JP2001104389A - 車椅子 - Google Patents

車椅子

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JP2001104389A
JP2001104389A JP28426499A JP28426499A JP2001104389A JP 2001104389 A JP2001104389 A JP 2001104389A JP 28426499 A JP28426499 A JP 28426499A JP 28426499 A JP28426499 A JP 28426499A JP 2001104389 A JP2001104389 A JP 2001104389A
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Japan
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frame
wheel
upper support
wheelchair
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JP28426499A
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Yukio Matsumoto
幸男 松本
Yasuo Inose
恭夫 猪瀬
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレームと車輪との間に設けた緩衝機構の構
成を簡略化して、製造コストの低減、軽量化を図る。 【解決手段】 緩衝機構16は、フレーム1側に取付け
られる上側支持部材17と、この上側支持部材17に取
付けられた支持ピン24と、支持ピン24を介して上側
支持部材17に回動可能に取付けられた下側支持部材2
5と、上側支持部材17と下側支持部材25との間に挟
持された弾性ゴム筒29とによって大略構成している。
これにより、緩衝機構16の部品点数を削減することが
でき、構造を簡略化して製造コストの低減、生産性の向
上を図ることができる。しかも、緩衝機構16は、キャ
スタ35の一部として緩衝機構16に組込むことがで
き、フレーム1側の構成を簡略化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばお年寄りや
身体の不自由な人が座った状態のまま移動するのに用い
て好適な車椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、お年寄りや身体の不自由な人の
ように自力での歩行が困難な人は車椅子に乗車し、着座
姿勢のまま該車椅子を走行させて移動している。
【0003】そして、この種の車椅子は、利用者が着座
する座席が設けられたフレームと、該フレームを移動可
能に支持するために、フレームの4箇所に設けられた車
輪とによって大略構成されている。また、一般的な車椅
子では、各車輪のうち座席の左,右両側に位置する2個
の車輪が大車輪となり、該各大車輪の前方に位置してフ
レームの前部に位置する2個の車輪が小車輪となってい
る。そして、大車輪には空気が封入されたタイヤが用い
られ、タイヤ(空気)の弾性力によって走行時の振動を
和らげている。
【0004】また、従来技術による車椅子には、例えば
特開昭49−113343号公報等に示すように、フレ
ームと小車輪との間に緩衝機構を設けたものがある。こ
の緩衝機構は、小車輪を前,後方向に回動可能に設け、
フレームには竪管内に位置してコイルばねを設け、小車
輪が後方に回動したときにこのコイルばねを圧縮する構
成としている。
【0005】これにより、車椅子を走行させ、例えば小
車輪で段差等を乗り越えるときには、この段差を乗り越
えるときの衝撃が小車輪に作用するが、小車輪は後方に
回動してコイルばねを圧縮するから、このときの衝撃は
コイルばねによって緩和され乗り心地が良好となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による車椅子は、コイルばねによって小車輪から
の衝撃を吸収し緩和するようにしている。しかし、小車
輪をフレームに取付けている取付構造とは別個に竪管を
設け、該竪管内にコイルばねを設ける構成としているか
ら、緩衝機構を構成するための部品点数が多く、また、
コイルばねの取付構造が複雑なものとなる。
【0007】この結果、緩衝機構全体の部品点数が増大
