JP2004097420A - 車輪構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フレーム1に設けられた車軸に軸受により遊転自在に配設されるホイールにタイヤ10を取り付けてなり、上記ホイールを対向一対のホイール板8a・8aにより形成すると共に各ホイール板に上記タイヤの側面部分を挟圧保持可能なリム部8b・8bをそれぞれ形成し、タイヤ内にスポンジ材11を内蔵し、対向一対のホイール板を合わせ状に連結すると共に各リム部により該タイヤの側面部分を挟圧してスポンジ材を圧縮可能な挟圧機構13を備えてなる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば患者、身体障害者、看護老人などに用いられる車椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の車椅子として、フレームに押手部、座部、前後大小の左右一対の車輪を備えてなる構造のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来構造の場合、車輪のタイヤは内部にチューブを内蔵してチューブ内に空気を圧入した構造やチューブを内蔵せずにタイヤ内に空気を圧入した構造となっており、このため、釘やガラス片が突き刺さったり、過度の衝撃が加えられると、パンクするおそれがあるという不都合を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題を解決することを目的とするもので、本発明のうちで、請求項1記載の発明は、フレームに設けられた車軸に軸受により遊転自在に配設されるホイールにタイヤを取り付けてなり、上記ホイールを対向一対のホイール板により形成すると共に該各ホイール板に上記タイヤの側面部分を挟圧保持可能なリム部をそれぞれ形成し、該タイヤ内にスポンジ材を内蔵し、該対向一対のホイール板を合わせ状に連結すると共に各リム部により該タイヤの側面部分を挟圧してスポンジ材を圧縮可能な挟圧機構を備えてなることを特徴とする車輪構造にある。
【0005】
又、請求項2記載の発明は、上記軸受と上記各ホイール板との間に緩衝材を介装してなることを特徴とするものであり、又、請求項3記載の発明は、上記車軸と上記フレームとの間に緩衝材を介装してなることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1乃至図7は本発明の実施の形態例を示し、図1乃至図5は第一形態例、図6、図7は第二形態例である。
【0007】
図1乃至図5の第一形態例は車椅子の前側の小の車輪に適用したもので、1はフレームであって、図示省略の折畳機構により折畳展開可能に設けられ、フレーム1に座部1a、足載部1b、手押部1c、前側の小の車輪2及び後側の大の車輪3が設けられている。
【0008】
この前側の左右一対の小の車輪2は、上記フレーム1に軸筒4を取付け、軸筒4に旋回軸5を旋回自在に縦設し、旋回軸5に二股部材6を取付け、二股部材6に車軸7を架設し、車軸7にホイール8を軸受9により遊転自在に取り付け、このホイール8の外周にゴム等の弾性材からなる環状のタイヤ10を取り付けて構成している。
【0009】
この場合、上記ホイール8を対向一対のホイール板8a・8aにより形成すると共に各ホイール板8a・8aに上記タイヤ10の側面部分を挟圧保持可能なリム部8b・8bをそれぞれ形成し、かつ、上記タイヤ10内にリング状の弾性復元可能なスポンジ材11を内蔵し、この対向一対のホイール板8a・8aをゴム材等のカラー部材12を介して合わせ状に連結すると共に各リム部8b・8bによりタイヤ10の側面部分を挟圧して内部のスポンジ材11を圧縮可能な挟圧機構13を備えて構成している。
【0010】
この場合、上記挟圧機構13は締付ボルト13a及びナット13bからなり、対向一対のホイール板8a・8aにそれぞれ複数個の挿通孔8c・8cを形成し、挿通孔8c・8cに締付ボルト13aを挿通してナット13bに螺着することによりホイール板8a・8aを締付連結するように構成している。
【0011】
又、この場合、上記軸受9と上記各ホイール板8a・8aとの間にゴムリング等の緩衝材14を介装している。
【0012】
