JP4150583B2 - 車いす - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
この発明は、身体障害者、高齢者、負傷者等に利用される車いすに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
車いすは、歩行困難な者が利用するものであるが、単なる腰掛用の椅子として利用されるものではなく、歩行に代えて移動するための移動手段として利用される。したがって、車いすは、利用者にとって疲れにくく使い心地の良いものであることが重要である。
ところで、従来の車いすは、車いすの骨格を構成するフレームに後輪及び前輪が設けられているが、これら後輪及び前輪は、フレームに直結されている。そのため、走行中の振動等がほぼそのままフレームに伝達され、利用者は、走行中常に振動を受け、特に路面が荒れている場合や凹凸部分を走行するときは、大きな衝撃を受ける場合もあった。
そこで、本発明の目的は、走行中の振動が利用者へ伝達されることを抑制した乗り心地の良い車いすを提供することである。
【0003】
【課題を解決するための手段】
車いすは、後輪がきわめて大径に構成され、前輪は、きわめて小径に形成されており、前輪は、いわゆるキャスターとして構成されている。このため、車いすの走行中では、特に前輪が路面からの振動・衝撃を受けやすく、したがって、本願発明者は、上記目的を達成するためには、前輪が衝撃を吸収する機能を備えることが重要であると考えた。
【0004】
そこで、本願に係る車いすは、車輪と、該車輪を支持する支持フレームと、該支持フレームに設けられたキャスター軸と、該キャスター軸が挿通されるキャスターパイプと、該キャスターパイプが取り付けられるメインフレームと、上記車輪が路面側から衝撃力を受けた場合にメインフレームに対して相対的に変位することによってこの衝撃がメインフレームに伝達されるのを抑制する衝撃吸収機構とを備えている。上記キャスター軸は、軸受を介して上記キャスターパイプに挿通支持されている。上記衝撃吸収機構は、可撓性材料からなる円筒状の衝撃吸収材が、上記キャスター軸に嵌められ、上記軸受を収容支持してなる。上記軸受は、上記衝撃吸収材によって軸方向及び径方向に囲繞保持されている。
この構成によれば、衝撃吸収機構が備えられているので、仮に前輪に衝撃力が加わった場合であっても、前輪がメインフレームに対して相対変位するから、当該衝撃が緩和され、メインフレームに直接に伝達されることはない。
0005
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
0006
第1の参考例
図1は、第1の参考例に係る車いす10が示された斜視図である。
この車いす10は、メインフレーム11と、座フレーム12と、背フレーム13とを備えている。座フレーム12は、後述されるようにメインフレーム11に取り付けられている。背フレーム13は、座フレーム12の後方に取り付けられている。
また、この車いす10は、メインフレーム11に取り付けられた前輪14及び後輪15と、座フレーム12の前方に取り付けられたレッグサポート16と、座フレーム12の側方に取り付けられた左右一対の肘掛け17と、背フレーム13の上方に取り付けられた押し手18及びリリースレバー19とを備えている。
0007
上記メインフレーム11、座フレーム12及び背フレーム13は、既知の構成であり、また、上記後輪15、レッグサポート16、肘掛け17、押し手18及びリリースレバー19も既知の構成であるので、これらについての詳しい説明は省略される。
なお、背フレーム13にはシート部材20が設けられており、これにより背面21が構成されている。また、座フレーム12にもシート部材22が設けられており、これにより、座面23が構成されている。
これらシート部材20及びシート部材22は、例えば帯状の面ファスナーにより形成されており、それぞれ、背フレーム13及び座フレーム12に巻き掛けるようにして装着されている。
0008
第1の参考例の特徴とするところは、前輪14が後述のようにキャスターとして構成され、前輪14は、衝撃吸収機構80を備えている点である。以下、前輪14及びその衝撃吸収機構80について詳述される。
0009
図2は、前輪14部分の一部断面要部拡大図である。