し、その構造も複雑化してしまうから、製造コストが上
昇する上に、車椅子の重量が増大してしまうという問題
がある。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、フレームと車輪との間
に設けた緩衝機構の構成を簡略化し、製造コストの低
減、重量の軽量化を図ることができるようにした車椅子
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の車椅子は、座席
が設けられたフレームと、該フレームを移動可能に支持
する車輪と、前記フレームと車輪との間に設けられ車輪
からフレームに伝わる振動を緩和する緩衝機構とを備え
ている。
【0010】そして、上述した従来技術の問題を解決す
るために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、緩
衝機構は、フレームに固定的に設けられた上側支持部材
と、該上側支持部材に支軸を介して前,後に回動可能に
設けられ車輪が取付けられた下側支持部材と、前記上側
支持部材と下側支持部材との間に挟持され弾性変形する
ことにより前記下側支持部材が上側支持部材に対して回
動するのを許す弾性部材とによって構成したことにあ
る。
【0011】このように構成したことにより、緩衝機構
は、上側支持部材、下側支持部材、支軸および弾性部材
によって大略構成されているから、部品点数を少なくで
き、小型、軽量化することができる。そして、車輪が段
差等を乗り越えたときには、上側支持部材に対して下側
支持部材が回動する。このときに、上側支持部材と下側
支持部材との間に挟持された弾性部材は、弾性変形する
ことによりフレームに伝わる衝撃を緩和することができ
る。
【0012】請求項2の発明によると、上側支持部材と
下側支持部材との間には、車輪が支軸を中心として後側
に回動するのを許し、前側に回動するのを規制するスト
ッパ部を設けたことにある。
【0013】このように構成したことにより、車椅子の
走行時や車椅子を運搬するときに車輪が持ち上がった場
合に、該車輪は弾性部材の弾性力によって支軸を中心と
して前側に回動しようとするが、上側支持部材と下側支
持部材との間に設けたストッパ部は、車輪が前側に大き
く回動するのを規制するから、車椅子の姿勢を常に安定
した状態に保つことができる。
【0014】請求項3の発明によると、フレームと緩衝
機構の上側支持部材との間には、フレームに対し上側支
持部材が回転するのを規制する回転規制部を設けたこと
にある。
【0015】このように構成したことにより、フレーム
に上側支持部材を取付けたときに回転規制部は、フレー
ムに対し上側支持部材が回転するのを規制するから、緩
衝機構をフレームに対し位置決め状態で取付けることが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
車椅子を図1ないし図4に基づいて詳細に説明する。
【0017】1は車椅子の骨組を構成するフレームで、
該フレーム1は、上,下方向に延びた大車輪フレーム
2,2と、該大車輪フレーム2の中間部から前方に向け
て横向きに延びた上側フレーム3,3と、前記大車輪フ
レーム2の下端部から前方に向けて横向きに延びた下側
フレーム4,4と、該上側フレーム3の先端側から下側
フレーム4まで上,下方向に延びたキャスタフレーム
5,5と、前記上側フレーム3の先端側から斜め下側に
向けて延びたステップフレーム6,6と、前記大車輪フ
レーム2の上側寄り位置と前記上側フレーム3の先端側
とに亘ってL字状に延びたアームレストフレーム7,7
とがそれぞれ左,右方向に離間して配設されている。ま
た、各大車輪フレーム2の上端側は、後方に向け屈曲し
グリップ8となっている。
【0018】また、フレーム1には、上側フレーム3と
下側フレーム4とを連結する折たたみフレーム9,9,
…が前,後方向に2本ずつ離間して4本設けられ、該各
折たたみフレーム9は、両端部が相対する上側フレーム
3と下側フレーム4とに回動可能に取付けられ、長さ方
向の中間部が互いに回動可能に枢支されている。これに
より、各折たたみフレーム9は、フレーム1を左,右方
向から押圧したときに車椅子を折たたむことができるよ
うにしている。
【0019】さらに、10は各キャスタフレーム5にそ
れぞれ固着された小車輪用の取付パイプで、該各取付パ
イプ10は、図2に示す如く、上,下方向に延びて下側
に開口している。また、取付パイプ10には、その下端
