JP2003052580A - トイレ用手摺装置 - Google Patents

トイレ用手摺装置

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JP2003052580A
JP2003052580A JP2001244136A JP2001244136A JP2003052580A JP 2003052580 A JP2003052580 A JP 2003052580A JP 2001244136 A JP2001244136 A JP 2001244136A JP 2001244136 A JP2001244136 A JP 2001244136A JP 2003052580 A JP2003052580 A JP 2003052580A
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shaft core
toilet
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則明 茅原
Tokuzo Kobayashi
徳三 小林
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47KSANITARY EQUIPMENT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; TOILET ACCESSORIES
    • A47K17/00Other equipment, e.g. separate apparatus for deodorising, disinfecting or cleaning devices without flushing for toilet bowls, seats or covers; Holders for toilet brushes
    • A47K17/02Body supports, other than seats, for closets, e.g. handles, back-rests, foot-rests; Accessories for closets, e.g. reading tables
    • A47K17/026Armrests mounted on or around the toilet

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  • Public Health (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toilet Supplies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本体フレームに肘掛けフレームを組付けた状
態で、梱包体積を抑制したトイレ用手摺装置を提供す
る。 【解決手段】 軸着部13は支柱10bに固定する軸芯部20
と、この軸芯部20に同心で取り付けて肘掛けフレーム11
と一体に回動する軸受部30とからなり、軸芯部20外周面
に設けた軸芯規制突部24に対して、肘掛けフレーム11が
略水平方向前方へ突出する使用位置とこの肘掛けフレー
ム11が略垂直方向下方へ突出する収納位置とで係合する
軸受規制突部32を軸受部30内周面に設け、更に肘掛けフ
レーム11が略垂直方向上方へ突出する跳ね上げ位置で軸
芯規制突部24に係合し、この肘掛けフレーム11の後方回
動を規制する可動突起体33を軸受部30内周面から軸芯部
20外周面へ向けて出没自在に設けたトイレ用手摺であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トイレ、特に洋式
トイレにおける高齢者、身体障害者等の使用時(排泄時)
の着座動作、座位姿勢又は起立動作を補助する付加設備
としてのトイレ用手摺装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のトイレ用手摺装置は、便器左右の
床面に設置する固定部と、この固定部に立設する支柱
と、左右の支柱間に架設する連結部とからなる本体フレ
ームの支柱に設けた軸着部へ回動自在に肘掛けフレーム
を取り付けていた(例えば特開2001-095729号等)。この
トイレ用手摺装置における肘掛けフレームは、高齢者や
身体障害者等の座位姿勢を保持するほか、着座動作や起
立動作を補助する役割も有するので、略水平方向前方へ