衝撃吸収機構80は、同図が示すように、前輪14に設けられている。前輪14は、車輪26と、車輪26を支持する支持フレーム27と、支持フレーム27に設けられたキャスター軸28とを有する。キャスター軸28は、メインフレーム11に設けられたキャスターパイプ29に挿通され支持されている。この前輪14は、キャスター軸28がキャスターパイプ29に対してその軸方向回りに回動自在となっており、いわゆるキャスターを構成している。なお、車輪26及び支持フレーム27は、既知の構成である。
0010
図3は、キャスター軸28の要部拡大斜視図であり、上記衝撃吸収機構80の構造が詳細に図示されている。
衝撃吸収機構80は、衝撃吸収材81(ブッシュ)と、一対の保持リング82,83とを備えている。図2及び図3が示すように、これらは、キャスター軸28に嵌め込まれた状態で取り付けられている。
0011
キャスターパイプ29は、円筒状に形成されており(図2参照)、例えばアルミニウム合金等の金属により構成されている。キャスターパイプ29の内部には、図2が示すような段付孔84が設けられている。この段付孔84に上記キャスター軸28が挿通されている。段付孔84の大径部には、軸受85,86が配設されており、これら軸受85,86は、キャスター軸28を支持している。
なお、キャスターパイプ29は、例えば、溶接等によりメインフレームに固着されている。
0012
キャスター軸28は、上記支持フレーム27の上面に一体的に形成されている。キャスター軸28は、円柱状に形成されており、例えば、鋼やアルミニウム合金等の金属により構成されている。
キャスター軸28の上端部は、ねじが形成されており、この部分に締結ナット87が掛けられている。この締結ナット87は、キャスター軸28をキャスターパイプ29に対して締結するためのものである。
また、キャスター軸28の下方には、六角部88が形成されている。この六角部88は、例えばスパナ等が係合することができるように形成され、これにより、上記締結ナット87が容易且つ確実に締め付けられるようになっている。
0013
上記衝撃吸収材81は、図3が示すように円環状に形成されている。衝撃吸収材81は、例えば、ゴム等が採用される。もっとも、衝撃吸収材81の材質は、ゴムに限定されるものではなく、これと同様の弾性を備えた可撓性部材(例えば、バネ等も可)が採用され得る。
衝撃吸収材81の内径は、キャスター軸28の外径に対応されており、キャスター軸28にぴったりと嵌め込まれるようになっている。
0014
保持リング82,83は、図3が示すように円環状に形成されている。保持リング82,83は、例えばアルミニウム合金等の金属により構成される。
保持リング82,83は、衝撃吸収材81を挟み込むように当該衝撃吸収材81の両側(図3では上下側)に配置されている。つまり、衝撃吸収材81は、保持リング82,83によって挟み込まれた状態で、キャスター軸28の六角部88と軸受86との間に介在されている。
0015
前輪14は、次のような要領でメインフレーム11に組み付けられる。
まず、図3が示すように、前輪14のキャスター軸28に保持リング83、衝撃吸収材81及び保持リング82が嵌め込まれる。
軸受85,86が予めキャスターパイプ29に嵌め込まれ、その状態で上記衝撃吸収材81等が嵌め込まれたキャスター軸28が、キャスターパイプ29の下方から当該キャスターパイプ29に挿通される。これにより、キャスター軸28が軸受85,86を介してキャスターパイプ29によって支持される。
さらに、キャスターパイプ29の上方から上記締結ナット87がキャスター軸28に螺合され、確実に締め付けられる。これにより、キャスター軸28は、上記衝撃吸収機構80が介在された状態で上記キャスターパイプ29に支持されることになる。
0016
このように、第1の参考例に係る車いす10では、前輪14に上記衝撃吸収機構80が備えられているので、仮に前輪14に衝撃力が加わった場合には、当該衝撃は、衝撃吸収機構80によって緩和される。したがって、凹凸等が形成された路面を車いす10が走行する場合であっても、前輪14に加えられた衝撃力は、衝撃吸収機構80を変位させることによって、当該衝撃がメインフレーム11にそのまま伝達されることはない。その結果、車いす10は、利用者にとって乗り心地の良いものとなる。
0017