側に位置して回転規制部の一部をなす切欠10Aが設け
られ、該切欠10Aには後述する上側ケース18の係合
突起20が係合する。
【0020】11は各上側フレーム3から各大車輪フレ
ーム2に亘って配設された座席で、該座席11の両側に
は、各アームレストフレーム7上に位置してアームレス
ト12が取付けられている。
【0021】13は座席11の左,右両側にそれぞれ配
置され、後述の小車輪33と一緒にフレーム1を移動可
能に支持する左,右の大車輪で、該各大車輪13は、空
気が封入されたタイヤを用いて形成され、大車輪フレー
ム2の下端側に回転可能に取付けられている。
【0022】14は各大車輪13にそれぞれ一体に取付
けられた左,右のハンドリングで、該各ハンドリング1
4は、利用者が大車輪13を回転させるときに握るもの
である。また、15は各ステップフレーム6の下端側に
それぞれ回動可能に設けられたステップを示している。
【0023】16はフレーム1の前側に位置して該フレ
ーム1と後述の小車輪33との間に設けられた左,右の
緩衝機構で、該各緩衝機構16は、後述する上側支持部
材17、支持ピン24、下側支持部材25、弾性ゴム筒
29等によって大略構成されている。
【0024】17は上側支持部材で、該上側支持部材1
7は、下向きに開口する浅底な箱形状に形成された上側
ケース18と、該上側ケース18の前側から上向きに延
びた取付ボルト21と、該取付ボルト21の上,下位置
に外嵌して設けられた2個のラバー筒22とによって大
略構成されている。
【0025】ここで、上側ケース18は、図2ないし図
4に示す如く、前面板18A、後面板18B、左,右の
側面板18C,18Cおよび上面板18Dとによって浅
底な箱体として形成されている。また、左,右の側面板
18C,18Cには、図4に示すように、前側寄りに位
置して後述する支持ピン24が挿通されるピン挿通穴1
8E,18Eが設けられている。さらに、上面板18D
には、前側に位置して後述の取付ボルト21が挿通する
ボルト取付穴18Fが設けられ、後側の下面に位置して
後述する弾性ゴム筒29を位置決めする位置決め突起1
8Gが設けられている。
【0026】19は上側ケース18の前面板18Aに設
けられた上ストッパ部で、該上ストッパ部19は、前面
板18Aの下端側に位置し、後述する下側ケース26の
下ストッパ部27と当接することにより、小車輪33等
が通常の走行位置(ほぼ図2に示す状態)から前側(矢
示B方向)に回動するのを規制するものである。
【0027】また、20は上側ケース18の上面板18
Dに設けられ、回転規制部の一部をなす係合突起で、該
係合突起20は、ボルト取付穴18Fの周囲に位置して
上向きに突出している。そして、係合突起20は、取付
パイプ10の切欠10Aに係合することにより、上側ケ
ース18が取付パイプ10に対して水平方向に回転する
のを規制している。また、係合突起20は、車椅子を前
進させたときに生じる衝撃に対応できるように、小車輪
33等の回動方向が前,後方向となる位置で上側ケース
18を位置決めしている。
【0028】21は上側ケース18のボルト取付穴18
Fに下側から挿通された取付ボルトで、該取付ボルト2
1の外周側には上,下位置にラバー筒22,22が外嵌
して設けられ、該ラバー筒22は、取付ボルト21に螺
着されたナット23によって該取付ボルト21に一体的
に固定されている。また、ラバー筒22の外形寸法は、
取付パイプ10の内径寸法よりも僅かに大きく設定され
ている。
【0029】そして、上側支持部材17は、取付パイプ
10内に取付ボルト21と各ラバー筒22とを一緒に挿
嵌することにより、該各ラバー筒22の弾性力、摩擦力
によって取付パイプ10に固定的に取付けられる。この
ときに、上側ケース18に設けられた係合突起20を、
取付パイプ10の切欠10Aに係合することにより、小
車輪33等の回動方向が前,後方向となる位置で上側ケ
ース18を位置決めすることができる。また、上側ケー
ス18をラバー筒22の摩擦力に抗して無理に引っ張る
ことにより、取付パイプ10から上側支持部材17を取
外すこともできる。
【0030】24は上側ケース18のピン挿通穴18
E,18Eに亘って挿通された支軸としての支持ピン
で、該支持ピン24は、下側支持部材25、キャスタア
ーム30等を介して小車輪33を前,後方向に回動可能
に支持している。
【0031】25は支持ピン24を介して上側支持部材
17に前,後に回動可能に設けられた下側支持部材で、
該下側支持部材25は、上向きに開口する浅底な箱形状
