JPH0741054U - ソリッドロ−ラ - Google Patents

ソリッドロ−ラ

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JPH0741054U
JPH0741054U JP7552093U JP7552093U JPH0741054U JP H0741054 U JPH0741054 U JP H0741054U JP 7552093 U JP7552093 U JP 7552093U JP 7552093 U JP7552093 U JP 7552093U JP H0741054 U JPH0741054 U JP H0741054U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner layer
core
tread portion
layer
peripheral surface
Prior art date
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Pending
Application number
JP7552093U
Other languages
English (en)
Inventor
哲久 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Mektron KK
Original Assignee
Nippon Mektron KK
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Publication date
Application filed by Nippon Mektron KK filed Critical Nippon Mektron KK
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Publication of JPH0741054U publication Critical patent/JPH0741054U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 芯体外周を被覆する弾性トレッド部の変形防
止に必要な硬度と、芯体からの剥離といった2つの問題
を解決して耐久性の向上を図り、実用に供し得るソリッ
ドローラを提供する。 【構成】 剛性体による芯体11の外周面を弾性を有す
る樹脂又はゴムによる被覆体(弾性トレッド部13)で
被覆したソリッドローラにおいて、被覆体13を芯体1
1の外周面に接合した内層14及び該内層の外周面に接
合した外層15の少なくとも2層からなる多層に構成
し、内層14を芯体11との接着性が高いJIS A硬
度95のウレタンゴムで形成し、外層15を内層14の
硬度よりも高く、内層成分との接着性の良いJIS A
硬度99のウレタンゴムで形成して、被覆体13の変形
及び芯体からの剥離を防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ローラベアリングやころコンベア、或いは騒音を嫌う工場内搬送車 用タイヤ、遊技カートの車輪等に広範に用いられる一体(単体)ローラとしての ソリッドローラに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種のソリッドローラは、例えば図3に示すように、車軸の挿通孔 2を設けた金属製等による剛性体の芯体1があって、この芯体1の外周はトレッ ド部3と呼ばれる弾性被覆体で被覆一体化し、路面等の相手面に接触させている 。トレッド部3の材質には弾性を有する樹脂やゴムが用いられている。このよう な構造によりローラの定位置回転中又は走行回転中に機体重量による荷重負荷や 路面から受ける衝撃外力を弾性トレッド部3で吸収し、機体を緩衝して良好なク ッション性を与えると共に、騒音の発生を防止する。
【0003】 ところで、従来より芯体外周のトレッド部3の変形を最小限に抑えて耐久性を 高めるために、トレッド部3の材質としてその多くは変形の少ない高硬度ウレタ ンゴムなどが用いられる。しかしながら、高硬度ウレタンゴムによるトレッド部 3は芯体1との接合力が低硬度ゴムの場合に比べて低下するため、芯体1とトレ ッド部3との接合面から剥離が生じ易く、耐久性が低い短寿命のものとなってし まう場合が多い。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、芯体外周を被覆する弾性トレッド部の変形防止に必要な硬度と、芯 体からの剥離といった2つの問題を解決して耐久性の向上を図り、実用に供し得 るソリッドローラの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案に係るソリッドローラは、剛性体による芯体の外周面を弾性を有する樹 脂又はゴムによる被覆体で被覆したものにおいて、被覆体を芯体の外周面に接合 した内層及び該内層の外周面に接合した外層の少なくとも2層からなる多層に構 成し、内層を芯体との接着性が高い樹脂又はゴムで形成し、外層を内層の硬度よ りも高く、内層成分と接着性の良い樹脂又はゴムで形成して、被覆体の芯体から の剥離を防止する構成となっている。
【0006】
【作用】
成形時、被覆体としての弾性トレッド部の内層には比較的硬度の低い材料が選 定されているために芯体外周面との接着性は高く、外層は内層との溶融相溶性と 接着性が良好であって、しかも硬度も高いので相手の路面等との接触による変形 が少なく、トレッド部として所要の剛性を外層が補償する。外層と芯体との中間 層として内層は双方の接着性を高めるべく役割を担う。即ち、ローラ定位置回転 中又は走行回転中、弾性トレッド部は機体重量による荷重負荷や路面から衝撃外 力を受けるが、弾性や撓みによって吸収して緩衝し、騒音の発生を抑える。この 際、外層は相手の路面等から受ける外力に対して変形を最小限に抑え、内層は外 層を芯体の外周面に強固に接合させて剥離を防止する。
【0007】
【実施例】
以下、本考案によるソリッドローラの実施例について図面を参照しつつ説明す る。 図1及び図2は、実施例のソリッドローラ10の斜視図と縦断面図を示してい る。ソリッドローラ10の芯体11は鉄系、黄銅、そしてアルミニウム等の金属 製もしくはプラスチックス成形品などによる剛性体であり、軸心に車軸が挿通す る車軸孔12を有する円筒形である。こうした芯体11の外周はトレッド部13 と呼ばれる弾性被覆体で被覆一体化し、路面等の相手面に接触させる。トレッド 部13の材質には弾性を有する樹脂やゴムが用いられ、ローラの定位置回転中又 は走行回転中に機体重量による荷重負荷や路面から受ける衝撃外力を弾性トレッ ド部13で吸収し、機体を緩衝して良好なクッション性を得ると共に、騒音の発 生を抑えることができる。
【0008】 トレッド部13は、芯体11の外周面に接合した内層14と、この内層14の 外周面に接合した外層15とからなる2層で構成されている。内層14は芯体1 1の外周面との好適な接着性が考慮された樹脂又はゴムで形成されている。実施 例では、こうした特性を有する内層14としてJIS A硬度95のウレタンゴ ムが用いられている。