第1の参考例では、衝撃吸収機構80が衝撃吸収材81を備えているから、前輪14に衝撃力が加わると、当該衝撃は、支持フレーム27、キャスター軸28、軸受86等及びキャスターパイプを介してメインフレームに伝達されるが、上記軸受86が衝撃吸収材81によって支持されているから、この衝撃吸収材81が上記衝撃力によって変形する。つまり、当該衝撃の伝達は、この衝撃吸収材81によって抑制され、メインフレーム11に衝撃がそのまま伝達されることはない。
このように、衝撃の伝達の抑制が、円環状に形成された衝撃吸収材81により実現されるので、衝撃吸収機構80の構造がきわめて簡単であり、車いす10の製造コストが大幅に上昇することはないという利点がある。
0018
さらに、第1の参考例では、上記衝撃吸収材81は、一対の保持リング82,83によって挟み込まれているので、前輪14に大きな衝撃力が負荷された場合であっても、衝撃吸収材81は異形に変形することがない。これにより、衝撃吸収材81は、あらゆる衝撃力によってその軸方向に正確に変形することになり、効果的な衝撃吸収機能を発揮する。もっとも、上記保持リング82,83は省略されてもよいことは勿論である。
0019
次に、第1の参考例の変形例について説明される。
図4は、第1の参考例の変形例に係る前輪14部分の一部断面要部拡大図である。
本変形例では、上記第1の参考例に係る衝撃吸収機構80が2カ所に設けられている。すなわち、上記第1の参考例では、キャスター軸28を支持する軸受85,86のうち、軸受86側にのみ上記衝撃吸収機構80が介在されているのに対し、本変形例では、衝撃吸収機構80が軸受85側にも配設されている。
0020
本変形例に係る衝撃吸収機構80の具体的構成は、上記第1の参考例と同様であり、一対の保持リング82,83に挟み込まれた衝撃吸収材81が、軸受85の上方に配置されている。
本変形例では、キャスター軸28の上方及び下方に上記衝撃吸収材81が配設されているから、車輪26が上方へ突き上げられるように衝撃力が加えられた場合には、専ら軸受86側の衝撃吸収材81が変形し、当該衝撃がメインフレーム11側へ伝達されるのが抑制される。また、例えば、路面に凹部が形成されている場合等では、車輪26が路面に追従するように軸受85側の衝撃吸収材81が変形する。したがって、車いす10は、より一層乗り心地が良くなるという利点がある。
0021
次に、上記第1の参考例を変形した実施例について説明される。
図5は、本実施形態に係る衝撃吸収機構90の構造を示す斜視図である。
本実施例に係る衝撃吸収機構90が上記第1の参考例に係る衝撃吸収機構80と異なるところは、上記第1の参考例に係る衝撃吸収機構80では、円環状に形成された衝撃吸収材81が一対の保持リング82,83によって挟み込まれた構造であったのに対し、本実施例に係る衝撃吸収機構90は、器状に形成された衝撃吸収材91(ブッシュ)によって構成されている点である。
0022
図5が示すように、衝撃吸収材91は、全体として円筒状に形成され、上端が開放されている。衝撃吸収材91は、上記第1の参考例と同様に、ゴム等の可撓性材料から構成されているが、衝撃吸収材91を構成する材料はゴムに限定されるものではなく、これと同様の可撓性を備えたものであれば、他の材料が採用され得ることは勿論である。
また、衝撃吸収材91は、底面部92を備えており、この底面部92には、貫通孔93が設けられている。貫通孔93の内径は、軸受86の内輪の内径に対応されており、キャスター軸28が挿通されるようになっている。
なお、本実施例では、衝撃吸収材91と軸受86との間にワッシャ86aが設けられており、軸受86に支持されたキャスター軸28が円滑に回転することができるようになっている。もっとも、このワッシャ86aは、省略されていてもよい。
0023
本実施例では、キャスター軸28に上記衝撃吸収材91がその底面部92側から嵌め込まれ、上記軸受86がキャスター軸28に嵌め込まれると共に、衝撃吸収材91によって収容保持される。このとき、上記ワッシャ86aは、軸受86と共に衝撃吸収材91内に収容される。そして、この状態で、衝撃吸収材91及び軸受86が、キャスターパイプ29に嵌め込まれる。
0024
つまり、本実施例では、軸受86は、衝撃吸収材91によって軸方向及び径方向に囲繞保持される。