突出する使用状態で先端が便器よりも突出する長さ(軸
着部から600mm程度)が肘掛けフレームに必要だと言われ
ている。
【0003】一方、肘掛けフレームを使用位置の状態、
すなわち略水平方向前方へ突出する状態にあると、便器
側方から便座に乗り降りする際に肘掛けフレームが妨げ
となるし、健常者にはかえって邪魔となる。このため、
従来の肘掛けフレームは、使用位置から約90度上向いた
跳ね上げ位置へ回動できるようになっている。肘掛けフ
レームは、前記跳ね上げ位置から更に後方へ回動して壁
等に衝突しないように、回動規制する構造が通常であっ
た。
【0004】具体的には、図16に見られるように、肘掛
けフレーム301を使用位置で略水平状態に保持するた
め、軸芯部302外周面に設けた前軸芯規制面303と軸受部
305内周面に設けた前軸受規制面306とを係合し、跳ね上
げ位置では、図17に見られるように、肘掛けフレーム30
1が後方回動しないように、軸芯部302外周面に設けた後
軸芯規制面304と軸受部305内周面に設けた後軸受規制面
307とを係合していた。つまり、肘掛けフレーム301は、
軸芯部302の前後軸芯規制面303,304に囲まれた範囲でし
か回動できないようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような肘掛けフ
レームは、使用位置では前方へ大きく、しかも本体フレ
ームの固定部先端よりも前方へ突出し、跳ね上げ位置で
は本体フレームの連結部から上方へ大きく突出してしま
う。トイレ用手摺装置として設置後の使用においては問
題はないが、製品出荷に伴う梱包荷姿は大変大きくなる
(図7中二点鎖線参照)。使用位置よりは跳ね上げ位置で
肘掛けフレームを梱包する方が比較的梱包体積が少なく
なるが、それでも本体フレームから突出した肘掛けフレ
ームを納めるために、梱包体積全体の約4割を必要とす
る。これにより、段ボール箱等の大きな梱包材が必要と
なるほか、開封後は大量の梱包資材ゴミを発生させる問
題を引き起こしていた。また、単純に大きな梱包荷姿
は、保管や輸送効率を悪くし、施工現場への搬入に際す
る取扱性の面でも問題となった。
【0006】梱包体積を抑える手段として、肘掛けフレ
ームを本体フレームから取外して梱包することが考えら
れるが、段ボール箱内での輸送中の損傷を防止するため
に発泡スチロール等で本体フレーム及び肘掛けフレーム
を位置保持する必要や、トイレ用手摺装置の設置時に肘
掛けフレームの組付作業が生じ、施工者の作業を大幅に
増加させる問題が起きる。そもそも、肘掛けフレームは
軸着部の構造が複雑で部品点数が多いことに加え、使用
時の安全性が最も求められる重要部材であるため、品質
管理の徹底された工場内で組付けて出荷することが望ま
しい。設置時の組付けは、必ずしも専門業者が行うとは
限らず、仮に施行に不慣れな業者や一般人が組付けをす
れば、使用時の安全性が保証されなくなる。
【0007】また、別の梱包体積を抑える手段として
は、本体フレームの支柱を上下に分割する構造とし、肘
掛けフレームを本体フレームの一部(例えば分割下の本
体フレームにおける支柱)に沿わせるようにして梱包す
ることが考えられる。これであれば、肘掛けフレームは
工場内で本体フレームに組付けておくことができる。し
かし、上記と同様に、分割した本体フレームを個々に位
置保持する必要が生じるし、施工者の組付作業を大幅に
増加させてしまうことに変わりはない。そこで、本体フ
レームに肘掛けフレームを組付けた状態で、梱包体積を
抑制して梱包できるトイレ用手摺装置を提供するため、
検討した。
【0008】
【課題を解決するための手段】検討の結果開発したもの
が、便器左右の床面に設置する固定部と、この固定部に
立設する支柱と、左右の支柱間に架設する連結部とから
なる本体フレームの支柱に設けた軸着部へ回動自在に肘
掛けフレームを取り付けたトイレ用手摺装置において、
軸着部は支柱に固定する軸芯部と、この軸芯部に同心で
取り付けて肘掛けフレームと一体に回動する軸受部とか
らなり、軸芯部外周面に設けた軸芯規制突部に対して、
肘掛けフレームが略水平方向前方へ突出する使用位置と
この肘掛けフレームが略垂直方向下方へ突出する収納位
置とで係合する軸受規制突部を軸受部内周面に設け、更
に肘掛けフレームが略垂直方向上方へ突出する跳ね上げ
位置で軸芯規制突部に係合し、この肘掛けフレームの後
方回動を規制する可動突起体を軸受部内周面から軸芯部
外周面へ向けて出没自在に設けたトイレ用手摺である。
軸着部は、支柱に固定する軸受部と、この軸受部に同心