【0009】 これに対して、外層15は内層14の外周面との接着性が良好で、しかもトレ ッド部として相手の路面等との接触による変形が少ない高硬度と剛性を備えた材 質のものが選定される。実施例ではJIS A硬度99のウレタンゴムが用いら れている。
【0010】 以上のように、比較的硬度の低い(約80〜95未満)内層14と高硬度(9 5〜99)の外層15の2層で構成されるトレッド部13は、成形時、内層14 の芯体11の外周面との溶着性が高く、外層15は内層14の外周面との接着性 が良好である。また、外層15は硬度が高いのでトレッド部として相手の路面等 との接触による変形が少ない。即ち、路面等との接触で変形する剛性を外層15 で補償し、内層14は外層15と芯体11との中間層として双方の接着性を高め るべく役割を担うことになる。
【0011】 ローラ定位置回転中又は走行回転中、内層14及び外層15からなるトレッド 部13は機体重量による荷重負荷や路面から衝撃外力を受けるが、こうした外力 はトレッド部13の弾性や撓みによって吸収して緩衝し、騒音の発生を抑える。 外層15は内層14を中間層として介在させて芯体11の外周面に強固に接合し ているため、芯体11からの剥離は抑えられ、所要の耐久性を維持することがで きる。
【0012】 なお、実施例ではトレッド部13を内層14及び外層15の2層で構成したも のが説明されたが、2層に限定されずそれ以上の多層積層体として構成すること も可能である。また、層間の接着強度を一層高めるため、実施例の場合では芯体 11の外周面及び内層14間、そして内層14及び外層15間の各接合面に成形 段階で必要最小限の接着剤を塗布しておけば、剥離に対して一層強化されよう。
【0013】
【考案の効果】
本考案によるソリッドローラは、芯体外周を被覆する弾性トレッド部を、比較 的低硬度で芯体との接着性に優れた内層と、高硬度で内層との接着性に優れた外 層の少なくとも2層の多層積層体としているため、ローラ定位置回転中又は走行 回転中、機体重量や路面から受ける衝撃外力を外層の剛性で補償すると共に、内 層は外層を芯体の外周面に強固に接合する中間層の役割を担うことになり、被覆 体であるトレッド部が芯体から剥離するといった従来構造の問題を解消し、所要 の耐久性を維持することができる。
【提出日】平成6年4月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【作用】
成形時、被覆体としての弾性トレッド部の内層には比較的硬度の低い材料が選 定されているために芯体外周面との接着性は高く、外層は内層との溶融相溶性と 接着性が良好であって、しかも硬度も高いので相手の路面等との接触による変形 が少なく、トレッド部として所要の剛性を外層が補償する。外層と芯体との中間 層としての内層は双方の接着性を高めるべく役割を担う。即ち、ローラ定位置回 転中又は走行回転中、弾性トレッド部は機体重量による荷重負荷や路面から衝撃 外力を受けるが、弾性や撓みによって吸収して緩衝し、騒音の発生を抑える。こ の際、外層は相手の路面等から受ける外力に対して変形を最小限に抑え、内層は 外層を芯体の外周面に強固に接合させて剥離を防止する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【実施例】
以下、本考案によるソリッドローラの実施例について図面を参照しつつ説明す る。 図1及び図2は、実施例のソリッドローラ10の斜視図と縦断面図を示してい る。ソリッドローラ10の芯体11は鉄系、黄銅、そしてアルミニウム等の金属 製もしくはプラスチックス成形品などによる剛性体であり、軸心に車軸が挿通す る車軸孔12を有する円筒形である。こうした芯体11の外周はトレッド部13 と呼ばれる弾性被覆体で被覆一体化し、路面等の相手面に接触させる。トレッド 部13の材質には弾性を有する樹脂やゴムが用いられ、ローラの定位置回転中又 は走行回転中に機体重量による荷重負荷や路面から受ける衝撃外力を弾性トレッ ド部13で吸収し、機体を緩衝して良好なクッション性を与えると共に、騒音の 発生を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるソリッドローラの実施例の斜視図
である。
【図2】実施例のソリッドローラの縦断面図である。
【図3】従来例のソリッドローラの縦断面図である。
【符号の説明】
10 ソリッドローラ 11 剛性芯体 13 弾性トレッド部(被覆体) 14 内層 15 外層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剛性体による芯体の外周面を弾性を有す
    る樹脂又はゴムによる被覆体で被覆したソリッドローラ
    において、被覆体を芯体の外周面に接合した内層及び該
    内層の外周面に接合した外層の少なくとも2層からなる
    多層に構成し、内層を芯体との接着性が高い樹脂又はゴ
    ムで形成し、外層を内層の硬度よりも高く、内層成分と
    接着性の良い樹脂又はゴムで形成して、被覆体の変形及
    び芯体からの剥離を防止したことを特徴とするソリッド
    ローラ。
JP7552093U 1993-12-28 1993-12-28 ソリッドロ−ラ Pending JPH0741054U (ja)

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JP7552093U JPH0741054U (ja) 1993-12-28 1993-12-28 ソリッドロ−ラ

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JP7552093U JPH0741054U (ja) 1993-12-28 1993-12-28 ソリッドロ−ラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0741054U true JPH0741054U (ja) 1995-07-21

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ID=13578596

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JP7552093U Pending JPH0741054U (ja) 1993-12-28 1993-12-28 ソリッドロ−ラ

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JP (1) JPH0741054U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004097420A (ja) * 2002-09-09 2004-04-02 Echigo Kogyo Kk 車輪構造
KR102073422B1 (ko) * 2019-02-07 2020-02-04 이용인 소음 저감형 중량물 이송용 롤러

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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