に形成された下側ケース26と、該下側ケース26の前
側から下向き延びた取付ボルト28とによって大略構成
されている。
【0032】ここで、下側ケース26は、前面板26
A、後面板26B、左,右の側面板26C,26Cおよ
び下面板26Dとによって浅底の箱体として形成されて
いる。また、左,右の側面板26C,26Cには前側寄
りに位置して支持ピン24が挿通されるピン挿通穴26
E,26Eが設けられている。さらに、下面板26Dに
は、前側に位置して取付ボルト28が挿通するボルト取
付穴26Fが設けられ、後側の上面に位置して後述する
弾性ゴム筒29を位置決めする位置決め突起26Gが設
けられている。
【0033】ここで、下側ケース26は、図4に示す如
く、その外幅寸法とピン挿通穴26Eから後端部までの
長さ寸法とが上側ケース18内に収まるように設定され
ている。これにより、下側ケース26は、支持ピン24
を中心として上側ケース18内に入り込むように矢示A
方向に回動することができる。
【0034】一方、下側ケース26は、ピン挿通穴26
Eから前面板26Aまでの長さ寸法が上側ケース18の
ピン挿通穴18Eから前面板18Aまでの長さ寸法とほ
ぼ同じ寸法に設定されている。これにより、下側ケース
26の前面板26A上部は、上側ケース18の前端に設
けられた上ストッパ部19に当接する下ストッパ部27
となっている。そして、ストッパ部19,27は、小車
輪33が通常の走行位置(ほぼ図2に示す位置)から前
側(矢示B方向)に回動しようとしたときに、互いに当
接しこれを規制する。また、上側ケース18、下側ケー
ス26は、図2に示すように、上面板18D下面と後面
板26B上端との間の距離Hを所定値に設定している。
これにより、小車輪33が矢示A方向に所定量(距離
H)以上回動するのを防止し、例えば段差等で車椅子が
大きく前のめりになるのを防ぐことができる。
【0035】28は下側ケース26のボルト取付穴26
Fに上側から挿通された取付ボルトで、該取付ボルト2
8は、溶接等の固着手段によって下側ケース26に固着
されている。なお、取付ボルト28は、必ずしも溶接等
により下側ケース26に固着しておく必要はなく、予め
下側ケース26にキャスタアーム30を取付ボルト28
とナット32によって取付けておけば、溶接を省くこと
ができる。
【0036】29は上側支持部材17と下側支持部材2
5との間に挟持された弾性部材としての弾性ゴム筒で、
該弾性ゴム筒29は、例えば天然ゴム、合成ゴム、ウレ
タン等の弾性材料を用いて厚肉な円筒状に形成され、位
置決め突起18G,26Gによって径方向に位置決めさ
れた状態で上側ケース18と下側ケース26との間に配
置されている。そして、弾性ゴム筒29は、小車輪3
3、キャスタアーム30と一緒に下側支持部材25が矢
示A方向に回動したときに、上側ケース18と下側ケー
ス26との間で弾性的に圧縮変形されることにより、上
側ケース18に対して下側ケース26が回動するのを許
すと共に、この圧縮変形によって小車輪33側の衝撃が
フレーム1側に伝わるのを防止するものである。
【0037】一方、30は下側支持部材25に取付けら
れたキャスタアームで、該キャスタアーム30は、上側
に位置して筒状に形成された筒部30Aと、該筒部30
Aの下端部から後側に屈曲して延びた一対のアーム部3
0B,30Bとによりほぼく字状をなしている。そし
て、キャスタアーム30は、筒部30Aを2個の軸受3
1,31を介して取付ボルト28に外嵌し、該取付ボル
ト28にナット32を螺着することにより下側支持部材
25に回転可能に取付けられている。
【0038】33はキャスタアーム30の各アーム部3
0B先端に取付けられた小車輪で、該小車輪33は、シ
ャフト34(図1中に図示)を介して各アーム部30B
に回転可能に軸支されている。
【0039】このように、緩衝機構16、キャスタアー
ム30、小車輪33等によってキャスタ35を構成して
いる。これにより、緩衝機構16はキャスタ35の一部
に組込まれている。
【0040】本実施の形態による車椅子は上述の如き構
成を有するもので、自力で走行することができる利用者
は、座席11に着座してステップ15に足を乗せた状態
でハンドリング14を介して大車輪13を回転操作する
ことにより、所望の移動場所に向けて走行することがで
きる。また、自力で走行させることのできない利用者を
移動する場合は、利用者を座席11に着座させて介護人
等がグリップ8を握って押すことにより移動させるよう
になっている。