で取り付けて肘掛けフレームと一体に回動する軸芯部と
から構成してもよい。
【0009】本発明のトイレ用手摺装置は、従来の使用
位置及び跳ね上げ位置間で回動自在にしていた肘掛けフ
レームを、更に支柱に沿った向き、すなわち略垂直方向
下方へ突出する収納位置にまで回動できるようにして、
梱包体積を低減した。軸受部内周面に設けた軸受規制突
部は、使用位置から収納位置の間で肘掛けフレームの回
動を規制する。可動突起体は、使用位置と収納位置との
間に存在する跳ね上げ位置で肘掛けフレームの後方回動
を規制する。収納位置から使用位置へ肘掛けフレームを
回動させてくる際には、可動突起体は軸受部内周面に没
入させて軸芯規制突部と係合しないようにする。そし
て、跳ね上げ位置を超えた段階で再び可動突起体を軸芯
部外周面に向けて突出させておけば、跳ね上げ位置での
後方回動を規制するために、軸芯規制突部と係合でき
る。
【0010】具体的な可動突起体としては、軸受部外周
面から内周面に貫通して設けた雌ネジ部に螺合する雄ネ
ジ部を例示できる。前記雄ネジ部からなる可動突起体
は、可動突起体としての構造が簡素で、安価であり、ま
た捩じ込み式なので出没操作が容易かつ確実である。
【0011】出没操作を省略する可動突起体としては、
半径方向内向きに付勢してあり、軸芯規制突部に対して
肘掛けフレームの前方回動では乗り越え、逆に肘掛けフ
レームの後方回動では係合する傾斜断面の案内部を設け
た構成を例示できる。前記構成では、収納位置から使用
位置まで肘掛けフレームを回動させる際、可動突起体は
傾斜断面の案内部が軸芯規制突部に押されながら没入し
て軸芯規制突部を乗り越えることができる。しかし、軸
芯規制突部を乗り越えると、半径方向内向きの付勢によ
って可動突起体は突出し、以後は案内部の傾斜断面が反
対側に位置するために乗り越えることができず、跳ね上
げ位置での後方回動を規制することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図を参照しながら説明する。図1は本発明を適用し
たトイレ用手摺装置を示す全体斜視図、図2は軸着部13
の分解斜視図、図3は収納位置における軸着部13の断面
図、図4は使用位置における軸着部13の断面図、図5は
跳ね上げ位置における軸着部13の断面図、図6は図4中
A−A断面図、図7は本発明を適用したトイレ用手摺装
置の梱包状態を表す斜視図である。本例は、本体フレー
ム10の固定部10aを便器300左右の床面に設置するトイレ
用手摺装置である。
【0013】本例のトイレ用手摺装置は、床面に設置し
た固定部10aから支柱10bを突設し、左右の支柱10b,10b
間に連結部10cを架設した本体フレーム10の前記支柱10b
に軸着部13を設け、この軸着部13に肘掛けフレーム11を
回動自在に取り付けた構成である。肘掛けフレーム11
は、支柱10bから略水平方向前方へ突出する使用位置
と、略垂直方向上向きに突出する跳ね上げ位置との間で
回動する。肘掛けフレーム11には、前記使用位置で上面
となる部分に肘掛けカバー12を装着している。また、本
体フレーム10の連結部10cには、便器300に着座した使用
者を支える背もたれ14を設けているが、トイレ用手摺装
置としては前記背もたれ14は必須ではなく、なくてもよ
い。
【0014】本例の軸着部13は、図2に見られるよう
に、可動突起体33にネジを用いている。軸芯部20は、支
柱10b側面に取付基部21を溶接固定し、この取付基部21
から大径部22、小径部23の順に突出した構造で、小径部
23の先端面中央に雌ネジ部25を形成している。軸芯規制
突部24は、小径部23外周面下面側に設けてあり、この軸
芯規制突部24側面がそれぞれ肘掛けフレーム11の跳ね上
げ位置又は収納位置と使用位置とに対応した軸芯規制面
24a,24bになっている。本例の軸芯規制突部の大きさ
は、周方向約50度である。
【0015】軸受部30は、肘掛けフレーム11の回動基部
として溶接した筒状体で、軸芯部20の大径部22外径に等
しい内径を有する。軸方向外側端には環状段部31を形成
してあり、軸芯部20に対して軸受部30を取り付けて離脱
を防止する押えリング45を嵌め込むようになっている。
軸受部30内周面上の軸受規制突部32は、軸芯部20の小径
部23外径に等しい内周径で、肘掛けフレーム11の収納位
置と使用位置に対応した規制面32a,32bを形成した略台
形状であり、周方向に約40度の大きさである。
【0016】軸芯部20に対する軸受部30の取り付けは、