したがって、仮にキャスター軸28に軸方向及び軸方向に交差する方向に衝撃力が加わった場合であっても、衝撃吸収材91がが確実に弾性変形し、当該衝撃がメインフレーム11に直接に伝達されることが効果的に防止される。その結果、車いす10の乗り心地は、一層良いものとなる。
0025
なお、本実施例では、上記衝撃吸収材91は、軸受86側にのみ配設されているが、軸受85も同様に衝撃吸収材91によって収容保持された構造が採用されていてもよい。これにより、キャスター軸28からメインフレーム11側への衝撃の伝達は、なお一層効果的に抑制され、車いす10の乗り心地は、なお一層向上するという利点がある。
0026
<第2の参考例
次に、第2の参考例について説明される。
図6は、第2の参考例に係る車いす10の前輪14部分の一部断面要部拡大図であり、衝撃吸収機構100の構造が図示されている。また、図7は、衝撃吸収機構100の構造を詳細に示す前輪14の要部拡大分解斜視図である。
0027
第2の参考例に係る衝撃吸収機構100が上記第1の参考例に係る衝撃吸収機構80と異なるところは、上記第1の参考例に係る衝撃吸収機構80では、円環状乃至器状に形成された衝撃吸収材81(91)がキャスター軸28に嵌め込まれた軸受86を支持するように配設されていたのに対し、第2の参考例に係る衝撃吸収機構100では、上記第1の参考例に係る衝撃吸収材81と同様の構成の衝撃吸収材81に加えて、円筒状に形成された衝撃吸収材101,102(筒状部材)が、キャスター軸28を囲繞した状態で当該キャスター軸28とキャスターパイプ29との間に介在されている点である。
0028
なお、第2の参考例では、図6が示すように、キャスター軸28は、支持フレーム27に対して回動自在に設けられており、軸受85,86は、支持フレーム27に嵌め込まれた状態でキャスター軸28を支持している。軸受85,86の間には、カラー103が嵌め込まれている。
また、キャスター軸28の下端部には、雄ねじ104が形成されており、この部分にワッシャ106を介してナット105が掛けられている。これにより、キャスター軸28は、軸受85,86を介して支持フレーム27に取り付けられている。
0029
衝撃吸収材101,102は、それぞれ同様の構成である。衝撃吸収材101は、例えば、ゴム等の可撓性材料から構成され、所定の肉厚寸法を有する円筒状に形成されている。もっとも、衝撃吸収材101を構成する材料は、ゴムに限定されるものではなく、これと同様の可撓性を備えた材料であれば、他のものが採用され得る。
衝撃吸収材101の内径は、キャスター軸28の外径に対応されており、キャスター軸28は、衝撃吸収材101,102にぴったりと挿通される。
0030
第2の参考例では、前述のように支持フレーム27に取り付けられたキャスター軸28に、2つの衝撃吸収材101,102及びワッシャ107が嵌め込まれる。このとき、図6及び図7が示すように、まず、上記第1の参考例と同様に、キャスター軸28に保持リング83、衝撃吸収材81及び保持リング82が嵌め込まれる。
0031
つまり、まず、キャスター軸28に上記衝撃吸収材81及び保持リング82,83が取り付けられ、続いて、ワッシャ107がキャスター軸28に嵌め込まれた後、衝撃吸収材102がキャスター軸28に嵌め込まれる。そして、さらにワッシャ107がキャスター軸28に2個嵌め込まれた後、衝撃吸収材101がキャスター軸28に嵌め込まれる。
最後にワッシャ107が衝撃吸収材101の上方に嵌め込まれた後、締結ナット108がキャスター軸28に螺合され、締め付けられる。これにより、衝撃吸収材101,102が軸方向に押圧されて径方向に膨らむことにより、キャスター軸28がキャスターパイプ29に固定される。
0032
第2の参考例に係る車いす10では、前輪14に衝撃力が加わると、当該衝撃は、支持フレーム27、キャスター軸28及び軸受85,86、キャスターパイプ29を介してメインフレーム11に伝達されるが、上記衝撃吸収材81がキャスター軸28に嵌め込まれているから、当該衝撃の伝達は、この衝撃吸収材81によって抑制される。
つまり、前輪14に加わった衝撃力は、上記衝撃吸収材81を変形させ、当該衝撃がメインフレーム11に直接に伝達されることはない。その結果、車いす10は、利用者にとって乗り心地の良いものとなる。
0033