【0041】そして、車椅子を走行させたときに大車輪
13側で発生する振動、衝撃等は、空気が封入されたタ
イヤによって吸収される。一方、小車輪33側で発生し
た振動、衝撃等は、上側支持部材17と下側支持部材2
5との間で弾性ゴム筒29が弾性変形することによって
吸収される。
【0042】即ち、車椅子を前方に走行させ、前側の小
車輪33によって段差を乗り越えるときには、小車輪3
3の径寸法が小さいこともあり、小さな段差でもこの段
差に小車輪33が衝突し、衝撃が発生する。しかし、本
実施の形態では、フレーム1に対して小車輪33を前,
後方向に回動可能とし、小車輪33からの振動、衝撃等
は弾性ゴム筒29が変形することによって吸収される。
【0043】かくして、本実施の形態によれば、緩衝機
構16を上側支持部材17、支持ピン24、下側支持部
材25、弾性ゴム筒29等によって構成することができ
るから、従来技術で述べた特開昭49−113343号
公報等に比較して、緩衝機構16を構成する部品点数を
削減することができる。これにより、緩衝機構16の構
造を簡略化し、製造コストの低減、生産性の向上等を図
ることができる。
【0044】しかも、緩衝機構16は、支持ピン24を
介して連結された上側ケース18と下側ケース26との
間に弾性ゴム筒29を挟持するという簡単な構成となっ
ているから、キャスタ35の一部として緩衝機構16を
組込むことができ、フレーム1側の構成も簡略化するこ
とができる。また、緩衝機構16の重量を軽減すること
ができ、車椅子の取り扱いを容易にすることができる。
【0045】また、弾性部材として弾性ゴム筒29を用
いているから、簡単な構成で効率よく減衰力を発揮する
ことができ、小車輪33側の衝撃を確実に吸収して車椅
子の乗り心地を良好にすることができる。
【0046】一方、上側支持部材17の上側ケース18
には上ストッパ部19を設けると共に、下側支持部材2
5の下側ケース26には下ストッパ部27を設けている
から、車椅子の走行時や車椅子を運搬するときに小車輪
33が持ち上がった場合でも、これらストッパ部19,
27によって小車輪33が通常走行位置よりも前側に傾
くのを規制することができ、該小車輪33を通常の走行
位置に配置することができる。これにより、車椅子の小
車輪33を安定して接地することができ、取り扱いを容
易にすることができる。
【0047】また、フレーム1の前側に上,下方向に延
びて下側に開口する取付パイプ10を設け、上側支持部
材17には、該取付パイプ10に挿嵌する取付ボルト2
1、各ラバー筒22等を設けているから、取付パイプ1
0に取付ボルト21、各ラバー筒22等を挿嵌すること
により、フレーム1にキャスタ35を容易に取付けるこ
とができる。これにより、弾性ゴム筒29の弾性力が異
なるキャスタ35を複数種類用意し、交換して用いるこ
とにより、利用者の体重の変化に対応することができ
る。
【0048】しかも、上側ケース18には、取付パイプ
10の切欠10Aに係合して上側支持部材17の水平方
向の回転を規制する係合突起20を設けているから、小
車輪33等の回動方向を前,後方向とすることができ、
緩衝機構16による緩衝作用を効率よく発揮させること
ができる。
【0049】一方、上側ケース18と下側ケース26を
対向する箱形状に形成しているから、弾性ゴム筒29を
ケース18,26内に収めることができ、外観上の見栄
えを良好にすることができる。
【0050】なお、実施の形態では、弾性部材として天
然ゴム、合成ゴム、ウレタン等の弾性材料からなる弾性
ゴム筒29を用いた場合を例に挙げて説明したが、本発
明はこれに限るものではなく、例えば弾性部材は中実な
柱状をなす弾性材料によって形成してもよく、また、コ
イルばね等によって形成してもよい。
【0051】また、実施の形態では、キャスタ35は、
上側支持部材17に設けられた取付ボルト21、ラバー
筒22等をフレーム1側の取付パイプ10に挿嵌するこ
とにより取付けるものとして述べたが、本発明はこれに
限らず、例えば上側支持部材17をボルト等を用いてフ
レーム1側に取付ける構成としてもよい。
【0052】さらに、実施の形態では、座席11の左,
右両側に位置する2個の車輪を大車輪13とし、該大車
輪13の前方に位置する2個の車輪を小車輪33とした
場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、
例えば、前側に位置する2個の車輪を大車輪とし、後側
に位置する2個の車輪を小車輪としてもよい。また、4