次の手順による。まず、軸受部30は、軸受部20の大径部
22に、金属製のワッシャ41,41で挟んだ樹脂製の摺動リ
ング42を介装して差し込む。そして、内径が小径部23外
径に等しく、外径が軸受部30内径に等しい軸受リング43
を軸芯部20の小径部23先端に宛てがい、続いて皿バネ44
を介装して押えリング45を環状段部31内に嵌合する。最
後に、小ワッシャ46を介して固定ネジ47を押えリング45
を通して軸芯部20の小径部23先端の雌ネジ部25に締め込
めば、取付作業が完了する。押えリング45の表面側中央
には小ワッシャ46及び固定ネジ47の頭部を嵌める凹環部
45aを形成している。
【0017】肘掛けフレーム11は、トイレ用手摺装置の
梱包時には、図3に見られるように、略垂直方向下向き
(本例の肘掛けフレーム11は軸受部30から曲がっている
ので軸受部30近傍では斜め下方へ突出している)の収納
位置とする。この収納位置では、軸芯規制突部24の軸芯
規制面24aと軸受規制突部32の軸受規制面32aとが係合し
ている。逆に言えば、軸芯規制突部24の規制面24bと軸
受規制突部32の軸受規制面32bとは、約270度の回動空間
13aを形成している。このため、図4に見られるよう
に、肘掛けフレーム11を約270度前方回動すると、軸受
規制面32bが軸芯規制面24bに係合して、肘掛けフレーム
11は使用位置となる。各規制突部24,32の大きさは、特
に負荷のかかる肘掛けフレーム11の使用位置で強度を保
てるように、決定するとよい。
【0018】肘掛けフレーム11は、各規制突部24,32の
係合だけでは、収納位置と使用位置との間で回動するこ
とになる。肘掛けフレーム11を跳ね上げ位置で停止させ
るためには、回動空間13a内に配した可動突起体33を用
いる。本例の可動突起体33は、軸受規制突部32の対面位
置に設けた雌ネジ部34から、軸芯部20外周面へ向けて出
没自在に螺合する雄ネジ部を用いており、容易に回動空
間13a内で出没自在にしている。
【0019】肘掛けフレーム11を収納位置から使用位置
へ向けて前方回動(図3中矢印参照)させる際は、肘掛け
フレーム11の回動を阻害しないように、可動突起体33は
軸受部30内周面へ没入させ、回動空間13a内へ突出させ
ないようにしておく(工場出荷時)。設置の際には、先に
肘掛けフレーム11を使用位置へ前方回動させておいてか
ら可動突起体33を締め込み、軸芯部20外周面に向けて可
動突起体33を突出させる。これにより、肘掛けフレーム
11を使用位置から上方へ約90度回動させると、図5に見
られるように、可動突起体33が軸芯規制面24aに係合
し、肘掛けフレーム11を跳ね上げ位置で規制できる。す
なわち、可動突起体33は、跳ね上げ位置で肘掛けフレー
ム11を回動規制する軸受部30の規制突部として機能す
る。この跳ね上げ位置では肘掛けフレーム11に大きな負
荷が加わる虞れは少ないが、規制突部としての強度を高
めるには、例えば軸方向に複数の可動突起体33を併設す
ればよい。可動突起体33が複数あると、いずれかが緩ん
でも残りの可動突起体33が規制突部として機能できる
(フェールセーフ機能)。可動突起体33は緩めて再び軸受
部30内周面に没入させることができ、必要に応じて肘掛
けフレーム11を収納位置へ後方回動させることもでき、
引越しや付け替え工事等の際に便利である。
【0020】本例の肘掛けフレーム11は、規制突部24,3
2の係合による回動規制のほか、固定ネジ47の締め付け
による摩擦抵抗で、使用位置から跳ね上げ位置の回動範
囲内であれば、どの回動位置でも停止できるようにして
いる。これは、跳ね上げ位置から自重によって肘掛けフ
レーム11が自然に前方回動(下方へ向けての回動)を防止
することを意味し、不用意に肘掛けフレーム11が下がる
という危険性をなくしている。摩擦抵抗は、人力による
負荷によって容易に回動可能な大きさとすることが好ま
しく、例えば固定ネジ47の締付け程度で加減することも
できるが、本例では構造的に適度な摩擦抵抗が得られる
ようにしている。
【0021】本例の軸着部13は、図6に見られる構造で
ある。固定ネジ47は、締付けにより軸受部30及び押えリ
ング45を一体に摺動させるが、特にエポキシ系接着剤を
封入したマイクロカプセルを塗布した接着剤型緩み止め
ネジ136を用いると、固定ネジ47が雌ネジ部25と強固に
一体化し、取付基部21及び固定ネジ47間で軸受部30及び
押えリング45が一体に摺動しやすい。肘掛けフレーム11