さらに、第2の参考例では、可撓性材料からなる衝撃吸収材101,102がキャスター軸28を囲繞保持しているから、前輪14に衝撃力が加わった場合であっても、当該衝撃の伝達は、衝撃吸収材101,102によって抑制される。
つまり、前輪14に加わった衝撃力は、上記衝撃吸収材101,102を変形させ、当該衝撃がメインフレーム11に直接に伝達されることはない。しかも、衝撃吸収材101,102がキャスター軸28を囲繞しているから、キャスター軸28の軸方向に交差する方向に衝撃力が加わった場合であっても、衝撃収集材101,102が確実に変形し、当該衝撃がメインフレーム11側に伝達されることが効果的に抑制される。その結果、車いす10は、利用者にとって一層乗り心地の良いものとなる。
0034
特に第2の参考例では、上記衝撃吸収材101,102は、それぞれその両端部がワッシャ107に保持された構造であるから、衝撃吸収材101,102は、衝撃力が加えられた場合に、異形に変形することなく、軸方向あるいは径方向に正確に変形することができる。したがって、前輪14側から伝達された衝撃は、衝撃吸収材101,102によってメインフレーム11側への伝達が確実に抑制される。もっとも、これらワッシャ107は、省略されてもよいことは、勿論である。
0035
なお、第2の参考例では、衝撃吸収材機構100は、2つの衝撃吸収材101,102を備えているが、これらが一体的に形成され、単一の衝撃吸収材により衝撃吸収機構100が構成されてもよい。また、さらに多数の衝撃吸収材がキャスター軸28に嵌め込まれていてもよい。
さらに、上記ワッシャ107も、弾性変形可能な材料により構成されていてもよいことは言うまでもない。
加えて、第2の参考例においても、第1の参考例を変更した上記実施例と同様に、衝撃吸収材81に代えて器状に形成された衝撃吸収材91(図5参照)が採用されて実施例とされてもよいことは勿論である。
0036
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、路面に凹凸が形成されていることにより、車いすの走行時に前輪に衝撃力が加わった場合であっても、当該衝撃は、衝撃吸収機構によって吸収され、メインフレームに直接伝達されることがないので、車いすの利用者にとって乗り心地の良いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、第1の参考例に係る車いすが示された斜視図である。
【図2】 図2は、第1の参考例に係る車いすの前輪部分の一部断面要部拡大図である。
【図3】 図3は、第1の参考例に係る車いすのキャスター軸の要部拡大斜視図である。
【図4】 図4は、第1の参考例の変形例に係る衝撃吸収機構の構造を示す斜視図である。
【図5】 図5は、本実施形態に係る衝撃吸収機構の構造を示す斜視図である。
【図6】 図6は、第2の参考例に係る車いすの前輪部分の一部断面要部拡大図である。
【図7】 図7は、第2の参考例に係る車いすの衝撃吸収機構の構造が示された要部拡大分解斜視図である。
【符号の説明】
10・・・車いす
11・・・メインフレーム
80・・・衝撃吸収機構
81・・・衝撃吸収材
82・・・衝撃吸収材
82・・・保持リング
83・・・保持リング
85・・・軸受
86・・・軸受
90・・・衝撃吸収機構
91・・・衝撃吸収材
92・・・底面部
93・・・貫通孔
100・・・衝撃吸収機構
101・・・衝撃吸収材
102・・・衝撃吸収材
103・・・カラー

Claims (1)

  1. 車輪と、該車輪を支持する支持フレームと、該支持フレームに設けられたキャスター軸と、該キャスター軸が挿通されるキャスターパイプと、該キャスターパイプが取り付けられるメインフレームと、上記車輪が路面側から衝撃力を受けた場合にメインフレームに対して相対的に変位することによってこの衝撃がメインフレームに伝達されるのを抑制する衝撃吸収機構とを備えており、
    上記キャスター軸は、軸受を介して上記キャスターパイプに挿通支持されており、
    上記衝撃吸収機構は、可撓性材料からなる円筒状の衝撃吸収材が、上記キャスター軸に嵌められ、上記軸受を収容支持してなり、
    上記軸受が、上記衝撃吸収材によって軸方向及び径方向に囲繞保持されている車いす。
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