個の車輪をほぼ同じ大きさの車輪としてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、緩衝機構は、フレームに固定的に設けられた上側
支持部材と、該上側支持部材に支軸を介して回動可能に
設けられ車輪が取付けられた下側支持部材と、前記上側
支持部材と下側支持部材との間に挟持され弾性変形する
ことにより前記下側支持部材が上側支持部材に対して回
動するのを許す弾性部材とによって構成しているので、
緩衝機構の部品点数を少なくでき、組立時の作業性を向
上することができると共に、小型、軽量化を図ることが
できる。そして、車輪が段差等を乗り越えたときには、
上側支持部材に対して下側支持部材を回動させることに
より、上側支持部材と下側支持部材との間に挟持された
弾性部材によってフレームに伝わる衝撃を緩和すること
ができ、車椅子の乗り心地を良好にすることができる。
【0054】請求項2の発明によれば、上側支持部材と
下側支持部材との間には、車輪が支軸を中心として後側
に回動するのを許し、前側に回動するのを規制するスト
ッパ部を設けているので、車椅子の走行時や車椅子を運
搬するときに車輪が持ち上がった場合に、該車輪は弾性
部材の弾性力によって支軸を中心として前側に回動しよ
うとするが、上側支持部材と下側支持部材との間に設け
たストッパ部は、車輪が前側に回動するのを規制するこ
とができ、車椅子の姿勢を安定した状態に保つことがで
きる。
【0055】請求項3の発明によれば、フレームと緩衝
機構の上側支持部材との間には、フレームに対し上側支
持部材が回転するのを規制する回転規制部を設けている
ので、上側支持部材をフレームに対し位置決め状態で取
付けることができる。これにより、上側支持部材、下側
支持部材等をフレームに対して前,後方向に位置決めす
ることができ、車椅子の姿勢を安定させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による車椅子を示す外観斜
視図である。
【図2】図1中のキャスタ等を示す要部拡大縦断面図で
ある。
【図3】キャスタ等を図2中の矢示 III−III 方向から
みた要部拡大縦断面図である。
【図4】上側ケース、下側ケース、支持ピン、弾性ゴム
筒等を図2中の矢示IV−IV方向からみた拡大横断面図で
ある。
【符号の説明】
1 フレーム 10 取付パイプ 10A 切欠(回転規制部) 11 座席 13 大車輪 16 緩衝機構 17 上側支持部材 19 上ストッパ部 20 係合突起(回転規制部) 24 支持ピン(支軸) 25 下側支持部材 27 下ストッパ部 29 弾性ゴム筒(弾性部材) 33 小車輪

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座席が設けられたフレームと、該フレー
    ムを移動可能に支持する車輪と、前記フレームと車輪と
    の間に設けられ車輪からフレームに伝わる振動を緩和す
    る緩衝機構とを備えてなる車椅子において、 前記緩衝機構は、前記フレームに固定的に設けられた上
    側支持部材と、該上側支持部材に支軸を介して前,後に
    回動可能に設けられ前記車輪が取付けられた下側支持部
    材と、前記上側支持部材と下側支持部材との間に挟持さ
    れ弾性変形することにより前記下側支持部材が上側支持
    部材に対して回動するのを許す弾性部材とによって構成
    したことを特徴とする車椅子。
  2. 【請求項2】 前記上側支持部材と下側支持部材との間
    には、前記車輪が支軸を中心として後側に回動するのを
    許し、前側に回動するのを規制するストッパ部を設けて
    なる請求項1に記載の車椅子。
  3. 【請求項3】 前記フレームと緩衝機構の上側支持部材
    との間には、前記フレームに対し上側支持部材が回転す
    るのを規制する回転規制部を設けてなる請求項1または
    2に記載の車椅子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004097420A (ja) * 2002-09-09 2004-04-02 Echigo Kogyo Kk 車輪構造
WO2012003656A1 (zh) * 2010-07-08 2012-01-12 厦门连科工业有限公司 轮椅前叉避震结构

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