に従って軸受部30が回動すると、回転力が皿バネ44を介
して押えリング45に伝えられる。このときの皿バネ44に
よる弾性力が、樹脂製の摺動リング42及び押えリング45
に適度な摩擦抵抗を発生させるわけである。ワッシャ41
は、摺動リング42が取付基部21及び軸受部30と直接擦れ
て磨耗することを防止するため、取付基部21及び軸受部
30と摺動リング42との間に介装している。
【0022】肘掛けフレーム11を収納位置へ回動させた
状態で梱包すると、図7に見られるように、非常に梱包
体積を小さくして段ボール箱15に収納できる(図7中太
破線)。本例では、トイレ用手摺装置の連結部10cに背も
たれ14を取り付けているが、この背もたれ14は連結部10
cから上方へ突出するため、梱包時には取り外しておく
と、梱包体積をより小さくできる。背もたれ10cはオプ
ションであり、軸着部13を介して取り付ける肘掛けフレ
ーム11に比べて構造が簡素で、取り付けも容易であるの
で、現場での取り付けも可能である。
【0023】図8〜図11は板バネからなる付勢手段によ
り半径方向内向きに付勢した可動突起体133を用いた軸
受部30において、肘掛けフレーム11を収納位置から使用
位置へ前方回動させていく過程を表した軸受部30の断面
図、図12〜図15はコイルバネからなる付勢手段により半
径方向内向きに付勢した可動突起体233を用いた軸受部3
0において、肘掛けフレーム11を収納位置から使用位置
へ前方回動させていく過程を表した軸受部30の断面図で
ある。図8及び図12が肘掛けフレーム11が収納位置にあ
る初期段階、図9及び図13が可動突起体133(233)が軸芯
規制突部24を乗り越え始めた段階、図10及び図14が可動
突起体133(233)が軸芯規制突部24を乗り越え終えた段階
であり、図11及び図15は肘掛けフレーム11が使用位置に
ある最終段階をそれぞれ表している。
【0024】図8〜図11の例は、軸受部30外周面に止め
ネジ136で固定した板バネからなる付勢手段135に円柱状
可動突起体133を固着し、軸受部30の半径方向内向きに
設けた貫通孔134を通じて可動突起体133の案内部133aを
回動空間13a内に突出させている。案内部133aは、肘掛
けフレーム11を収納位置(図8)から前方回動(図中太矢
印参照)させると、傾斜断面の案内部133aを軸芯規制突
部24に当接し、この軸芯規制突部24に押されて可動突起
体133は相対的に軸受部30内周面に向けて没入する(図
9)。こうして案内部133aが軸芯規制突部24に押された
没入状態で、可動突起体133は軸芯規制突部24を乗り越
えることができ(図10)、そのまま肘掛けフレーム11を使
用位置にまで回動させることができる(図11)。しかし、
一度乗り越えてしまうと、案内部133aは背面を軸芯規制
突部24に向けてしまうので、可動突起体133が軸芯規制
突部24に係合する跳ね上げ位置までしか肘掛けフレーム
11は後方回動できなくなる(図10)。再び肘掛けフレーム
11を収納位置へ戻すには、止めネジ136を緩めて可動突
起体133を強制的に没入させればよい。
【0025】図12〜図15の例は、圧縮コイルバネである
付勢手段235を底部に介在させて四角柱状可動突起体233
を円柱形状のホルダ236内に収納し、前記ホルダ236を軸
受部30の半径方向に設けた雌ネジ部234に螺合して、可
動突起体233先端に形成した傾斜断面の案内部233aを回
動空間13a内に突出させた例である。可動突起体233は、
ホルダ236の底部(外面)に設けた孔から突出した小径円
柱237端部を圧潰することで抜け止めしている。圧縮コ
イルバネである付勢手段235は、前記小径円柱237に遊嵌
し、可動突起体233端面とホルダ236底部内面との間で反
発し、可動突起体233に対して半径方向内向きの付勢を
与えている。肘掛けフレーム11が収納位置にある状態
(図12)から、可動突起体233が軸芯規制突部24を乗り越
えて(図13,図14)、肘掛けフレーム11が使用位置に達し
たら(図15)、以後可動突起体233が跳ね上げ位置で肘掛
けフレーム11を回動規制する(図14)。
【0026】
【発明の効果】本発明により、肘掛けフレームは本体フ
レームの支柱に沿わせて略垂直方向下方に向けた収納位
置で取り付け、前記収納位置での梱包が可能となるた
め、梱包体積を大幅に削減でき、梱包資材ゴミの低減、
保管や輸送コスト削減や設置時の製品の取扱性を向上さ
せることができる。また、可動突起体がネジであれば、