この実施の形態例は上記構成であるから、タイヤ10内部にスポンジ材11を内蔵しているから、釘やガラス片が突き刺さったり、過度の衝撃が加えられたとしても、タイヤのパンクを防ぐことができ、かつ、挟圧機構13としての締付ボルト13aを締め付けることにより、図4、図5の如く、対向一対のホイール板8a・8aのリム部8b・8bでタイヤ10の側面部分を挟圧することができ、この挟圧によりタイヤ10内部のスポンジ材11が圧縮され、挟圧機構13の挟圧度合の調節によりスポンジ材11の圧縮度合を調節することができ、この圧縮度合の調節によりタイヤ10の硬さを調節することができ、これによりタイヤ10のクッション性を可変することができ、従って、路面状態等の走行状況に応じてタイヤ10の硬さを調節することができる。
【0013】
又、この場合、上記軸受9と上記各ホイール板8a・8aとの間に緩衝材14を介装してなるから、緩衝材14の存在により車輪2のクッション性を高めることができる。
【0014】
図6、図7の第二形態例は、車椅子の後側の大の車輪に適用したもので、上記第一形態例と同一態様部分には同一符合を付して説明すると、この場合、ホイール8に握輪19が設けられ、上記フレームにブラケット15を取付け、ブラケット15に一対の抱締部材16・16のうちの一方の抱締部材16を取付け、一対の抱締部材16・16間に車軸7を緩衝材17を介して挿通し、一対の抱締部材16・16を締付ボルト18により締付固定することにより車軸7を保持するように構成している。
【0015】
この実施の第二形態例にあっては、上記第一形態例と同様な作用効果を得ることができると共に緩衝材17により車輪3のクッション性を高めることができ、かつ、一対の抱締部材16・16による緩衝材17の圧縮度合の調節によりクッション性を可変することができる。
【0016】
尚、本発明は上記実施の形態例に限られるものではなく、フレーム1、挟圧機構13等の構造、形状等は適宜変更して設計され、例えば、折り畳み可能な構造のフレーム1に適用することもできる。
【0017】
【発明の効果】
本発明は上述の如く、請求項1記載の発明にあっては、タイヤ内部にスポンジ材を内蔵しているから、釘やガラス片が突き刺さったり、過度の衝撃が加えられたとしても、タイヤのパンクを防ぐことができ、かつ、挟圧機構により対向一対のホイール板のリム部でタイヤの側面部分を挟圧することができ、この挟圧によりタイヤ内部のスポンジ材が圧縮され、挟圧機構の挟圧度合の調節によりスポンジ材の圧縮度合を調節することができ、この圧縮度合の調節によりタイヤの硬さを調節することができ、タイヤのクッション性を可変することができ、従って、路面状態等の走行状況に応じてタイヤの硬さを調節することができる。
【0018】
又、請求項2記載の発明にあっては、上記軸受と上記各ホイール板との間に緩衝材を介装してなるから、緩衝材の存在により車輪のクッション性を高めることができ、又、請求項3記載の発明にあっては、緩衝材により車輪のクッション性を高めることができる。
【0019】
以上、所期の目的を充分達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一形態例の部分断面図である。
【図2】本発明の実施の第一形態例の全体側面図である。
【図3】本発明の実施の形態例の部分側面図である。
【図4】本発明の実施の第一形態例の部分拡大縦断面図である。
【図5】本発明の実施の第一形態例の部分拡大縦断面図である。
【図6】本発明の実施の第二形態例の部分縦断面図である。
【図7】本発明の実施の第二形態例の部分横断面図である。
【符号の説明】
1 フレーム
2 車輪
3 車輪
7 車軸
8 ホイール
8a ホイール板
8b リム部
9 軸受
10 タイヤ
13 挟圧機構
14 緩衝材
17 緩衝材
Claims (3)
- フレームに設けられた車軸に軸受により遊転自在に配設されるホイールにタイヤを取り付けてなり、上記ホイールを対向一対のホイール板により形成すると共に該各ホイール板に上記タイヤの側面部分を挟圧保持可能なリム部をそれぞれ形成し、該タイヤ内にスポンジ材を内蔵し、該対向一対のホイール板を合わせ状に連結すると共に各リム部により該タイヤの側面部分を挟圧してスポンジ材を圧縮可能な挟圧機構を備えてなることを特徴とする車輪構造。
- 上記軸受と上記各ホイール板との間に緩衝材を介装してなることを特徴とする請求項1記載の車輪構造。
- 上記車軸と上記フレームとの間に緩衝材を介装してなることを特徴とする請求項1又は2記載の車輪構造。
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- 2002-09-09 JP JP2002262211A patent/JP4432018B2/ja not_active Expired - Fee Related
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