点は61℃、酸価は6.8mgKO
H/g、水酸基価は36.3mgKOH/gであった。
【0047】樹脂製造例2 トリメリット酸の使用量を210gに変更した以外は、
樹脂製造例1と同様にして、樹脂Bを得た。樹脂Bのガ
ラス転移点は61℃、酸価は3.0mgKOH/g、水
酸基価は36.5mgKOH/gであった。
【0048】樹脂製造例3 トリメリット酸の使用量を200gに変更した以外は、
樹脂製造例1と同様にして、樹脂Cを得た。樹脂Cのガ
ラス転移点は61℃、酸価は1.3mgKOH/g、水
酸基価は32.8mgKOH/gであった。
【0049】樹脂製造例4 プロピレングリコール360g、エチレングリコール3
10g、テレフタル酸1328g、トリメリット酸28
8g及び酸化ジブチル錫10gを、窒素雰囲気下、23
0℃で攪拌し、ASTM D36−86に従って測定し
た軟化点が125℃に達するまで反応させて、樹脂Dを
得た。樹脂Dのガラス転移点は65℃、酸価は10.5
mgKOH/g、水酸基価は46.8mgKOH/gで
あった。
【0050】メラミン系樹脂微粒子の製造例 それぞれ仕込量、反応時間および温度を変化させて、メ
ラミンとホルムアルデヒドとを縮重合させ、体積平均粒
径の異なる3種のメラミン・ホルムアルデヒド縮合物微
粒子、即ちメラミン系樹脂微粒子A(体積平均粒子径:
0.5μm)、メラミン系樹脂微粒子B(体積平均粒子
径:1.0μm)、メラミン系樹脂微粒子C(体積平均
粒子径:0.07μm)を、それぞれ得た。
【0051】実施例1〜3、比較例1〜7 表1に示す結着樹脂89.0重量部、表1に示す荷電制
御剤、カルナバワックス(加藤洋行社製)5.0重量部
及びカーボンブラック「MOGUL L」(キャボット
社製)5.0重量部を、予めヘンシェルミキサーを用い
て混合後、2軸押出機により溶融混練し、衝突板式粉砕
機、ディスパージョンセパレーターを用いて、粉砕、分
級を行い、体積平均粒径が8.0μmの未処理トナーを
得た。
【0052】得られた未処理トナー100重量部に、表
1に示す外添剤を添加し、ヘンシェルミキサーで混合し
て、トナーを得た。
【0053】試験例 「MICROLINE 3050c」(沖データ(株)
製)を改造した装置(線速:100mm/sec)に、
トナーを実装し、以下の方法により、初期カブリ、初期
ベタ追従性、耐刷時のベタ追従性及び低温低湿環境下で
の画像汚れを評価した。結果を表1に示す。
【0054】〔初期カブリ〕通常環境(23℃、相対湿
度60%)環境下、白紙を印字途中に電源を切り、感光
体表面をメンディングテープで写しとり、色差計「CR
−221」(ミノルタ社製)を用いてY値を測定し、元
のテープとの差を求める。 (評価基準) ○:2.0未満 ×:2.0以上
【0055】〔初期ベタ追従性〕通常環境(23℃、相
対湿度60%)環境下、黒ベタ画像を印字し、目視にて
ベタ追従性を観察し、以下の評価基準に従って評価す
る。
【0056】〔耐刷時のベタ追従性〕低温低湿(10
℃、相対湿度20%)環境下、印字率5%のチャートを
1万枚連続印刷後、黒ベタ画像を印字し、目視にてベタ
追従性を観察し、以下の評価基準に従って評価する。 (ベタ追従性の評価基準) ◎:問題なし ○:チャートの後端に若干のかすれがあるが、問題なし ×:チャートの後端にかすれあり
【0057】〔低温低湿(LL)環境下での画像汚れ〕
低温低湿(10℃、相対湿度20%)環境下で、印字率
5%チャートを1万枚連続印刷し、画像汚れの発生の有
無を観察する。帯電ローラーに汚れが発生すると、感光
体の帯電が妨げられ、画像汚れが発生する。 (評価基準) ◎:問題なし ○:チャートの後端に若干かすれがあるが、問題なし ×:チャートの後端にかすれあり
【0058】
【表1】
【0059】以上の結果より、実施例のトナーは、カブ
リやベタ追従性の低下を生じることなく、低温低湿環境
下においても高品質の画像が得られることが分かる。こ
れに対し、 酸価の低いポリエステルとメラミン系樹脂微粒子を
組み合わせた比較例1、2のトナーは、カブリが発生
し、ベタ追従性が不十分で、樹脂微粒子の脱離による画
像汚れも生じる、 ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物を
用いずに得られたポリエステルを含有した比較例3のト