出没操作が容易にできる上、極めて安価に軸着部を構成
できる利点がある。トイレ用手摺装置をトイレに設置す
る際は、肘掛けフレームを収納位置から使用位置に回動
させた後、可動突起体を軸芯規制突部と係合させるよう
に軸受部内周面から回動空間内へ突出させるだけでよ
く、施行者の作業工数は実質増えるものではない。更
に、可動突起に半径方向内向きの付勢を与えると、収納
位置から使用位置へ向けて肘掛けフレームを前方回動さ
せるだけで、可動突起体は軸芯規制突部を乗り越え、以
後は跳ね上げ位置で肘掛けフレームを回動規制するよう
に自動的に突出するので、施工者の作業工数が全く増加
しなくなる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したトイレ用手摺装置を示す全体
斜視図である。
【図2】軸着部の分解斜視図である。
【図3】収納位置における軸着部の断面図である。
【図4】使用位置における軸着部の断面図である。
【図5】跳ね上げ位置における軸着部の断面図である。
【図6】図4中A−A断面図である。
【図7】本発明を適用したトイレ用手摺装置の梱包状態
を表す斜視図である。
【図8】板バネを付勢手段とした可動突起体を用いた軸
着部の断面図(肘掛けフレームが収納位置にある初期段
階)である。
【図9】板バネを付勢手段とした可動突起体を用いた軸
着部の断面図(可動突起体が軸芯規制突部を乗り越え始
める段階)である。
【図10】板バネを付勢手段とした可動突起体を用いた軸
着部の断面図(可動突起体が軸芯規制突部を乗り越え終
えた段階)である。
【図11】板バネを付勢手段とした可動突起体を用いた軸
着部の断面図(肘掛けフレームが使用位置にある最終段
階)である。
【図12】コイルバネを付勢手段とした可動突起体を用い
た軸着部の断面図(肘掛けフレームが収納位置にある初
期段階)である。
【図13】コイルバネを付勢手段とした可動突起体を用い
た軸着部の断面図(可動突起体が軸芯規制突部を乗り越
え始める段階)である。
【図14】コイルバネを付勢手段とした可動突起体を用い
た軸着部の断面図(可動突起体が軸芯規制突部を乗り越
え終えた段階)である。
【図15】コイルバネを付勢手段とした可動突起体を用い
た軸着部の断面図(肘掛けフレームが使用位置にある最
終段階)である。
【図16】従来のトイレ用手摺装置における軸着部の断面
図(肘掛けフレームが使用位置にある)である。
【図17】従来のトイレ用手摺装置における軸着部の断面
図(肘掛けフレームが跳ね上げ位置にある)である。
【符号の説明】
10 本体フレーム 10a 固定部 10b 支柱 10c 連結部 11 肘掛けフレーム 13 軸着部 13a 回動空間 14 背もたれ 20 軸芯部 21 取付基部 24 軸芯規制突部 25 雌ネジ部 30 軸受部 31 環状段部 32 軸受規制突部 33 可動突起体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器左右の床面に設置する固定部と、該
    固定部に立設する支柱と、左右の支柱間に架設する連結
    部とからなる本体フレームの支柱に設けた軸着部へ回動
    自在に肘掛けフレームを取り付けたトイレ用手摺装置に
    おいて、軸着部は支柱に固定する軸芯部と、該軸芯部に
    同心で取り付けて肘掛けフレームと一体に回動する軸受
    部とからなり、軸芯部外周面に設けた軸芯規制突部に対
    して、肘掛けフレームが略水平方向前方へ突出する使用
    位置と該肘掛けフレームが略垂直方向下方へ突出する収
    納位置とで係合する軸受規制突部を軸受部内周面に設
    け、更に肘掛けフレームが略垂直方向上方へ突出する跳
    ね上げ位置で軸芯規制突部に係合し、該肘掛けフレーム
    の後方回動を規制する可動突起体を軸受部内周面から軸
    芯部外周面へ向けて出没自在に設けたことを特徴とする
    トイレ用手摺。
  2. 【請求項2】 可動突起体は、軸受部外周面から内周面
    に貫通して設けた雌ネジ部に螺合する雄ネジ部である請
    求項1記載のトイレ用手摺装置。
  3. 【請求項3】 可動突起体は、半径方向内向きに付勢し
    てあり、軸芯規制突部に対して肘掛けフレームの前方回
    動では乗り越え、逆に肘掛けフレームの後方回動では係
    合する傾斜断面の案内部を設けた請求項1記載のトイレ
    用手摺装置。
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