ナーは、カブリが発生し、ベタ追従性が不十分で、樹脂
微粒子の脱離による画像汚れも生じる、 粒径の大きいメラミン系樹脂微粒子を用いた比較例
4では、カブリやベタ追従性に問題はないが、樹脂微粒
子の脱離による画像汚れが生じる、 粒径の小さいメラミン系樹脂微粒子を用いた比較例
5では、樹脂微粒子の脱離による画像汚れは発生しない
が、カブリが発生し、ベタ追従性が不十分である、 メラミン系樹脂微粒子を用いていない比較例6で
は、樹脂微粒子の脱離による画像汚れは発生しないが、
カブリが発生し、ベタ追従性が不十分である、 メラミン系樹脂微粒子の代わりに正帯電性荷電制御
剤を用いた比較例7では、樹脂微粒子の脱離による画像
汚れは生じないが、カブリが発生し、ベタ追従性が不十
分である、 といった種々の問題が生じている。
【0060】
【発明の効果】本発明により、非磁性一成分現像方式に
おける帯電の立ち上がり性、均一性に優れることから、
カブリやベタ追従性の低下を生じることがなく、帯電ロ
ーラーを備えた高速機に用いても画像汚れのない高品質
な画像を連続して得られる負帯電性トナーを提供するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/02 101 G03G 9/08 346 (72)発明者 佐多 晋一 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内 Fターム(参考) 2H005 AA01 AA06 AA08 CA08 CA15 CA25 CB13 DA02 EA05 EA10 FA07 2H200 GA46 GA49 HA02 HA29 HB12 HB22 PA11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂、離型剤、負帯電性荷電制御
    剤、着色剤及び外添剤を含有してなる負帯電性トナーで
    あって、前記結着樹脂の主成分が、カルボン酸成分と、
    式(I): 【化1】 (式中、Rは炭素数2又は3のアルキレン基、x及びy
    は正の数を示し、xとyの和は1〜16である)で表さ
    れるビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物を
    5モル%以上含有したアルコール成分とを縮重合させて
    得られる、酸価が5mgKOH/g以上のポリエステル
    であり、前記外添剤として、体積平均粒径が0.09〜
    0.8μmのトリアジン骨格を有するメラミン系樹脂微
    粒子を含有してなる、非磁性一成分現像方式に用いられ
    る負帯電性トナー。
  2. 【請求項2】 前記外添剤として、少なくとも2種類以
    上の平均粒径の異なる疎水性シリカをさらに含有してな
    る請求項1記載の負帯電性トナー。
  3. 【請求項3】 負帯電性荷電制御剤がサリチル酸誘導体
    の金属化合物である請求項1又は2記載の負帯電性トナ
    ー。
  4. 【請求項4】 帯電ローラーを備えた、線速が70mm
    /sec以上の電子写真装置に使用される請求項1〜3
    いずれか記載の負帯電性トナー。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009036850A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Kao Corp 電子写真用トナー
JP2011039100A (ja) * 2009-08-06 2011-02-24 Fuji Xerox Co Ltd 光定着用トナー、静電荷像現像剤、現像剤カートリッジ、画像形成方法及び画像形成装置
JP2011170184A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Brother Industries Ltd 正帯電性トナーおよびその製造方法
JP2017181573A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 三菱ケミカル株式会社 静電荷像現像用トナー

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